JP2552284Y2 - ドライクリーナ - Google Patents

ドライクリーナ

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JP2552284Y2
JP2552284Y2 JP1991004434U JP443491U JP2552284Y2 JP 2552284 Y2 JP2552284 Y2 JP 2552284Y2 JP 1991004434 U JP1991004434 U JP 1991004434U JP 443491 U JP443491 U JP 443491U JP 2552284 Y2 JP2552284 Y2 JP 2552284Y2
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fan
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heater
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喜代美 山田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は公害防止を図ることがで
きるドライクリーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のドライクリーニング装置は図2に
示すように構成されており、クリーニングの工程は洗浄
工程,脱液工程,乾燥工程,脱臭工程を順に行なってい
る。
【0003】先ず洗浄工程では、被洗物01をパークロ
ルエチレン,1.1.1─トリクロルエタン,R11,
R113等の発揮性の高い溶剤に浸漬して汚れを落と
す。更に脱液工程では、洗濯ドラム02を高速回転させ
て溶剤を遠心分離させる。また乾燥工程では、クリーニ
ング装置内の空気を循環ファン03により、水冷式クー
ラ04及びヒータ5を通過させて洗濯ドラム02内へと
循環させる。
【0004】即ち、ヒータ05で空気を昇温して、被洗
物01に付着している溶剤を蒸発させ、蒸発した溶剤ガ
スを水冷式クーラ04に導いて32〜35℃程度まで冷
却する。そこで溶剤ガスは凝縮液化して回収されるが、
空気に含まれる溶剤ガスは飽和濃度の関連で冷却温度が
低いほどよく除去される。従って、例えば溶剤がパーク
ロルエチレンの場合には、冷却温度が35℃程度では空
気に含まれる溶剤の濃度を250g/m2 以下とするこ
とはできず、このままでは被洗物01に強い臭気が残
る。そこで脱臭工程では、臭気を除去し、また被洗物0
1を冷却するために、フレッシュエアダンパ06を開い
て外気を取り入れ、この外気を被洗物01と接触させて
溶剤ガス濃度を希釈させ、排気ダンパ07から機外に排
出させている。
【0005】この排気には希釈されたとはいえ、初期に
は数万ppmに達する溶剤ガスの排出が行なわれ、大気
汚染の問題が生じるため、その対策及び溶剤回収による
省資源を目的として、ダクト08を介して溶剤吸着槽0
9を設け、溶剤ガスをこの槽09内に設けた活性炭層0
10に吸着させてきれいな空気のみを大気放出してい
る。また前記溶剤吸着槽09は、吸着した溶剤ガスで活
性炭が飽和に達すると、活性炭に蒸気配管011より水
蒸気を吹き付けてこの溶剤を蒸発させ、所謂脱着を行な
う。蒸発した溶剤ガスは水冷コンデンサ012に導かれ
て凝縮液化し、水分離器013で回収溶剤と水に分離さ
れて回収される。また脱着工程に続いて乾燥ファン01
4を作動させて活性炭層010を乾燥する乾燥工程に入
り、活性炭層010を再生して次の吸着工程に備える。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】公害防止の社会的高ま
りとそれに伴う規制の強化の広がりが最近の動きとな
り、大気放出を出来る限り少なくする為、従来の様に脱
臭時の溶剤ガスの機外放出の方法には、風量に比例した
溶剤放出があり、また大気汚染防止の目的からクローズ
ド化する方法が提案されている。即ち、図2に示す破線
の如く脱臭時に活性炭層010を経由したガスを、外気
取入口に接続して衣料の脱臭を行なうものである。乾燥
工程においてはダンパ07を点線Aの如くして大風量で
乾燥し、脱臭工程においては実線Bの位置とし、活性炭
経由で循環するが、乾燥経路ダンパにはどうしてもシー
ル性を完全にすることは難しいのが実状である。
【0007】一方脱臭終了時点において、衣料中には背
広の背パット等を中心に相当量の溶剤分が残り、処理槽
内では平均200〜300ppm程度のガスが存在す
る。そこで全工程が終了してすぐドアを開口すると、フ
ァンの慣性回転による吹き付けにより、処理槽に入って
くる濃度は、活性炭を経由した低濃度ガスと、ダンパか
ら洩れたガスで臭気限度以上、例えば100ppm程度
のガスが吹き出し、顔の高さより下にあるドアであって
も、吹き出し風により衣料取り出し時顔に当たり、不快
臭を強く感じる問題があった。
【0008】本考案は前記従来の課題を解決しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、処理
槽、リントフィルタ、ファン、クーラ及びヒータからな
る循環回路を備え、同クーラの下流側にダンパを有する
