JP2550789B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JP2550789B2 JP2550789B2 JP3048111A JP4811191A JP2550789B2 JP 2550789 B2 JP2550789 B2 JP 2550789B2 JP 3048111 A JP3048111 A JP 3048111A JP 4811191 A JP4811191 A JP 4811191A JP 2550789 B2 JP2550789 B2 JP 2550789B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオテープレコー
ダ、ディジタルオーディオテープレコーダ等のように、
回転ヘッドアセンブリを備えた磁気記録再生装置に関す
るものである。
ダ、ディジタルオーディオテープレコーダ等のように、
回転ヘッドアセンブリを備えた磁気記録再生装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、磁気記録媒体上に大量の情報を記
録するために、記録トラックの幅を小さくし、記録容量
を増やす方法がとられている。この方法においては、ト
ラックの幅が小さくなることから互換再生を確保するこ
とが難かしく、従来は可動ヘッド構造により記録トラッ
クに磁気ヘッドを追従させるサーボ方式が取られてい
た。
録するために、記録トラックの幅を小さくし、記録容量
を増やす方法がとられている。この方法においては、ト
ラックの幅が小さくなることから互換再生を確保するこ
とが難かしく、従来は可動ヘッド構造により記録トラッ
クに磁気ヘッドを追従させるサーボ方式が取られてい
た。
【０００３】図７は例えば特開平１−１０５１４号公報
に示された従来の磁気記録再生装置の構成を示し、特に
電子編集時前後のトラック曲がりに関するものである。
図において、１は磁気記録媒体に信号の記録再生をする
磁気ヘッド、２は磁気ヘッド１を先端に搭載した圧電素
子からなる電気機械変換素子であり、電圧に応じて磁気
ヘッド１を走査方向と垂直な方向に揺動できる。３は電
気機械変換素子２の電極、４は電気機械変換素子２上に
設けられ、その変位に応じた歪が電気信号として検出で
きる位置センサ、５は磁気ヘッド１の出力を増幅する再
生アンプ、６は再生アンプ５の出力からトラッキングエ
ラーを検出するトラッキングエラー検出回路であり、図
４に示すように、フィルタ３３、乗算器３４、発振器３
５、発振器３５からの出力を選択するセレクタ３６、フ
ィルタ３７，３８、ダイオード３９，４０、差動アンプ
４１及び出力端子４２から構成されている。
に示された従来の磁気記録再生装置の構成を示し、特に
電子編集時前後のトラック曲がりに関するものである。
図において、１は磁気記録媒体に信号の記録再生をする
磁気ヘッド、２は磁気ヘッド１を先端に搭載した圧電素
子からなる電気機械変換素子であり、電圧に応じて磁気
ヘッド１を走査方向と垂直な方向に揺動できる。３は電
気機械変換素子２の電極、４は電気機械変換素子２上に
設けられ、その変位に応じた歪が電気信号として検出で
きる位置センサ、５は磁気ヘッド１の出力を増幅する再
生アンプ、６は再生アンプ５の出力からトラッキングエ
ラーを検出するトラッキングエラー検出回路であり、図
４に示すように、フィルタ３３、乗算器３４、発振器３
５、発振器３５からの出力を選択するセレクタ３６、フ
ィルタ３７，３８、ダイオード３９，４０、差動アンプ
４１及び出力端子４２から構成されている。
【０００４】８はトラッキングエラー検出回路６で検出
された信号をディジタルデータに変換するＡ／Ｄコンバ
ータ、９はＡ／Ｄコンバータ８により変換されたディジ
タルデータを記憶するメモリ、１０はメモリ９のディジ
タルデータをアナログ信号に変換するＤ／Ａコンバー
タ、１１は加算器、１２は電極３に接続されたドライ
バ、１３は位置センサ４の出力を増幅するセンサアン
プ、１４は一方の入力端子がセンサアンプ１３に接続さ
れた差動アンプ、１５は差動アンプ１４の出力をディジ
タルデータに変換するＡ／Ｄコンバータ、１６はＡ／Ｄ
コンバータ１５のディジタルデータを記憶するメモリ、
１７はメモリ１６のディジタルデータをアナログ信号に
変換するＤ／Ａコンバータであり、差動アンプ１４のも
