JP2551495B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電荷輸送物質として特定のヒドラゾン化合
物及び1,1,4,4−テトラフェニルブタジエン化合物を用
い、高分子結着剤にポリ−N−ビニルカルバゾール(以
下、「PVK」という)を含み、優れた電子写真特性を有
する電子写真感光体に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
近年電子写真感光材料として広く用いられるものに、
無機系の光導電性物質としてはα−セレン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛、α−シリコン等があり、また、有機系
の光導電性物質としては、PVK、ポリビニルアントラセ
ンをはじめとする種々の光導電性ポリマーがある。しか
し、これらの光導電性物質はそれぞれ、価格、性能、安
全性など少なからず問題を有している。
これらのうち、PVKは、その正孔移動度が約10-7cm2/V
・sec〔高橋、艸林、横山;電子写真学会誌,第25巻,
第3号,p16(1986)〕と低く、これと2,4,7−トリニト
ロ−9−フルオレノン等の増感剤とから形成される電荷
移動錯体を主成分とする電子写真感光体がすでに実用化
されているが、この電子写真感光体は充分な光感度を持
たず、また膜が剥離するなど耐久性においても満足でき
るものではなかった。
これらの欠点を補い、また高感度化を目的として光導
電性物質の2つの機能、すなわち、電荷の発生と発生し
た電荷の輸送を、それぞれ別個の物質により行わしめよ
うとする方式が盛んに提案されている。これらの方式に
おいては、電荷担体の発生効率の大きい物質(電荷発生
物質)と電荷輸送能力の大きい物質(電荷輸送物質)と
を組合せることにより、高感度の電子写真感光体が得ら
れる可能性が予想される。しかし、電子写真感光体に要
求される諸特性、すなわち、高い表面電位と電荷保持能
力を有し、光感度が高く、残留電位が殆んどない等の特
性を同時に満足するか否かは単にこれらの組合せだけで
は予想できない。
また、近年電子写真方式の複写機、或はプリンター等
の高速化、小型化に伴い、感光体に対して速い応答性が
要求されている。しかし、これまで数多くの有機系電荷
輸送材料が提案されているが、いずれも充分な正孔移動
度を持たず、これらの要求を満足していないのが実状で
ある。例えば、2−メチル−4−ジベンジルアミノベン
ズアルデヒドジフェニルヒドラゾン(特開昭61−23154
号)は正孔移動度が小さく、これを電荷輸送物質に用い
た場合、複写機、プリンターの高速化に対応出来ない。
また、1,1−ビス(p−ジアルキルアミノフェニル)−
4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン(特開昭62−287257
号)は、有機系電荷輸送物質としては大きな正孔移動度
を有するが、無機系光導電材やポリシランに比べるとま
だ充分とは言えない。さらに、これら二種類の電荷輸送
物質を混合した場合(特開昭63−223755号)は、混合比
によっては正孔移動度が2−メチル−4−ジベンジルア
ミノベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾンのそれより
も小さくなるという欠点があった。
従って、正孔移動度が大きく、しかも充分な表面電位
を有し、残留電位が少なく、高感度の電子写真感光体が
望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実情に鑑み、本発明者らは鋭意研究を重ねた結
果、電荷輸送物質として特定のヒドラゾン化合物及び1,
1,4,4−テトラフェニルブタジエン化合物を用い、高分
子結着剤としてPVKを配合すれば、上記課題を解決し、
優れた電子写真特性を有する電子写真感光体が得られる
ことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、導電性支持体上に電荷発生層と
電荷輸送層とを積層してなる電子写真感光体において、
電荷輸送層に次の一般式(I) (式中、R1及びR2は同一又は異なってもよく、それぞれ
低級アルキル基、フェニル基又はベンジル基を示し、R3
は水素原子、低級アルキル基又はアルコキシ基を示す。
R4及びR5は同一又は異なってもよく、それぞれ低級アル
キル基、フェニル基、ベンジル基又はナフチル基を示す
か、R4とR5が結合して隣接する窒素原子とともに複素環
を形成してもよい。) で表わされるヒドラゾン化合物、次の一般式(II) (式中、Ar1〜Ar4は同一又は異なってもよく、それぞれ
フェニル基、p−ジ低級アルキルアミノフェニル基、p
−ジフェニルアミノフェニル基又はp−ジベンジルアミ
ノフェニル基を示す。但し、アミノ置換フェニル基の数
は1又は2である。) で表わされる1,1,4,4−テトラフェニルブタジエン化合
物、及び全高分子結着剤中の濃度で50〜80重量%のポリ
−N−ビニルカルバゾールを含有することを特徴とする
電子写真感光体を提供するものである。
本発明で用いられるヒドラゾン化合物において、一般
式(I)中、R1、R2、R3、R4及びR5で示される低級アル
