JP2552194Y2 - 出没式筆記具 - Google Patents
出没式筆記具Info
- Publication number
- JP2552194Y2 JP2552194Y2 JP1991017238U JP1723891U JP2552194Y2 JP 2552194 Y2 JP2552194 Y2 JP 2552194Y2 JP 1991017238 U JP1991017238 U JP 1991017238U JP 1723891 U JP1723891 U JP 1723891U JP 2552194 Y2 JP2552194 Y2 JP 2552194Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- cam
- protrusion
- rotor
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、軸筒内壁にカム筒を有
し、押圧操作により前進する摺動子と、該摺動子の前後
動並びに、前記カム筒により回転可能な回転子とからな
るロータリーカム機構を有する出没式筆記具に関するも
のである。
し、押圧操作により前進する摺動子と、該摺動子の前後
動並びに、前記カム筒により回転可能な回転子とからな
るロータリーカム機構を有する出没式筆記具に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】ロータリーカム機構でもって、筆記体を
軸筒先端からシャープペンシルやボールペン或いは化粧
具（口紅など）などの筆記体を出没させる筆記具は種々
知られている。その一例としては、実公昭５４−４３７
７５号公報が挙げられる。この公報には、軸筒後方にカ
ム溝が形成された軸筒内にボールペン体を収納させてい
る。そのボールペン体はスプリングにより後方に付勢さ
れ、更にその後方には、前記カム溝の深溝部と浅溝部と
を交互に回転嵌入する突起を有した回転子が配置されて
いる。更にその後方には、前方に山形傾斜面が形成さ
れ、前記カム溝内を摺動し、前記回転子の突起と係合
し、その回転子を回転させるノック操作管が配置されて
いる。
軸筒先端からシャープペンシルやボールペン或いは化粧
具（口紅など）などの筆記体を出没させる筆記具は種々
知られている。その一例としては、実公昭５４−４３７
７５号公報が挙げられる。この公報には、軸筒後方にカ
ム溝が形成された軸筒内にボールペン体を収納させてい
る。そのボールペン体はスプリングにより後方に付勢さ
れ、更にその後方には、前記カム溝の深溝部と浅溝部と
を交互に回転嵌入する突起を有した回転子が配置されて
いる。更にその後方には、前方に山形傾斜面が形成さ
れ、前記カム溝内を摺動し、前記回転子の突起と係合
し、その回転子を回転させるノック操作管が配置されて
いる。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、ノック操作管を押圧すると摺動子が
回転子を前進させ、その移動に伴い筆記体が前進し、軸
筒より突出するものの、突出量以上に押圧ストロークを
取らなければならなかった。即ち、要はノック操作管が
軸筒後端部よりかなり突出してしまい見栄えが悪いと言
うことである。
来技術においては、ノック操作管を押圧すると摺動子が
回転子を前進させ、その移動に伴い筆記体が前進し、軸
筒より突出するものの、突出量以上に押圧ストロークを
取らなければならなかった。即ち、要はノック操作管が
軸筒後端部よりかなり突出してしまい見栄えが悪いと言
うことである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、より少量の押
圧ストロークで、筆記体を軸筒より突出させることを目
的とし、軸筒内壁にカム筒を有し、押圧操作により前進
する摺動子と、該摺動子の前後動並びに、前記カム筒に
より回転可能な回転子とからなるロータリーカム機構を
有する出没式筆記具において、前記カム筒のカム部と摺
動子の突部の軸筒方向の長さを複数種形成すると共に、
前記摺動子の突部を、常時、回転子の突部とカム部との
間に挾み込むように位置させたことを、その要旨とする
ものである。
圧ストロークで、筆記体を軸筒より突出させることを目
的とし、軸筒内壁にカム筒を有し、押圧操作により前進
する摺動子と、該摺動子の前後動並びに、前記カム筒に
より回転可能な回転子とからなるロータリーカム機構を
有する出没式筆記具において、前記カム筒のカム部と摺
動子の突部の軸筒方向の長さを複数種形成すると共に、
前記摺動子の突部を、常時、回転子の突部とカム部との
間に挾み込むように位置させたことを、その要旨とする
ものである。
【０００５】
【実施例】図１に本考案における実施例を示す。軸筒１
の先端には、先部材２が螺着されている。軸筒１内に
は、スプリング３により後方に付勢された筆記体４が前
後動自在に配置されている。その筆記体４の後方には回
転子５、カム筒６と摺動子７とからなるロータリーカム
機構８が取付られている。また、摺動子７の後端には、
押圧部材９が取付けられている。
の先端には、先部材２が螺着されている。軸筒１内に
は、スプリング３により後方に付勢された筆記体４が前
後動自在に配置されている。その筆記体４の後方には回
転子５、カム筒６と摺動子７とからなるロータリーカム
機構８が取付られている。また、摺動子７の後端には、
押圧部材９が取付けられている。
【０００６】図２はロータリーカム機構８の展開図であ
る。筆記体４の後端に取付けられている回転子５の外周
には傾斜面を有する突部５ａが形成されている。また、
軸筒１の内壁に配置されているカム筒６には、長いカム
部６ａ，６ｂと短いカム部６ｃが交互に形成されてい
る。尚、カム部６ａ，６ｂ，６ｃの前面は傾斜面となっ
ている。さらに、摺動子７の外周にも第１突部７ａ、第
１突部７ａより長い第２突部７ｂと更に長い第３突部７
ｃが交互に形成されていて、その前面には、傾斜面７ｄ
が形成されている（図３参照）。
る。筆記体４の後端に取付けられている回転子５の外周
には傾斜面を有する突部５ａが形成されている。また、
軸筒１の内壁に配置されているカム筒６には、長いカム
部６ａ，６ｂと短いカム部６ｃが交互に形成されてい
る。尚、カム部６ａ，６ｂ，６ｃの前面は傾斜面となっ
ている。さらに、摺動子７の外周にも第１突部７ａ、第
１突部７ａより長い第２突部７ｂと更に長い第３突部７
ｃが交互に形成されていて、その前面には、傾斜面７ｄ
が形成されている（図３参照）。
【０００７】次に動作について説明する。図１（図２）
の状態（筆記体収納時）で、押圧部材９を押圧する。摺
動子７が前進すると、該摺動子７の第１突部７ａと係合
している回転子５の突部５ａが前進し、その前進に伴い
筆記体４が前進する。摺動子７が最前進位置に達する
（図３参照）と突部５ａは、傾斜面７ｄに沿って後退回
転する。ここで押圧操作を解除すると、カム部６の短い
カム部６ｃ、第２突部７ｂの傾斜面７ｄに沿って後退回
転しながら突部５ａは、第２突部７ｂに係止する（図４
参照）。この状態で先部材２の先端より筆記体４が多少
突出する（図５参照）。
の状態（筆記体収納時）で、押圧部材９を押圧する。摺
動子７が前進すると、該摺動子７の第１突部７ａと係合
している回転子５の突部５ａが前進し、その前進に伴い
筆記体４が前進する。摺動子７が最前進位置に達する
（図３参照）と突部５ａは、傾斜面７ｄに沿って後退回
転する。ここで押圧操作を解除すると、カム部６の短い
カム部６ｃ、第２突部７ｂの傾斜面７ｄに沿って後退回
転しながら突部５ａは、第２突部７ｂに係止する（図４
参照）。この状態で先部材２の先端より筆記体４が多少
突出する（図５参照）。
【０００８】更に押圧操作を繰り返す。今度は、摺動子
７の第２突部７ｂが回転子５の突部５ａを前進させる。
摺動子７が最前進位置に達する（図６参照）と突部５ａ
は傾斜面７ｄに沿って後退回転する。ここで押圧操作を
解除すると、長いカム部６ａ，第３突部７ｃに沿って後
退回転しながら突部５ａは、第３突部７ｃに係止する
（図７参照）。この状態で先部材２の先端より筆記体４
が突出し、筆記可能となる（図８参照）。
７の第２突部７ｂが回転子５の突部５ａを前進させる。
摺動子７が最前進位置に達する（図６参照）と突部５ａ
は傾斜面７ｄに沿って後退回転する。ここで押圧操作を
解除すると、長いカム部６ａ，第３突部７ｃに沿って後
退回転しながら突部５ａは、第３突部７ｃに係止する
（図７参照）。この状態で先部材２の先端より筆記体４
が突出し、筆記可能となる（図８参照）。
【０００９】更に押圧操作を繰り返すと、突部５ａは第
３突部７ｃによって前進し、傾斜面７ｄに沿って、後退
回転しながら第１突部７ａと係合するまで後退し、筆記
体４は軸筒１内に収納される（図９、図１参照）。
３突部７ｃによって前進し、傾斜面７ｄに沿って、後退
回転しながら第１突部７ａと係合するまで後退し、筆記
体４は軸筒１内に収納される（図９、図１参照）。
【００１０】尚、図１０に示すように筆記体の突出の為
の押圧回数は、摺動子の突部の長さ、カム部の長さの変
更により種々考えられる。ちなみに図１０は３回の押圧
操作で軸筒より筆記体を突出させた例である。
の押圧回数は、摺動子の突部の長さ、カム部の長さの変
更により種々考えられる。ちなみに図１０は３回の押圧
操作で軸筒より筆記体を突出させた例である。
【００１１】また、前記実施例では、摺動子の突部によ
り回転子を係止したが、図１１に示すようにカム部の段
部１０で回転子の突部を係止してもよい。
り回転子を係止したが、図１１に示すようにカム部の段
部１０で回転子の突部を係止してもよい。
【００１２】図１２は更に他の実施例を示すもので、２
回の押圧操作により筆記体を突出させ、２回の押圧操作
により収納させた例である。
回の押圧操作により筆記体を突出させ、２回の押圧操作
により収納させた例である。
【００１３】次に作用について説明する。短い押圧量
で、複数回押圧することにより筆記体が軸筒より出没す
る。
で、複数回押圧することにより筆記体が軸筒より出没す
る。
【００１４】尚、カム筒は、軸筒と一体に形成しても良
いし、別体にして軸筒内壁に固定しても良い。
いし、別体にして軸筒内壁に固定しても良い。
【００１５】
【考案の効果】本考案は、軸筒内壁にカム筒を有し、押
圧操作により前進する摺動子と、該摺動子の前後動並び
に、前記カム筒により回転可能な回転子とからなるロー
タリーカム機構を有する出没式筆記具において、前記カ
ム筒のカム部と摺動子の突部の軸筒方向の長さを複数種
形成すると共に、前記摺動子の突部を、常時、回転子の
突部とカム部との間に挾み込むように位置させたので、
短い押圧量で筆記体を突出させることができ、美観の優
れた、また、安価な筆記具を提供することができる。
圧操作により前進する摺動子と、該摺動子の前後動並び
に、前記カム筒により回転可能な回転子とからなるロー
タリーカム機構を有する出没式筆記具において、前記カ
ム筒のカム部と摺動子の突部の軸筒方向の長さを複数種
形成すると共に、前記摺動子の突部を、常時、回転子の
突部とカム部との間に挾み込むように位置させたので、
短い押圧量で筆記体を突出させることができ、美観の優
れた、また、安価な筆記具を提供することができる。
【図１】筆記体の収納時を示す外観半断面図である。
【図２】筆記体の収納時を示すロータリーカム機構の展
開図である。
開図である。
【図３】押圧操作時を示すロータリーカム機構の展開図
である。
である。
【図４】１回目の押圧操作完了を示すロータリーカム機
構の展開図である。
構の展開図である。
【図５】１回目の押圧操作完了を示す外観半断面図であ
る。
る。
【図６】２回目の押圧操作時を示すロータリーカム機構
の展開図である。
の展開図である。
【図７】２回目の押圧操作完了を示すロータリーカム機
構の展開図である。
構の展開図である。
【図８】筆記状態を示す外観半断面図である。
【図９】筆記体収納のための押圧操作時を示すロータリ
ーカム機構の展開図である。
ーカム機構の展開図である。
【図１０】他の実施例を示すロータリーカム機構の展開
図である。
図である。
【図１１】更に他の実施例を示すロータリーカム機構の
展開図である。
展開図である。
【図１２】更に他の実施例を示すロータリーカム機構の
展開図である。
展開図である。
１ 軸筒 ２ 先部材 ３ スプリング ４ 筆記体 ５ 回転子 ６ カム筒 ７ 摺動子 ８ ロータリーカム機構 ９ 押圧部材 １０ 段部
Claims (1)
- 【請求項１】 軸筒内壁にカム筒を有し、押圧操作によ
り前進する摺動子と、該摺動子の前後動並びに、前記カ
ム筒により回転可能な回転子とからなるロータリーカム
機構を有する出没式筆記具において、前記カム筒のカム
部と摺動子の突部の軸筒方向の長さを複数種形成すると
共に、前記摺動子の突部を、常時、回転子の突部とカム
部との間に挾み込むように位置させたことを特徴とする
出没式筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991017238U JP2552194Y2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 出没式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991017238U JP2552194Y2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 出没式筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04107094U JPH04107094U (ja) | 1992-09-16 |
| JP2552194Y2 true JP2552194Y2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=31904027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991017238U Expired - Lifetime JP2552194Y2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 出没式筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2552194Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6142880U (ja) * | 1984-08-23 | 1986-03-19 | 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 | 吸熱クリツプ装置 |
-
1991
- 1991-02-27 JP JP1991017238U patent/JP2552194Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04107094U (ja) | 1992-09-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |