JP2551899Y2 - 単輪駆動作業機械 - Google Patents
単輪駆動作業機械Info
- Publication number
- JP2551899Y2 JP2551899Y2 JP1990056017U JP5601790U JP2551899Y2 JP 2551899 Y2 JP2551899 Y2 JP 2551899Y2 JP 1990056017 U JP1990056017 U JP 1990056017U JP 5601790 U JP5601790 U JP 5601790U JP 2551899 Y2 JP2551899 Y2 JP 2551899Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- machine
- traveling drive
- wheel
- traveling
- drive wheel
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は単輪駆動作業機械に関する。
従来の技術 単輪駆動作業機械は、一般に、機体に各種作業を行う
ための作業装置を設けると共に機体を単一の走行駆動輪
で支持し、該走行駆動輪を駆動するために内燃機関等の
原動機及びそれからの動力を伝える伝動装置等からなる
動力装置を走行駆動輪の一側部の機体部分に設けてお
り、作業者は動力装置を駆動して走行駆動輪を回転駆動
すると同時に機体の後部に取付けられたハンドルを把持
して単輪駆動作業機械を操縦するようになっている。こ
のような単離駆動作業機械の例として深層追肥機、溝切
り機等があげられる。これらの単輪駆動作業機械では、
上記したように動力装置が単一の走行駆動輪の一側部に
配置されているので、上方より見て機械全体の重心が走
行車輪の接地点から走行車輪の前記一側部の方へずれて
おり、このため作業者がハンドルを操縦して機械を真直
ぐ前方へ進めることが困難であり、機械の直進性が悪い
という欠点があった。このような単輪駆動作業機械の欠
点を解決するために、機械の重心を走行車輪の接地点か
らの垂直面上に位置させるように機体を横方向へ傾斜し
た構造に構成することが試みられているが、この構造
は、一つの作業装置を別の作業装置と交換して別の作業
を行う時に、機体の傾斜角度が変わるので機械の重心が
前記垂直面から横方向へずれてしまい、このため機械の
汎用性が狭いという欠点がある。
ための作業装置を設けると共に機体を単一の走行駆動輪
で支持し、該走行駆動輪を駆動するために内燃機関等の
原動機及びそれからの動力を伝える伝動装置等からなる
動力装置を走行駆動輪の一側部の機体部分に設けてお
り、作業者は動力装置を駆動して走行駆動輪を回転駆動
すると同時に機体の後部に取付けられたハンドルを把持
して単輪駆動作業機械を操縦するようになっている。こ
のような単離駆動作業機械の例として深層追肥機、溝切
り機等があげられる。これらの単輪駆動作業機械では、
上記したように動力装置が単一の走行駆動輪の一側部に
配置されているので、上方より見て機械全体の重心が走
行車輪の接地点から走行車輪の前記一側部の方へずれて
おり、このため作業者がハンドルを操縦して機械を真直
ぐ前方へ進めることが困難であり、機械の直進性が悪い
という欠点があった。このような単輪駆動作業機械の欠
点を解決するために、機械の重心を走行車輪の接地点か
らの垂直面上に位置させるように機体を横方向へ傾斜し
た構造に構成することが試みられているが、この構造
は、一つの作業装置を別の作業装置と交換して別の作業
を行う時に、機体の傾斜角度が変わるので機械の重心が
前記垂直面から横方向へずれてしまい、このため機械の
汎用性が狭いという欠点がある。
考案が解決しようとする課題 そこで、本考案はこのような従来の技術の欠点を解決
すると共に簡単で便利な形の単輪駆動作業機械を提供す
ることを目的とする。
すると共に簡単で便利な形の単輪駆動作業機械を提供す
ることを目的とする。
課題を解決するための手段 即ち、本考案によれば、作業者が操作するハンドルを
後部に設けた機体と、該機体に回転可能に取付けられた
単一の走行駆動輪と、該走行駆動輪の一方の側部の機体
部分に設けられて前記走行駆動輪を駆動するための動力
装置と、前記走行駆動論の後方において前記機体に設け
