JPH0791437A - 内燃機関のコンロッド - Google Patents

内燃機関のコンロッド

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JPH0791437A
JPH0791437A JP5233452A JP23345293A JPH0791437A JP H0791437 A JPH0791437 A JP H0791437A JP 5233452 A JP5233452 A JP 5233452A JP 23345293 A JP23345293 A JP 23345293A JP H0791437 A JPH0791437 A JP H0791437A
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JP
Japan
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rod
bearing metal
silver
cap
bearing
Prior art date
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JP5233452A
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English (en)
Inventor
Yutaka Tazaki
豊 田崎
Shunichi Aoyama
俊一 青山
Tsuneyasu Nohara
常靖 野原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
    • F16C17/022Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only with a pair of essentially semicircular bearing sleeves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】アルミ合金製ロッドが軸受メタルとの接触によ
ってフレッチング摩耗を生じることを抑止する。 【構成】アルミ合金製ロッドと鉄製キャップとによって
構成される大端孔に2分割構成の軸受メタルを設ける。
ここで、キャップ側の軸受メタルについては通常のケル
メットメタルとするが、ロッド側の軸受メタル6aにつ
いては、その表裏に銀めっき14を施す。前記銀めっき14
は、固体潤滑剤として作用し、軸受メタル6aの背面と
ロッドとの間の摩擦係数が低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のコンロッドに
関し、詳しくは、コンロッドの大端孔における軸受メタ
ル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からアルミ合金製のロッドに鉄製の
キャップを取り付けてなる内燃機関のコンロッドが知ら
れている(実開昭58−182015号公報参照)。こ
こで、前記ロッドとキャップとの材料の組み合わせは、
以下に示すような理由によって行なわれている。
【0003】即ち、クランクピンは一般的に鉄製である
ので、ロッド,キャップを共に熱膨張率が鉄よりも大き
なアルミを用いると、温度上昇時にクランクピンとのク
リアランスが大きくなり過ぎる。また、ロッドとキャッ
プとは、一般に鉄製のボルトで締結されるが、ロッド,
キャップ共にアルミ製のものを用いると、熱膨張差から
高温時にボルトに大きな引っ張り応力が、また、ロッド
とキャップとの間には大きな圧縮応力が生じるので、ア
ルミ製のロッド・キャップのボルト座面にへたりが生じ
る他、ボルトの強度アップが必要となる。
【0004】そこで、上記のようにアルミ合金製のロッ
ドと鉄製のキャップとを組み合わせることで、上記のよ
うな不具合の発生を抑制できるようにしている。また、
上記のような内燃機関のコンロッドの大端孔に用いられ
る軸受メタルは、通常の場合、複層構造になっており、
裏金と称する鋼板上に、銅−鉛系等のケルメット合金や
アルミ−錫系,アルミ−錫−鉛系等のアルミ合金などか
らなる摺動材が設けられ、更に必要に応じて、耐焼付性
