JP2553697Y2 - ラミネータにおけるヒータ部の構造 - Google Patents

ラミネータにおけるヒータ部の構造

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JP2553697Y2
JP2553697Y2 JP7163193U JP7163193U JP2553697Y2 JP 2553697 Y2 JP2553697 Y2 JP 2553697Y2 JP 7163193 U JP7163193 U JP 7163193U JP 7163193 U JP7163193 U JP 7163193U JP 2553697 Y2 JP2553697 Y2 JP 2553697Y2
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heater
temperature
laminator
heat
heat conduction
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JP7163193U
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Inventor
達也 井川
淳 北原
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株式会社パイロット
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シート状物品をプラス
チックフイルムで封着するためのラミネータの、前記プ
ラスチックフイルムに設けられた熱溶融性接着剤を溶融
するためのヒータ部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、定期券、名刺、写真、押し花等を
載置した台紙等のシート状物品を、熱溶融性接着剤層を
有したプラスチックフイルムを用いて封着して、汚れや
傷等が付かないようにする技術は良く知られており、そ
のための装置であるラミネータも多数提供されている。
ラミネータの主だったものの基本構造は、前記プラスチ
ックフイルムに設けられた熱溶融性接着剤を溶融するた
めの、またプラスチックフイルムがシート状物品に馴染
んで封着するように熱変形させるためのヒータ部と、少
なくともプラスチックフイルムとシート状物品とを圧着
し移送するための一対のローラとで構成されている。
【0003】こうした従来のヒータ部の構造は、熱伝導
プレートを上下に離間して配設して空間部を形成し、そ
の熱伝導プレートの互いのあるいは一方の外側表面に、
熱伝導プレートを温めるための熱源を供給するニクロム
線からなるヒータ(以下、単にニクロムヒータとい
う。)を付設してヒータ部を構成していた。この熱伝導
プレート間の空間部にプラスチックフイルムで挟んだシ
ート状物品を通すことにより、プラスチックフイルムに
設けられた熱溶融性接着剤を溶融する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来、ラミネータのヒ
ータ部の加熱防止のために温度制御を行っているが、そ
の方法は、バイメタル等を熱伝導プレートに付設して、
熱伝導プレートの表面温度を検知することにより、前記
熱伝導プレート間の空間部が所望の温度に達したかどう
かを判断して、ニクロムヒータへの通電を遮断あるい接
続することにより行うものであった。
【0005】温度を検知するために使用するバイメタル
は、温度に対する反応が必ずしも速いとは言えず、、熱
伝導プレートの温度は、本考案者達が測定したところに
よると、熱伝導プレートの設定温度(本考案者達が検討
したラミネータにおいては150℃位)に対して、上下
5℃位の変動が生じていることがわかった。また、それ
にともない熱伝導プレート間の空間部の温度もバラツキ
が生じていた。
【0006】プラスチックフイルムでシート状物品を確
実に封着するためには、ヒータ部の熱伝導プレートの空
間部の温度が、プラスチックフイルムの熱溶融性接着剤
を溶融する程に充分に達していなければならない。しか
し、温度は、熱伝導プレートの表面温度により管理され
ているので、前記空間部の温度は、熱伝導プレートの表
面温度より若干低い。そこで、熱伝導プレートの表面温
度の設定温度を高くすると、前記したようにバイメタル
の使用による温度のバラツキも影響して、熱伝導プレー
