JP2554200B2 - コンバインの脱穀制御装置 - Google Patents

コンバインの脱穀制御装置

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JP2554200B2 JP2304499A JP30449990A JP2554200B2 JP 2554200 B2 JP2554200 B2 JP 2554200B2 JP 2304499 A JP2304499 A JP 2304499A JP 30449990 A JP30449990 A JP 30449990A JP 2554200 B2 JP2554200 B2 JP 2554200B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脱穀用のフィードチェーンの搬送速度を変
速する変速装置が設けられ、車速検出手段と、その車速
検出手段の情報に基づいて、車速が大なるほど前記フィ
ードチェーンの搬送速度が大となるように、前記変速装
置の操作用アクチュエータの作動を制御する制御手段が
設けられているコンバインの脱穀制御装置に関する。
〔従来の技術〕
コンバインでは車速が大なるほど刈り取り穀桿量が多
くなる。従って、フィードチェーンの搬送速度を一定に
すると、高速時には脱穀装置へ供給される穀桿のボリウ
ムが大きくなりすぎて扱残し等を生じるおそれがある。
又、低速走行時には、単位時間当たりの刈り取り穀桿量
が少なくなるため、脱穀装置へ供給される穀桿のボリウ
ムが小さくなりすぎて穀桿搬送が不安定になり、その結
果、脱穀処理が不安定になるおそれがある。
そこで、従来から、フィードチェーンの搬送速度を車
速に応じて自動変速することが考えられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来では、車速が遅くなるほどフィー
ドチェーンの搬送速度を遅くするようにして、特にフィ
ードチェーンの搬送速度の下限を設けることはしていな
かった。
フィードチェーンの搬送速度に下限を設けないと、例
えば、詰まり点検等のために一時的に走行停止すると、
フィードチェーンの搬送も停止してしまうおそれがあ
る。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、一時的に走行停止してもフィードチェーン
による穀桿搬送が停止することがないようにすることに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるコンバインの脱穀制御装置は、脱穀用の
フィードチェーンの搬送速度を変速する変速装置が設け
られ、車速検出手段と、その車速検出手段の情報に基づ
いて、車速が大なるほど前記フィードチェーンの搬送速
度が大となるように、前記変速装置の操作用アクチュエ
ータの作動を制御する制御手段が設けられているもので
あって、その特徴構成は以下の通りである。
すなわち、前記制御手段は、前記フィードチェーンの
搬送速度を設定速度以下には変速しないように構成され
ている点にある。
〔作 用〕
基本的には、フィードチェーンの搬送速度を車速に応
じて変速するのであるが、搬送速度の変速下限を設ける
ことで、例えば、点検等のために走行停止してもフィー
ドチェーンによる穀桿搬送が停止しないようにしている
のである。
〔発明の効果〕
もって走行停止しても、フィードチェーンによる穀桿
搬送が停止しないようにできるので、点検を行い易くな
る。又、走行中は、フィードチェーンの搬送速度を車速
に応じて自動変速しながらも、走行停止した状態で脱穀
処理するいわゆる枕扱脱穀を行うこともできるようにな
り、実用上便利である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図に示すように、コンバインの脱穀装置は、フィ
ードチェーン(1)によって機体前方から後方に向かっ
て挟持搬送される刈り取り穀桿を扱処理する扱胴(2)
が収納される扱室(A)と、その扱室(A)の下方に配
置された受け網(3)と、その受け網からの漏下処理物
を揺動選別する揺動選別板(4)と、その揺動選別板
(4)に選別風を送風する唐箕(5)と、前記扱室
(A)から送出される藁屑に作用する回転式の拡散胴
(6)と、脱穀装置の内部で発生した塵埃を機外に吸引
排出する排塵用ファン(7)と、前記揺動選別板(4)
から穀粒を一番物として回収する一番スクリュー(8)
と、藁が混入した穀粒を二番物として回収する二番スク
リュー(9)と、その二番スクリュー(9)で回収した
二番物を前記揺動選別板(4)上に還元するスロワー
(10)とを備えている。尚、図中、(11)は前記一番ス
クリュー(8)の上方箇所に配置されたグレンシーブ、
(12)はそのグレンシーブ(11)の上方に位置するチャ
フシーブである。
第1図に示すように、エンジン(E)の出力は、走行
用の変速装置(13)にベルト伝動されると共に、前記扱
胴(2)、唐箕(5)、一番スクリュー(8)の夫々に
ベルト伝動装置やギヤ伝動装置を介して伝動されてい
