JP2554054Y2 - 補助バッテリーを有するバッテリーパック - Google Patents

補助バッテリーを有するバッテリーパック

Info

Publication number
JP2554054Y2
JP2554054Y2 JP1992087944U JP8794492U JP2554054Y2 JP 2554054 Y2 JP2554054 Y2 JP 2554054Y2 JP 1992087944 U JP1992087944 U JP 1992087944U JP 8794492 U JP8794492 U JP 8794492U JP 2554054 Y2 JP2554054 Y2 JP 2554054Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
switch
relief switch
battery pack
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992087944U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0654202U (ja
Inventor
秀世 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP1992087944U priority Critical patent/JP2554054Y2/ja
Publication of JPH0654202U publication Critical patent/JPH0654202U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2554054Y2 publication Critical patent/JP2554054Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、メインバッテリーと
補助バッテリーとを備えるバッテリーパックに関する。
とくに、この考案は、メインバッテリーを放電してしま
った後で、リリーフスイッチを切り換えて、補助バッテ
リーを使用できるようにしたバッテリーパックの改良に
関する。ところで、この考案は、バッテリーパックを、
脱着自在に電気器機に連結できるものに特定しない。バ
ッテリーパックは、電気器機に内蔵されたものも含む。
【0002】
【従来の技術】バッテリーパックを使用する電気器機
は、使用している途中で、電池切れになって困ることが
ある。たとえば、ビデオカメラを使用して大切な画面を
撮影しているときに電池切れが発生し、あるいは、電動
工具を使用しているときに電池切れが発生することがあ
る。このようなときに、多少の時間は電気器機を使用で
きるように、補助バッテリーを装備したバッテリーパッ
クを使用すると便利である。このバッテリーパックは、
メインバッテリーを放電してしまった後に、リリーフス
イッチを切り換えて補助バッテリーを出力端子に接続す
るようになっている。
【0003】補助バッテリーとリリーフスイッチとを備
えるバッテリーパックの回路図を図1と図2とに例示す
る。図1に示すバッテリーパックは、補助バッテリー2
とメインバッテリー1とを切り替えるリリーフスイッチ
3に連動スイッチを使用している。リリーフスイッチ3
を実線位置にして、出力端子をメインバッテリー1に接
続するのが通常の使用状態である。リリーフスイッチ3
がこの位置にあるとき、補助バッテリー2は、逆向きの
ダイオード4を介して出力端子5に接続される。このた
め、メインバッテリー1は放電できるが、補助バッテリ
ー2は放電できない。リリーフスイッチ3を実線位置に
してメインバッテリー1が放電されると、リリーフスイ
ッチ3は破線位置に切り替えられる。破線位置のリリー
フスイッチ3は、補助バッテリー2を出力端子5に直接
に接続し、メインバッテリー1を出力端子5から切り離
す。この状態で、補助バッテリー2は放電できる状態と
なる。
【0004】図2に示すバッテリーパックは、補助バッ
テリーとして別の電池を内蔵するものではない。1組の
電池をメインバッテリーと補助バッテリーとに区分する
ものである。たとえば、電池の容量を1000mAHと
するとき、800mAHをメインバッテリーに、残りの
200mAHを補助バッテリーとして使用するものであ
る。このバッテリーパックは、電池の放電量を検出して
メインバッテリーの放電を中止する。このため、電池の
放電量を検出する容量検出回路7と、容量検出回路7の
出力でオンオフ制御されるスイッチ手段8とを備えてい
