JP3167623B2 - 歩行型作業機 - Google Patents

歩行型作業機

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JP3167623B2 JP18024096A JP18024096A JP3167623B2 JP 3167623 B2 JP3167623 B2 JP 3167623B2 JP 18024096 A JP18024096 A JP 18024096A JP 18024096 A JP18024096 A JP 18024096A JP 3167623 B2 JP3167623 B2 JP 3167623B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対地作業装置が自
走機体の左右中心に対して横一側方に偏芯して前記自走
機体に連結している歩行型作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記歩行型作業機において、従来、たと
えば特開平6‐276825号公報に示されるように、
走行地面に作用する第1草刈装置部と、走行地面の横一
側方に位置する法面などに作用する第2草刈装置部とを
有した草刈装置を対地作業装置として備え、ガイド車輪
でなる遊転前輪と、一つの駆動後輪とを備えたものがあ
った。すなわち、作業時には、草刈装置に掛かる作業抵
抗のために機体が草刈装置の第2草刈装置部側に斜行す
る方向に操作されるが、機体は前後輪のために前端側と
後端側とで接地して斜行操作に対する抵抗を発揮し、作
業抵抗のためにハンドルが取られることを抑制しながら
作業することが可能になっていた。そして、機体の操向
操作を行う際には、ハンドルの下げ操作によって前車輪
を地面から浮上させながら、ハンドルを機体横方向に押
し操作したり、引っ張り操作したりすることにより、機
体が後車輪の接地点まわりで回動し、機体向きを変更す
ることが可能になっていた。
【0003】つまり、車輪として、前輪を装備しないで
後輪に該当する駆動車輪だけを備え、その駆動車輪を二
個、機体横方向に比較的広い車輪間隔を隔てて設けるこ
とによっても、作業抵抗による斜行を抑制することが可
能になる。左右車輪が両輪による広い接地幅によって強
い回動抵抗を発揮し、斜行操作に対する抵抗を発揮する
のである。これに対し、上記した従来の技術の場合、前
車輪と後車輪とが作業抵抗に起因する機体斜行に対する
抵抗になり。このため、作業抵抗によるハンドル取られ
を抑制しながら作業することが可能になり、その割りに
は、操向クラッチを不要にいて比較的安価に得ることが
可能になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の斜行抑
制技術の場合、たとえば草刈機の法面用の第2草刈装置
部の刈り幅を広くするなどにより、作業装置に掛かる作
業抵抗が大きくなると、斜行抑制が不十分になり、機体
が斜行しないようにハンドルを強く保持する必要があっ
た。本発明の目的は、走行用構造の面から比較的安価に
得られるものでありながら、作業抵抗が大きい場合でも
斜行抑制を効果的に行わせながら作業できる歩行型作業
機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成はつぎのとおりである。
【0006】対地作業装置が自走機体の左右中心に対し
て横一側方に偏芯して前記自走機体に連結している歩行
型作業機において、前記対地作業装置の対自走機体偏芯
方向とは反対の方向に傾斜する取付向きで前記自走機体
に駆動自在に取付けた前車輪、前記自走機体に駆動自在
に取付けた後車輪を備えるとともに、前記前車輪と後車
輪とが前記対地作業装置の作業抵抗による斜行を抑制し
ながら前記自走機体を走行移動させるように構成してあ
る。
【0007】請求項2による発明の構成はつぎのとおり
である。
【0008】対地作業装置が自走機体の左右中心に対し
て横一側方に偏芯して前記自走機体に連結している歩行
型作業機において、前記自走機体に駆動自在に取付けた
前車輪、前記対地作業装置の対自走機体偏芯方向と同じ
方向に傾斜する取付向きで前記自走機体に駆動自在に取
付けた後車輪を備えるとともに、前記前車輪と後車輪と
が前記対地作業装置の作業抵抗による斜行を抑制しなが
ら前記自走機体を走行移動させるように構成してある。
【0009】請求項1および2による発明の作用、効果
はつぎのとおりである。
【0010】〔作用〕自走機体は、前後輪による推進力
