JP2554247Y2 - 回転動力伝達装置 - Google Patents

回転動力伝達装置

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JP2554247Y2
JP2554247Y2 JP1991051092U JP5109291U JP2554247Y2 JP 2554247 Y2 JP2554247 Y2 JP 2554247Y2 JP 1991051092 U JP1991051092 U JP 1991051092U JP 5109291 U JP5109291 U JP 5109291U JP 2554247 Y2 JP2554247 Y2 JP 2554247Y2
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Japan
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elastic member
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shaft
flange
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泰幸 高畑
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は回転動力伝達装置に関
し、ねじり振動の伝達を防止するのに適したものであ
る。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】図5は内
燃機関に駆動される冷却水ポンプ101を示し、ハウジ
ング102の内部に回転軸103がベアリング104、
105を介して回転自在に支持されている。その回転軸
103の一端にはインペラー106がねじ107を介し
て取り付けられ、その他端にはギヤ108がキー109
を介し嵌合されている。そのギヤ108に、内燃機関に
より駆動されるギヤ110が噛み合わされている。その
ギヤ110の回転がギヤ108、キー109、回転軸1
03、ねじ107を介してインペラー106に伝達さ
れ、インペラー106の回転により内燃機関の冷却水を
吐出する。
【0003】上記のような冷却水ポンプ101にあって
は、ギヤ110は内燃機関により駆動されるため、クラ
ンク軸のねじり振動が回転軸103に伝達されると共
に、冷却水の吐出時にインペラー106を介して大きな
イナーシャが回転軸103に作用する。そのため、キー
109とキー溝との衝突によりギヤ108や回転軸10
3が破損したり、インペラー106と回転軸103とを
連結するねじ107が破損する虞がある。
【0004】そこで、ギヤ108に弾性継手を内蔵させ
ることで、ねじり振動の回転軸103への伝達を低減す
ることが考えられる。しかし、小型のギヤでは弾性継手
を内蔵させることができないという欠点がある。
【0005】本考案は上記従来技術の課題を解決するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴とするとこ
ろは、入力軸にフランジが一体的に設けられ、このフラ
ンジに対向するフランジが出力軸に一体的に設けられ、
両フランジの間に筒状の弾性部材が配置され、この弾性
部材の軸方向両端に雌ねじが一体化され、弾性部材を入
力軸と出力軸とに連結することができるように、その雌
ねじに各フランジを貫通する雄ねじがねじ合わされ、入
力軸と出力軸の一方に弾性部材の径方向内方に位置する
凸部が設けられ、この凸部にベアリングを介して相対回
転可能に嵌合する凹部が入力軸と出力軸の他方に設けら
、その弾性部材の弾性力により入力軸と出力軸とが互
いに押し付けられている点にある。
【0007】
【作用】本考案の構成によれば、入力軸の回転は弾性部
材を介して出力軸に伝達されるため、入力軸のねじり振
動は弾性部材により吸収される。
【0008】入力軸と出力軸とを弾性部材によってのみ
連結すると、入力軸と出力軸との連結部における曲げ剛
性が小さくなってしまう。そのため、入力軸と出力軸の
一方に設けられた凸部と他方に設けられた凹部が嵌合す
ることで、入力軸と出力軸との連結部における曲げ剛性
の低下が防止される。さらに、その弾性部材の弾性力に
より入力軸と出力軸とが互いに押し付けられることによ
り、その連結部における曲げ剛性が向上されている。
た、入力軸から出力軸に伝達されるトルクにより弾性部
材がねじれ、入力軸と出力軸とは相対回転する。その相
対回転を円滑にするため、凸部と凹部はベアリングを介
し嵌合する。入力軸と出力軸とが円滑に相対回転するこ
とにより、弾性部材によるねじり振動の吸収が阻害され
ることはない。
【0009】弾性部材が筒状とされ、この弾性部材の径
方向内方に凸部と凹部が配置されることにより、装置が
小型化される。
【0010】入力軸と出力軸に対する弾性部材の連結
は、弾性部材に形成された雌ねじに、入力軸と出力軸に
一体化された各フランジを貫通する雄ねじをねじ合わす
だけでよく、その連結作業を容易に行なうことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0012】図1に示す回転動力伝達装置は、内燃機関
により駆動される冷却水ポンプ1の回転動力を伝達する
ものであって、その冷却水ポンプ1のハウジング2にベ
アリング3を介して回転自在に支持される入力軸4と、
ベアリング5を介して回転自在に支持される出力軸6と
の間に配置されている。その入力軸4にはギヤ7がキー
8を介して嵌合されている。そのギヤ7には内燃機関に
より駆動されるギヤ9が噛み合わされている。その出力
軸6には従来例と同様にインペラーがねじにより取り付
けられる。
【0013】前記ベアリング3とベアリング5の間にお
いて、入力軸4にフランジ11が一体的に設けられ、こ
のフランジ11に対向するフランジ12が出力軸6に一
体的に設けられる。その両フランジ11、12の間に筒
状の弾性部材10が配置される。この弾性部材10の軸
方向両端に雌ねじ13が一体化されている。この弾性部
材10はバネ鋼製とされ、図2、図3に示すように外周
が多角形で内周が円形の筒状であって、軸方向中間部に
螺旋状のスリット14が形成されることによりコイルバ
ネとされている。前記雌ねじ13は、軸方向両端の端面
に開口するように複数設けられている。
【0014】弾性部材10を入力軸4と出力軸6とに連
結することができるように、その雌ねじ13に各フラン
ジ11、12を貫通するボルト(雄ねじ)15がねじ合
わされている。すなわちボルト15は各フランジ11、
