JP2550377Y2 - マグネットブッシュラッチ - Google Patents

マグネットブッシュラッチ

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JP2550377Y2
JP2550377Y2 JP5008293U JP5008293U JP2550377Y2 JP 2550377 Y2 JP2550377 Y2 JP 2550377Y2 JP 5008293 U JP5008293 U JP 5008293U JP 5008293 U JP5008293 U JP 5008293U JP 2550377 Y2 JP2550377 Y2 JP 2550377Y2
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弘二 小宮
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、家具、建築物等に付帯
する扉、窓等の開閉操作を行うためのマグネットブッシ
ュラッチに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、扉、窓等の開閉操作を行うための
マグネットブッシュラッチには、実開昭62−1241
62号公報記載の考案が知られている。この従来の考案
は、柱、窓枠等の目的部への固定フランジを両側に突出
して装着枠を形成し、この装着枠の中央部軸方向に装着
凹部を形成している。そして、この装着枠の装着凹部を
被覆する摺動基板を形成し、この摺動基板の装着凹部側
に案内溝を設けている。また、装着枠の装着凹部に、磁
着ホルダーを摺動可能に装着し、この磁着ホルダーを外
部方向に押圧付勢する押圧発条を設けている。また、磁
着ホルダーは、付勢方向の先端に、扉、窓等への磁着体
を形成するとともに摺動基板側に係合ピンを突出し、こ
の係合ピンを摺動基板の案内溝に係合可能に形成するも
のであった。
【0003】この従来公知のマグネットブッシュラッチ
は、押圧発条の付勢力に抗して磁着ホルダーを装着枠の
挿入方向に押圧する事により、装着枠からの磁着ホルダ
ーの突出量が、1回の押圧毎に自動切り換えされ、磁着
ホルダーの突出量が小さい場合には、磁着体と扉とが磁
着して閉止状態を維持する事ができる。また、磁着ホル
ダーの突出量を大きく切り換えた場合には、扉を開放方
向に少量移動させ、この少量開放した扉に手指を引っか
けて、扉を全開放する事ができるものであった。そのた
め、このマグネットブッシュラッチを用いる事により、
扉にノブ、取手等を突設する事がなく、扉を平滑に形成
できる利点を有していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マグネットブッシュラッチは、目的部に一度設置すると
磁着ホルダーを、扉等に対して進退方向に調整する事が
できないものであった。そのため、取り付けミス、工作
精度の誤差、柱枠、窓枠に変形等が生じて、扉等の閉ま
り具合が悪くなった場合には、目的部からマグネットブ
ッシュラッチを取り外し、設置位置の再調整を行う必要
があった。このため、マグネットブッシュラッチの位置
決めに多くの手間が掛かり、作業性が極めて悪いものと
なっていた。
【0005】本考案は上述のごとき課題を解決しようと
するものであって、家具、建築物等に付帯する扉、窓等
の開閉操作に用いるマグネットブッシュラッチに於て、
マグネットブッシュラッチを目的部に設置した状態で、
装着枠からの磁着ホルダーの進退調整作業を可能にする
とともに構成を簡略化し、廉価な製品を得ようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の如き課題
を解決するため、中央部軸方向に装着凹部を形成した装
着枠と、この装着枠の装着凹部を被覆するとともに装着
凹部側に案内溝を設け、装着枠に対して進退可能な摺動
基板と、装着枠の装着凹部に摺動可能に装着し押圧発条
で外部方向に押圧付勢され、その付勢方向の先端に磁着
体を設けるとともに摺動基板側に突出した係合ピンを摺
動基板の案内溝に係合可能とした磁着ホルダーとから成
るものに於て、この磁着ホルダーの突出側とは反対側の
装着枠に回動カムの回動部を回動可能に装着するととも
に回動カムのカム部を摺動基板の係合凹部に回動可能に
係合し、この回動カムの回転により摺動基板を進退可能
とし、この摺動基板の進退に伴い係合ピンを介して磁着
ホルダーを進退する事により磁着ホルダーの装着枠から
の突出量を調整し得るものとして成るものである。
【0007】
【作用】本考案は上述の如く構成したものであるから、
家具、建築物等の柱枠、窓枠等の目的部にマグネットブ
ッシュラッチを固定するには、工具を用いて螺子等によ
り装着枠を目的部に固定したり、また、工具等を用いる
事なく、種々の係合手段によって目的部に固定する事が
可能である
【0008】また、マグネットブッシュラッチを目的部
に設置固定しても、取り付けミス、工作精度の誤差、柱
枠、窓枠に変形等によって、扉等の閉まり具合が悪くな
る場合がある。このような場合には、マグネットブッシ
ュラッチを、目的部に固定したまま、装着枠からの磁着
ホルダーの突出量を調整する事が可能である。
【0009】この調整方法は、磁着ホルダーの突出方向
とは反対側の装着枠に回動部を装着させた回動カムの回
動により行う。この回動によって、回動カムに設けたカ
ム部は、装着枠の装着凹部を被覆する摺動基板の係合凹
部に係合し、摺動基板を装着枠に対して進退する方向に
移動する事ができる。また、摺動基板は、装着枠の装着
凹部側に案内溝を設け、この案内溝に、磁着ホルダーの
摺動基板側に突出させた係合ピンを係合可能としてい
る。この係合ピンを突出する磁着ホルダーは、押圧発条
によって外部方向に押圧付勢されているが、摺動基板の
案内溝に係合ピンを係合させているため、突出方向への
移動を停止している。
【0010】そして、装着枠からの磁着ホルダーの突出
量を大きくする方向に調整するには、回動カムを一方に
回動し、摺動基板を、磁着ホルダーの突出方向に移動さ
せる。この摺動基板の移動に伴い、案内溝も磁着ホルダ
ーの突出方向に同時に移動し、押圧発条によって外部方
向に押圧付勢されている磁着ホルダーは、案内溝の移動
量分だけ係合ピンを移動させ、装着枠からの突出量を大
きく調整する事が可能となる。
【0011】また、上記では、装着枠からの磁着ホルダ
ーの突出量を大きくする方向に調整したが、磁着ホルダ
ーの突出量を小さくする方向に調整するには、回動カム
を、上記とは逆の方向に回動する。この回動カムの回動
によって、回動カムのカム部に係合凹部を係合させてい
る摺動基板は、磁着ホルダーの後退方向に移動する。そ
して、摺動基板の移動に伴い、案内溝は、係合ピンを係
合した状態で磁着ホルダーの後退方向に移動する。その
ため、磁着ホルダーは、押圧発条の付勢力に抗して案内
溝の移動量分だけ装着枠からの突出量を小さく調整する
事が可能となる。
【0012】このように、マグネットブッシュラッチ
は、装着枠に形成した回動カムを回動するだけで、装着
枠からの磁着ホルダーの突出量を調整する事ができ、簡
易な調整作業が可能となる。また、この機構は簡略で製
作に手間が掛からず、廉価な製造が可能となるものであ
る。
【0013】
【実施例】以下本考案の一実施例を説明すれば、(1)は
装着枠で、図10に示す如く、両側に固定フランジ(2)
を突出し、この固定フランジ(2)に形成した螺子、釘等
の挿入口(3)を介して柱枠、窓枠等の目的部に螺子、釘
等による固定を可能としている。また、この固定フラン
ジ(2)の形成位置は、装着枠(1)の両側に限定されるも
のではなく、装着枠(1)の長さ方向の一端に形成する事
も可能なものである。
【0014】また、上記では、装着枠(1)は、螺子、釘
等を用いて目的部に固定したが、他の実施例に於ては、
装着枠(1)は、外周面に係合突部(37)を突設した係合
