JP2551347Y2 - 車高調整装置 - Google Patents

車高調整装置

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JP2551347Y2
JP2551347Y2 JP1994016183U JP1618394U JP2551347Y2 JP 2551347 Y2 JP2551347 Y2 JP 2551347Y2 JP 1994016183 U JP1994016183 U JP 1994016183U JP 1618394 U JP1618394 U JP 1618394U JP 2551347 Y2 JP2551347 Y2 JP 2551347Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は、車体フレームと車軸と
の間に配設されたエアースプリングと、車高変化に応じ
て圧縮エアー供給タンク内の圧縮エアーを前記エアース
プリングに供給し或いは前記エアースプリング内の圧縮
エアーを排出するように作動するレベリングバルブとを
それぞれ具備する車高調整装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両の走行安定性を高めるべく走行速度
及び路面の凹凸状況に応じて車高を調整でき、しかも乗
員や乗客の昇降に便利なように車高を強制的に変化させ
ることができるようにしたシステムが実用化され始めて
いる。 【0003】ところで、従来の車高調整装置にあって
は、エアースプリングへの圧縮エアーの供給及びエアー
スプリング内の圧縮エアーの排出は、一律に小径のオリ
フィスを介して行なうようにしていた。このような構成
を採用しているのは、例えば凹凸の多い路面上を走行す
る際に車軸の上下動に応じてその度毎にいちいち追従し
て圧縮エアーの給排を行なうと圧縮エアーの無駄使いと
なるので、圧縮エアーの流路にオリフィスを設けて給排
動作を緩慢にし、これにより圧縮エアーの無駄使いを抑
えるようにするためである。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
あっては、レベリング用の圧縮エアーの給排を上述の如
くオリフィスを介して行なうようにしていたため、例え
ば乗員や乗客の昇降時等に容易に昇降できるように車高
を変える際 (車高を低くする際) 、オリフィスによる緩
慢作用により車高を迅速に変えることができないという
問題点があった。 【0005】また、従来の車高調整装置では、エアース
プリングへの圧縮エアーの供給及びエアースプリング内
の圧縮エアーの排出のためのエアー通路として多数のパ
イプ(管路)を配管する必要があり、このために、配管
作業が煩雑になる上に装置が大型化して配置スペースが
大きくなってしまうという問題点もあった。 【0006】本考案は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、エアサスペンション式の
車両において、乗員, 乗客の昇降時等に必要に応じて或
いは走行速度や路面状況等に応じて車高を迅速に変える
ことができ、しかもエアー通路用のパイプの数が最小限
で済み配管作業が煩雑とならず、装置のコンパクト化ひ
いては配置の省スペース化をも達成できるような構成の
車高調整装置を提供することにある。 【0007】上述の目的を達成するために、本考案で
は、車体フレームと車軸との間に配設されたエアースプ
リングと、車高変化に応じて圧縮エアー供給タンク内の
圧縮エアーを前記エアースプリングに供給し或いは前記
エアースプリング内の圧縮エアーを排出するように作動
するレベリングバルブとをそれぞれ具備する車高調整装
置において、 (a) 前記レベリングバルブとエアースプリングとの
間に、小径のオリフィスのみを介して圧縮エアーが流通
する状態と、前記小径のオリフィス及び大径のエアー通
の両部を介して圧縮エアーが流通する状態とに、前記
レベ リングバルブの作用とは無関係に任意に切換可能な
流量切換バルブを配設し、 (b) 前記流量切換バルブを収容するハウジングブロ
ックに前記小径のオリフィス及び大径のエアー通路をそ
れぞれ独立に形成し、 (c) 前記レベリングバルブを収容するハウジングブ
ロックと前記流量切換バルブのハウジングブロックとを