及びなじみ性を付与するために、鉛系や錫系の低融点合
金が被覆されているものが用いられる。また、軸受メタ
ル背面には、耐食性や相手材とのなじみ性を向上させる
ために錫のフラッシュめっき或いは鉛−錫系めっきがな
される場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
合金からなるロッドが高速かつ高負荷下にて使用される
ようになると、アルミ製ロッドの大端孔と従来の軸受メ
タル背面との接触面での微小な往復相対運動により、ロ
ッド側にフレッチング摩耗が発生し、その摩耗部分を起
点としたフレッチング疲労によりロッドが破損する可能
性があるという問題があった。
【0006】上記の問題点は、ロッドの形状変更により
解決することが可能な場合もあるが、剛性向上などの解
決策はいずれもロッドの重量増加につながり、アルミ材
を用いることによる軽量化効果が低減してしまうという
問題があることから、ロッドの形状変更に因らずに上記
問題点を解決することが課題となっていた。本発明は上
記問題点に鑑みなされたものであり、摺動接触面での微
小な往復相対運動によりアルミ合金製のロッドにフレッ
チング摩耗が発生するのを防止し、フレッチング摩耗部
分を起点としたフレッチング疲労によるロッド破損を回
避し得るコンロッドを提供することを目的とし、更に、
前記問題点の解消のためのコスト及び製造行程の増加を
抑制し、また、所期の組み付けが容易に行なえるように
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため本発明では、ア
ルミ合金製のロッドに鉄製のキャップを取り付けてな
り、前記ロッドとキャップとによって構成される大端孔
に2分割構成の軸受メタルを設けてなる内燃機関のコン
ロッドにおいて、前記2分割構成の軸受メタルのうちの
ロッド側に取り付けられる一方の軸受メタル側にのみそ
のロッド側表面に銀又は銀合金のめっきを施すようにし
た。
【0008】ここで、前記2分割構成の軸受メタルそれ
ぞれのロッド側表面,キャップ側表面に、相互に異なる
位置又は形状の凸部を設ける一方、該凸部の位置又は形
状に対応させてロッド及びキャップの軸受メタル取り付
け面にそれぞれ前記凸部が嵌合する凹部を設けるように
すると良い。また、前記ロッド側の軸受メタルの軸受面
側にも銀又は銀合金のめっきを施すようにしても良い。
【0009】
【作用】かかる構成によると、ロッド側に設けられる軸
受メタルには、そのロッド側表面(背面)に銀又は銀合
金のめっきが施される。従って、ロッド側の軸受メタル
は前記銀又は銀合金のめっき層を介してアルミ合金製の
ロッドと接触することになり、かかる銀又は銀合金のめ
っき層が固体潤滑材として作用することにより摩擦係数
が減少することになると共に、アルミ合金製のロッドと
接触してもかかる相手部材を摩耗させないことにより、
高温環境や摩擦熱の発生により高温になったときでも銀
及び銀合金は高融点でかつ高熱伝導率のために充分な耐
熱性を有していることから、ロッドと軸受メタル背面と
の間における摺動特性が向上し、フレッチング摩耗及び
かかるフレッチング摩耗部分を起点としたフレッチング
疲労の発生を回避できる。
【0010】ここで、上記の銀又は銀合金のめっきは、
高価な材料の使用によりコスト増大を招くことになるた
め、真に必要とされるロッド側の軸受メタルに限定して
施すようにすることで、コストの増大を抑制するように
した。但し、上記のように銀又は銀合金のめっきをロッ
ド側の軸受メタルに限定して施すようにすると、2分割
構成の軸受メタルの一方には銀又は銀合金のめっきが施
され、他方には前記めっきが施されないことになり、異
なる構成の2部品を取り扱う必要が生じ、取り付け間違
いの可能性が生じることになる。
【0011】そこで、軸受メタルに設けた凸部とロッド
及びキャップにそれぞれ設けた凹部との選択的な嵌合関
係によって、ロッド側にはめっきが施された軸受メタル
のみが、また、キャップ側にはめっきが施されない軸受
メタルのみが選択的に取り付けられるようにし、相対関
係を誤って組み付けられることを回避できるようにし
た。
【0012】また、ロッド側に取り付けられる軸受メタ
ルのロッド側表面(背面)にのみ銀又は銀合金のめっき
