JP2553272Y2 - 塗装治具 - Google Patents

塗装治具

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JP2553272Y2
JP2553272Y2 JP1992001487U JP148792U JP2553272Y2 JP 2553272 Y2 JP2553272 Y2 JP 2553272Y2 JP 1992001487 U JP1992001487 U JP 1992001487U JP 148792 U JP148792 U JP 148792U JP 2553272 Y2 JP2553272 Y2 JP 2553272Y2
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Japan
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frame
holding
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coating
holding frame
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JP1992001487U
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JPH0560549U (ja
Inventor
英二 上西
裕治 土井
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西川化成株式会社
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  • Spray Control Apparatus (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、塗装治具の改良に関
し、特に塗装精度の向上対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、被塗物を塗装治具に載せて塗装
する場合、例えば実開昭63―90463号公報に開示
されているように、被塗物を保持する保持フレームをチ
ルトさせて被塗物を塗装し易いようにその向きを変える
ことが行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の公報
例をも含めて従来の塗装治具では、被塗物の向きを変え
るといってもその変更範囲に限界があり、一方、塗装ガ
ンの移動範囲にも限界があるため、例えば被塗物の上端
側をムラなく塗装しようとしてその向きを設定すると、
下端側を塗装する場合に被塗物の向きを適正な向きに設
定することができず下端側の一部が塗装ガンに対して影
となって塗装ムラとなる。
【0004】本考案はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、被塗物を上下方向に反
転させることにより、塗面が塗装ガンに対して影になる
のを回避し、被塗物を塗装ムラなく全体に亘って均一に
塗装せんとすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の解決手段は、両端に軸受部を有するベース
フレームと、両端に支持軸を有し被塗物を保持する保持
フレームとを設け、該保持フレームをその両支持軸を上
記ベースフレームの両軸受部に係脱可能に係合させた状
態でベースフレーム上に水平に支持する。さらに、塗装
治具の両端に姿勢保持手段を設け、一方の支持軸を上記
ベースフレームの軸受部に係合させた状態で他方の支持
軸を軸受部から離脱させて保持フレームをほぼ鉛直に姿
勢変更した際、この鉛直姿勢を上記姿勢保持手段によっ
て保持するように構成したことである。
【0006】
【作用】上記の構成により、本考案では、ベースフレー
ム上に水平に支持された保持フレームは、一方(例えば
左側)の支持軸を上記ベースフレームの軸受部に係合さ
せた状態で他方(例えば右側)の支持軸を軸受部から離
脱させてほぼ鉛直に姿勢変更され、この鉛直姿勢が塗装
治具の両端に設けられた一方(例えば左側)の姿勢保持
手段によって保持された状態で上記保持フレームに保持
された被塗物が塗装される。その後、上記保持フレーム
は、上記とは逆に他方(例えば右側)の支持軸をベース
フレームの軸受部に係合させた状態で一方(例えば左
側)の支持軸を軸受部から離脱させてほぼ鉛直に姿勢変
更され、この鉛直姿勢が上記他方(例えば右側)の姿勢
保持手段によって保持された状態で被塗物が塗装され
る。
【0007】したがって、被塗物は保持フレームの2度
に亘る姿勢変更によって上下方向に反転させられ、塗面
が塗装ガンに対して影にならず被塗物が塗装ムラなく全
体に亘って均一に塗装される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1および図2は本考案の実施例に係る塗