と方向付けとのために作業装置偏芯方向とは反対方向に
方向付けされ、作業抵抗による斜行作用のために方向付
けに起因する機体斜行が解消するとか少なくする横スリ
ップを起こしながら、かつ、方向付けのために作業抵抗
に起因する斜行を解消するとか少なくなるように抑制し
ながら走行する。これにより、後車輪として一輪を採用
したり、あるいは、後車輪としれ左右のバランスが取り
やすいように機体横方向に並列する二輪を採用するとし
ても、各車輪の接地幅を狭くするとか車輪間隔を狭くす
るとかして、両車輪による接地幅が一輪の接地幅とさほ
ど相違しないようにしたりし、機体を操向操作する際に
は、ハンドル操作によって機体を接地点まわりで容易に
回動操作できるようにしながら、前後輪による方向付け
に起因する斜行も作業抵抗に起因する斜行も解消したり
減少したりするように抑制することができる。
【0011】〔効果〕駆動自在な前後輪による自走機体
の推進と方向付けとによって作業抵抗による斜行を抑制
することにより、作業抵抗が大きい場合でも、斜行を効
果的に抑制し、ハンドルを比較的軽く支持するだけでも
機体が所望方向に走行して楽に作業できるようになっ
た。しかも、走行用構造としてハンドル操作によって機
体を後輪の接地点まわりで容易に回動操作できるものを
採用して操向クラッチを不要にできることにより、比較
的安価に得られるようにできた。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記前車輪の駆動周速度が前記後車輪の駆動
周速度より大である。
【0014】〔作用〕前車輪が自走機体を強力に推進
し、作業抵抗による斜行作用に対する抵抗を強固に発揮
して斜行抑制が一層効果的に行われる。
【0015】〔効果〕機体が所望方向に操向するように
ハンドルを支持するための操作力を一層軽減でき、より
楽に作業できる。
【0016】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0017】〔構成〕請求項1,2又は3による発明の
構成において、前記前車輪の自走機体に対する取付高さ
を変更する車輪高さ調節部を備えてある。
【0018】〔作用〕車輪高さ調節部によって前車輪の
取付け高さを変更すると、自走機体が後車軸芯まわりで
対地昇降して対地作業装置が地面に対して昇降し、草刈
装置の場合には刈高さが高くなったり低くなったりする
ように、作業高さ調節が行える。
【0019】〔効果〕作業装置を自走機体に昇降調節自
在に連結するに比べ、前車輪を作業高さ設定のゲージ輪
に利用した簡単な構造で作業高さ調節ができるように、
構造面で有利なものに得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に示すように、駆動自在な一
つのタイヤ車輪でなる前車輪1と、駆動自在な一つのタ
イヤ車輪でなる後車輪2とによって自走するように構成
するとともに機体後部に位置するエンジンE、機体後方
に延出する左右一対の操縦ハンドル3,3を有した自走
機体の前後輪間に草刈装置20を連結し、作業者が歩行
しながら操縦ハンドル3を保持して機体操縦を行うよう
に歩行型とした草刈機を構成してある。
【0021】前記自走機体は、機体後部に位置する走行
用ミッションケース4、この走行用ミッションケース4
から機体前方向きに延出しているエンジン搭載フレーム
5、前記走行ミッションケース4の上部に連結した上部
フレーム6によって構成してある。前車輪1は、前記走
行用ミッションケース4の下部から機体前方側に延出し
ている前輪伝動ケース7の前端部に回動自在に支持させ
ることにより、自走機体に回動自在に取り付けてある。
後車輪2は、走行用ミッションケース4の下端部から機
体横外向きに延出している後車軸に一体回動自在に支持
させることにより、自走機体に回動自在に取り付けてあ
る。操縦ハンドル3は、前記上部フレーム6に連結する
ことにより、自走機体に対して後車輪2の接地点まわり
で回転させる操向操作力を付与できるように連結してあ
る。
【0022】図1および図2に示すように、エンジンE
の出力軸8と、前記走行用ミッションケース4の入力軸
4aとにわたって取り付けた伝動ベルト9aと、この伝
動ベルト9aに伝動用緊張力を付与したり、この緊張力
付与を解除したりするテンション輪体9bとにより、エ
ンジンEの回転出力を走行用ミッションケース4に伝達
することを可能し、かつ、走行用ミッションケース4に
内装してあるギヤ式走行用変速装置(図示せず)の変速
操作を可能にするベルトテンションクラッチ9を構成し