排気口と、同ダンパとヒータの間に開口する空気取入口
とを有するドライクリーナにおいて、同排気口を外部に
設けられた排気ダクトを介してファン、クーラ、ヒー
タ、活性炭層に接続すると共に、同空気取入口を空気取
入ダクトとバルブを介して、前記活性炭層の出口側へ接
続して同クリーナとの間で循環閉回路を形成し、脱臭工
程で前記各ファンの慣性回転を終了し、処理槽内の気流
が少なくなった後に脱臭工程終了とし、ドアを開く様に
して人に感じる臭気を軽減させるようにしてなるもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。
【0010】
【作用】ファンの慣性回転を終了して処理槽内の気流が
少なくなってからドアを開口するため、ドア開口時切替
ダンパ等の洩れが多少あっても、臭気ガスの吹き出しが
なくなり、臭気を感じることが少なくなって労働安全衛
生上有効であり、それによって衣料の出し入れが楽にな
る。また処理槽内の高濃度ガスは比重が重い為、短時間
のファン停止で下方に高濃度、上方に低濃度として静止
した状態となり、ドア高さより高い顔位置で作業する限
り気にならない。
【0011】
【実施例】以下本考案を図面の実施例について説明する
と、図1は本考案の1実施例を示す。ドライクリーニン
グ装置には有機溶剤としてパークロルエチレン,1.
1.1─トリクロルエタン,1.1.2─トリクロロ─
1.2.2─トリフルオロエタン(R113),或いは
トリクロロモノフルオトメタン(R11)等が使用され
る。以下有機溶剤としてパークロルエチレンを用いたド
ライクリーナを、図1に基づいて説明する。
【0012】先ずドライクリーナの全体構成について説
明すると、1は処理槽であり、同処理槽1内には回転ド
ラム2が配設されている。また前記処理槽1の下部には
ボタントラップ3が接続されており、同処理槽1の上部
にはリントフィルタ59,乾燥熱源のエアヒータ4,凝
縮回収を行なうための水冷式クーラ5,冷凍機35に接
続した冷凍式クーラ26及びファン6が内蔵されたダク
ト7が配設されている。ダクト7には空気取入口8及び
溶剤ガス排気口9が設けられ、同溶剤ガス排気口9はダ
ンパ10によって開閉されるようになっている。前記処
理槽1の外部には溶剤タンク11及びリンスタンク12
がオーバフロー付き仕切板13を介して隣接するように
設けられており、これらの内部には、例えばパークロル
エチレン等の溶剤14が貯溜されている。
【0013】また前記溶剤タンク11はバルブ15,ポ
ンプ16,バルブ17,第1カートリッジフィルタ18
及びバルブ19の経路、或いはバルブ15,ポンプ16
及びバルブ20の経路で前記処理槽1内と連通してい
る。また前記リンスタンク12は前記バルブ15とポン
プ16間の分岐部で、バルブ21を介して前記ボタント
ラップ3と隣接している。更に前記ポンプ16とバルブ
17及びバルブ20間の分岐部で、バルブ22,第2カ
ートリッジフィルタ27を介して蒸留器23と接続して
いる。蒸留器23は、コンデンサ24,配管28を介し
て比重差で溶剤と水を分離する水分離器25と連絡して
いる。水分離器25にはオーバフロー付き仕切板29を
介して水タンク30が設けられている。また水分離器2
5は、配管31を介して前記ダクト7内のクーラ5,2
6下の溶剤回収部と連絡しており、前記水タンク30は
配管32及びバルブ33を介して水抜きタンク34に接
続している。
【0014】更に溶剤タンク11は、冷凍機35によっ
て冷却されると共に、洗剤投入器36と接続されてい
る。37はエアバックで、ベント配管38,39を介し
てドライクリーニング機械本体の内圧調整を行なってい
る。また空気取入口8は、空気取入ダクト40,バルブ
41を介して、溶剤ガス排気口9は排気ダクト42,バ
ルブ43を介して、溶剤回収装置44に夫々接続してい
る。溶剤回収装置44は、エアヒータ45と活性炭層4
6を内蔵している。
【0015】また排気ダクト42は、ファン47,水冷
式クーラ48,冷凍式クーラ49,ダクト50を介して
前記回収装置44のエアヒータ45の入口に接続してお
り、前記冷凍式クーラ49用の水分離器51は、水タン
ク30とリンスタンク12に夫々接続している。52は
曝気装置で、水タンク30からの排水を収納すると共
に、曝気された溶剤ガスを吸着するカートリッジ型活性
炭吸着器53に接続されており、またバルブ54を介し
て蒸発器55に接続されている。
【0016】蒸発器55は過熱手段56によって気化し
た極めて希薄な溶剤ガスを排気ダクト57へ導くと共
に、同排気ダクト57は過熱されていて、極めて希薄な
溶剤ガスが凝縮するのを防止し、かつ排気ファン58に
より大気中へ排出される。
【0017】次に作用を説明すると、クリーニング工程
の最後に脱臭を行なうが、その時のガスの流れは、処理
槽1,ファン6,水冷式クーラ5,冷凍式クーラ26,
ダンパ10,ダクト42,ファン47,クーラ48,冷
凍式クーラ49,エアヒータ45(但し脱臭時のエアヒ
ータはOFF)を経て活性炭46を通って低濃度にな
り、ダンパ41からダクト40,空気取入口8,エアヒ
ータ4から処理槽1に至る循環を行なう。なお、この時
前記ファン47,クーラ48,49,エアヒータ45の
各部分をバイパスし、ダクト42を活性炭に直接通して
