JP2552325B2 - 振動減衰材 - Google Patents
振動減衰材Info
- Publication number
- JP2552325B2 JP2552325B2 JP8013888A JP8013888A JP2552325B2 JP 2552325 B2 JP2552325 B2 JP 2552325B2 JP 8013888 A JP8013888 A JP 8013888A JP 8013888 A JP8013888 A JP 8013888A JP 2552325 B2 JP2552325 B2 JP 2552325B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration damping
- damping material
- resin
- present
- epoxy resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/36—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
- F16F1/3605—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by their material
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、船舶のソナー室や機械室の内張り等に使用
される振動減衰材に関する。
される振動減衰材に関する。
（従来の技術） 一般に、船舶のソナー室のような振動を抑制し外部の
音を遮断する必要のある区画や、エンジンルーム等の騒
音発生源を収容する区画には、振動減衰材による内張り
を施すことが行われている。
音を遮断する必要のある区画や、エンジンルーム等の騒
音発生源を収容する区画には、振動減衰材による内張り
を施すことが行われている。
そして、従来からこのような振動減衰材としては、た
とえば特公昭58−23426号公報に記載されるように、エ
ポキシ樹脂とその硬化剤としての機能を有するポリアミ
ド樹脂とからなる樹脂組成物に、無機充填剤等を添加混
合し、成形硬化させたものが使用されている。
とえば特公昭58−23426号公報に記載されるように、エ
ポキシ樹脂とその硬化剤としての機能を有するポリアミ
ド樹脂とからなる樹脂組成物に、無機充填剤等を添加混
合し、成形硬化させたものが使用されている。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来の振動減衰材において
は、エポキシ樹脂およびポリアミド樹脂の粘度が比較的
高いため、混合の際に多量の空気を巻き込みやすく、充
分な振動減衰特性を有するものが得られなかった。
は、エポキシ樹脂およびポリアミド樹脂の粘度が比較的
高いため、混合の際に多量の空気を巻き込みやすく、充
分な振動減衰特性を有するものが得られなかった。
また、このような空気の巻き込みによる振動減衰特性
の低下を抑制するために、シリコーンオイルのような消
泡剤を樹脂組成物に添加混合することも考えられるが、
このような樹脂組成物からなる振動減衰剤では、気泡の
抜けすぎによって比重が大きくなりすぎるばかりでな
く、柔軟性が低下し鉛板等金属板への接着の施工性が悪
くなるという問題があった。
の低下を抑制するために、シリコーンオイルのような消
泡剤を樹脂組成物に添加混合することも考えられるが、
このような樹脂組成物からなる振動減衰剤では、気泡の
抜けすぎによって比重が大きくなりすぎるばかりでな
く、柔軟性が低下し鉛板等金属板への接着の施工性が悪
くなるという問題があった。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたもの
で、軽量で柔軟性が良くかつ振動減衰特性に優れた振動
減衰材を提供することを目的とする。
で、軽量で柔軟性が良くかつ振動減衰特性に優れた振動
減衰材を提供することを目的とする。
［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の振動減衰材は、常温ないし100℃の温度で流
動性を有するエポキシ樹脂を主体とする樹脂に、硬化剤
と消泡剤および中空真円状のマイクロバルーンを添加混
合してなる樹脂組成物を、板状に成形し硬化させて成る
ことを特徴としている。
動性を有するエポキシ樹脂を主体とする樹脂に、硬化剤
と消泡剤および中空真円状のマイクロバルーンを添加混
合してなる樹脂組成物を、板状に成形し硬化させて成る
ことを特徴としている。
本発明に使用する常温（25℃）ないし100℃の温度で
流動性を有するエポキシ樹脂としては、常温における粘