杆(38)を、図15に示す如く、目的部に予め形成した
係合孔(40)に挿入する事により設置している。
【0015】また、装着枠(1)は、図1〜図4、図10
に示す如く、目的部への設置面側の中央部軸方向に装着
凹部(4)を形成するとともにこの装着凹部(4)に連通し
て軸方向の一端に、磁着ホルダー(5)の先端側を突出可
能とする突出開口(6)を形成している。この磁着ホルダ
ー(5)については後に説明する。
【0016】また、装着枠(1)は、図3、図4に示す如
く、装着凹部(4)を摺動基板(7)によって被覆してい
る。この摺動基板(7)は、装着枠(1)の軸方向に摺動可
能に装着している。また、摺動基板(7)は、図11に示
す如く、装着凹部(4)側に案内溝(8)を設けている。
【0017】即ち、この案内溝(8)は、図11、図12
に示す如く、摺動基板(7)の軸方向に対して一方に傾斜
する繰入側のテーパー溝(10)を設けている。また、こ
のテーパー溝(10)の先端に、摺動基板(7)の軸方向と
平行な繰入側の平行溝(11)を接続する。また、この平
行溝(11)の先端には、繰入側の傾斜溝(12)と、繰出
側の傾斜溝(13)とによりV字型の溝を形成している。
また、このV字型の傾斜溝(12)(13)の交点を係合溝
部(14)としている。また、繰出側の傾斜溝(13)の先
端には、繰入側の平行溝(11)と平行な繰出側の平行溝
(15)を接続する。また、この平行溝(15)の先端に
は、摺動基板(7)の軸方向と交差して傾斜する繰出側の
テーパー溝(16)を形成し、このテーパー溝(16)を、
前記の繰入側のテーパー溝(10)に接続しV字型として
いる。
【0018】また、案内溝(8)は、厚み方向に傾斜形成
して複数個の係合段部(17)を設けている。この案内溝
(8)は、図12に示す如く、繰入側のテーパー溝(10)
から繰入側の平行溝(11)方向に溝の形成深さを徐々に
浅くし、平行溝(11)と傾斜溝(12)とが接続する位置
を深く形成し、第1係合段部(17a)を設けている。
【0019】また、案内溝(8)は、図12に示す如く、
同様の方法によって、繰入側の傾斜溝(12)と繰出側の
傾斜溝(13)との接続する位置に、第2係合段部(17
b)を設けている。
【0020】また、案内溝(8)は、図12に示す如く、
同様の方法によって、繰出側の傾斜溝(13)と繰出側の
平行溝(15)との接続する位置に、第3係合段部(17
c)を設けている。
【0021】また、案内溝(8)は、図12に示す如く、
上記と同様に、繰出側のテーパー溝(16)と繰入側のテ
ーパー溝(10)との接続する位置に、第4係合段部(1
7d)を設けている。
【0022】このように、案内溝(8)に複数個の係合段
部(17)を形成する事により、後に説明する係合ピン
(18)を案内溝(8)内に摺動させた場合、係合ピン(1
8)の先端を一定方向のみに移動可能とする。
【0023】また、摺動基板(7)は、図11に示す如
く、案内溝(8)から磁着ホルダー(5)の突出方向を幅広
に切り欠いて平面V字型の挿入凹部(20)を形成する事
により、組み立て作業時に於て、挿入凹部(20)を介し
て係合ピン(18)の先端を案内溝(8)に挿入可能として
いる。
【0024】また、この係合ピン(18)は、図1〜図4
に示す如く、基端部側を磁着ホルダー(5)に挿入軸支し
ている。この磁着ホルダー(5)は、装着枠(1)の装着凹
部(4)に摺動可能に装着し、装着凹部(4)の軸方向の内
壁(19)と磁着ホルダー(5)との間に介装した押圧発条
(21)によって、図3、図4に示す如く外部方向に押圧
付勢されている。また、図1、図2、図5〜図9に於て
は、押圧発条(21)の記載を省略する。
【0025】また、磁着ホルダー(5)は、図3、図4に
示す如く、押圧発条(21)の付勢方向の先端側に挿入開
口(22)を形成し、この挿入開口(22)に、磁石等の磁
性体(23)を挿入固定している。また、磁着ホルダー
