JPH029146Y2 - - Google Patents

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JPH029146Y2
JPH029146Y2 JP3843484U JP3843484U JPH029146Y2 JP H029146 Y2 JPH029146 Y2 JP H029146Y2 JP 3843484 U JP3843484 U JP 3843484U JP 3843484 U JP3843484 U JP 3843484U JP H029146 Y2 JPH029146 Y2 JP H029146Y2
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JP
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piston rod
control spool
cylinder
damping force
chamber
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JP3843484U
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JPS60149410U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、油圧緩衝器に関し、特に、外部から
の流体圧操作によつて減衰力を変更し得るように
形成された油圧緩衝器に関する。
車輌に搭載される油圧緩衝器は、その車輌の走
行状況に応じた好ましい乗心地とするために、発
生する減衰力が変更されるように形成されている
ことが好ましい。そして、そのための提案として
種々のものがあるが、コントロールスプールを作
動することによつて減衰力を変更することとする
場合のコントロールスプールが、コントロールロ
ツドやソレノイド等の機械的あるいは電気的な操
作力によらず、空気圧等の流体圧によつて操作さ
れるとする提案にあつては、コントロールロツド
やソレノイド等の部品を要しないことから経済的
に有利である反面、前記流体圧に対する油圧緩衝
器内の圧力上昇に共なつてコントロールスプール
が切換わり所望の位置にとどまれないこととなる
危惧がある。
すなわち、第1図に示す従来の油圧緩衝器にあ
つては、シリンダ1内に摺動自在に挿通されたピ
ストンロツド2に附設されたピストン部3のシリ
ンダ1内における摺動によつて所定の減衰力が発
生するものであると共に、ピストンロツド2内に
配設されたコントロールスプール4はシリンダ1
内の一方室Aと他方室Bとのピストンロツド2内
を介しての連通を可とするようにピストンロツド
2に穿設された油通路5を開閉し、しかも、その
開閉はピストンロツド2に穿設された通路たる通
気孔6を介して外部からの空気圧等の流体圧の供
給およびその解除によつてするものである。
従つて、コントロールスプール4の背後から供
給される空気圧等の流体圧がコントロールスプー
ル4の正面にシリンダ1内他方室Bから作用する
他の流体圧たるシリンダ内油圧を上廻るときは順
調に作動しても、他方室Bから作用するシリンダ
内油圧がコントロールスプール4に供給される空
気圧に勝るときは、コントロールスプール4が作
動しないこととなり、所望の減衰力を変更をなし
得なくなる危惧がある。
そこで本考案は、前記した事情に鑑み、外部か
らの流体圧の供給およびその解除によつて作動す
るコントロールスプールがシリンダ内油圧の作用
による影響を受けないで作動し所望の減衰力の変
更をすることができる油圧緩衝器を提供すること
を目的とする。
そして、この目的達成のために本考案の構成
を、シリンダ内に摺動自在に挿通されたピストン
ロツドに附設されたピストン部の上記シリンダ内
での摺動によつて所定の減衰力を発生し得るよう
に形成されてなると共に、外部からの流体圧の供
給およびその解除によつて作動し上記減衰力を変
更し得るように形成されたコントロールスプール
を有してなる油圧緩衝器において、コントロール
スプールはピストンロツドの外周に適宜間隔で配
設された一対のガイド部材に摺接すると共に、そ
の摺動方向端部のシリンダ内油圧の受圧面を同一
とするように形成されてなるとするものである。
以下、図示した実施例に基づいて本考案を説明
する。
第2図に示すように、本考案に係る油圧緩衝器
は、シリンダ10内に摺動自在に挿通されたピス
トンロツド11に附設されたピストン部12の上
記シリンダ10内での摺動によつて所定の減衰力
を生じるように形成されている。
すなわち、ピストン部12は、シリンダ10内