う一方の入力端子に接続されている。
された信号をディジタルデータに変換するＡ／Ｄコンバ
ータ、９はＡ／Ｄコンバータ８により変換されたディジ
タルデータを記憶するメモリ、１０はメモリ９のディジ
タルデータをアナログ信号に変換するＤ／Ａコンバー
タ、１１は加算器、１２は電極３に接続されたドライ
バ、１３は位置センサ４の出力を増幅するセンサアン
プ、１４は一方の入力端子がセンサアンプ１３に接続さ
れた差動アンプ、１５は差動アンプ１４の出力をディジ
タルデータに変換するＡ／Ｄコンバータ、１６はＡ／Ｄ
コンバータ１５のディジタルデータを記憶するメモリ、
１７はメモリ１６のディジタルデータをアナログ信号に
変換するＤ／Ａコンバータであり、差動アンプ１４のも
う一方の入力端子に接続されている。
【０００５】１８は加算器１１と差動アンプ１４との接
続をオンオフするスイッチ、２０は記録時に磁気ヘッド
１に信号を供給する記録アンプで、スイッチ１９により
磁気ヘッド１に対する接続が再生アンプ５に切り替えら
れる。
続をオンオフするスイッチ、２０は記録時に磁気ヘッド
１に信号を供給する記録アンプで、スイッチ１９により
磁気ヘッド１に対する接続が再生アンプ５に切り替えら
れる。
【０００６】上記構成において、電子編集時における既
記録トラックと新記録トラックの曲がりの不一致による
編集点での画像の乱れの問題を解決した例について説明
する。電子編集時（インサート編集時）においては、ま
ずスイッチ１８をオフ状態、スイッチ１９を端子１９ａ
側に接続し、磁気記録媒体の継ぎ目となる箇所の前から
再生動作をする。この動作中にトラックの曲がり状態を
計測し、磁気ヘッド１をトラックに追従させるととも
に、磁気ヘッド１の変位データ即ち位置センサ４の出力
をメモリ１６に記憶させる。次に、記録媒体の継ぎ目と
なる箇所で記録状態に切り替える。即ち、スイッチ１８
をオン状態、スイッチ１９を端子１９ｂ側に接続し、メ
モリ１６内のデータをもとに磁気ヘッド１を継ぎ目前の
トラック曲がりと同じトラック曲がりとなるように閉ル
ープ制御する。
記録トラックと新記録トラックの曲がりの不一致による
編集点での画像の乱れの問題を解決した例について説明
する。電子編集時（インサート編集時）においては、ま
ずスイッチ１８をオフ状態、スイッチ１９を端子１９ａ
側に接続し、磁気記録媒体の継ぎ目となる箇所の前から
再生動作をする。この動作中にトラックの曲がり状態を
計測し、磁気ヘッド１をトラックに追従させるととも
に、磁気ヘッド１の変位データ即ち位置センサ４の出力
をメモリ１６に記憶させる。次に、記録媒体の継ぎ目と
なる箇所で記録状態に切り替える。即ち、スイッチ１８
をオン状態、スイッチ１９を端子１９ｂ側に接続し、メ
モリ１６内のデータをもとに磁気ヘッド１を継ぎ目前の
トラック曲がりと同じトラック曲がりとなるように閉ル
ープ制御する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従来装置においては、
上記したようにトラック曲がりを有した磁気テープ上で
いかに磁気ヘッド１を追従させるかといった再生面に重
点が置かれており、記録されるトラックの直線性はテー
プ走行案内部材や回転シリンダの精度に依存したままで
あった。従って、既記録トラックの曲がり量によっては
互換再生が確保できないものがしばしば発生していた。
上記したようにトラック曲がりを有した磁気テープ上で
いかに磁気ヘッド１を追従させるかといった再生面に重
点が置かれており、記録されるトラックの直線性はテー
プ走行案内部材や回転シリンダの精度に依存したままで
あった。従って、既記録トラックの曲がり量によっては
互換再生が確保できないものがしばしば発生していた。
【０００８】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、記録時におけるトラックの直
線性を良くし、互換再生が得やすい磁気記録再生装置を
得ることを目とする。
めに成されたものであり、記録時におけるトラックの直
線性を良くし、互換再生が得やすい磁気記録再生装置を
得ることを目とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気記録
再生装置は、予め記録トラックの直線性の良い基準テー
プを磁気ヘッドにより追従させ、このときの磁気ヘッド