を施せば、フレッチング摩耗の回避は得られるが、軸受
メタルの背面にのみめっきを施すためには複数の工程を
要することになってしまうため、背面のみならず軸受面
側にもめっきを施すようにすることで、製造行程の大幅
な簡略化を図る。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1
(a),(b)は本実施例にかかるコンロッド1を示す
図であり、アルミ合金製のロッド2に鉄製のキャップ3
が鉄製のボルト4によって取り付けられ、かかるロッド
2に対するキャップ3の取り付けによってコンロッド1
の大端孔5が構成されるようになっている。
【0014】ここで、前記大端孔5には軸受メタル6が
取り付けられるが、該軸受メタル6は、図2及び図3に
示すように、ロッド2側に取り付けられる軸受メタル6
aと、キャップ3側に取り付けられる軸受メタル6bと
の2分割構成となっており、半円弧状の2つの軸受メタ
ル6a,6bの組み合わせによって筒状の軸受メタル6
が構成される。
【0015】また、前記軸受メタル6a,6bは、それ
ぞれ複層構造となっているが、かかる複層構造が相互に
異なっている。即ち、キャップ3側に取り付けられる軸
受メタル6bは、図3(c)に示すように、鋼板製の裏
金11上に、銅−鉛系等のケルメット合金からなる摺動材
12が設けられ、更に、前記摺動材12上に耐焼付性及びな
じみ性を付与するためにPb系やSn系などの低融点合
金からなるオーバーレイ13が施される。
【0016】一方、ロッド2側に取り付けられる軸受メ
タル6aは、図2(c)に示すように、前記軸受メタル
6bに対して、前記Pb系やSn系などからなるオーバ
ーレイ13を廃止する一方、メタルの表裏に銀又は銀合金
のめっき14を施して構成される。尚、キャップ3側に取
り付けられる軸受メタル6bが、図3(d)に示すよう
に、摺動部材12としてアルミ−錫系,アルミ−錫−鉛系
等のアルミ合金を用いる構成(Pb系やSn系などから
なるオーバーレイ13無し)であっても良く、この場合に
は、ロッド2側に取り付けられる軸受メタル6aは、図
3(d)に示される前記軸受メタル6bに対して図2
(d)に示すようにその表裏に銀又は銀合金のめっき14
を施した構成とする。
【0017】即ち、キャップ3側に用いられる軸受メタ
ル6bは公知の一般的な軸受メタルの層構造を有するの
に対し、ロッド2側に取り付けられる軸受メタル6a
は、その背面及び軸受面側に銀又は銀合金のめっき層14
が設けられるという特異な層構造を有している。かかる
軸受メタル6の構成によって、以下のような作用を発揮
する。
【0018】即ち、アルミ合金製のロッド2の大端孔5
と軸受メタル6aの背面との間での摩擦係数が大きい
と、コンロッド1が高速かつ高負荷下にて使用される場
合に、ロッド2の大端孔5と軸受メタル6a背面との接
触面での微小な往復相対運動により、ロッド2側にフレ
ッチング摩耗が発生し、その摩耗部分を起点としたフレ
ッチング疲労によりロッド2が破損する惧れが生じる。
【0019】しかしながら、本実施例では、ロッド2と
軸受メタル6aの背面との間に銀又は銀合金のめっき層
14が介在することにより、かかるめっき層14が固体潤滑
材として作用して摩擦係数を減少させ、以て、ロッド3
を摩耗させないこととなる。従って、アルミ合金製のロ
ッド2が高速かつ高負荷下にて使用されたときでも、ロ
ッド2大端部と軸受メタル6a背面との接触面において
フレッチング摩耗が発生することを防止できることにな
る。
【0020】また、高温環境や摩擦熱の発生により高温
になったときでも銀及び銀合金は高融点でかつ高熱伝導
率のために充分な耐熱性を有していることから、軸受面
側に施された銀めっきにより、鉄製のクランクピンの軸
受において摺動特性のより一層の向上を実現することが
可能である。例えば図3(c)に示すように、ケルメッ
ト合金にPbやSn等のオーバーレイを塗布してメタル
を形成した場合と、図2(c)に示すように銀めっきを
施した場合との特性を比較すると、表1に示すように、
銀めっきを軸受面側に施した方が、高い熱伝導を示し、
また、鉄製のクランクピンとの間での摩擦係数を低減で
きるものである。
【0021】
【表1】