装治具Aを示す。同図において、1は矩形のプレートか
らなる塗装台、3は該塗装台1上に支持される平面視
「I」型のベースフレーム、5は該ベースフレーム3上
に支持され、被塗物Wを保持する平面視「II」型の保持
フレームでる。
【0010】上記塗装台1の上面には2つの嵌合突起
7,7が上方に向かって突設され、下面にはフランジ9
を下端に有する第1支持ロッド11が下方に向かって1
本突設されている。該第1支持ロッド11の下方にはフ
ランジ13を上端に有する第2支持ロッド15が配置さ
れ、上記塗装台1は、第1支持ロッド11のフランジ9
を第2支持ロッド15のフランジ13に上方から重ねる
ことにより、床から所定高さに支持されるようになされ
ている。また、上記第1支持ロッド11のフランジ9に
は、規制ピン17aを有する操作ロッド17が回動軸1
9を支点として上下方向に回動可能に取り付けられ、該
操作ロッド17を仮想線にて示すように上方に回動させ
ることにより、規制ピン17aを第1および第2支持ロ
ッド11,15のフランジ9,13の挿入孔から抜脱さ
せて上記塗装台1を水平面内で回動させる一方、操作ロ
ッド17を実線にて示すように下方に回動させることに
より、規制ピン17aを第1および第2支持ロッド1
1,15のフランジ9,13の挿入孔に挿入して塗装台
1を動かないように位置決めするようになされている。
【0011】上記ベースフレーム3は、1本の縦枠部材
21と、該縦枠部材21の両端に連結された2本の横枠
部材23,23とからなり、上記縦枠部材21の中程に
は嵌合孔25aを有する2つの嵌合部25,25が形成
され、該嵌合部25,25の嵌合孔25a,25aに上
記塗装台1の嵌合突起7,7を下方から嵌合させること
により、ベースフレーム3を塗装台1上に水平に支持す
るようになされている。また、上記各横枠部材23の両
端には2つのU字型の溝からなる軸受部27,27が形
成され、かつその間には保持フレーム5の後述する規制
軸43が当接する規制板部29,29が外側方に張出し
形成されている。
【0012】上記保持フレーム5は、平行に配置された
2本の縦枠部材31,31と、該縦枠部材31,31の
両端に連結された横枠部材33,33とからなり、上記
縦枠部材31,31は同一方向に湾曲せしめられ、各々
には4つの保持部35,35,…が所定間隔をあけて配
置されて2つの被塗物W,Wを保持するようになされて
いる。また、上記各横枠部材33の両端には2つのハン
ドル37,37が外側方に突設され、かつその反対側に
は2つの「く」の字型鋼材39,39が配置されてい
る。該各鋼材39の一方は内側方に突出して支持軸41
を構成し、他方は下方に突出して姿勢保持手段としての
規制軸43を構成している。そして、上記保持フレーム
5は、4つの支持軸41,41,…を上記ベースフレー
ム3の4つの軸受部27,27,…に上方から係脱可能
に係合させた状態でベースフレーム3上に水平に支持さ
れるようになされている。
【0013】また、上記4つの規制軸43,43,…
は、図3実線にて示すように、保持フレーム5の一方
(左側)の支持軸41,41をベースフレーム3の軸受
部27(左側のもの)に係合させた状態で他方(右側)
の支持軸41,41を軸受部27(右側のもの)から離
脱させて上記保持フレーム5を上記一方(左側)の支持
軸41,41を回動中心して反時計回り方向に回動させ
てほぼ鉛直に姿勢変更した際、上記規制板部29,29
の一端(左端)に下方から当接して保持フレーム5のそ
れ以降の回動を規制し、この鉛直姿勢を保持するように
なされている。また、上記4つの規制軸43,43,…
は、図3仮想線にて示すように、保持フレーム5の他方
(右側)の支持軸41,41をベースフレーム3の軸受
部27(右側のもの)に係合させた状態で一方(左側)
の支持軸41,41を軸受部27(左側のもの)から離
脱させて上記保持フレーム5を上記他方(右側)の支持
軸41,41を回動中心して時計回り方向に回動させて
ほぼ鉛直に姿勢変更した際、上記規制板部29,29の
一端(右端)に下方から当接して保持フレーム5のそれ
以降の回動を規制し、この鉛直姿勢を保持するようにな
されている。
【0014】次に、上述の如く構成された塗装治具Aの
使用例を説明する。
【0015】まず、2つの被塗物W,Wを保持フレーム
5の保持部35,35,…に保持させた後、この保持フ
レーム5を塗装台1上に水平に支持されたベースフレー
ム3の上方に移動し、保持フレーム5の4つの支持軸4
1,41,…をベースフレーム3の4つの軸受部27,
27,…に上方から係合させることにより、図1に示す
ように、保持フレーム5をベースフレーム3上に水平に
支持させる。
【0016】次いで、作業者(図示せず)が保持フレー
ム5の両側のハンドル37,37,…を握り、図3実線
にて示すように、保持フレーム5の一方(左側)の支持
軸41,41をベースフレーム3の軸受部27(左側の
もの)に係合させた状態で他方(右側)の支持軸41,
41を軸受部27(右側のもの)から離脱させ、上記保
持フレーム5を上記一方(左側)の支持軸41,41を