互いに一体に結合し、 (d) これらのハウジングブロックにて構成された1
つのハウジング内に、前記圧縮エアー供給タンクから前
記エアースプリングに圧縮エアーを供給し或いは前記エ
アースプリング内の圧縮エアーを排出するための各種の
エアー通路を形成し (e) 所定の指令信号に基づいて前記流量切換バルブ
を作動させて前記大径の エアー通路を開弁状態にするこ
とによって、前記大径のエアー通路及び小 径のオリフィ
スを通して前記圧縮エアー供給タンク内の圧縮エアーを
前記 エアースプリングに供給し或いは前記エアースプリ
ング内の圧縮エアーを 排出し、これに応じて、前記レベ
リングバルブの作用とは無関係に車高を 高位置或いは低
位置に強制的に設定すると共に、 (f) 車高が前記高位置或いは低位置に設定された状
態の下での車両走行中に おいては、前記流量切換バルブ
によって前記大径のエアー通路が閉弁状態 に設定され、
前記小径のオリフィスのみを介して圧縮エアーの流通が
なさ れて前記レバリングバルブの作用にて車高調整が行
われるように構成して いる。 【0008】 【作用】圧縮エアーを流量切換バルブの大径のエアー通
路を介して流通させることにより、乗員,乗客の乗降時
に必要に応じて或いは走行速度や路面状況に応じて車高
をレベリングバルブの作用によることなく高低の車高調
整が強制的に迅速に変化される。また、レベリングバル
ブ,流量切換バルブ,前記小径のオリフィス及び大径の
エアー通路,並びに各種のエアー通路を1つのハウジン
グ内に配設するようにしたことにより、配管作業の簡素
化,装置のコンパクト化ひいては配置の省スペース化が
図られる。 【0009】 【実施例】以下、本考案を適用した車高調整装置の一実
施例に付き図面を参照して詳細に説明する。 【0010】図1は車高調整系統の構成図を示すもので
あって、同図において、1は前輪側の車高の調整をする
車高調整装置、2及び3は後輪側の両側の車高を調整す
る車高調整装置である。これらの車高調整装置1,2,
3は、レベリングバルブ4と流量切換バルブ5とを互い
に組み合わせて成るバルブアッセンブリ6をそれぞれ具
備しており、各バルブアッセンブリ6は図5に示す如く
車体フレーム10に固設されている。また、上述のレベ
リングバルブ4には、圧縮エアー供給タンク7から管路
8a,8bをそれぞれ通して圧縮エアーが供給されるよ
うになっている。そして、図5に示す如く車体フレーム
10と車軸11との間に配設されたエアースプリング
(ベローズ)9a〜9dに、流量切換バルブ5から管路
12a〜12cをそれぞれ通して圧縮エアーが供給さ
れ、或いはエアースプリング9a〜9d内の圧縮エアー
が管路12a〜12cをそれぞれ通って流量切換バルブ
5に向けて排出されるように構成されている。さらに、
供給タンク7内の圧縮エアーは、管路14a, 電磁バル
ブ13及び管路14b,14cを順次介して各々のレベ
リングバルブ4及び流量切換バルブ5に供給されるよう
になっている。 【0011】また、図1において、16は車体フレーム
10と車軸11(図5参照)との間の距離変化に応じて
回動する車高検出レバーであって、この車高検出レバー
16の先端(自由端)16aと車軸11との間にはエア
ーシリンダ21がそれぞれ配設されている。これらのエ
アーシリンダ21には、供給タンク7から管路19a,
19b、電磁バルブ20a,20b及び管路24a,2
4bをそれぞれ介して作動用の圧縮エアーが供給され、
これによって、上述の車高検出レバー16が、レベリン
グバルブ4の作用とは無関係に任意に、すなわち、車体
フレーム10と車軸との間の距離変化に関係なく強制
的に作動 (回動) されるように構成されている。また、
22は車高の上昇・下降用の手動式切換スイッチ、23
はこの切換スイッチ22からの出力信号(指令信号)
基いて作動するバルブ制御回路であって、切換スイッチ
22によって前記電磁バルブ20a,20bが開閉制御
されると共に、バルブ制御回路23からの制御信号に基い
て電磁バルブ13が開閉制御されるようになっている。 【0012】次に、車高調整装置1の各構成部材の構成
に付き説明する。なお、他の車高調整装置2,3の構成
は当該装置1の構成と同様なのでその説明を省略する。 【0013】まず、上述のレベリングバルブ4の構成を
図2及び図3に基づいて述べると、このレベリングバル