トが高温になり過ぎ、プラスチックフイルムや他の部品
に悪影響をおよぼす恐れがある。ラミネータにおいて
は、温度管理は重要な問題である。そこで従来のラミネ
ータにおいては、より温度管理をし易くするために、バ
イメタルの使用による温度のバラツキを少なくするため
と思われるが、熱伝導プレートの外側表面に断熱材を付
設している。
【0007】本考案はこうした事実に鑑みて、ヒータ部
における熱伝導プレートおよび熱伝導プレート間の空間
部の温度管理を、ムラが少なくより正確に、簡単な構造
でできないかを検討した。
【0008】とこで、最近、ヒータとしてセラミックヒ
ータが市販されている。セラミックヒータは、素子自体
が温度制御の働きを持っていること、温度制御にあたっ
てバイメタルを使用したときのようなバラツキが少ない
ことや、小型軽量で配線などの取扱いが容易とのこと
で、ヒータとして多方面で利用されている。本考案者達
は、これに着目し、ラミネータのヒータ部における熱伝
導プレートおよび熱伝導プレート間の空間部を温めるた
めのヒータとして、セラミックヒータを利用することを
思い立った。しかしセラミックヒータは、前記したよう
に小型なので熱伝導プレートの一面に覆うとすると、市
販されているセラミックヒータは必ずしも安いものでは
ないので、ラミネータとしてかなりコストが高くなって
しまうという問題がある。
【0009】本考案は、こうした問題点を解消すること
を目的とし、ヒータ部における熱伝導プレートおよび熱
伝導プレート間の空間部をなるたけムラなく一定温度で
温めるために、ヒータとしてセラミックヒータを使用
し、効率よく配置して少ない数で、前記熱伝導プレート
および熱伝導プレート間の空間部の全体が一様に一定の
温度で温まるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案はこうした上記問
題点を解消するために、シート状物品を熱溶融性接着剤
層を有したプラスチックフイルムにより封着するための
ラミネータにおいて、前記プラスチックフイルムの熱溶
融性接着剤を溶融するためのヒータ部を、熱伝導プレー
トを上下に離間して配設して空間部を形成し、前記熱伝
導プレートの互いの外側表面に、該熱伝導プレートを温
めるためのセラミックヒータを互いに対角線上に位置す
るように配置して構成する。
【0011】本考案におけるラミネータは、シート状物
品をプラスチックフイルムで封着するものであるが、封
着とは、シート状物品を上下に配置したプラスチックフ
イルムで包み込むものだけでなく、シート状物品の表面
にプラスチックフイルムで被覆することをも含む。
【0012】
【作用】セラミックヒータは、前述したように素子自体
が温度制御の働きを持っているので、熱伝導プレートを
設定温度以上に加熱しない。
【0013】セラミックヒータを離間し対向した熱伝導
プレートに、前述したように配置したので、安定した一
定温度で熱伝導プレートを温めるとともに、セラミック
ヒータから遠い部分の熱伝導プレートおよび熱伝導プレ
ート間の空間部も、対向した側のセラッミックヒータ
で、互いに温められるので、熱伝導プレートおよび熱伝
導プレート間の空間部の全体が一様に温められるので、
部分的な箇所に温度ムラが発生しない。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を、図面に基づいて説明す
る。本実施例のラミネータ1は、内側に熱溶融性接着剤
層を有したプラスチックフイルム(図示せず)で挟んだ
シート状物品(図示せず)をラミネートするために挿入
口(図示せず)から挿入してラミネートを行なうもの
で、ケース本体2には、その挿入口に対応した位置にヒ
ータ部3が配設してある。
【0015】ヒータ部3は、前記プラスチックフイルム
の熱溶融性接着剤を溶融するために、厚さ2mmのアルミ
製の熱伝導プレート4、5を離間して配設することによ
り、加熱空間部6として幅116mm、縦30mm、高さ
1.2mmを形成してある。該熱伝導プレートを温めるた
めのヒータ として、ヒータセラッミク(株式会社村田
製作所製、商品名:ヒータ用ポジスタ)7を、各々の熱
伝導プレート4、5の外側表面4’、5’の一方の端部
で、前記空間部6の対角線上に位置するように配置して
ある。これにより、前記空間部6の温度を、所望した一
定の温度(本装置においては約155℃)にする。
【0016】熱伝導プレート4、5の後方には、上下に
配置し表面を互いに当接し、その接面が前記熱伝導プレ
