JP2554812B2 - エアバッグ用インフレータ及びフィルタ組立体を組み立てる方法 - Google Patents

エアバッグ用インフレータ及びフィルタ組立体を組み立てる方法

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JP2554812B2
JP2554812B2 JP3335108A JP33510891A JP2554812B2 JP 2554812 B2 JP2554812 B2 JP 2554812B2 JP 3335108 A JP3335108 A JP 3335108A JP 33510891 A JP33510891 A JP 33510891A JP 2554812 B2 JP2554812 B2 JP 2554812B2
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    • B60R21/264Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス発生装置、特に、
車両の搭乗者を保護するエアバッグを膨張させるインフ
レータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】衝突の場合のように車両が急激に減速す
るときにエアバッグを膨張させるインフレータは周知で
ある。かかるエアバッグは、衝突中、車両の搭乗者が動
かないように拘束する。エアバッグは、ガス発生材料を
作動させることにより発生されるガスによって膨張され
る。ガス発生材料は、エアバッグインフレータに収容さ
れる。
【0003】車両の運転者を保護するエアバッグ用のイ
ンフレータは、通常、車両の舵取りハンドルに取り付け
られている。かかるインフレータは、小型でかつ軽量
で、舵取りハンドルの回転質量を最小にし得るものであ
ることが望ましい。又、該インフレータは、製造が容易
でかつ低コストであるようにするため、組み立てが簡単
な最小数の部品から成るものでなければならない。
【0004】一般に使用されているガス発生組成分は、
アルカリ性金属アジ化物、及び酸化第二銅又は酸化鉄の
ような酸化金属を含有するものである。ガス発生組成分
を点火すると、高温のガス流が発生する。高温のガス流
は、通常、窒素、溶融金属、酸化ナトリウム、金属ナト
リウム塩、及び窒化金属を含有する。窒素ガスは、残留
物又は焼結物の形態となるその他の反応生成物を含んで
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エアバッグ業界が直面
している具体的な問題は、高温ガス流から発生する残留
物及び焼結物をろ過する効果的でかつ低廉な機械的フィ
ルタ装置を開発することである。かかるフィルタ装置
は、ガスがバッグに入る前に、そのガスから残留物又は
焼結物を除去し得るものでなければならない。又、かか
るフィルタ装置は又、ガス流を冷却させ得るものでなけ
ればならない。かかるフィルタ装置の一部は、二酸化ケ
イ素のような酸性酸化物の反応表面を有しており、高温
ガス流中の酸化ナトリウムと反応しその酸化ナトリウム
を中和することが出来るようにしなければならない。こ
うした目的を達成するため、フィルタ装置は、それがイ
ンフレータハウジングに接触する密封領域を維持し、そ
の結果、高温ガス流の大部分がこのフィルタ装置を通っ
て進むようにしなければならない。
【0006】米国特許第4.902,036号は、車両の搭乗者
を拘束するガス発生装置を開示している。このガス発生
装置は、ガスが発生装置から出てエアバッグに入る前
に、窒素をろ過する最終フィルタ組立体を有する複数の
フィルタを備えている。該最終フィルタは、又、第1の
網スクリーン部分を有している。この網クリーンは、ガ
ス流から反応生成物の微粒子を除去する。又、最終フィ
ルタは、より小さいメッシュ寸法の第2の網スクリーン
部分を有している。これら第1及び第2の網スクリーン
部分は、酸化アルミニウム及び酸化シリコンの混合物で
あるセラミックファイバにて形成されたスペーサパッド
により分離される。該スペーサパッドは、ソーヒオカー
ボランダム(Sohio Carborundum, Inc)により「ファイ
バーフラックス(Fiberfrax)」という登録商標名で販
売されている。又、該スペーサパッドは、ハウジングと
フィルタの上端縁及び下端縁との間に黒鉛シール(特許
には示されていない)を押し込むことにより、前述の最
終フィルタ組立体をハウジングに対して密封させること
が公知である。
【0007】米国特許第4,878,690号は、又、車両の搭
乗者を拘束するガス発生装置に使用されるフィルタ組立
体を開示している。フィルタ組立体は、ガス流方向に向
けて、30メッシュの複数のステンレス鋼製スクリーン層
と、発生されたガス微粒子をろ過するフィルタ部材と、
30メッシュの更に別のステンレス鋼製スクリーン層とを
備えている。該フィルタ部材は、マンズビル(Mansvill
e Co.)の販売する「リテルム(Lytherm)」セラミック
ファイバ紙のようなアルミナシリカ系ファイバ紙とする