の変位量を位置センサで検出してメモリに記憶させる手
段と、記録時に磁気ヘッドの変位量がメモリに記憶され
た変位量と一致するようにフィードバック制御する手段
を備えたものである。
再生装置は、予め記録トラックの直線性の良い基準テー
プを磁気ヘッドにより追従させ、このときの磁気ヘッド
の変位量を位置センサで検出してメモリに記憶させる手
段と、記録時に磁気ヘッドの変位量がメモリに記憶され
た変位量と一致するようにフィードバック制御する手段
を備えたものである。
【００１０】
【作用】この発明においては、予め記録トラックの直線
性の良い基準テープが磁気ヘッドにより追従され、この
ときの磁気ヘッドの変位量がメモリに記憶される。又、
記録時の磁気ヘッドの変位量がメモリに記憶された変位
量と一致するように制御される。
性の良い基準テープが磁気ヘッドにより追従され、この
ときの磁気ヘッドの変位量がメモリに記憶される。又、
記録時の磁気ヘッドの変位量がメモリに記憶された変位
量と一致するように制御される。
【００１１】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面とともに説明
する。図１はこの実施例による磁気記録再生装置の構成
を示し、１は磁気記録媒体に信号の記録再生をする磁気
ヘッド、２は磁気ヘッド１を先端に搭載した圧電素子か
らなる電気機械変換素子であり、電圧に応じて磁気ヘッ
ド１を走査方向と垂直な方向に揺動できる。この様子を
図５により説明すると、電気機械変換素子２は２層の圧
電素子から構成されており、図５(A) に示すようにある
向きの電圧を与えると、片方の層２ａは引張力を受け、
もう一方の層２ｂは圧縮力を受け、同図(B) に示すよう
に矢印Ａ方向に変形する。又、上記とは逆向きの電圧を
与えると、同図(B) とは逆向きに変形し、電圧の向き、
大きさにより磁気ヘッド１を揺動できる。
する。図１はこの実施例による磁気記録再生装置の構成
を示し、１は磁気記録媒体に信号の記録再生をする磁気
ヘッド、２は磁気ヘッド１を先端に搭載した圧電素子か
らなる電気機械変換素子であり、電圧に応じて磁気ヘッ
ド１を走査方向と垂直な方向に揺動できる。この様子を
図５により説明すると、電気機械変換素子２は２層の圧
電素子から構成されており、図５(A) に示すようにある
向きの電圧を与えると、片方の層２ａは引張力を受け、
もう一方の層２ｂは圧縮力を受け、同図(B) に示すよう
に矢印Ａ方向に変形する。又、上記とは逆向きの電圧を
与えると、同図(B) とは逆向きに変形し、電圧の向き、
大きさにより磁気ヘッド１を揺動できる。
【００１２】３は電気機械変換素子２の電極、４は電気
機械変換素子２上に設けられ、その変位に応じた歪が電
気信号として検出され、磁気ヘッド１の位置を検出する
位置センサであり、具体的には図６に示すように、電気
機械変換素子２上に張り付けられ、電気機械変換素子２
の揺動により、位置センサ４は引張り圧縮力を受け、電
気抵抗値が変化する。５は磁気ヘッド１の出力を増幅す
る再生アンプ、６は再生アンプ５の出力からトラッキン
グエラーを検出するトラッキングエラー検出回路であ
り、その構成は図４に示す通りである。
機械変換素子２上に設けられ、その変位に応じた歪が電
気信号として検出され、磁気ヘッド１の位置を検出する
位置センサであり、具体的には図６に示すように、電気
機械変換素子２上に張り付けられ、電気機械変換素子２
の揺動により、位置センサ４は引張り圧縮力を受け、電
気抵抗値が変化する。５は磁気ヘッド１の出力を増幅す
る再生アンプ、６は再生アンプ５の出力からトラッキン
グエラーを検出するトラッキングエラー検出回路であ
り、その構成は図４に示す通りである。
【００１３】１１は加算器、１２は電極３に接続された
ドライバ、１３は位置センサ４の出力を増幅するセンサ
アンプ、１４は一方の入力端子がセンサアンプ１３に接
続された差動アンプ、１５は差動アンプ１４の出力をデ
ィジタルデータに変換するＡ／Ｄコンバータ、１６はＡ
／Ｄコンバータ１５のディジタルデータを記憶するメモ
リ、１７はメモリ１６のディジタルデータをアナログ信
号に変換するＤ／Ａコンバータであり、差動アンプ１４
のもう一方の入力端子に接続されている。１８は加算器
１１と差動アンプ１４との接続をオンオフするスイッ
チ、２０は記録時に磁気ヘッド１に信号を供給する記録
アンプであり、スイッチ１９により磁気ヘッド１に対す