【0022】ここで、銀又は銀合金のめっきはコスト高
となるため、ロッド側の軸受メタル6aにのみ限定して
銀めっきを施すようにして、コストの増大を抑制するよ
うにしたが、この場合、銀めっきが施された方の軸受メ
タル6aをロッド2側に、銀めっきが施されない軸受メ
タル6bをキャップ3側に間違いなく組み付ける必要が
生じ、誤組み付けが行なわれると、所期の効果を発揮し
ないことになってしまう。
【0023】そこで、本実施例では、各軸受メタル6
a,6bの周方向端面に、図2(a),(b)及び図3
(a),(b)に示すように、外方に向けて折り曲げら
れたツメ21a,21b(凸部)を相互に異なる位置に設け
る一方、該ツメ位置に対応させて、ロッド2,キャップ
3に前記ツメ21a,21bが嵌挿される凹陥部(凹部)22
a,22bを設けることで、例えばロッド2に対して軸受
メタル6bが誤って組み付けられた場合には、前記ツメ
21bが凹陥部22aに嵌挿されないことでメタルの取り付
け面に対する浮きが生じ、これによって誤組み付けが容
易に識別できるようにしてある。
【0024】尚、上記ではツメ21a,21bの位置を相互
に異ならせることで、対応関係を保った選択的な組み付
けが行なえるようにしたが、同じ位置にツメ21a,21b
を形成させる代わりに、ツメ形状を相互に異ならせ、か
かるツメ形状に対応する凹陥部をロッド2,キャップ3
側に形成させることで、誤組み付けの判別が行なえるよ
うにしても良い。
【0025】また、上記実施例では、ロッド2に組み付
けられる軸受メタル6aの表裏に銀めっきを施すように
したが、最低限必要とされるのは背面だけであるので、
背面のみに銀めっきを施すようにして、銀材料の消費を
抑制するようにしても良い。図4は、前述のように、軸
受メタル(ケルメットメタル)の背面にのみ銀めっきを
施す場合の生産工程を示す図である。
【0026】この図4において、まず、裏金用の鋼板の
切断を行い、次いで、ケルメット合金からなる摺動材を
軸受面側に積層させると共に、該ケルメット合金の表面
(軸受面)にめっき防止剤を塗布する。続いて、銀めっ
きの工程を行なって、メタルの背面側にのみ銀めっきを
施す。めっき工程が終了すると、軸受面(ケルメット表
面)のめっき防止剤の除去を行なった後、ロール加工,
内面(軸受面)加工を行なう。そして、軸受面側にオー
バーレイを塗布するために背面にカバーを施し、この状
態で軸受面側にPbやSnからなるオーバーレイを塗布
した後、前記背面側のカバーを除去して工程を終了す
る。
【0027】上記のように、軸受メタルの背面にのみ銀
めっきを施すためには、複数の工程を要することになる
のに対し、図2(c),(d)に示すように、メタルの
背面にフレッチング摩耗の防止のための銀めっきを施す
と共に、軸受面側についてはオーバーレイを廃止して背
面同様に銀めっきを施して軸受メタルを形成させる構成
であれば、図4に示す工程において、めっき防止剤の塗
布,除去、背面カバー形成,除去、オーバーレイ塗布が
不要となって大幅に工程を省略できることになる。
【0028】尚、銀めっきを施すに当たっては、めっき
に用いる銀中にSb,Znを例えば20%以下の範囲で加
えても同様な効果を発揮させることができる。また、銀
めっきの密着状態が不十分の場合には、めっき層の剥離
や脱落が発生することになってしまうので、裏金と銀め
っき層との間に、中間層(密着層)として銅,ニッケ
ル,金のいずれかをめっきしたり、裏金側から銅,ニッ
ケル或いは銅,金の順で複層めっきさせるようにしても
良い。
【0029】更に、銀又は銀合金のめっき層の厚さは、
1μm未満であると僅かの摩耗によってアルミ合金製ロ
ッド2と鋼板製の裏金が接触してしまうことになるので
好ましくなく、また、めっき層の厚さが30μmを越える
ようになると、軸受面側にも銀めっきを施す構成では、
めっき層が偏肉した場合に、軸受メタルの軸受面とクラ
ンクピンとのクリアランスが適正値に保てなくなり、焼
き付き等の原因となるので好ましくない。従って、銀め
っき層の厚さは1〜30μm程度とすることが好ましい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アルミ合金製のロッドと鉄製のキャップとによって構成
