JP2551847Y2 - 内装パネル - Google Patents

内装パネル

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JP2551847Y2
JP2551847Y2 JP8787992U JP8787992U JP2551847Y2 JP 2551847 Y2 JP2551847 Y2 JP 2551847Y2 JP 8787992 U JP8787992 U JP 8787992U JP 8787992 U JP8787992 U JP 8787992U JP 2551847 Y2 JP2551847 Y2 JP 2551847Y2
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、浴室やトイレ等の壁に
取り付けられる内装パネルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より浴室やトイレ等の壁はタイルや
石材等の無機表面材で形成される内装材を取り付けるこ
とによって形成されており、これらの無機表面材は湿式
施工によって取り付けられていた。しかし湿式施工では
下地の乾燥や養生等に時間がかかるために施工の効率が
あまり良くなかった。
【0003】そこで図6(a)、(b)、(c)、図7
に示すような内装パネルAを用いた乾式施工による方法
が試みられてきた。基材5は塩化ビニル樹脂等を押出成
形によって裏面に開口する断面コ字形に形成されるもの
であり、一方の側面には雄実11が設けてあると共に他
方の側面には雌実12が設けてある。また雌実12の端
部には突出片13が延設してあり、基材5の雌実12側
の側面と突出片13の表面には防水パッキン14が取り
付けてある。そして基材5の表面に図8に示すようにタ
イルや石材等の無機表面材1を縦横に並べてウレタン系
接着剤で接着固定すると共に無機表面材1の側面にウレ
タン樹脂等を塗布硬化して目地3を接着し、基材5の裏
面に発泡ウレタン等を注入発泡させて断熱材7を充填す
ることによって内装パネルAが形成されるものである。
またこの断熱材7の下側面にはEPDM等のスポンジで
形成される断面四角状の防水材10を取り付けて形成し
てある。
【0004】この内装パネルAを横方向に並べて壁を形
成する場合は、内装パネルAの雌実12に他の内装パネ
ルAの雄実11を挿入し、内装パネルAを下地壁に固定
することによっておこなうものである。また内装パネル
Aを縦方向に並べて壁を形成する場合は、図9、図10
に示すように内装パネルAの断熱材7の上側面に他の内
装パネルAの断熱材7の下側面に設けた防水材10を弾
接させて上下に並べ、内装パネルAを下地壁に固定する
ことによっておこなうものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記の内装パネ
ルAは、基材5が塩化ビニル樹脂等で形成しているため
に、温度変化等による寸法変化が大きく、強度も低かっ
た。また無機表面材1と目地3の接着強度が低いもので
あった。さらに防水材10は高い防水性を持たせるため
に硬度の低い材料を使用しているが、そのために長期的
に使用すると防水材10の劣化等で防水性能が低下して
くるという問題があった。
【0006】本考案は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、寸法変化が小さく強度が高く、また無機表面材と
目地の接着強度が高く、さらに長期的に使用しても防水
性能が低下しない内装パネルを提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る内装パネル
は、樹脂で形成される基材5に金属で形成される補強板
6を埋設して基台15を形成し、無機表面材1の側面に
プライマー2を塗布硬化すると共にこの側面に目地3を
接着し、基台15の表面に無機表面材1を固定すると共
に基台15の裏面に断熱材7を取り付けて成ることを特
徴とするものである。
【0008】また本発明では、基台15の裏面に取り付
けた断熱材7の側面に他の基台15の裏面に取り付けた
断熱材7の側面に弾接する中空の防水材10を設けても
良い。
【0009】
【作用】樹脂で形成される基材5に金属で形成される補
強板6を埋設して基台15を形成し、無機表面材1の側
面にプライマー2を塗布硬化すると共にこの側面に目地
3を接着し、基台15の表面に無機表面材1を固定する
と共に基台15の裏面に断熱材7を取り付けたので、基
材5の大きい寸法変化を寸法変化の小さい補強板6で抑
えた基台15を形成することができ、また基材5の低い
強度を補強板6の高い強度で補強した基台15を形成す
ることができる。また無機表面材1と目地3の接着強度
