JP2549350B2 - パチンコ機の操作ダイヤル - Google Patents

パチンコ機の操作ダイヤル

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JP2549350B2
JP2549350B2 JP7121998A JP12199895A JP2549350B2 JP 2549350 B2 JP2549350 B2 JP 2549350B2 JP 7121998 A JP7121998 A JP 7121998A JP 12199895 A JP12199895 A JP 12199895A JP 2549350 B2 JP2549350 B2 JP 2549350B2
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吉平 新山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも回動操作可
能な操作部材と後方握手部材とを有し、操作部材の回動
操作により可変抵抗器を介して打球発射装置の電気的駆
動源への供給電力を制御して打球の飛距離を調整するよ
うにしたパチンコ機の打球発射装置の操作ダイヤルに関
するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、パチンコ機の操作ダイ
ヤルとしては、カップ状の前方握手部材とカップ状の後
方握手部材とを互いに向き合せ、それらから突出してい
るガイドボスによって両握手部材を互いに装着可能とす
る一方、両握手部材の間に同軸的に円板状の操作レバー
を配置し、該操作レバーには、その回転中心軸から一定
の半径の所に円弧状のスリットを設け、このスリットに
上記ガイドボスを貫通せしめることにより、両握手部材
に対し操作レバーを回転操作可能にし、操作レバーの軸
心から後方握手部材を貫通させて、当該操作ダイヤルが
装着される前面枠の裏面側に達する長さのシャフトを通
し、当該シャフトの先端に、従って、前面枠裏面側に可
変抵抗器を配置する構造のものが知られている。
【0003】しかし、このような構造では、操作ダイヤ
ルと可変抵抗器とを別体の部品として取り扱わねばなら
ないし、前面枠の表裏両面側に、それぞれ別々に操作ダ
イヤルと可変抵抗器とを装着しなければならないため、
組み付けや故障などによる交換等の際の装着作業が繁雑
となっていた。本発明は、かかる問題の解決を目的とす
るものである。
【0004】
【問題を解決する手段】本発明は、少なくとも回動操作
可能な操作部材(20)と後方握手部材(10)とを有
し、前記操作部材(20)の回動操作により可変抵抗器
(14)を介して打球発射装置の電気的駆動源(4)へ
の供給電力を制御して打球の飛距離を調整するようにし
たパチンコ機の操作ダイヤル(1)に於いて、前記打球
発射装置の電気的駆動源(4)に停止指令信号を出力可
能な停止指令信号発生手段(29)を有し、前記操作部
材(20)の軸線上に前記可変抵抗器(14)の回動軸
部を延在させ、当該回動軸部の先端側を操作部材(2
0)の軸心部分に操作部材(20)と共に回動するよう
に着脱可能に係合させて、前記停止指令信号発生手段
(29)と可変抵抗器(14)とを前記後方握手部材
(10)側に配設した構成としたものである。
【0005】
【実施例】図1に於て、本発明の一実施例としての操作
ダイヤル1(第4図参照)は、カップ状の後方握手部材
10と、操作部材としての操作レバー20と、該操作レ
バー20を挟んで後方握手部材10に向き合せたカップ
状の前方握手部材30とから成る。後方及び前方の両握
手部材10、30は、ほぼ同じ外形で、この実施例では
空胴の円筒を2つ割りした形となっている。又、操作レ
バー20もほぼ同形の円板状をしており周辺に指掛部2
0A、20Bを有する。後方握手部材10は、その後端
面より突出させた小径の保持部11を有し、該保持部1
1の端面は、第4図に示すように、パチンコ機の前面枠
2を貫通し、取付基板3にネジ止めされる。この保持部
11は完全な円筒状とせず、例えば断面半月状に形成
し、その平坦部によって前面枠2に強固に止着するのが
好ましい。後方握手部材10の内部の底面12には、そ
の中央に、円筒形ホルダー13が設けてあり、該ホルダ
ー13内には、可変抵抗器14の円筒ケース部14Aが
収納されている。又、当該底面12には、可変抵抗器1
4からのリード線を引き出すための貫通孔12Aが設け
てある。上記の可変抵抗器14は、打球発射装置の電気
的駆動源4への供給電力を制御するもので、操作レバー
(操作部材)20の回動操作によってその抵抗値が変わ
り、これによって打球の飛距離が調整される。図中の符
号15は、この可変抵抗器14がホルダー13に対し回
転したり離脱したりしないようにするための固定部材で
