JP2550826B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2550826B2
JP2550826B2 JP4097886A JP9788692A JP2550826B2 JP 2550826 B2 JP2550826 B2 JP 2550826B2 JP 4097886 A JP4097886 A JP 4097886A JP 9788692 A JP9788692 A JP 9788692A JP 2550826 B2 JP2550826 B2 JP 2550826B2
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武久 天野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、前奏および本演奏等
の複数の自動演奏パターンを記憶し、この記憶された演
奏を自動演奏させる場合に、この自動演奏のパターンを
切替える際にこの切替えを報知するようにした電子楽器
に関する。
【0002】
【従来の技術】演奏練習をするための曲の楽譜データを
記憶し、この楽譜データを読み出しながら自動演奏を行
う電子楽器が考えられており、特に伴奏部およびリズム
演奏部等を自動演奏させ、この自動演奏による伴奏音に
対応して、メロディ部を演奏練習させたり、メロディ部
を自動演奏させてベース音、コード音等を演奏練習させ
たりするようなことが考えられている。
【0003】この様な演奏練習を行う曲にあっては、前
奏部も含んでいるものであり、自動演奏させる伴奏音の
進行状態等に合わせて、前奏に続く本演奏を開始させる
ように演奏練習する。しかし、特に初心者等にあって
は、その前奏の終了時を明確に判断することが困難であ
り、本演奏の開始タイミングを判断することができない
場合も生じ、効果的な演奏練習を困難なものとしてい
る。
【0004】また、演奏する楽曲によっては、前奏部と
それに続く本演奏部とでことなる伴奏を行うものである
が、従来にあっては自動リズムが前奏部と本演奏部とで
変わらず、単調な伴奏しか行えないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、例えば前奏部である第1の
自動演奏パターンと、本演奏部である第2の自動演奏パ
ターンのそれぞれによる自動演奏の切替えを可能とする
と共に、この自動演奏パターンを前奏部から本演奏部へ
の切替えに際して、特に本演奏の開始が演奏者に対して
確実に認識され、特に演奏練習者において本演奏の開始
タイミングが確実に認知されて、演奏練習者においてよ
り効果的な演奏練習が行えるようにする電子楽器を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子楽器
は、自動演奏の開始を指示する指示手段により読み出し
制御される第1の自動演奏パターンを記憶した第1の記
憶手段、および第1の自動演奏パターンの読み出し終了
後に読み出される第2の自動演奏パターンを記憶した第
2の記憶手段を備えて、指示手段による自動演奏開始の
指示に基づいて読み出される第1の自動演奏パターンの
演奏終了の検知に基づいて、これに続き読み出すべき自
動演奏パターンを第2の自動演奏パターンに切替えるも
ので、この切替えに伴う第1の自動演奏パターンから第
2の自動演奏パターンへの切替えが報知されるようにし
ている。
【0007】
【作用】この様に構成される電子楽器にあっては、演奏
練習すべき複数の自動演奏パターンを記憶手段に記憶
し、この記憶手段からの読み出し演奏データに基づき自
動演奏さらにはマニュアルによる演奏練習を行わせると
共に、前記読み出しデータの進行に伴い前記自動演奏パ
ターンの切替えに際して、この切替えが報知されるよう
になる。したがって、演奏者はこの自動演奏パターンの
切替え報知に基づいて次の演奏パターンの開始の準備が
行われ、初心者等においても、効果的な演奏練習が実行
されるようになる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1および図2はその構成を示したもので、
例えば練習曲を表示した楽譜11に対して、例えば磁気テ
ープ等によるデータ記録部11a を設定し、この記録部11
a に楽譜11に記載された楽譜をディジタル化したデータ