る。容量検出回路7は、電池の放電量が設定値、たとえ
ば800mAHになると、スイッチ手段8をオンからオ
フに切り替えて、メインバッテリーに設定した容量を放
電できなくする。その後、補助バッテリーを使用するた
めには、スイッチ手段8と並列に接続されたリリーフス
イッチ3をオンにする。リリーフスイッチ3をオンにす
ると、出力端子5には再び電池が接続され、補助バッテ
リーとして設定された残りの容量を使用することができ
る。スイッチ手段8と並列に、充電用のダイオード9を
接続している。このダイオード9は、リリーフスイッチ
3をオフにして電池を充電でき、かつ、ダイオード9を
介して電池を放電できない方向に接続されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】図1と図2とに示すバ
ッテリーパックは、リリーフスイッチ3を操作すること
によって、メインバッテリーを使用した後に、補助バッ
テリーを使用して便利に使用できる特長がある。しかし
ながら、リリーフスイッチ3を操作して、メインバッテ
リー使用後に補助バッテリーを使用するバッテリーパッ
クは、補助バッテリーを使用した後、リリーフスイッチ
3をもとの状態にリセットしておく必要がある。図1に
示すように、メインバッテリー1と補助バッテリー2と
を、切換スイッチであるリリーフスイッチ3で出力端子
に接続しているバッテリーパックにおいては、リリーフ
スイッチ3を実線位置にリセットしない限り、メインバ
ッテリー1を充電できない。また、図2に示すバッテリ
ーパックは、リリーフスイッチ3をオフ状態にリセット
しないと、電池が過放電してしまう欠点がある。
【0006】しかしながら、この構造のバッテリーパッ
クは、実際に使用するときに、リリーフスイッチをリセ
ットするのを忘れるのを皆無にするとはできない。ま
た、全ての使用者に、補助バッテリーを使用した後でリ
リーフスイッチをリセットする必要があることを知って
もらうのは、極めて難しいことである。ところが、補助
バッテリーを使用した後に、リリーフスイッチのリセッ
トを忘れると、メインバッテリーが充電されず、あるい
は、電池が過放電されて寿命が著しく短くなる等の弊害
が発生する。
【0007】この考案は、この欠点を解決することを目
的に開発されたものである。この考案の重要な目的は、
補助バッテリーを使用した後でリリーフスイッチを手動
でリセットする必要がなく、誰もが便利に使用できる補
助バッテリーを装備するバッテリーパックを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案のバッテリーパ
ックは、前述の目的を達成するために下記の構成を備え
る。この考案のバッテリーパックは、メインバッテリー
1を放電してもさらに使用できるように、補助バッテリ
ー2を備えている。補助バッテリー2は、メインバッテ
リー1とは別に内蔵した小容量の電池で構成できる。ま
た、メインバッテリーと補助バッテリーとを別々の電池
とせず、1組の電池をメインバッテリーと補助バッテリ
ーとに分けることもできる。このバッテリーパックは、
1組の電池の全容量を、メインバッテリーと補助バッテ
リーとに分割する。
【0009】さらに、バッテリーパックは、メインバッ
テリー1を放電した後で、出力端子5に補助バッテリー
2を接続するためにリリーフスイッチ3を備える。リリ
ーフスイッチ3は、メインバッテリー1のみを放電でき
るように出力端子5に接続する第1放電位置と、補助バ
ッテリー2のみを放電できるように出力端子5に接続す
る第2放電位置とに切り換えできるように構成されてい
る。リリーフスイッチ3は、第1放電位置で、メインバ
ッテリー1を放電させる。第1放電位置でメインバッテ
リー1を放電させた後、リリーフスイッチ3は第1放電
位置から第2放電位置に切り換えられる。リリーフスイ
ッチ3が第2放電位置に切り換えられると、メインバッ
テリー1の放電は中止されて、補助バッテリー2が放電
されるように出力端子5に接続される。
【0010】この考案のバッテリーパックは、さらに改
良した独特の構成のリリーフスイッチ3を備えている。
リリーフスイッチ3は、バッテリーパックを電気器機か
ら外し、あるいは、バッテリーパックを充電器にセット
すると、リリーフスイッチ3の切り換え位置を第2放電
位置から第1放電位置に切り換えるリセット部材3Aを
有する。リセット部材3Aは、バッテリーパックを電気
器機から外し、あるいは、充電器にセットすることを機
械的に、あるいは電気的に検出して、リリーフスイッチ
の切り換え位置を第2放電位置から第1放電位置にリセ
ットする。