あり、コの字形にくぼんだ押え部15Cと、取付用の外
向フランジ15A、15Bとを有する。押え部15Cの
長さは、可変抵抗器14の早方形の端子板14Cが嵌り
込む長さになっている。
【0006】可変抵抗器14は、その本体が、押え部1
5Cに設けた穴16に可変抵抗器14の回動軸部14B
が通され、外向フランジ15A、15Bを、後方握手部
材10の内部底面12に設けた取付ボス17に取付ける
ことにより、第2図の如く後方握手部材10内に取付け
られる。他方、可変抵抗器14の回動軸部14Bは、穴
16から出て後方握手部材10の外、即ち操作ダイヤル
20の方向に向かって、長く突出し、且つ、この突出し
た部分は断面半円状に形成されていて、この部分には断
面が多角形の係合部分18Aを有する連結部材18が差
し込まれている。この実施例では係合部分18Aは正方
形断面としてある。操作レバー20の軸心部分には、係
合部分18Aと相補形状の連結孔21が設けてあり、該
連結孔21は連結部材18の係合部分18Aに嵌め込ま
れている。従って、操作レバー20を回すと、可変抵抗
器14の回動軸部14Bが回る。実施例では、回動軸部
14Bは連結部材18を介して操作レバーに軸着されて
いるが、勿論、このような部材を介在させずに軸着させ
ることもできる。要は、回動軸部14Bを操作レバー2
0と共に回動するように構成すればよい。このように本
発明の実施例では、可変抵抗器14の回動軸部14Bと
連結部材18と操作レバー20との連結を、いずれも、
操作レバー20の軸線上に並ばせ、軸方向のはめ込み構
造とし、操作部材としての操作レバー20の軸線上に可
変抵抗器14の回動軸部14Bを延在させ、当該回動軸
部14Bの先端側を操作レバー(操作部材)20の軸心
部分に操作レバー(操作部材)20と共に回動するよう
に着脱可能に係合させている。
【0007】操作レバー20には、その回動中心から一
定の半径の所に、2つの円弧状のスリット22、23が
直径方向に対向して設けてある。後方握手部材10の内
部底面12には、ホルダー13の周囲の領域に、一対の
ガイドボス19A、19Bが2組互いに直径方向に対向
して設けられており、一方、前方握手部材30の内部底
面にも、これらのガイドボス19A、19Bと対応する
ガイドボス(図示せず)が設けられている。この前方握
手部材30のガイドボスは、操作レバー20に設けた2
つの円弧状スリット22、23を通って、後方握手部材
10内のガイドボス19A、19Bに当接しており、後
方握手部材10の保持部11側からガイドボス内に差し
込まれたネジ(図示せず)により、後方握手部材10に
固定されている。
【0008】この場合、後方及び前方の両握手部材1
0、30のガイドボスの長さは、両ガイドボスを互いに
連結したとき、後方及び前方の両握手部材10、30の
間に、丁度、操作レバー20の厚みに相当する間隙が残
るように定めてある。この間隙内に位置する操作レバー
20は、その前方握手部材側と対向する面に、連結孔2
1を取囲む円環24を有しており、該円環24は後述す
る復帰コイルバネ27の胴体部を操作レバー20の回動
方向に沿って同心円状に曲げて延在させる弧状ガイド部
として機能する。更に、この操作レバー20の前方握手
部材側と対向する面には、円環24と一方のスリット2
2との間の領域に、復帰コイルバネ27の一端を止める
ための第1のバネ係止部25がピンの形に突設してあ
る。
【0009】他方、復帰コイルバネ27の他端を止める
ための第2のバネ係止部26は、後方握手部材10内の
底面12にピンの形に突出してある。この第2のバネ係
止部26は、他方のスリット23に属するガイドボス1
9A、19Bの付近、正確にはスリット23の幅内に設
けてあり、スリット23を貫通して操作レバー20の前
方握手部材側と対向する面に臨ませている。図示の
1、第2のバネ係止部25、26は、弧状ガイド部材と
しての円環24のほぼ両側に離れて突設されており、第
1のバネ係止部25と第2のバネ係止部26との間に前
記復帰コイルバネ27が掛けられている。この場合、復
帰コイルバネ27は引っ張りバネとして機能しており、
可変抵抗器14の回動軸部14Bが原位置に在る場合で
も、第3図に示すように、復帰コイルバネ27の胴体部
が弧状ガイド部材たる円環24の外周面に摺接しつつ操
作レバー20の回動方向と同心円状に曲げ延ばされた形
に延在して、操作レバー20に対し図3で時計方向の回
動習性を与えている。
【0010】図示の例では、円環24の端面には鍔24
Aを設け、操作レバーの回転時に、この復帰コイルバネ
27が円環24の外周面から外れないようにしてある。
この後方握手部材10内には、後述の打球発射装置の電
気的駆動源たるロータリーソレノイド4にその駆動を停
止するための停止指令信号を出力させる停止指令信号発