を一方室Aと他方室Bとに区画してなり、ピスト
ン本体13には油路14,14′を有すると共に、
各油路14,14′に対向するリーフバルブ15,
15′を有している。そして、ピストン部12の
伸行程時すなわち、図中左行するとき、一方室A
内の油が油路14を挿通してリーフバルブ15を
撓わませ他方室B内に流入するときに所定の伸側
減衰力を発生し、ピストン部12の圧行程時すな
わち、図中右行するとき、他方室B内の油が油路
14′を挿通してリーフバルブ15′を撓わませ一
方室A内に流入するとき所定の圧側減衰力を発生
するように形成されているものである。
なお、上記ピストン部12は、ピストンロツド
11のインロー部11aに配設されているもの
で、リーフバルブ15,15′のそれぞれの外側
にはスペーサ16,16′を有し、一方のスペー
サ16の外側にはバルブストツパ17を有してナ
ツト18によつて固着されているものである。
また、上記ピストンロツド11には、当該油圧
緩衝器外部の適宜流体供給源(図示せず)に連通
する油路19がその軸芯部に形成されており、か
つ、前記インロー部11aおよびその近傍内部に
前記シリンダ10内の一方室Aと他方室Bとの間
を連通し得る油通路20が形成されている。
上記ピストンロツド11の外周には適宜間隔を
有して一対のガイド部材21,22を有してい
る。そして、当該一対のガイド部材21,22に
摺接するコントロールスプール23を有してい
る。
上記一方のガイド部材21は、ピストンロツド
11の外周に植設されたストツパ24に係止され
ると共に、ピストンロツド11との隣接面に介装
されたスナツプ25に係止されて、ピストンロツ
ド11の所定外周面に定着されている。なお、上
記一方のガイド部材21とピストンロツド11と
の隣接面には、シール26が介装されている。
上記他方のガイド部材22は、前記ピストンロ
ツド11のインロー部11aに端部が配設されて
前記ナツト18の締付けによつてピストンロツド
11の外周所定位置に定着されている。そして、
ピストンロツド11との隣接面にはシール27が
配設されている。なお、上記他方のガイド部材2
2の上記端部は前記リーフバルブ15′のバルブ
ストツパをも兼ねているものである。そして、前
記スペーサ16′は、当該他方のガイド部材22
と上記リーフバルブ15′との間に介装されてい
るものである。
上記他方のガイド部材22には、オリフイス2
2aが穿設されており、当該オリフイス22aは
前記ピストンロツド11に穿設された油通路20
に連通するようにピストンロツド11の半径方向
に穿設された連通孔20aに対向するように形成
されている。そして、当該オリフイス22aが開
放されているときは前記シリンダ10内の一方室
Aと他方室Bとは連通状態にあり、当該オリフイ
ス22aが閉塞されるときは上記一方室Aと他方
室Bとの連通状態が遮断されることとなる。
従つて、上記オリフイス22aが閉塞されてい
るときに前記ピストン部12に発生する所定の減
衰力はそのまま維持されることとなるが、オリフ
イス22aが開放されているときは前記ピストン
部12に発生する減衰力は低いものとなる。
そして、上記オリフイス22aを開閉するのが
上記コントロールスプール23である。
上記コントロールスプール23は、その上下端
部すなわち、図中左右方向とされる当該コントロ
ールスプール23の摺動方向端部内側を前記一対
のガイド部材21,22に摺接させているもの
で、中間部23aの一部は、前記ピストンロツド
11の外周に摺接されている。そして、当該コン
トロールスプール23の中間部23aの上方端
(図中左方端)と、その対向する前記一方のガイ
ド部材21の内側端との間には圧力室28を形成
していると共に、上記中間部23aの下方側端
(図中右方側端)と、その対向する前記他方のガ
イド部材22の内側端との間にはコイルバネ29
を有しているものである。なお、上記コントロー
ルスプール23の中間部23aのピストンロツド
11との摺接面にはリツプシール30が配設され
ているが、当該リツプシール30は、これに代え
てOリングとされるものであつてもよい。
上記圧力室28は、前記ピストンロツド11に
穿設された通路19と連通するようにピストンロ
ツド11の半径方向に穿設された連通孔19aと
対向している。従つて、上記ピストンロツド11
内の通路19中に外部からの流体の供給があると
その流体が連通孔19aを介して上記圧力室28
内に流入することになる。そして、当該流体に前
記コイルバネ29を収縮させる流体圧があると、
上記圧力室28がその容積を増し、コントロール
スプール23を図中矢印Yで示す方向に摺動させ
