JP2551974Y2 - バッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造 - Google Patents

バッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンのクランクケ
ースからオイルパンへ至る潤滑油戻り経路の構造に関
し、特に、クランクケース側からの潤滑油飛沫がオイル
パン内の潤滑油へ混入しないようにクランクケース側と
オイルパン側とを仕切るようなバッフルプレートをそな
えた、バッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンのオイルパン内に貯蔵される潤
滑油は、オイルポンプで吸い上げられて動弁系やクラン
クシャフトをはじめとした回転部分に供給され、各部の
潤滑に供された後油滴となったり壁を伝ったりしながら
再びオイルパンへ落下する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、動弁系等の
シリンダヘッドに供給された潤滑油は、シリンダヘッド
からシリンダブロックのクランクケース内を経由してオ
イルパンに戻り、シリンダライナやピストンを潤滑・冷
却した潤滑油やクランクピン部から漏出した潤滑油もク
ランクケース内を経由してオイルパンに戻る。そして、
当然ながらクランクシャフト及びこの近傍に供給された
潤滑油もクランクケース内からオイルパンに戻る。
【0004】このようにクランクケース内からオイルパ
ンに戻る潤滑油は、クランクケース内でクランクシャフ
ト等の回転部分に当たって飛沫となってオイルパン内に
貯蔵された潤滑油に勢い良く混入するので、オイルパン
内の潤滑油内には潤滑油飛沫とともに空気も混入するよ
うになる。このような潤滑油内への空気混入は、エンジ
ン回転が高いほど生じ易い。
【0005】この結果、オイルパン内のオイルを吸い上
げエンジン各部を潤滑する油圧系統にも空気混じりのオ
イル(作動油としての潤滑油)を供給してしまうという
問題点がある。
【0006】特に、ラッシュアジャスタ付きエンジンで
は、供給オイル(作動油としての潤滑油)に空気が混じ
ると、給排気弁の正規リフトが行なわれなくなって、異
音が発生したり動弁系部品が破損したりする等の不具合
が生じる。また、潤滑油飛沫が、クランク室内に充満す
るような状況では、潤滑油飛沫がブローバイガスと共に
吸気マニホールドへ侵入して燃焼を悪化させるような不
具合を招くのでかかる不具合の回避も考慮する必要があ
る。
【0007】本考案は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、クランクケース側からオイルパンに戻る潤滑油に
空気が混入しないようにした、バッフルプレート付き潤
滑油戻り経路構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
本考案のバッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造
は、エンジンのクランクケースからオイルパンへ至る潤
滑油戻り経路において、上記オイルパン内に貯留された
潤滑油上を覆うように配設されたオイルパンバッフル
と、上記クランクケース側の軸受部と協働して上記エン
ジンのクランク軸を回転自在に支持するベアリングキャ
ップに、上記オイルパンバッフルと重合するように装着
されたバッフルプレートと、上記バッフルプレートに配
設されて潤滑油の流れを整えて上記オイルパン内へ導く
潤滑油案内機構と、上記オイルパンバッフルにおける上
記潤滑油案内機構と垂直方向に重なり合わない位置に形
成され、上記クランクケース側から流下する上記潤滑油
を上記貯留された潤滑油に戻すオイル戻し開口と、上記
のオイルパンバッフル及びバッフルプレートの間で略水
平方向に延び更に上記オイルパンバッフルの方向に屈曲
し且つ上記オイル戻し開口を貫通して上記貯留された潤
滑油内に延びる潤滑油吸入管とをそなえ、上記潤滑油案
内機構が、上記バッフルプレートにおける上記クランク
軸の回転に伴い発生する上記クランクケース内の空気流
の上流側に相当する端部から上記オイルパンバッフルの
方向に屈曲して形成され、上記オイルパンの側壁と所定
間隔を有すると共に所定の長さを有するオイル落としガ
イド面により構成されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の本考案のバッフルプ