ブ4は連通孔28及びオリフィス29を有するハウジン
グブロック30を具備し、その一端の側部に嵌合部材3
1が嵌着されている。そして、この嵌合部材31に形成
された貫通孔31aが前記管路8aを介して圧縮エアー
供給タンク7に接続されている。一方、ハウジングブロ
ック30の他端は閉塞部材32,33によって閉塞され
ている。また、ハウジングブロック30と嵌合部材31
との間には圧縮コイルバネ34が配設されており、この
圧縮コイルバネ34の附勢力によって圧着板35,35
がハウジングブロック30及び嵌合部材31の側に向け
てそれぞれ附勢されている。 【0014】さらに、ハウジングブロック30には前記
圧着板35に対応する箇所に貫通孔38が形成され、この
貫通孔38の内径よりも僅かに小径の被押圧棒39が貫
通孔38内において軸心方向に移動可能に配設されてい
る。一方、ハウジングブロック30には前記被押圧棒3
9に対応する箇所に嵌合部材40が嵌着され、この嵌着
部材40に形成された貫通孔40a内に被押圧棒41が
軸心方向に移動可能に配設されている。そして、ハウジ
ングブロック30の連通孔28内であって前記被押圧棒
41と対応する箇所に押圧部材42が設けられており、
この押圧部材42と前記被押圧棒39とが互いに対応配
置されている。 【0015】また、ハウジングブロック30の連通孔2
8内において閉塞部材33とハウジングブロック30と
の間に圧縮コイルバネ44が配設されており、この圧縮
コイルバネ44の一端に対応するハウジングブロック3
0の箇所には貫通孔45が設けられている。そして、上
述の貫通孔45内には被押圧棒46が軸心方向に移動可
能に配設される一方、この貫通孔45は前記圧縮コイル
バネ44の附勢力によって押圧附勢される圧着板47に
て開閉されるように構成されている。 【0016】さらに、レベリングバルブ4は、回転軸5
0を中心に回転可能に構成された回転部材51を具備し
ている。この回転部材51は、前記被押圧棒41,46
の先端に対してそれぞれ僅かな間隙を置いて対向する一
対の押圧部52a,52bを有しており、回転部材51
の回転に伴って被押圧棒41,45が前記押圧部52
a,52bによって択一的に押圧されるようになってい
る。 【0017】一方、前記回転軸50は図2に示す車高検
出レバー16の基端16bに固着され、このレバー16
は回転軸50を中心として図2において紙面垂直面内
(図5においては矢印A,A′方向)で回動し得るよう
に構成されている。また、車高検出レバー16の先端1
6aと車軸11の間には、図5に明示する如く、エアー
シリンダ21が介在されている。従って、車高検出レバ
ー16の基端16bはエアーシリンダ21を介して車軸
11に連結されており、車軸11に対する車体フレーム
10の距離変化 (車高変化)に応じて、すなわち車体懸
架用のエアースプリング9a〜9dのバネ下とバネ上と
の間の距離の相対変化に応じて前記レバー16が回転軸
50を中心に回動し得るようになっている。 【0018】また、前記流量切換バルブ5のハウジング
ブロック56と、レベリングバルブ4のハウジングブロ
ック30とは、図2に明示するように、ボルト54等に
て互いに一体的に締付け固定されており、これらのハウ
ジングブロック30,56にて1つのハウジングが構成
されてこのハウジング内に各種のエアー通路及び後述の
小径のオリフィス69等が形成されている。しかして、
レベリングバルブ4のハウジングブロック30の凹部5
5と流量切換バルブ5のハウジングブロック56の凹部
57とによって1つの室58が形成されており、この室
58内に既述の回転部材51が回転可能に収納配置され
ている。そして、レベリングバルブ4のハウジングブロ
ック30には、外部から室58に連通する排気口59が
形成されており、この排気口59にはフィルター60が
嵌合配置されている。 【0019】上述の流量切換バルブ5のハウジングブロ
ック56には、中央孔61が形成され、ピストン62,
ピストンロッド63及び弁体64から成る摺動部材65
が図3において矢印B,B′方向に摺動自在に配設され
ている。上述の弁体64は、左端室66内に配置された圧
縮コイルバネ67の附勢力によって常時矢印B方向に押
圧附勢されて前記ハウジングブロック56の弁座部68
に圧着係合されるようになっている。そして、前記左端