る接続が再生アンプ５に切り替えられる。５０は既記録
トラックの直線性の良い基準テープ（直線性が１〜２μ
m ）である。
ドライバ、１３は位置センサ４の出力を増幅するセンサ
アンプ、１４は一方の入力端子がセンサアンプ１３に接
続された差動アンプ、１５は差動アンプ１４の出力をデ
ィジタルデータに変換するＡ／Ｄコンバータ、１６はＡ
／Ｄコンバータ１５のディジタルデータを記憶するメモ
リ、１７はメモリ１６のディジタルデータをアナログ信
号に変換するＤ／Ａコンバータであり、差動アンプ１４
のもう一方の入力端子に接続されている。１８は加算器
１１と差動アンプ１４との接続をオンオフするスイッ
チ、２０は記録時に磁気ヘッド１に信号を供給する記録
アンプであり、スイッチ１９により磁気ヘッド１に対す
る接続が再生アンプ５に切り替えられる。５０は既記録
トラックの直線性の良い基準テープ（直線性が１〜２μ
m ）である。
【００１４】次に、図１の構成の動作を説明する。基準
テープ５０の再生前においては、メモリ１６にはなんら
データが記憶されておらず、基準テープ５０の再生後に
データが記憶される。まず、この動作から説明すると、
スイッチ１８をオフ状態とし、スイッチ１９を端子１９
ａ側に接続すると、基準テープ５０上の信号は磁気ヘッ
ド５により再生され、再生アンプ５により増幅され、ト
ラッキングエラー検出回路６によりその信号の中からト
ラッキングデータが抽出されるとともにトラッキングエ
ラー信号が生成され、その信号は加算器１１に入力され
る。
テープ５０の再生前においては、メモリ１６にはなんら
データが記憶されておらず、基準テープ５０の再生後に
データが記憶される。まず、この動作から説明すると、
スイッチ１８をオフ状態とし、スイッチ１９を端子１９
ａ側に接続すると、基準テープ５０上の信号は磁気ヘッ
ド５により再生され、再生アンプ５により増幅され、ト
ラッキングエラー検出回路６によりその信号の中からト
ラッキングデータが抽出されるとともにトラッキングエ
ラー信号が生成され、その信号は加算器１１に入力され
る。
【００１５】加算器１１の出力はドライバ１２を介して
電気機械変換素子２に送られ、該素子２がトラックの曲
がりに追従するように磁気ヘッド１を揺動させる。同時
に、位置センサ４の出力はセンサアンプ１３により増幅
され、差動アンプ１４を通ってＡ／Ｄコンバータ１５に
送られ、ディジタルデータに変換される。このディジタ
ルデータはメモリ１６に転送され、メモリ１６に位置セ
ンサ４の出力をもとにした電気機械変換素子２の変位パ
ターンが記憶される。この動作中、Ｄ／Ａコンバータ１
７は動作せず、差動アンプ１４にはセンサアンプ１３の
出力のみが入力される。
電気機械変換素子２に送られ、該素子２がトラックの曲
がりに追従するように磁気ヘッド１を揺動させる。同時
に、位置センサ４の出力はセンサアンプ１３により増幅
され、差動アンプ１４を通ってＡ／Ｄコンバータ１５に
送られ、ディジタルデータに変換される。このディジタ
ルデータはメモリ１６に転送され、メモリ１６に位置セ
ンサ４の出力をもとにした電気機械変換素子２の変位パ
ターンが記憶される。この動作中、Ｄ／Ａコンバータ１
７は動作せず、差動アンプ１４にはセンサアンプ１３の
出力のみが入力される。
【００１６】上記動作におけるトラッキングエラー信号
の生成（検出）法について詳細に説明すると、図２に示
すように基準テープ５０にはトラッキングエラー信号を
得るためにビデオ信号に重畳した形でパイロット信号が
記録されている。この信号はｆ1 〜ｆ4 までの周波数の
違う４種類の信号であり、例えば図３に示すようにｆ2
が記録されているトラックをそのトラック幅よりも大き
なトラック幅を有する磁気ヘッド１で再生すると、ｆ2
を再生することはもちろん両隣のｆ1 とｆ3 をも再生す
る。
の生成（検出）法について詳細に説明すると、図２に示
すように基準テープ５０にはトラッキングエラー信号を
得るためにビデオ信号に重畳した形でパイロット信号が
記録されている。この信号はｆ1 〜ｆ4 までの周波数の
違う４種類の信号であり、例えば図３に示すようにｆ2
が記録されているトラックをそのトラック幅よりも大き
なトラック幅を有する磁気ヘッド１で再生すると、ｆ2
を再生することはもちろん両隣のｆ1 とｆ3 をも再生す
る。
【００１７】図４に示すように、基準テープ５０上の信