【0011】この考案は、リセット部材がリリーフスイ
ッチをリセットする形状を特定しない。それは、バッテ
リーパックを電気器機から外し、あるいは、充電器にセ
ットすることによって、リリーフスイッチをセットでき
る構造は、無限にあるからである。簡単な構造の具体例
を図3に示す。このリセット部材3Aは、電気器機に脱
着するきに押圧されることによって、リリーフスイッチ
3をリセットするようにしている。
【0012】
【作用】図1に示すこの考案の実施例のバッテリーパッ
クは、次のような動作で使用される。 メインバッテリー1と補助バッテリー2とを満充電
したバッテリーパックは、リリーフスイッチ3をリセッ
トした状態、すなわち、リリーフスイッチの切換位置を
第1放電位置として、メインバッテリー1のみを放電
きる状態とする。この状態では、補助バッテリー2は放
電されない。 メインバッテリー1を放電してしまうと、リリーフ
スイッチ3を、第1放電位置から第2放電位置に切り替
えて、補助バッテリー2を出力端子5に接続する。この
状態では、補助バッテリー2のみが放電できる状態とな
る。 補助バッテリー2を使ってしまうと、バッテリーパ
ックを電気器機から外し、あるいは充電器にセットす
る。このことが、リセット部材3Aに検出されてリリー
フスイッチ3はリセットされて、リリーフスイッチ3の
切換位置は、第2放電位置から第1放電位置に切り換え
られる。 リリーフスイッチ3がリセットされて第1放電位置
に切り換えられると、メインバッテリー1は放電できる
が、補助バッテリー2放電できないように、補助バッ
テリー2を出力端子5から電気的に切り離される。この
状態で、メインバッテリー1と補助バッテリー2が充電
され、メインバッテリー1を放電できる状態とする。
池を充電した後、〜の工程を繰り返して、バッテリ
ーパックは何回も再使用される。
【0013】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。ただし、以下に示す実施例は、この考案の技術
思想を具体化するためのバッテリーパックを例示するも
のであって、この考案のバッテリーパックは、構成部品
のタイプ、材質、形状、構造、配置を下記のものに特定
するものでない。この考案のバッテリーパックは、実用
新案登録請求の範囲において、種々の変更を加えること
ができる。
【0014】さらに、この明細書は、実用新案登録請求
の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「作
用の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に
示される部材に付記している。ただ、実用新案登録請求
の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するもの
では決してない。
【0015】図3に示すバッテリーパックは、ケーシン
グ10内に、メインバッテリー1と、補助バッテリー2
と、リリーフスイッチ3と、充電回路6とを内蔵してい
る。ケーシング10は、電気器機である電動工具に脱着
自在に連結される構造となっている。図示しないが、ケ
ーシング10には+−の出力端子を設けられている。出
力端子は、バッテリーパックを電動工具にセットした状
態で、電動工具の電気接点に接続され、バッテリーパッ
クから電動工具に電力を供給するようになっている。
【0016】ケーシング10に内蔵される、メインバッ
テリー1と補助バッテリー2とリリーフスイッチ3と充
電回路6の回路図は、図1に示すバッテリーパックと同
じである。図1に示すように、メインバッテリー1と補
助バッテリー2の−側は、リード線でもって−側出力端
子5に接続されている。メインバッテリー1と補助バッ
テリー2の+側は、リリーフスイッチ3を介して+側出
力端子5に接続される。
【0017】リリーフスイッチ3は2回路2接点の連動
スイッチが使用される。リリーフスイッチ3の固定接点
は、一方をメインバッテリー1の+側に、他方を補助バ
ッテリー2の+側に接続している。リリーフスイッチ3
の可動接点側は、メインバッテリー1側を+出力端子5
に、補助バッテリー2側を充電回路6を介して+側出力
端子5に接続している。
【0018】リリーフスイッチ3は、図1の実線で示す
位置では補助バッテリー2を放電できず、メインバッテ
リー1のみを放電できる。この位置を第1放電位置と
る。破線で示す位置は、補助バッテリー2のみ放電でき
る位置で、この切換位置を第2放電位置とする。メイン
バッテリー1を使用する状態では、リリーフスイッチ3