が記録設定されている。そして、例えば楽器キャビネッ
トの譜面立て部等に組み合わせ設定される楽譜データ読
取制御部12で、その楽譜11が譜面立てに設定されたと
き、データ記録部11a の記録データを読み込むようにし
ている。
【0009】ここで、例えば演奏練習する電子楽器が上
および下の2段鍵盤で構成され、上鍵盤UKでメロディ
を演奏練習させるような場合、読み込まれるデータは上
鍵盤用の音符データ、伴奏音用のコードデータ、さらに
オブリガード演奏用の音符データで構成される。
【0010】図3はこの様な場合の演奏練習を行わせる
上鍵盤用のデータのフォーマットを示すもので、音高を
表現するキーコード「KC」と、符長を表現する符長デ
ータ「LNG」との組み合わせによって1つの音符を表
現し、この組み合わせによる音符データが楽譜上で現れ
る順にしたがって、順次アドレスが設定されるようにな
っている。そして、これら音符データの順位に対応し、
前奏部分の終了アドレス位置に、本演奏開始指令のプレ
イスタート「PLAY START」のデータが配置記憶され、全
演奏の終了したアドレス位置に終了「FINISH」データが
配置設定されている。
【0011】ここで、前記キーコード、符長、プレイス
タート、終了等の各データは、図3に取り出して示すよ
うに例えば8ビットのディジタルデータで構成され、そ
の先頭2ビットは識別コードとして用いる。図の場合、
この識別コードが「11」の時はプレイスタート、「0
1」の時は音高を表すキーコード、「10」の時は符長
を示し、8ビット全て「1」の時は終了データとされ
る。
【0012】キーコードの場合には識別コードの他の残
りの6ビットで音高を表現するものであり、その2ビッ
トでオクターブコードを、4ビットで音名を示すノート
コードを構成する。また、符長データの場合は残りの6
ビットで符長時間に対応した数値データを表現するもの
で、その数値は後述するテンポクロック信号に対応して
設定される。
【0013】また、データ読取制御部12に読み込まれる
データには、伴奏用のコードデータが存在し、そのデー
タフォーマットは図4に示すようにコード名「NAME」と
その符長「LNG」の組み合わせで、1組の例えばCメ
ジャのコードデータを表現されるようにする。
【0014】さらにオプリガードデータも制御部12で読
み込まれるものであるが、このデータは特に図示してい
ないが図3に示したフォーマットに準じたフォーマット
で構成される。ただし、コードデータ、オプリガードデ
ータには、プレイスタートおよび終了のデータは存在し
ない。
【0015】すなわち、楽譜11を読取制御部12に対応し
て設定することにより、記録部11aに記録された前記し
たフォーマットの楽譜データ、すなわち図3で示したよ
うなメロディデータ、図4で示したようなコードデー
タ、さらにオブリガードデータが読み取られる。
【0016】この読取制御部12では、楽譜11からのデー
タ読み込みと共に、メロディデータ処理装置13、オブリ
ガードデータ処理装置14、さらにコードデータ処理装置
15に対してそれぞれライト命令を与える。これら処理装
置13〜15にあっては、メロディデータ処理装置13で代表
して示すようにそれぞれデータメモリ16を備え、このメ
モリ16にライト命令が供給される。
【0017】このデータメモリ16に対しては、セレクタ
17からのアドレス指令が与えられるもので、このセレク
タ17には読取制御部12からのデータ出力に対応してアド
レスデータがアドレスAとして供給され、またアドレス
カウンタ18からの計数値がアドレスデータBとして供給
される。
【0018】このセレクタ17に対しては、楽譜データ読
取制御部12からライト命令の発生と共にアドレスセレク
ト指令SAが発生され、この指令SAによってアドレス
データAを選択してデータメモリ16にアドレスデータと
して供給するようになっている。
【0019】そして、読取制御部12からアドレスセレク
ト指令の存在しないときには、インバータ19からアドレ
スセレクト指令SBがセレクタ17に与えられ、アドレス
カウンタ18からの計数データを選択してデータメモリ16
にアドレスデータとして供給する。
【0020】そして、読取制御部12からは各データ処理
装置13〜15のデータメモリ16に対して、楽譜11から読み
取ったメロディデータ、オブリガードデータ、コードデ