度が0.9〜100ポイズでエポキシ当量140〜500、分子量30
0〜2000程度のものが好適している。このようなエポキ
シ樹脂としては、たとえばエピコート＃828（シェル化
学社商品名）が例示される。
流動性を有するエポキシ樹脂としては、常温における粘
度が0.9〜100ポイズでエポキシ当量140〜500、分子量30
0〜2000程度のものが好適している。このようなエポキ
シ樹脂としては、たとえばエピコート＃828（シェル化
学社商品名）が例示される。
また、本発明に使用する樹脂組成物としては、Ｐ−フ
ェニレンジアミン、トリス（ジメチルアミノ）メチルフ
ェノールのようなポリアミンや無水フタル酸のようなポ
リカルボン酸のような樹脂としての機能の他に、硬化剤
としての機能も併せもつポリアミド樹脂を、硬化剤の一
部として添加混合することもできる。これらの硬化剤
は、エポキシ樹脂のエポキシ基とほぼ完全に反応する量
を計算し、必要かつ充分な量を配合する。
ェニレンジアミン、トリス（ジメチルアミノ）メチルフ
ェノールのようなポリアミンや無水フタル酸のようなポ
リカルボン酸のような樹脂としての機能の他に、硬化剤
としての機能も併せもつポリアミド樹脂を、硬化剤の一
部として添加混合することもできる。これらの硬化剤
は、エポキシ樹脂のエポキシ基とほぼ完全に反応する量
を計算し、必要かつ充分な量を配合する。
本発明における消泡剤としては、通常市販されている
シリコーンオイルのようなシリコーン系消泡剤やオクリ
ルアルコールのようなアルコール系消泡剤、あるいはフ
ッ素系消泡剤等を使用することができる。さらに本発明
に使用する中空真円微粒子状のマイクロバルーンとして
は、ガラスからなるガラスバルーン、アルミケイ酸塩か
らなるシラスバルーン、あるいはフライアッシュバルー
ンのような無機系のマイクロバルーンの他、有機物系の
マイクロバルーンがある。そしてこれらのマイクロバル
ーンとしては、平均粒径が２〜50μｍのものを使用する
ことが望ましい。また配合量は、エポキシ樹脂を主体と
する樹脂100重量部に対して１〜50重量部の範囲とする
ことが望ましい。マイクロバルーンの粒径が２μｍ未満
であったり、あるいはその配合量が２重量部未満である
と、得られた振動減衰材中の気孔（空気）含有率が低く
なるため、比重が大きくなりすぎたり、柔軟性が低下し
施工性が不充分となるため好ましくない。反対に添加混
合するマイクロバルーンの粒径が50μｍを超えたり、ま
たは配合量が50重量部を超えると、混練が難しくなる上
に、振動減衰特性の良好な振動減衰材が得られなくな
る。
シリコーンオイルのようなシリコーン系消泡剤やオクリ
ルアルコールのようなアルコール系消泡剤、あるいはフ
ッ素系消泡剤等を使用することができる。さらに本発明
に使用する中空真円微粒子状のマイクロバルーンとして
は、ガラスからなるガラスバルーン、アルミケイ酸塩か
らなるシラスバルーン、あるいはフライアッシュバルー
ンのような無機系のマイクロバルーンの他、有機物系の
マイクロバルーンがある。そしてこれらのマイクロバル
ーンとしては、平均粒径が２〜50μｍのものを使用する
ことが望ましい。また配合量は、エポキシ樹脂を主体と
する樹脂100重量部に対して１〜50重量部の範囲とする
ことが望ましい。マイクロバルーンの粒径が２μｍ未満
であったり、あるいはその配合量が２重量部未満である
と、得られた振動減衰材中の気孔（空気）含有率が低く
なるため、比重が大きくなりすぎたり、柔軟性が低下し
施工性が不充分となるため好ましくない。反対に添加混
合するマイクロバルーンの粒径が50μｍを超えたり、ま
たは配合量が50重量部を超えると、混練が難しくなる上
に、振動減衰特性の良好な振動減衰材が得られなくな
る。
さらに本発明においては、前期配合成分の他に三酸化
アンチモン、塩化パラフィンのような難燃剤、着色剤、
老化防止剤、充填剤等を、発明の効果を損なれない範囲
で添加嵌合することもできる。
アンチモン、塩化パラフィンのような難燃剤、着色剤、
老化防止剤、充填剤等を、発明の効果を損なれない範囲
で添加嵌合することもできる。
本発明の振動減衰材は、以上の各成分を必要に応じて
加温下に混合し、これを適当な型内に注入して平板状に
成形し、硬化させることによって得られる。
加温下に混合し、これを適当な型内に注入して平板状に
成形し、硬化させることによって得られる。
（作用） 本発明の振動減衰材においては、エポキシ樹脂を主体
とする樹脂に消泡剤が配合されているので、混合時に巻
き込まれた気泡の大部分が消去され、多量の空気の残留
による振動減衰特性の低下が生じない。
とする樹脂に消泡剤が配合されているので、混合時に巻
き込まれた気泡の大部分が消去され、多量の空気の残留