を実線位置の第1放電位置とし、補助バッテリー2を使
用する状態で第2放電位置に切り替える(破線位置)。
第1放電位置にあるリリーフスイッチ3は、メインバッ
テリー1の+側を+側出力端子5に接続し、補助バッテ
リー2の+側は充電回路6を介して+側出力端子5に接
続する。充電回路6は、ダイオード4と電流制限抵抗と
を直列に接続したもので、補助バッテリー2に充電電流
は通電できるが、補助バッテリー2から+側出力端子5
には通電できない方向にダイオード4を接続している。
【0019】図3のリリーフスイッチ3は、バッテリー
パックを電動工具から外すと、図1の破線で示す第2放
電位置から実線で示す第1放電位置に切り替えるリセッ
ト部材3Aを備える。図3はリセット部材3Aを示して
いる。この図に示すリセット部材3Aは、リリーフスイ
ッチ3の可動接点を上下に移動させるもので、一部をケ
ーシング10の外部に突出させ、上方に延長して引掛フ
ック3aを備え、ケーシング10に上下に摺動できるよ
うに配設されている。リセット部材3Aは、押し下げた
状態でリリーフスイッチ3を第2放電位置とし、上昇さ
せた状態でリリーフスイッチ3を第1放電位置とするよ
うに、可動接点を固定している。一方、電気器機のケー
スは、バッテリーパックをセットした状態で、引掛フッ
ク3aを引っかける凸部11を設けている。
【0020】このリリーフスイッチ3は、バッテリーパ
ックを電気器機から外すときに、リセット部材3Aの引
掛フック3aを、電気器機の凸部11に引っかけてリセ
ットする。したがって、リセット部材3Aの引掛フック
3aは、バッテリーパックを電気器機にセットして、リ
リーフスイッチ3を第2放電位置とした状態で、凸部1
1に引っかかる構造となっている。
【0021】この構造のバッテリーパックは下記のよう
にして使用される。 (1) リリーフスイッチ3を第1放電位置、すなわち、
図1の実線位置にしてメインバッテリー1と補助バッテ
リー2とを充電する。充電するには、バッテリーパック
の出力端子5を充電器に接続する。このとき、補助バッ
テリー2は、メインバッテリー1よりも小容量であるた
めに、電流制限抵抗とダイオード4とを介して、メイン
バッテリー1よりも小電流で充電される。 (2) メインバッテリー1と補助バッテリー2とを充電
した後、バッテリーパックを電気器機にセットする。こ
のときも、リリーフスイッチ3は第1放電位置、すなわ
ち、メインバッテリー1を放電して、補助バッテリー2
を放電しない状態とする。 (3) メインバッテリー1が放電されてしまうと、電気
器機が動作しなくなる。 (4) リリーフスイッチ3のリセット部材3Aを、押し
下げて図3に示す位置に切り替える。第2放電位置の
リーフスイッチ3は、メインバッテリー1の+側を+側
出力端子5から切り離して、補助バッテリー2の+側を
+側出力端子5に接続する。したがって、この状態で
は、補助バッテリー2から電気器機に電力が供給され
る。 (5) 一定時間経過すると、補助バッテリー2も放電し
てしまう。 (6) 補助バッテリー2が放電してしまうと、バッテリ
ーパックを電気器機から外す。このとき、リセット部材
3Aの引掛フック3aは、電気器機の凸部11に引っか
かり、強制的に引き上げられて第2放電位置から第1放
電位置にきりかえられる。 (7) 第1放電位置となったリリーフスイッチ3は、補
助バッテリー2の+側を+側出力端子5から電気的に切
り離す。補助バッテリー2の+側は、充電回路6を介し
て、放電はできないが、充電できるように+側出力端子
5に接続される。+側出力端子5は、リリーフスイッチ
3を介してメインバッテリー1の+側に接続される。こ
の状態でバッテリーパックを充電すると、メインバッテ
リー1と補助バッテリー2の両方が充電される。その
後、(1)〜(7)の工程を繰り返して、バッテリーパックを
何回も再使用する。
【0022】さらに、この考案のバッテリーパックは、
図2に示す回路構成とすることもできる。この図に示す
バッテリーパックは、電池の全容量を、メインバッテリ
ーと補助バッテリーとに区分けしている。このため、補
助バッテリーとメインバッテリーとを別の電池とする必
要がない。1組の電池で、メインバッテリーと補助バッ
テリーとを構成することができる。電池の全容量をメイ
ンバッテリーと補助バッテリーとに区別するために、容
量検出回路7を備える。
【0023】容量検出回路7は、例えば、電池の放電量
を演算し、あるいは電池の電圧を検出して、メインバッ
テリーを放電したと判定する。電池の全容量に対する補
助バッテリーの容量は、例えば電池容量の20%、好ま
しくは5〜30%に調整される。メインバッテリーは、
