JP2549746Y2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2549746Y2
JP2549746Y2 JP7625392U JP7625392U JP2549746Y2 JP 2549746 Y2 JP2549746 Y2 JP 2549746Y2 JP 7625392 U JP7625392 U JP 7625392U JP 7625392 U JP7625392 U JP 7625392U JP 2549746 Y2 JP2549746 Y2 JP 2549746Y2
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cap nut
pipe joint
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tightening
pipe
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孝 沢田
茂 安藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、給水用等の合成樹脂管
等の接続管を接続するための袋ナットタイプの管継手で
あって、袋ナットの適正な締付け量を確認することが容
易な管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】袋ナットタイプの管継手を用いて、合成
樹脂管等を接続する場合、袋ナットを管継手本体に締め
付けていって、管継手本体の鍔部の端面に袋ナットの先
端面を当接させる際、狭くて暗い配管場所にて配管を行
う場合には、端面同士が当接したのを正確に目視して確
認することができない。
【0003】この場合、適正な締め付け量の管理は、手
に伝わる感覚で管理する方法にたよらざるを得ず、施工
のバラツキが大きく、袋ナットを締め付け過ぎて管継手
を破損したり、逆に締め付け量が足りなくて、水漏れを
発生させるという問題点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかして、従来、例え
ば、特開昭1─145488号公報に記載の如く、袋ナ
ットを管継手本体に円筒部に螺合させた際に、この袋ナ
ットの先端面に食い込む係止爪を有する鍔体を具備する
ことにより、常に最終締付け時点を感知できるようにし
た管継手や、特開昭1─145489号公報に記載の如
く、袋ナットと円筒部との螺合時に、袋ナット及び鍔部
の各対向面に食い込む突起を有する締結部材を具備する
ことにより、常に最終締付け時点を感知できるようにし
た管継手が提案されている。
【0005】しかし、このような管継手を用いた場合で
あっても、なお施工のバラツキが発生する。即ち、鍔体
や突起が袋ナット及び鍔部の各対向面に接触した場合で
あっても、手に伝わる感覚だけでは適正な締め付け量を
感知することが不十分で、締め付け過剰となって継手の
一部が割れたり変形したりして、水漏れを引き起こすこ
とがあるという問題点があった。
【0006】本考案は、上記の如き従来の問題点を解消
し、管継手本体への袋ナットの適正な締付け量を極めて
容易に目視することができ、これを目安として適正な締
付け量を施すことにより、締付け過剰となって管継手の
一部が割れたり変形したり、又は締付け不十分で、水漏
れを引き起こすことを防止することができる管継手を提
供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、少なくとも一
端部に、外周面に雄ねじ部が形成された略円筒状の締付
け部が設けられるとともに、この締付け部の基端部の内
方から接続すべき接続管の端部を挿入する間隔を隔てて
締付け部の先端方向に突出する略円筒状の案内部が設け
られ、略中央部に周方向に沿って鍔部が設けられた管継
手本体と、先端部の内周面に、管継手本体の雄ねじ部に
螺合する雌ねじ部が形成され、基端部の内周面に、押圧
部が設けられた略円筒状の袋ナットと、袋ナットの押圧
部の内方に挿入されるか又は案内部の外周面に装着され
たパッキングからなり、袋ナットを管継手本体に締め付
けることにより、袋ナットの先端部を管継手本体の鍔部
に近接させるとともに、袋ナットの押圧部によりその内
方に挿入されたパッキングを接続管の外周面に押圧させ
るか、又は、袋ナットの押圧部により管継手本体の締付
け部を接続管の外周面に押圧させて、接続管の内周面を
案内部の外周面に装着されたパッキングに押圧させる管
継手であって、袋ナットの先端面又は管継手本体の鍔部
の袋ナット側の側面のいずれか一方に周方向に沿って凹