てある。前記入力軸4aの回動力を前記走行用変速装置
に伝達するとともに、この走行用変速装置の回転出力を
前記後車軸に伝達するように構成してある。走行用ミッ
ションケース4の下部から前記走行用変速装置の前輪用
出力軸10を機体横外向きに延出させるとともに、この
前輪用出力軸10の回動力を、前記前輪伝動ケース7に
内装してある回転伝動軸11を介し、前輪伝動ケース7
の前端部に位置する前車軸1aに伝達するように構成す
ることにより、前車輪1および後車輪2を駆動できると
ともに変速できるようにしてある。
【0023】図1および図2に示すように、前記草刈装
置20は、一つの第1刈刃22を備える第1草刈装置部
20aと、二つの第2刈刃24,24を備える第2草刈
装置部20bとによって構成してある。第1草刈装置部
20aには、前記エンジン搭載フレーム5の前端側に固
定した第1刈刃ハウジング21、この第1刈刃ハウジン
グ21の下面側に回動自在に取り付けた前記第1刈刃2
2などを備えてある。第2草刈装置部20bには、前記
第1刈刃ハウジング21の横端部に一端側を連結した第
2刈刃ハウジング23、この第2刈刃ハウジング23の
下面側に第2刈刃ハウジング23の横幅方向に並べて回
動自在に取り付けた前記2枚の第2刈刃24,24、第
2刈刃ハウジング23の第1刈刃ハウジング21とは反
対側の端部から延出する支持アーム25aに回動自在に
支持させたゲージ輪25などを備えてある。
【0024】図1および図2に示すように、前記第1刈
刃ハウジング21の上面側に位置する草刈装置20の入
力軸26と、エンジンEの出力軸8とにわたって取り付
けた伝動ベルト12aと、この伝動ベルト12aに伝動
用緊張力を付与したり、この緊張力付与を解除したりす
るテンション輪体12bにより、エンジンEの回転出力
を草刈装置20に伝達する作業用ベルトテンションクラ
ッチ12を構成してある。前記第1刈刃22を一体回転
自在に支持している機体上下方向の回転支軸22aを第
1刈刃ハウジング21の上面側でベベルギヤ機構27を
介して前記入力軸26に連動させ、2枚の第2刈刃2
4,24のうちの第1草刈装置部20aに近い方の第2
刈刃24を一体回転自在に支持している回転支軸24a
を第2刈刃ハウジング23の上面側でベベルギヤ機構2
8および回転軸29を介して前記入力軸26に連動さ
せ、2枚の第2刈刃24,24の回転支軸24aどうし
を第2刈刃ハウジング23の上面側で伝動チェーン30
によって連動させてある。つまり、作業用クラッチ12
を入りに操作することにより、エンジンEの回転出力が
入力軸26に伝達され、草刈装置20の第1草刈作業部
20aおよび第2草刈作業部20bを駆動でき、作業用
クラッチ12を切りに操作することにより、エンジンE
から入力軸26への動力伝達が断たれ、草刈装置20の
第1草刈作業部20aおよび第2草刈作業部20bの駆
動を停止できる。
【0025】図2に示すように、前車輪1の前車軸芯上
での左右中心と、後車輪2の左右中心とを通る仮想直線
を自走機体の左右中心Cとし、第1草刈装置部20aと
第2草刈装置部20bのうちの第2草刈装置部20bが
自走機体の横外側に突出するように、草刈装置20の全
体を、自走機体の前記左右中心Cに対して機体横一側方
に偏芯する配置で自走機体に連結してある。第2刈刃ハ
ウジング23の一端側を第1刈刃ハウジング23の端部
に機体前後方向の軸芯Pまわりで回動自在に連結すると
ともに、前記回転軸29を、この回転軸29のうちの入
力軸26に連結している方の入力軸側部分と、第2刈刃
24の回転支軸24aに連結している方の刈刃側軸部分
とがスプライン係合によって一体回動および相対摺動自
在に連結している伸縮軸に構成することにより、第2草
刈装置部分20bが第1草刈装置部分20aに対して前
記軸芯Pのまわりで上下に揺動するように、かつ、その
上下揺動にかかわらず第2草刈装置部20bを駆動でき
るようにしてある。
【0026】前記前輪伝動ケース7の後端側を走行用ミ
ッションケース4に対して前記前輪用出力軸10の機体
横方向の軸芯まわりで回動するように連結して、前輪伝
動ケース7を前輪用出力軸10の軸芯まわりで走行用ミ
ッションケース4に対して上下に揺動調節できるように
構成し、前輪伝動ケース7を走行用ミッションケース4
に対して揺動調節することによって前車輪1の自走機体
に対する取付高さを変更する車輪高さ調節部40を、前
輪伝動ケース7の前端側と第1刈刃ハウジング21との
間に設けてある。すなわち、車輪高さ調節部40は、図
1および図3に示す如く前輪伝動ケース7と共に走行用