される大端孔に軸受メタルを設けて構成されるコンロッ
ドにおいて、アルミ合金製のロッドと軸受メタルとの間
での微小な往復相対運動によりフレッチング摩耗が発生
することを抑止でき、以て、フレッチング疲労によりロ
ッド破損が生じることを回避できると共に、前記フレッ
チング摩耗抑止のための銀又は銀合金めっきを、2分割
構成の軸受メタルのロッド側に限定して行なわせること
で、コストの増大を抑制できるという効果がある。
【0031】更に、めっきをロッド側の軸受メタルに限
定しても、誤って組み付けられることを回避できるとい
う効果がある。また、ロッド側に組み付けられる軸受メ
タルに対して、その背面のみならず軸受面側にも銀又は
銀合金のめっきを施すようにすることで、軸受メタルの
生産工程の大幅な削減を果たせるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるコンロッドを示す図。
【図2】同上実施例におけるロッド側の軸受メタルを示
す図。
【図3】同上実施例におけるキャップ側の軸受メタルを
示す図。
【図4】背面にのみ銀めっきが施される軸受メタルの生
産工程を示す図。
【符号の説明】
1 コンロッド 2 ロッド 3 キャップ 4 ボルト 5 大端孔 6a,6b 軸受メタル 11 裏金 12 摺動部材 13 オーバーレイ 14 銀めっき層 21a,21b ツメ(凸部) 22a,22b 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミ合金製のロッドに鉄製のキャップを
    取り付けてなり、前記ロッドとキャップとによって構成
    される大端孔に2分割構成の軸受メタルを設けてなる内
    燃機関のコンロッドにおいて、 前記2分割構成の軸受メタルのうちのロッド側に取り付
    けられる一方の軸受メタル側にのみそのロッド側表面に
    銀又は銀合金のめっきを施したことを特徴とする内燃機
    関のコンロッド。
  2. 【請求項2】前記2分割構成の軸受メタルそれぞれのロ
    ッド側表面,キャップ側表面に、相互に異なる位置又は
    形状の凸部を設ける一方、該凸部の位置又は形状に対応
    させてロッド及びキャップの軸受メタル取り付け面にそ
    れぞれ前記凸部が嵌合する凹部を設けたことを特徴とす
    る内燃機関のコンロッド。
  3. 【請求項3】前記ロッド側の軸受メタルが軸受面側にも
    銀又は銀合金のめっきが施されることを特徴とする請求
    項1又は2のいずれかに記載の内燃機関のコンロッド。
JP5233452A 1993-09-20 1993-09-20 内燃機関のコンロッド Pending JPH0791437A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19959636C2 (de) * 1998-12-16 2003-06-26 Honda Motor Co Ltd Lagerschalen-Positionierungsstruktur in einer teilbaren Pleuelstange
KR100894030B1 (ko) * 2001-01-09 2009-04-22 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 축구멍부재와 축의 결합구조
JP2009138272A (ja) * 2008-12-06 2009-06-25 Taiho Kogyo Co Ltd 耐焼付性に優れたすべり軸受
JP2009144743A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Jtekt Corp 転がり軸受の内輪
JP2014159861A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Taiho Kogyo Co Ltd すべり軸受、及び、すべり軸受の製造方法
CN105583232A (zh) * 2015-12-18 2016-05-18 重庆麦拓科技有限公司 一种轧机及其辊箱

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