ことが出来る。該特許に開示されたファイバ紙の他の例
は、日本のサンドテックス(Sandtex)が「サンドテッ
クス(Sandtex)」という登録商標名で販売しているシ
リカファイバ紙、及びケンタッキー州、コルビンのナシ
ョナルスタンダード(National Standard Co.)が「フ
ァイブレックス(FIBREX)」という登録商標名で販売し
ているフィルタ材料がある。該米国特許において、ガス
発生装置のハウジングにフィルタ組立体を密封する方法
は開示されていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両の搭乗者
の拘束手段用インフレータのハウジングに対してフィル
タを密封する手段に関するものである。該インフレータ
ハウジングは、ガス発生材料用のチャンバと、ガスが前
記ハウジングから拘束装置に流入する際に通過するガス
出口を有している。前記ハウジングにおけるフィルタ
は、前記ガス出口へのガス流路を提供する。フィルタ
は、ガスがガス流路に流入するとき、ガスをろ過しかつ
冷却させる。フィルタは、複数のフィルタ層を備えてお
り、該フィルタ層の少なくとも1つは、フィルタ層の少
なくとも他のものよりもガス流に対する抵抗力が大き
い。この1つのフィルタ層は、ハウジングと、フィルタ
層の少なくとも他の層と間を伸長しかつそれらに係合
し、ハウジングに隣接するガス密封部分を提供する部分
を有している。ガス密封領域は、ガス流路のガス流に対
する抵抗力よりも大きいガス流に対する抵抗力を有す
る。
【0009】望ましくは、ガス流に対するより大きい抵
抗力を有するフィルタ層は、セラミックファイバマット
層、又は金属フェルト層のいずれかとする。又、抵抗力
のより大きい層は、セラミックファイバマット層と金属
フェルト層とを組み合わせたものとすることが出来る。
ガス流に対する抵抗力の小さいフィルタ層は、金網とす
るが望ましい。セラミックファイバマット、又は金属フ
ェルトは、ガス発生材料を発火させることにより発生さ
れるガス中の酸化ナトリウムと反応可能な酸性酸化物の
微粒子を含むことが望ましい。更に、好適な実施例にお
いて、酸性酸化物は金属フェルトに焼結させる。
【0010】
【実施例】本発明の更なる特徴は、当業者が添付の図面
を参照しながら下記の説明を読むことにより明らかにな
るであろう。
【0011】本発明は、エアバッグインフレータ、特
に、車両の運転者を保護するエアバッグを膨張させるイ
ンフレータに関する。本発明は、各種のインフレータ構
造に適用可能である。本発明の典型例として、図1に
は、インフレータ10が示してある。エアバッグ12は
該インフレータ10の周囲に折り畳まれる。カバー14
は、エアバッグ12及びインフレータ10を包み込む。
インフレータ10、エアバッグ12、及びカバー14
は、車両の舵取りハンドル16に取り付けられるモジュ
ールを形成する。
【0012】衝突時に起こるように、車両の急激な減速
時、インフレータ10が作動され、大量のガスを発生さ
せる。該インフレータ10からのガス流によりエアバッ
グ12が膨張する。該エアバッグ12は、膨張を開始す
ると、該カバー14の弱体部分を破裂させる。この弱体
部分の1つは、図1において符号18で示してある。公
知であるように、エアバッグ12は、膨張を継続する
と、車両の運転者と舵取りハンドル16との間のスペー
スに入り、運転者の動きを拘束する。
【0013】該インフレータ10(図2)はハウジング
40を備えている。該ハウジング40は、ディフューザ
カップ42、燃焼カップ44、及び燃焼室カバー46と
いう3つの部分から構成されている。ディフューザカッ
プ42、該燃焼カップ44、及び該燃焼室カバーは、U
NS S30100ステンレス鋼のような金属から形成
される。
【0014】該ディフューザカップ42は、一般にカッ
プ状であり、インフレータ10の中心軸線52を中心と
して伸長する円筒状側壁50を有している。該側壁50
は、平坦な上端壁54と平坦な下部フランジ56との間
を伸長している。上端壁54及び下部フランジ56は互
いに略平行でかつ軸線52に対して垂直である。環状列
のガス出口58は、ディフューザカップの側壁50の上
方部分の周囲に沿って周縁方向に伸長している。
【0015】燃焼カップ44は、略カップ形であり、デ
ィフューザカップ42の内部に配設されている。該燃焼
カップ44は、軸線52を中心として伸長する円筒状側
壁60を有している。該円筒状側壁60は、平坦な上端
壁64と平坦な下部フランジ66との間を伸長してい
る。該上端壁64及び該下部フランジは、互いに略平行
でかつ軸線52に対して垂直である。環状列の出口68
は、燃焼カップ側壁60の下方部分の周囲に沿って周縁
方向に伸長している。
【0016】燃焼カップ44の上端壁64は、連続溶
接、望ましくは、レーザ溶接により、周縁溶接位置70
でディフューザカップ42の上端壁54に溶接される。
燃焼カップフランジ66は、連続溶接、同様に、望まし
くは、レーザ溶接により、円周溶接位置72でディフュ
ーザカップフランジ56に溶接される。