(5)は、磁性体(23)の外面に接触させた状態でスチー
ル等の磁着体(24)を形成し、この先端の磁着体(24)
を介して扉、窓等への磁着を可能としている。
【0026】そして、上記の如く形成すると、押圧発条
(21)の付勢力に抗して磁着ホルダー(5)を装着枠(1)
の内部方向に押圧した場合、後述する如く、装着枠(1)
からの磁着ホルダー(5)の突出量を、1回の押圧毎に自
動切り換えする事が可能となる。
【0027】また、装着枠(1)は、磁着ホルダー(5)の
突出側とは反対側に、図10に示す如く、回動口(25)
を開口し、この回動口(25)に、図1、図2に示す如
く、回動カム(26)の回動部(27)を回動可能に装着し
ている。この回動カム(26)は、図13、図14に示す
如く、軸芯の一方側に回動部(27)を形成し、この回動
部(27)の端面に、ドライバー等の工具を嵌合可能とす
る嵌合溝(28)を形成している。また、回動カム(26)
は、外周面の一部に係合突起(30)を突設し、この係合
突起(30)を、図1、図2に示す如く、回動口(25)の
内面に設けた係止突起(31)に接触させる事により、一
定の摩擦力が得られ、回動カム(26)の不用意な回動を
防止している。
【0028】また、回動カム(26)は、図13、図14
に示す如く、回動軸芯から偏心して摺動基板(7)側にカ
ム部(32)を形成し、このカム部(32)を、摺動基板
(7)の装着凹部(4)側に形成した係合凹部(33)に挿入
係合している。
【0029】また、図3、図4中の(34)は、磁着ホル
ダー(5)の摺動基板(7)側に設けた押圧板で、係合ピン
(18)を案内溝(8)方向に押圧可能としている。
【0030】上述の如く構成したものに於て、家具、建
築物等の柱枠、窓枠等の目的部にマグネットブッシュラ
ッチ(35)を固定するには、装着枠(1)の両側に突出す
る固定フランジ(2)の挿入口(3)に螺子、釘等を挿入
し、この螺子、釘等をドライバー等の工具を用いて回動
し、目的部に設置固定する。
【0031】また、装着枠(1)からの磁着ホルダー(5)
の突出量を調整するには、まず、磁着ホルダー(5)に軸
支した係合ピン(18)の先端を、図1、図2に示す如
く、予め案内溝(8)の係合溝部(14)に位置しておく。
この係合ピン(18)を設けた磁着ホルダー(5)は、押圧
発条(21)によって外部方向に押圧付勢されているが、
摺動基板(7)の案内溝(8)に係合ピン(18)を係合させ
ているため、突出方向への移動を停止している。
【0032】そして、図2に示す状態から、磁着ホルダ
ー(5)の突出量を大きくする方向に調整するには、装着
枠(1)に装着した回動カム(26)を一方に回動し、この
回動カム(26)のカム部(32)に係合凹部(33)を係合
させた摺動基板(7)を、磁着ホルダー(5)の突出方向に
移動させる。この摺動基板(7)の移動に伴い、案内溝
(8)の係合溝部(14)も磁着ホルダー(5)の突出方向に
同時に移動する。また、磁着ホルダー(5)は、上述の如
く、押圧発条(21)によって外部方向に押圧付勢されて
いるため、案内溝(8)の係合溝部(14)の移動量分だけ
係合ピン(18)を突出方向に移動するそのため、磁着ホ
ルダー(5)は、図1、図3に示す如く、装着枠(1)から
の突出量を大きくする方向に調整する事が可能となる。
【0033】また、上記では、装着枠(1)からの磁着ホ
ルダー(5)の突出量を大きくする方向に調整したが、図
1に示す状態から、磁着ホルダー(5)の突出量を小さく
する方向に調整するには、回動カム(26)を、上記とは
逆の方向に回動する。この回動によって、回動カム(2
6)のカム部(32)に係合凹部(33)を係合させた摺動
基板(7)は後退する。この摺動基板(7)の移動に伴い、
案内溝(8)の係合溝部(14)は、係合ピン(18)を係合
させたまま磁着ホルダー(5)の後退方向に移動する。そ
のため、磁着ホルダー(5)は、図2、図4に示す如く、