ることとなり、当該流体圧の供給が解除されると
コイルバネ29の反発力によつて図中矢印Yで示
す方向と反対の方向にコントロールスプール23
を押し戻すこととなる。
なお、上記コントロールスプール23の摺動方
向端部内側は前記一対のガイド部材21,22の
外周面に摺接されているものであるが、当該各摺
接面にはシール31,32が配設されている。
また、上記コントロールスプール23の摺動方
向端部(図中左右端部)の端面は、互いに同一面
積となるように形成されており、シリンダ10内
の油圧が各端面に作用したときの受圧面となる
が、そのシリンダ10内油圧を互いに相殺し合う
ものであり、コントロールスプール23の摺動時
に前記外部からの流体圧以外の他の流体圧が当該
コントロールスプールに作用しないように配慮さ
れているものである。
従つて、前記圧力室28内に当該油圧緩衝器外
部からの流体圧の供給があると、コントロールス
プール23は、図中矢印Yで示す方向に摺動し、
他方のガイド部材22に穿設されているオリフイ
ス22aを閉塞し、前記ピストン部12に発生す
る所定の伸側減衰力あるいは圧側減衰力を高いま
ま維持し、車輌の悪路走行や高速走行に適する高
い減衰力の維持が期待できることとなる。
一方、圧力室28内に供給される流体圧を解除
することとすると、コントロールスプール23は
コイルバネ29の反発力によつて図中矢印Yで示
す方向と反対の方向に押し戻され、他方のガイド
部材22に穿設されているオリフイス22aを開
放し、ピストン部12に発生する減衰力を所定の
高さより低いものに変更し、車輌の平坦路走行に
適する低い減衰力の維持が期待できることとな
る。
なお、上記圧力室28に供給される流体はエア
であつてもよく、また油であつてもよいこと勿論
であり、いずれの場合にあつても、コイルバネ2
9が配設されている空間内にエアあるいは油が侵
入することのないのは勿論である。
以上のように本考案によれば、コントロールス
プールを外部からの流体圧の供給およびその解除
によつて作動することができ、ピストン部に発生
する所定の減衰力を車輌の走行状況に応じて変更
することができると共に、当該コントロールスプ
ールの作動にあつて、シリンダ内油圧の作用によ
つてコントロールスプールが切換わり所望の位置
にとどまれないということになる危惧もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の油圧緩衝器を示す断面図、第2
図は本考案に係る油圧緩衝器を部分的に拡大して
示す断面図である。 10……シリンダ、11……ピストンロツド、
12……ピストン部、19……通路、20……油
通路、21……一方のガイド部材、22……他方
のガイド部材、22a……オリフイス、23……
コントロールスプール、28……圧力室、29…
…コイルバネ、30……リツプシール、A……一
方室、B……他方室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内に摺動自在に挿通されたピストンロ
    ツドに付設されたピストン部の上記シリンダ内で
    の摺動によつて所定の減衰力を発生し得るように
    形成されてなると共に、外部からの流体圧の供給
    およびその解除によつて作動し上記減衰力を変更
    し得るようなコントロールスプールを有してなる
    油圧緩衝器において、コントロールスプールはピ
    ストンロツドの外周に適宜間隔で配設された一対
    のガイド部材に摺接すると共に、その摺動方向端
    部の受圧面積を同一とするようにしたことを特徴
    とする油圧緩衝器。
JP3843484U 1984-03-16 1984-03-16 油圧緩衝器 Granted JPS60149410U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3843484U JPS60149410U (ja) 1984-03-16 1984-03-16 油圧緩衝器

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JP3843484U JPS60149410U (ja) 1984-03-16 1984-03-16 油圧緩衝器

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Publication Number Publication Date
JPS60149410U JPS60149410U (ja) 1985-10-04
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