JP2553375B2 - 螺旋状長孔を有するスリーブ状樹脂成形体の成形方法及びその成形用金型装置 - Google Patents

螺旋状長孔を有するスリーブ状樹脂成形体の成形方法及びその成形用金型装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スリーブ状の樹脂成形体を成形する際
に、該樹脂成形体に所要角度の螺旋状長孔を同時に成形
する方法と、その成形用金型装置に関するものである。
〔従来の技術〕
スリーブ状の樹脂成形体を成形するときに、該樹脂成
形体の一部に通常の丸孔や長孔等の孔部を同時に成形す
ることは、従来より広く一般に行われている。
ところで、上記樹脂成形体に所要角度の螺旋状長孔を
同時に成形することは、上記長孔の螺旋形状に起因いて
該長孔に逆にテーパー部分、即ち、アンダーカットが構
成されることから、スリーブ状の樹脂成形体を成形する
際に、該樹脂成形体に所要角度の螺旋状長孔を同時に成
形することは実際上不可能とされている。このため、螺
旋状長孔を有するスリーブ状成形体を同時的に成形する
樹脂成形技術は従来から存在していない。
なお、螺旋状長孔を有するスリーブ状成形体を形成す
る一般的な技術としては、例えば、アルミダイカスト機
によって、予め、スリーブ状の成形体を成形し、次に、
その後加工工程として該成形体の所定個所に所要の螺旋
状長孔を穿設する方法等が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記したように、螺旋状長孔を有するスリーブ状成形
体を成形するには、そのスリーブ状成形体を形成する前
加工工程と、該成形体に螺旋状長孔を穿設する後加工工
程とが必要である。従って、この種形状の製品、例え
ば、精密成形が要請されているズームカムリング等のカ
メラ部品を形成するためには、熟練した精密成形技術が
必要とされると共に、その成形には多くの手数を要して
コスト高となる等の問題があった。
本発明は、スリーブ状の樹脂成形体を成形する際に、
該樹脂成形体に所要角度の螺旋状長孔を同時に成形する
方法と、その成形用金型装置を提供することにより、上
述したような従来の問題点を確実に解消することを目的
とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る螺旋状長孔を有するスリーブ状樹脂成形
体の成形方法は、スリーブ状樹脂成形体部分(1)の成
形用キャビティ(2)内に、螺旋状長孔(5)の長手方
向に沿って複数体に分割形成した該螺旋状長孔成形用の
サイドコア(6)を嵌装すると共に、上記構成から成る
キャビティ内に溶融樹脂材料を充填させることによっ
て、該キャビティ内にて成形されるスリーブ状樹脂成形
体部分(1)に所要角度の螺旋状長孔(5)を同時に樹
脂成形することを特徴とするものである。
また、本発明に係る螺旋状長孔を有するスリーブ状樹
脂成形体の成形用金型装置は、スリーブ状樹脂成形体部
分(1)の成形用キャビティ(2)と、該キャビティ内
の所定位置に進退摺動自在に嵌装させる螺旋状長孔成形
用のサイドコア(6)とから構成されると共に、上記サ
イドコアは、上記螺旋状長孔(5)の長手方向に沿って
複数体に分割形成され、且つ、該各分割サイドコア(61
・62)の夫々は、上記螺旋状長孔部に構成されるアンダ
ーカットに掛合しない所定の方向に進退摺動するように
配設して構成されていることを特徴とするものである。
〔作 用〕
本発明によれば、スリーブ状の樹脂成形体部分(1)
に所要角度の螺旋状長孔(5)を同時に成形するもので
あるから、該螺旋状長孔(5)部にはアンダーカットが
構成されることになる。
しかしながら、上記螺旋状長孔(5)を成形するため
のサイドコア(6)を該螺旋状長孔の長手方向に沿って
複数体に分割して形成し、且つ、該各分割サイドコア
(61・62)を所定の方向に進退摺動させるように構成し
たことにより、上記各分割サイドコア(61・62)につい