12に形成された通孔11a、12aを貫通すると共に
雌ねじ13にねじ合わされ、その頭部15aはフランジ
11、12の端面11a、12aに接する。これによ
り、入力軸4と出力軸6とは弾性部材10を介して連結
された状態となる。
【0015】その弾性部材10の径方向内方に位置する
ように出力軸6に凸部16が設けられ、入力軸4に凹部
17が設けられる。その凸部16と凹部17とはニード
ルベアリング18を介して相対回転可能に嵌合され、こ
の嵌合状態で入力軸4と出力軸6は同芯とされる。
【0016】その弾性部材10の弾性力により入力軸4
と出力軸6とは互いに押し付けられている。すなわち、
入力軸4の端面4aは出力軸6の端面6aに当接するも
のとされ、フランジ11とフランジ12との軸方向間隔
Lは、コイルバネとされた弾性部材10の自然長よりも
長くされている。これにより、弾性部材10の弾性力に
より入力軸4の端面4aが出力軸6の端面6aに押し付
けられる。
【0017】上記構成によれば、エンジンの回転動力は
ギヤ9からキー8、ギヤ7を介して入力軸4に伝達さ
れ、この入力軸4から弾性部材10を介して出力軸6に
伝達され、出力軸6に取り付けられたインペラーを回転
させる。その弾性部材10によりねじり振動が吸収され
るため、キー8とキー溝との衝突の際の衝撃が緩和さ
れ、ギヤ7や入力軸4の破損が防止され、また、出力軸
6とインペラーとを連結するねじの破損を防止すること
ができる。
【0018】また、凸部16と凹部17とが嵌合するこ
とにより、入力軸4と出力軸6との連結部における曲げ
剛性の低下が防止されている。特に上記実施例では、弾
性部材10の弾性力により入力軸4と出力軸6とが互い
に押し付けられることにより、その連結部における曲げ
剛性が向上されている。さらに、入力軸4と出力軸6と
は伝達トルクにより軸中心に相対回転するが、凸部16
と凹部17とはニードルベアリング18を介して嵌合す
ることによりその回転が円滑なものとされ、弾性部材1
0による振動吸収を阻害することがないものとされてい
る。
【0019】また、弾性部材10が筒状で、その径方向
内方で凸部16と凹部17とが嵌合するため、装置が大
型化することはない。
【0020】また、弾性部材10をボルト15によって
フランジ11、12に連結するだけで入力軸4と出力軸
6とを連結することができ、その連結作業は容易なもの
である。
【0021】図4は本考案の第2実施例に係る回転動力
伝達装置1′を示す。上記実施例では入力軸4の端面4
aと出力軸6の端面6aとが直接接するものとされてい
たが、本実施例では入力軸4の端面4aと出力軸6の端
面6aとの間にスラストベアリング25が配置されてい
る。このスラストベアリング25により、弾性部材10
の弾性力により互いに押し付けられる入力軸4と出力軸
6との相対回転が円滑なものとなる。他は上記実施例と
同様で同一部分は同一符号で示す。
【0022】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではない。
【0023】例えば、上記実施例では回転動力伝達装置
を冷却水ポンプの動力伝達部に適用したが、回転動力を
伝達する部分であれば適用箇所は限定されない。
【0024】また、上記実施例では弾性部材としてコイ
ルバネを用いたが、筒状のゴムを用いてもよい。この場
合、入力軸と出力軸との連結のための雌ねじ部は、例え
ば金属製リングに形成し、そのリングをゴム製弾性部材
に焼き付けるようにしてもよい。
【0025】また、上記実施例では出力軸に凸部を形成
し入力軸に凹部を形成したが、入力軸に凸部を形成し出
力軸に凹部を形成するようにしてもよい。
【0026】
【考案の効果】本考案による回転動力伝達装置によれ
ば、入力軸から出力軸に伝達されるねじり振動を、入力
軸と出力軸との連結部における曲げ剛性を小さくするこ
となく、且つコンパクトで組立て容易な構成により低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る回転動力伝達装置の断面
【図2】本考案の実施例に係る弾性部材の断面図
【図3】本考案の実施例に係る弾性部材の側面図
【図4】本考案の異なった実施例に係る回転動力伝達装
置の断面図
【図5】従来例に係る回転動力伝達装置の断面図
【符号の説明】
4 入力軸 6 出力軸 10 弾性部材 11 フランジ 12 フランジ 13 雌ねじ 15 雄ねじ 16 凸部 17 凹部 18 ベアリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸にフランジが一体的に設けられ、
    このフランジに対向するフランジが出力軸に一体的に設
    けられ、両フランジの間に筒状の弾性部材が配置され、
    この弾性部材の軸方向両端に雌ねじが一体化され、弾性
    部材を入力軸と出力軸とに連結することができるよう
    に、その雌ねじに各フランジを貫通する雄ねじがねじ合
    わされ、入力軸と出力軸の一方に弾性部材の径方向内方
    に位置する凸部が設けられ、この凸部にベアリングを介
    して相対回転可能に嵌合する凹部が入力軸と出力軸の他
    方に設けられ、その弾性部材の弾性力により入力軸と出
    力軸とが互いに押し付けられていることを特徴とする回
    転動力伝達装置。
JP1991051092U 1991-06-06 1991-06-06 回転動力伝達装置 Expired - Lifetime JP2554247Y2 (ja)

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JP1991051092U JP2554247Y2 (ja) 1991-06-06 1991-06-06 回転動力伝達装置

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JPH04134928U JPH04134928U (ja) 1992-12-15
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ID=31928171

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61122426U (ja) * 1985-01-18 1986-08-01

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JPH04134928U (ja) 1992-12-15

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