ータを供給し、同時に発せられるアドレスデータに対応
して、読み込んだ各楽譜データを対応するデータメモリ
16に書き込み設定する。
【0021】メロディデータ処理装置13のデータメモリ
16には、図3で示したフォーマットのメロディデータ
が、またコードデータ処理装置15のデータメモリには、
図4で示したようなフォーマットのコードデータが書き
込み設定される。そして、これらデータメモリ16に対し
てそれぞれ所定の楽譜データの書き込みが終了すると、
読取制御部12からのライト命令およびアドレスセレクト
指令が断たれ、データメモリ16はリード状態に設定さ
れ、またセレクタ17はアドレスカウンタ18からのデータ
Bを選択して、アドレスカウンタ18の計数値に対応した
アドレス指令がデータメモリ16に与えられるようにな
る。
【0022】データメモリ16に書き込まれた図3で示し
たようなフォーマットのメロディデータは、アドレスカ
ウンタ18からのアドレスデータに対応して読み出され、
ラッチ回路20および21に供給され、またコード識別回路
22に供給される。このコード識別回路22では、データメ
モリ16から読み出されたデータがキーコード「KC」で
あるか、符長「LNG」であるか、また本演奏開始のプ
レイスタート「PLAYSTART」であるか、さらに終了「FIN
ISH」であるかを識別し、読み出しデータがキーコード
である場合にはラッチ回路20にロード指令Lを与え、こ
のキーコードデータをラッチ記憶させる。また、識別コ
ードが符長コードである場合には、ラッチ回路21にロー
ド指令Lを与え、その符長データをラッチ回路21にラッ
チ記憶させる。
【0023】ラッチ回路21にラッチされた符長に対応す
る数値データは、基準発振器23から発生されたテンポク
ロックTCLを計数するカウンタ24の計数値と比較回路
25で比較され、ラッチされた数値情報とカウンタ24の計
数値が一致した時にイコール信号EQを発生する。この
イコール信号EQはオア回路26を介してカウンタ24にリ
セット指令として供給すると共に、アンド回路27に供給
する。そして、ラッチ回路21にラッチ記憶された符長デ
ータと一致する時間の経過した時に、比較回路25からイ
コール信号EQが発生されるようになる。
【0024】ここで、この電子楽器にあっては演奏開始
のためのスタートスイッチ28を備えるもので、このスイ
ッチ28が投入された時に微分回路28を介してスタートパ
ルスΔSTART 信号が発生され、またフリップフロップ回
路30がセットされる。
【0025】このフリップフロップ回路30は、コード識
別回路22からの終了コード「FINISH」によってリセット
されるもので、そのセット時には演奏動作設定指令とな
るプレイ「PLAY」信号が発生される。そして、ΔSTART
信号はオア回路26を介してカウンタ24をスタート時にお
いてリセットし初期設定するもので、このΔSTART 信号
はさらにアドレスカウンタ18にリセット指令として供給
し、そのアドレスカウンタ18を初期設定する。
【0026】比較回路25からのイコール信号の供給され
るアンド回路27には、さらにコード識別回路22からの符
長コード識別信号「LNG」が供給され、データメモリ
16から符長データが読み出された状態でイコール信号E
Qが発生したときに、アンド回路27から出力信号が得ら
れる。
【0027】このアンド回路27からの出力信号は、オア
回路31を介してアンド回路32に供給される。このアンド
回路32には、フリップフロップ回路30のセットされたと
きのプレイ信号、およびシステムクロックφが供給さ
れ、オア回路31の出力発生に対応して、プレイ状態にお
いてアンド回路32からクロックφが出力され、アドレス
カウンタ18を歩進する。
【0028】ここで、スタートスイッチ28の操作された
直後においては、ΔSTART 信号によりアドレスカウンタ
18のアドレスデータは「0」であり、したがってデータ
メモリ16からはデータが読み出されず、コード識別回路
22からはコード検出信号が得られない。
【0029】すなわち、符長コードLNGが存在せず、
アンド回路27にゲート指令の与えられないもので、この
符長コードLNGの「0」の状態はインバータ33で検知
し、オア回路31を介してアンド回路32に信号を与え、ス
タート指令に対応して初期設定されているアドレスカウ
ンタ18をクロックφにより歩進し、データメモリ16の先