られた作業装置とを備え、上方より見て機械全体の重心
が前記走行駆動輪の接地点を通る機械の直進方向に関し
て一側方にある単輪駆動作業機械は、前記走行駆動輪が
前記機械の直進方向に関して前記重心側と反対側の斜め
前方へ向けて転動可能とされている構成を特徴とする。
後部に設けた機体と、該機体に回転可能に取付けられた
単一の走行駆動輪と、該走行駆動輪の一方の側部の機体
部分に設けられて前記走行駆動輪を駆動するための動力
装置と、前記走行駆動論の後方において前記機体に設け
られた作業装置とを備え、上方より見て機械全体の重心
が前記走行駆動輪の接地点を通る機械の直進方向に関し
て一側方にある単輪駆動作業機械は、前記走行駆動輪が
前記機械の直進方向に関して前記重心側と反対側の斜め
前方へ向けて転動可能とされている構成を特徴とする。
作用 従って、機械はその重心にかかる重量の作用によるモ
ーメントと車輪が偏向方向へ進行しようとする進行力と
が釣合い、この釣合った合成力によって機械は所定の直
進方向へ直進する。
ーメントと車輪が偏向方向へ進行しようとする進行力と
が釣合い、この釣合った合成力によって機械は所定の直
進方向へ直進する。
実施例 次に、本考案を図面の実施例に基づいて説明する。
本実施例は本考案を深層追肥機に適用したものであ
り、この機械は第２図に示すように、機体１に支持ビー
ム４を介して単一の走行駆動輪２と、該走行駆動輪２の
後方に配置された滑走対３とを設けており、前記走行駆
動輪２の回転により前記機体１を圃場の地面等の上を走
行移動させると同時に、前記滑走対３が地面等の上を滑
走して、前記機体１を安定に支持するようになってい
る。更に、前記機体１は、前記走行駆動輪２の一方の側
部（第１図でみて左側部）に近接するほぼ水平な機体部
分１′に、前記走行駆動輪２を駆動するための動力装置
５を設けており、該動力装置５は前記機体部分１′に直
立状に取り付けられた伝動軸（図示せず）を内挿した管
状部分６の上端部に取付けられた原動機としての内燃機
関７と、前記管状部分６の下方に取付けられた歯車減速
伝動装置８とを有し、前記内燃機関７の動力は前記管状
部分６内の伝動軸を介して前記歯車減速伝動装置８の入
力軸（図示せず）へ連結され、該歯車減速伝動装置８の
出力軸９は前記走行駆動輪２の車軸10へ連結されてい
る。更に、機体１は第２図に示すように、前記走行駆動
輪２の後方で前記滑走体３に近接して作業装置の一例と
しての追肥装置11を取付ビーム４′を介して配設してお
り、この追肥装置11は肥料や薬剤を図示しない供給源か
らホース等を通して供給されるようになっている通常の
形式のものであり、前記取付ビーム４′の下端に回転可
能に取付けられたボス部分12と、該ボス部分12から放射
状に延びる複数個（この例では４個）の追肥管13と、該
追肥管13の間で放射状に延びる補助支え棒14とを有す
る。
り、この機械は第２図に示すように、機体１に支持ビー
ム４を介して単一の走行駆動輪２と、該走行駆動輪２の
後方に配置された滑走対３とを設けており、前記走行駆
動輪２の回転により前記機体１を圃場の地面等の上を走
行移動させると同時に、前記滑走対３が地面等の上を滑
走して、前記機体１を安定に支持するようになってい
る。更に、前記機体１は、前記走行駆動輪２の一方の側
部（第１図でみて左側部）に近接するほぼ水平な機体部
分１′に、前記走行駆動輪２を駆動するための動力装置
５を設けており、該動力装置５は前記機体部分１′に直
立状に取り付けられた伝動軸（図示せず）を内挿した管
状部分６の上端部に取付けられた原動機としての内燃機
関７と、前記管状部分６の下方に取付けられた歯車減速
伝動装置８とを有し、前記内燃機関７の動力は前記管状
部分６内の伝動軸を介して前記歯車減速伝動装置８の入
力軸（図示せず）へ連結され、該歯車減速伝動装置８の
出力軸９は前記走行駆動輪２の車軸10へ連結されてい
る。更に、機体１は第２図に示すように、前記走行駆動
輪２の後方で前記滑走体３に近接して作業装置の一例と
しての追肥装置11を取付ビーム４′を介して配設してお
り、この追肥装置11は肥料や薬剤を図示しない供給源か
らホース等を通して供給されるようになっている通常の
形式のものであり、前記取付ビーム４′の下端に回転可
能に取付けられたボス部分12と、該ボス部分12から放射
状に延びる複数個（この例では４個）の追肥管13と、該