号は磁気ヘッド１により再成され、再生アンプ５により
増幅された後、トラッキングエラー検出回路６に入力さ
れる。ここで、フィルタ３３によりビデオ信号は除去さ
れ、パイロット信号ｆ1 ，ｆ3 ，ｆ2 が抽出される。
又、セレクタ３６により発振器３５からはパイロット信
号ｆ2 を発生しており、この信号と信号ｆ1 〜ｆ3 とは
乗算器３４により乗算され、ビートと呼ばれる（ｆ3 −
ｆ2 ）と（ｆ2 −ｆ1 ）の２つの周波数を持つ信号が得
られる。さらに、この信号はフィルタ３７，３８により
各々が分離され、そのレベルが差動アンプ４１により比
較され、その差がトラッキングエラー信号として出力端
子４２から出力される。この方法は４周波パイロット信
号トラッキング法と呼ばれ、一般的にｆ1 ＝１０2.５Ｈ
ｚ、ｆ2 ＝１１8.９Ｈｚ、ｆ3 ＝１６5.２Ｈｚ、ｆ4 ＝
１４8.７Ｈｚなる周波数が用いられている。
号は磁気ヘッド１により再成され、再生アンプ５により
増幅された後、トラッキングエラー検出回路６に入力さ
れる。ここで、フィルタ３３によりビデオ信号は除去さ
れ、パイロット信号ｆ1 ，ｆ3 ，ｆ2 が抽出される。
又、セレクタ３６により発振器３５からはパイロット信
号ｆ2 を発生しており、この信号と信号ｆ1 〜ｆ3 とは
乗算器３４により乗算され、ビートと呼ばれる（ｆ3 −
ｆ2 ）と（ｆ2 −ｆ1 ）の２つの周波数を持つ信号が得
られる。さらに、この信号はフィルタ３７，３８により
各々が分離され、そのレベルが差動アンプ４１により比
較され、その差がトラッキングエラー信号として出力端
子４２から出力される。この方法は４周波パイロット信
号トラッキング法と呼ばれ、一般的にｆ1 ＝１０2.５Ｈ
ｚ、ｆ2 ＝１１8.９Ｈｚ、ｆ3 ＝１６5.２Ｈｚ、ｆ4 ＝
１４8.７Ｈｚなる周波数が用いられている。
【００１８】このトラッキングエラー信号は、図３で磁
気ヘッド１がｆ2 のトラックセンタをトレースしている
場合、ｆ1 とｆ3 の再生出力レベルが同じであることか
ら、（ｆ3 −ｆ2 ）と（ｆ2 −ｆ1 ）のビートのレベル
も同じになり、トラッキングエラーは零となる。又、セ
ンタずれ（トラックはずれ）が発生すると、方向とずれ
量に応じて極性とレベルが変化する。以上のように、再
生するトラック毎にセレクタ３６により発振器３５から
の出力を選択することにより、任意のトラックでのトラ
ッキングエラー信号を生成することができる。
気ヘッド１がｆ2 のトラックセンタをトレースしている
場合、ｆ1 とｆ3 の再生出力レベルが同じであることか
ら、（ｆ3 −ｆ2 ）と（ｆ2 −ｆ1 ）のビートのレベル
も同じになり、トラッキングエラーは零となる。又、セ
ンタずれ（トラックはずれ）が発生すると、方向とずれ
量に応じて極性とレベルが変化する。以上のように、再
生するトラック毎にセレクタ３６により発振器３５から
の出力を選択することにより、任意のトラックでのトラ
ッキングエラー信号を生成することができる。
【００１９】次に、記録動作について説明する。図１に
おいて、スイッチ１８をオンとし、スイッチ１９を再生
時とは逆の端子１９ｂに接続すると、差動アンプ１４と
加算器１１が接続され、また磁気ヘッド１と記録アンプ
２０が接続される。この動作完了後、記録信号は記録ア
ンプ２０、磁気ヘッド１を介して順次隣接した記録トラ
ックを形成した磁気記録媒体上に記録される。又、基準
テープ５０の再生時にメモリ１６に記憶された電気機械
変換素子２の変位パターンデータがＤ／Ａコンバータ１
７によりアナログ信号に変換され、差動アンプ１４に入
力される。このアナログ信号は電気機械変換素子２上の
位置センサ４の出力信号と差動アンプ１４で比較され、
その差が加算器１１、ドライバ１２を介して電気機械変
換素子２にフィードバックされ、電気機械変換素子２及
び磁気ヘッド１は基準テープ５０と同様のトラック曲が
りで磁気記録媒体上に信号を記録するように制御され
る。又、この動作中Ａ／Ｄコンバータ１５は動作せず、
メモリ１６の内容は保持される。
おいて、スイッチ１８をオンとし、スイッチ１９を再生
時とは逆の端子１９ｂに接続すると、差動アンプ１４と
加算器１１が接続され、また磁気ヘッド１と記録アンプ
２０が接続される。この動作完了後、記録信号は記録ア
ンプ２０、磁気ヘッド１を介して順次隣接した記録トラ
ックを形成した磁気記録媒体上に記録される。又、基準
