JP2552293Y2 - 給電線引出構造 - Google Patents

給電線引出構造

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JP2552293Y2
JP2552293Y2 JP7758892U JP7758892U JP2552293Y2 JP 2552293 Y2 JP2552293 Y2 JP 2552293Y2 JP 7758892 U JP7758892 U JP 7758892U JP 7758892 U JP7758892 U JP 7758892U JP 2552293 Y2 JP2552293 Y2 JP 2552293Y2
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JP
Japan
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power supply
supply line
case
seal box
terminal
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JPH0638286U (ja
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計一 田島
俊之 塚本
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はケース内に封止される電
気機器の給電線引出構造に関し、特に給電線引出部にお
ける防水性及び信頼性を高めた引出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車等に用いられる電気機器で
は、ケース内に内装する電気機器を防水構造とし、外部
からの水分等の侵入を防止して電気短絡等を防止してい
る。このため、ケース内の電気機器に接続する給電線を
ケースから引出す部分の防水性を確保する必要がある。
例えば、自動車に設けられるパワーウインド装置の駆動
源としてのモータでは、ウインドと車体との隙間を通し
て水分が侵入され易いため、給電線の引出部には信頼性
の高い防水構造をとる必要がある。
【0003】このような引出構造として、例えば実公平
4−19974号に開示されたものがある。この構造
は、図5に概略構成を示すように、ケース50内に設け
られたモータの電気ブラシに接続される端子51をケー
ス50の外部にまで延長し、この端子の外側部分にはケ
ース50の一部を利用して容器状の接続ボックス52を
形成しておく。そして、この接続ボックス52内で端子
51と給電線53とを接続し、かつその上で接続ボック
ス52内にホットメルト樹脂等のシール剤54を充填
し、防水効果を図っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、予め端子51をケース50に装着した後
に端子51と給電線53とを接続ボックス52内で接続
する必要があるため、狭い部分での接続作業が要求さ
れ、接続作業が困難になる。例えば、端子51と給電線
53をかしめ固定或いは半田付けするような場合には、
接続作業が極めて困難なものとなる。また、端子51と
給電線53とを半田で接続した場合には、所謂半田の角
が接続ボックス52上に突出し易く、これがシール剤5
3の外部にも突出して車体と電気的に短絡し、或いはこ
の露出部分を通して接続部にまで水分が侵入して腐食が
生じることがある。更に、給電線53に外力が加えられ
たときに、この力を接続ボックス52内のシール剤54
で抑制することが難しいため、この力が接続部に直接影
響し易く、接続部が簡単に破損されてしまうという問題
がある。本考案の目的は、接続作業を簡易化する一方
で、接続部分における防水性及び信頼性を高めた給電線
引出構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、給電線に接続
された電気機器を内装するケースには給電線の引出部を
覆うように設けた筒状のカバー部と、これに隣接する位
置に設けた開口容器状のシールボックスとを有してお
り、給電線はカバー部及びシールボックスを通してケー
ス外部に引き出され、カバー部内において前記電気機器
の端子部に接続され、かつシールボックスにおいてシー
ルボックス内に充填されたシール剤により埋設される。
【0006】
【実施例】次に、本考案について図面を参照して説明す
る。本実施例は、自動車に用いられるパワーウインド装
置に本考案を適用した例を示している。図1はパワーウ
インド装置の駆動源としてのモータ及び駆動歯車機構を
一体に構成したパワーウインド駆動部の内部構成の断面
図である。同図において、ケース1は樹脂材で形成され
ており、複数箇所には車両の車体に固定するためのネジ
2が立設され、かつその側面一部に設けた開口部3には
モータ4が取着される。このモータ4は筒状をしたモー
タケース5の中心位置に、一端部をモータケース5に他
端部をケース1にそれぞれ軸受6で軸支した回転軸7を
有し、この回転軸7には鉄芯とコイルで構成されるロー
タ8を取着している。
【0007】又、モータケース5の内周面にはマグネッ
トで構成されるステータ9を取着している。更に、前記
回転軸7には摺接片(整流片)10を設けた絶縁材の円
筒状カラー11を固定し、これには前記ケース1の開口
部3に嵌合支持されたロッカーリング20に設けた導電
ブラシ25を摺接させてブラシ部を構成している。又、
前記回転軸7の他端部にはウォームギヤ12を一体形成
している。このウォームギヤ12には、前記ケース1内
に軸支された大径のウォームホイール13が噛合され
る。このウォームホイール13には図外のプーリが一体
に設けられており、自動車ウインドを開閉駆動させるた
めのワイヤが巻き掛けられる。
【0008】前記ロッカーリング20は、図2に図1の
A−A線に沿う断面図を、図3に要部の部分分解斜視図
を、図4にその縦断面図をそれぞれ示すように、円形の
両側が切り欠かれた断面形状をした筒状のスリーブ部2
1と、このスリーブ部21の内部に一体形成した支持板
部22とで構成されており、前記ケース1の開口部3内
に嵌合され、かつこの開口部3に取着される前記モータ
ケース5によって両者間に挟持される。前記支持板部2
2の中央位置には前記モータ4の回転軸7が挿通される
軸挿通穴23が開口され、かつモータ側の支持板部22
の面には、前記軸挿通穴23を挟んだ両側位置に角筒状
をした一対のブラシ保持部24が対向配置される。この
ブラシ保持部24内には導電ブラシ25が内挿され、支
持板部22に弾装支持したスプリング26により内径方
向に弾持され、この弾性力によって前記回転軸7に設け
た整流片10に接触される。また、支持板部22には前
記導電ブラシ25にそれぞれ電線27で電気接続された
一対の端子28が一体に支持されており、これら端子2
8の一部は支持板部22の他方の面にまで延設された上