レート付き潤滑油戻り経路構造は、請求項1記載の構造
において、上記バッフルプレートにおける上記オイル落
としガイド面よりも上記空気流の下流側に、上記空気流
方向に沿うと共に上記オイル戻し開口から離隔した上記
オイルパンバッフルの上面に上記潤滑油を案内する傾斜
面が形成され、上記潤滑油案内機構が、上記バッフルプ
レートにおける上記傾斜面よりも上記空気流下流側に形
成されたオイル落としスリットを含んでいることを特徴
としている。
【0010】また、請求項3記載の本考案のバッフルプ
レート付き潤滑油戻り経路構造は、請求項1記載の構造
において、上記バッフルプレートが、上記クランク軸の
回転軌跡に略沿うように彎曲形成されて、上記バッフル
プレートの彎曲形成された中間部の下流側に上記オイル
パンバッフルの方向へ次第に突出する傾斜面が形成さ
れ、上記潤滑油案内機構が、上記バッフルプレートにお
ける上記傾斜面よりも上記空気流下流側側に形成された
オイル落としスリットを含み、上記スリットから流下し
た上記潤滑油を上記オイル戻し開口から離隔した上記オ
イルパンバッフルの上面に案内するように構成されてい
ることを特徴としている。
【0011】
【作用】上述の請求項1記載の本考案のバッフルプレー
ト付き潤滑油戻り経路構造では、クランクケース内の空
気流によって飛沫となった潤滑油の一部は、バッフルプ
レートの上流部で、オイル落としガイド面に当たりこの
ガイド面に沿ってオイルパンバッフル上に流下するが、
オイルパンバッフルに設けられたオイル戻し開口の位置
が、潤滑油案内機構としてのガイド面に対して垂直方向
に重なり合わないように構成されるため、オイルパンバ
ッフル上に流下した潤滑油は、オイルパンバッフルに沿
って流れながらオイル戻し開口から比較的静かにオイル
パンの底部に戻るようになる。 しかも、シリンダヘッド
側から戻る空気流に乗って飛沫となった潤滑油が、バッ
フルプレートの上流部で効率よく捕捉されるので、クラ
ンク室内に潤滑油の飛沫が充満するような状況が回避さ
れる。 また、上述の請求項2,3記載の本考案のバッフ
ルプレート付き潤滑油戻り経路構造では、ガイド面に当
たらずにバッフルプレートの上流部でへ流下しなかった
潤滑油に飛沫が混入していても、この飛沫を含んだ潤滑
油の多くは、傾斜面に沿って流れオイル落としスリット
からオイルパンバッフル上に落下して、比較的静かにオ
イルパン内に戻る。
【0012】
【実施例】以下、図面により、本考案の一実施例として
のバッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造について説
明すると、図1はその模式的な縦断面図(図3のA−A
矢視断面図)、図2はその模式的な横断面図(図3のB
−B矢視断面図)、図3はその模式的な平面図である。
【0013】図1〜図3に示すように、エンジンのシリ
ンダブロック1の下部のクランクケース5の下面開口に
は、オイルパン2が取り付けられており、オイルパン2
内には潤滑油16が貯蔵されている。このオイルパン2
の上部には、中央部に開口3Aを備えたオイルパンバッ
フル3が設けられている。オイルパンバッフル3は、外
周部分から中央部のオイル戻し開口3Aへ向けて次第に
下がっていくように緩やかに傾斜している。
【0014】そして、オイルパン2の内部には、図示し
ないオイルポンプに接続された潤滑油吸入管6がオイル
パンバッフル3の開口3Aを貫通して導かれており、オ
イルパン2内の潤滑油16を所要の箇所へ駆動できるよ
うになっている。なお、潤滑油吸入管6は、図2及び図
1,図3に示すように、オイルパンバッフル3及びバッ
フルプレート4の間で略水平方向に延び更にオイルパン
バッフル3の方向(図1,図2中の下方)に屈曲し且つ
オイル戻し開口3Aを貫通して貯留された潤滑油内に延
びている。
【0015】オイルパンバッフル3の上方には、バッフ
ルプレート4が設置されており、オイルパン2は、これ
らのオイルパンバッフル3及びバッフルプレート4から
なる二重構造のバッフルでクランクケース5側との間を
仕切られている。
【0016】特に、バッフルプレート4は、オイルパン
バッフル3の開口3Aを十分に覆うように広がってお
り、クランクシャフト7を下方から支持するベアリング
キャップ8の下端部に装着されている。
【0017】このバッフルプレート4は、その中間部を
クランクシャフト7やコンロッド9の回転軌跡に適当に
離隔しながら沿うように弯曲形成されている。そして、