【0017】該燃焼室カバー46は、円形中央部分80
及び平行であるが他の部分に対しオフセットした環状外
側フランジ82とを有する、略平坦な金属片である。円
形開口部84がチャンバカバー46の中央部80に位置
決めされている。該チャンバカバー46の外側フランジ
82は、連続溶接、同様に、望ましくは、レーザ溶接に
より、周縁溶接位置86で燃焼カップフランジ66に溶
接される。
【0018】密閉密封されたキャニスタ90が燃焼カッ
プ44内に配設されている。該キャニスタ90は、下方
キャニスタ部分92及びカバー94という2つの部分か
ら構成されている。該キャニスタカバー94の半径方向
外端縁は、下方キャニスタ部分92の隣接端縁にクリン
プ止めされ、該キャニスタ90を密閉密封する。該キャ
ニスタ90は、比較的薄いアルミニウムで製造すること
が望ましい。
【0019】下方キャニスタ部分92は、該燃焼室の側
壁60に隣接しかつその側壁60の内側にある円筒状の
外側壁96を有している。外側壁96は、燃焼カップの
側壁60の出口68に隣接する領域に薄い肉厚を有して
いる。下方キャニスタ部分92は又、外側壁96から半
径方向内方に離間された円筒状の内側壁98を有してい
る。内側壁98は、発火装置142に隣接した領域に薄
い肉厚を有している。下方キャニスタ部分92の平坦な
リング状の下部壁100は、外側壁96と内側壁98と
を相互接続させる。下方キャニスタ部分92の円形の内
側頂部壁102は、内側壁98から半径方向内方向に伸
長しかつ該内側壁に蓋をする。内側頂部壁102及び円
筒状の内側壁98は、該キャニスタ90に下方向に開口
する中央凹所104を画成する。
【0020】該キャニスタカバー94は略円形の形状で
ある。凹所106はキャニスタカバー94の中央に配置
されている。自動発火材料の収容部分108が凹所10
6に配置されており、アルミニウムフォイルテープ10
9により該凹所内に保持されている。
【0021】ガス発生材料の複数の環状ディスク110
が、キャニスタ90内で次々に積み重ねられている。環
状クッション112が最上部のガス発生ディスク110
とキャニスタカバー94との間に配設されている。該デ
ィスク110は、点火させたときに窒素を発生する公知
の材料で製造されている。多くの種類のガス発生材料を
使用することが出来るが、適当なガス発生材料は、米国
特許第3,895,098号に開示されたものである。好適なガ
ス発生材料は、アジ化ナトリウムを含有する材料であ
る。アジ化ナトリウムは、燃焼時、酸化ナトリウムを形
成する。
【0022】環状の前置フィルタ120がキャニスタ9
0内に配設されている。該前置フィルタ120は、ガス
発生ディスク110の半径方向外方及びキャニスタ90
の外側壁96の内部に配置される。前置フィルタ120
と外側壁96との間には、小さい環状スペースが存在す
る。
【0023】符号122で概略的に示した環状スラグス
クリーンが燃焼カップ44の外側でディフューザカップ
42内に配置されている。該スラグスクリーン122は
出口68の半径方向外方にあり、燃焼カップの側壁60
に接して横たわっている。しかし、該スラグスクリーン
122は燃焼カップの側壁60の出口68から離間させ
て配置してもよい。
【0024】符号124で示した環状の最終フィルタ組
立体がスラグスクリーン122の上方でディフューザカ
ップ42内に配置されている。該最終フィルタ組立体1
24は、ディフューザカップ42の側壁50のガス出口
58の半径方向内方にある。該最終フィルタ組立体12
4は、以下に説明する各種の材料の複数の層である。こ
れらの層は、ディフューザカップの側壁50の周囲に沿
って伸長しかつ側壁内部に配置されている。環状フィル
タシールド126がディフューザカップの側壁50から
半径方向内方に伸長し、最終フィルタ組立体124とス
ラグスクリーン122とを分離させる。該フィルタシー
ルド126は、以下に更に詳細に説明するように、干渉
嵌めによりディフューザカップの側壁50に固着され
る。
【0025】インフレータ10は、発火装置組立体14
0を備えている。該発火装置140は、チャンバカバー
46の開口部84を通ってキャニスタ90の中央凹所1
04まで伸長する発火装置142を備えている。発火装
置組立体140は、連続溶接、望ましくは、レーザ溶接
により、周縁溶接位置144でチャンバカバー46の中
央部分80に溶接される。
【0026】発火装置組立体140は発火装置142を
備えている。発火装置142は、発火装置組立体140
から外方向に伸長する一対のリード線146を備えてい
る。該ワイヤリード線146は、衝突センサ(図示せ
ず)に接続可能である。発火装置142の内部にて、該
リード線146は発火材料に埋め込まれた抵抗線に接続
されている。薄いプラスチックフィルム(図示せず)が
発火装置142の上方部分の外側に配置されており、発
火装置142を接地させ、インフレータ10を作動不能
にする可能性がある金属対金属接触を阻止する。発火装
置142は、任意の適当な公知の構造とすることが出来
る。
【0027】衝突、又はその他の車両の急激な減速が生