室66は通路66a及び連通管84を介して既述のレベ
リングバルブ4のオリフィス29に連通されている。 【0020】また、前記ハウジングブロック56には、
前記中央孔61の中央室69に連なる給排気口70が形
成されており、この給排気口70は前記管路12aを介
してエアースプリング9aに接続されている。さらに、
上述のエアー通路61aに隣接して小径のオリフィス6
9が並設され、このオリフィス69を介して前記右端室
66と給排気口70とが互いに連通されている。また、
前記ハウジングブロック56には、ピストン62が摺動
自在に収納配置されている右端室71に連なる通路72
が形成され、この通路72はハウジングブロック56の
段差付きの孔部73に連通されると共に、嵌着部材74
に形成された圧縮エアー導入口75に連通されている。
そして、この圧縮エアー導入口75は既述の電磁バルブ
13の管路14bに連結されている。 【0021】また、図3に示すように前記孔部73の小
径部内には、段差を有する摺動体76の小径部76aが
矢印C,C′方向に摺動自在に嵌着され、この摺動体7
6の小径部76a内にスイッチ77が挿入固定されてい
る。さらに、前記摺動体76の大径部76b内には、検
知ピン78が摺動自在に配設されると共に、この検知ピ
ン78のロッド状の先端部78aがハウジングブロック
56の孔79に摺動自在に貫通配置されている。そし
て、摺動体の大径部76bとハウジングブロック56と
によって形成された室81内には、検知ピン78の大径
の他端部78bとハウジングブロック56との間に圧縮
コイルバネ82が配設されており、このバネ82の附勢
力によって前記摺動体76が図3において矢印C方向に
常時附勢されている。 【0022】なお、摺動体76の矢印C方向への移動は
摺動体76の段部とハウジングブロック56の段部との
係合により阻止されるようになっている。また、前記バ
ネ82の附勢力のみによっては、スイッチ77の作動子
77aが検知ピン78の他端部78bによって押圧作動
されないように構成されている。さらに、摺動体76の
大径部76bとハウジングブロック56とにて、前記室
81の反対側に室83が形成されており、この室83に
はハウジングブロック56に形成された既述の通路72
が連通されている。 【0023】また、既述の車高検出レバー16には、図
4に示す如く断面台形状の突設部材80が取付けられて
おり、この突設部材80に対応するように前記検知ピン
78の先端部78aが配置されている。 【0024】一方、既述のエアーシリンダ21は、図6
に明示する如く、作動ロッド85の上端85aに摺動部
材86を一体的に嵌着して成る摺動体87をシリンダ本
体88内に摺動自在に配設して成るものである。この摺
動体87は、作動ロッド85に嵌合配置されたフランジ
付きの筒状部材89と前記摺動部材86との間に配設さ
れた圧縮コイルバネ90によって図6において矢印D方
向に常時附勢されている。また、シリンダ本体88の上
端に嵌着固定された嵌着部材91には圧縮エアー導入口
92及びエアー通路93が形成されると共に、その下端
には通気孔94が形成されている。そして、上述のエア
ー導入口92は前記管路24aに接続され、電磁バルブ
20aからの圧縮エアーが前記管路24a,圧縮エアー
導入口2及びエアー通路93を順次介して前記摺動部材
86に作用するように構成されている。 【0025】なお、図6において、95は両端がシリン
ダ本体88の下端と作動ロッド85とにそれぞれ止着さ
れたダストブーツ、96はエアーシリンダ21の上端2
1aと車高検出レバー16の基端16bとを互いに連結
するジョイント、97は作動ロッド85の他端85bと
車軸11に固着されたステー53とを互いに連結するジ
ョイントである。 【0026】次に、以上の如く構成された車高調整装置
の動作に付き説明する。 【0027】まず、定常走行時における動作に付き述べ
ると、この場合には、手動の切換スイッチ22をH端子
側に接続する。これに伴い、電源Eから電磁バルブ20
a,20bに所定の制御信号がそれぞれ供給され、これ
らの電磁バルブ20a,20bは閉状態から開状態に切
換えられるため、供給タンク7からの圧縮エアーは前記
電磁バルブ20a,20bを介して各エアーシリンダ2
1の圧縮エアー導入口92及びエアー通路93に供給さ