を高めることができる。
【0010】また基台15の裏面に取り付けた断熱材7
の側面に他の基台15の裏面に取り付けた断熱材7の側
面に弾接する中空の防水材10を設けたので、硬度の高
い材料で防水性能の良い防水材10を形成することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下本考案を実施例によって詳述する。基材
5は塩化ビニル樹脂等を押出成形によって裏面に開口す
る断面コ字形に形成されるものであり、図1(b)、図
2で示すように一方の側端部には雄実11が一体に全長
に亘って設けてあると共に他方の側面には雌実12が全
長に亘って一体に設けてある。また雌実12の端部には
突出片13が一体に延設してある。補強板6(図中想像
線で示す)はアルミニウム板等を断面コ字形に屈曲させ
て形成してあり、基材5の内部に補強板6を埋設するこ
とによって基台15が形成されるものである。基材5の
内部に補強板6を埋設して基台15を形成する方法は、
図11で示すように基材5と同じ断面形状の開口19を
形成したダイ17を押出成形装置16に取り付け、その
開口19内に補強板6(図中想像線で示す)を配設し、
押出成形装置16のホッパー18から塩化ビニル樹脂等
を投入すると共にダイ17の開口19より融解した塩化
ビニル樹脂等を押し出すようにしておこなわれている。
【0012】この基台15は温度変化に対する基材5の
寸法変化を補強板6によって抑えたものであり、基台1
5の温度変化に対する寸法変化は、基材5の寸法変化よ
りも小さくできるものである。本実施例の基台15は約
80℃で熱収縮を始めるが、従来例の基台15は約60
℃で熱収縮を始めることが実験からもわかっており、耐
熱性が向上しているものである。
【0013】無機表面材1は厚さ6mm程度のタイルや
石材等であり、その側面にはシラン系樹脂等のプライマ
ー2が塗布硬化されている。そして図1(a)、図3で
示すように無機表面材1を基台15の表面に縦横に並べ
てウレタン系接着剤によって接着すると共に無機表面材
1の側面にウレタン樹脂等を塗布硬化させて目地3を接
着し、基台15の裏面に発泡ウレタン等を注入発泡させ
て断熱材7を充填することによって内装パネルAが形成
されるものである。目地3には防カビ剤を配合してもよ
い。また雌実12側の基台15の側面と基材5の突出片
13の表面には防水パッキン14が取り付けて形成して
ある。
【0014】この内装パネルAでは、無機表面材1の側
面にプライマー2を塗布硬化してあるので無機表面材1
と目地3の接着強度が高くなるものである。また図1
(c)に示すように基台15の断熱材7の下側面にはE
PDM等のスポンジで形成される断面略半円状で中空の
防水材10を取り付けてある。この防水材10は図2に
示すように内装パネルAを上下に並べたときに下側に配
設される内装パネルAの断熱材7の上側面に弾接して内
装パネルA間の防水をおこなうものである。
【0015】このように防水材10を中空にしたので、
従来の防水材10より硬度が10〜20倍の材料を使用
しても防水材10の防水性能には影響がなく、また長期
間使用しても防水性能に変化がなく、耐久性に優れるも
のである。この内装パネルAを横方向に並べて壁を形成
する場合は、内装パネルAの雌実12に他の内装パネル
Aの雄実11を挿入し、内装パネルAを下地壁に固定す
ることによっておこなうものである。また内装パネルA
を縦方向に並べて壁を形成する場合は、図4、図5に示
すように内装パネルAの断熱材7の上側面に他の内装パ
ネルAの断熱材7の下側面に設けた防水材10を弾接さ
せて上下に並べ、内装パネルAを下地壁に固定すること
によっておこなうものである。
【0016】以下本考案の効果を具体例によって確認す
る。 (具体例1) 厚さ0.3mmのアルミニウム板で補強板6を形成し、
上記の押出成形の方法で基材5の内部に補強板6を埋設
して基台15を作成した。無機表面材1として150m
m×150mmのタイルの側面にシラン系樹脂(APZ
6601 日本ユニカー(株)製)を20〜30g/m
2 塗布したものを使用した。
【0017】そして基台15の表面にウレタン系接着剤
を130〜150g/m2 塗布し、その表面に無機表面
材1を縦横に並べ、無機表面材1の側面にウレタン樹脂
を塗布硬化して目地3を接着し、圧力0.5〜1.0k
g/cm2 で24時間プレスして無機表面材1を基台1
5に接着固定させて内装パネルAを作成した。 (具体例2) 具体例1の内装パネルAの下側面にEPDM等のスポン
ジで形成される断面略半円状で中空の防水材10を取り
付けた。
【0018】(比較例1) 塩化ビニル樹脂で基材5を形成し、これを基台15とし
た。無機表面材1として150mm×150mmのタイ
ルを使用した。そしてその他は上記具体例1と同様にし