じたとき、衝突センサが電気回路を接続させる。次に、
電流がリード線146を経て発火装置142に流れる。
抵抗線が発火装置142を加熱し、発火させる。発火装
置142が発火すると、高温のガス生成物が形成され、
このガス生成物は、発火装置142から外方向に流動
し、キャニスタ90の内側頂部壁102及び内側壁98
を破断させる。発火装置142からの高温のガスは、ガ
ス発生材料のディスク110を発火させる。ガス発生材
料のディスク板110は急激に高温のガスを多量に発生
させる。
【0028】このガスの圧力は、キャニスタ90の円筒
状の側壁96に作用し、側壁96を半径方向外方に向け
て燃焼カップの側壁60に付勢させる。その結果、キャ
ニスタ90の薄い側壁96が燃焼カップの側壁60にお
ける出口68にて破断し、又は吹き飛ぶ。出口68に隣
接する側壁96の肉厚が薄いため、側壁96のこの部分
は、所望の圧力で他の部分よりも先に破断することが可
能となる。ディスク110の燃焼により発生したガス
は、次に、前置フィルタ120を通って半径方向外方に
流動する。前置フィルタ120は流動するガスから、幾
つかの粗い微粒子、発火装置組立体140及びガス発生
ディスク110の他の燃焼生成物を除去する。又、前置
フィルタ120は、ガス、及び前置フィルタ上の溶融燃
焼生成付着物を冷却する。ガスは出口68を通って、ス
ラグスクリーン122内に流入する。
【0029】該スラグスクリーン122は、該流動する
ガスから微粒子を除去しかつ捕捉する。又、該スラグス
クリーンは流動するガスを冷却する。ガスが冷却する
と、金属のような溶融燃焼生成物がスラグスクリーン1
22上に付着する。スラグスクリーン122と最終フィ
ルタ組立体124との間の該フィルタシールド126に
より、スラグスクリーン122の内外でガスの乱流が生
ずる。このガスの乱流により、スラグスクリーン122
及びディフューザカップ42の下方部分で比較的大きい
粒子を保持することが容易となる。
【0030】ガス流は、スラグスクリーン122から最
終フィルタ組立体124まで軸方向上方に流動する。次
に、このガスは最終フィルタ組立体124を通って半径
方向外方に流動し、該フィルタ組立体124がガスから
小さい粒子を除去する。最終フィルタ組立体124は
又、更にガスを冷却し、その結果、ガスにおける溶融生
成物が該最終フィルタ組立体124の一部に堆積する。
環状配列のガス出口58はガス流をエアバッグ12に導
入し、該エアバッグ12を膨張させる。
【0031】フィルタ組立体124の詳細が図2乃至図
5に示してある。図3に示すように、該フィルタ組立体
124は、リングの形態に巻かれた複数の材料層を備え
ている。該リングは、該材料層を円筒状マンドレル(図
示せず)に巻くことにより形成される。該材料層は、最
初にストリップの状態に予め組み立てられる。該ストリ
ップは次に、円筒状マンドレルに巻き付ける。金網であ
る最外側層は、それ自体が重なり合うように巻く。次
に、この重なり合った部分は相互に仮付け溶接し、堅密
で円形の一体のフィルタ組立体124を形成する。次
に、フィルタ組立体124をマンドレルから取り外すこ
とが出来、巻きほどけることはない。
【0032】図4に示したフィルタ組立体124は9つ
の層を有している。内側から見た場合、ガス流の方向
に、第1の3つの層150は28の金網布を備えてい
る、即ち、金網は縦方向及び横方向の両方に1インチ当
たり28個のストランドを有している。第4の層152
は、横方向に1インチ当たり24のストランド、縦方向
に1インチ当たり110のストランドを有する24×1
10の金網布である。第1の3つの層150は主として
吸熱手段として機能する。第4の層152は、第1の3
つの層よりも小さい開口部を有している。該層は、主と
して、前置フィルタ120又はスラグスクリーン122
では除去されない高温のガス流の中程度の寸法の微粒子
を取り込む。これら3つの層150及び層152に適当
な金網はステンレス鋼製金網である。層150及び層1
52は、例えば、炭素鋼、ニッケル、銅、チタン、クロ
ム、及び/又はアルミニウムのような他の金属で製造す
ることが出来る。
【0033】フィルタ組立体124の第5の層154
は、ソーヒオカーボランダムが「ファイバフラックス」
という登録商標名で販売している酸化アルミニウムと二
酸化ケイ素の混合物を含むセラミックファイバマットで
ある。該マットの組成分は、AL23が少なくとも約4
7%、SiO2が約47%である。
【0034】層154は又、「ファイバーフラックス」
の代わりに、サーマルセラミックス(Thermal Ceramic
s)が「ウルトラフェルト(Ultrafelt)」という登録商
標名で販売しているアルミナシリカ系セラミックマット
とすることも出来る。使用出来る他のセラミックファイ
バ製マットは、サーマルセラミックス が「セラブラン
ケット(Cerablanket)」及び「セラケム(Cerache
m)」という登録商標名で販売しているアルミナシリカ
系マットである。「ウルトラフェルト」及び「セラブラ
ンケット」は、「ファイバフラックス」と類似した組成