頭番地をアドレス指定して、この先頭番地のキーコード
およびそれに続く番地の符長データが読み出されるよう
にされる。
【0030】また、前記キーコードデータを記憶したラ
ッチ回路20の記憶キーコードデータは、表示回路34に供
給され、上鍵盤35の各鍵に対応して設けられた表示素子
36を点灯制御する。
【0031】すなわち、キーコードデータに対応する音
高の鍵を指示する表示素子36を点灯し、押鍵すべき鍵を
指示するようになる。そして、演奏練習者はその押鍵指
示された鍵を操作するようにして、演奏練習を行う。
【0032】この場合、ラッチ回路20からのキーコード
データは、さらにメロディ音形成回路37にも供給され、
そのキーコードに対応した音高の楽音信号が適宜発生さ
れるようにする。
【0033】そして、鍵盤35が押鍵操作されれば、その
操作鍵に対応してキースイッチ回路38が駆動制御され、
演奏音形成回路39から操作鍵に対応した楽音信号が発生
されて、メロディ音形成回路37からの楽音信号と共に、
増幅器40を介してスピーカ41に供給され、演奏音として
発音される。
【0034】この場合、メロディ音形成回路37からの楽
音信号レベルは適宜可変調節し得るようにして、キーコ
ードデータに基づくメロディ音の自動演奏は練習の参考
となる程度に小さくすると、鍵盤35における練習演奏の
良否状態を、練習者自身が聴覚的に良好に判断できるよ
うになる。
【0035】この様にしてデータメモリ16からの音符デ
ータが順次読み出され、前奏終了に伴う本演奏開始デー
タ「PLAY START」信号がコード識別回路22で検出される
とワンショット回路42が駆動され、ランプ43で本演奏開
始タイミングが表示される。また開始指令音形成回路44
にも指令が与えられ、例えば「ハイ」等の音声信号を合
成し、スピーカ41から音声で本演奏開始タイミングを指
示するようになる。
【0036】この様にして本演奏が進行し、データメモ
リ16から最後のキーコード、さらに符長コードが読み出
されその演奏が終了すると、データメモリ16から終了コ
ード「FINISH」が読み出されて、コード識別回路22でこ
れが検知される。この回路22からの終了コード検出信号
は、前述したようにフリップフロップ回路30をリセット
し、「PLAY」信号を断つ。
【0037】オブリガードデータ処理装置14は、その詳
細は省略してあるが、この装置14は略メロディデータ処
理装置13と同様に構成され、ΔSTART 信号およびPLAY信
号が供給される。このオブリガードデータ処理装置14の
データメモリに書き込まれる楽譜データのフォーマット
は、図3で示したメロディデータの場合と略同様である
が前奏終了データ「PLAY START」および終了コード「FI
NISH」は存在しない。そして、このオブリガードデータ
処理装置14からは、そのデータメモリに記憶されたデー
タに基づく音高信号が出力され、オブリガード音形成回
路45でオブリガード楽音信号とされ、増幅器40を介して
スピーカ41からオブリガード演奏音が自動演奏されるよ
うになる。
【0038】コードデータ処理装置15にあっては、図4
で示したようなフォーマットのコード用データをデータ
メモリに記憶し、コード名「NAME」に対応したコート構
成音を選定し、符長「LNG」に対応して順次そのコー
ド構成音の選定操作を進行させるものである。そして、
このコードデータ処理装置15からの出力コード構成音の
複数の音高データに基づき、ベース・コード音形成回路
46で、コード和音、さらにベース音の楽音信号を形成
し、スピーカ41から自動伴奏音として発音させるように
する。
【0039】この場合、前記基準発振器23からのテンポ
クロック信号TCLを、カウンタ47でバイナリ計数し、
このバイナリ計数情報に基づきリズムパターンメモリ48
で各種リズムに対応したリズムパターン信号を形成す
る。
【0040】このリズムパターンメモリ48からは、図示
しない手段で指定されたリズム種類に対応して、ベース
音、さらにコード和音のリズム演奏用のリズムパルスが
出力され、このリズムパルスでベース・コード音形成回
路46からのベース音およびコード構成音の楽音信号を断
続制御し、スピーカ41からはリズム表現されたベース演
奏音、およびコード和音演奏音が表現されるようにして
いる。
【0041】そして、さらにリズムパターンメモリ48か