バッフルプレート4におけるクランクシャフト7の回転
方向(図1中の矢印A1参照)の上流側に相当する端部
には、潤滑油案内機構としてのオイル落としガイド面1
0が形成され、バッフルプレート4におけるクランクシ
ャフト7の回転方向A1の下流側には、潤滑油案内機構
としてのオイル落としスリット11が形成されている。
なお、図1に示すように、オイル戻し開口3Aは、これ
らのオイル落としガイド面10やオイル落としスリット
11といった潤滑油案内機構に対して、垂直方向に重な
り合わない位置に形成されており、オイル落としガイド
面10やオイル落としスリット11から流下した潤滑油
は、直接オイル戻し開口3Aに滴下しないようになって
いる。
【0018】オイル落としガイド面10は、バッフルプ
レート4の端部をオイルパン2側へ屈曲したもので、所
要の長さLを有している。また、このオイル落としガイ
ド面10は、下方に行くにしたがってオイルパン2の側
壁面に接近するが、オイルパン2の側壁面からは所定の
間隔Dを確保されている。
【0019】長さLは、クランクシャフト7系の回転に
伴う空気の流れ(矢印A2参照)の中に発生する潤滑油
の飛沫が、オイル落としガイド面10とオイルパン2の
側壁面との隙間(間隔Dの隙間)から直接オイルパン2
内に飛び込まないような程度の大きさに、つまり、クラ
ンクシャフト7系の回転に沿って最も大回りする飛沫
(矢印A3参照)をオイル落としガイド面10で受け止
められるような大きさであって、オイルパン2内の空気
流A2でバッフルプレート4の下部に生じる矢印A4の
ような空気流を低減できるような大きさに設定されてい
る。
【0020】また、オイル落としガイド面10の下端と
オイルパン2の側壁面との間隔Dは、潤滑油が空気の流
れ(矢印A2参照)を受けてバッフルプレート4の上方
からオイルパン2内にスムースに戻れるような大きさだ
け確保されており、ここでは3〜10ミリメートル程度
に設定されている。
【0021】オイル落としスリット11は、クランクケ
ース5側の空気流A2の方向へ向けて開口しており、潤
滑油が空気の流れ(矢印A2参照)を受けてバッフルプ
レート4の上方からオイルパン2内にスムースに戻れる
ようになっている。
【0022】特に、このスリット11は、バッフルプレ
ート4の弯曲形成された中間部の下流側で、オイルパン
2の方向に次第に突出した傾斜面(以下、斜面という)
11Aの先端に一体に形成されており、斜面11A及び
スリット11はルーバー状に形成されている。
【0023】これにより、空気の流れA2とともにバッ
フルプレート4の弯曲面上に沿って流れる潤滑油が、斜
面11Aに案内されてスリット11からオイルパン2内
に矢印A5で示すようにスムースに戻れるようになって
いる。
【0024】このようなスリット11及び斜面11A
は、図3に示すように、バッフルプレート4の強度や剛
性等を考慮して適当な幅で形成されて、バッフルプレー
ト4の下流側に分散して複数設けられている。
【0025】なお、各図において、符号12はシリンダ
ヘッド、13はピストン、14はシリンダライナ、15
は動弁系、16Aは動弁系15を潤滑した潤滑油を示
す。
【0026】本考案の一実施例としてのバッフルプレー
ト付き潤滑油戻り経路構造は、上述のように構成されて
いるので、動弁系等のシリンダヘッド12やシリンダラ
イナ14やピストン13やクランクピン部(図示略)な
どに供給された潤滑油は、シリンダブロック1のクラン
クケース5内を経由してオイルパン2に戻るが、クラン
クケース5側から直接オイルパン2に戻るのでなく、バ
ッフルプレート4及びオイルパンバッフル3を経て間接
的にオイルパン2に戻る。
【0027】つまり、クランクケース5内の潤滑油の一
部は、クランクケース5の側壁面等からオイルパン2の
側壁面を伝って比較的静かにオイルパン2に戻るが、ク
ランクケース5内の潤滑油の中には、クランクシャフト
7等の回転部分に当たって飛沫となって空気流A1に乗
ってオイルパン2側へ飛散するものがある。
【0028】このような飛沫の一部(例えば矢印A3の
ように飛散する飛沫)は、バッフルプレート4の上流部
で、オイル落としガイド面10に当たってこのオイル落
としガイド面10に沿ってオイルパンバッフル3の上に
落下して、オイルパンバッフル3を伝って比較的静かに
オイルパン2に戻る。
【0029】バッフルプレート4の上流部で、オイルパ
ン2側へ落下しなかった飛沫は、空気流A2を受けてバ
ッフルプレート4の上面に沿ってバッフルプレート4の