溝部が設けられ、他方に、管継手本体の雄ねじ部に袋ナ
ットの雌ねじ部を締めつけたとき前記凹溝部に挿入自在
な突起が設けられ、凹溝部に突起が挿入されたときに凹
溝部と突起との間に外方に開口する開口部が形成され、
凹溝部内に弾性体が装着されている管継手である。
【0008】本考案においては、管継手本体には、雄ね
じ部が外周面に形成された略円筒状の締付け部と、この
締付け部の基端部の内方から接続すべき接続管の端部を
挿入する間隔を隔てて締付け部の先端方向に突出する略
円筒状の案内部が設けられているが、これらは管継手本
体の一端部にのみ設けられていてもよいし、又、両端部
に設けられていてもよい。
【0009】本考案において、パッキングが設けられて
いるが、このパッキングは、袋ナットの押圧部の内方に
挿入されていてもよいし、案内部の外周面に装着されて
いてもよい。袋ナットを管継手本体に締め付けたとき、
前者の場合には、袋ナットの押圧部によりその内方に挿
入されたパッキングを接続管の外周面に押圧させ、後者
の場合には、袋ナットの押圧部により管継手本体の締付
け部を接続管の外周面に押圧させて、接続管の内周面を
案内部の外周面に装着されたパッキングに押圧させる。
【0010】本考案においては、凹溝部とその凹溝部に
挿入自在な突起が設けられているが、凹溝部が管継手本
体の鍔部の袋ナット側の側面に設けられ、且つ突起が袋
ナットの先端面に設けられていてもよいし、又、凹溝部
が袋ナットの先端面に設けられ、且つ突起が管継手本体
の鍔部の袋ナット側の側面に設けられていてもよい。
【0011】そして、凹溝部に突起が挿入されたときに
凹溝部と突起間に外方に開口する開口部が形成される。
この開口部は、例えば、凹溝部の周側壁と突起の先端面
とをそれぞれ傾斜面となし、凹溝部の周側壁の管軸方向
とのなす角度を突起の先端面の管軸方向とのなす角度よ
り大きくすることにより形成することができるが、この
構造に限定されるものではない。
【0012】本考案において、凹溝部内に装着される弾
性体としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、これらと
同等の弾性回復力を有する材料からなる弾性リングが好
適に使用される。弾性体が用いられるのは、管継手本体
に袋ナットを仮締めした後に、その締め付けを緩めたと
きに、再びもとの状態に弾性回復して戻る必要があるた
めである。弾性体は管継手本体や袋ナットと異なるなる
べく目立つ色(例えば、赤色)とするのが好ましい。
【0013】
【作用】本考案は、袋ナットの先端面又は管継手本体の
鍔部の袋ナット側の側面のいずれか一方に周方向に沿っ
て凹溝部が設けられ、他方に、管継手本体の雄ねじ部に
袋ナットの雌ねじ部を締めつけたとき前記凹溝部に挿入
自在な突起が設けられ、凹溝部に突起が挿入されたとき
に凹溝部と突起との間に外方に開口する開口部が形成さ
れ、凹溝部内に弾性体が装着されていることにより、袋
ナットを管継手本体に締め付けていって、袋ナットの先
端部を管継手本体の鍔部に近接させると、最終的に、凹
溝部の一番奥部まで突起が挿入されたときに、鍔部の袋
ナット側の面と袋ナットの先端面とが当接し、締付けト
ルクが急激に増大する。この際、突起の先端部が凹溝部
に装着された弾性体が開口部より外周面に突出される。
この時点を適正な締付け量の目安として設定することが
できるので、その判断が極めて容易であり、締付け過剰
となって管継手の一部が割れたり変形したり、逆に締め
付け不十分となったりするおそれがなく、これにより水
漏れを引き起すことを防止することができる。
【実施例】以下、本考案を実施例により図面を参照して
説明する。図1は、本考案の管継手の一例を示す一部切
欠き正面図である。図1に示す如く、本考案の管継手
は、管継手本体1と、袋ナット2と、パッキング5から
なる。管継手本体1は、継手体11とその継手体11に
外嵌されるスリットリング12から構成されている。
【0014】継手体11は、耐熱性に優れた合成樹脂材
にて略円筒状に形成され、一端部に一方の接続管3が外
挿される案内部111が設けられ、他端部に他方の接続
管4が接続される接続部112が設けられている。接続
部112には外周面に雄ねじ部112aが形成されてい
る。継手体11の略中央部には、角形、例えば六角形の
ナット部113が設けられている。
【0015】スリットリング12は、継手体11と同様
に耐熱性の優れた合成樹脂にて略円筒状に形成され、一
端部に一方の接続管が内挿される締付け部121が設け
られ、他端部に径方向の外方に突出され外周面が六角形
状の鍔部122が設けられている。締付け部121の外
