JP2553941B2 - 溶融メッキ鋼板搬送用ロール - Google Patents

溶融メッキ鋼板搬送用ロール

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JP2553941B2 JP1294423A JP29442389A JP2553941B2 JP 2553941 B2 JP2553941 B2 JP 2553941B2 JP 1294423 A JP1294423 A JP 1294423A JP 29442389 A JP29442389 A JP 29442389A JP 2553941 B2 JP2553941 B2 JP 2553941B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、溶融メッキ鋼板搬送用ロールに関し、特
にメッキ鋼板の表面仕上性を向上できるようにした搬送
用ロールに関する。
(従来の技術) 溶融メッキ鋼板を連続製造する場合、鋼ストリップ
(長尺メッキ鋼板)を連続走行させながら、溶融亜鉛、
溶融アルミニウム等のメッキ浴槽を通過させ、鋼ストリ
ップに溶融状態のメッキ金属を付着させた後、これを所
定のメッキ目付まで払拭することにより、各種メッキ鋼
板を製造するのが一般的である。
かかる製造設備においては、トップロール(タワーロ
ール)等の各種ロールが溶融メッキ後の鋼ストリップ搬
送用ロールとして使用されているが、これらは高温度
で、かつ表面半溶融状態の鋼ストリップと接触すること
から、耐熱性、耐摩耗性及び耐蝕性を要求される。
そこで従来の鋼ストリップ搬送用ロールでは、表面に
無電解ニッケルメッキ被膜を形成したロール(実公昭51
−34905号公報参照)、表面にCo−Cr−W系合金を肉盛
溶接したロール(特公昭52−22934号公報参照)、表面
にNi−Cr−Mn系合金又はWC系合金を溶射したロール等を
使用し、耐熱性、耐摩耗性及び耐蝕性を確保するように
していた。
しかるに、従来の搬送用ロールは材質的にロール表面
と溶融メッキ金属との濡れ性がよく、ロールがメッキ鋼
板表面の半溶融メッキ金属をピックアップして凝固さ
せ、これが後続するメッキ鋼板表面に押疵を誘発させ、
その結果メッキ鋼板の耐蝕性が押疵部分で劣化し、商品
価値を著しく損なうという問題があった。
これに対し、本件発明者らは、かかる問題点を解消す
べく、溶融金属に対して耐ピックアップ性を有するアラ
ミド樹脂繊維と炭素繊維との混紡多重編織布を金属ロー
ルの周面に囲繞した溶融メッキ鋼板搬送用ロールを提供
するに至った(実願昭61−119397号)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記混紡多重編織布を利用した溶融メ
ッキ鋼板搬送用ロールでは、金属ロール表面に織布を囲
繞するようにしているので、メッキ金属やAlやZn等のよ
うに柔らかい場合には織布の編目がメッキ鋼板表面に転
写され、表面精度の点でまだ改良の余地があった。
この発明は、かかる点に鑑み、メッキ鋼板の表面仕上
性をより一層向上できる溶融メッキ鋼板搬送用ロールを
提供することを課題とする。
最近、溶融金属に対する耐ピックアップ性に優れた全
芳香族ポリアミド系樹脂について、その製造技術が確立
されてきており、該全芳香族ポリアミド系樹脂でロール
表面を被覆すれば、溶融メッキ鋼板の表面仕上性を向上
できることが期待される。しかしながら、全芳香族ポリ
アミド系樹脂は一般に極めて硬質で加工が困難であり、
これをどのようにロール表面に被覆するかが重要な問題
となる。
(課題を解決するための手段) そこで、本発明に係る溶融メッキ鋼板搬送用ロール
は、ロール軸芯の外周面に筒状基部を外嵌固定し、該筒
状基部の外周面にその成形時に筒状基部の外径に等しい
曲率で湾曲されてなる複数の全芳香族ポリアミド系樹脂
板を筒状基部の外周面の周方向全周でかつ長手方向の略
全長を覆って螺釘締結するようにしたことを要旨とす
る。
筒状基部の材料は金属材料、例えばステンレス鋼やA
l、あるいは他の構造材料を使用できる。
また、全芳香族ポリアミド系樹脂は、例えば帝人株式
会社からコーネックスなる商品名で販売されているアラ
