JP2552525B2 - ツーピース缶への高速転写方法 - Google Patents

ツーピース缶への高速転写方法

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JP2552525B2 JP63108243A JP10824388A JP2552525B2 JP 2552525 B2 JP2552525 B2 JP 2552525B2 JP 63108243 A JP63108243 A JP 63108243A JP 10824388 A JP10824388 A JP 10824388A JP 2552525 B2 JP2552525 B2 JP 2552525B2
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憲太郎 藤井
成和 苗村
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、転写材を用いて絵柄や文字などの図柄を
ツーピース缶へ転写する方法において、美麗な図柄を高
速で転写を行なうことができる方法に関するものであ
る。
【従来の技術】 従来、プラスチック製の円筒状器物へ転写材を用いて
絵柄や文字などの図柄を転写する方法としては、基体シ
ート上に剥離層・図柄層・接着層などの転写層が設けら
れた転写材の接着層側を円筒状器物に重ね合わせ、加熱
されたロールで基体シート側から加熱・加圧することに
より、転写材の接着層または被転写体である円筒状器物
のプラスチック表面を溶融させ、被転写体に転写層を接
着して転移させるものであった。 プラスチック成型品に対する転写の原理をつぶさに見
れば、ロールの熱は、基体シートの表面から裏面へ、さ
らに剥離層、図柄層の順に伝わり、さらに接着層、プラ
スッチック表面に熱が伝導され、接着層またはプラスチ
ック表面がいずれかの融点以上になった時点で溶融が起
こり、接着層とプラスチック表面とが接着される。以上
は、プラスチック成型品が熱を伝導しにくいため、プラ
スチック成型品と接着層との間で熱を保持しやすく、短
時間で接着層またはプラスチック表面の温度が融点以上
に上昇することを利用したものであった。 ところが、転写材の剥離層や図柄層などもその構成成
分の一部としてプラスチックを使用する場合が多く、こ
れらは熱伝導性が悪いので、接着層に熱が伝導されるま
でに時間がかかる。したがって、より高速の転写性を要
求される場合、この方法は不向きである。 また、従来の転写時には、剥離層や図柄層も加熱・加
圧されるが、それらの熱容量は接着層に加えられる熱容
量より大きくなるため、剥離層自体が軟化・溶融して、
転写時に基体シートに対する接着性が現出し、転写層が
転移しにくくなったり、また図柄層が軟化・溶融して図
柄がずれる恐れがあった。また、基体シートに過剰の熱
が加わるため、基体シート自体が伸縮し、図柄を伸縮さ
せたり、転写時にしわが生じたりすることもあった。ま
た、転写材を構成する層として蒸着層が用いられている
場合には、転写時の熱や圧力により、蒸着層の前後のア
ンカー層が軟化・溶融したり、蒸着層に細かいひび割れ
が蒸着層が曇るいわゆる蒸着ヤケ、白化、虹が発生し
た。 したがって、これらを防ぐためには、剥離層や図柄層
あるいはアンカー層などに使用するプラスチックに耐熱
性の高いものを選ぶ必要があった。 また、近年、飲料用缶などとしてアルミニウム製のツ
ーピース缶が多く使用されるようになってきた。ツーピ
ース缶は加工性が良好なこと、部品点数が従来のスリー
ピース缶に比べ少なく製造コストが安価であること、軽
量であることなどの長所を有するものである。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、金属製の円筒状器物であるツーピース缶へ
転写を行おうとした場合、ツーピース缶の熱伝導性が大
きいため、従来のように加熱されたロールで加熱・加圧
して接着層や金属表面に熱が伝導されたとしても、金属
表面の熱は被転写体全部に伝導拡散してしまうため、ツ
ーピース缶が転写材の接着層を溶融する温度になるまで
多大の熱量を加えなければならない。したがって、高速
・短時間で転写を行なうのに不利であるばかりでなく、
