JP2551410Y2 - 金属帯コイル内周の段差検出装置 - Google Patents

金属帯コイル内周の段差検出装置

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JP2551410Y2
JP2551410Y2 JP7185292U JP7185292U JP2551410Y2 JP 2551410 Y2 JP2551410 Y2 JP 2551410Y2 JP 7185292 U JP7185292 U JP 7185292U JP 7185292 U JP7185292 U JP 7185292U JP 2551410 Y2 JP2551410 Y2 JP 2551410Y2
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coil
drum
metal band
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inner peripheral
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JP7185292U
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富三郎 山田
美幸 沖田
典俊 秋山
禮補 百々
勇 石井
正道 杉
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鋼帯等の金属帯コイ
ルの内周を自動包装装置によって自動的に包装する際
に、事前にコイル内周端あるいはバンドにより生じる段
差を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の金属帯コイルの梱包において
は、コイルの内周および外周を包装紙によって被覆包装
している。この金属帯コイルの梱包において、コイル内
周の包装は、専用のコイル内周自動包装装置により行わ
れている。この装置としては、複数の分割セグメントを
有し、各セグメントを半径方向に拡縮する機構を備えた
拡縮ドラムと、所定寸法の包装紙を前記拡縮ドラムに供
給して該ドラム外周に巻き付ける包装紙供給機と、前記
拡縮ドラムを金属帯コイルの内周に挿入するドラム移動
機とから構成されたものがあり、コイルの内周を包装紙
で包装する場合は、包装紙を仮巻きした拡縮ドラムをコ
イル円筒穴に挿入し、該ドラムを拡径して内周を包装す
る。
【0003】このコイル内周の包装作業に際し、包装の
完全自動化をはかるために、コイル内周端あるいはバン
ドにより生じる段差を検出する必要があり、従来より種
々のコイル段差検出装置が使用されている。この段差検
出装置としては、前記コイル内周自動包装装置の拡縮ド
ラム軸に直角に取付けられた流体圧シリンダーのロッド
先端にコイル内周に接触して回転するコロをガイドにし
て段差を検出するものが知られている。
【0004】図4はその従来のコイル内周段差検出装置
を例示したもので、前記コイル内周自動包装装置の拡縮
ドラム軸に直角に取付けられたガイドロッド付きエアー
シリンダー1のロッド先端に支持台2を取付け、この支
持台2に軸3を支点に回動自在に取付けられかつバネ5
にて常時コイル内周側に付勢されているアーム4の先端
にコロ6が取付けられ、このアーム先端部に突設した台
板7に段差検出センサー8が装着された構造となってい
る。なお、段差検出センサーは一種の偏位センサーであ
って、該センサー検出面とコイル内面との距離の変化が
電圧の変化に変わり、その電圧の変化が設定値以上の時
に段差として検出する仕組みとなっている。
【0005】すなわち、この種のコイル内周段差検出装
置の場合は、ガイドロッド付きエアーシリンダー1にて
コロ6を金属帯コイル9の内周面に押えつけた状態で拡
縮ドラム軸を回転させる。その回転中に段差検出センサ
ー8の電圧の変化が設定値を超えた時に、その位置に段
差ありとして検出される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のような
1個のコロ6によりガイドされているアーム4に段差検
出センサー8が取付けられた構造の段差検出装置では、
金属帯コイル芯Oと検出装置の中心Oとがずれてい
ると、検出装置の回転位置により段差検出センサー8と
金属帯コイル内周面間での距離A、Aおよび角度θ
が変化し、検出すべき場所以外でも段差検出センサー
8が作動することがあり、誤検出の原因となる。さら
