JP2551201B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2551201B2
JP2551201B2 JP2120589A JP12058990A JP2551201B2 JP 2551201 B2 JP2551201 B2 JP 2551201B2 JP 2120589 A JP2120589 A JP 2120589A JP 12058990 A JP12058990 A JP 12058990A JP 2551201 B2 JP2551201 B2 JP 2551201B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5526Control therefor; circuits, track configurations or relative disposition of servo-information transducers and servo-information tracks for control thereof
    • G11B5/553Details
    • G11B5/5547"Seek" control and circuits therefor

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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、記録媒体ディスクを使用して信号の記録及
び/又は再生を行うためのディスク装置に関し、更に詳
細には、目的トラックのシーク(検索)を容易且つ迅速
に行うことができるディスク装置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 固定磁気ディスク装置でヘッドを所望トラック上に位
置決めする代表的な方式として、サーボヘッドとサーボ
面とを使用したサーボ面サーボ方式と、トラックとヘッ
ドとの位置関係を検出するためのエンコーダを使用した
エンコーダサーボ方式と、ステップモータによってステ
ップパルス数だけヘッドを送る方式との3つがある。
ところで、上記の第1番目のサーボ面サーボ方式は、
ディスクの一面をサーボ専用に使用するために、ディス
クの利用効率が悪いという欠点及びサーボ面の記録を形
成する装置が高価であるという欠点を有する。第2番目
のエンコーダ方式は、エンコーダが複雑な構造のために
必然的に装置が高価になるという欠点を有する。第3番
目のステップパルスの方式は高速シークが困難であると
いう欠点を有する。
一方、目的トラックのシークする時に、トラックに予
め書き込まれたアドレスをヘッドで読み取ってヘッドを
目的トラックに位置決めする方式がある。しかし、トラ
ック数が多くなると必然的にアドレス信号のビット数も
多くなり、ヘッドをディスクの半径方向に送りながらア
ドレス信号を迅速に読み取ることが困難になる。
この種の問題を解決するために、本願出願人は、特願
昭62−301999号で1つの記録面における多数のトラック
を群に分割し、各群内のトラックに同一の識別コードを
付けることを提案した。この方式では、全部のトラック
に異なるコードを付けることが不要になるので、トラッ
ク識別コードのビット数が少なくなる。
しかし、上記出願では、トラック群を識別するため
に、シーク時に各群で少なくとも1回はトラック識別コ
ードを正確に読み取ることが必要になる。上記出願にお
いて各群に於けるトラック識別コードの読み取り回数は
ヘッドの移動速度に反比例するので、シーク時における
ヘッドの移動速度をあまり高くすると、1つの群での1
回のトラック識別コードの読み取りが不可能になる。上
記出願にはある群でトラック識別コードの読み取りが行
われない場合の対応策は開示されていない。
そこで、本発明の目的は、高速シーク時においてもヘ
ッドが位置するトラック位置を正確に判定することが可
能なディスク装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明は、同心円状に形成
された多数のトラックを有し、前記多数のトラックが複
数のトラック群に分けられ、各トラック群の中のトラッ
クを互いに識別するために、各トラック群の中のトラッ
クにトラック認識コードが記録され、各トラック群の前
記トラック認識コードが同一とされている記録媒体ディ
スクと、前記ディスクの回転手段と、少なくとも前記ト
ラック認識コードを読み取るための信号変換ヘッドと、
前記ヘッドを前記ディスクのトラック交差方向に移動さ
せるためのヘッド移動手段と、前記ヘッドの移動速度を
検出する速度検出手段と、前記多数のトラックから選択
された目的トラックを示すトラック指令信号を与えるト
ラック指令手段と、前記ヘッドが現在位置している現在
トラックと前記目的トラックとの差に基づいて前記ヘッ
ドのための所定の速度制御信号を形成し、前記速度検出
手段で検出した速度が前記速度制御信号で指定された速
度に追従するように前記ヘッド移動手段を制御し、且つ
前記ヘッドで読み取られた前記トラック認識コードを一
定時間間隔で読み込むように形成されており、且つ前記
一定時間間隔での前記トラック認識コードの読み込み毎
に、前記一定時間間隔における前記ヘッドの検出移動量
M1を前記トラック認識コードに基づいて求め、且つ前記
一定時間間隔における変換ヘッドの予想移動量M2を決定
し、且つ前記検出移動量M1と前記予想移動量(M2)とを
比較して、前記検出移動量M1と前記予想移動量M2との差
の絶対値|M2−M1|が所定値よりも大きい時には前記トラ
ック群のトラック数又はこのトラック数の整数倍の値を
前記検出移動量M1に加算して補正移動量M1′を求めて現
在のトラック番号を決定し、前記差の絶対値|M2−M1|が
前記所定値以下の時には前記検出移動量M1の補正を行わ