押圧発条(21)の付勢力に抗して案内溝(8)の係合溝部
(14)の移動量分だけ後退し、装着枠(1)からの突出量
を小さくする方向に調整する事が可能となる。
【0034】このように、マグネットブッシュラッチ
(35)は、装着枠(1)に形成した回動カム(26)を回動
する事により、装着枠(1)からの磁着ホルダー(5)の突
出量を容易に調整する事ができ、誰でも簡易な調整作業
が可能となる。
【0035】また、上記では、マグネットブッシュラッ
チ(35)を目的部に固定し、装着枠(1)からの磁着ホル
ダー(5)の突出量の調整を行った。次に、扉(36)の閉
止操作を行うには、磁着ホルダー(5)の係合ピン(18)
の先端を、図5に示す如く、案内溝(8)の繰入側のテー
パー溝(10)の基端部に位置し、磁着ホルダー(5)を装
着枠(1)から最大に突出させる。そして、押圧発条(2
1)の外部方向の付勢力に抗して、磁着ホルダー(5)を
扉(36)によって押圧する。
【0036】この磁着ホルダー(5)の押圧によって、係
合ピン(18)の先端は、図6に示す如く、繰入側のテー
パー溝(10)を繰入側の平行溝(11)へと移動する。ま
た、この場合、繰入側のテーパー溝(10)と繰出側のテ
ーパー溝(16)とが接続する位置には、テーパー溝(1
6)側を浅く設けた第4係合段部(17d)を形成してい
るため、係合ピン(18)の先端が、誤ってテーパー溝
(16)に移動する事はない。
【0037】そして、磁着ホルダー(5)への押圧を継続
すると、係合ピン(18)の先端は、図7に示す如く、繰
入側の平行溝(11)と繰入側の傾斜溝(12)とが接続す
る位置に移動する。そして、扉(36)による磁着ホルダ
ー(5)への押圧を解除すると、磁着ホルダー(5)は、押
圧発条(21)の付勢力によって、突出方向に移動する。
この移動によって、係合ピン(18)の先端は、平行溝
(11)に戻ろうとするが、案内溝(8)は、平行溝(11)
側を浅く設けて第1係合段部(17a)を形成しているた
め、係合ピン(18)の先端は、図2に示す如く、繰入側
の傾斜溝(12)と繰出側の傾斜溝(13)とが接続する係
合溝部(14)に移動し、この係合溝部(14)に係合して
移動を停止する。そのため、扉(36)は、装着枠(1)か
ら少量突出する磁着ホルダー(5)の磁着体(24)によっ
て磁着され、閉止状態を維持できる。
【0038】また、閉止状態の扉(36)を開放するに
は、押圧発条(21)の付勢力に抗して、磁着ホルダー
(5)を扉(36)により押圧する。この磁着ホルダー(5)
への押圧によって、係合ピン(18)の先端は、係合溝部
(14)から繰出側の傾斜溝(13)に移動する。また、案
内溝(8)は、係合溝部(14)の繰入側の傾斜溝(12)側
を浅く設けて第2係合段部(17b)を形成しているた
め、係合ピン(18)の先端は、誤って繰入側の傾斜溝
(12)に移動する虞れはない。さらに、磁着ホルダー
(5)を押圧すると、係合ピン(18)の先端は、図8に示
す如く、繰出側の傾斜溝(13)と繰出側の平行溝(15)
とが接続する位置に移動する。
【0039】そして、扉(36)による磁着ホルダー(5)
への押圧を解除すると、磁着ホルダー(5)は、押圧発条
(21)の付勢力によって突出方向に移動する。この移動
に伴い、係合ピン(18)の先端も、磁着ホルダー(5)と
ともに突出方向に移動し、係合ピン(18)の先端は、図
9に示す如く、繰出側の平行溝(15)から繰出側のテー
パー溝(16)に移動する。また、この場合に於ても、係
合ピン(18)の先端が戻ろうとした場合には、案内溝
(8)は、繰出側の傾斜溝(13)側を浅く設けて第3係合
段部(17c)を形成しているため、この第3係合段部
(17c)が、係合ピン(18)の傾斜溝(13)方向への移
動を阻止し、繰出側のテーパー溝(16)への係合ピン
(18)の移動を確実なものとする。
【0040】そして、押圧発条(21)の付勢力による磁
着ホルダー(5)の突出方向の移動を継続させると、係合