て内装パネルAを作成した。 (比較例2) 具体例2の内装パネルAの下側面にEPDM等のスポン
ジで形成される断面四角状の防水材10を取り付けた。 (実験1) 常温、60℃、−20℃における具体例1と比較例1の
内装パネルAの寸法変化を測定した。結果を表1に示
す。
【0019】(実験2) 平面引張試験によって具体例1と比較例1の内装パネル
Aの無機表面材1と目地3の引張強度を測定した。また
具体例1と比較例1の内装パネルAを80℃の水に15
0時間浸し、無機表面材1と目地3の剥離の有無を調べ
て耐水性を比較した。結果を表2に示す。
【0020】(実験3) 具体例2と比較例2の内装パネルAをそれぞれ図2、図
4のように配設し、60℃、2時間の条件の状態と−2
0℃、2時間の条件の状態とを15サイクル繰り返しお
こなった後、JISの漏水テストにて水廻りの有無を調
べて防水材の耐久性を比較した。結果を表3に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】具体例1のものと比較例1のものとを比較
すると、表1より具体例1のものの方が60℃、−20
℃、常温のいずれの温度であっても寸法変化が小さい。
つまり温度変化に対する寸法安定性が良いということが
判る。このことは具体例1のものは熱に対する寸法変化
率が2.8×10-5程度であるのに対して、比較例1の
ものは熱に対する寸法変化率が6×10-5〜8×10-5
程度であることからも言えるものである。(ちなみにア
ルミニウムの熱に対する寸法変化率は2.5×10-5
度である)。また表2より具体例1のものが比較例1の
ものより引張強度が非常に大きいことが判る。さらに具
体例1のものは剥離を起こさないが、比較例2のものは
大きく剥離していることがわかる。すなわち具体例1の
ものは無機表面材料1と目地3との接着強度が高いとい
うことが判る。
【0025】
【考案の効果】上記のように本考案は、樹脂で形成され
る基材に金属で形成される補強板を埋設して基台を形成
し、無機表面材の側面にプライマーを塗布硬化すると共
にこの側面に目地を接着し、基台の表面に無機表面材を
固定すると共に基台の裏面に断熱材を取り付けたので、
基材の大きい寸法変化を寸法変化の小さい補強板で抑え
た基台を形成することができ、また基材の低い強度を補
強板の高い強度で補強した基台を形成することができ、
寸法変化が小さく強度が高く、また無機表面材と目地の
接着強度が高くなるものである。
【0026】また本考案は、基台の裏面に取り付けた断
熱材の側面に他の基台の裏面に取り付けた断熱材の側面
に弾接する中空の防水材を設けたので、硬度の高い材料
で防水材を形成することができ、長期的に使用しても防
水性能が低下しないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の(a)は正面図、(b)は
横方向の断面図、(c)は縦方向の断面図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】同上の無機表面材と目地の断面図である。
【図4】同上の施工状態を表す断面図である。
【図5】同上の接合部分の拡大断面図である。
【図6】従来例の(a)は正面図、(b)は横方向の断
面図、(c)は縦方向の断面図である。
【図7】同上の断面図である。
【図8】同上の無機表面材と目地の断面図である。
【図9】同上の施工状態を表す断面図である。
【図10】同上の接合部分の拡大断面図である。
【図11】本考案の基台を作るための装置の(a)は側
面図、(b)は金型の断面図、(c)は金型に補強板を
配設した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 無機表面材 2 プライマー 3 目地 5 基材 6 補強板 7 断熱材 10 防水材 15 基台 A 内装パネル

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂で形成される基材に金属で形成され
    る補強板を埋設して基台を形成し、無機表面材の側面に
    プライマーを塗布硬化すると共にこの側面に目地を接着
    し、基台の表面に無機表面材を固定すると共に基台の裏
    面に断熱材を取り付けて成ることを特徴とする内装パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 基台の裏面に取り付けた断熱材の側面に
    他の基台の裏面に取り付けた断熱材の側面に弾接する中
    空の防水材を設けて成ることを特徴とする請求項1に記
    載の内装パネル。
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