JP2553718B2 - 活性灰の製造方法 - Google Patents
活性灰の製造方法Info
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- JP2553718B2 JP2553718B2 JP1289909A JP28990989A JP2553718B2 JP 2553718 B2 JP2553718 B2 JP 2553718B2 JP 1289909 A JP1289909 A JP 1289909A JP 28990989 A JP28990989 A JP 28990989A JP 2553718 B2 JP2553718 B2 JP 2553718B2
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- ash
- wood chips
- sludge
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は活性灰の製造方法に関し、詳しくは、製紙工
場などから排出される製紙汚泥と廃木材チップとから脱
臭，脱色作用などを有し、また沈降促進作用をも有する
活性灰を製造する方法に関する。
場などから排出される製紙汚泥と廃木材チップとから脱
臭，脱色作用などを有し、また沈降促進作用をも有する
活性灰を製造する方法に関する。
従来から、製紙工場などから排出される製紙汚泥を処
理する方法として各種の方法が提案されているが、一般
に、製紙汚泥は含水率が高く、自燃性がないため、乾燥
処理，圧搾処理をした後に焼却処理を行い、その焼却灰
を廃棄処分しているのが実情である。
理する方法として各種の方法が提案されているが、一般
に、製紙汚泥は含水率が高く、自燃性がないため、乾燥
処理，圧搾処理をした後に焼却処理を行い、その焼却灰
を廃棄処分しているのが実情である。
そこで、本発明者らは、上記製紙汚泥の有効利用を図
るべく鋭意研究を重ねた。その結果、特定の条件下で製
紙汚泥と木材チップとを燃焼させる際に発生する燃焼ガ
ス中の未燃灰が、脱臭，脱色剤さらに沈降助剤などとし
て使用しうる活性を有することを見出した。本発明は、
かかる知見に基いて完成したものである。
るべく鋭意研究を重ねた。その結果、特定の条件下で製
紙汚泥と木材チップとを燃焼させる際に発生する燃焼ガ
ス中の未燃灰が、脱臭，脱色剤さらに沈降助剤などとし
て使用しうる活性を有することを見出した。本発明は、
かかる知見に基いて完成したものである。
すなわち本発明は、製紙汚泥と木材チップとを、下層
に製紙汚泥，上層に木材チップの２層状態で階段式スト
ーカーに供給し、750〜800℃の温度で燃焼させて、燃焼
により生じた未燃灰を含む燃焼ガスを200℃以下に急冷
し、該ガス中の未燃灰を集塵，捕集することを特徴とす
る活性灰の製造方法を提供するものである。
に製紙汚泥，上層に木材チップの２層状態で階段式スト
ーカーに供給し、750〜800℃の温度で燃焼させて、燃焼
により生じた未燃灰を含む燃焼ガスを200℃以下に急冷
し、該ガス中の未燃灰を集塵，捕集することを特徴とす
る活性灰の製造方法を提供するものである。
活性汚泥及び木材チップ中には二酸化珪素が多く含ま
れているため、これらを上記の如き条件で燃焼，冷却す
ることにより、燃焼ガス中に同伴される未燃灰は比表面
積が大きく活性を有する活性灰となる。
れているため、これらを上記の如き条件で燃焼，冷却す
ることにより、燃焼ガス中に同伴される未燃灰は比表面
積が大きく活性を有する活性灰となる。
以下、本発明を図面に示す一実施例に基いてさらに詳
細に説明する。
細に説明する。
第１図は本発明を実施するのに適した燃焼処理装置の
全体を示す系統図、第２図は要部の拡大説明図である。
全体を示す系統図、第２図は要部の拡大説明図である。
まず本発明の原料となる製紙汚泥と木材チップとは、
それぞれ汚泥供給装置１と木材チップ供給装置２とに投
入される。前記製紙汚泥としては、通常、灰分が25％
（乾試）以下のものを用いることが好ましい。灰分が25
％以下の製紙汚泥は、乾燥または圧搾処理して水分を52
％程度まで落とすことによりストーカーでの燃焼が可能
となる。また木材チップとしては、廃木材チップを用い
ることが可能であり、通常は５〜50mm程度の大きさのも
のを用いることが好ましい。この木材チップも、ストー
カーで自己燃焼させるためには水分が45％程度以下のも
のを用いることが好ましい。水分の調整手段は、従来か
ら周知の方法により行うことができ、上記汚泥供給装置
１及び木材チップ供給装置２に供給する前に適当な水分
量に調整しておくことが望ましい。
それぞれ汚泥供給装置１と木材チップ供給装置２とに投
入される。前記製紙汚泥としては、通常、灰分が25％
（乾試）以下のものを用いることが好ましい。灰分が25
％以下の製紙汚泥は、乾燥または圧搾処理して水分を52
％程度まで落とすことによりストーカーでの燃焼が可能
となる。また木材チップとしては、廃木材チップを用い
ることが可能であり、通常は５〜50mm程度の大きさのも
のを用いることが好ましい。この木材チップも、ストー
カーで自己燃焼させるためには水分が45％程度以下のも
のを用いることが好ましい。水分の調整手段は、従来か
ら周知の方法により行うことができ、上記汚泥供給装置
１及び木材チップ供給装置２に供給する前に適当な水分