で後方に向けて立設され、コネクタ端子29として構成
されている。
【0009】一方、前記ケース1の開口部3には、前記
ローカーリング20のスリーブ部21の形状に対応する
形状をした嵌合凹部30が形成され、この嵌合凹部30
内にロッカーリング20が嵌合される。この嵌合凹部3
0の一部には、後述する給電線40が挿通される挿通溝
31がケース1の外面に沿って設けられる。この挿通溝
31はその幅寸法が徐々に低減されるように延長形成さ
れるとともに、その途中の部分まではケース1と一体の
外壁32が設けられて筒状をしたカバー部33として構
成される。また、挿通溝31の終端部には端壁34が設
けられるとともに、この終端に近い部分では前記外側壁
32が除去され、この部分は上部が開口した容器状のシ
ールボックス35として構成される。前記端壁34には
切欠36が形成されている。
【0010】そして、前記挿通溝31内には前記シール
ボックス35及びカバー部33を通して一対の給電線4
0が嵌合凹部30にまで挿通される。この給電線40の
先端には前記コネクタ端子29に嵌合されるコネクタ片
41がかしめ或いは半田付け等により予め接続されてい
る。そして、このコネクタ片41をコネクタ端子29に
嵌合して両者を接続し、かつロッカーリング20を嵌合
凹部30に嵌合させた上で、給電線40を端壁34の切
欠36に挿通させ、シールボックス35内にホットメル
ト樹脂等のシール剤42を充填させている。これによ
り、給電線40に固定されているコネクタ片41はカバ
ー部33において外壁32により覆われた状態となり、
外部への露呈が防止される。また、シールボックス35
では給電線40の一部がシール剤42により埋設され、
このシール剤42により挿通溝31が完全に封止され、
挿通溝31を通してケース内へ水分が侵入することが防
止され、ケースの防水性が高められる。
【0011】したがって、この構成のパワーウインド駆
動部では、その組み立てに際しては、給電線40の先端
に予めコネクタ片41をかしめ或いは半田により接続し
ておき、かつ給電線40を先端側からシールボックス3
5及びカバー部33を通して挿通溝31に挿通させ、給
電線40の先端側を若干長めに引き出した状態でコネク
タ片41をコネクタ端子29に嵌合して接続を行う。そ
の後、給電線40をケース外側に引き戻し、かつ給電線
を切欠36に挿通させ、その上でシールボックス35内
にシール剤42を充填する工程となる。このため、給電
線40とコネクタ片41の接続を予め行っておくことが
でき、その接続作業を狭い部分で行う必要がなく、作業
が極めて容易なものとなる。このことは、コネクタ片4
1をコネクタ端子29に嵌合させる作業においても同様
である。なお、給電線40をコネクタ端子29に直接半
田付けすることも可能であり、この場合でも給電線40
を先端側に長めに引き出しておくことで、コネクタ端子
に容易に半田付けすることができる。
【0012】また、組立て後の状態では、給電線40と
コネクタ片41との接続部はカバー部33によって覆わ
れるため、両者の接続を半田で行った場合に、半田の角
等が生じてもこれが外部に露呈されることはない。更
に、シールボックス35ではこの部分に存在する給電線
40が完全にシール剤42によって埋設されるため、給
電線40を伝わって水分がコネクタ片41やコネクタ端
子29まで侵入されることは殆どなく、高い防水効果を
得ることができる。また、給電線40に外力が加えられ
ても、この力がコネクタ片41との接続部にまで影響す
ることがなく、接続箇所の破損等が生じることもなく信
頼性を高めることが可能となる。なお、前記実施例はパ
ワーウインド装置のパワーウインド駆動部に本考案を適
用した例を示しているが、電気機器をケースで密封し、
かつこの電気機器に給電線を接続することが要求される
防水型電気機器の全てに本考案を適用することができ
る。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、給電線が
引き出されるケースに筒状のカバー部と容器状のシール
ボックスとを設け、引き出される給電線はカバー部内に
おいて電気機器の端子部に接続しているので、給電線と
端子部との接続部が外部に露呈されることが防止でき、
電気的な短絡を防止するとともに、シールボックスにお
いて給電線をシール剤により埋設支持しているので、防
水効果を高め、かつ外力に対する信頼性を得ることがで
きる。また、給電線を端子部に接続した後に、この接続
部をカバー部内に配置させることができるので、給電線
と端子部との接続作業を容易に行うことができる効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用されるパワーウインド駆動部の全
体構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ロッカーリング近傍のケースの部分分解斜視図
である。
【図4】ロッカーリング近傍のケースの縦断面図であ
る。
【図5】従来の給電線引出構造の一例を示す簡略化した
断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 4 モータ 29 コネクタ端子 31 挿通溝 32 外壁 33 カバー部 35 シールボックス 40 給電線 41 コネクタ片 42 シール剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に内装された電気機器に接続さ
    れる給電線をケース外部に引き出す給電線引出構造にお
    いて、前記ケースには給電線の引出部を覆うように設け
    た筒状のカバー部と、これに隣接する位置に設けた開口
    容器状のシールボックスとを有し、前記給電線は前記カ
    バー部及びシールボックスを通してケース外部に引き出
    され、前記カバー部内において前記電気機器の端子部に
    接続され、かつ前記シールボックスにおいてシールボッ
    クス内に充填されたシール剤により埋設されたことを特
    徴とする給電線引出構造。
JP7758892U 1992-10-14 1992-10-14 給電線引出構造 Expired - Lifetime JP2552293Y2 (ja)

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JP7758892U JP2552293Y2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 給電線引出構造

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JPH0638286U JPH0638286U (ja) 1994-05-20
JP2552293Y2 true JP2552293Y2 (ja) 1997-10-29

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