てはアンダーカットが夫々構成されないことになる。
従って、上記したスリーブ状成形体の樹脂成形にも拘
らず、その螺旋状長孔部には実質的にアンダーカットが
構成されていないのと同じことになるから、通常の樹脂
成形の場合と同様に、スリーブ状の樹脂成形体部分
(1)に所要角度の螺旋状長孔(5)を同時に成形する
ことができるものである。
〔実 施 例〕
次に、本発明を実施例図に基づいて説明する。
第1図及び第2図には、本発明方法の実施に用いられ
る樹脂成形用金型装置Aの要部が夫々示されており、ま
た、第3図乃至第6図には、上記金型装置Aにより成形
された樹脂成形品B、即ち、螺旋状長孔を有するスリー
ブ状樹脂成形体が夫々示されている。
上記金型装置Aには、スリーブ状の樹脂成形体部分1
を成形するためのキャビティ2が設けられた樹脂成形金
型3及びコア4と、該スリーブ状樹脂成形体部分1の所
定個所に所要角度の螺旋状長孔5を同時に成形するため
のサイドコア6とが夫々配設されている。
上記スリーブ状の樹脂成形体部分1は、加熱溶融化し
た樹脂材料を、樹脂成形金型3とコア4との両者間に構
成されるキャビティ2内に充填させることによって成形
される。更に、上記螺旋状長孔5は、サイドコア6を、
上記した金型3とコア4とから成るキャビティ2内の所
定個所に所要の角度にて嵌装させることにより、上記ス
リーブ状樹脂成形体部分1の樹脂成形時に、これと同時
的に成形されることになる。
また、上記した螺旋状長孔5を成形するためのサイド
コア6は、該長孔5の長手方向に沿って上下に二分割形
成された分割サイドコア(61・62)から構成されてい
る。更に、これらの分割サイドコア(61・62)は、所定
の方向に進退摺動自在に設けられているが、この所定の
方向とは、該各分割サイドコア(61・62)の夫々が、上
記螺旋状長孔5部に構成されるアンダーカットと掛合し
ない方向であり、実施例図においては、上記樹脂成形体
部分1の円周に対する接線方向である。また、該各分割
サイドコア(61・62)は、第1図及び第2図に示すよう
に、相互に略直交する方向に進退摺動するように配設さ
ると共に、該各分割サイドコア(61・62)が上記キャビ
ティ2内に夫々嵌装されたときは、該キャビティ2内に
おいて上下位置に重合されるように配設されるている。
上記各分割サイドコア(61・62)の進退摺動方向につ
いて更に詳述すると、その一方側の分割サイドコア6
1は、上記キャビティ2内への嵌装時には、第3図に示
す樹脂成形体部分1の螺旋状長孔5における上側半分に
対応する部分に嵌合されている。また、その他方側の分
割サイドコア62は、キャビティ2内への嵌装時には、第
4図に示す樹脂成形体部分1の螺旋状長孔5における下
側半分に対応する部分に嵌合されている。
そして、これらの各分割サイドコア(61・62)は、第
3図及び第4図に図示する図面上において前後方向に、
且つ、第2図に図示する図面上において左右傾斜方向に
夫々進退摺動されることになる。従って、これらの場合
は、各分割サイドコア(61・62)の夫々についてアンダ
ーカットが構成されていないことになる。このため、そ
の螺旋状長孔(5)部には実質的にアンダーカットが構
成されていないのと同じ結果となるから、スリーブ状の
樹脂成形体部分1における所定個所に所要角度の螺旋状
長孔5を同時的に、即ち、一次成形により成形すること
ができるものである。
次に、上記構成を有する金型装置Aを用いた樹脂成形
品Bの成形作用について説明する。
この樹脂成形は、前述したように、通常の樹脂成形の
場合と同様に行えばよく、まず、樹脂成形金型3とコア
4とを嵌装してキャビティ2を構成し、且つ、該キャビ
ティ2内にサイドコア6を前進させて嵌装し、次に、該
キャビティ2内に溶融樹脂材料を充填させればよい。
充填された溶融樹脂材料は、所定時間の経過後に、上
記キャビティ2の形状に対応して固化成形されるから、