分を有している。「セラケム」は、AL23約36%、
SiO2約49%、及びZr23約15%含有してい
る。該マットにおける二酸化ケイ素の機能は、公知の方
法に従い、ガス流中の酸化ナトリウムと反応しかつそれ
を中和させることである。この反応により、ケイ酸ナト
リウムの小さい粒子が形成される。
【0035】典型的に、層154は、比較高密度、小さ
い孔径、及び該層150、152よりも厚い厚さを有し
ている。一例として、「ファイバフラックス」の仕様を
以下に掲げる。
【0036】密度 = 9乃至11ポンド/ft3 ファイバの体積密度 = 2.6乃至2.8g/cm3 厚さ = 約3.175mm(約0.125インチ) この材料は、約45乃至68mmH2Oの圧力低下を生
じさせる。
【0037】第6の層156は、ニッケルフェルト材料
である。該ニッケルフェルトは、「ファイブレックス
(FIBREX)」という登録商標名でナショナルスタンダー
ド(National Standard Corp.)により販売されてい
る。該ニッケルフェルトは、稠密に充填され、小さい寸
法の複数のガス流路を画成するニッケルファイバの不織
フェルトである。該ニッケルフェルト層156の目的
は、ガス流中に形成されたケイ酸塩の小粒子を取り込む
ことである。典型的に、フェルト層156は、約0.5
乃至1グラム/インチ2の標準重量(被覆なし)、及び
約0.762mm(約0.030インチ)の厚さを有す
る。望ましくは、ニッケルファイバは、例えば、焼結に
よりニッケル又はその他の無機物質の粒子で被覆する。
これは更に、該フェルト内のガス流路の寸法を制限す
る。該ニッケルフェルトは、一方の側又は両方の側に被
覆することが出来る。該ニッケルフェルトと被覆粒子と
の比率は、重量比で約80/20乃至60/40の範囲
とすることが出来る。
【0038】被覆の有無、或いは、両側に被覆するか一
方側部のみ被覆するかに拘わらず、該ニッケルフェルト
は、気流に対する比較的小さな透過率を有している。例
えば、標準重量が約1グラム/インチ2で、ニッケルフ
ェルトとニッケル粒子との比が60/40で両側に被覆
されたニッケルフェルトは、約5.13フィート3のガ
ス/分/インチ2の透過率を有する。標準重量約0.5
グラム/インチ2で、ニッニッケルフェルトとニッケル
粒子の比率が80/20で一方の側部にのみ被覆された
ニッケルフェルトは、約220フィート3/分/インチ2
の透過率を有する。フェルト層156は、インフレータ
内のガス流の温度及びその他の条件に耐え得るニッケル
以外の金属ファイバで構成することが可能である。他の
適当な金属の例としては、ステンレス鋼、炭素鋼、銅、
チタン、及びクロムがある。
【0039】又、第6の層156は、ニッケルファイバ
のフェルトとすることができ、該フェルトのファイバ
、ニッケル粒子及び二酸化ケイ素粒子で被覆するよう
にしてもよい。かかる被覆の一例は、ニッケルファイバ
とニッケル及び二酸化ケイ素粒子との比率が重量比で6
0/40としたものである。ニッケル粒子により二酸化
ケイ素を保持することが可能となり、二酸化ケイ素が金
属ファイバからはがれ落ちるのが防止される。二酸化ケ
イ素は、気流中の酸化ナトリウムと反応しかつそれを中
和するための更なる反応箇所を提供する。
【0040】外側の3つの層158は、内側の3つの層
150と同様の構造であり、28メッシュの金属布であ
る。該外側の3つの層の目的は、主として、フィルタ組
立体124を補強しかつ強度を提供することである。
【0041】図4に示すように、最終組立前の該フィル
タ組立体124の層150、152、154、156、
及び158は、ガス流の方向と交差する垂直方向に異な
る寸法を有している。この垂直方向は、ディフューザカ
ップ42の端部壁54とフィルタシールド126との間
の方向である。これらの寸法は、インフレータ10の容
積、及び気流の量等のファクタによって異なる可能性が
あることが理解されよう。一例として、内側の3つの層
150は、約17.8乃至18.6mmの範囲の垂直寸
法を有することが出来る。全ての3つの層150の垂直
寸法を等しくするのが理想である。しかし、金網の製造
時の許容公差により、図示するように、垂直寸法にある
程度の相違が生じることがある。第4の層152は、第
1の3つの層より僅かに小さな垂直寸法、例えば、1
7.6乃至18.5mmとなる。
【0042】これと対照的に、第5の層154及び第6
の層156は、層150、152より著しく大きい垂直
寸法を有する。一例として、これらの2つの層は、約2
2.5乃至23.5mmの範囲の公称垂直寸法とするこ
とが出来る。図4に示すように、これら第5及び第6の
層は、第1の4つの層150、152の上方及び下方周
縁の上方及び下方の双方に略等距離だけ伸長する周縁部
分162、164を有している。
【0043】最後に、最後の3つの層158は、第1の
3つの層150の垂直寸法と略同一の約17.8乃至1
8.6mmの範囲内の公称垂直寸法を有している。層1
50と同様、中間層154、156の上方及び下方端縁
は、層158の上方及び下方周縁から上方及び下方の双