基体シートの剥離性が悪くなったり、図柄層のずれが生
じるなどの問題点がある。 この発明は、以上の問題点を解決し、美麗な図柄を高
速でツーピース缶に転写ができるようにした転写方法を
提供するものである。
【課題を解決するための手段】
この発明は、以上の問題点を解決するために、ツーピ
ース缶への高速転写方法を、加熱されたマンドレルにツ
ーピース缶をはめ込んでツーピース缶を加熱し、次いで
冷却されたロールにより転写材の基体シート側から加圧
し、転写材の接着層側にツーピース缶を接触させて転写
材の接着層を溶解し、ツーピース缶に転写層を融着させ
て転写を行うように構成した。 図面を参照しながらこの発明をさらに詳しく説明す
る。 第1図はこの発明の転写方法を示す断面図である。1
はツーピース缶、2はマンドレル、3は転写材、4はヒ
ーター、5はロールをそれぞれ示す。 この発明に用いる転写材3としては、基体シートの上
に転写層として剥離層・図柄層・接着層などが設けられ
た層構成のものを用いる。 基体シートとしては、紙・合成樹脂フィルム・アルミ
箔、あるいはこれらの複合フィルムなどで長尺のものを
用いればよいが、耐熱性・転写加工性などを考慮した場
合、2軸延伸ポリエステルフィルムを用いるのが好まし
い。 剥離層としてはアクリル系樹脂・塩化ビニル系樹脂な
どの熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂・メラミン系樹脂な
どの熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂、EB硬化性樹脂などを
使用すればよい。転写時の熱により剥離層が軟化すると
基体シートとの間で接着性が生じて剥離性が低下するこ
とがあり、これを避けるためには剥離層として耐熱性の
あるものを使用するのが好ましい。 図柄層は、顔料・樹脂・添加剤などを含みインキで、
部分的または全面的にパターンとして設けられた層であ
る。図柄層も転写時の熱により図柄層がずれるのを防ぐ
ため、耐熱性を有するものを使用するのが好ましい。 接着層としては、アクリル系樹脂・塩化ビニル系樹脂
・オレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、あるいはUV硬
化性樹脂などを用いればよい。接着層は、転写加工時に
加熱されて溶融し、ツーピース缶1と融着するものであ
る。したがって、一般的には軟化点の低いものが好まし
いが、ウレタン系樹脂やメラミン系樹脂などの熱硬化性
合成樹脂のうち、加熱により初期には粘着または接着性
を有し、さらに加熱することにより硬化するものを用い
てもよい。また、転写材3を構成する層として、蒸着層
を設けてもよく、蒸着層を設ける際の常套手段として、
耐熱性を有するアンカー層を使用してもよい。 このような層構成の転写材3を使用して、ツーピース
缶1に転写を行う。 まず、回転自在に支えられたマンドレル2を加熱す
る。マンドレル2を加熱する方法としては、マンドレル
2中にヒーターや電磁誘導発熱体を組み込み、その外を
ベアリングなどで回転自在にする内部的構成、あるいは
各種ヒーターによって遠赤外線や熱風などをマンドレル
2にあてるようにする外部的構成のいずれかの方法を採
るとよい。また、両方の方法を併用してもよい。 次に、加熱されたマンドレル2にツーピース缶1をは
め込む。マンドレル2の熱がツーピース缶1に伝導し、
ツーピース缶1の表面が転写材3の接着層を溶融可能な
温度以上となる。ツーピース缶1の比熱は小さいため、
短時間でツーピース缶1が上記の温度に加熱される。ま
た、必要ならば、ツーピース缶1の外部からさらにヒー
ター4などで補助的に加熱を行なってもよい(第1図参
照)。 次いで、ツーピース缶1を転写材3に接触させる。転
写材3には張力をかけておき、ツーピース缶1表面と転
写材3の接着層が密着するようにする。ツーピース缶1
の熱によって接着層が溶融し、転写層をツーピース缶1
に融着させる。 次いで、ツーピース缶1を転写材3から離す。このよ
うにしてツーピース缶1に転写層が転写される。 転写装置としては、長尺の転写材3を供給する機構
と、巻き取る機構と、両機構間に掛けられた転写材3の