に、流体圧シリンダーの中心と段差検出センサーの中心
が大きくずれているため、金属帯コイルのコイル内径に
応じてエアーシリンダーのストロークを変える必要があ
り、例えば2段シリンダー等を必要とする場合がある
等、装置が複雑化するという欠点がある。
【0007】この考案は、上記従来の段差検出装置の欠
点を解消するため、段差検出装置の中心とコイル中心が
ずれても段差を精度よく検出できる金属帯コイル内周の
段差検出装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は上記課題を解
決する手段として、検出装置をガイドするコロを2個に
し、かつこの2つのコロに首振り機構を付与したもの
で、その要旨は、前記内周自動包装装置の拡縮ドラム軸
に直角に取付けられた流体圧シリンダーに、中心を支点
にして円周方向に首振り可能なブラケットを軸着し、該
ブラケットの両端にコイル内周面に接触して回転可能な
一対のコロを設けるとともに、該コロの回転中心とコイ
ル中心とを結ぶ線上に段差検出センサーを当該ブラケッ
トに装着し、前記流体圧シリンダーにて一対のコロをコ
イル内周面に押付けて段差検出を行う方式となしたもの
である。
【0009】
【作用】金属帯コイルの内周自動包装装置は、複数の分
割セグメントと、各セグメントを半径方向に拡縮する機
構を備えた拡縮ドラムと、所定寸法の包装紙を前記拡縮
ドラムに供給して該ドラム外周に巻き付ける包装紙供給
機と、前記拡縮ドラムを金属帯コイルの内周に挿入する
ドラム移動機とから構成されており、包装に際しては、
まず拡縮ドラムが縮径されて、その外周に包装紙が仮巻
きされ、その拡縮ドラムを金属帯コイルの内周入口付近
に待機させて、この考案の装置によるコイル内周の段差
検出を行う。
【0010】中心を支点にして円周方向に首振り可能な
ブラケットに取付けられた2個のコロは、該ブラケット
が取付けられている流体圧シリンダーの作用により金属
帯コイル内周に押しつけられる。金属帯コイル芯と検出
装置回転芯にずれが生じていても、ブラケットの支点を
中心とした首振り機構により2個のコロは常に金属帯コ
イルの内周面に接している。
【0011】段差検出センサーは、支点を有するブラケ
ットにコロの回転中心とコイル中心とを結ぶ線上に取付
けられており、2個のコロが常に金属帯コイル内周面に
接しているため、金属帯コイル内周の段差以外の場所で
はセンサーとコイル内周面間の距離および角度は変らず
一定である。したがって、金属帯コイル内周の段差を精
度よく検出できる。
【0012】
【実施例】図1はこの考案の対象とする金属帯コイルの
内周自動包装装置の構成例を示す概略図、図2はこの考
案に係る金属帯コイル内周の段差検出装置の一例を示す
側面図、図3は同上の段差検出装置の正面図である。
【0013】金属帯コイルの内周自動包装装置は、複数
の分割セグメントを半径方向に拡縮する機構と所定のセ
グメントのみを選択的に半径方向に拡縮する機構とを備
えた拡縮ドラム10と、一端に粘着テープを貼付した所
定寸法の包装紙11を拡縮ドラム10に送給する包装紙
搬送ユニット12と、所定寸法の可撓性板状マグネット
13を拡縮ドラム10に送給するマグネット搬送ユニッ
ト14と、マグネット搬送ユニットを拡縮ドラム10の
軸線方向に沿って任意の位置へ移動させる駆動ユニット
15と、拡縮ドラム10を金属帯コイル9の内周に挿入
する駆動ユニット16とから構成されている。
【0014】拡縮ドラム10の所定のセグメントにまず
板状マグネット13がバキュームによって保持され、そ
の上から包装紙11が仮に巻き付けられる。このように
して、拡縮ドラム10を金属帯コイル9の外周上に装着
された包装紙11と板状マグネット13とを金属帯コイ
ル9の内周に移し変えて内周包装を行う。
【0015】この考案に係る金属帯コイル内周の段差検
出装置は、図2、図3に示すごとく、拡縮ドラム軸10
−1の軸端部に台板21を介してガイドロッド付きエア
ーシリンダー22をドラム軸と直角に取付け、このエア
ーシリンダー22のロッド先端にコイルおよびエアーシ
リンダーの中心線上に取付けた固定台23にブラケット
24を円周方向に回動自在に取付ける。このブラケット
はその中心を軸ピン25にて枢着され、この軸ピン25
を支点にして円周方向に首振りする構造となっており、
その両端部に2個のコロ26を回転自在に軸着してい
る。そして、一方のコロ26の回転中心とコイル芯とを
結ぶ線上に段差検出センサー27を、ブラケット24に
突設した台板28に取付けている。