ないで現在トラックの番号を決定するように形成されて
いる制御手段とを備えたディスク装置に係わるものであ
る。
なお、予想移動量M2は、速度情報と時間との積によっ
て決定できる。
また、予想移動量M2は、1回前の実際の移動量によっ
て近似的に決定することができる。
[作用] 本発明では、シーク時に予め決められた速度でヘッド
を移動する。従って、ヘッドの移動量を予想することが
可能になる。予想移動量M2と検出された移動量M1との差
が所定範囲から外れた時には、トラック群を飛び越した
と判断し、検出移動量M1を補正し、これによって正しい
現在トラック(シリンダ)の番号を得る。
[実施例] 次に、第1図〜第11図によって本発明の実施例に係わ
る固定磁気ディスク装置を説明する。第1図において、
剛性の大きい記録媒体磁気ディスク1はハブ2に固定さ
れ、ハブ2はディスクモータ3に結合されている。モー
タ3は制御駆動回路4にて駆動され、ディスク1を高速
回転させる。
磁気ヘッド5はアーム6に支持され、アーム6はボイ
スコイル型モータ7に結合されている。ボイスコイルモ
ータ7は、磁石とコイルとから成る公知のものであり、
コイルに流す電流によってアーム6を円弧状に運動さ
せ、アーム6の先端のヘッド5をディスク1の半径方向
(トラック交差方向)に移動するものである。
ところで、ディスク1は同心円状に多数のトラック
(シリンダ)8を有し、各トラック8には所定のトラッ
クフォーマットでデータが記録されている。トラックフ
ォーマットは多数(この例では16個)のデータセクタと
第1図で斜線を付して示す多数(この例では16)のサー
ボセクタ10を有する。なお、各トラック8のサーボセク
タ10はディスク1の放射線状に延びる角度位置に配置さ
れている。
なお、磁気ディスクの分野では、一般に、シリンダ
(cylinder)という考え方が導入され、複数のヘッドに
よって同時に走査される複数トラックに対して同一のシ
リンダ番号が付され、1つの記録面における複数のトラ
ックは、トラック番号によって区別されずにシリンダ番
号によって区別される。また、複数の記録面の同一シリ
ンダの複数のトラックはトラック番号によって区別され
る。しかし、本願においては、説明の都合上、同一記録
面の複数トラックの区別をシリンダ番号によって行わず
に第1のトラック、第2のトラック等のようにトラック
名によって行う。
第2図はサーボセクタを説明するためのトラック8の
展開図である。各トラック8のサーボセクタは、データ
セクタの相互間に配置され、同期信号領域とトラック認
識コード領域と位置決めサーボ信号領域とガード(保
護)領域とを有する。同期信号領域は磁化パターン記録
領域と直流消去領域とから成る。サーボ信号はトラック
8の中心線の一方の側に片寄って配置されたサーボバー
ストAと他方の側に片寄って配置されたサーボバースト
Bとから成る。
第3図は第2図の同期信号領域に記録された同期信号
及びトラック認識コード領域に記録されたトラック認識
コードのパターンを示す。同期信号は各トラック8の同
一角度位置に配置され且つ相互に分離された4つの磁化
領域10と、同期位置を決定する直流消去領域10aとから
成る。ディスク1のトラック8は多数のトラック群に分
割され、各トラック群毎に同一のトラック認識コードが
記録されている。即ち、第3図に示すトラックT0からト
ラークT15までの第1のトラック群のトラック認識コー
ドのパターンとトラックT16からT31までの第2のトラッ
ク群のトラック認識コードのパターンは同一である。
また、同一のトラック群の中が更に2つに分割されて
いる。今、第1のトラック群を例にとって説明すると、
トラックT0〜T15が前半分トラックT0〜T7と後半分トラ
ックT8〜T15との2つに分けられている。前半分と後半
分とを区別するためのフラグ(flag)を得る目的で前半
分トラックT0〜T7のディスク1の回転角度位置θ0に対
応する値に磁化領域11が設けられ、後半分トラックT8〜
T15の同一角度位置θ0には磁化領域が設けられていな
い。第1のトラックT0にはトラック認識コードとして磁
化領域11が設けられているのみであり、第16のトラック
T15には何ら磁化領域も設けられていない。第2〜第15
のトラックT1〜T14は隣接トラックと識別するための第
1〜第7の磁化領域12〜18を有する。なお、各磁化領域
10〜18を複数トラックにまたがるように形成せずに、各
トラック8の境界領域で分断されるように形成してもよ
い。第1図のヘッド5を使用して各磁化領域10〜18を設
ける場合には必然的に各トラックの境界領域で各磁化領
域10〜18の分断が生じる。
第2及び第15のトラックT1、T14は第1の磁化領域12
のみを第1の角度位置θ1に有している。
第3及び第14のトラックT2、T13は第1の角度位置θ
1の第1の磁化領域12の他に、第2の角度位置θ2に第
2の磁化領域13を有している。
第4及び第13のトラックT3、T12は第1及び第2の角
度位置θ1、θ2に第1及び第2の磁気領域12、13を有
している他に、第3の角度位置θ3に第3の磁化領域14
を有している。
第5及び第12のトラックT4、T11は第1〜第3の角度
位置θ1〜θ3の他に、第4の角度位置θ4に第4の磁
化領域15を有している。
第6及び第11のトラックT5、T10は第1〜第4の角度
位置θ1〜θ4の他に、第5の角度位置θ5に第5の磁
化領域16を有している。
第7及び第10のトラックT6、T9は第1〜第5の角度位
置θ1〜θ5の他に、第6の角度位置θ6に第6の磁化
領域17を有している。
第8図及び第9のトラックT7、T8は第1〜第6の角度
位置θ1〜θ6の他に第7の角度位置θ7に第7の磁化
領域18を有している。
なお、トラックT16〜T31の次の群においてもトラック
T0〜T15の群と全く同じパターンに磁化領域10〜18が繰
り返して形成されている。
トラックT0〜T15にトラック認識コードとして磁化領
