JP2551014Y2 - 扇風機の包装用仕切体 - Google Patents

扇風機の包装用仕切体

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JP2551014Y2
JP2551014Y2 JP7349491U JP7349491U JP2551014Y2 JP 2551014 Y2 JP2551014 Y2 JP 2551014Y2 JP 7349491 U JP7349491 U JP 7349491U JP 7349491 U JP7349491 U JP 7349491U JP 2551014 Y2 JP2551014 Y2 JP 2551014Y2
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三郎 伊藤
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Rengo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、扇風機を包装箱に収
納する際に使用する包装用仕切体に関する。
【0002】
【従来の技術と考案の課題】扇風機を、段ボール製の包
装箱に詰めて工場等から出荷する場合は、扇風機を、扇
風機本体、羽根および羽根カバーに分解し、図7(a)
および(b)に示すように、包装箱Aに嵌め込まれる発
泡スチロール製のパッド80で扇風機本体Bのモーター
部と台座部とを上下に挟み込むと共に、そのパッド80
の空スペースに羽根Cおよび羽根カバーDを挾み込んで
各部品を包装箱A内に位置決めするのが一般的である。
【0003】しかし、発泡スチロール製のパッドは、使
用後の廃棄処理が確立されておらず、公害の発生原因と
なるため、無公害性材料により上述したパッドを形成す
ることが望まれている。
【0004】そこで、この考案の課題は、上述した発泡
スチロール製のパッドを使用せずに、包装箱と同材料で
ある段ボール等の厚紙によって形成された仕切体によっ
て分解した扇風機の各部品を包装箱内に位置決めするこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案は、包装箱を、扇風機本体を収納する中央
領域と羽根および羽根カバーを収納する側部領域とに区
画する1対の第1仕切板20a、20bの一端側の下コ
ーナー部に、それぞれ切り欠き部21a、21bを形成
し、この切り欠き部21a、21bより上側の端縁同士
を、第1連結板10を介して連結し、この第1連結板1
0の下端縁に、前記切り欠き部21a、21bに沿うよ
うに折り曲げて扇風機本体のモーター部の載置台を形成
する載置台構成板40を連設し、前記第1仕切板20
a、20bの他端には、扇風機本体の台座部と前記羽根
カバーとを仕切る第2仕切板30a、30bを連接する
と共に一方の第1仕切板20aとそれに連なる第2仕切
板30aとの間には、下半部に切目22aを設け、この
切目22aに差し込まれる第2連結板50を、他方の第
1仕切板20bから切り起し、この第2連結板50の上
端には、中央部に扇風機本体の支柱部分を嵌め込む凹部
を形成すると共にその凹部の外側に前記切目22a上部
の第1仕切板20aに係合する切目53を設けた段ボー
ル等の厚紙によって形成された扇風機の包装用仕切体を
提供したのである。
【0006】
【作用】以上のように構成された包装用仕切体を包装箱
に入れ、載置台の第1仕切板20a、20b間に扇風機
本体のモーター部分を載せると共に第2連結板50の凹
部に扇風機本体の支柱部分を嵌め込む。
【0007】そして、第1仕切板20a、20b、第2
仕切板30a、30bおよび包装箱の内面によって囲わ
れた部分に羽根および羽根カバーを収容すると、各部品
が安定よく整理された状態で包装箱に収納される。
【0008】使用後は、包装箱と同様に廃棄処理を行な
う。
【0009】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1に示す包装仕切体は、図2に示すように、主部
材1と副部材2とから成り、両部材1、2は段ボール等
の厚紙によって形成されている。
【0010】前記主部材1は、図3に示す1枚のブラン
クから組み立てられる。このブランクは、一端の下コー
ナー部に切り欠き部21a、21bを有し、かつ他端に
第2仕切板30a、30bが連設された一対の第1仕切
板20a、20bの前記切り欠き部21a、21b上部
の端縁同士を、取手穴11を有する第1連結板10によ
って連結し、この第1連結板10の下端縁に折目線71
を介して前記切り欠き部21a、21bまで張り出す載
置台構成板40を連設したものである。
【0011】前記第1連結板10と第1仕切板20a、
20bとの間には折目線72、73が設けられており、
第1仕切板20a、20bと第2仕切板30a、30b
との間には、上半部に折目線74、75が設けられてい
る。
【0012】一方の第1仕切板20bには、前記折目線
75の下端から延びる切目22bによって切り起こされ
る第2連結板50が形成されており、他方の第1仕切板
20aと、それに連なる第2仕切板30aとの間には、
折目線74の下側に第2連結板50の端部が差し込まれ
る切目22aが形成されている。
【0013】また、各第1仕切板20a、20bには、
第1連結板10の近傍に、2本の切目23a、23bに
よってそれぞれ舌片24a、24bが形成され、第1仕
切板20aには羽根カバーの取手部と係合する舌片25
aが、第1仕切板20bには羽根カバーの突起と係合す
る切り欠き部25bが形成されている。
【0014】前記第2連結板50の上端には、折り曲げ
て扇風機本体の支柱部分を嵌め込む凹部を形成するため
の切目51および折目線52が設けられ、その外側に、
前記切目22aに差し込まれた状態で、その切目22a
上部の第1仕切板20aに係合する切目53が形成され
ている。
【0015】前記載置台構成板40は、前記切り欠き部
21a、21bの縁長X+Yと同一長さであり、折目線
71から距離Yだけ離れた位置に折目線41と切り起し
片42が形成されている。
【0016】この切り起し片42は、前記切り欠き部2
1a、21bに形成された切目26a、26bに差し込
まれるものであり、各切り起し片42の中央部には、そ
の切目26a、26bに差し込んだ状態で第1仕切板2