らは打楽器音のリズムパターン信号が出力され、リズム
音源回路49を駆動して自動リズム演奏音信号を発生する
もので、スピーカ41からは自動リズム演奏音も同時に発
生されるようになる。
【0042】ここで、リズムパターンメモリ48に対して
は、フリップフロップ回路50のセット時にイントロ指令
が与えられ、この指令の存在する時には前奏に対応する
リズムパルス信号、さらにリズムパターン信号が発生さ
れるようにする。フリップフロップ回路50は、ΔSTART
信号によってセットされ、オア回路51からの出力信号で
リセットされる。
【0043】オア回路51には前奏終了に対応する「PLAY
START」信号、および「PLAY」信号の存在しない状態で
インバータ52から信号の供給されるもので、この電子楽
器の非動作時、および本演奏開始状態でリセットされ
る。
【0044】すなわち、上記のように構成される電子楽
器にあっては、スタートスイッチ28の操作と共にΔSTAR
T 信号が発生され、フリップフロップ回路30がセットさ
れて「PLAY」状態とされる。ΔSTART 信号は、アドレス
カウンタ18および符長比較用のカウンタ24をリセットし
て初期設定する。
【0045】この時メロディデータ処理装置13、オブリ
ガードデータ処理装置14、コードデータ処理装置15のデ
ータメモリ16等に対しては、楽譜データ読取制御部12で
読み込んだ楽譜11からの所定の楽譜データが書き込み設
定されている。したがって、この状態ではデータメモリ
16はリード状態に設定され、セレクタ17はアドレスカウ
ンタ18からのアドレスデータを選択してデータメモリ16
に与えるようになっている。
【0046】この様な状態でΔSTART 信号が発生される
と、アドレスカウンタ18はリセットされ、「0」番地の
アドレスデータが出力され、データメモリ16からはまだ
データが読み出されない。したがって、コード識別回路
22においてコードを検出することはなく、インバータ33
の出力は「1」となり、システムクロックφに対応して
アドレスカウンタ18は計数値「1」に歩進され、データ
メモリ16から先頭番地の音符データ、すなわちキーコー
トが読み出され、続いて次の番地の符長データの1組が
読み出される。
【0047】この読み出されたデータはラッチ回路20お
よび21に並列的に供給されるものであるが、コード識別
回路22からのキーコード「KC」検出信号、および符長
コード「LNG」検出信号に対応して、音高を示すキー
コードデータはラッチ回路20に、符長データはラッチ回
路21にラッチ記憶される。
【0048】そして、ラッチ回路20の記憶データに対応
して表示回路34が駆動され、鍵盤35の押鍵すべき鍵を指
示表示すると共に、自動演奏音形成回路37では、その音
高データに対応する楽音信号を発生し、スピー41から演
奏音として放出されるようになる。
【0049】また、鍵盤35においてその押鍵表示に対応
した鍵を操作すれば、キースイッチ回路38から演奏音形
成回路39にその操作鍵音高に対応した信号が与えられ、
練習生徒による演奏音もスピーカ41から発生される。
【0050】ラッチ回路21に記憶された符長データは、
ΔSTART 信号でリセットされ、以後発振器23からのテン
ポクロック信号を計数するカウンタ24の計数データと、
比較回路25で比較される。そして、このカウンタ24の計
数データがラッチ回路21の符長データと一致した時、す
なわちその符長データに相当する時間が経過した時に比
較回路25からイコール信号EQが発生される。
【0051】このイコール信号はカウンタ24をリセット
すると共に、符長コード検出信号LNGでゲートの開か
れるアンド回路27およびオア回路31を介してアンド回路
32に供給され、符長コード検出信号「LNG」の発生に
より停止していたアドレスカウンタ18をクロックφに対
応して歩進し、データメモリ16から上記最初の音符デー
タに続く次の音符データを読み出し、そのキーコードデ
ータをラッチ回路20に記憶し、符長データをラッチ回路
21に記憶させるようにする。
【0052】この様にして、図3に示したキーコードデ
ータおよび符長データの組み合わせからなる音符データ
が、符長間隔で順次読み出され、自動演奏音として発生
されるようになると共に、表示回路34を駆動して上鍵盤
35の表示素子36を選択的に表示駆動し、演奏練習する生