域11〜18を第3図に示すパターンに設ければ、トラック
T0〜T15を完全に区別することができる。
なお、トラック認識コード領域には第3図に示す如く
トラックT0(トラック零)位置を検出するための位置検
出信号Z1が記録されている。即ち第1のトラック群に属
するトラック零T0にはZ1とZ2との両方が記録され、その
他のトラックにはZ1のみが記録されている。
再び第1図を説明すると、ヘッド5にはライト回路19
及びリード増幅器20が接続されている。リード増幅器20
に接続されたリードデータ形成回路21はトラック8のデ
ータ領域のリード出力を波形整形してリードデータ(リ
ードパルス)を形成する回路である。なお、リードデー
タ形成回路21はマイクロコンピュータ27に接続されてい
る。
ヘッド5による第2図のサーボバーストA及びBの読
取りに基づいてトラック8の中心に対するヘッド5の位
置情報を得るための位置信号形成回路22がリード増幅器
20に接続されている。リード増幅器20には更に、第3図
に示した同期信号領域及びトラック認識コードの磁化領
域10〜18を読み取るための波形整形回路としてのコンパ
レータ23が接続されている。このコンパレータ23の出力
にはタイミング信号発生器24と、フラグ検知ラッチ回路
25と、カウンタ26とが接続されている。
タイミング信号発生器24は、第3図のサーボセクタに
記録されている同期信号領域を検出し、ライン28によっ
てマイクロプロセッサ即ちマイクロコンピュータ27に知
らせる。タイミング信号発生器24は、更に、トラック認
識コードの第3図に示す磁化領域11の有無を検出するた
めに第6図(B)に示すフラグ抽出タイミング信号を発
生し、これをライン29によってフラグ検知ラッチ回路25
に送り、且つ第3図の磁化領域12〜18の対応信号を抽出
するために第6図(C)に示すカウンタ制御信号をライ
ン30によってカウンタ26に送り、且つ第2図に示すサー
ボバーストA及びBを抽出するためのタイミング信号を
ライン31、32によって位置信号形成回路22に送る。
フラグ検知ラッチ回路25は、第6図(B)に示すフラ
グ抽出タイミング信号が高レベルの期間にのみ第6図
(A)のコンパレータ23の出力パルスに応答する。即
ち、磁化領域11に対応するコンパレータの出力パルス11
aに応答して第6図(D)に示す如く高レベルのラッチ
出力即ちフラグを発生し、これをライン33でマイクロコ
ンピュータ27に送る。
カウンタ26は第6図(C)に示すカウンタ制御信号が
高レベルの期間のみ第6図(A)のコンパレータ23の出
力パルスに応答する。即ち、第3図のトラック認識コー
ドの磁化領域12〜18に対応する第6図(A)のコンパレ
ータ出力パルス12a〜18aを計数して3ビットライン34に
第6図(E)に示す計数出力を発生する。なお、タイミ
ング信号発生器24はカウンタ26及びフラグ検知ラッチ回
路25に第2図及び第3図に示す同期信号領域の検出信号
に応答してリセット信号を供給する。従って、カウンタ
26はサーボセクタ毎にトラック認識コード(磁化領域12
〜18)を計数する。第6図のt1時点よりも前の期間では
7個の磁化領域12〜18に応答して7個のコンパレータ出
力パルス12a〜18aが発生しているので、カウンタ26の出
力は2進数の[111]になり、t1時点よりも後では3個
の磁化領域12、13、14の検出に基づいて3個のパルス12
a、13a、14aが発生しているので、カウンタ26の出力は
2進数の[011]になる。今、第3図のトラックT0〜T7
に注目すると、カウンタ26はトラックT0〜T7に対応して
[000][001][010][011][100][101][110]
[111]の出力を発生し、8個のトラックT0〜T7を完全
に区別することができる。8個のトラックT0〜T7を区別
するために、一般には3ビットの2進数をディスク1に
記録する。しかし、本実施例のディスク1では2進数で
トラック8の判別信号(アドレス)が記録されずに、第
3図に示す如く磁化領域12〜18の数を変えることによっ
てトラックを区別している。従って、8個のトラックT0
〜T7を区別するために7個の磁化領域12〜18が必要にな
る。磁化領域12〜18は漸増及び漸減するように配置され
ているので、誤りの少ないトラック認識コード検出が可
能になる。即ち、磁化領域12〜18が漸増及び漸減してい
るので、カウンタ26で磁化領域12〜18の個数を計数する
時に大幅な誤差が生じ難い。
トラックT0〜T7の前半分グループとトラックT8〜T15
の後半分グループとの区別は磁化領域11の有無によって
達成する。マイクロコンピュータ27は内蔵するソフトに
よって次の変換を行う。磁化領域11が有ることに対応し
てフラグ検知ラッチ回路25の出力ライン33のフラグが論
理の[1]の場合には、カウンタ26の出力をそのままト
ラック識別データとする。即ち、トラックT0〜T7におい
ては、第6図(E)に示すカウンタ26による磁化領域12
〜18の読み取り出力がそのままトラック識別データとな
る。一方、磁化領域11が無いためにフラグが論理の
[0]である場合には、10進数における15−カウンタ出
力値に対応する演算が行われる。即ちトラックT8に対応
して15−7=8、トラックT9に対応して15−6=9、ト
ラックT10に対応して15−5=10、トラックT11に対応し
て15−4=11、トラックT12に対応して15−3=12、ト
ラックT13に対応して15−2=13、トラック14に対応し
て15−1=14、トラックT15に対応して15−0=15と等
価な演算が2進数で行われる。この結果、16個のトラッ
クT0〜T15を8個の磁化領域11〜18で完全に区別するこ
とが可能になる。
あるトラック群から別のトラック群の目的トラックに
ヘッド5を移動させるシーク動作は後で述べる。
第1図の位置信号形成回路22は、ヘッド5が目的トラ