追肥管13の間で放射状に延びる補助支え棒14とを有す
る。
図中、16は前記走行駆動輪２の前側側方を覆う護葉カ
バーである。
バーである。
作業中に、作業者は動力装置５の内燃機関７を始動し
てその駆動力を歯車減速伝動装置８を通して減速して走
行駆動輪２の車軸10へ伝達して走行駆動輪２を駆動する
と同時に機体１の後部のハンドル15を把持して操縦しな
がら深層追肥機を前進走行させる。追肥装置11のボス部
分は機体１の走行に応じて回転して追肥管13を順次地中
へ挿入し、この挿入された追肥管13の先端から肥料や薬
剤を地中へ送出するようになっている。この走行中に、
走行駆動輪２はその真下の接地点Ｐ（図示例では、水田
作業で走行駆動輪２が若干地中にもぐり込んでいる）で
地面と接するが、動力装置５は前述したように走行駆動
輪２の一方の側部即ち左側に配置されているので、機械
全体の重心Ｇは第１図でみて接地点Ｐから走行駆動輪２
の左側へ片寄った線Ｘ−Ｘ上の位置にあり、このため機
械はその重心Ｇにかかる重力の作用によりモーメントが
働いて、第１図に矢印Ａで示すようにその直進方向Ｏか
ら左側へ傾いて進もうとする。
てその駆動力を歯車減速伝動装置８を通して減速して走
行駆動輪２の車軸10へ伝達して走行駆動輪２を駆動する
と同時に機体１の後部のハンドル15を把持して操縦しな
がら深層追肥機を前進走行させる。追肥装置11のボス部
分は機体１の走行に応じて回転して追肥管13を順次地中
へ挿入し、この挿入された追肥管13の先端から肥料や薬
剤を地中へ送出するようになっている。この走行中に、
走行駆動輪２はその真下の接地点Ｐ（図示例では、水田
作業で走行駆動輪２が若干地中にもぐり込んでいる）で
地面と接するが、動力装置５は前述したように走行駆動
輪２の一方の側部即ち左側に配置されているので、機械
全体の重心Ｇは第１図でみて接地点Ｐから走行駆動輪２
の左側へ片寄った線Ｘ−Ｘ上の位置にあり、このため機
械はその重心Ｇにかかる重力の作用によりモーメントが
働いて、第１図に矢印Ａで示すようにその直進方向Ｏか
ら左側へ傾いて進もうとする。
しかしながら、本考案に係る実施例では、走行駆動輪
２は、第１図に示すように、上方より見て重心Ｇが位置
する走行駆動輪２の前記一方の側部即ち左側とは機体１
の直進方向Ｏに関して反対側の走行駆動輪２の他方の側
部、即ち右側へ角度θだけ偏向した偏向方向Ｂへ向いて
配置されている。このため、作業中に、機械はその重心
Ｇにかかる重力の作用による矢印Ａ方向へ向けようとす
るモーメントと走行駆動輪２の偏向方向Ｂの方向へ進行
しようとする力とが釣合い、この釣合った合成力によっ
て機械はその直進方向Ｏの方向へ直進する。走行駆動輪
２の偏向角度θは機械全体の重量や重心の位置によって
適宜選択されるが、通常の単輪駆動作業機械では約10°
以下の角度に設定され、図示した実施例では約４°程度
が最適であることが実験的に判明している。また、重心
Ｇはそれを通る垂線が走行駆動輪２の車輪10の軸線と直
交するように配置せしめれば、ハンドル15にかかる偏向
力を最小限にして作業者の負担を軽くすることができ
る。
２は、第１図に示すように、上方より見て重心Ｇが位置
する走行駆動輪２の前記一方の側部即ち左側とは機体１
の直進方向Ｏに関して反対側の走行駆動輪２の他方の側
部、即ち右側へ角度θだけ偏向した偏向方向Ｂへ向いて
配置されている。このため、作業中に、機械はその重心
Ｇにかかる重力の作用による矢印Ａ方向へ向けようとす
るモーメントと走行駆動輪２の偏向方向Ｂの方向へ進行
しようとする力とが釣合い、この釣合った合成力によっ
て機械はその直進方向Ｏの方向へ直進する。走行駆動輪
２の偏向角度θは機械全体の重量や重心の位置によって
適宜選択されるが、通常の単輪駆動作業機械では約10°
以下の角度に設定され、図示した実施例では約４°程度
が最適であることが実験的に判明している。また、重心
Ｇはそれを通る垂線が走行駆動輪２の車輪10の軸線と直
交するように配置せしめれば、ハンドル15にかかる偏向
力を最小限にして作業者の負担を軽くすることができ
る。
更に、動力装置５を機体１に対して上下・回動位置可
変に設ければ、直進性の微調整等が可能となり、好適で
ある。
変に設ければ、直進性の微調整等が可能となり、好適で
ある。
また、走行駆動輪２は直進方向Ｏに一致せしめて配設