【0016】すなわち、このコイル内周段差検出装置
は、拡縮ドラム軸2に直角に設けたガイドロッド付きエ
アーシリンダー22のロッド先端に取付けた円周方向に
首振り可能なブラケット24に一対のコロ26と段差検
出センサー27を装着し、金属帯コイル内周にコロ26
を押付けて段差検出センサ27の位置を保持する構造と
なっている。この段差検出装置の場合、一対のコロ26
はエアーシリンダー22の作用により金属帯コイル内面
に押付けられるとともに、首振り機構により常に金属帯
コイル内周面に接触する。
【0017】上記構造の段差検出装置により金属帯コイ
ル1の段差検出を行う場合は、拡縮ドラム10を金属帯
コイル9の内周入口付近に待機させ、この位置で段差検
出装置のエアーシリンダー22を作動させてコロ26を
コイル内周面に押付けて拡縮ドラム軸2を回転させる。
このとき、段差検出センサー27は、首振り機構により
2個のコロが常に金属帯コイル内周面に接触しているブ
ラケットに取付けられているため、金属帯コイル内周の
突然の段差以外の場所では段差検出センサー27とコイ
ル内周面間での距離A、Aおよび角度θは変らず
一定である。したがって、コイル芯Oと検出装置の中
心Oとがずれていても、段差検出センサー27がコロ
26の回転中心とコイル芯Oを結ぶ線上に位置してい
るため、段差を段差以外の所と区別して精度よく検出で
きる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したごとく、この考案は、常に
金属帯コイルの内周面に接する2個のコロによってコイ
ル内周面との距離が一定に保持されるごとく段差検出セ
ンサーを取付けたことにより、コイル芯と検出装置の中
心とがずれていてもセンサー検出面とコイル内周面との
距離および角度が変化することがなく、金属帯コイル内
周の段差を精度よく検出できるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の対象とする金属帯コイルの内周自動
包装装置の構成例を示す概略図である。
【図2】この発明に係る金属帯コイル内周の段差検出装
置の一例を示す側面図である。
【図3】同上の段差検出装置の正面図である。
【図4】従来のコイル内周段差検出装置の一例を示す正
面図である。
【符号の説明】
9 金属帯コイル 10−1 拡縮ドラム軸 22 ガイドロッド付きエアーシリンダー 24 ブラケット 25 軸ピン 26 コロ 27 段差検出センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 秋山 典俊 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)考案者 百々 禮補 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社 鹿島製鉄所内 (72)考案者 石井 勇 愛媛県川之江市金田町342−3 (72)考案者 杉 正道 愛媛県新居浜市垣生4−7−16 (56)参考文献 特開 平4−289068(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分割セグメントを有し、各セグメ
    ントを半径方向に拡縮する機構を備えた拡縮ドラムと、
    所定寸法の包装紙を前記拡縮ドラムに供給して該ドラム
    外周に巻き付ける包装紙供給機と、前記拡縮ドラムを金
    属帯コイルの内周に挿入するドラム移動機とからなる金
    属帯コイルの内周自動包装装置における金属帯コイル内
    周の接触式段差検出装置であって、前記包装装置の拡縮
    ドラム軸に直角に取付けられた流体圧シリンダーに、中
    心を支点にして円周方向に首振り可能なブラケットを軸
    着し、該ブラケットの両端にコイル内周面に接触して回
    転可能な一対のコロを設けるとともに、該コロの回転中
    心とコイル中心とを結ぶ線上に段差検出センサーを当該
    ブラケットに装着し、前記流体圧シリンダーにて一対の
    コロをコイル内周面に押付けて段差検出を行う方式とな
    したことを特徴とする金属帯コイル内周の段差検出装
    置。
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JPH0630003U JPH0630003U (ja) 1994-04-19
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