る。
前記一番スクリュー(8)に伝動された駆動力は、前
記拡散胴(6)、二番スクリュー(9)、及び、揺動選
別板(4)の揺動軸(14)に、その順序でベルト伝動さ
れている。尚、図中、(15)は前記揺動軸(14)へベル
ト伝動される駆動力がさらにベルト伝動されて、その駆
動力で回転駆動される排わらカッタ、(16)は前記扱胴
(2)の回転軸(17)からベルト伝動される駆動力で駆
動される排わら株元チェーン、(18)は前記走行用変速
装置(13)の出力が伝動される走行用のミッション部、
(S1)はそのミッション部(18)への入力回転数に基づ
いて車速を検出する車速検出手段としての車速センサで
ある。
第3図及び第4図に示すように、前記排塵用ファン
(7)は前記拡散胴(6)の回転軸(19)から割りプー
リ式の変速装置(20)を介してベルト伝動される駆動力
で回転駆動されるようになっている。この排塵用ファン
(7)に伝導された駆動力はギヤ式の減速機構(21)と
クラッチ(22)とを介して前記フィードチェーン(1)
に伝達されるようになっている。つまり、前記変速装置
(20)を操作すると、前記排塵用ファン(7)とフィー
ドチェーン(1)とが連動して変速されるようになって
いるのである。
前記変速装置(20)は、前記拡散胴(6)の回転軸
(19)からギヤ伝動される入力軸(23)に取り付けられ
た入力プーリ(24)とその入力プーリ(24)にベルト伝
動される出力プーリ(25)とを備え、その出力プーリ
(25)が前記排塵用ファン(7)の回転軸(26)に取り
付けられている。前記入力プーリ(24)と出力プーリ
(25)とは共に割りプーリ式に構成され、一方の径を小
から大に変更すると他方の径が連動して大から小に変更
されるようになっている。
説明を加えれば、前記入力プーリ(24)の径をカム
(27A)を利用して変更する入力側の変速用アーム(2
7)と前記出力プーリ(25)の径をカム(27A)を利用し
て変更する出力側の変速用アーム(28)とがロッド(2
9)で連動連結されている。前記入力側の変速用アーム
(27)は、変速用アクチュエータとしての電動モータ
(M3)によって回転駆動されるネジ軸(30)に咬合して
このネジ軸(30)の長手方向に沿って移動するこま部材
(31)に係合して、前記入力プーリ(24)の入力軸(2
3)を中心にに揺動操作されるようになっている。尚、
図中、(32),(33)は前記変速用アーム(27)がその
操作限度に達するに伴って変速用アーム(27)に接当し
てON作動するスイッチ式の操作限度検出用センサであ
る。
前記排塵用ファン(7)の回転軸(26)に伝動される
変速後の駆動力は、前記出力プーリ(25)の反対側にお
いて前記回転軸(26)に取り付けられた前記ギヤ式の減
速機構(21)及びクラッチ(22)を介して前記フィード
チェーン(1)の駆動スプロケット(34)にベルト伝動
されるようになっている。尚、第3図中、(35)は前記
二番スクリュー(9)から前記排わらカッタ(15)への
伝動中継軸である。
ところで、前記脱穀装置は、その選別状態を処理量に
応じて自動調節され、且つ、前記フィードチェーン
(1)の駆動速度も、車速に応じて自動調節されるよう
になっている。
コンバインでは、車速が大なるほど刈り取り穀桿量が
大になり、その結果、扱室(A)からの漏下処理物量が
大となる。そこで、車速を検出して車速が大なるほど大
なる処理量に対応する選別状態となるようにしているの
である。
選別状態を変更調節するための構成について説明すれ
ば、第2図に示すように、前記チャフシーブ(12)は、
複数の帯板状部材(12A)が車体前後方向に所定の間隔
(t)を隔てて並ぶように配置したものであり、その間
隔(t)(以下の説明においてチャフ開度と略称する)
を、第1図に示すように、アクチュエータとしての電動
モータ(M1)によって車速に応じて変更調節するように
してある。又、詳述はしないが、前記唐箕(5)は前記
排塵用ファン(7)の変速装置(20)のように割りプー
リ式の変速装置(図示せず)を用いて回転数を変速自在
に構成され、その回転数を車速に応じてアクチュエータ
としての電動モータ(M2)によって変速して送風量(以
下の説明においてトウミ風量と略称する)を変更調節す
るようにしてある。
又、フィードチェーン(1)の駆動速度が一定である
と、車速の増大に伴って単位時間当たりにフィードチェ
ーン(1)で搬送される穀桿量も増大することになる。
その結果、フィードチェーン(1)が搬送する穀桿のボ
リュームが増大して、車速が大なるほど扱胴(2)に対
する負荷が増大することになる。そこで、車速に比例し
てフィードチェーン(1)の駆動速度を変更調節するこ
とにより、単位時間当たりの搬送穀桿量を平準化するよ
うにしているのである。尚、脱穀装置内の処理物量が増
大すると、それに伴って発生する藁屑量も増大すること
から、フィードチェーン(1)に連動して排塵用ファン
(7)の回転数も同時に変えて単位時間当たりの吸引排
出量も変更調節できるようにしているのである。