方に略等距離だけ離間されている。
【0044】金網から成るこれらの層150、152
は、本発明において、第1のフィルタ部分を画成する。
気流の方向への層150、152の全体的な厚さは、吸
熱手段を提供し、粗粒子を取り込むのに十分である。勿
論、層の数とその構成は、インフレータの他の特徴によ
って異なる可能性がある。金網製の第1のフィルタ部分
、ガス流に対する抵抗力が比較的小さい部分である。
フィルタ層150、152の場合と同様、層154、1
56の構成、厚さ、及び数は異なる可能性がある。しか
し、これら層154、156の機能は、ガス流における
酸化ナトリウムを中和するための反応地を提供し、高温
のガス流からケイ酸塩の小粒子を取り込むことである。
従って、これらフィルタ層154、156は、層15
0、152よりもガス流に対する抵抗力が大きい部分を
画成する。
【0045】層158は、第3のフィルタ部分を構成す
る。該層158は任意選択的である。これらの層の機能
は、フィルタ組立体124に構造的強度を付加すること
である。そのため、該層は、ガス流に対し著しい付加的
な抵抗力を作用さることはない。故に、層158は、層
154、156と比較して、ガス流に対する抵抗力が比
較的小さい部分を構成する。
【0046】図5には、該フィルタシールド126とデ
ィフューザカップ端壁54の間に本発明のフィルタ組立
体を密封する方法が示してある。層154、156の端
縁部分162、164は、最終組立の前に第1のフィル
タ部分の上方及び下方端縁を越えて伸長し、層150、
152、及び158の露出端縁にそれぞれ当接するよう
に折り重ねられる。これらの折り重ねられた端縁部分は
又、該フィルタシールド126の上面及びディフューザ
カップ42の該端壁54の内側表面に接触して横たわっ
ている。後述するように、フィルタシールドは、ディフ
ューザカップ側壁50と干渉嵌めし、該側壁50に着座
する。ガス流の方向への層154、156の折り重ねら
れた端縁部分162、164の長さは、ガス流に対する
抵抗力が比較的大きい、フィルタシールド126及び端
壁54に隣接した周縁領域を提供するのに十分である。
換言すれば、折り重ねられた端縁部分162、164の
長さは、ガスがフィルタ組立体の中央領域を通って優先
的に流動するのに十分な程度だけ、2つの層154、1
56の合計した厚さを上廻る。従って、これら折り重ね
られた端縁部分は、フィルタ組立体124、及び折り重
ねられた端縁部分162、164の間を通るガス流に対
する抵抗力の比較的小さいガス流路を画成する。故に、
フィルタ組立体124は、インフレータハウジングに密
封され、ガス流は該フィルタ組立体の全ての層を通る。
【0047】図5に示すように、セラミックファイバ及
びニッケルフェルト層154、156の材料は、層15
0、152、及び158の垂直寸法における変動を許容
し得るのに十分な程度に圧縮可能である。このように、
折り重ねられた層は又、ガス流がフィルタシールド12
6とディフューザカップ42の端部壁54との間でフィ
ルタ表面を迂回するのを阻止し、更に、フィルタ組立体
124をインフレータハウジングに効果的に密封する。
【0048】ディフューザカップ42内でフィルタ組立
体124を組み立てる方法については、図3、4、及び
5を参照して説明することが出来る。先ず、図3を参照
すると、フィルタ組立体124は端部壁54に接触して
着座するようにディフューザカップ42内に配置する。
次に、フィルタシールド126をフランジ56に隣接す
るフィルタカップの開放端内に配置する。フィルタシー
ルド126は、ディフューザカップの側壁50と干渉嵌
めする周縁フランジ180を有している。フィルタシー
ルド126は、それがフィルタ組立体124と当接する
まで、ディフューザカップ内に押し込む。この構成要素
の配列は図4に示してある。
【0049】次に、フィルタシールド126をディフュ
ーザカップ42内に更に押し込む。これによって、図5
に示すように、中間層154、156の端縁部分16
2、164が層150、152、及び158の端縁の上
に折り重ねられる。フィルタシールド126のフランジ
180とディフューザカップ42の側壁50との間の干
渉嵌めは、構成部品を図5に示す形態に維持する。この
時点で、他の構成部品を組立体に追加し、最後に、溶接
位置70及び72(図5)にてディフューザカップ42
及び燃焼カップ42を共に溶接する。
【0050】本発明の変形例が、当業者に明らかであろ
う。例えば、ニッケルフェルト層156に二酸化ケイ素
を導入することにより、層154のようなセラミックフ
ァイバマットを使用せずに、フィルタ組立体を形成する
ことが可能となる。フィルタスクリーン150、15
2、及び156の数及びメッシュ寸法を変えることが出
来る。上記及びその他の変更を実施し、所望に応じてイ
ンフレータのガス発生量を調整することが出来る。
【0051】本発明の上記の説明から、当業者は、改
良、変形例及び応用例が理解されよう。当該技術の範囲
内のかかる改良、変形例及び応用例は、特許請求の範囲