ック8の中心に一致するように位置決めされているか否
かを示す位置信号を形成する回路である。この位置信号
形成回路22は、第5図に示す如く第1及び第2のピーク
ホールド回路36、37と、2つの差動増幅器38、39と、切
換スイッチ40とから成る。第1のピークホールド回路36
はリード増幅器20から得られる第2図に示すサーボバー
ストAの読み取り信号のピークをライン31のタイミング
信号によって抽出し、これをホールドして出力する。第
2のピークホールド回路37はリード増幅器20から得られ
る第2図に示すサーボバーストBの読み取り信号のピー
クをライン32のタイミング信号によって抽出し、これを
ホールドして出力する。一対の差動増幅器38、39は共に
第1及び第2のピークホールド回路36、37の出力の差を
求めるものであるが、互いに反対極性となるように第1
及び第2のピークホールド回路36、37に接続されてい
る。これは、第2図に示す如くサーボバーストA、Bが
2つのトラックで共用するように書き込まれているため
に、サーボバーストA、Bのトラック中心に対する片寄
りの方向が1トラック毎に変化することを補正するため
である。トラックが奇数であるか偶数であるかを示す信
号がマイクロコンピュータ27からライン41によって位置
信号形成回路22の切換スイッチ40に与えられる。偶数ト
ラックにヘッド5が位置している時には第1の差動増幅
器38の出力即ち第2のピークホールド回路37の出力から
第1のピークホールド回路36の出力を減算した信号がス
イッチ40を介して送出され、奇数トラックにヘッド5が
位置している時には第2の差動増幅器39の出力即ち第1
のピークホールド回路36の出力から第2のピークホール
ド回路37の出力を減算した信号がスイッチ40を介して送
出される。差動増幅器38、39の出力は第7図に示す如
く、トラック8の中心とヘッド5の中心が一致している
時に零になり、トラックずれが生じると、このずれに対
応した値になる。位置信号形成回路22は位置サーボのた
めにライン42によって第1図の制御回路43に接続されて
いる。
トラック零検出回路60はコンパレータ23の出力からト
ラック零検出信号Z1、Z2を検出し、トラック零であるか
否かを示す信号をライン61によってマイクロコンピュー
タ27に送る。なお、トラック零検出信号の抽出のタイミ
ングを決定するために、トラック零検出回路60はライン
62でタイミング信号発生回路24に接続されている。
マイクロコンピュータ27はライン44によって与えられ
るトラック指令信号で指定された目的トラックにヘッド
5を位置決めするための制御を司る。このため、マイク
ロコンピュータ27は8ビットのシークデータライン45と
D/A変換器46とライン47とを介して制御回路43に接続さ
れ、且つシーク方向信号ライン48及びモード指示信号ラ
イン49によっても制御回路43に接続されている。ライン
45のシークデータはボイスコイルモータ7によってヘッ
ド5を目的トラックに移動させるために必要なヘッド移
動量に対応した8ビットデータであり、シーク速度情報
を含むものである。なお、D/A変換器46はシークデータ
をヘッド5の移動速度に対応したアナログ信号に変換し
て制御回路43に送るものである。なお、シークが完了し
た後の位置決めモード時には、D/A変換器46から位置指
示基準信号(例えば零ボルト)が発生する。
マイクロコンピュータ27からライン45に送出するシー
クデータ(速度データ)は第10図で実線で示す速度制御
線Xに対応している。この速度制御線Xは速度零から一
定速度まで直線的に立上る加速領域X1と、一定速度を維
持する低速領域X2と、直線的に立下る減速領域X3とを有
する。この実施例では、現在トラックと目的トラックの
差に応じて加速領域X1、定速領域X2、減速領域X3の時間
幅が変えられる。これ等の速度制御データは、マイクロ
コンピュータ27に内蔵されているROM(リード・オンリ
ー・メモリ)27aに予め書き込まれている。
マイクロコンピュータ27から導出されているライン48
のシーク方向信号はヘッド5をディスク1の内側に移動
させるか外側に移動させるかを区別するためのものであ
る。
ライン49のモード指示信号はシークモードか位置決め
(トラッキング)モードかを区別する信号である。
速度センサ50はアーム6に取付けられた速度検出コイ
ルと、この速度検出コイルに磁界を与えるマグネットと
から成り、ヘッド5の移動速度及び移動方向に対応する
電圧(速度信号)を発生し、この速度信号をライン51を
介して制御回路43に与える。
制御回路43は第4図に原理的に示す如く、位置制御用
誤差増幅器52と速度制御用誤差増幅器53とを含む。位置
制御用誤差増幅器52の一方の入力端子はスイッチ54を介
して位置信号ライン42に接続され、他方の入力端子はス
イッチ55の接点aを介して又は反転回路56とスイッチ55
の接点bを介して第1図のD/A変換器46の出力ライン47
に接続されている。速度制御用誤差増幅器53の一方に入
力端子は速度信号ライン51に接続され、他方の入力端子
は前段の誤差増幅器52の出力端子に接続され、出力端子
は第1図の駆動回路57を介してボイスコイルモータ7に
接続されている。
スイッチ55はライン48のシーク方向信号によって制御
されるものであり、シーク方向信号がディスク1の内周
から外周にヘッド5を移動することを示す状態(例えば
高レベル)の時には接点bがオンになり、外周から内周
にヘッド5を移動することを示す状態(例えば低レベ
ル)の時には接点aがオンになる。
スイッチ54はライン49のモード指示信号で制御され
る。モード指示信号がシークモード即ち速度制御モード
を示す状態(例えば高レベル)の時にはスイッチ54がオ
フになり、モード指示信号が位置制御(トラッキング制
御)を示す状態(例えば低レベル)の時にはスイッチ54
がオンになる。
第1図のボイスコイルモータ7はストッパ58を有して