ミド樹脂が使用できる。
また、全芳香族ポリアミド系樹脂は、一般にその加工
が困難なことから、板への射出成形時に筒状基部の外径
に対応した曲率で湾曲させ、これをボルト・ナット等を
使用して筒状基部の外表面に取付ける。その際、全芳香
族ポリアミド系樹脂板の表面側からボルトを挿通させ、
ボルト頭部を樹脂で封鎖するようにしてもよいが、見栄
えの点からは筒状基部内面側からボルトを挿通させて全
芳香族ポリアミド系樹脂板側の埋設ナットと螺合させる
ようにするのが好ましい。
また、ロール軸芯外周面に筒状基部を外嵌固定する場
合、筒状基部の圧入に比較的大きな力を必要とすること
から、ロール軸芯外周面と筒状基部内周面間に圧入を容
易にするために樹脂層を介在させるのが好ましい。即
ち、筒状基部内面及びロール軸芯外周面の少なくとも一
方に圧入補助樹脂層を形成し、全芳香族ポリアミド系樹
脂板及び筒状基部をロール軸芯の外周面に軸線方向に圧
入して外嵌固定するのがよい。
また、溶融メッキラインにおいては、鋼板搬送用ロー
ルの軸芯が300℃前後の高温となり、これが筒状基部に
伝達され、筒状筒部と全芳香族ポリアミド系樹脂板との
間の熱膨張係数の差異に起因して全芳香族ポリアミド系
樹脂板に歪みが発生することが懸念されることから、か
かる場合にはロール軸芯と筒状筒部との間の圧入補助樹
脂層に断熱材を含有させるのが好ましい。なお、さらに
雰囲気温度の影響を低減するためには鋼板搬送用ロール
に直接冷却水をかけて冷却するようにするのがよい。
また、軸芯外周面には外周面全面に1個の筒状基部を
外嵌固定してもよいが、筒状基部の圧入が困難なことが
ある。そこで、複数の筒状基部を軸芯外周面に軸線方向
に順次外嵌固定してもよい。即ち、複数の筒状基部の各
々を全芳香族ポリアミド系樹脂板が取付固定された状態
で、ロール軸芯の外周面に順次外嵌して固定し、隣接す
る筒状基部を相互に嵌合させるようにしてもよい。
(作用) 本発明においては、ロール表面を耐ピックアップ性に
優れた全芳香族ポリアミド系樹脂板で覆うようにしたこ
とから、全芳香族ポリアミド系樹脂板が半溶融メッキ金
属のピックアップを阻止してメッキ鋼板表面の押疵を発
生を防止し、又全芳香族ポリアミド系樹脂板を使用する
ようにしたことから、混紡多重編織布を囲繞した溶融メ
ッキ鋼板搬送用ロールのように織布の編目がメッキ鋼板
表面に転写されることはなく、メッキ金属がAlやZn等の
ように柔らかい場合にも高い表面精度が確保されるもの
である。
(実施例) 以下、本発明を図面に示す具体例を基づいて詳細に説
明する。
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による溶融メ
ッキ鋼板搬送用ロールを示す。図において、1はロール
軸芯で、該ロール軸芯1の外周面にはその略全面に圧入
補助樹脂層2が形成されるとともに、筒状ステンレス鋼
板(筒状基部)3がプレス機等によって軸線方向に圧入
されて外嵌固定されている。また、上記圧入補助樹脂層
2にはカーボン等の耐熱材が含有されている。
この筒状ステンレス鋼板3の外周面にはその略全面を
覆って複数の全芳香族ポリアミド系樹脂板4が設けられ
ている。この全芳香族ポリアミド系樹脂板4は帝人株式
会社製のアラミド樹脂(商品名:コーネックス)が使用
され、その溶融状態から板状への射出成形時に上記筒状
ステンレス鋼板3の外径に対応した曲率に湾曲されてお
り、該樹脂板4内面側にはナット40が埋設される一方、
上記筒状ステンレス鋼板3にはボルト穴が穿設され、筒
状ステンレス鋼板3内面側からボルト41を挿通してこれ
をナット40に螺合させることによって全芳香族ポリアミ
ド系樹脂板4が取付固定され、又上記全芳香族ポリアミ
ド系樹脂板4及び筒状ステンレス鋼板3はその両端にお
いて上記ロール軸芯1に螺子止めされている。また、上
記全芳香族ポリアミド系樹脂板4の継目部分には目止め
用の樹脂5が封入されている。
次に作用効果について説明する。
本実施例の溶融メッキ鋼板搬送用ロールでは、ロール
表面を耐ピックアップ性に優れた全芳香族ポリアミド系
樹脂板4で被覆するようにしたので、メッキ鋼板の搬送
時に鋼板表面の半溶融メッキ金属がほとんどピックアッ