徒に対して押鍵すべき鍵を順次表示指示し、鍵盤演奏練
習を助けるようになる。
【0053】また、この様なメロディデータ処理装置13
の動作に並行して、オブリガードデータ処理装置14およ
びコードデータ処理装置15も駆動制御され、オブリガー
ド演奏音およびコード和音演奏音も自動演奏音として発
生される。
【0054】さらにフリップフロップ回路30がセットさ
れ、「PLAY」信号が発生されてカウンタ47が発振器23か
らのテンポクロック信号を計数開始するため、リズムパ
ターンメモリ48からコードベース音形成回路46に対する
リズムパルス信号、さらにリズム音源49に対するリズム
パターン信号が発生され、伴奏音はリズムに伴って断続
表現されると共に自動リズム演奏音も発生され、演奏練
習をより効果的に進行させることができる。
【0055】尚、ΔSTART 信号が発生されたときにフリ
ップフロップ回路50がセットされて「PLAY START」信号
を発生し、「PLAY」信号が断たれるまでそのセット状態
は保持され、リズムパターンメモリ48にイントロ指令が
与えられる。このため、リズムパターンメモリ48から
は、前奏用のリズムパルスおよびリズムパターン信号が
発生されている。
【0056】この様にして演奏が進行し、前奏演奏部が
終了すると、データメモリ16から「PLAY START」信号が
発生され、この信号がコード識別回路22で検知される。
したがって、ワンショット回路42が駆動されてランプ43
を点灯表示すると共に、開始指令音形成回路44が駆動さ
れて例えば「ハイ」等の音声信号を合成して、本演奏の
開始の合図が視覚的にまた聴覚的にされるようになる。
【0057】同時にフリップフロップ回路50がリセット
され、リズムパターンメモリ48からは本演奏用のリズム
パルスおよびリズムパターン信号が発生され、練習生徒
の本演奏開始動作が円滑に実行されるようになる。
【0058】この場合、メロディ音の自動演奏音形成回
路37にあっては、特に図示しないが前奏終了時まで自動
演奏音の楽音信号を発生し、前奏終了と共にその自動演
奏を停止させ、本演奏部分を練習生徒の演奏音に移行さ
せ、生徒は本演奏部のみを効果的に行わせるようにして
もよい。またランプ43は本演奏時にも点灯するように
し、前奏演奏時と本演奏時とで色彩を異ならせるように
してもよい。
【0059】そして、この本演奏が進行し終了すると、
データメモリ16から終了信号「FINISH」が発生され、こ
れがコード識別回路22で検出される。すなわち、フリッ
プフロップ回路30がリセットされて「PLAY」信号が断た
れ、アドレスカウンタ18に対するアドレス歩進動作が停
止して全ての演奏動作が終了される。
【0060】上記実施例では、例えばメロディ用の音符
データ群の中に前奏終了に対応して本演奏開始指令のた
めのコードデータ「PLAY START」信号を設定し、このコ
ードの検知に対応して本演奏開始の指示表示を行った。
【0061】しかし、実際の曲にあっては前奏部分の小
節数等が明確なものであるため、特にメロディデータ中
等に特殊コードを含ませることなく、その前奏小節数を
設定することによって、本演奏の開始タイミングを明確
に指示させるようにしてもよい。
【0062】図5および図6はこの様な場合の実施例を
示すもので、図1および図2で示した実施例の場合と同
様にメロディデータ処理装置13、オブリガードデータ処
理装置14およびコードデータ処理装置15を備え、その他
図1および図2と同一構成部分は同一符号を付してその
説明は省略する。
【0063】この実施例では、基準発振器23から各拍に
対応するテンポクロック信号TCLを取り出し、このテ
ンポクロック信号TCLを拍カウンタ55で計数する。こ
の場合前実施例でも同様であるが、発振器23には適宜分
周機能も含ませ、拍に対応したテンポクロック信号TC
Lを発生させるようにするもので、特に図示していない
がテンポ速度も適宜可変調節し得るものである。
【0064】拍カウンタ55は前実施例のカウンタ47に相
当するもので、スタートスイッチ28の操作に対応するΔ
START 信号でリセットされ、そのバイナリ状計数情報は
リズムパターンメモリ48に供給される。そして、この拍
カウンタ55からは、1小節毎にキャリー信号が発生さ
れ、この小節単位のキャリー信号は小節カウンタ56を計
