JP2514786B2 - 複合成形品の製造方法 - Google Patents

複合成形品の製造方法

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JP2514786B2
JP2514786B2 JP59032811A JP3281184A JP2514786B2 JP 2514786 B2 JP2514786 B2 JP 2514786B2 JP 59032811 A JP59032811 A JP 59032811A JP 3281184 A JP3281184 A JP 3281184A JP 2514786 B2 JP2514786 B2 JP 2514786B2
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正典 谷川
研一 鱸
肇 児島
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【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は複合成形品の製造方法にかかり、詳しくは樹
脂成形品同志を組合せて成形し、一方の成形品の摺動抵
抗が少ない摺動形のスイッチ等を形成できるようにした
複合成形品の製造方法に関する。
(背景技術) 従来、金属部品と樹脂成形品等を組合せた複合部品は
種々提供されている。この種の複合部品の製造にあつて
は、例えば、金属部品の中に樹脂を成形する方法、また
は樹脂の中に金属を挿入固定する方法などインサート成
形が行なわれている。また、摺動形のスイッチの如く、
一方の部品に対して他方の部品を摺動させるタイプのも
のにおいては、金属部品の中に成形した樹脂の収縮を利
用して部品同志に隙間を設け、これによつて摺動機能を
持たせたり、あるいは予め所要の部品を夫々個別に樹脂
成形しておき、これらを別工程で組立てることにより部
品間に摺動機能を持たせている。
しかし、これらの方法によると概して複数の部品を夫
々独立した別工程により製作して組立てなければなら
ず、製造工数が多くて作業上、煩雑であると共に、金型
費用に多額を要する欠点があつた。また、摺動形のスイ
ッチ等にあつては、個別に成形される各部品の寸法誤差
等に起因して摺動抵抗が大きくなりがちであり、操作性
が悪い等の欠点を有していた。
(発明の目的) 本発明は上記の欠点を解消するべく提案されたもの
で、その目的とするところは複数の樹脂成形品を組合わ
せた複数成形品において、製造工程の簡素化および金型
費用の低減を図り、しかも構成部品の摺動抵抗を減少さ
せて摺動形スイッチ等の製作を容易にした複合成形品の
製造方法を提供することにある。
(発明の開示) 以下、図に沿つて本発明を説明する。
第1図および第2図は本発明の一実施例を示すもの
で、先ず第1図に示す如く上型Aおよび下型Bにより第
3図および第4図に示すような高さの低い四角筒状の第
1成形品1を射出成形する。例えば、この第1成形品1
は摺動形スイッチの摺動ガイドとして使用される。次
に、第2図に示す如く下型B内の第1成形品1をそのま
まとして、上型A′を用いて第2成形品2を射出成形す
る。例えば、この第2成形品2は摺動形スイッチの摺動
子として使用される。
なお、図示されていないが、この場合、第1成形品1
を別の金型内にセツトし直して金型の一部として用い、
これにより第2成形品2を射出成形する方法であつても
よい。
第3図、第4図は上記により射出成形された複合成形
品を示し、動きの状態を表現している。すなわち、第1
成形品1はテーパ面1bを有し、第2成形品2を成形する
ときは最も狭窄している箇所で行うことにより、第3図
(イ)の矢印方向に移動させやすい。
これに対し、テーパ面1bの最も広い箇所(左端)で成
形した場合には、第2成形品2は矢印と反対方向に移動
することができない。第4図(イ)は最も狭窄している
箇所で成形されさた第2成形品2が左端(終点)へ移動
したところを示し、ここでの第2成形品2とテーパ面1b
とのギヤップは最大となっている。
すなわち、第3図(イ)および第4図(イ)から明ら
かなように、上型Aの形状により、第1成形品1の中空
部1aの内側面は第2成形品2の摺動方向に沿つて拡開
(第3図(イ)参照)、または狭窄(第4図(イ)参
照)するようなテーパ面1bに形成される。すなわち、こ
のテーパ面1bが最も狭窄している部分、例えば端部にお
いて前述のように第2成形品2を成形することにより、
成形後において第2成形品2を第3図(イ)または第4
図(イ)に示す矢印方向の何れに摺動させた場合でもテ
ーパ面1bとの間にギヤップが保有されることとなり、換