量に調整しておくことが望ましい。
両供給装置1,2に投入された製紙汚泥と木材チップと
は、それぞれ所定の供給量に調節されて階段式ストーカ
ー３上に供給される。このときの両者の供給状態は、第
２図に拡大して示す如く、下層に製紙汚泥，上層に木材
チップの２層状態を形成するようにする必要がある。ま
た、両者の供給量は、それぞれの性状によっても異なる
が、通常は製紙汚泥と木材チップとの重量比を製紙汚泥
／木材チップ＝70〜80/30〜20とし、ストーカー上に供
給した両者の層厚の比を、木材チップを１として製紙汚
泥が1.05〜1.15となるようにすることが好ましい。
は、それぞれ所定の供給量に調節されて階段式ストーカ
ー３上に供給される。このときの両者の供給状態は、第
２図に拡大して示す如く、下層に製紙汚泥，上層に木材
チップの２層状態を形成するようにする必要がある。ま
た、両者の供給量は、それぞれの性状によっても異なる
が、通常は製紙汚泥と木材チップとの重量比を製紙汚泥
／木材チップ＝70〜80/30〜20とし、ストーカー上に供
給した両者の層厚の比を、木材チップを１として製紙汚
泥が1.05〜1.15となるようにすることが好ましい。
この階段式ストーカー３の下方及び階段式ストーカー
３の上部の燃焼室４には、一次押込通風機5,二次押込通
風機6,誘引通風機7,ガス再循環通風機８により、一次空
気，二次空気及び再循環ガスがそれぞれ供給されてい
る。そして燃焼室４の出口には温度制御器９が設けられ
ており、この温度制御器９により上述の各空気及びガス
の供給量を調節し、燃焼室出口温度が750〜800℃になる
ように制御している。また燃焼室４の壁面は全面が水冷
壁構造に形成されており、熱吸収が図られている。
３の上部の燃焼室４には、一次押込通風機5,二次押込通
風機6,誘引通風機7,ガス再循環通風機８により、一次空
気，二次空気及び再循環ガスがそれぞれ供給されてい
る。そして燃焼室４の出口には温度制御器９が設けられ
ており、この温度制御器９により上述の各空気及びガス
の供給量を調節し、燃焼室出口温度が750〜800℃になる
ように制御している。また燃焼室４の壁面は全面が水冷
壁構造に形成されており、熱吸収が図られている。
階段式ストーカー３上に供給された製紙汚泥と木材チ
ップは、火床の火格子の往復作動により緩やかに降下し
つつ、前記空気，ガスにより乾燥し、自然に着火して燃
焼する。このときの燃焼温度が800℃を超えると灰分
（スラッジ）が溶融するため多孔質の灰が得られず、活
性灰として用いることができなくなる。750℃未満では
未燃分が多くなり、活性灰となるべき未燃灰が少なくな
るとともに、原料の量に対する熱回収率も低下する。
ップは、火床の火格子の往復作動により緩やかに降下し
つつ、前記空気，ガスにより乾燥し、自然に着火して燃
焼する。このときの燃焼温度が800℃を超えると灰分
（スラッジ）が溶融するため多孔質の灰が得られず、活
性灰として用いることができなくなる。750℃未満では
未燃分が多くなり、活性灰となるべき未燃灰が少なくな
るとともに、原料の量に対する熱回収率も低下する。
製紙汚泥と木材チップが燃焼して生じた未燃灰を多量
（通常は10〜30g/m3）に含む燃焼ガスは、燃焼室４を出
た後、熱交換器又はボイラなどの熱交換部10で200℃以
下に急冷される。この冷却は１秒以内に行うことが望ま
しく、これにより未燃灰を急激に縮小させ比表面積の大
きな多孔質の灰を生成することができる。この冷却速度
が遅いと、充分な活性度を得ることが困難である。
（通常は10〜30g/m3）に含む燃焼ガスは、燃焼室４を出
た後、熱交換器又はボイラなどの熱交換部10で200℃以
下に急冷される。この冷却は１秒以内に行うことが望ま
しく、これにより未燃灰を急激に縮小させ比表面積の大
きな多孔質の灰を生成することができる。この冷却速度
が遅いと、充分な活性度を得ることが困難である。
冷却後の活性灰は、サイクロン集塵器などの集塵装置
11で適当な大きさ、例えば粒子径が小さすぎると得られ
た灰の取扱い性が悪化することがあるため、30μｍを超
える粒子径のものが捕集される。この灰は排出装置12に
より活性灰貯槽13に送られ、適宜袋詰めされて使用先に
送られる。
11で適当な大きさ、例えば粒子径が小さすぎると得られ
た灰の取扱い性が悪化することがあるため、30μｍを超
える粒子径のものが捕集される。この灰は排出装置12に
より活性灰貯槽13に送られ、適宜袋詰めされて使用先に
送られる。
一方、活性灰を分離した後の燃焼ガスは、環境保全に
従った通常用いられている周知の排煙処理装置14にて処
理されて煙突15から排出される。またストーカー灰は、
従来と同様にストーカー下部の排出部16から炉外に排出
される。
従った通常用いられている周知の排煙処理装置14にて処
理されて煙突15から排出される。またストーカー灰は、
従来と同様にストーカー下部の排出部16から炉外に排出
される。
このようにして製紙汚泥と木材チップを燃焼させて得
られた活性灰は、平均粒径が約100μｍであり、その表
面積は約30m3/gである。この活性灰を用いて、JIS Ｋ
1470の粉末活性炭試験方法を参考にしてメチレンブル
ーの脱色力を測定したところ、161ml/gであった。
られた活性灰は、平均粒径が約100μｍであり、その表
面積は約30m3/gである。この活性灰を用いて、JIS Ｋ
1470の粉末活性炭試験方法を参考にしてメチレンブル