ミッションケース4に対して移動するように前輪伝動ケ
ース7に固定した可動側部材41、第1刈刃ハウジング
21の上面側に固定した固定側部材42、前記可動側部
材41の長孔を挿通して固定部材42に螺着して、可動
側部材41を固定側部材42に締め付け固定するように
構成した調節ねじ43によって構成してあり、調節ねじ
43による可動側部材41の締め付け固定を解除して前
輪伝動ケース7を揺動調節することによって前車輪1の
取付高さを変更し、調節ねじ43によって可動側部材4
1を締め付け固定することにより、前車輪1を調節した
取付高さに固定するようにしてある。
【0027】つまり、図3に示す如く畦などの走行地面
G1の草刈作業と、走行地面G1の横側に位置する下り
傾斜の法面G2の草刈作業とを同時に行ったり、図4に
示す如く畦などの走行地面G1の草刈作業と、走行地面
G1の横側に位置する上り傾斜の法面G3の草刈作業と
を同時に行ったりできるようにしてある。すなわち、草
刈装置20の第1草刈装置部20aと第2草刈装置部2
0bのうちの第1草刈装置部20aが走行地面G1で、
第2草刈装置部20bが法面G2,G3に位置するよう
にして自走機体を走行地面G1に配置する。そして、車
輪高さ調節部40によって前車輪1の取付高さを所望高
さに調節し、前車輪1を第1草刈装置部20aの走行地
面G1に対する高さを設定するゲージ輪にして走行地面
G1の刈高さを所望高さに維持させる。法面G2,G3
のいずれの場合も、ゲージ輪25が法面G2,G3に接
地して第2草刈装置部20bの遊端側を支持する。これ
により、図3に示す如く下り傾斜法面G2の場合には、
第2草刈装置部20bが第1草刈装置部20aに対して
軸芯Pまわりで下降揺動し、法面G2に沿う姿勢になる
とともにゲージ輪25による設定刈高さで作業を行って
いく。そして、図4に示す如く上り傾斜法面G3の場合
には、第2草刈装置部20bが第1草刈装置部20aに
対して軸芯Pまわりで上昇揺動し、法面G3に沿う姿勢
になるとともにゲージ輪25による設定刈高さで作業を
行っていく。
【0028】後車輪2の自走機体に対する取付向きを、
後車輪2の側面が機体前後方向に沿う取付向きとし、前
車輪1の自走機体に対する取付向きを、図2に示す如く
傾斜する取付向きにしてある。すなわち、前車輪1の前
端側が後端側よりも草刈装置20の自走機体に対する偏
芯方向とは反対の方向に位置する傾斜方向で自走機体の
前記左右中心Cに対して約4度の傾斜角Aを備える取付
向きにしてある。そして、前車輪1の周速度VFが後車
輪2の周速度VRの約1.2倍になる速度関係で前車輪
1と後車輪2とが駆動されるように、前記走行用変速装
置から後車軸および前車軸1aへの伝動比を設定してあ
る。つまり、草刈装置20が自走機体に対して偏芯して
いることから、作業時には、草刈装置20に掛かる作業
抵抗のために自走機体を草刈装置20の方向に斜行させ
る作用が発生する。しかし、自走機体は、前後輪1,2
による推進力と、前車輪1の傾斜による方向付けとのた
めに草刈装置20の対自走機体偏芯方向とは反対方向に
方向付けされ、作業抵抗による斜行作用のために方向付
けに起因する斜行が解消するとか少なくなる方向の横ス
リップを前車輪1に起こしながら、かつ、方向付けのた
めに作業抵抗に起因する斜行を解消するとか少なくなる
ように抑制しながら走行する。
【0029】〔別実施形態〕図5は、別実施形態を備え
る歩行型草刈機を示し、自走機体の走行用構造において
のみ図1および図2に示す歩行型草刈機と相違する構造
を備えている。すなわち、タイヤ車輪でなる一つの前車
輪1と、タイヤ車輪でなる一つの後車輪2とを備えてい
る。前車輪1の自走機体に対する取付向きを、前車輪1
の側面が機体前後方向に沿う取付向きとし、後車輪2の
自走機体に対する取付向きを傾斜向きにしてある。すな
わち、前車輪1の左右中心と、後車輪2の後車軸芯上で
の左右中心とを通る仮想直線を自走機体の左右中心Cと
し、後車輪2の前端側が後端側よりも草刈装置20の自
走機体に対する偏芯方向と同じ方向に位置する傾斜方向
で自走機体の前記左右中心Cに対して傾斜角Aを備える
取付向きにしてある。そして、前車輪1の周速度VFが
後車輪2の周速度VRより大になる速度関係で前車輪1
と後車輪2とが駆動されるように、前記走行用変速装置
から後車軸および前車軸1aへの伝動比を設定してあ
る。この場合にも、自走機体は、前後輪1,2による推
進力と、後車輪2の傾斜による方向付けとのために草刈
装置20の対自走機体偏芯方向とは反対方向に方向付け
され、作業抵抗による斜行作用のために方向付けに起因