0a、20bに係合する切目42aが形成されている。
【0017】以上のように構成されたブランクは、図2
に示すように、2枚の第1仕切板20a、20bが対向
するように折り曲げると共に第2仕切板30a、30b
をそれぞれ外側に折り曲げ、それに伴って起こされた第
2連結板50を切目22aに差し込むと共に切目53を
第1仕切板20aに係合させて第1仕切板20a、20
bを平行状態に保持する。
【0018】そして、載置台構成板40を折り曲げて前
記第1仕切板20a、20bの切り欠き部21a、21
bに当接させ、切り起し片42を切目26a、26bに
差し込むと共に切り起し片42の切目42aを第1仕切
板20a、20bに係合させると扇風機本体のモーター
部分の載置台が出来上り、主部材1の組み立てが完了す
る。
【0019】前記副部材2は、図4に示すように、前記
第1仕切板20a、20bに形成された舌片24a、2
4bと略同一幅の支持板60の幅方向の両側に折目線7
6を介して起立板61を連設したものであり、前記支持
板60には、舌片24a、24bに嵌め込まれるスリッ
ト62および扇風機本体のモーターの突出部に係合する
穴63が形成されている。
【0020】以上のように構成された包装用仕切体を用
いて扇風機を包装箱に梱包するには、まず、組み立てら
れた主部材1を包装箱Aに入れ、図5に示すように、載
置台の第1仕切板20a、20b間に扇風機本体Bのモ
ーター部分を載せると共に切目51および折目線52を
形成した部分に扇風機本体の支柱部分を嵌め込む。
【0021】そして、副部材2の支持板60を舌片24
a、24bに差し込み、モーターの突出部分に穴63を
係合させると、扇風機本体Bが包装箱の中央部に位置決
めされる。
【0022】次に、図6に示すように、第1仕切板20
a、20b、第2仕切板30a、30bおよび包装箱に
よって囲われた部分に羽根カバーCおよび羽根Dを収容
すると共に羽根カバーCの取手および突起をそれぞれ第
1仕切板20a、20bの舌片25aおよび切り欠き部
25bに係合させる。
【0023】最後に、主部材1および副部材2によって
形成された収納部3に付属部品を入れて包装箱Aの蓋を
閉じると梱包が完了する。
【0024】なお、前記第2仕切板30a、30b、載
置台構成板40および副部材2はそれぞれ包装箱Aの内
面に当接する大きさに形成されているため、包装箱A内
で仕切体がずれることがない。
【0025】この実施例では、副部材2によって扇風機
本体Bのモーター部分を位置決めするようにしている
が、必ずしもこれに限定されず、例えば、一方の第1仕
切板20aからモーターの突出部分に係合する穴を備え
たモーターの保持板を切り起すと共に他方の第1仕切板
20bに、その保持板の先端部が差し込まれるスリット
を形成することによってモーター部分の位置決めを行な
うこともできる。
【0026】それ以外の方法としては、第1仕切板20
a、20bと第1連結板10との連結コーナー部を内側
に切り起してモーター部分に係合させたり、モーター部
分に紙管等を嵌せて位置決めすることも可能である。
【0027】
【効果】以上のように、この考案の包装用仕切体は、段
ボール等の厚紙によって形成されたブランクを、貼着す
ることなく単に折り曲げて形成する構成にしたため、組
み立てが簡単でしかも低コストに製造できる。
【0028】また、使用後は、段ボール製の包装箱と共
に回収して再生利用したり、焼却等による廃棄を行うこ
とができるので、公害の発生原因になることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る一実施例を示す斜視図
【図2】同上の分解斜視図
【図3】主部材の組み立て用ブランクを示す平面図
【図4】副部材の組み立て用ブランクを示す平面図
【図5】使用状態を示す断面図
【図6】同上の平面図
【図7】(a)は従来例を示す断面図、(b)は同上の
平面図
【符号の説明】
1 主部材 2 副部材 3 収納部 10 第1連結板 11 取手穴 20a、20b 第1仕切板 21a、21b 切り欠き部 22a、22b、23a、23b 切目 24a、24b、25a 舌片 25b、切り欠き部 26a、26b 切目 30a、30b、第2仕切板 40 載置台構成板 41 折目線 42 切り起し片 42a 切目 50 第2連結板 51、53 切目 52 折目線 60 支持板 61 起立板 62 スリット 63 穴 71〜76 折目線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装箱を、扇風機本体を収納する中央領
    域と羽根および羽根カバーを収納する側部領域とに区画
    する1対の第1仕切板20a、20bの一端側の下コー
    ナー部に、それぞれ切り欠き部21a、21bを形成
    し、この切り欠き部21a、21bより上側の端縁同士
    を、第1連結板10を介して連結し、この第1連結板1
    0の下端縁に、前記切り欠き部21a、21bに沿うよ
    うに折り曲げて扇風機本体のモーター部の載置台を形成
    する載置台構成板40を連設し、前記第1仕切板20
    a、20bの他端には、扇風機本体の台座部と前記羽根
    カバーとを仕切る第2仕切板30a、30bを連接する
    と共に一方の第1仕切板20aとそれに連なる第2仕切
    板30aとの間には、下半部に切目22aを設け、この
    切目22aに差し込まれる第2連結板50を、他方の第
    1仕切板20bから切り起し、この第2連結板50の上
    端には、中央部に扇風機本体の支柱部分を嵌め込む凹部
    を形成すると共にその凹部の外側に前記切目22a上部
    の第1仕切板20aに係合する切目53を設けた段ボー
    ル等の厚紙によって形成された扇風機の包装用仕切体。
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JP3498776B2 (ja) * 1996-11-12 2004-02-16 王子製紙株式会社 マルチ包装用緩衝構造体
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JP6110980B1 (ja) * 2016-04-26 2017-04-05 愛子 平田

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