数する。この小節カウンタ56は、オア回路57を介して供
給されるΔSTART 信号でリセットされる。
【0065】拍カウンタ55は各小節毎に拍数で計数し、
小節カウンタ56はその小節数を計数する状態となるもの
で、それぞれそのリセット時あるいはキャリー発生時の
初期時には、実際には1拍目および1小節目でありなが
ら、その計数値は共に「0」である。したがって、この
両カウンタ55、56の計数値に対して「1」加算回路58お
よび59でそれぞれ「+1」して、実際の拍数および小節
数に相当する計数データが得られるようにする。
【0066】ここで、拍カウンタ55にあっては特に図で
示していないが演奏する曲に応じて1小節分の拍数が設
定されるもので、例えば4小節の曲の場合には「0」
「1」「2」「3」の計数を繰り返し、「1」加算回路
58からは「1」「2」「3」「4」の計数データが繰り
返し発生されるようにする。そして、この「1」加算回
路58からの拍数データは、変換回路60を介してあるいは
直接にセレクタ61のAあるいはB入力端子に供給する。
【0067】ここで、変換回路60は例えばROMで構成
し、供給される計数データが「1」「2」「3」「4」
と変化する時に、その逆の「4」「3」「2」「1」の
計数データを出力し、当該小節の残りの拍数に相当する
データが出力されるようにしている。
【0068】また「1」加算回路59からの小節計数デー
タは、イントロ終了検出回路62および最終小節検知回路
63に供給する。この両検知回路62、63にはイントロ小節
設定回路64からのデータを供給し、さらにイントロ終了
検知回路62には「1」加算回路58からの拍計数データを
も供給するもので、イントロ終了検知回路62からは前奏
演奏の終了するタイミングで検知出力を発生し、アンド
回路65に供給する。
【0069】また、最終小節検知回路63からは前奏の最
終小節に入った時に検知信号を出力し、この検知信号は
アンド回路66を介してセレクタ61に入力Aをセレクトす
る指令SAを与える。
【0070】アンド回路66にはフリップフロップ回路50
のセット時、すなわち前奏演奏時にイントロ指令の与え
られるもので、このイントロ指令はリズムパターンメモ
リ48と共に、1φ分の遅延回路67を介してアンド回路65
に供給する。このアンド回路65には、イントロ終了検知
回路62からのイントロ終了検知信号を供給し、イントロ
終了時にこのアンド回路65からの出力信号でフリップフ
ロップ回路50をリセットする。
【0071】フリップフロップ回路50のセット時のイン
トロ指令信号は、さらにインバータ68に供給し、このイ
ンバータ68からの出力信号はフリップフロップ回路30の
セット時の「PLAY」信号の供給されるアンド回路69にゲ
ート信号として供給される。したがって、このアンド回
路69からは前奏が終了し本演奏開始状態となった状態で
出力信号が発生され、このアンド回路69からの出力信号
は、セレクタ61に入力Bを選択するセレクト指令SBと
して供給すると共に、ゲート回路70にゲート信号として
供給する。
【0072】ゲート回路70には、「1」加算回路59から
の小節数計数データが供給され、前奏が終了し本演奏状
態となったときに、その小節計数データを表示制御回路
71に供給する。この表示制御回路71には、上記小節計数
データと共にセレクタ61からの拍計数データも供給され
るもので、表示器72において例えばディジタル数値で小
節数および拍数を表示するようにしている。
【0073】すなわち、この様に構成される電子楽器に
あっては、スタートスイッチ28の操作に対応して前実施
例と同様に前奏演奏が開始される。この場合拍数カウン
タ55およびイントロ小節数設定回路64には、演奏曲に対
応する拍数および前奏小節数が設定されている。
【0074】この様な前奏演奏開始時においては、フリ
ップフロップ回路50がセットされてイントロ指令信号が
発生されているためアンド回路69から出力信号が発生せ
ず、また最終小節検知回路63から検知信号が発生されて
いないため、セレクタ61にセレクト指令信号が与えられ
ていない。また、ゲート回路70においてもゲート信号が
与えられていないため、表示制御回路71に対しては小節
数および拍数のデータは供給されず、表示器72において
は表示が存在しない。
【0075】この様にして前奏演奏が進行し前奏の最終
小節に至ると、最終小節検知回路63から検知信号が発生