但し、第8図にも示すように、前記フィードチェーン
(1)の駆動速度は、設定車速よりも遅い区間では、予
め設定された下限速度以下には変速しないようにしてあ
る。
第5図に示すように、前記車速センサ(S1)の情報に
基づいて、前記チャフ開度調節用の電動モータ(M1)、
前記トウミ風量調節用の電動モータ(M2)、及び、前記
排塵用ファン(7)及びフィードチェーン(1)の変速
用電動モータ(M3)の夫々の作動を制御するマイクロコ
ンピュータ利用の制御装置(36)が設けられている。
尚、図中、(S2)は前記エンジン(E)から脱穀装置へ
動力伝達を入り切り操作する脱穀クラッチ(図示せず)
が入り状態にあるか切り状態にあるかを検出する脱穀ス
イッチであって、脱穀装置が稼働状態にあるときのみ前
記選別状態及びフィードチェーン(1)の駆動速度を自
動調節できるようにするための制御情報を前記制御装置
(36)に入力するために設けられている。又、図中、
(S3)は同一車速におけるチャフ開度の目標値を設定す
る目標チャフ開度設定器、(S4)は同一車速におけるト
ウミ風量の目標値を設定する目標トウミ風量設定器、
(S5)は同一車速におけるフィードチェーン速度の目標
値を設定する目標フィードチェーン速度設定器である。
つまり、前記制御装置(36)を利用して、車速が大な
るほど前記フィードチェーン(1)の搬送速度が大とな
るように、前記フィードチェーン(1)の変速装置(2
0)の操作用アクチュエータの作動を制御する制御手段
が構成されているのである。
前記制御装置(36)の動作について説明すれば、第6
図に示すように、車速が大なるほど前記チャフ開度が大
となり、且つ、第7図に示すように、車速が大なるほど
トウミ風量が大となるように、予め設定された同一車速
における目標選別状態から車速に比例して変更調節する
ようになっている。同様に、前記フィードチェーン
(1)及び排塵用ファン(7)の回転数は、第8図に示
すように、設定車速以下では設定搬送速度に対応する設
定回転数に維持され、且つ、設定車速を越えると、車速
が大なるほど回転数(搬送速度)が大となるように、設
定された同一車速における目標速度に対応する目標回転
数から、車速に比例して自動的に変更調節されるように
なっている。
〔別実施例〕
上記実施例では、変速装置(20)を割りプーリ式に構
成した場合を例示したが、ギヤ式に構成してもよく、変
速装置の具体構成は各種変更できる。
又、上記実施例では、車速に応じて、選別状態とフィ
ードチェーン(1)の速度を両方を自動調節するように
した場合を例示したが、選別状態は手動調節するように
してもよい。又、フィードチェーン速度を手動変速でき
るようにしてもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るコンバインの脱穀制御装置の実施例
を示し、第1図は動力伝達系統の説明図、第2図は脱穀
装置の切欠側面図、第3図は変速装置の切欠平面図、第
4図は同側面図、第5図は制御構成のブロック図、第6
図はトウミ風量と車速の関係を示す図面、第7図はチャ
フ開度と車速の関係を示す図面、第8図はフィードチェ
ーン速度と車速との関係を示す図面である。 (1)……フィードチェーン、(20)……変速装置、
(36)……制御手段、(S1)……車速検出手段、(M3
……操作用アクチュエータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱穀用のフィードチェーン(1)の搬送速
    度を変速する変速装置(20)が設けられ、車速検出手段
    (S1)と、その車速検出手段(S1)の情報に基づいて、
    車速が大なるほど前記フィードチェーン(1)の搬送速
    度が大となるように、前記変速装置(20)の操作用アク
    チュエータ(M3)の作動を制御する制御手段(36)が設
    けられているコンバインの脱穀制御装置であって、前記
    制御手段(36)は、前記フィードチェーン(1)の搬送
    速度を設定速度以下には変速しないように構成されてい
    るコンバインの脱穀制御装置。
JP2304499A 1990-11-09 1990-11-09 コンバインの脱穀制御装置 Expired - Fee Related JP2554200B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004229595A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Iseki & Co Ltd コンバインの脱穀装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004229595A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Iseki & Co Ltd コンバインの脱穀装置

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