テープ５０の再生時にメモリ１６に記憶された電気機械
変換素子２の変位パターンデータがＤ／Ａコンバータ１
７によりアナログ信号に変換され、差動アンプ１４に入
力される。このアナログ信号は電気機械変換素子２上の
位置センサ４の出力信号と差動アンプ１４で比較され、
その差が加算器１１、ドライバ１２を介して電気機械変
換素子２にフィードバックされ、電気機械変換素子２及
び磁気ヘッド１は基準テープ５０と同様のトラック曲が
りで磁気記録媒体上に信号を記録するように制御され
る。又、この動作中Ａ／Ｄコンバータ１５は動作せず、
メモリ１６の内容は保持される。
【００２０】上記実施例によれば、磁気記録媒体上に記
録される記録トラックの直線性は、テープ走行案内部材
や回転シリンダ精度に依存することなく、基準テープ５
０と同等の精度で確保することができ、この磁気記録媒
体（テープ）を別の回転磁気記録再生装置で再生しよう
とした場合（互換再生時）、磁気ヘッド１の追従量を極
力抑え、サーボ時の偏差（トラックはずれ）を小さくす
ることができる。従って、挟トラックによる記録密度の
向上を狙った回転磁気記録再生装置には、非常に適した
ものとなる。
録される記録トラックの直線性は、テープ走行案内部材
や回転シリンダ精度に依存することなく、基準テープ５
０と同等の精度で確保することができ、この磁気記録媒
体（テープ）を別の回転磁気記録再生装置で再生しよう
とした場合（互換再生時）、磁気ヘッド１の追従量を極
力抑え、サーボ時の偏差（トラックはずれ）を小さくす
ることができる。従って、挟トラックによる記録密度の
向上を狙った回転磁気記録再生装置には、非常に適した
ものとなる。
【００２１】なお、上記実施例では電気機械変換素子２
として圧電素子を利用したものについて説明したが、図
８に示すようなボイスコイル型の電気機械変換素子を用
いても良い。これを簡単に説明すると、ボビン２ｃに巻
かれたコイル２ｄに電流を流すとボビン２ｃは図中上下
方向に往復動し、ボビン２ｃに固着されたジンバルばね
２ｅ及び磁気ヘッド１も上下方向即ち磁気ヘッド１の走
査方向に対して直角な方向に揺動できる。又、このボイ
スコイル型電気機械変換素子を用いた場合、上記実施例
で説明した歪検出による位置センサ４は使用できず、図
８に示すようにジンバルばね２ｆ上にマグネット４ａを
配設し、その磁束を検出するホール素子４ｂを設けた位
置センサ即ち磁気ヘッド１の変位を間接的に磁束量で検
出する位置センサ等を用いる必要がある。
として圧電素子を利用したものについて説明したが、図
８に示すようなボイスコイル型の電気機械変換素子を用
いても良い。これを簡単に説明すると、ボビン２ｃに巻
かれたコイル２ｄに電流を流すとボビン２ｃは図中上下
方向に往復動し、ボビン２ｃに固着されたジンバルばね
２ｅ及び磁気ヘッド１も上下方向即ち磁気ヘッド１の走
査方向に対して直角な方向に揺動できる。又、このボイ
スコイル型電気機械変換素子を用いた場合、上記実施例
で説明した歪検出による位置センサ４は使用できず、図
８に示すようにジンバルばね２ｆ上にマグネット４ａを
配設し、その磁束を検出するホール素子４ｂを設けた位
置センサ即ち磁気ヘッド１の変位を間接的に磁束量で検
出する位置センサ等を用いる必要がある。
【００２２】又、上記実施例においては、トラックの走
査パターンをＡ／Ｄコンバータ１５でディジタルデータ
に変換してメモリ１６に記憶するものを装置内部に組み
込んだが、装置外部のトラック走査パターン書き込み回
路（図示せず）においてトラック走査パターンを読み出
し専用メモリ１６に記憶しておき、図９に示すようにＡ
／Ｄコンバータ１５を省略する構成としてもよい。
査パターンをＡ／Ｄコンバータ１５でディジタルデータ
に変換してメモリ１６に記憶するものを装置内部に組み
込んだが、装置外部のトラック走査パターン書き込み回
路（図示せず）においてトラック走査パターンを読み出
し専用メモリ１６に記憶しておき、図９に示すようにＡ
／Ｄコンバータ１５を省略する構成としてもよい。
【００２３】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、磁気記
録媒体に信号を記録する場合、基準テープ並みの精度で
トラックの直線性が得られ、互換再生が得やすいという
効果がある。
録媒体に信号を記録する場合、基準テープ並みの精度で