周面には雄ねじ部121aが形成されている。
【0016】管継手本体1の鍔部122の締付け部12
1側の側面には、凹溝部122aが周方向に沿って設け
られている。凹溝部122aの周側壁は管軸方向との傾
斜角θ1 を有する傾斜面とされている(図4参照)。
【0017】袋ナット2には、先端部の内周面に、管継
手本体1の雄ねじ部121aに螺合する雌ねじ部21が
形成されている。又、基端部の内周面に、先端方向に向
かうにつれて次第に大径となる傾斜面状の押圧部22が
設けられている。
【0018】袋ナット2の先端面であって、鍔部122
の凹溝部122aが設けられた部分に相対する部分に、
袋ナット2を管継手本体1に締め付けたときに、凹溝部
122aに挿入自在な突起23が設けられている。突起
23の先端面は傾斜面とされ、その管軸方向との傾斜角
θ2 と凹溝部122aの傾斜面の傾斜角θ1 との関係は
θ1 >θ2 とされている(図4参照)。
【0019】そして、凹溝部122中に突起23を挿入
したとき、その間に外方に広がって開口する開口部6
(図2参照)が形成される。管継手本体1の雄ねじ部1
21aに袋ナット2の雌ねじ部21が螺合されて、管継
手が形成される。
【0020】凹溝部122aには赤色の着色剤が混入さ
れた弾性リング7が装着されている。弾性リング7は、
図4に示す如く、凹溝部122a側の面が傾斜面とさ
れ、その傾斜面の管軸方向とのなす傾斜角は凹溝部12
2aの傾斜面と同様の管軸方向とのなす傾斜角θ1 と同
じとされている。突起23側の面は外周側が垂直面とさ
れ、内周側は傾斜面とされ、その傾斜面の管軸方向との
なす傾斜角は突起23の傾斜角θ2 と同じとされてい
る。
【0021】このように、弾性リング7の形状を内周面
側を突起23の傾斜面と同じとすることにより、管継手
本体1に袋ナット2を締め付けていって、突起23が凹
溝部122aに挿入されたとき、弾性リング7の内周側
が突起23と凹溝部122aの周側壁との間にはさまれ
た状態で、外周側が開口部6より外方にとび出させるこ
とができるので、そのとび出し状態が安定しており、そ
れを明確に目視することができるので好適である。
【0022】次に、上記の如き管継手を用いて、一方の
接続管3及び他方の接続管4を接続する態様について、
図1及び図2を参照して説明する。まず、図1に示す如
く、一方の接続管3を管継手本体の案内部111と締付
け部121の間に挿入し、他方の接続管4を接続部11
2に外挿する。そして、袋ナット2を管継手本体1に締
め付けていって、袋ナット2の先端部を管継手本体1の
鍔部122に近接させる。
【0023】これにより、袋ナット2の突起23が鍔部
122の凹溝部122aに挿入される段階で徐々に締付
けトルクが増大していき、図2に示す如く、最終的に、
袋ナット2の突起23の先端が鍔部122の凹溝部12
2aの一番奥部まで挿入されたときに、締付けトルクが
急激に増大する。そして、凹溝部122aに装着された
弾性リング7は弾性変形して、その内周側が凹溝部12
2aと突起23の間に挟まれ、その外周側が凹溝部12
2aと突起23間に形成された外方への開口部6より管
継手本体1と袋ナット2の接合部分の外方に飛び出す。
【0024】この際、袋ナット2の押圧部22により、
その内方に挿入されたパッキング5を締付け部121の
先端部を管継手本体1の案内部111に外挿された接続
管3の外面に押圧する。この状態がとなったときが管継
手本体1に対する袋ナット2の適正な締付け量とされ
る。
【0025】図3は、本考案の別の例を示す要部縦断面
図である。管継手本体1の鍔部122の締付け部121
側の側面には、突条13が周方向に沿って設けられてい
る。突条13の先端面は傾斜面とされ、管軸方向との傾
斜角θ2 とされている。
【0026】袋ナット2の先端面であって、鍔部122
の突起13が設けられた部分に相対する部分に、袋ナッ
ト2を管継手本体1に締め付けたときに、突起13が挿
入自在な凹溝部24が周方向に沿って設けられている。
凹溝部24の周側壁は傾斜面とされ、その管軸方向との
傾斜角θ1 と突起13の傾斜面の傾斜角θ2 との関係は
θ1 >θ2 とされている。
【0027】そして、凹溝部122中に突起23を挿入
したとき、図2を参照して説明したのと同様の外方に広
がって開口する開口部が形成される。凹溝部24には赤
色の着色剤が混入された弾性リング9が装着されてい
る。弾性リング9は、凹溝部24側の面が傾斜面とさ
れ、その傾斜面の管軸方向とのなす傾斜角は凹溝部24
の傾斜面と同様の管軸方向とのなす傾斜角θ1 と同じと
されている。突起13側の面は外周側が垂直面とされ、
内周側は傾斜面とされ、その傾斜面の管軸方向とのなす