ート4、5の空間部6に位置するようにして、従来のラ
ミネータに見られるように、一対のローラ8、9を回転
可能に取付けてある。
【0017】各々のローラ8、9の回転軸10、11の
一方の端部には、歯先を互いに噛み合わせて同様のギア
12、13を取付けてある。下側のローラ8の回転軸1
0の他方の端部には、ギア14を取付けてある。
【0018】ケース本体2の一方の起立片15には、前
記ギア14が内在するように離間して、電動モータ16
を外側に取付けたモータブランケット17を連設してあ
る。電動モータ16は、モータブランケット17に取付
けてある。電動モータ16は、駆動軸18の回転出力が
高くならないように、内部に数個のギアを内在してあ
る。
【0019】電動モータ16の駆動軸18は、モータブ
ランケット17に形成した貫通孔19を通って、前記起
立片15側へ突出してある。その先端には、前記ギア1
4に噛み合うギア20が取付けてある。
【0020】各箇所に取付けたギア12、13、14、
20の各々のピッチ円や歯数について、および電動モー
タ16等については、従来のラミネータに使用されてい
るものと同様のものであるので詳述はしていない。
【0021】熱伝導プレート4、5の前方には、電源回
路部21を配設してある。電源回路部21は、熱伝導プ
レート4、5に付設したセラミックヒータ7および電動
モータ16にコード22で各々接続されており(図面に
おいて途中のコードは省略してある。)、電源スイッチ
(図示せず)が入れられると、セラミックヒータ7に通
電し、熱伝導プレート4、5が温められるとそれを検知
し、ランプ(図示せず)を点灯させると共に、電動モー
タ16に通電してその駆動軸18を回転するようにコン
トロールする働きを有している。
【0022】
【考案の効果】本考案のラミネータは、熱伝導プレート
を温めるヒータとしてセラミックヒータを使用している
ので、熱伝導プレートを過熱することなく一定の温度で
温めるので、熱伝導プレートが過熱して、ラミネータの
ケース本体や他の部品に悪影響を及ぼすことがなく性能
上有利であり、また、そのために断熱材を必要とするこ
とがないので、コスト上の利点がある。また、従来のニ
クロムヒータを使用したラミネータに比べて、セラミッ
クヒータ自体の消費電力が低いので、ランニングコスト
も低く抑えられ、購入者にとっても利点がある。
【0023】セラミックヒータを離間し対向した熱伝導
プレートに、前述したように配置したので、安定した一
定温度で熱伝導プレートを温めるとともに、セラミック
ヒータから遠い部分の熱伝導プレートおよび熱伝導プレ
ート間の空間部も、対向した側のセラッミックヒータ
で、互いに温められるので、その部分の温度が低いとい
うこともなく一様に温められるので、温度管理の問題に
よるラミネートの失敗がないラミネータを得ることがで
きる。また、セラミックヒータを2箇所しか配設しない
ので、コスト的にも利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のラミネータの内部構造を示す、斜視
図である。
【図2】図1における内部構造を示す、正面図である。
【図3】図1における内部構造を示す、右側面図であ
る。
【図4】図2におけるA─A線部分の断面図である。
【符号の説明】
1 ラミネータ 3 ヒータ部 4、5 熱伝導プレート 4’、5’外側表面 6 空間部 7 セラミックヒータ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状物品を熱溶融性接着剤層を有し
    たプラスチックフイルムにより封着するためのラミネー
    タ(1)において、前記プラスチックフイルムの熱溶融
    性接着剤を溶融するためのヒータ部(3)を、熱伝導プ
    レート(4、5)を上下に離間して配設して空間部
    (6)を形成し、前記熱伝導プレート(4、5)の互い
    の外側表面(4’、5’)に、該熱伝導プレート(4、
    5)を温めるためのセラミックヒータ(7)を互いに対
    角線上に位置するように配置して構成してなるラミネー
    タにおけるヒータ部の構造。
JP7163193U 1993-12-09 1993-12-09 ラミネータにおけるヒータ部の構造 Expired - Lifetime JP2553697Y2 (ja)

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