トラックの直線性が得られ、互換再生が得やすいという
効果がある。
【図１】この発明装置の第１の実施例による構成図であ
る。
る。
【図２】この発明による基準テープの各トラックに記録
されるパイロット信号の説明図である。
されるパイロット信号の説明図である。
【図３】この発明による基準テープの磁気ヘッドによる
走査状態の説明図である。
走査状態の説明図である。
【図４】トラッキングエラー検出回路の構成図である。
【図５】この発明による電気機械変換素子の動作説明図
である。
である。
【図６】この発明による位置センサの配置図である。
【図７】従来装置の構成図である。
【図８】この発明による電気機械変換素子の他の実施例
における断面図である。
における断面図である。
【図９】この発明装置の第２の実施例による構成図であ
る。
る。
１ 磁気ヘッド ２ 電気機械変換素子 ４ 位置センサ ６ トラッキングエラー検出回路 １６ メモリ ５０ 基準テープ
Claims (1)
- 【請求項１】 磁気記録媒体上に順次隣接した記録トラ
ックを形成して信号を記録し、再生する磁気記録再生装
置において、走査方向と垂直な方向に揺動可能な磁気ヘ
ッドと、磁気ヘッドの位置を検出する位置センサと、磁
気ヘッドの走査軌跡と記録トラックとの相対的なずれ量
を検出するトラッキングエラー検出回路と、位置センサ
の検出信号を記録するメモリと、予め記録トラックの直
線性の良い基準テープを磁気ヘッドにより追従させ、こ
のときの磁気ヘッドの変位量を位置センサで検出してメ
モリに記憶させる手段と、記録時に磁気ヘッドのトラッ
ク走査における変位量がメモリに記憶された変位量と一
致するようにフィードバック制御する手段を備えたこと
を特徴とする磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3048111A JP2550789B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3048111A JP2550789B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04283410A JPH04283410A (ja) | 1992-10-08 |
| JP2550789B2 true JP2550789B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=12794205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3048111A Expired - Fee Related JP2550789B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2550789B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7037550B2 (en) | 2003-05-28 | 2006-05-02 | Conagra Grocery Products Company | Sprayable cookware release composition with fractionated oil and method of preparing food item |
| US6905722B2 (en) | 2003-07-03 | 2005-06-14 | Conagra Grocery Products Company | Sprayable cookware release composition with reduced heat induced browning |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP3048111A patent/JP2550789B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04283410A (ja) | 1992-10-08 |
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Legal Events
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