キル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基等の炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキル基が挙げら
れる。R3で示されるアルコキシ基としては、例えばメト
キシ基、エトキシ基等が挙げられる。また、R4とR5が結
合して形成される複素環としては、例えばインドリン
環、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン環、ピペリジン
環、カルバゾール環、1,2,3,4−テトラヒドロキナルジ
ン環等が挙げられる。
本発明において、一般式(I)で表わされるヒドラジ
ン化合物の特に好ましい具体例としては、次のものが挙
げられる。
また、1,1,4,4−テトラフェニルブタジエン化合物に
おいて、一般式(II)中、Ar1〜Ar4で示されるp−ジ低
級アルキルアミノフェニル基の低級アルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられる。
本発明において、一般式(II)で表わされる1,1,4,4
−テトラフェニルブタジエン化合物の特に好ましい具体
例としては、次のものが挙げられる。
これらのヒドラゾン化合物及び1,1,4,4−テトラフェ
ニルブタジエン化合物は公知のものであり、常法に従っ
て製造することができる。
また、これら電荷輸送物質の高分子結着剤への配合量
は、10〜90重量%(以下、単に%で示す)、特に30〜60
%が好ましい。そして、ヒドラゾン化合物(I)と1,1,
4,4−テトラフェニルブタジエン化合物(II)との混合
割合は特に制限されないが、1,1,4,4−テトラフェニル
ブタジエン化合物(II)100重量部に対し、ヒドラゾン
化合物(I)50〜3000重量部が好ましい。
また、本発明においてPVKは、高分子結着剤の一部と
して他の高分子結着剤と併用されるものであり、全高分
子結着剤中の濃度で50〜80%配合される。50%未満では
正孔移動度が低く、また均一な膜を得るのが困難となる
ことがあり、80%を超えると膜が剥離するなど、物理的
強度が低下する場合がある。またPVKと併用して用いる
高分子結着剤としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、メタ
クリル樹脂、ポリスチレン樹脂などの電気絶縁正樹脂な
どが挙げられる。
次に、本発明の電子写真感光体について代表的な例を
挙げて説明する。
第1図は、本発明の電子写真感光体の一例を示すもの
である。導電性支持体1の上に、電荷発生物質2を主体
とする電荷発生層3と、ヒドラゾン化合物(I)及び1,
1,4,4−テトラフェニルブタジエン化合物(II)と、高
分子結着剤としてPVKを含有する電荷輸送層4とからな
る感光層5を設けてなるものである。
すなわち、第1図に示す感光体においては、電荷輸送
層を透過した光が、電荷発生層中に分散された電荷発生
物質に到達して電荷を発生させ、電荷輸送層は、この電
荷の注入を受けてその輸送を行うものである。
第1図の感光体を作製するには、まず導電性支持体上
に電荷発生物質を真空蒸着する、電荷発生物質の微
粒子を必要に応じて結着剤と混合分散して得られる分散
液を塗布し、乾燥する、電荷発生物質を適当な溶剤に
溶解した溶液を塗布し、乾燥する、などの手段により電
荷発生層を形成する。次にこの電荷発生層の上に、ヒド
ラゾン化合物(I)、1,1,4,4−テトラフェニルブタジ
エン化合物(II)、及びPVKを含む高分子結着剤溶液
を、塗布乾燥して電荷輸送層を形成させることによって
感光体が得られる。塗布は通常の手段、例えばドクター
ブレード、ワイヤーバーなどを用いて行われる。
電荷発生層の厚さは5μm以下、好ましくは2μm以
下である。電荷輸送層の厚さは3〜50μm、好ましくは
5〜30μmである。
導電性支持体としてはアルミニウムなどの金属板、金
属箔又は金属管、アルミニウムなどの金属を蒸着したプ
ラスチックフィルム、導電処理を施した紙などが用いら
れる。
本発明における電荷発生物質とは、一般に光を吸収し
て電荷を発生させるものである。無機材料としては、例
えばアモルファスセレン、セレン化砒素、硫化カドミウ
ム、アモルファスシリコンなどが挙げられる;有機材料
としては、例えばアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、
インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、スクアリウム系顔
料、多環キノン系顔料、ピリリウム系染料、ピロロピロ
ール系顔料などが挙げられる。
第2図に本発明の電子写真感光体の他の例を示す。す
なわち、第2図は導電性支持体1の上に、第1図の構成
とは逆に電荷輸送層を形成し、その上に電荷発生層を形
成したものである。
また、必要に応じて導電性支持体1と感光層5の間に
下引き層を設けてもよい。下引き層としては、ポリアミ
ド、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、カゼイン、
ニトロセルロース、ゼラチンなどが用いられる。下引き
層の膜厚は0.1〜1μmが好適である。
〔実施例〕
次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明する。