する斜行が解消するとか少なくなる方向の横スリップを
後車輪2に起こしながら、かつ、方向付けのために作業
抵抗に起因する斜行を解消するとか少なくなるように抑
制しながら走行する。
【0030】図6は、さらに、別実施形態を備える歩行
型草刈機を示し、自走機体の走行用構造においてのみ図
1、図2、図5に示す歩行型草刈機と相違する構造を備
えている。すなわち、タイヤ車輪でなる一つの前車輪1
と、タイヤ車輪でなる二つ後車輪2,2とを備えてい
る。二つの後車輪2,2による接地幅Wとして、操縦ハ
ンドル3を機体横方向に引っ張り操作したり、押し操作
したりして自走機体を両後輪2,2の接地点まわりで回
動操作する際の両後輪2,2による回動抵抗が一つの後
車輪2による回動抵抗とは大幅に相違せず、操縦ハンド
ル3の操作によって自走機体を比較的容易に操向操作で
きるものを設定してある。つまり、機体操向操作の面か
ら見ると一つの後車輪と実質同一の機能を発揮する。
【0031】両後輪2,2の自走機体に対する取付向き
を、後車輪2の側面が機体前後方向に沿う取付向きと
し、前車輪1の自走機体に対する取付向きを、図6に示
す如く傾斜する取付向きにしてある。すなわち、前車輪
1の前車軸芯上での左右中心と、両後輪間の左右中心と
を通る仮想直線を自走機体の左右中心Cとし、前車輪1
の前端側が後端側よりも草刈装置20の自走機体に対す
る偏芯方向とは反対方向に位置する傾斜方向で自走機体
の前記左右中心Cに対して傾斜角Aを備える取付向きに
してある。そして、前車輪1の周速度VFが後車輪2の
周速度VRより大になる速度関係で前車輪1と後車輪2
とが駆動されるように、前記走行用変速装置から後車軸
および前車軸1aへの伝動比を設定してある。
【0032】草刈装置20に替え、畦塗り器や耕耘装置
などを連結した作業機にも本発明は適用できる。したが
って、これら草刈装置20、畦塗り器や耕耘装置を総称
して対地作業装置20と称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型草刈機全体の斜視図
【図2】走行用構造の概略図
【図3】作業状態の説明図
【図4】作業状態の説明図
【図5】別実施形態の走行用構造の概略図
【図6】別実施形態の走行用構造の概略図
【符号の説明】
1 前車輪 2 後車輪 20 対地作業装置 40 車輪高さ調節部 C 左右中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 真也 大阪府南河内郡美原町木材通4丁目15番 5号 クボタ精機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−172851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/412 - 34/90

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対地作業装置が自走機体の左右中心に対
    して横一側方に偏芯して前記自走機体に連結している歩
    行型作業機であって、 前記対地作業装置の対自走機体偏芯方向とは反対の方向
    に傾斜する取付向きで前記自走機体に駆動自在に取付け
    た前車輪、前記自走機体に駆動自在に取付けた後車輪を
    備えるとともに、前記前車輪と後車輪とが前記対地作業
    装置の作業抵抗による斜行を抑制しながら前記自走機体
    を走行移動させるように構成してある歩行型作業機。
  2. 【請求項2】 対地作業装置が自走機体の左右中心に対
    して横一側方に偏芯して前記自走機体に連結している歩
    行型作業機であって、 前記自走機体に駆動自在に取付けた前車輪、前記対地作
    業装置の対自走機体偏芯方向と同じ方向に傾斜する取付
    向きで前記自走機体に駆動自在に取付けた後車輪を備え
    るとともに、前記前車輪と後車輪とが前記対地作業装置
    の作業抵抗による斜行を抑制しながら前記自走機体を走
    行移動させるように構成してある歩行型作業機。
  3. 【請求項3】 前記前車輪の駆動周速度が前記後車輪の
    駆動周速度より大である請求項1又は2記載の歩行型作
    業機。
  4. 【請求項4】 前記前車輪の自走機体に対する取付高さ
    を変更する車輪高さ調節部を備えてある請求項1、2又
    は3記載の歩行型作業機。
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