ピン(18)の先端は、図5に示す如く第4係合段部(1
7d)を乗り越え、繰出側のテーパー溝(16)と繰入側
のテーパー溝(10)とが接続する位置に移動する。その
ため、磁着ホルダー(5)は、装着枠(1)から磁着体(2
4)を最大に突出した状態で停止し、この磁着体(24)
に磁着させた扉(36)を少量開放し、この開放した扉
(36)の隙間から手指を挿入して、扉(36)の全開放を
行う事が可能となる。
【0041】
【考案の効果】本考案は上述の如く構成したものである
から、マグネットブッシュラッチは、ノブ、取手等を形
成しない扉の開閉操作を容易に行う事ができる。また、
扉の閉止状態が不完全な場合には、装着枠に形成した回
動カムを回動する事により、装着枠からの磁着ホルダー
の突出量を容易に調整する事ができ、誰にでも簡易な調
整作業が可能となる。また、磁着ホルダーの調整機構を
簡易なものとしているため、製作に手間が掛からず、廉
価な製造が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁着ホルダーの突出量を最大に調整した状態を
示すマグネットブッシュラッチの一部切欠平面図であ
る。
【図2】扉を閉止した状態で磁着ホルダーの突出量を最
小に調整した状態を示すマグネットブッシュラッチの一
部切欠平面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】磁着ホルダーを最大に突出させて扉を開放した
状態を示すマグネットブッシュラッチの一部切欠平面図
である。
【図6】閉止しようとする扉で磁着ホルダーを押圧した
状態を示すマグネットブッシュラッチの一部切欠平面図
である。
【図7】閉止しようとする扉の磁着ホルダーへの押圧を
解除した状態を示すマグネットブッシュラッチの一部切
欠平面図である。
【図8】開放しようとする扉で磁着ホルダーを押圧した
状態を示すマグネットブッシュラッチの一部切欠平面図
である。
【図9】開放しようとする扉の磁着ホルダーへの押圧を
解除した状態を示すマグネットブッシュラッチの一部切
欠平面図である。
【図10】装着枠の平面図である。
【図11】摺動基板の平面図である。
【図12】案内溝の拡大斜視図である。
【図13】回動カムの拡大平面図である。
【図14】回動カムの拡大側面図である。
【図15】係合杆の外周面に設けた係合突部を目的部の
係合孔に挿入した状態を示す他の実施例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 装着枠 2 固定フランジ 4 装着凹部 5 磁着ホルダー 7 摺動基板 8 案内溝 18 係合ピン 21 押圧発条 24 磁着体 26 回動カム 27 回動部 32 カム部 33 係合凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部軸方向に装着凹部を形成した装着
    枠と、この装着枠の装着凹部を被覆するとともに装着凹
    部側に案内溝を設け、装着枠に対して進退可能な摺動基
    板と、装着枠の装着凹部に摺動可能に装着し押圧発条で
    外部方向に押圧付勢され、その付勢方向の先端に磁着体
    を設けるとともに摺動基板側に突出した係合ピンを摺動
    基板の案内溝に係合可能とした磁着ホルダーとから成る
    ものに於て、この磁着ホルダーの突出側とは反対側の装
    着枠に回動カムの回動部を回動可能に装着するとともに
    回動カムのカム部を摺動基板の係合凹部に回動可能に係
    合し、この回動カムの回転により摺動基板を進退可能と
    し、この摺動基板の進退に伴い係合ピンを介して磁着ホ
    ルダーを進退する事により磁着ホルダーの装着枠からの
    突出量を調整し得るものとした事を特徴とするマグネッ
    トブッシュラッチ。
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