回動中心して反時計回り方向に回動させてほぼ鉛直に姿
勢変更する。この際、規制軸43,43(左側のもの)
が規制板部29,29の一端(左端)に下方から当接し
て保持フレーム5のそれ以降の回動を規制し、保持フレ
ーム5の鉛直姿勢が保持される。
【0017】この状態で、操作ロッド17を上方に回動
させて規制ピン17aを第1および第2支持ロッド1
1,15のフランジ9,13の挿入孔から抜脱し、ベー
スフレーム3を水平面内で回動させながら塗装ガン(図
示せず)を作動させて被塗物W,Wを塗装する。
【0018】その後、鉛直姿勢の保持フレーム5を上記
とは逆の操作により水平状態に戻した後、今度は、図3
仮想線にて示すように、保持フレーム5の他方(右側)
の支持軸41,41をベースフレーム3の軸受部27
(右側のもの)に係合させた状態で一方(左側)の支持
軸41,41を軸受部27(左側のもの)から離脱さ
せ、上記保持フレーム5を上記他方(右側)の支持軸4
1,41を回動中心して時計回り方向に回動させてほぼ
鉛直に姿勢変更する。この際、規制軸43,43(右側
のもの)が規制板部29,29の一端(右端)に下方か
ら当接して保持フレーム5のそれ以降の回動を規制し、
保持フレーム5の鉛直姿勢が保持される。
【0019】これにより、保持フレーム5は先の姿勢変
更時と同じ鉛直姿勢ではあるが、姿勢変更に伴う回動方
向が逆であるため、被塗物W,Wは先の場合と上下関係
がほぼ180°逆になっている。
【0020】この状態で、上記と同様にベースフレーム
3を水平面内で回動させながら塗装ガンを作動させて被
塗物W,Wを塗装する。
【0021】したがって、1回目の塗装のときに塗面が
塗装ガンに対して影になっていても、2回目の塗装のと
きには上記影になっていた箇所は塗装し易い位置に現わ
れて影になることがなく、被塗物W,Wを塗装ムラなく
全体に亘って均一に塗装することができる。
【0022】しかる後、鉛直姿勢の保持フレーム5を水
平状態に戻した後、ベースフレーム3から降ろし、次の
塗装作業に備える。
【0023】なお、上記実施例では、2つの被塗物W,
Wを同時に塗装する場合を示したが、これに限らず、例
えば被塗物Wを1つずつ塗装する場合や、3つ以上を同
時に塗装する場合にも適用することができるものであ
る。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
被塗物を保持する保持フレームをベースフレーム上に水
平に支持し、上記保持フレームの一方の支持軸をベース
フレームの軸受部に係合させた状態で他方の支持軸を軸
受部から離脱させて保持フレームをほぼ鉛直に姿勢変更
させたので、軸受部に対する支持軸の係脱関係を逆にす
る姿勢変更によって被塗物を上下方向に反転させること
ができ、これにより塗面が塗装ガンに対して影になる箇
所をなくし得て被塗物を塗装ムラなく全体に亘って均一
に塗装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装治具の斜視図である。
【図2】塗装治具の分解斜視図である。
【図3】塗装治具の使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
3 ベースフレーム 5 保持フレーム 27 軸受部 41 支持軸 43 規制軸(姿勢保持手段) A 塗装治具 W 被塗物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−304077(JP,A) 特開 平3−151075(JP,A) 実開 平2−125767(JP,U) 実開 平3−61953(JP,U) 実開 昭60−21361(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に軸受部を有するベースフレーム
    と、両端に支持軸を有し、該両支持軸を上記ベースフレ
    ームの両軸受部に係脱可能に係合させた状態でベースフ
    レーム上に水平に支持され、被塗物を保持する保持フレ
    ームと、該保持フレームの一方の支持軸を上記ベースフ
    レームの軸受部に係合させた状態で他方の支持軸を軸受
    部から離脱させて上記保持フレームをほぼ鉛直に姿勢変
    更した際、この鉛直姿勢を保持する姿勢保持手段とを備
    えたことを特徴とする塗装治具。
JP1992001487U 1992-01-20 1992-01-20 塗装治具 Expired - Lifetime JP2553272Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0560549U JPH0560549U (ja) 1993-08-10
JP2553272Y2 true JP2553272Y2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=11502801

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