上記キャビティ2内からサイドコア6〔各分割サイドコ
ア(61・62)の夫々〕を後退させ、且つ、該キャビティ
2内から樹脂成形品Bを取り出せばよい。
従って、取り出した上記樹脂成形品Bは、樹脂成形金
型3とコア4との両者間に構成されるキャビティ形状に
対応したスリーブ状樹脂成形体部分1と、上記サイドコ
ア6の形状に対応した螺旋状長孔5とから成る形状とし
て成形されると共に、該スリーブ樹脂成形体部分1と、
該樹脂成形体部分1に穿設すべき螺旋状長孔5とは同時
に樹脂成形されることになるのである。
なお、上記サイドコア6は、実施例図においては、螺
旋状長孔5の長手方向に沿って上下に二分割形成した分
割サイドコア(61・62)から構成されている場合を示し
たが、該サイドコア6は少なくとも二分割以上の複数体
から成る構成体として設けられておればよい。
また、上記した螺旋状長孔5の幅や長さの設定は、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、必要に応じ適
宜に選択できるものである。
また、上記各分割サイドコア(61・62)の配設角度の
広・狭設定についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
内において、必要に応じ適宜に選択できるものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、熟練した精密成形技術を必要とする
ことなく、また、多くの手数を要することなく、スリー
ブ状の樹脂成形体を成形する際に、該樹脂成形体に所要
角度の螺旋状長孔を同時に成形することができる方法
と、その成形用金型装置を提供することができるもので
あり、従って、前述したような従来の問題点を確実に解
消することができる優れた実用的な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る金型装置の要部を示す一部切欠
横断平面図である。 第2図は、第1図に対応したサイドコアの一部切欠正面
図である。 第3図及び第4図は、いずれもサイドコアの摺動方向側
から見た状態のスリーブ状樹脂成形体を示す正面図であ
る。 第5図は、螺旋状長孔を有するスリーブ状樹脂成形体の
外観を示す正面図である。 第6図は、第5図のVI−VI線における横断平面図であ
る。 〔符号の説明〕 A……金型装置 B……樹脂成形品 1……スリーブ状樹脂成形体部分 2……キャビティ 3……樹脂成形金型 4……コア 5……螺旋状長孔 6……サイドコア 61……分割サイドコア 62……分割サイドコア

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スリーブ状樹脂成形体部分の成形用キャビ
    ティ内に、螺旋状長孔の長手方向に沿って複数体に分割
    形成した該螺旋状長孔成形用のサイドコアを嵌装すると
    共に、上記構成から成るキャビティ内に溶融樹脂材料を
    充填させることによって、該キャビティ内にて成形され
    るスリーブ状樹脂成形体部分に所要角度の螺旋状長孔を
    同時に樹脂成形することを特徴とする螺旋状長孔を有す
    るスリーブ状樹脂成形体の成形方法。
  2. 【請求項2】スリーブ状樹脂成形体部分の成形用キャビ
    ティと、該キャビティ内の所定位置に進退摺動自在に嵌
    装させる螺旋状長孔成形用のサイドコアとから構成され
    ると共に、上記サイドコアは、上記螺旋状長孔の長手方
    向に沿って複数体に分割形成され、且つ、該各分割サイ
    ドコアの夫々は、上記螺旋状長孔部に構成されるアンダ
    ーカットに掛合しない所定の方向に進退摺動するように
    配設して構成されていることを特徴とする螺旋状長孔を
    有するスリーブ状樹脂成形体の成形用金型装置。
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