スイッチ手段8をオンにする第1放電位置で放電され
る。スイッチ手段8は、容量検出回路7に制御されて、
メインバッテリーを放電するときにオンとされる。この
切換位置が、リリーフスイッチの第1放電位置である。
メインバッテリーが放電されてしまうと、容量検出回路
7はスイッチ手段8をオフにする。スイッチ手段8がオ
フになると、スイッチ手段8と並列接続のリリーフスイ
ッチ3をオンにしないと、補助バッテリーを放電できな
い。したがって、スイッチ手段8がオフになった後は、
リリーフスイッチ3をオン状態に切り替えて、補助バッ
テリーを放電できる状態とする。この切換位置が補助バ
ッテリー2を放電させる第2放電位置である。リリーフ
スイッチ3をオンにすると、電池の+側は再び+側出力
端子5に接続されて、放電できる状態となる。補助バッ
テリーを放電してしまった後は、リリーフスイッチ3を
リセットしてオフ状態とする必要がある。それは、リリ
ーフスイッチ3をオン状態に保持すると、電気器機を介
して電池が過放電されるからである。
【0024】図2に示す回路構成のバッテリーパック
は、リリーフスイッチ3の構造を、図3に示すリリーフ
スイッチ3と同じにできる。ただし、図3において、リ
セット部材3Aを降下させたときにオン、上昇するとオ
フになるスイッチを使用する。
【0025】図3に示すリリーフスイッチ3は、電気器
機から外すときに、機械的に移動されるリセット部材3
Aを備えている。ただ、この考案は、リセット部材の構
造を図3に示すものに特定しない。リセット部材は、バ
ッテリーパックを電気器機から外したことを電気的に検
出する部材も利用できる。電気器機から外したことを電
気的に検出するリセット部材には、例えば、磁気感応ス
イッチと永久磁石との組合せが使用できる。このリセッ
ト部材は、電気器機に永久磁石を固定し、バッテリーパ
ックには、永久磁石に接近できる位置に磁気感応スイッ
チを設ける。バッテリーパックを電気器機にセットする
と、磁気感応スイッチが磁気を検出してオン、バッテリ
ーパックを電気器機から外すと、磁気感応スイッチがオ
フになる。磁気感応スイッチがオンからオフになる信号
で、リリーフスイッチを電気的にリセットすることがで
きる。
【0026】さらに、この考案のバッテリーパックは、
電気器機に内蔵することもできる。図4は、バッテリー
パックを電気器機に内蔵した具体例を示している。この
バッテリーパックは、充電器にセットすることによって
リセットされるリリーフスイッチ3を備えている。この
バッテリーパックは、電気的な回路を、図1または図2
に示す回路構成とすることができる。
【0027】リリーフスイッチ3は、バッテリーパック
を充電器14にセットしたときに、リセット部材3Aに
よって強制的に、第2放電位置から第1放電位置に切り
替えられる。図4に示すリリーフスイッチ3は、リセッ
ト部材3Aを、充電器14のケース12の上面で押圧し
てリセットされる。リセット部材3Aは、ケース12の
上面で確実に押圧されるように、ケーシング10からの
突出部分3bを多少長く突出させている。充電器14
は、バッテリーパックを内蔵する電気器機をセットする
凹部13を設けている。充電器の凹部13に電気器機の
下端を挿入すると、ケース12の上端がリセット部材3
Aの突出部分3bを押し上げて、リリーフスイッチ3を
リセットする。また、バッテリーパックの接点15は、
充電器の接点16に接触される。
【0028】図4に示すリリーフスイッチ3を備える図
1の回路構成のバッテリーパックは、次のようにして使
用される。 (1) 充電器から外すとリリーフスイッチ3は、第1放
電位置にあり、メインバッテリー1を放電できる状態と
なっている。この状態で、メインバッテリー1を放電す
る。補助バッテリー2は放電しない状態となっている。 (2) メインバッテリー1が放電されてしまうと、電気
器機は動作しなくなる。 (3) リリーフスイッチ3のリセット部材3Aを押し下
げて、図4に示す位置に切り替える。第2放電位置の
リーフスイッチ3は、メインバッテリー1の+側を+側
出力端子5から切り離して、補助バッテリー2の+側を
+側出力端子5に接続する。したがって、この状態で
は、補助バッテリー2から電気器機に電力が供給され
る。 (4) 一定時間経過すると、補助バッテリー2も放電し
てしまう。 (5) 補助バッテリー2も放電してしまうと、電気器機
を充電器の凹部13に挿入してセットする。 (6) 充電器のケース12が、リリーフスイッチ3のリ
セット部材3Aの突出部分3bを強制的に押し上げ、リ
リーフスイッチ3をリセットして第2放電位置から第1