いる。このストッパ58はヘッド5がディスク1の最外周
のトラック零よりも大幅に外側に移動することを制限す
る。
ディスク1の回転速度の検出及びセクタ検出のため
に、一般に周波数発生器(FG)と呼ばれているパルス発
生器63が設けられている。このパルス発生器63はディス
ク1のセクタの配列に対応するように形成された光学ス
リットを有する回転板64とスリットの通過を光学的に検
出するセンサ65とから成る。回転板64はモータ3に結合
されているので、センサ63からディスク1のセクタに対
応したパルスを得ることができる。即ち、この実施例で
は1トラックに16セクタが設けられているので、ディス
ク1の1回転に対応してセンサ63から16個のパルスが出
力する。センサ63の出力ラインは、波形整形回路66を介
してモータ制御駆動回路4に接続されていると共に、タ
イミング信号発生器24に接続されている。センサ65から
得られるパルスの繰返し周波数はディスク1の回転速度
に比例しているので、制御駆動回路4においてモータの
定速度制御に利用される。また、センサ65の出力パルス
はセクタを示すので、タイミング信号発生器24におい
て、セクタの位置の決定に利用される。
[動作] このディスク装置におけるシークはディスク1の最外
周のトラック零を基準にして行われる。このため、電源
投入又はキャリブレーション指令に応答してディスク1
が回転され、ヘッド5はトラック零に位置決めされる。
即ち、第1図の電源オン検出回路67から得られる電源投
入信号に同期してヘッド5をディスク1の外周方向に移
動させる指令がマイクロコンピュータ27で作成され、ヘ
ッド5が認識コードを読み取ることができるゆっくりし
た速度でトラック零に向うようにボイスコイルモータ7
が制御される。これにより、トラック零検出信号Z2が検
出され、トラック零が検出回路60からトラック零を示す
信号がライン61でマイクロコンピュータ27に送られ、マ
イクロコンピュータ27はヘッド5の移動制御を停止す
る。その後サーボバーストA、Bの検出による位置信号
に基づいてヘッド5をトラックT0の中心に位置決めす
る。そして、マイクロコンピュータ27に内蔵されている
トラックアドレスカウンタをリセットする。このアドレ
スカウンタはトラックT0を基準にしてヘッド5のディス
ク1上の位置に対応した値を出力する。
ところで、ヘッドが第8図に示すような軌跡によって
移動しつつ、ディスク1の外周から内周に向って配置さ
れているトラックT0からトラックTnまで全トラックをト
ラック認識コードを順次に正確に読み取ったと仮定すれ
ば、フラグ検知ラッチ回路25の出力とカウンタ26の出力
とに基づいてマイクロコンピュータ27内で第9図に示す
ように10進数の0〜15に対応する変換コード出力を周期
的に得ることができる。なお、変換コード出力はトラッ
クカウンタ出力及び前述した数値15からカウンタ値を減
算した値である。
ところで、シーク時に、各トラック群において確実に
1回以上の確率でトラック認識コードを正確に読み取る
ことができるようにヘッド5の最大移動速度を設定すれ
ば、最大移動速度が小さくなり、必然的にシーク時間が
長くなる。一方、ヘッド5の最大移動速度を高めると、
あるトラック群ではトラック認識コードを読み取ること
が不可能になり、ヘッドの現在位置が不明になる。この
問題を解決するために、本実施例ではヘッド5の移動の
立上り及び立下りをゆっくりにし、速度制御信号によっ
てヘッド5の移動量が予想できるように構成されてい
る。ヘッド5のコード読み取りに基づく検出移動量M1と
予想移動量M2との比較によってトラック群の飛び越しの
有無を判断し、トラック群を飛び越してコードの読み込
みが行われたと判断したときにはヘッド5の移動量の訂
正が行われる。
次に、第9図を参照してトラックT0から所望トラック
T146にヘッド5を移動させる時の動作を原理的に説明す
る。まず、トラック指令ライン44から目的トラックT146
を示すトラック指令信号がマイクロコンピュータ27に与
えられる。このトラック指令信号は、トラック群とこの
群に属するトラック認識コードで与えるのではなく、デ
ィスクの全トラックの最外周のトラック零から最内周の
トラックまでに連続的に付けたトラック番号(シリンダ
番号)によって与える。
次に、マイクロコンピュータ27はヘッド5の現在位置
を判定する。この例ではヘッド5の現在位置はトラック
T0であると仮定しているので、マイクロコンピュータ27
は目的トラックT146と現在トラックT0との差T146−T0=
146を求める。これにより、ヘッド5の移動トラック数
が146であることが分る。マイクロコンピュータ27はこ
の移動トラック数146に適合するシークデータ(シーク
速度データ)とシーク方向信号とを作成する。即ち、ヘ
ッド5を146トラック分高速移動させるために必要なボ
イスコイルモータ7の電流値の情報を有するシークデー
タ(シーク速度データ)を8ビットライン45に送る。シ
ーク速度データは、第10図に示すように一定の傾きを有
する加速および減速領域X1、X3と一定速度領域X2とを有
する。但し、シーク時におけるヘッド5の移動量が小さ
い時には、加速と減速領域X1、X3のみとなる場合もあ
る。D/A変換器46からはこのシークデータ(速度デー
タ)に対応するアナログ信号が得られ、ボイスコイルモ
ータ7はこのアナログ信号に対応した制御状態になる。
即ち、速度センサ50による速度制御回路が設けられてい
るので、シーク制御データで指定された速度と速度セン
サ50で検出された速度とが等しくなるような速度制御が
行われ、ヘッド5の実際の移動速度は第10図で点線Yで
示すように、目標速度制御線Xにほぼ一致する。
目的トラックT146にヘッド5が移動させるシークデー
タ(速度データ)が決定し、ヘッド5の移動が開始する
と、ディスク1は回転中であるので、ディスク1に渦巻
状のヘッド走査軌跡が生じ、ヘッド5は第8図において