に包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従い構成されたインフレータを内蔵す
る膨張可能な搭乗者の拘束モジュールを備える車両の舵
取りハンドルの部分横断面図である。
【図2】図1のインフレータの部分横断面図である。
【図3】本発明に従ったフィルタを示す、図2のインフ
レータの一部の分解斜視図である。
【図4】インフレータの組み立てが完了する前のインフ
レータの部品を示す図3のインフレータの一部の拡大断
面図である。
【図5】インフレータの組み立てが完了した後のインフ
レータの部品を示す図3のインフレータの一部の拡大断
面図である。
【符号の説明】
10 インフレータ 12 エアバッグ 14 カバー 16 舵取りハン ドル 40 ハウジング 42 ディフュー ザカップ 44 燃焼カップ 46 燃焼室カバ ー 50 円筒状側壁 54 上部端壁 56 フランジ 58 ガス出口開 口部 60 円筒形側壁 64 上部端壁 66 下部フランジ 68 出口 70 円周溶接位置 72 円周溶接位 置 80 円形中央部分 82 環状外側フ ランジ 84 円形開口部 86 円周溶接位 置 90 キャニスタ 92 下方キャニ スタ部分 96 円筒形外側側壁 98 円筒形内側 側壁 100 リング形下部壁 102 円形内側 上部壁 104 中央凹部分 106 凹状部分 108 収容部分 109 アルミニ ウムフォイルテープ 110 環状ディスク 112 環状クッ ション 114 最上部ガス発生ディスク 120 環状前置フィルタ 122 スラグス クリーン 124 最終フィルタ組立体 126 フィルタ シールド 140 発火装置組立体 142 発火装置 144 周縁溶接位置 146 リード線 150 第1の3つの層 152 第4の層 154 第5の層 156 第6の層 158 外側の3つの層 162 周縁部分 164 周縁部分 180 周縁フラ ンジ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−152510(JP,A) 特開 平2−169345(JP,A) 特開 昭51−66635(JP,A) 特開 昭50−18770(JP,A)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の搭乗者の拘束装置を膨張させるガ
    スを発生させるインフレータにして、 ハウジングであって、ガス発生材料用のチャンバと、ガ
    スが前記ハウジングから前記拘束装置に流入する際に通
    過するガス出口とを有するハウジングと、 前記ハウジング内に設けられ、前記ガス出口へのガス流
    路を提供するフィルタであって、ガスがガス流路内を流
    動する際にガスをろ過しかつ冷却させるフィルタとを備
    え、 前記フィルタが、複数のフィルタ層を備え、前記フィル
    タ層の少なくとも1つが他のフィルタ層の少なくとも1
    つよりもガス流に対する大きな抵抗力を有し、 前記1つのフィルタ層が、前記ハウジングと前記少なく
    とも1つの他の層との間に存在してかつこれらハウジン
    グと前記少なくとも1つの他の層の両方に係合する部分
    を有し、前記ガス流路のガス流に対する抵抗力よりも大
    きいガス流に対する抵抗力を有する、前記ハウジングに
    隣接したガス流密封領域を提供することを特徴とするイ
    ンフレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインフレータにして、
    前記1つのフィルタ層が金属フェルトであり、前記少な
    くとも1つの他のフィルタ層が金網であることを特徴と
    するインフレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインフレータにして、
    前記1つのフィルタ層が金属フェルト層と、それに隣接
    するセラミックマット層とを備え、前記金属フェルト層
    及び前記セラミックマット層が、前記ハウジングと前記
    少なくとも1つの他のフィルタ層との間に存在する部分
    を有し、前記ガス流密封領域を提供することを特徴とす
    るインフレータ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインフレータにして、
    前記金属フェルトの少なくとも1つの側部が該フェルト
    に焼結させた金属で被覆されること特徴とするインフレ
    ータ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のインフレータにして、
    ガス流の方向に、第1の複数の金網層と、セラミックマ
    ット層と、金属フェルト層と、及び第2の複数の金網層
    とを備え、前記セラミックマット層及び金属フェルト層
    が、前記ハウジングと前記第1及び第2の複数の金網層
    との間に存在する部分を有し、前記ガス流密封領域を提