放電位置に切り替える。 (7) オフ状態となったリリーフスイッチ3は、補助バ
ッテリー2の+側を+側出力端子5から電気的に切り離
す。バッテリーパックの+側出力端子5は、リリーフス
イッチ3を介してメインバッテリー1の+側に接続され
る。この状態でバッテリーパックが充電されて、メイン
バッテリー1と補助バッテリー2の両方が充電される。
その後、(1)〜(7)の工程を繰り返して、バッテリーパッ
クを何回も再使用する。
【0029】以上の具体例は、図1の回路構成のバッテ
リーパックを図4の電気器機に内蔵した例であるが、図
2の回路構成のバッテリーパックを図4に示す構造の電
気器機に内蔵することもできるのは言うまでもない。
【0030】
【考案の効果】この考案のバッテリーパックは、メイン
バッテリーを放電してしまった後で、リリーフスイッチ
を操作して補助バッテリーを使用できる。このため、使
用中に電池切れになっても、さらに少しの時間は使用で
きる。このようにして使用するバッテリーパックは、補
助バッテリーを使用した後で、リリーフスイッチをリセ
ットしなければならない。ところが、この考案のバッテ
リーパックは、補助バッテリーを使った後で、リリーフ
スイッチを手動でリセットする必要がない。このため、
リセットするのを忘れても、その後に正常に使用でき
る。したがって、誰もが簡単かつ容易に、しかも極めて
便利に使用できる特長がある。とくに、リセットするの
を忘れやすい人、あるいはメカニズムの操作を得意とし
ない子供や老人や女性は、極めて便利に使用できる特長
がある。この考案のバッテリーパックがこのように、便
利に使用できるのは、バッテリーパックを電気器機から
外し、あるいは、充電器にセットすると、リセット部材
がこのことを検出して自動的にリリーフスイッチをリセ
ットするからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例と従来例のバッテリーパック
の具体例を示す回路図
【図2】この考案の実施例と従来例のバッテリーパック
の他の具体例を示す回路図
【図3】この考案のバッテリーパックの一例を示す断面
【図4】この考案のバッテリーパックの他の実施例を示
す断面図
【符号の説明】
1…メインバッテリー 2…補助バッテリー 3…リリーフスイッチ 3A…リセット部材 3a…引掛フック 3b…突出部分 4…ダイオード 5…出力端子 6…充電回路 7…容量検出回路 8…スイッチ手段 9…ダイオード 10…ケーシング 11…凸部 12…ケース 13…凹部 14…充電器 15…接点 16…接点

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインバッテリー(1)と、補助バッテリ
    ー(2)と、出力端子(5)メインバッテリー(1)と補助バ
    ッテリー(2)を接続するリリーフスイッチ(3)とを有し、
    リリーフスイッチ(3)は、メインバッテリー(1)のみを放
    電できるように出力端子(5)に接続する第1放電位置
    と、補助バッテリー(2)のみを放電できるように出力端
    子(5)に接続する第2放電位置とに切り換えできるよう
    に構成され、リリーフスイッチ(3)を第1放電位置とし
    て、メインバッテリー(1)を放電した後、リリーフスイ
    ッチ(3)を第2放電位置に切り換えて、補助バッテリー
    (2)を通電状態に出力端子に接続して放電可能とするよ
    うに構成されたバッテリーパックにおいて、バッテリーパックが電気器機から外された状態を、機械
    的に、あるいは電気的に検出して、リリーフスイッチ
    (3)をリセットして、リリーフスイッチ(3)の切り換え位
    置を、第2放電位置から第1放電位置に切り換えるリセ
    ット部材(3A)がリリーフスイッチ(3)に設けられてなる
    こと を特徴とする補助バッテリーを有するバッテリーパ
    ック。
  2. 【請求項2】 メインバッテリー(1)と、補助バッテリ
    ー(2)と、出力端子(5)メインバッテリー(1)と補助バ
    ッテリー(2)を接続するリリーフスイッチ(3)とを有し、
    リリーフスイッチ(3)は、メインバッテリー(1)のみを放
    電できるように出力端子(5)に接続する第1放電位置
    と、補助バッテリー(2)のみを放電できるように出力端
    子(5)に接続する第2放電位置とに切り換えできるよう
    に構成され、リリーフスイッチ(3)を第1放電位置とし
    て、メインバッテリー(1)を放電した後、リリーフスイ