下流側に流れて、その多くは、斜面11Aに沿って旋回
外方へ流れて、矢印A4で示すようにスリット11から
オイルパンバッフル3の上に落下して、比較的静かにオ
イルパン2内に戻る。
【0030】さらに、スリット11からも落下しなかっ
た飛沫は、バッフルプレート4の下流側に案内されてバ
ッフルプレート4の下流端からオイルパンバッフル3の
上に落下したり、バッフルプレート4の下流端の先のオ
イルパン2の側壁面からオイルパンバッフル3の上に落
下したりして、オイルパンバッフル3上から比較的静か
にオイルパン2内に戻る。
【0031】この結果、クランクケース内でクランクシ
ャフト等の回転部分に当たって飛沫となった潤滑油が、
オイルパン内に貯蔵された潤滑油に直接混入しなくなっ
て、飛沫の混入に伴うオイルパン内の潤滑油内への空気
の混入が防止される。
【0032】このような潤滑油内への空気混入の防止
は、エンジン回転が高くなって空気流A2が激しくなっ
ても確実に行なわれる。
【0033】これにより、エンジン各部を潤滑する油圧
系統に空気混じりのオイル(作動油としての潤滑油)を
供給してしまうような不具合が回避され、潤滑不良を未
然に防止する効果があり、特に、ラッシュアジャスタ付
きエンジンでは、給排気弁の正規リフトを確保できるよ
うになり、異音の発生や動弁系部品の破損を防止できる
効果があるまた、クランクケース5内で飛沫となった
潤滑油が、バッフルプレート4の上流部で効率よく捕捉
されるので、クランク室内に潤滑油の飛沫が充満するよ
うな状況が回避されて、潤滑油の飛沫がブローバイガス
と共に吸気マニホールドへ侵入して燃焼を悪化させるよ
うな不具合も回避される利点もある。 さらに、オイル戻
し開口3Aを貫通して貯留された潤滑油内に延びる潤滑
油吸入管6は、オイルパンバッフル3及びバッフルプレ
ート4の間で略水平方向に延び更にオイルパンバッフル
3の方向に屈曲してこのオイル戻し開口3Aを貫通して
いるので、オイルパンバッフル3及びバッフルプレート
4の二重構造において、オイルパンバッフル3のオイル
戻し開口3Aをバッフルプレート4の潤滑油案内機構1
0,11に対して垂直方向に重なり合わないように構成
することが容易になり、比較的簡素な構成で、飛沫とな
った潤滑油のオイルパン2内に貯蔵された潤滑油への直
接混入を抑制することができる。
【0034】なお、上述の2つの潤滑油案内機構(オイ
ル落としガイド面10及びスリット11)のうち一方の
みを設置することも考えられる。
【0035】また、オイルパンバッフル3をより簡素化
したり省略したりすることも考えられる。
【0036】
【考案の効果】以上詳述したように、請求項1記載の
考案のバッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造によれ
ば、クランクケース内の空気流によって生じた飛沫を含
む潤滑油は、潤滑油案内機構により効率よく捕捉され
て、オイルパン内に貯留される潤滑油内に直接混入する
ことなく、オイルパンバッフルに沿って流れながらオイ
ル戻し開口から静かにオイルパンの底部に戻るので、飛
沫の混入に伴うオイルパン2内の潤滑油内への空気の混
入を極力抑制することができるようになり、潤滑不良を
未然に防止することができる。 しかも、シリンダヘッド
側から戻る空気流に乗って飛沫となった潤滑油が、オイ
ル落としガイド面によりバッフルプレートの上流部で効
率よく捕捉されるので、クランク室内に潤滑油の飛沫が
充満するような状況が回避されて、潤滑油の飛沫がブロ
ーバイガスと共に吸気マニホールドへ侵入して燃焼を悪
化させるような不具合が回避される利点もある。
【0037】また、オイル戻し開口を貫通して貯留され
た潤滑油内に延びる潤滑油吸入管は、オイルパンバッフ
ル及びバッフルプレートの間で略水平方向に延び更にオ
イルパンバッフルの方向に屈曲してこのオイル戻し開口
を貫通しているので、オイルパンバッフル及びバッフル
プレートの二重構造において、オイルパンバッフルのオ
イル戻し開口をバッフルプレートの潤滑油案内機構に対
して垂直方向に重なり合わないように構成することが容
易になり、比較的簡素な構成で、飛沫となった潤滑油の
オイルパン内に貯蔵された潤滑油への直接混入を抑制す
ることができる。
【0038】また、請求項1,2記載の本考案のバッフ
ルプレート付き潤滑油戻り経路構造によれば、飛沫とな
った潤滑油がオイルパン内に貯蔵された潤滑油に直接混
入されなくなる作用が強まるので、飛沫の混入に伴うオ