矢印59で示すようにトラック8を斜めに横切る。マイク
ロコンピュータ27は、タイミング信号発生器24から与え
られるセクタを示すタイミング信号に同期して一定周期
(一定時間間隔)Tでトラック認識コード(カウンタ26
の出力)の読み込みを行う。第9図では、この読み込み
がR1〜R8で示されている。第9図では、説明の都合上、
トラックT4、T12、T24、T78、T96、T130、T142、T146の
サーボセクタのトラック認識コードの読み取りが可能で
あったことを示す。なお、第9図の横軸はトラック位置
を示す。
トラックT4をヘッド5が横切る時にコードの読み取り
を行うことによって第3図に示す磁化領域11に対応する
フラグ及び12、13、14、15に対応するカウンタ出力がラ
イン33、34からマイクロコンピュータ27に与えると、マ
イクロコンピュータはトラックT4であることを認識し、
残りのヘッド移動量T146−T4=142を求め、更にこの移
動量142に適合する新しいシークデータ(シーク速度デ
ータ)を形成し、ライン45に出力する。これにより、常
に最適速度でヘッド5は移動する。T12、T24、T78、T9
6、T130、T142をヘッド5が横切ってトラック認識コー
ドが読み取られた場合にも同様に新しいシークデータ
(シーク速度データ)が形成される。
マイクロコンピュータ27はROM27aに書かれているプロ
グラムに従って第11図に示すフローチャートのように動
作し、現在トラックを正確に判断する。このフローチャ
ートに従えば、ブロック70でシークが開始すると、第1
図のタイミング信号発生器24からライン28によってマイ
クロコンピュータ27に与えられるセクタ信号が割込み信
号となってブロック71に示すようにシーク速度データが
D/A変換器46に送出され、ヘッド5の移動が開始する。
次に、ブロック72においてトラック情報を取り込む。即
ち、現在トラックを検出するためにセクタ周期(1セク
タに対応する角度だけディスク1が回転するために要す
る時間であって例えば620μsec)毎にトラック情報(ト
ラック認識コード)を読み取る。
次に、ブロック73に示すように一定時間(例えば1セ
クタ周期)におけるヘッドの検出移動量M1を求める。こ
の移動量はブロック72でのN回目(現在)のトラック情
報(トラック番号)とN−1(1回前)のトラック情報
(トラック番号)との差である。今、T4、T12、T24の読
み取り時の変換コード出力値が、4、12、8であったと
すれば、トラックT4の認識コードが読み取られた時に
は、現在トラック番号と1回前のトラック番号との差4
−0=4により一定時間間隔での移動量M1を求める。
トラックT12の時には、移動量M1は12−4=8とな
る。
トラックT24の時には8−12=−4であるので、群が
変わったと判断して移動量M1は(16−12)+8=12とな
る。
即ち、N回目(現在)の変換コード出力からN−1回
目(前回)の変換コード出力を引いた値が正の時には、
そのまま引き算をなし、負の時にはトラック群のトラッ
ク数(この実施例では16)からN−1回目(前回)を引
いたものにN回目(現在)の値を加算する。第9図のト
ラックT0からT24までのヘッド5の移動は、第10図の加
速領域X1に従っている。即ち、認識コードの読み取りは
一定時間間隔Tで行われているにも拘らず、一定時間T
におけるヘッドの移動量M1は4、8、12に示すように変
化している。これは、とりもなおさず加速していること
を意味する。この移動量M1の変化分(増加分)は、8−
4=4、12−8=4であり、各読み取り時点で一定であ
る。この様に移動量M1の変化分が一定であるということ
は、現在の読み取り時点(N)から次の読み取り時点
(N+1)までの移動量を予想するために好都合であ
る。
第11図のブロック74において、検出移動量M1の補正の
要否が判定される。第9図のコード読み取りR1、R2、R3
においては、N−1回目からN回目までに1つのトラッ
ク群を飛び越していないので、検出移動量M1の補正は不
要である。このブロック74における判定方法を次に説明
する。
この実施例では、N−1回目からN回目までの予想移
動量M2を決定し、この予想移動量M2と検出移動量M1との
差の絶対値(|M2−M1|)が所定値〔好ましくはヘッド5
の1周期における最大移動量(18)の40〜80%の範囲
(7〜14)から選ばれた値例えば9)〕以上の場合には
補正の必要があることを示すYES出力を送出する。
予想移動量M2の決定方法は色々あるが、この実施例で
は、N−1回目のコード読み取りに基づいて設定された
速度とコード読み取りの周期とに基づいて求めている。
周期は一定であるので、速度情報が得られれば直ちにヘ
ッドの移動量(横切るトラックの数)が決定される。
今、R2をN回目のコード読み取りとし、R1をN−1回
目のコード読み取りとし、R1からR2までの予想移動量M2
が8であるとすれば、R1からR2までの検出移動量M1も8
であるので、検出移動量M1の補正の要否を決める|M2−M
1|は0となり、補正が不要であることが分る。
補正が不要な場合には、第11図のブロック76におい
て、移動すべき残りのトラック数が求められる。R2まで
のヘッド移動量の累計値は12であるので、R2における残
りのトラック数は、146−12=134である。
次に、ブロック77で目的トラック(146)に至ったか
否かが判断され、NOの時にはブロック71に戻る。YESの
時にはブロック78に示すように目的トラック(146)に
達したことを示すフラグを立ててブロック79で終了とす
る。
第9図において、トラックT78、T96の読み取りは、第
10図の定速領域(最高速度領域)X2に従っている。この
定速領域においては、マイクロコンピュータ27がコード
を読み込むための1周期(一定時間間隔T)においてヘ
ッド5が約18トラックを横切るようにヘッド5の速度が
設定されている。従って、コードの読み取りがトラック
T78とT96で行われ、トラックT80〜T95の群で1度もコー
ドの読み取りが行われないような場合が生じる。第11図
の検出移動量M1の補正の要否の判定に使用される予想移
動量M2の値はR4、R5のいずれにおいても定速領域である
ので18である。今、R5をN回目のコード読み取りとし、
R4をN−1回目のコード読み取りとすると、N−1回目
からN回目までのヘッド5の検出移動量M1は、縦軸の変
換コード出力14、0によって(16−14)+0=2であ
る。
予想移動量M2(18)と検出移動量M1(2)との差の絶
対値|M2−M1|は16である。この値16はブロック75での判
定のための所定値(例えば9)よりも大きいので、M1の
補正が必要であることを示すYESの出力が発生する。
第11図のブロック75においては、検出移動量M1を補正
する。この補正は検出移動量M1にトラック数16を加算す
ること、即ち2+16=18を求めることによって行われ
る。これによって得られた補正後の移動量M1′(18)を
R4までの累計移動量即ちR4でのトラック番号T78に加算
することによってR5のトラック番号96が決定される。
第9図のトラックT130、T142、T146は第10図の減速領
域X3でのコード読み取りを原理的に示す。この減速領域
X3では一定時間におけるヘッド5の移動量が徐々に低下
する。しかし、速度は直線に沿うように徐々に低下され
るので、速度制御信号に対する実際のヘッド5の移動速
度の追従性は良く、一定時間における予想移動量M2を比
較的正確に求めることができる。
本実施例は次の利点を有する。
(1) ヘッド5を予め決められた速度で移動させ、且
つ現在トラック情報を補正する機能を持たせたので、シ
ーク速度が大きいためにヘッド5によるトラック認識コ
ードの読み取りが1つのトラック群を飛び越して行うよ
うな事態が生じても、正確な現在トラックの認識が可能
になる。
(2) 第3図のトラックT0〜T7の範囲に示すように磁
化領域12〜18が規則的に配置されているので、磁化領域
(磁化反転)の読み取り誤差が発生し難い。即ち磁化領
域12〜18の数が徐々に増大し、徐々に減少しているの
で、この読み取りにエラーが生じても、大幅に誤差が生
じない。
(3) トラック群に分けたので、トラック認識コード
の長さ(ビット数)を短くすることができ、高速読み取
りが可能になる。また、トラック認識コード長(ビット
数)が短くなると、ヘッド5を送りながら読み取る時
に、全ビットを読み取ることが可能になる。
(4) T0〜T15のトラック群をT0〜T7の前半分とT8〜T
15の後半分に分け、これを区別するために磁化領域11を
設けたので、16トラックを8個の磁化領域11〜18で区別
することができる。また、16トラックをフラグ1ビット
とカウンタ26の出力3ビットとの合計4ビットで区別す
ることができる。
(5) 変換コード出力を第9図に示すように得ること
ができるので、トラック群の識別を容易に達成すること
ができる。
(6) エンコーダ方式に比較し、高価なエンコーダが
不要であるので、コストの低減ができる。
(7) サーボ面サーボ方式に比較し、専用のサーボ面
が不要になるので、ディスクの使用効率が良くなる。
又、高価なサーボ面の形成装置(記録装置)が不要にな
る。
(8) ステップモータを使用する方式に比較し、シー
ク時間の短縮が可能になる。
[別の実施例] 第11図のブロック74における検出移動量M1の補正の要
否の判定を次のように変更することができる。まず、1
回前の周期即ちN−2回目のコードの読み込みからN−
1回目のコードの読み込みの間のヘッド5の移動量を、
この次の周期即ちN−1回目のコード読み込みからN回
目のコードの読み込みまでのヘッド5の予想移動量M2と
する。そして、この予想移動量M2がトラック群のトラッ
ク数(16個)以下の第1の所定値〔好ましくはトラック
群のトラック数の約60〜100%の範囲(10〜16)の値〕
よりも大きいと共に、予想移動量M2とブロック3の検出
移動量M1との差の絶対値が第2の所定値〔好ましくは、
N−2回目のコード読み取りからN−1回目のコード読
み取りまでのヘッド5の実際の移動量AとN−1回目の
コード読み取りからN回目のコード読み取りまでの実際
のヘッド移動量Bの差A−Bの絶対値の最大値(例えば
4)よりもいくらか大きい数値(例えば6)か否かを判
断し、YESの時にはブロック75で検出移動量M1の補正を
行い、この補正後の移動量M1′によって正確な現在トラ
ックを決定する。
この方法が第9図において適用可能であることを次に
説明する。
第9図において今R3をN回目のコード読み取りとすれ
ば、R2で示すN−1回目からR3で示すN回目までの検出
移動量M1は(16−12)+8=12であり、R1で示すN−2
回目からR2で示すN−1回目までの移動量即ち予想移動
量M2は12−4=8である。この予想移動量M2は第1の所
定値(10〜16)よりも大きくないので検出移動量M1の補
正は不要である。なお、この場合、M2−M1の絶対値は|8
−12|=|−4|=4であり、第2の所定値(6)以下で
あるので、これによってもM1の補正が不要であることが
分る。
また、R5をN回目の読み取り、R4をN−1回目の読み
取りと仮定し、またN−2回目の読み取りのトラック番
号はT60であると仮定すれば、予想移動量M2は78−60=1
8である。検出移動量M1は、0−14=−14に基づいてト
ラック群が変わったと判断して、(16−14)+0=2で
求める。従って、予想移動量M2は第1の所定値(10〜1
6)よりも大きく、またM2−M1の絶対値は|18−2|=16で
あって第2の所定値(6)よりも大きい。この結果、第
11図のブロック74からM1の補正が必要であることを示す
YESの出力が発生する。
[変形例] 本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例え
ば次の変形が可能なものである。
(1) 最初の実施例において、N−2回目からN−1
回目までの移動量をN−1回目からN回目の予想移動量
M2とし、このM2とN−1回目〜N回目の検出移動量M1と
の差の絶対値|M2−M1|が前記所定値(例えば9)よりも
大きいか、小さいかによって第11図のブロック74の判定
を行うようにすることもできる。
(2) フラグを得るための磁化領域11を省き、トラッ
ク群の中の全トラックに異なるコードを記録するように
してもよい。
(3) トラック認識コードを2進数にしてもよい。
(4) 単数または複数のディスクの内の一面全部をト
ラック認識コードの記録に使用してもよい。この様に構
成すればシーク時にトラック認識コードを検出できる確
率が高くなるので、シーク速度を高めることが可能にな
る。
(5) ボイスコイルモータ7の代りに直流モータを使
用してもよい。
(6) トラック零検出信号Z1、Z2を書き込む代りに、
ストッパ58にトラック零検出スイッチを設け、これに基
づいてトラック零T0を検出してもよい。
(7) 1トラックのセクタ数を32とすること、1トラ
ック群のトラック群を32とすること等の変形が可能であ
る。
(8) 速度制御線Xを現在トラックが決定される毎に
更新せず、シーク開始時にシーク終了又はこの直前まで
の速度制御線Xを与えてもよい。
[発明の効果] 上述から明らかな如く本発明によれば、高速シーク時
にトラックの認識を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わる磁気ディスク装置を示
すブロック図、 第2図は第1図のディスクのトラックの一部を展開して
示す図、 第3図は第2図のサーボセクタの一部を示す図、 第4図は第1図の制御回路を示すブロック図、 第5図は第1図の位置信号形成回路を示すブロック図、 第6図は第1図の各部の状態を示す波形図、 第7図はヘッド位置の変化と位置信号との関係を示す波
形図、 第8図はシーク時のヘッドの軌跡を示す図、 第9図はトラックと変換コード出力との関係を示す図、 第10図はシーク速度制御線を原理的に示す図、 第11図はシーク時の動作を示す流れ図である。 1……ディスク、5……ヘッド、7……ボイスコイルモ
ータ、8……トラック、9……サーボセクタ、11,12,1
3,14,15,16,17,18……磁化領域。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心円状に形成された多数のトラックを有
    し、前記多数のトラックが複数のトラック群に分けら
    れ、各トラック群の中のトラックを互いに識別するため
    に、各トラック群の中のトラックにトラック認識コード
    が記録され、各トラック群の前記トラック認識コードが
    同一とされている記録媒体ディスクと、 前記ディスクの回転手段と、 少なくとも前記トラック認識コードを読み取るための信
    号変換ヘッドと、 前記ヘッドを前記ディスクのトラック交差方向に移動さ
    せるためのヘッド移動手段と、 前記ヘッドの移動速度を検出する速度検出手段と、 前記多数のトラックから選択された目的トラックを示す
    トラック指令信号を与えるトラック指令手段と、 前記ヘッドが現在位置している現在トラックと前記目的
    トラックとの差に基づいて前記ヘッドのための所定の速
    度制御信号を形成し、前記速度検出手段で検出した速度
    が前記速度制御信号で指定された速度に追従するように
    前記ヘッド移動手段を制御し、且つ前記ヘッドで読み取
    られた前記トラック認識コードを一定時間間隔で読み込
    むように形成されており、且つ前記一定時間間隔での前
    記トラック認識コードの読み込み毎に、前記一定時間間
    隔における前記ヘッドの検出移動量(M1)を前記トラッ
    ク認識コードに基づいて求め、且つ前記一定時間間隔に
    おける変換ヘッドの予想移動量(M2)を決定し、且つ前
    記検出移動量(M1)と前記予想移動量(M2)とを比較し
    て、前記検出移動量(M1)と前記予想移動量(M2)との
    差の絶対値(|M2−M1|)が所定値よりも大きい時には前
    記トラック群のトラック数又はこのトラック数の整数倍
    の値を前記検出移動量(M1)に加算して補正移動量(M
    1′)を求めて現在のトラック番号を決定し、前記差の
    絶対値(|M2−M1|)が前記所定値以下の時には前記検出
    移動量(M1)の補正を行わないで現在トラックの番号を
    決定するように形成されている制御手段と を備えたディスク装置。
  2. 【請求項2】前記予想移動量(M2)は、現在の前記トラ
    ック認識コードの読み込みよりも一定時間前の前記トラ
    ック認識コード読み込みに基づいて決定された速度と前
    記一定時間との積である請求項1記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】前記予想移動量(M2)は、現在の前記トラ
    ック認識コード読み込みよりも2回前の前記トラック認
    識コード読み込みから1回前の前記トラック認識コード
    読み込みまでの一定時間の前記ヘッドの移動量である請
    求項1記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、更に、前記検出移動量
    (M1)の補正の要否を決定するために、前記予想移動量
    (M2)が前記トラック群のトラック数以下の所定値より
    も大きいか否かを判断するように構成されている請求項
    3記載のディスク装置。
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