による振動減衰特性の低下が生じない。
また、適量のマイクロバルーンが添加混合されてお
り、これらマイクロバルーン内部が気孔として確保され
ているので、軽量で良好な振動減衰特性が示される。
り、これらマイクロバルーン内部が気孔として確保され
ているので、軽量で良好な振動減衰特性が示される。
（実施例） 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例１、２ 次表の配合の樹脂組成物を、約90℃に加熱しながら厚
さ約4mmの平板状に注型成形した後、完全に硬化させ
た。また比較のため、同表比較例に示す配合組成を樹脂
組成物を用い、実施例と同様にして厚さ4mmのシートを
成形した。実施例と比較例で得られたシートの比重と、
柔軟性の良否を、それぞれ同表下欄に示す。
さ約4mmの平板状に注型成形した後、完全に硬化させ
た。また比較のため、同表比較例に示す配合組成を樹脂
組成物を用い、実施例と同様にして厚さ4mmのシートを
成形した。実施例と比較例で得られたシートの比重と、
柔軟性の良否を、それぞれ同表下欄に示す。
次に、これらのシートをそれぞれ厚さ2mmの鋼板の上
にエポキシ系接着剤によって接着させた後、これらの複
合体の振動減衰特性を共振法によって測定した。測定結
果を図面に示す。
にエポキシ系接着剤によって接着させた後、これらの複
合体の振動減衰特性を共振法によって測定した。測定結
果を図面に示す。
［発明の効果］ 以上の実施例からも明らかなように、本発明の振動減
衰材は所望の気孔率を有し、軽量で振動減衰特性に優れ
ている。また、製造が容易で柔軟性が良く、金属板への
接着施工性が良好である。
衰材は所望の気孔率を有し、軽量で振動減衰特性に優れ
ている。また、製造が容易で柔軟性が良く、金属板への
接着施工性が良好である。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例で得られた振動減衰材の振動減衰
特性を表わすグラフである。
特性を表わすグラフである。
Claims (1)
- 【請求項１】常温ないし100℃の温度で流動性を有する
エポキシ樹脂を主体とする樹脂に、硬化剤と消泡剤およ
び中空真円状のマイクロバルーンを添加混合してなる樹
脂組成物を、板状に成形し硬化させて成ることを特徴と
する振動減衰材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8013888A JP2552325B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 振動減衰材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8013888A JP2552325B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 振動減衰材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01249841A JPH01249841A (ja) | 1989-10-05 |
| JP2552325B2 true JP2552325B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13709894
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8013888A Expired - Lifetime JP2552325B2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 振動減衰材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2552325B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AUPS323802A0 (en) * | 2002-06-27 | 2002-07-18 | University Of Newcastle Research Associates Limited, The | Toughening of thermosets |
-
1988
- 1988-03-31 JP JP8013888A patent/JP2552325B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01249841A (ja) | 1989-10-05 |
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