し、ラグ２′を斜に取り付けることにより偏向転動性を
与えることもできる。
し、ラグ２′を斜に取り付けることにより偏向転動性を
与えることもできる。
考案の効果 以上説明した本考案の構成により、本考案は、単に走
行駆動輪を重心のある側と反対の方向へ偏向転動可能と
することによって機械の直進性が改善され、構造が簡単
であり且つ安価に製作されることができ、作業装置を交
換しても良好に動作するので機械の汎用性が広い等の効
果を奏する。
行駆動輪を重心のある側と反対の方向へ偏向転動可能と
することによって機械の直進性が改善され、構造が簡単
であり且つ安価に製作されることができ、作業装置を交
換しても良好に動作するので機械の汎用性が広い等の効
果を奏する。
第１図は本考案を深層追肥機に適用した実施例の要部上
面図であり、第２図は第１図の深層追肥機の概略側面図
である。 １……機体、１′……機体部分、２……走行駆動輪、５
……動力装置、８……歯車減速伝動装置、11……作業装
置、15……ハンドル、Ｇ……重心、Ｐ……接地点、θ…
…偏向角度。
面図であり、第２図は第１図の深層追肥機の概略側面図
である。 １……機体、１′……機体部分、２……走行駆動輪、５
……動力装置、８……歯車減速伝動装置、11……作業装
置、15……ハンドル、Ｇ……重心、Ｐ……接地点、θ…
…偏向角度。
Claims (1)
- 【請求項１】作業者が操作するハンドル（15）を後部に
設けた機体（１）と、該機体に回転可能に取付けられた
単一の走行駆動輪（２）と、該走行駆動輪の一方の側部
の機体部分（１′）に設けられて前記走行駆動輪を駆動
するための動力装置（５）と、前記走行駆動輪の後方に
おいて前記機体に設けられた作業装置（11）とを備え、
上方より見て機械全体の重心（Ｇ）が前記走行駆動輪の
接地点（Ｐ）を通る機械の直進方向（Ｏ）に関して一側
方にある単輪駆動作業機械において、前記走行駆動輪が
前記機械の直進方向（Ｏ）に関して前記重心側と反対側
の斜め前方へ向けて転動可能とされていることを特徴と
する単輪駆動作業機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990056017U JP2551899Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 単輪駆動作業機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990056017U JP2551899Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 単輪駆動作業機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0414580U JPH0414580U (ja) | 1992-02-05 |
| JP2551899Y2 true JP2551899Y2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=31579478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990056017U Expired - Lifetime JP2551899Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | 単輪駆動作業機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2551899Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5851654Y2 (ja) * | 1981-08-31 | 1983-11-24 | 有限会社 河島農具製作所 | 動力一輪車の車輪 |
-
1990
- 1990-05-30 JP JP1990056017U patent/JP2551899Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0414580U (ja) | 1992-02-05 |
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