れる。これにより、シリンダ本体88は、前記導入口9
2及びエアー通路93を介して供給される圧縮エアーに
よって圧縮コイルバネ90の附勢力に抗して図6におい
て矢印D′方向に押圧移動され、伸張状態に保持され
る。 【0028】一方、バルブ制御回路23からは、前記制
御信号が切換スイッチ22から供給されるのに伴って、
電磁バルブ13に所定の制御信号(例えば、高レベル信
号)が供給される。これに基づき、前記電磁バルブ13
が閉状態となり、供給タンク7からの圧縮エアーは電磁
バルブ13にて遮断され、流量切換バルブ5の圧縮エア
ー導入口75には圧縮エアーが供給されない。従って、
流量切換バルブ5のエアー通路72内の圧力が大気圧と
なり、ピストン62に作動圧力が作用しないため、摺動
部材65は圧縮コイルバネ67の附勢力によって図2に
おいて矢印B方向に押圧附勢され弁体64がハウジング
ブロック56の弁座部68に圧着される。これにより、
ハウジングブロック56のエアー通路61aが弁体64
にて閉塞され、右端室66と給排気口70とはオリフィ
ス69のみを介して互いに連通される(第1の状態)。 【0029】また、この際、前記導入口75に連なる流
量切換バルブ5の室83内も大気圧となるため、摺動体
76の大径部76bに作動圧力が作用せず、摺動体76
が圧縮コイルバネ82の附勢力によって図3において矢
印C方向に附勢され、検知ピン78の先端部78aが車
高検出レバー16の突設部材80に当接しない位置に引
込められる。 【0030】このような状態の下で、定常走行時におけ
る車高調整は次のようにして行なわれる。 【0031】すなわち、車高が所定高さより低くなった
場合には、車高検出レバー16が回転部材51と共に回
転軸50を中心に水平状態から図2及び図5において矢
印A方向に回動される。それに伴い、回転部材51の一
方の押圧部52aが被押圧棒41に当接してこれを押圧
する。そして、押圧部材42が被押圧棒41に当接して
これを押圧するため、圧着板35が圧縮コイルバネ34
の附勢力に抗して押圧移動され、ハウジングブロック3
0の貫通孔38が開放状態となされる。一方、圧着板3
6は、供給タンク7からの圧縮エアーにより押圧されて
開弁され、圧縮エアーがレベリングバルブ4の圧縮エア
ー導入口31a及び貫通孔38を介してハウジングブロ
ック30の連通孔28内に供給され、次いで、レベリン
グバルブ4の連通路29,連通管84,流量切換バルブ
5のエアー通路66a,ハウジングブロック56の左端
室61,オリフィス69,及び給排気口70を順次介し
てエアースプリング9a〜9dにそれぞれ供給される。
これにより、各エアースプリング9a〜9d内の気圧が
高くなり、車高を高くせしめるような調整がなされる。
そして、所定の車高になると、車高検出レバー16が水
平状態に復動されるため、それに伴って、ハウジングブ
ロック30の貫通孔38が圧着板35にて閉塞され、エ
アースプリング9a〜9dへの圧縮エアーの供給が遮断
される。 【0032】また、車型が所定高さよりも高くなった場
合には、車高検出レバー16が回転軸50を中心に水平
状態から図3及び図5において矢印A′方向に回動す
る。これに伴い、回転部材51の他方の押圧部52bが
被押圧棒46に当接してこれを押圧するため、圧着板4
7が圧縮コイルバネ44の附勢力に抗して押圧移動さ
れ、ハウジングブロック30の貫通孔45が開放状態と
なされる。その結果、流量切換バルブ5の給排気口70
は、オリフィス69,左端室66,エアー通路66a,
連通管84,レベリングバルブ4の孔28及び室58を
順次介して排気口59に連通する。このため、エアース
プリング9a〜9d内の圧縮エアーは上述の経路を通っ
て排気口59から外部へ排出される。これにより、エア
ースプリング9a〜9d内の気圧が低減され、車高を低
くせしめるような調整が行なわれる。なお、圧縮エアー
の排出は、車高が所定の高さになるのに伴って前記レバ
ー16が水平状態に復動した時点で停止される。 【0033】以上の如く、車高が所定範囲から外れた高
さになるとエアースプリング9a〜9dの給気又は排気
が行なわれて、車高が常に一定の高さとなるような調整
がなされるが、このような車高調整は、圧縮エアーの給
排をオリフィス69を介して行なうようにしているた
め、圧縮エアーの消費量を最少限に抑えることができ、