ーの脱色力を測定したところ、161ml/gであった。
なお、燃焼処理装置は、上記実施例に示した構成のも
のに限らず、本発明方法を実施可能ならば各種構成のも
のを用いることができる。
のに限らず、本発明方法を実施可能ならば各種構成のも
のを用いることができる。
以上説明したように、本発明によれば、従来廃棄され
ていた製紙汚泥と木材チップから活性能を有する灰を得
られ、水処理における活性汚泥又は爆気槽の吸着助剤，
沈降促進剤などとして有効に利用することができる。さ
らに燃焼処理後の急冷操作に際して、燃焼熱をボイラな
どで回収することができる。
ていた製紙汚泥と木材チップから活性能を有する灰を得
られ、水処理における活性汚泥又は爆気槽の吸着助剤，
沈降促進剤などとして有効に利用することができる。さ
らに燃焼処理後の急冷操作に際して、燃焼熱をボイラな
どで回収することができる。
したがって、製紙汚泥の処分の際に副生する廃棄物の
再資源化として大きな経済的効果が得られる。
再資源化として大きな経済的効果が得られる。
第１図は燃焼処理装置の系統図、第２図は要部の拡大説
明図である。 1:汚泥供給装置、2:木材チップ供給装置 3:階段式ストーカー、4:燃焼室 5:一次押込通風機、6:二次押込通風機 7:誘引通風機、8:ガス再循環通風機 9:温度制御器、10:熱交換部 11:集塵装置、12:排出装置 13:活性灰貯槽、14:排煙処理装置 15:煙突、16:排出部
明図である。 1:汚泥供給装置、2:木材チップ供給装置 3:階段式ストーカー、4:燃焼室 5:一次押込通風機、6:二次押込通風機 7:誘引通風機、8:ガス再循環通風機 9:温度制御器、10:熱交換部 11:集塵装置、12:排出装置 13:活性灰貯槽、14:排煙処理装置 15:煙突、16:排出部
Claims (3)
- 【請求項１】製紙汚泥と木材チップとを、下層に製紙汚
泥，上層に木材チップの２層状態で階段式ストーカーに
供給し、750〜800℃の温度で燃焼させて、燃焼により生
じた未燃灰を含む燃焼ガスを200℃以下に急冷し、該ガ
ス中の未燃灰を集塵，捕集することを特徴とする活性灰
の製造方法。 - 【請求項２】供給する製紙汚泥と木材チップの割合が、
前者／後者＝70〜80/30〜20（重量比）である請求項１
記載の製造方法。 - 【請求項３】急冷を１秒以内で行う請求項１記載の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1289909A JP2553718B2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 活性灰の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1289909A JP2553718B2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 活性灰の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03153513A JPH03153513A (ja) | 1991-07-01 |
| JP2553718B2 true JP2553718B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=17749338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1289909A Expired - Lifetime JP2553718B2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 活性灰の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2553718B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000035820A1 (fr) * | 1998-12-11 | 2000-06-22 | Ibiden Co., Ltd. | Poudre non cristalline, produit durci composite et materiau de construction composite |
| JP5864865B2 (ja) * | 2011-02-02 | 2016-02-17 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 廃棄物溶融処理方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52117892A (en) * | 1976-03-31 | 1977-10-03 | Toyo Pulp Co Ltd | Manufacture of pelletized active carbon |
-
1989
- 1989-11-09 JP JP1289909A patent/JP2553718B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03153513A (ja) | 1991-07-01 |
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