    供することを特徴とするインフレータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のインフレータにして、
    前記第1の複数の金網層が吸熱手段を提供する複数の比
    較的粗い金網層及びガス流中の微粒子を取り込む1つの
    比較的細かい金網層を備えることを特徴とするインフレ
    ータ。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のインフレータにして、
    前記セラミックマット層が、ハウジングと前記第1の
    数の金網層との間に存在する部分を備え、前記金属フェ
    ルト層が、前記ハウジングと前記第2の複数の金網層と
    の間に存在する部分を備えることを特徴とするインフレ
    ータ。
  8. 【請求項8】 車両の搭乗者の拘束装置を膨張させるガ
    スを発生させるインフレータにして、 ガス流の方向に伸長する表面を有するハウジングと、 前記ガス流をろ過しかつ冷却させるフィルタ組立体とを
    備え、前記フィルタ組立体が、 ガス流の方向に比較的大きな孔寸法及び厚さを有し、第
    1のフィルタ部分が吸熱手段として機能するのを許容す
    る金網を備える第1のフィルタ部分と、 前記第1のフィルタ部分に隣接し、前記第1のフィルタ
    部分よりも小さい孔寸法及びガス流に対するより大きい
    抵抗力を有する第2のフィルタ部分とを備え、 前記第1のフィルタ部分が、周縁端縁を有し、前記第1
    及び第2のフィルタ部分が前記周縁端縁間にフィルタ領
    域を画成し、 前記第2のフィルタ部分が、第1のフィルタ部分の前記
    周縁端縁を越えて伸長しかつ前記第1のフィルタ部分の
    周縁端縁上に折り重ねられる端縁部分を備え、 前記折り重ねられた端縁部分が前記ハウジング表面と係
    合し、 ガスの流動方向への前記折り重ねられた端縁部分の長さ
    が、前記フィルタ領域よりもガス流に対する抵抗力が大
    きい周縁領域を提供するのに十分であることを特徴とす
    るインフレータ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のインフレータにして、
    前記第1のフィルタ部分が複数の金網層を備え、前記第
    2のフィルタ部分が1つのセラミックファイバマット層
    又は1つの金属フェルト層あるいはこれら両方の層を備
    えることを特徴とするインフレータ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のフィルタ組立体にし
    て、前記ガスが酸化ナトリウムを含み、前記第2のフィ
    ルタ層がニッケルフェルト層を備え、前記ニッケルフェ
    ルト層が、前記酸化ナトリウムと反応可能な酸性酸化物
    粒子を焼結されていることを特徴とするインフレー
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のフィルタ組立体に
    して、前記ニッケルフェルト層が、ニッケルフェルトに
    焼結されたニッケル粒子を有することを特徴とするイン
    フレータ
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のフィルタ組立体に
    して、前記酸性酸化物が二酸化ケイ素であることを特徴
    とするインフレータ
  13. 【請求項13】 請求項8に記載のフィルタ組立体にし
    て、前記第2のフィルタ部分が二酸化ケイ素及び酸化ア
    ルミニウムから形成されセラミックファイバマット層
    と、金属フェルトに焼結させたニッケル粒子を含む金属
    フェルト層とを備えることを特徴とするインフレータ
  14. 【請求項14】 ガスの流動方向に伸長するハウジング
    表面を有する車両の搭乗者の拘束装置と、前記ガス流を
    ろ過しかつ冷却させるフィルタ組立体とを組立てる方法
    であって、前記フィルタ組立体が、ガス流に対する抵抗
    力が比較的小さい第1のフィルタ部分と、ガス流に対す
    る抵抗力が比較的大きい第2のフィルタ部分とを備え、
    前記第1のフィルタ部分が周縁端縁を有し、前記第1及
    び第2のフィルタ部分が前記周縁端縁の密封部分内にフ
    ィルタ領域を画成するようにする組み立て方法にして、 前記第2のフィルタ部分に対して、前記第1のフィルタ
    部分の周縁端縁を越えて伸長する端縁部分を提供する段
    階と、 前記第1のフィルタ部分の周縁端縁上に前記端縁部分
    折り重ねる段階であって、前記端縁部分が前記周縁端縁
    及び前記ハウジングの表面に係合するようにする段階と
    を備え、 前記端縁部分の長さが、前記ハウジング表面に隣接した
    前記フィルタ部分の周縁領域に対して、前記フィルタ領
    域の抵抗力よりも大きいガス流に対する抵抗力を付与す
    るのに十分であるようにすることを特徴とする方法。
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