プされることはなく、その結果鋼板表面に押疵が発生す
ることはなく、メッキ鋼板の耐蝕性を保証できる。
また、本搬送用ロールでは、ロール表面を樹脂板4で
被覆するようにしたので、混紡多重編織布を囲繞した溶
融メッキ鋼板搬送用ロールのように織布の編目がメッキ
鋼板表面に転写されることはなく、高い表面精度を確保
できる。
また、本件発明者は、本搬送用ロールの効果を確認す
べく、実験を行ったところ、溶融メッキ鋼板表面にピッ
クアップがほとんど発生せず、又溶融メッキ鋼板の表面
は極めて平滑で、高い表面精度が確認された。
また、本搬送用ロールでは、筒状ステンレス鋼板3表
面に全芳香族ポリアミド系樹脂板4をボルト・ナットで
固定し、これをロール軸心1に外嵌固定するようにした
ので、全芳香族ポリアミド系樹脂板4が何らかの原因で
損傷・劣化した場合には樹脂板4の取替・修理を比較的
簡単に行うことができる。その際、第4図に示すよう
に、作業の簡単化のために樹脂板4の表面側からボルト
41を挿通させてボルト頭部42を樹脂6で封鎖するように
してもよい。
また、本搬送用ロールでは、ロール軸心1と筒状ステ
ンレス鋼板3との間に圧入補助樹脂層2を形成したの
で、筒状ステンレス鋼板3のロール軸芯1への圧入が容
易となるばかりでなく、溶融メッキラインに実装した場
合に、経年変化等、何らか原因で生じた樹脂板4・4間
の隙間及び筒状ステンレス鋼板3のねじ穴等を介してロ
ール軸心1と筒状ステンレス鋼板3間に水が侵入するの
を圧入補助樹脂層2によって阻止でき、ロール軸心1の
腐食を防止できる。
また、本搬送用ロールでは、圧入補助樹脂層2に耐熱
材を含有させるようにしたので、溶融メッキラインに実
装した場合においてロール軸芯1が300℃前後の高温と
なっても、これが筒状ステンレス鋼板3にあまり伝達さ
れず、全芳香族ポリアミド系樹脂板4に歪みが発生する
こともない。
(発明の効果) 以上のように、本発明に係る溶融メッキ鋼板搬送用ロ
ールによれば、ロール軸芯の外周面に筒状基部を外嵌固
定し、該筒状基部の外周面略全面に所定の曲率で湾曲さ
れた複数の全芳香族ポリアミド系樹脂板を螺釘締結する
ようにしたので、メッキ鋼板の表面仕上性をより一層向
上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による溶融メッキ鋼板搬送用
ロールを示す全体構成図、第2図、第3図及び第4図は
各々上記搬送用ロールの一部断面拡大図、第5図は上記
搬送用ロールの分解斜視図である。 1……ロール軸心、2……圧入補助樹脂層、3……筒状
ステンレス鋼板(筒状基部)、4……全芳香族ポリアミ
ド系樹脂板。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール軸芯1の外周面に筒状基部3が外嵌
    固定され、該筒状基部3の外周面にはその成形時に筒状
    基部3の外径に等しい曲率で湾曲されてなる複数の全芳
    香族ポリアミド系樹脂板4が筒状基部3の外周面の周方
    向全周で長手方向の略全長を覆って螺釘締結されている
    ことを特徴とする溶融メッキ鋼板搬送用ロール。
  2. 【請求項2】上記筒状基部3内面及びロール軸芯1外周
    面の少なくとも一方に圧入補助樹脂層2が形成されてお
    り、 上記筒状基部3は、上記全芳香族ポリアミド系樹脂板4
    が取付固定された状態で、上記ロール軸芯1の外周面に
    その軸線方向に圧入されて外嵌固定されていることを特
    徴とする請求項(1)記載の溶融メッキ鋼板搬送用ロー
    ル。
  3. 【請求項3】上記圧入補助樹脂層2は耐熱材が含有され
    ていることを特徴とする請求項(2)記載の溶融メッキ
    鋼板搬送用ロール。
  4. 【請求項4】複数の上記筒状基部の各々は上記全芳香族
    ポリアミド系樹脂板が取付固定された状態で、上記ロー
    ル軸芯の外周面に順次圧入されて外嵌固定され、隣接す
    る上記筒状基部が相互に嵌合されていることを特徴とす
    る請求項(1)又は(2)記載の溶融メッキ鋼板搬送用
    ロール。
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