圧縮エアーの無駄使いを防止できる。すなわち、凹凸の
多い路面上を走行する時や、ローリング,ピッチング,
ノーズダイブ等の外乱が生じた時に、車高が小刻みに変
化する毎に圧縮エアーの供給及び排気を繰り返したので
は圧縮エアーの無駄使いとなるが、オリフィス69をエ
アー通路系に設けることにより、圧縮エアーの急激な流
動が抑制されて緩慢な流動となり、従って、圧縮エアー
の無駄使いを極力抑えることが可能である。 【0034】次に、車両への乗員の乗降動作を容易に行
い得るように、車高を定状走行時の高さよりも低くする
場合に付き述べる。 【0035】この場合には、乗員が切換スイッチ22を
手動操作にてH端子側からL端子側に切換える。これに
伴い、電磁バルブ20a,20bが開状態から閉状態に
切換えられるため、供給タンク7からの圧縮エアーがこ
れらの電磁バルブ20a,20bによって遮断される。
これにより、各エアーシリンダ21の圧縮エアー導入口
92及びエアー通路93は大気圧となり、エアーシリン
ダ21の作動ロッド85は図6に示す如く圧縮コイルバ
ネ90の附勢力にて引込み位置に保持される。そのた
め、車高検出レバー16は、車高変化とは無関係に強制
的に、回転軸50を中心に矢印A′方向に強制的に回動
されて傾斜状態となる。その結果、回動部材51の押圧
部52bが被押圧棒46に当接してこれを押圧するた
め、貫通孔45が開放状態となる。 【0036】一方、切換スイッチ22のL端子への切換
に伴って、電磁バルブ13はバルブ制御回路23からの
制御信号に基いて閉状態から開状態に切換えられ、供給
タンク7から直接供給される高圧の圧縮エアーが前記電
磁バルブ13を介して流量切換バルブ5の圧縮エアー導
入口75に作動圧力として供給される。その結果、圧縮
エアーがエアー通路72を介して摺動部材65のピスト
ン62に作用するため、摺動部材65は圧縮コイルバネ
67の附勢力に抗して図2において矢印B′方向に押圧
移動される。これにより、弁体64と弁座部68との間
の圧着状態が解除され、ハウジングブロック56の右端
室66とエアー通路61aとが互いに連通状態となる。
かくして、レベリングバルブ4の連通路28と流量切換
バルブ5の給排気口70とは、大径のエアー通路61a
及び小径のオリフィス69を介して互いに連通し、大流
量状態に切換られる(第2の状態)。このため、大径の
エアー通路61a及び小径のオリフィス69を介してエ
アースプリング9a〜9d内の圧縮エアーがそれぞれ排
出されることとなる。従って、オリフィス69のみを介
して圧縮エアーを給排するような既述の場合と異なり、
大径のエアー通路61aをも介して圧縮エアーを流通さ
せるようにしているため、エアースプリング9a〜9d
内の圧縮エアーを比較的急激に排出することができ、そ
の結果、車高を乗降に適した高さまで迅速に変化させる
ことが可能である。 【0037】しかして、エアースプリング9a〜9d内
に圧縮エアーが排出されて車高が所定の高さになるのに
伴い、車高検出レバー16は徐々に水平状態に復動し、
これに基づいて、レベリングバルブ4が図2に示す如き
状態に復動するため、エアースプリング9a〜9d内の
圧縮エアーの排出は停止される。 【0038】またこの際、流量切換バルブ5の室83内
には、圧縮エアー導入口75及びエアー通路72を介し
て圧縮エアーが供給され、その圧縮エアーの作用により
流量切換バルブ5の摺動体76が圧縮コイルバネ82の
附勢力に抗して図3において矢印C′方向に押圧移動さ
れる。この結果、検知ピン78の先端部78aが突設部
材80の回動軌跡内に配置されるが、当初の時点では前
記先端部78aは前記突設部材80に当接しない。そし
て、既述の如くしてエアースプリング9a〜9dに圧縮
エアーが排出されるのに伴って車体フレーム10が下降
されると、車高検出レバー16が水平状態に復動する直
前に、検出ピン78の先端部78aが突設部材80の傾
斜面80aに当接する。 【0039】次いで、車高検出レバー16が相対的にさ
らに矢印A方向に回動すると、前記先端部78aが前記
傾斜面80aにて押圧されて図3において矢印C方向に
移動され、最終的には突設部材80の頂面80b上に乗
り上がる。これにより、スイッチ77の作動子77aが
検知ピン78の他端部78bによって押圧されてON状
態に切換えられ、その旨の信号がスイッチ77のリード