比較例1 i)ポリエステルフィルム上に蒸着したアルミニウム薄
膜上に、チタニルフタロシアニンを10-6Torrで約0.8μ
mの厚さに真空蒸着し、電荷発生層を形成した。10%PV
Kを含有するクロロベンゼン溶液4量部と10%ポリカー
ボネート樹脂を含有するジクロロエタン溶液1量部を混
合し、高分子結着剤溶液を作製した。例示化合物(1)
0.2gを高分子結着剤溶液2gに溶解させてなる電荷輸送形
成液を電荷発生層の上にドクターブレードを用いて乾燥
時膜厚22μmになるように塗布し、80℃で3時間乾燥し
て感光体を作製した。
ii)この感光体について静電複写紙試験装置「SP−428
型」(川口電機製作所製)を用いてスタティック方式に
より電子写真特性を測定した。すなわち、前記感光体
を、−6KVのコロナ放電を5秒間行って帯電せしめ、表
面電位VO(−ボルト)を測定し、これを暗所で5秒間保
持した後、タングステンランプにより照度5ルックスの
光を照射し、表面電位を1/2及び1/6に減衰させるに必要
な露光量E1/2(レックス・秒)及びE1/6(ルックス・
秒)、さらに照度5ルックスの光を10秒間照射した後の
表面残留電位VR(−ボルト)を測定した。結果を表1に
示す。
比較例2 10%PVKを含有するクロロベンゼン溶液2量部と10%
ポリカーボネートを含有するジクロロエタン溶液1量部
を混合した高分子結着剤溶液2gに、例示化合物(1)0.
2gを溶解させてなる電荷輸送層形成液を作製した。この
溶液を比較例1と同様の電荷発生層上にドクターブレー
ドを用いて乾燥時膜厚22μmになるように塗布し、80℃
で3時間乾燥して感光体を作製した。この感光体につい
て、比較例1(ii)と同様にして測定した。結果を表1
に示す。
比較例3 10%PVKを含有するクロロベンゼン溶液1量部と10%
ポリカーボネートを含有するジクロロエタン溶液1量部
を混合した高分子結着剤溶液2gに、例示化合物(1)0.
2gを溶解させてなる電荷輸送層形成液を作製した。この
溶液を比較例1と同様の電荷発生層上にドクターブレー
ドを用いて乾燥時膜厚22μmになるように塗布し、80℃
で3時間乾燥して感光体を作製した。この感光体につい
て、比較例1(ii)と同様にして測定した。結果を表1
に示す。
比較例4 10%PVKを含有するクロロベンゼン溶液1量部と10%
ポリカーボネートを含有するジクロロエタン溶液4量部
を混合した高分子結着剤溶液2gに例示化合物(1)0.2g
を溶解させてなる電荷輸送層形成液を作製した。この溶
液を比較例1と同様の電荷発生層上にドクターブレード
を用いて乾燥時膜厚22μmになるように塗布し、80℃で
3時間乾燥して感光体を作製した。この感光体につい
て、比較例1(ii)と同様にして測定した。結果を表1
に示す。
比較例5 10%ポリカーボネートを含有するジクロロエタン溶液
2gに、例示化合物(1)0.2gを溶解させてなる電荷輸送
層形成液を作製し、比較例1と同様の電荷発生層上にド
クターブレードを用いて乾燥時膜厚22μmになるように
塗布し、80℃で3時間乾燥して感光体を作製した。この
感光体について、比較例1(ii)と同様にして測定し
た。結果を表1に示す。
比較例6 比較例1において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(7)を用いた以外は、比較例1と同様に操作し
て感光体を作製し、性能を調べた。結果を表2に示す。
比較例7 比較例3において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(7)を用いた以外は、比較例3と同様に操作し
て感光体を作製し、性能を調べた。結果を表2に示す。
比較例8 比較例5において、例示化合物(1)の代わりに、例
示化合物(7)を用いた以外は、比較例5と同様に操作
して、感光体を作製し、性能を調べた。結果を表2に示
す。
比較例9 比較例1において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(11)を用いた以外は比較例1と同様に操作して
感光体を作製し、性能を調べた。結果を表3に示す。
比較例10 比較例2において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(11)を用いた以外は比較例2と同様に操作して
感光体を作製し、性能を調べた。結果を表3に示す。
比較例11 比較例3において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(11)を用いた以外は比較例3と同様に操作して
感光体を作製し、性能を調べた。結果を表3に示す。
比較例12 比較例5において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(11)を用いた以外は比較例5と同様に操作して
感光体を作製し、性能を調べた。結果を表3に示す。
比較例13 比較例2において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(12)を用いた以外は比較例2と同様に操作して
感光体を作製し、性能を調べた。結果を表4に示す。
比較例14 比較例3において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(12)を用いた以外は比較例3と同様に操作して