傾斜角は突起13の傾斜角θ2 と同じとされている。そ
の他の点については、上記の図1に示すものと同様であ
るので省略する。
【0028】尚、弾性リングは上記のものに限定され
ず、例えば、図5に示す弾性リング7′の如く、断面形
状が楕円形をしたものであってもよい。又、図6(a)
に示す弾性体7′′の如く、袋ナット2側の側面に多数
個のひれ71′′が設けられ、図6(b)に示す如く、
凹溝部122aに突起23を挿入したとき、凹溝部12
2aと突起23間の開口部より弾性体7′′のひれ7
1′′が飛び出すようにしてもよい。又、図7に示す如
く、弾性リング7とワッシャー8を併用するようにして
もよい。
【考案の効果】本考案は、上記の如き構成とされている
ので、袋ナットの管継手本体への適正な締付け量の判断
が容易であり、締付け過剰となって管継手の一部が割れ
たり変形したり、逆に締め付け不十分となり、水漏れを
引き起したりすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の管継手の一例を接続管とともに示す一
部切欠き正面図である。
【図2】図1に示す管継手に接続管を接続する工程を説
明する一部切欠き正面である。
【図3】本考案の管継手の別の例を示す要部縦断面図で
ある。
【図4】図1に示す管継手の要部を拡大して示す断面図
である。
【図5】本考案の管継手の別の例を示す要部縦断面図で
ある。
【図6】本考案の管継手の別の例を示す要部縦断面図で
あり、図6(a)は凹溝部に突起を挿入する前の状態を
示す要部縦断面図であり、図6(b)は凹溝部に突起を
挿入した状態を示す要部縦断面図である。
【図7】本考案の管継手の別の例を示す要部縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 管継手本体 2 袋ナット 3 一方の接続管 4 他方の接続管 5 パッキング 6 開口部 7,7′,7′′ 弾性リング 13,23 突起 21 雌ねじ部 22 押圧部 24,122a 凹溝部 111 案内部 112 接続部 112a,121a 雄ねじ部 121 締付け部 122 鍔部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端部に、外周面に雄ねじ部
    が形成された略円筒状の締付け部が設けられるととも
    に、この締付け部の基端部の内方から接続すべき接続管
    の端部を挿入する間隔を隔てて締付け部の先端方向に突
    出する略円筒状の案内部が設けられ、略中央部に周方向
    に沿って鍔部が設けられた管継手本体と、先端部の内周
    面に、管継手本体の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成
    され、基端部の内周面に、押圧部が設けられた略円筒状
    の袋ナットと、袋ナットの押圧部の内方に挿入されるか
    又は案内部の外周面に装着されたパッキングからなり、
    袋ナットを管継手本体に締め付けることにより、袋ナッ
    トの先端部を管継手本体の鍔部に近接させるとともに、
    袋ナットの押圧部によりその内方に挿入されたパッキン
    グを接続管の外周面に押圧させるか、又は、袋ナットの
    押圧部により管継手本体の締付け部を接続管の外周面に
    押圧させて、接続管の内周面を案内部の外周面に装着さ
    れたパッキングに押圧させる管継手であって、袋ナット
    の先端面又は管継手本体の鍔部の袋ナット側の側面のい
    ずれか一方に周方向に沿って凹溝部が設けられ、他方
    に、管継手本体の雄ねじ部に袋ナットの雌ねじ部を締め
    つけたとき前記凹溝部に挿入自在な突起が設けられ、凹
    溝部に突起が挿入されたときに凹溝部と突起間に外方に
    開口する開口部が形成され、凹溝部内に弾性体が装着さ
    れていることを特徴とする管継手。
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JP2009085287A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Inoue Sudare Kk ヘッダー
JP4790035B2 (ja) * 2009-03-13 2011-10-12 日本ピラー工業株式会社 樹脂管継手
JP6404434B1 (ja) * 2017-10-23 2018-10-10 井上スダレ株式会社 管継手構造

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