線99を介してバルブ制御回路23に供給される。これ
に基づいて、電磁バルブ13が閉状態に切換えられるた
め、流量切換バルブ5の摺動体76及び検知ピン78は
圧縮コイルバネ82の附勢力によって図3に示す如き位
置に復動される。このような動作により、車高が通常よ
りも低くなされ、この低位置においてレベリングバルブ
4の働きにより車高が一定に保持される。 【0040】なお、このような状態の下で、定常走行の
ために切換スイッチ22を再びL端子からH端子に切換
えると、電磁バルブ20a,20bが再び開状態に切換
えられる。これにより、エアーシリンダ21が既述の如
く伸張状態となるため、車高検出レバー16が回転軸5
0を中心に図2及び図5において矢印A方向に回動され
て傾斜状態となる、これに伴って、回転部材51の押圧
部52aが被押圧棒39に当接してこれを押圧するた
め、レベリングバルブ4の貫通孔38が開弁状態となさ
れる。 【0041】これと同時に、電磁バルブ13はバルブ制
御回路23からの制御信号に基づき開状態に切換えら
れ、流量切換バルブ5の圧縮エアー導入口75及びエア
ー通路72に供給タンク7から直接に高圧の圧縮エアー
が作動圧力として供給されるため、既述の場合と同様
に、弁体64が図2において矢印B′方向に移動されて
流量切換バルブ5のエアー通路61aが開放されると共
に、検知ピン78の先端部78aが突設部材80の回動
軌跡内に配置される。 【0042】しかして、流量切換バルブ5の大径のエア
ー通路61a及び小径のオリフィス69を介して圧縮エ
アーがエアースプリング9a〜9d内に供給される。そ
して、この供給により車体フレーム10が上昇するのに
伴って車高検出レバー16が水平状態に復動されると、
既述の如く検知ピン78が突設部材80にて押圧移動さ
れるため、スイッチ77がON状態に切換えられ、この
際にバルブ制御回路23からの制御信号により電磁バル
ブ13が閉状態に切換えられ、検知ピン78が再び引込
み位置に配置される。これ以後は、既述の如きレベリン
グバルブ4のレベリング動作にて車高が定常走行に適し
た所定高さに維持される。 【0043】このような本実施例の車高調整装置によれ
ば、従来のエアーサスペンションシステムを基本とし、
これに構成簡単な電気・エアー制御系を付加するだけ
で、車高を2段階、すなわち定常走行に適した高位置と
乗降に便利な低位置とに切換えることができる。しか
も、高位置から低位置への車高切換、及び低位置から高
位置への車高切換に際しては、流量切換バルブ5の小径
のオリフィス69に加えて大径のエアー通路61aを介
して圧縮エアーをエアースプリング9a〜9bに給排す
るようにしているため、車高切換を迅速に行なうことが
できる。なお、定常走行時には、前記エアー通路61a
が閉弁状態となされ、前記オリフィス69のみを介して
圧縮エアーが給排されるため、この際の車高調整はレベ
リングバルブ4の働きにより従来と同様に行なわれる。 【0044】 【考案の効果】以上の如く、本考案は、エアースプリン
グに給排される圧縮エアーの流量を流量切換バルブにて
選択的に2段階に切換え得るように構成したものである
から、定常走行時には圧縮エアーを流量切換バルブの小
径のオリフィスのみを介して流通させることにより圧縮
エアーの無駄使いをすることなくレベリングバルブの作
用にて車高を一定の高さに維持することができる。すな
わち、路面上の石等を車輪が乗り越える際の一過性の車
高変化に対して、前記小径のオリフィスを通しての圧縮
エアーの排出量は最低限に抑えられ、ひいては圧縮エア
ーの無駄使いを防止することができる。そもそも、でこ
ぼこ道等での小刻みの車高変化にいちいち対応して圧縮
エアーの給排を繰り返すことは、圧縮エアーの無駄使い
となるため、本考案では、定常走行中は小径のオリフィ
スのみを利用するようにしているのである。 一方、
員,乗客の乗降時に必要に応じて或いは走行速度や路面
状況等に応じて車高をレベリングバルブの作用によるこ
となく強制的に変化させたい場合には、圧縮エアーを流
量切換バルブの大径のエアー通路及び小径のオリフィス
を介して流通させることにより高低の車高調整を迅速に
行うことができる。 【0045】また、本考案によれば、レベリングバルブ
のハウジングブロックと流量切換バルブのハウジングブ