ダクト40に循環させても問題はない。
【0018】この循環経路中、ダンパ10は乾燥中は大
風量を通すので実線位置になり、処理槽1,ファン7,
水冷式クーラ5,冷凍式クーラ26,エアヒータ4経由
で循環する。またダンパ10は乾燥中に大きい風路を開
き、脱臭中はダクト42方向への流れを可能としている
が、特に脱臭時には点線の如く位置してエアヒータ4側
へ直接洩れるのを防ぐ工夫をしている。しかし活性炭側
の圧力損失が大きい為、冷凍式クーラ26から、直接エ
アヒータ4に洩れるのが大きくなるとこが実状となって
いる。
【0019】この洩れがあると、活性炭を経由した低濃
度ガスが空気取入口8部から入って来てもそのバイパス
風で濃度が高められ、処理槽2へ吹き込む風100は臭
気感知限界(一般にパークロルエチレンの場合30pp
m程度と言われる)を大きく越えることになる。こうし
た状況で全工程を終了してドアを開けると、ファンの慣
性回転による気流によって高濃度ガスが処理槽へ吹き込
み状態が継続し、衣料を取り出す時、その高濃度ガスに
より処理槽内ガスを乱し、ドア近くに顔を向けると不快
臭を強く感じることになる。よって本考案ではファン6
及び47の慣性回転を終了し、処理槽内の気流が少なく
なってからドアを開口することで、容易に臭気感の軽減
策を行なうことが出来る。
【0020】なお、その時間はファンの大きさ、馬力に
よって異なるが10秒から60秒程度、好ましくは20
〜30秒程度ファンをOFFした後、全工程終了した事
を知った(例えばブザー)後、ドアを開放するのが実状
に合う。またドアにドアロック機構を設け、ファン回転
停止後に信号でドアロックを外しても良い。前述の如く
処理槽1内濃度そのものは本考案によって減るものでは
ないが、処理槽1内で静止した状態であれば、比重の重
いガスは高濃度分程下方に流れるため、顔の高さより下
に設けられたドア開口部から臭気を感じることは極めて
少なくなる。
【0021】
【考案の効果】以上詳細に説明した如く本考案は、ファ
ンの慣性回転を終了して処理槽内の気流が少なくなって
からドアを開口するため、ドア開口時切替ダンパ等の洩
れが多少あっても、臭気ガスの吹き出しがなくなり、臭
気を感じることが少なくなって労働安全衛生上有効であ
り、それによって衣料の出し入れが楽になる。即ち、ド
ライクリーニングの作業者が衣料取り出し時に強い不快
臭を感じなくなる為、作業が楽になり、労働安全衛生上
からも極めて好ましいドライクリーナを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るドライクリーナの系統図
である。
【図2】従来のドライクリーナの系統図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 回転ドラム 3 ボタントラップ 4,45 エアヒータ 5,48 水冷式クーラ 6,47 ファン 7,50 ダクト 8 空気取入口 9 溶剤ガス排出口 10 ダンパ 26 クーラ 40 空気取入ダクト 41,43 バルブ 42 排気ダクト 44 溶剤回収装置 46 活性炭槽 49 冷凍式クーラ 51 水分離器

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽、リントフィルタ、ファン、クー
    ラ及びヒータからなる循環回路を備え、同クーラの下流
    側にダンパを有する排気口と、同ダンパとヒータの間に
    開口する空気取入口とを有するドライクリーナにおい
    て、同排気口を外部に設けられた排気ダクトを介してフ
    ァン、クーラ、ヒータ、活性炭層に接続すると共に、同
    空気取入口を空気取入ダクトとバルブを介して、前記活
    性炭層の出口側へ接続して同クリーナとの間で循環閉回
    路を形成し、脱臭工程で前記各ファンの慣性回転を終了
    し、処理槽内の気流が少なくなった後に脱臭工程終了と
    し、ドアを開く様にして人に感じる臭気を軽減させたこ
    とを特徴とするドライクリーナ。
JP1991004434U 1991-01-14 1991-01-14 ドライクリーナ Expired - Lifetime JP2552284Y2 (ja)

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JPH04103887U JPH04103887U (ja) 1992-09-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SU1573062A1 (ru) * 1986-02-27 1990-06-23 Центральный научно-исследовательский институт бытового обслуживания Способ рекуперации растворителей в машинах химической чистки

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JPH04103887U (ja) 1992-09-08

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