JP2551436Y2 - 熱接着性を改良した多室包装袋 - Google Patents

熱接着性を改良した多室包装袋

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JP2551436Y2
JP2551436Y2 JP12240890U JP12240890U JP2551436Y2 JP 2551436 Y2 JP2551436 Y2 JP 2551436Y2 JP 12240890 U JP12240890 U JP 12240890U JP 12240890 U JP12240890 U JP 12240890U JP 2551436 Y2 JP2551436 Y2 JP 2551436Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、熱接着性を改良した多室包装袋、特に冷た
いものと温かい物とを収納するのに適した多室包装袋に
関する。
(従来技術及び考案が解決しようとする課題) 内面に熱接着性層を有する積層フィルムでつくられた
熱シール性の包装袋は、食品その他各種の包装袋とし
て、多用されている。これらの包装袋は、内容物を開口
部から入れ、次いでこの開口部を、内面に設けた熱接着
性層を利用して熱接着して密封、即ち熱シールしてい
る。また、包装袋内に中仕切を設けて一つの包装袋に二
種以上の内容物を分けて収納するようにした多室包装袋
も知られている。
ところで、近年、特に食品業界において、第1図に示
す如く、周縁2を熱接着し、中仕切として熱接着部3を
設けてA室及びB室に2分した多室包装袋1について、
例えばA室にカラシ、ワサビなどの冷たい食品を収納
し、B室に中華スープなどの加熱殺菌した温かい食品を
収納し、その後開口部4を熱シールした多室包装袋が要
望されている。すなわち、冷たい内容品と温かい内容
品、つまり温度のことなる複数の内容品を同時に充填し
た多室包装袋が要望されている。
しかして、上記多室包装袋において、開口部4を熱シ
ールする場合、A室には冷たいものが収納され、B室に
は温かいものが収納されているため、それぞれの室の開
口部の温度、すなわち第1図における4aの温度と4bの温
度とが相違し、4aは低温になっており、一方4bは高温に
なっている。そのため、従来の内面接着性包装袋を用い
たのでは、低温の部分4aを熱シールするのに適した温度
条件で開口部4を熱シール操作すると、4aは適切に接着
するが、高温の部分4bはもともと温度が高いため、熱シ
ール温度が高くなり過ぎで、シールオーバーとなり、エ
ッチ切れを生じる。また、熱シール条件を高温の部分4b
に合わせると、低温の部分4aは熱シール温度が低すぎて
熱シールが充分に行な得ない。そのため、4a部および4b
部を良好に接着させるには、それぞれ別々の温度のシー
ルバーを用いて熱シールする必要があり煩雑であった。
本考案は、上記の問題点を解消し、同一熱シール温度
条件で低温の部分も高温の部分も共に適切に熱接着可能
にした多室包装袋を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、上記問題点を解消すべく検討した結果、
多室包装袋の内面の熱接着性層を二層にすることにより
解消し得ることを見出し、本考案を完成した。
すなわち、本考案は、温度の異なる複数の内容物を収
容するための多室包装袋において、内面に形成された熱
接着性層が高温熱接着性合成樹脂層とその上に設けた低
温熱接着性合成樹脂層とからなることを特徴とする熱接
着性を改良した多室包装袋である。
本考案について、本考案の1例を示す図を用いて詳し
く説明する。
本考案の多室包装袋を構成する積層フィルムは第2図
に示すように基材5と熱接着性層とからなり、この熱接
着性層は高温熱接着性合成樹脂層6とその上に形成した
低温熱接着性合成樹脂層7とからなる。
積層フィルムの構成は、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート/アルミニウム箔/高温熱接着性合成樹脂層/
低温熱接着性合成樹脂層である。
この積層フィルムを用いて第1図に示す如き収納部A
室、B室を有する多室包装袋1をつくる。この多室包装
袋1は前述したとおり、開口部4を除く周縁部2と仕切
部3を熱接着したものである。
この包装袋のA室に10℃以下の冷たい食品を入れ、B
室に約70℃の食品を収納して、120℃のシールバーで開
口部4を熱接着する。このとき冷たい食品を入れたA室
の開口部4aは約100℃となり、一方温かい食品を入れた
B室の開口部4bは約115℃になる。このように4a部と4b
部との温度差が生じるため、従来の包装袋においては、
4a部を熱接着する温度で熱シール操作すると高温の部分
4bの個所ではシールオーバーし、エッチ切れを生ずる。
このため、4a,4b別々の温度のシールバーで熱接着する
必要があった。
しかして、本考案における包装袋は、前記したとお
り、低温熱接着性合成樹脂層と高温熱接着性合成樹脂層
を設けたので、4aと4bとを同一温度のシールバーを用い
て熱接着しても、低温の部分4aでは低温熱接着性合成樹
脂層が働いて熱接着が良好に行なわれ、また、高温の部
分4bでは低温接着合成樹脂層が高温のため溶出してしま
っても、その内側に設けた高温熱接着性合成樹脂層が接
着作用をなすため良好な熱接着が行なえる。したがっ
て、一個のシールバーの使用によって開口部4を良好に
堅固に熱シールすることができる。
本考案において、基材としてはナイロン、ポリエチレ
ンテレフタレート、延伸ポリエチレン−ビニルアルコー
ル、延伸ポリプロピレン、セロハンなどが用いられ、高
防温性、高防気性が要求される用途においては、ポリ塩
化ビニリデンをコートしたポリエチレンテレフタレー
ト、ポリ塩化ビニリデンをコートしたポリプロピレンな
どが用いられる。
また、低温接着性合成樹脂層としては、低温タイプ直
鎖状ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ア
イオノマ−ポリエチレンなどが用いられ、この低温接着
性合成樹脂層の内側に設ける高温接着性合成樹脂層とし
ては、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、直鎖状ポ
リエチレン(高温タイプ)などが用いられる。
(考案の効果) 本考案は、多室包装袋において、内面に形成された熱
接着性層が高温熱接着性合成樹脂層とその上に設けた低
温熱接着性合成樹脂層とで構成されているので、低温条
件で熱シール操作するときは低温熱接着性合成樹脂層が
接着作用をなし、また高温条件で熱シール操作するとき
はたとえ低温熱接着性合成樹脂層が溶融流出してしまっ
ても、その内側の高温熱接着性合成樹脂が接着作用をな
す。このように本考案の多室包装袋は、高温の熱シール
条件でも低温の熱シール条件でも良好に熱接着でき、一
方の室に冷たい物を又他方の室に温かい物を収納、すな
わち温度の異なる複数の内容品を収納しても、同じ温度
条件のシールバーを用いて良好に熱シール出来る。その
ため、本考案の多室包装袋は温度の異なる複数の内容品
を収納するための多室包装袋として極めて優れたもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の包装袋の一例を示す正面図であり、第
2図は本考案の包装袋を構成する積層フィルムの断面図
である。 1…包装袋、2…周辺熱シール部 3…中仕切、4…開口熱シール部 5…基材、6…高温接着性合成樹脂 7…低温接着性合成樹脂

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度の異なる複数の内容物を収容するため
    の多室包装袋において、内面に形成された熱接着性層が
    高温熱接着性合成樹脂層とその上に設けた低温熱接着性
    合成樹脂層とからなることを特徴とする熱接着性を改良
    した多室包装袋。
JP12240890U 1990-11-26 1990-11-26 熱接着性を改良した多室包装袋 Expired - Fee Related JP2551436Y2 (ja)

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