ロックとを一体化すると共に、これらのハウジングブロ
ックを互いに結合して成る1つのハウジング内に、小径
のオリフィス及び大径のエアー通路,並びにその他の各
種のエアー通路を1つのハウジング内に配設するように
したことにより、ハウジングブロックの他に多数のパイ
プを用いる必要がなくなり、従って配管作業の簡素化,
装置のコンパクト化ひいては配置の省スペース化を図る
ことができ、従って非常に実用に適した車高調整装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案に係る車高調整装置が装備される車両の
車高調整系統の構成図である。 【図2】本考案に係る車高調整装置を構成するレベリン
グバルブと流量切換バルブとから成るバルブアッセンブ
リを示す一部水平断面図である。 【図3】図3におけるIII − III線断面図である。 【図4】車高検出レバーに設けられた突設部材の側面図
である。 【図5】バルブアッセンブリ及びエアーシリンダの取付
状態を示す側面図である。 【図6】エアーシリンダの断面図である。 【符号の説明】 1,2,3 車高調整装置 4 レベリングバルブ 5 流量切換バルブ 9a,9b,9c,9d エアースプリング 10 車体フレーム 11 車軸 13 電磁バルブ 16 車高検出レバー 20a,20b 電磁バルブ 21 エアーシリンダ 22 切換スイッチ 23 バルブ制御回路 30 レベリングバルブのハウジングブロック 56 流量切換バルブのハウジングブロック 61 中央室 61a 大径のエアー通路 62 ピストン 64 弁体 69 小径のオリフィス

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 1.車体フレームと車軸との間に配設されたエアースプ
    リングと、車高変化に応じて圧縮エアー供給タンク内の
    圧縮エアーを前記エアースプリングに供給し或いは前記
    エアースプリング内の圧縮エアーを排出するように作動
    するレベリングバルブとをそれぞれ具備する車高調整装
    置において、 (a) 前記レベリングバルブとエアースプリングとの
    間に、小径のオリフィスのみを介して圧縮エアーが流通
    する状態と、前記小径のオリフィス及び大径のエアー通
    の両部を介して圧縮エアーが流通する状態とに、前記
    レベ リングバルブの作用とは無関係に任意に切換可能な
    流量切換バルブを配設し、 (b) 前記流量切換バルブを収容するハウジングブロ
    ックに前記小径のオリフィス及び大径のエアー通路をそ
    れぞれ独立に形成し、 (c) 前記レベリングバルブを収容するハウジングブ
    ロックと前記流量切換バルブのハウジングブロックとを
    互いに一体に結合し、 (d) これらのハウジングブロックにて構成された1
    つのハウジング内に、前記圧縮エアー供給タンクから前
    記エアースプリングに圧縮エアーを供給し或いは前記エ
    アースプリング内の圧縮エアーを排出するための各種の
    エアー通路を形成し (e) 所定の指令信号に基づいて前記流量切換バルブ
    を作動させて前記大径の エアー通路を開弁状態にするこ
    とによって、前記大径のエアー通路及び小 径のオリフィ
    スを通して前記圧縮エアー供給タンク内の圧縮エアーを
    前記 エアースプリングに供給し或いは前記エアースプリ
    ング内の圧縮エアーを 排出し、これに応じて、前記レベ
    リングバルブの作用とは無関係に車高を 高位置或いは低
    位置に強制的に設定すると共に、 (f) 車高が前記高位置或いは低位置に設定された状
    態の下での車両走行中に おいては、前記流量切換バルブ
    によって前記大径のエアー通路が閉弁状態 に設定され、
    前記小径のオリフィスのみを介して圧縮エアーの流通が
    なさ れて前記レバリングバルブの作用にて車高調整が行
    われるように構成した こと、 を特徴とする車高調整装置。
JP1994016183U 1994-12-07 1994-12-07 車高調整装置 Expired - Lifetime JP2551347Y2 (ja)

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