イルパン内の潤滑油内への空気の混入を一層抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としてのバッフルプレート付
き潤滑油戻り経路構造を示す模式的な縦断面図(図3の
A−A矢視断面図)である。
【図2】本考案の一実施例としてのバッフルプレート付
き潤滑油戻り経路構造を示す模式的な横断面図(図3の
B−B矢視断面図)である。
【図3】本考案の一実施例としてのバッフルプレート付
き潤滑油戻り経路構造を示す模式的な平面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 オイルパン 3 オイルパンバッフル 3A オイル戻し開口 4 バッフルプレート 5 クランクケース 6 潤滑油吸入管 7 クランクシャフト 8 ベアリングキャップ 9 コンロッド 10 潤滑油案内機構としてのオイル落としガイド面 11 潤滑油案内機構としてのオイル落としスリット 11A 傾斜面(斜面 12 シリンダヘッド 13 ピストン 14 シリンダライナ 15 動弁系 16,16A 潤滑油

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクケースからオイルパ
    ンへ至る潤滑油戻り経路において、上記オイルパン内に貯留された潤滑油上を覆うように配
    設されたオイルパンバッフルと、 上記クランクケース側の軸受部と協働して上記エンジン
    のクランク軸を回転自在に支持するベアリングキャップ
    に、上記オイルパンバッフルと重合するように装着され
    たバッフルプレートと、 上記バッフルプレートに配設されて潤滑油の流れを整え
    て上記オイルパン内へ導く潤滑油案内機構と、 上記オイルパンバッフルにおける上記潤滑油案内機構と
    垂直方向に重なり合わない位置に形成され、上記クラン
    クケース側から流下する上記潤滑油を上記貯留された潤
    滑油に戻すオイル戻し開口と、 上記のオイルパンバッフル及びバッフルプレートの間で
    略水平方向に延び更に上記オイルパンバッフルの方向に
    屈曲し且つ上記オイル戻し開口を貫通して上記貯留され
    た潤滑油内に延びる潤滑油吸入管とをそなえ、 上記潤滑油案内機構が、上記バッフルプレートにおける
    上記クランク軸の回転に伴い発生する上記クランクケー
    ス内の空気流の上流側に相当する端部から上記オイルパ
    ンバッフルの方向に屈曲して形成され、上記オイルパン
    の側壁と所定間隔を有すると共に所定の長さを有するオ
    イル落としガイド面により構成されている ことを特徴と
    する、バッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造。
  2. 【請求項2】 上記バッフルプレートにおける上記オイ
    ル落としガイド面よりも上記空気流の下流側に、上記空
    気流方向に沿うと共に上記オイル戻し開口から離隔した
    上記オイルパンバッフルの上面に上記潤滑油を案内する
    傾斜面が形成され、 上記潤滑油案内機構が、上記バッフルプレートにおける
    上記傾斜面よりも上記空気流下流側に形成されたオイル
    落としスリットを含んでいる ことを特徴とする、請求項
    1記載のバッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造。
  3. 【請求項3】 上記バッフルプレートが、上記クランク
    軸の回転軌跡に略沿 うように彎曲形成されて、 上記バッフルプレートの彎曲形成された中間部の下流側
    に上記オイルパンバッフルの方向へ次第に突出する傾斜
    面が形成され、 上記潤滑油案内機構が、上記バッフルプレートにおける
    上記傾斜面よりも上記空気流下流側側に形成されたオイ
    ル落としスリットを含み、 上記スリットから流下した上記潤滑油を上記オイル戻し
    開口から離隔した上記オイルパンバッフルの上面に案内
    するように 構成されていることを特徴とする、請求項1
    記載のバッフルプレート付き潤滑油戻り経路構造。
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JPH057917U (ja) 1993-02-02

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