    ッチ(3)を第2放電位置に切り換えて、補助バッテリー
    (2)を通電状態に出力端子に接続して放電可能とするよ
    うに構成されたバッテリーパックにおいて、バッテリーパックが充電器にセットされた状態を、機械
    的に、あるいは電気的に検出して、リリーフスイッチ
    (3)をリセットして、リリーフスイッチ(3)の切り換え位
    置を、第2放電位置から第1放電位置に切り換えるリセ
    ット部材(3A)がリ リーフスイッチ(3)に設けられてなる
    こと を特徴とする補助バッテリーを有するバッテリーパ
    ック。
JP1992087944U 1992-12-22 1992-12-22 補助バッテリーを有するバッテリーパック Expired - Fee Related JP2554054Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992087944U JP2554054Y2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 補助バッテリーを有するバッテリーパック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992087944U JP2554054Y2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 補助バッテリーを有するバッテリーパック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0654202U JPH0654202U (ja) 1994-07-22
JP2554054Y2 true JP2554054Y2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=13929007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992087944U Expired - Fee Related JP2554054Y2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 補助バッテリーを有するバッテリーパック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2554054Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0654202U (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3272108B2 (ja) パック電池
JP3917099B2 (ja) Acアダプタ電源装置
JP4194399B2 (ja) 組電池、並びに、その充電装置およびその方法
KR101290890B1 (ko) 다종다양한 충전 밧데리용 유무선 겸용 만능 충전기
JP3292431B2 (ja) 二次電池の過放電防止方法及びバッテリーパック
JPH0674043U (ja) 2次電池放電用アダプタ
GB2192102A (en) Battery protection and charging unit
JP2554054Y2 (ja) 補助バッテリーを有するバッテリーパック
GB2313242A (en) Charging portable telephone batteries
KR20070047952A (ko) 배터리의 과충전 방지 장치
KR20060136238A (ko) 복수개 배터리를 갖는 휴대 단말기 및 그 단말기에서의복수개 배터리 절환 제어 방법
JP2946564B2 (ja) 充電状態報知装置
JP3282859B2 (ja) 電源装置
JPH06165401A (ja) 充電装置
JPH0365027A (ja) 放電器付きバッテリー充電器
JPH0675670A (ja) バッテリー切換制御装置
JPH0357079Y2 (ja)
JPH05146087A (ja) 充電装置
JP2932592B2 (ja) 充電装置
JPS62317A (ja) 充電式掃除機のスイツチ装置
JPH07280898A (ja) 電池寿命通報装置
JPS61122826A (ja) 充電式掃除機
JPH0591672A (ja) 充電池の延命装置
JPH09322419A (ja) 電池識別回路
JPS6349081Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees