JP2550787Y2 - 回転繰出式筆記具 - Google Patents
回転繰出式筆記具Info
- Publication number
- JP2550787Y2 JP2550787Y2 JP405593U JP405593U JP2550787Y2 JP 2550787 Y2 JP2550787 Y2 JP 2550787Y2 JP 405593 U JP405593 U JP 405593U JP 405593 U JP405593 U JP 405593U JP 2550787 Y2 JP2550787 Y2 JP 2550787Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- shaft
- front shaft
- cam
- cam cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、前軸に対して後軸を回
転させるとペン体が前軸の先端開口から出没する回転繰
出式筆記具に関するものである。
転させるとペン体が前軸の先端開口から出没する回転繰
出式筆記具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】回転繰出式筆記具は、カム筒が後軸内に
固定されるとともに、シリンダーが前軸に固定され、こ
のカム筒とシリンダーが回転可能に連結されている。つ
まり、後軸と前軸が回転可能に連結されている。そし
て、前軸に対して後軸を回転させるとカム筒が作動子を
前後動させ、後軸方向に弾発された状態で前軸内に収容
されて尾端が作動子に当接したレフィールの先端のペン
体が前軸の先端開口から出没するようになっている。
固定されるとともに、シリンダーが前軸に固定され、こ
のカム筒とシリンダーが回転可能に連結されている。つ
まり、後軸と前軸が回転可能に連結されている。そし
て、前軸に対して後軸を回転させるとカム筒が作動子を
前後動させ、後軸方向に弾発された状態で前軸内に収容
されて尾端が作動子に当接したレフィールの先端のペン
体が前軸の先端開口から出没するようになっている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところで回転繰出式筆
記具は、ノック式筆記具などに比べて部品点数が多くて
高級品である場合が多いが、価格の高い高級筆記具は、
良好な筆記性能の他にも高級感が強く要請される。そし
て、高級な回転繰出式筆記具は、高級感の一つとして良
好な回転フィーリングが得られることが必要である。
記具は、ノック式筆記具などに比べて部品点数が多くて
高級品である場合が多いが、価格の高い高級筆記具は、
良好な筆記性能の他にも高級感が強く要請される。そし
て、高級な回転繰出式筆記具は、高級感の一つとして良
好な回転フィーリングが得られることが必要である。
【０００４】しかしながら、かかる回転繰出式筆記具
は、カム筒の表面に形成された環状溝とシリンダーの内
面に形成された環状突起の凹凸嵌合によって回転可能に
連結されているが、この凹凸嵌合は、前後方向にもクリ
アランスが取られるので、前軸と後軸が回転時に前後方
向にガタツキが生じる。そして、回転時には金属製や硬
質合成樹脂製のカム筒とシリンダーが直接触した状態で
回転するが、これもクリアランスのために摺動抵抗が一
定しないこともあって回転フィーリングが良好とは言い
難いのが現状である。
は、カム筒の表面に形成された環状溝とシリンダーの内
面に形成された環状突起の凹凸嵌合によって回転可能に
連結されているが、この凹凸嵌合は、前後方向にもクリ
アランスが取られるので、前軸と後軸が回転時に前後方
向にガタツキが生じる。そして、回転時には金属製や硬
質合成樹脂製のカム筒とシリンダーが直接触した状態で
回転するが、これもクリアランスのために摺動抵抗が一
定しないこともあって回転フィーリングが良好とは言い
難いのが現状である。
【０００５】そこで本考案は、後軸を前軸に対して回転
してペン体を出没させる際の回転フィーリングが良好で
高級感に富んだ回転繰出式筆記具を提供することを目的
とするものである。
してペン体を出没させる際の回転フィーリングが良好で
高級感に富んだ回転繰出式筆記具を提供することを目的
とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、前軸に対して後軸を回転させると、後
軸内に固定されたカム筒が前軸に固定されたシリンダー
の内部に収容された作動子を前後動させ、後軸方向に弾
発された状態で前軸内に収容されて尾端が作動子に当接
したレフィールの先端のペン体が前軸の先端開口から出
没する回転繰出式筆記具において、シリンダーの尾端部
に内向きの環状突起を形成し、カム筒の外周に取り付け
られた軟弾性材料からなる２本のＯリングにてシリンダ
ーの環状突起を前後で挟持した状態でカム筒とシリンダ
ーを回転可能に連結する。
めに、本考案は、前軸に対して後軸を回転させると、後
軸内に固定されたカム筒が前軸に固定されたシリンダー
の内部に収容された作動子を前後動させ、後軸方向に弾
発された状態で前軸内に収容されて尾端が作動子に当接
したレフィールの先端のペン体が前軸の先端開口から出
没する回転繰出式筆記具において、シリンダーの尾端部
に内向きの環状突起を形成し、カム筒の外周に取り付け
られた軟弾性材料からなる２本のＯリングにてシリンダ
ーの環状突起を前後で挟持した状態でカム筒とシリンダ
ーを回転可能に連結する。
【０００７】
【作用】すなわち、カム筒の外周に取り付けられた軟弾
性材料からなる２本のＯリングにてシリンダーの環状突
起を前後で挟持するので、前後方向にクリアランスがな
く、またシリンダーの環状突起が軟弾性材料からなるＯ
リングに接触して回転する。従って、ガタツキがなくて
一定の摺動抵抗で回転し、良好な回転フィーリングを得
ることができる。
性材料からなる２本のＯリングにてシリンダーの環状突
起を前後で挟持するので、前後方向にクリアランスがな
く、またシリンダーの環状突起が軟弾性材料からなるＯ
リングに接触して回転する。従って、ガタツキがなくて
一定の摺動抵抗で回転し、良好な回転フィーリングを得
ることができる。
【０００８】
【実施例】以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具
体的に説明する。図１において、前軸１の先端には、先
端開口 12 を有する先口 11 が螺着されている。そし
て、前軸１の尾端には連結筒７が固着され、この連結筒
７に２本のスリット 62 を有するシリンダー６が圧入さ
れている。つまり、シリンダー６は連結筒７を介して前
軸１に固定されている。
体的に説明する。図１において、前軸１の先端には、先
端開口 12 を有する先口 11 が螺着されている。そし
て、前軸１の尾端には連結筒７が固着され、この連結筒
７に２本のスリット 62 を有するシリンダー６が圧入さ
れている。つまり、シリンダー６は連結筒７を介して前
軸１に固定されている。
【０００９】シリンダー６内には作動子５が収容され、
作動子５の縦突起 51 がスリット 62 に嵌め込まれた状
態で作動子５がシリンダー６内を前後動する。前軸１内
には例えばボールペンのレフィール３が収容されてお
り、スプリング 32 で尾端側に弾発されている。そし
て、レフィール３の尾端は作動子５に当接しており、作
動子５が前進するとレフィール３も前進し、レフィール
３先端のペン体 31 が先端開口 12 から突出して筆記可
能になるとともに、作動子５が後退するとスプリング 3
2 の弾発力によりレフィール３も後退し、ペン体 31 が
先口 11 内に没入するようになっている。
作動子５の縦突起 51 がスリット 62 に嵌め込まれた状
態で作動子５がシリンダー６内を前後動する。前軸１内
には例えばボールペンのレフィール３が収容されてお
り、スプリング 32 で尾端側に弾発されている。そし
て、レフィール３の尾端は作動子５に当接しており、作
動子５が前進するとレフィール３も前進し、レフィール
３先端のペン体 31 が先端開口 12 から突出して筆記可
能になるとともに、作動子５が後退するとスプリング 3
2 の弾発力によりレフィール３も後退し、ペン体 31 が
先口 11 内に没入するようになっている。
【００１０】後軸２には、クリップ 21 が固定ボルト 2
2 で固定されている。そして、カム筒４が固定ボルト 2
2 に螺着されている。つまり、カム筒４は後軸２に固定
されている。カム軸４の先端縁が展開すると傾斜状のカ
ム 41 であり、カム 41 がスプリング 32 で尾端側に弾
発された作動子５に衝合している。従って、カム筒４が
正逆方向に回転すると作動子５が前後動する。
2 で固定されている。そして、カム筒４が固定ボルト 2
2 に螺着されている。つまり、カム筒４は後軸２に固定
されている。カム軸４の先端縁が展開すると傾斜状のカ
ム 41 であり、カム 41 がスプリング 32 で尾端側に弾
発された作動子５に衝合している。従って、カム筒４が
正逆方向に回転すると作動子５が前後動する。
【００１１】シリンダー６とカム筒４は回転可能に連結
されているが、その連結構造を図２に基づいて説明する
と、シリンダー６の尾端には、内向きの環状突起 61 が
形成されている。一方、カム筒４の外周には大小の２本
の環状溝が形成され、この環状溝にそれぞれ軟弾性物質
からなる大きなＯリング８と小さなＯリング９が嵌め込
まれている。そして、大きなＯリング８は押えスプリン
グ 81 で環状突起 61方向に弾発されており、この大き
なＯリング８と小さなＯリング９が環状突起 61 を前後
から挟圧している。つまり、シリンダー６は、前後方向
のクリアランスがない状態でカム筒４に連結されてい
る。
されているが、その連結構造を図２に基づいて説明する
と、シリンダー６の尾端には、内向きの環状突起 61 が
形成されている。一方、カム筒４の外周には大小の２本
の環状溝が形成され、この環状溝にそれぞれ軟弾性物質
からなる大きなＯリング８と小さなＯリング９が嵌め込
まれている。そして、大きなＯリング８は押えスプリン
グ 81 で環状突起 61方向に弾発されており、この大き
なＯリング８と小さなＯリング９が環状突起 61 を前後
から挟圧している。つまり、シリンダー６は、前後方向
のクリアランスがない状態でカム筒４に連結されてい
る。
【００１２】しかして筆記に際しては、図１の中央線の
左側に示す状態から、後軸２を前軸１に対して所定方向
に回転させる。これによってカム筒４が回転し、図１の
中央線の右側に示すように、作動子５が前進してレフィ
ール３を前進させ、レフィール３先端のペン体 31 が先
口 11 の先端開口 12 から突出して筆記可能になる。ま
た、筆記が終了すると後軸２を前軸１に対して逆方向に
回転させればよく、これによってペン体 31 が先口 11
内に没入し、図１の中央線の左側に示す状態に戻る。
左側に示す状態から、後軸２を前軸１に対して所定方向
に回転させる。これによってカム筒４が回転し、図１の
中央線の右側に示すように、作動子５が前進してレフィ
ール３を前進させ、レフィール３先端のペン体 31 が先
口 11 の先端開口 12 から突出して筆記可能になる。ま
た、筆記が終了すると後軸２を前軸１に対して逆方向に
回転させればよく、これによってペン体 31 が先口 11
内に没入し、図１の中央線の左側に示す状態に戻る。
【００１３】ここで、後軸２を前軸１に対して回転させ
るとき、シリンダー６の内向きの環状突起 61 が軟弾性
物質からなるＯリング８とＯリング９で前後から挟圧さ
れた状態で回転する。従って、摺動抵抗が一定になり、
しかも前後のクリアランスがないのでガタツキが生じる
ことなくスムーズに回転するので、良好な回転フィーリ
ングを得ることができ、高級感に富んだ筆記具とするこ
とができる。なお、本実施例では、大きなＯリング８を
押えスプリング 81 で弾発したので、この押えスプリン
グ 81 のバネ定数を適当に選定することにより、回転時
の摺動抵抗をある程度任意に選定することができる。
るとき、シリンダー６の内向きの環状突起 61 が軟弾性
物質からなるＯリング８とＯリング９で前後から挟圧さ
れた状態で回転する。従って、摺動抵抗が一定になり、
しかも前後のクリアランスがないのでガタツキが生じる
ことなくスムーズに回転するので、良好な回転フィーリ
ングを得ることができ、高級感に富んだ筆記具とするこ
とができる。なお、本実施例では、大きなＯリング８を
押えスプリング 81 で弾発したので、この押えスプリン
グ 81 のバネ定数を適当に選定することにより、回転時
の摺動抵抗をある程度任意に選定することができる。
【００１４】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の回転繰出
式筆記具は、シリンダーの尾端部に内向きの環状突起を
形成し、カム筒の外周に取り付けられた軟弾性材料から
なる２本のＯリングにてシリンダーの環状突起を前後で
挟持した状態でカム筒とシリンダーを回転可能に連結し
たので、後軸を前軸に対して回転してペン体を出没させ
る際の回転フィーリングが良好で高級感に富んだ回転繰
出式筆記具とすることができる。
式筆記具は、シリンダーの尾端部に内向きの環状突起を
形成し、カム筒の外周に取り付けられた軟弾性材料から
なる２本のＯリングにてシリンダーの環状突起を前後で
挟持した状態でカム筒とシリンダーを回転可能に連結し
たので、後軸を前軸に対して回転してペン体を出没させ
る際の回転フィーリングが良好で高級感に富んだ回転繰
出式筆記具とすることができる。
【図１】本考案実施例の断面図である。
【図２】図１のＡ部の拡大図である。
１ 前軸 １１ 先口 １２ 先端開口 ２ 後軸 ３ レフィール ３１ ペン体 ３２ スプリング ４ カム筒 ４１ カム ５ 作動子 ６ シリンダー ６１ 環状突起 ７ 連結筒 ８，９ Ｏリング
Claims (1)
- 【請求項１】 前軸に対して後軸を回転させると、後軸
内に固定されたカム筒が前軸に固定されたシリンダーの
内部に収容された作動子を前後動させ、後軸方向に弾発
された状態で前軸内に収容されて尾端が作動子に当接し
たレフィールの先端のペン体が前軸の先端開口から出没
する回転繰出式筆記具において、 前記シリンダーの尾端部に内向きの環状突起が形成さ
れ、該カム筒の外周に取り付けられた軟弾性材料からな
る２本のＯリングが該シリンダーの環状突起を前後で挟
持した状態でカム筒とシリンダーが回転可能に連結され
たことを特徴とする回転繰出式筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP405593U JP2550787Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 回転繰出式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP405593U JP2550787Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 回転繰出式筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657688U JPH0657688U (ja) | 1994-08-09 |
| JP2550787Y2 true JP2550787Y2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=11574200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP405593U Expired - Lifetime JP2550787Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 回転繰出式筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2550787Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP405593U patent/JP2550787Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0657688U (ja) | 1994-08-09 |
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