感光体を作製し、性能を調べた。結果を表4に示す。
比較例15 比較例5において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(12)を用いた以外は比較例5と同様に操作して
感光体を作製し、性能を調べた。結果を表4に示す。
実施例1 比較例2において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(1)0.18gと例示化合物(11)0.02gを用いた以
外は比較例2と同様に操作して感光体を作製し、性能を
調べた。結果を表5に示す。
実施例2 比較例3において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(1)0.18gと例示化合物(11)0.02gを用いた以
外は比較例3と同様に操作して感光体を作製し、性能を
調べた。結果を表5に示す。
比較例16 比較例4において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(1)0.18gと例示化合物(11)0.02gを用いた以
外は比較例4と同様に操作して感光体を作製し、性能を
調べた。結果を表5に示す。
比較例17 比較例5において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(1)0.18gと例示化合物(11)0.02gを用いた以
外は比較例5と同様に操作して感光体を作製し、性能を
調べた。結果を表5に示す。
表5から明らかなように、実施例1及び2の感光体
は、いずれも充分に高い帯電能(VO)を持ち、比較例17
の感光体に比べ残留電位(VR10)が小さく、さらに光感
度に対応するE1/2、E1/6も小さく、高感度である。
実施例3 比較例1において、例示化合物(1)の代わりに例示
化合物(1)0.18g及び例示化合物(11)0.02gを用いた
以外は比較例1と同様にして製造した感光体について、
通常のタイムオブフライト法〔清水、電子写真学会誌、
第22巻、第1号、p69(1983年)〕により正孔移動度を
求めた。
すなわち、感光体表面に半透明金電極を蒸着し、サン
ドイッチ型セルを作製した。試料に一定電圧を印加した
後、負極半透明金電極から色素ガスレーザー光(620n
m)を照射し、過渡光電流波形をデジタルオシロスコー
プで観測した。得られた電流波形より走行時間を求めて
次式に従い正孔移動度を算出した。結果を表6に示す。
μd;正孔移動度(cm2/ボルト・秒) tT;走行時間(秒) L;電極間距離(cm) V;印加電圧(ボルト) 実施例4 実施例1で作製した感光体について、実施例15と同様
にして正孔移動度を求めた。結果を表6に示す。
実施例5 実施例2で作製した感光体について、実施例15と同様
にして正孔移動度を求めた。結果を表6に示す。
比較例18 比較例17で作製した感光体について、実施例15と同様
にして正孔移動度を求めた。結果を表6に示す。
表6から明らかなように、比較例18の感光体に比べ、
PVKを含んだ感光体の正孔移動度が向上していることが
わかる。
〔発明の効果〕
本発明の電子写真感光体は、正孔移動度が大きく、し
かも充分な表面電位を有し、残留電位が少なく、高感度
であり、電子写真特性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明に係る電子写真感光体の一
例を示す断面説明図である。図面中の符号は下記のもの
を示す。 1……導電性支持体、2……電荷発生物質、 3……電荷発生層、4……電荷輸送層、 5……感光層。
フロントページの続き (72)発明者 萩原 利光 東京都大田区蒲田5丁目36番31号 株式 会社高砂リサーチ・インスティテュート 内 (56)参考文献 特開 昭58−1155(JP,A) 特開 昭57−67940(JP,A) 特開 昭62−30255(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層
    とを積層してなる電子写真感光体において、電荷輸送層
    につぎの一般式(I) (式中、R1及びR2は同一又は異なってもよく、それぞれ
    低級アルキル基、フェニル基又はベンジル基を示し、R3
    は水素原子、低級アルキル基又はアルコキシ基を示す。
    R4及びR5は同一又は異なってもよく、それぞれ低級アル
    キル基、フェニル基、ベンジル基又はナフチル基を示す
    か、R4とR5が結合して隣接する窒素原子とともに複素環
    を形成してもよい。) で表わされるヒドラゾン化合物、次の一般式(II) (式中、Ar1〜Ar4は同一又は異なってもよく、それぞれ
    フェニル基、p−ジ低級アルキルアミノフェニル基、p
    −ジフェニルアミノフェニル基又はp−ジベンジルアミ
    ノフェニル基を示す。但し、アミノ置換フェニル基の数
    は1又は2である。) で表わされる1,1,4,4−テトラフェニルブタジエン化合
    物、及び全高分子結着剤中の濃度で50〜80重量%のポリ
    −N−ビニルカルバゾールを含有することを特徴とする
    電子写真感光体。
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