言すれば第2成形品2の摺動抵抗を極めて少なくするこ
とができる。
この第2成形品2には、第3図(ロ),(ハ)、第4
図(ロ),(ハ)に示されるように高さ方向の両端部
に、第1成形品1の中空部1aの両端縁に係止するフラン
ジ部2a,2bが設けられており、第1成形品1の中空部1a
から脱落することがない。
なお、本発明の如く樹脂成形品同志を複合成形するに
際しては、成形品同志の融着を防止する必要がある。こ
のためには、融着しにくい種類(同種、異種)の樹脂の
選定は勿論、最適の成形条件(例えば第1成形品1は高
圧で成形し、第2成形品2は極力、低圧で成形する等)
を求め、樹脂の収縮の違いを利用することが必要であ
る。一例として、第1成形品1および第2成形品2を共
にジュラコン(ポリアセタール)で成形する場合、第1
成形品1を600〔kg/mm2〕前後の射出圧で、また第2成
形品2を100〔kg/mm2〕前後の射出圧で夫々成形する。
また、他の例として第1成形品1をポリカーボネイト
で、第2成形品2をジュラコンによつて成形することも
有効である。
更に、第2図成形品2の成形時にゲートの位置はなる
べく第1成形品1のエツジ部と接近しないようにする必
要があり、第5図に示す如くゲート位置aと第1成形品
1のエツジ部bとの間隔lを少なくとも1mm以上とるよ
うにし、また、エツジ部bのアールを0.5mm程度にする
ことが融着防止の観点から必要となる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、複合成形品を構成する
第1成形品を樹脂により成形し、第2成形品をこの第1
成形品に組合わせて樹脂によつて成形する複合成形品の
製造方法において、第2成形品が嵌合、摺動し,かつ、
第2成形品の摺動に伴つて複合成形品相互間のギヤップ
が変化するようなテーパ面を形成した中空部を設けた第
1成形品を成形し、前記中空部からの脱落防止を兼ねた
フランジを備えた第2成形品を前記テーパ面が最も狭窄
している部分において成形し、前記複合成形品の成形
は、第1成形品の樹脂と前記第2成形品の樹脂との収縮
に差が出るような条件で行うことにより相互間の融着を
防止するものであるから、 複数の成形品を一貫してほぼ同時に複合成形できると
共に、第1成形品に第2成形品を組み込んだままでこの
第2成形品を摺動可能としたため、組立工数や時間の削
減が図れ、製造工程の簡略化が図れる効果がある。
また、第1成形品が金型と同様の役目を果すため、間
接的に金型費用の低減が可能である。更に、摺動形スイ
ッチ等の製造にあたり、摺動抵抗の低減によつて操作性
のよいスイッチが容易に得られる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本発明の一実施例を示す金型の断
面説明図、第3図(イ)および第4図(イ)は複合成形
品の平面図、第3図(ロ)および第4図(ロ)は同じく
中央縦断面図、第3図(ハ)は同図(イ)のD−D断面
図、第4図(ハ)は同図(イ)のE−E断面図、第5図
(イ)は第3図(ロ)におけるC部の拡大説明図、第5
図(ロ)は同図(イ)の右側面図である。 1…第1成形品、1a…中空部、1b…テーパ面、2…第2
成形品、2a,2b…フランジ部、a…ゲート位置、b…エ
ツジ部、A,A′…上型、B…下型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児島 肇 門真市大字門真1048番地 松下電工株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭59−37615(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合成形品を構成する第1成形品を樹脂に
    より成形し、第2成形品をこの第1成形品に組合わせて
    樹脂によつて成形する複合成形品の製造方法において、 第2成形品が嵌合,摺動し、かつ、第2成形品の摺動に
    伴つて複合成形品相互間のギヤップが変化するようなテ
    ーパ面を形成した中空部を設けた第1成形品を成形し、 前記中空部からの脱落防止を兼ねたフランジを備えた第
    2成形品を前記テーパ面が最も狭窄している部分におい
    て成形し、 前記複合成形品の成形は、第1成形品の樹脂と前記第2
    成形品の樹脂との収縮に差が出るような条件で行うこと
    により相互間の融着を防止することを特徴とする複合成
    形品の製造方法。
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