し、アンド回路66にゲート信号を与える。したがって、
セレクタ61に対してはセレクト指令SAが与えられ、変
換回路60からの拍計数データが表示制御回路71に供給さ
れる。
【0076】変換回路60からの計数データは、前述した
ようにその小節の残りの拍数を表現するものであり、し
たがって表示器72においては、前奏が終了するまでの拍
数を「4」→「3」→「2」→「1」の順で表示し、前
奏終了と共に本演奏開始タイミングを演奏練習生徒に対
して明確に指示する。
【0077】この様にして前奏演奏が終了すると、イン
トロ終了検知回路62から検知信号が得られ、アンド回路
65出力でフリップフロップ回路50がリセットされ、イン
トロ指令信号が断たれる。したがって、本演奏に入った
ときはゲート回路70のゲートが開かれ、セレクタ61に入
力Bのセレクト指令が与えられるようになり、表示器72
においては本演奏開始時からの小節数、さらにその各小
節内における拍数をディジタル的に表示し、楽譜上の演
奏位置を明確に表示するようになる。尚この場合、前奏
演奏時と本演奏時とで表示器72の色彩を異ならせてもよ
い。
【0078】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る電子楽器に
よれば、自動演奏パターンを例えば前奏部と本演奏部と
切替えを可能とすることによって、複雑な伴奏を行う
ことができる。この場合、この自動演奏のパターン切替
えのタイミングが前奏部の終了と共に表示され報知され
ものであるため、演奏者に対してこの自動演奏パター
ンの切替えタイミングを正確に認知させることができ
パターン切替えと共に手動演奏を本演奏に変更する等の
演奏態様の切替えも可能であり、表現豊かな演奏練習
実行できる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電子楽器を説明する
構成の一部を示す回路構成図。
【図2】図1で示した構成の他の部分を示す回路構成
図。
【図3】上記実施例の楽譜の上鍵盤用データのフォーマ
ットを示す図。
【図4】同じく伴奏用データのフォーマットを示す図。
【図5】この発明の他の実施例を説明する構成の一部を
示す回路構成図。
【図6】図5で示した構成の他の部分を示す回路構成
図。
【符号の説明】
11…楽譜、12…楽譜データ読取制御部、13…メロディデ
ータ処理装置、14…オブリガードデータ処理装置、15…
コードデータ処理装置、16…データメモリ、22…コード
識別回路、23…基準発振器、34…表示制御回路、35…上
鍵盤、36…表示素子、44…開始指令音献饌回路、55…拍
カウンタ、56…小節カウンタ、58、59…「1」加算回
路、60…変換回路、62…イントロ終了検知回路、63…最
終小節検知回路、64…イントロ小節数設定回路、71…表
示制御回路、72…表示器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動演奏の開始を指示する指示手段と、 この指示手段による指示に基づき読み出し制御される、
    第1の自動演奏パターンを記憶した第1の記憶手段と、 前記第1の自動演奏パターンの読み出し終了後に読み出
    される第2の自動演奏パターンを記憶した第2の記憶手
    段と、 前記第1および第2の記憶手段から自動演奏パターンを
    読み出す 読み出し手段と、前記指示手段による自動演奏開始の指示に基づいて読み
    出される前記第1の記憶手段からの第1の自動演奏パタ
    ーンの演奏終了を検知する検知手段と、 この検知手段による第1の自動演奏パターンの演奏終了
    の検知によって、読み出すべき自動演奏パターンを第2
    の自動演奏パターンを記憶した第2の記憶手段に 切替え
    る切替え手段と、この切替え手段による第1の自動演奏パターンから第2
    の自動演奏パターンへの 切替えを報知する報知手段と、 を具備することを特徴とする電子楽器。
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JP2522395B2 (ja) * 1989-06-30 1996-08-07 三菱電機株式会社 映像信号クランプ回路

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