張力をコントロールする機構と、マンドレル2を転写材
3に圧接させる機構と、マンドレル2を加熱する機構と
を少なくとも有するものが必要である。 また、ツーピース缶1を転写材3に接触させる場合、
張力のかかった転写材3にツーピース缶1を単に押し付
けるだけでもよいが、転写層の接着力をより強固にする
ため、ロール5で加圧する。ロール5の材質としては、
金属・セラミック・合成樹脂・天然ゴムなどがあるが、
シリコーンゴムやスチレンブタジエンゴム(SRB)など
を用いればよい。この場合、ロール5は加熱していなく
てもよいが、マンドレル2からの輻射熱でロール5の温
度が上昇することがある。この場合、転写材3の接着層
のみに熱がかかるだけではなく、基体シートや剥離層に
も熱がかかり、基体シートが伸縮したり、剥離層が軟化
を起こしやすくなる。そのため転写材3にしわが生じた
り、剥離層に粘着性が出て基体シートに対する剥離性が
損なわれることとなる。これを防ぐためには冷却された
ロール5で転写時に転写材3を加圧して、剥離層に過剰
の熱量がかからないようにする。ロール5の冷却方法と
しては、冷風をロール5のみに当てる方法などがある。
【作用】
この発明の方法においては、マンドレル2によってツ
ーピース缶1が加熱され、転写材3の接着層側に加熱さ
れたツーピース缶1が圧接され、接着層は短時間で溶融
軟化し、ツーピース缶1と融着する。転写材3の基体シ
ート側は加熱されないので、転写層の剥離性はきわめて
よく、したがって、高速で転写を行なうことが可能であ
る。また、転写材3の構成層として蒸着層やアンカー層
が形成されている場合でも、これらの層にかかる熱量は
少ないので、蒸着ヤケなどが起こらない。
【発明の効果】
この発明は、ツーピース缶への高速転写方法が、加熱
されたマンドレルにツーピース缶をはめ込んでツーピー
ス缶を加熱し、次いで冷却されたロールにより転写材の
基体シート側から加圧し、転写材の接着層側にツーピー
ス缶を接触させて転写材の接着層を溶解し、ツーピース
缶に転写層を融着させて転写を行うように構成されてい
るので、基体シート・剥離層・図柄層はこの順で熱のか
かり方が少ないため、転写層の剥離性はきわめてよく、
ツーピース缶に対して高速で転写を行なうことが可能で
ある。 また、基体シート自体の伸縮も少ないので、転写時に
しわがはいったり、絵柄を伸縮させたりせず、また図柄
層自体の伸縮も少ないため、美麗な図柄を転写すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のツーピース缶の高速転写方法の一実
施例を示す断面図である。 1…ツーピース缶、2…マンドレル、3…転写材、4…
ヒーター、5…ロール。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱されたマンドレル(2)にツーピース
    缶(1)をはめ込んでツーピース缶(1)を加熱し、次
    いで冷却されたロールにより転写材(3)の基体シート
    側から加圧し、転写材(3)の接着層側にツーピース缶
    (1)を接触させて転写材(3)の接着層を溶解し、ツ
    ーピース缶(1)に転写層を融着させて転写を行うこと
    を特徴とするツーピース缶への高速転写方法。
JP63108243A 1988-04-30 1988-04-30 ツーピース缶への高速転写方法 Expired - Lifetime JP2552525B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6053711A (ja) * 1983-09-05 1985-03-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 触媒燃焼器
JPS6121833A (ja) * 1984-07-09 1986-01-30 Iseki & Co Ltd 走行車体の車速制御装置
JPS61283599A (ja) * 1985-06-11 1986-12-13 味の素株式会社 金属ツ−ピ−ス缶の印刷方法

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