生手段としてマイクロスイッチ29を設けてある。この
マイクロスイッチ29は単発打ちボタン28を押したと
き作動して、打球発射装置を停止させる。又、前方握手
部材30の端面の中央には、円形のレンズ部材31が嵌
込まれている。
【0011】尚、従来の如く、渦巻コイルバネを、操作
レバー20と前方握手部材30とに係止させる構成で
は、前方握手部材30を取付ける際、渦巻コイルバネを
圧縮しつつ取付けることになるが、図示の例では、コイ
ルバネを復帰バネとして採用して、操作レバー20の片
面に臨ませた第1のバネ係止部25と第2のバネ係止部
26との間に掛けわたされており、前方握手部材30と
は係合させていないので、前方握手部材30は、組立の
最終段階に於て復帰バネの作用を受けることなく極めて
簡単に取付けることができる。又、従来では、渦巻バネ
の作用点が、操作レバー20の面とその面から離れた地
点とにあるため、バネの復帰力が操作レバー20の回動
方向に対して斜めにズレて作用することになるが、図示
の例では、操作レバー20の回動方向に対して平行に同
方向に作用することになるから、操作レバー20自体や
可変抵抗器14の回動軸部14B等に無理な力がかから
ず、操作の際に違和感がなく円滑性が向上する。又、従
来のように渦巻バネをひねる形式の場合には、渦巻バネ
の半径が比較的大きくならざるを得ず、これをセットす
る場合には比較的大きな力を必要とするが、図示の例で
は、コイルバネを引っ張りバネとして機能させているた
め、小径のバネでよく、その分だけ操作レバーを回動さ
せる力が少なくて済み、且つ、バネの伸縮ストロークが
長くなるため、操作レバー20の回動量が大きくなって
も、小さな力で操作レバー20を楽に円滑に回動させる
ことができ、従って、長時間の遊技による手首や指の疲
労も軽減できる。
【0012】図4において、前面枠2の下部分には、打
球発射装置の電気的駆動源としてロータリーソレノイド
4が嵌込まれている。このロータリーソレノイド4又は
前面枠2の裏面に固定した取付基板3に取付けられ、ロ
ータリーソレノイド4の出力軸4’は取付基板3を貫通
して裏側に突出しており、その先端部には発射杵5の基
部が固定してある。発射杵5は、バネ6によって、図4
でみて常時反時計方向の回動習性を与えられており、ロ
ータリーソレノイド4の非通電時には、図4に示す如
く、発射レール7から最も離れた待機位置にある。図中
の符号8、9はこの発射杵5の待機位置及び弾発位置を
規制するストッパである。発射杵5の動きを円滑にする
ため、ストッパ8は回動型として、また、ストッパ9は
弾性部材により構成されている。
【0013】今、操作レバー20を遊技者から見て時計
方向に回動させると、可変抵抗器14の回動軸部14B
が回転され、その抵抗値が変化する。この抵抗値は図示
してない制御ユニットに伝達され、制御ユニットは、打
球発射装置の電気的駆動源たるロータリーソレノイド4
をこの抵抗値に応じた電磁力で間欠的に付勢せしめる。
即ち、この抵抗値に応じた電磁力により、発射杵5が、
その都度バネ6に抗して、図4で時計方向に回動する。
この1回の回動毎に、発射杵5の杵先5Aが発射レール
基部7Aの球を打撃し、打球は発射レール7を通って、
遊技盤の遊技領域内に打ち込まれる。
【0014】(発明の効果)以上述べたように、本発明
の操作ダイヤルでは、従来必要とされていた操作部材の
シャフトを無用のものとすることができる。又、操作ダ
イヤル内に最低限必要とする可変抵抗器と停止指令信号
発生手段との電気部品を1か所に効率よく集約させると
共に、前面枠側に近い操作ダイヤルの後握手部材側に配
設したため、配線の長さが短縮できるだけでなく、配線
処理を一元化により簡素化できるので、断線事故の虞れ
が少ない合理的配線処理が可能となり、操作ダイヤルの
保守点検や交換作業も容易となる。更に又、従来では別
途の単品として扱われていた可変抵抗器が操作ダイヤル
の後握手部材側に配設されたため、別の部品として取り
扱ったり、操作ダイヤルの取り付けとは別の作業として
取り付け作業を行う必要がなくなり、停止指令信号発生
手段と共に組み付けや交換の際などの装着脱作業を大幅
に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作ダイヤルの分解斜視図である。
【図2】後方握手部材の内部を示した図である。
【図3】操作レバーと復帰コイルバネとの関係を示す図
である。
【図4】操作ダイヤルを適用したパチコ機の打球発射装
置の略図である。
【符合の説明】
1 操作ダイヤル 4 ロータリーソレノイド
(電気的駆動源) 10 後方握手部材 14 可変抵抗器 18
連結部材 20 操作レバー(操作部材) 21
連結孔 29 マイクロスイッチ(停止指令信号発生手段) 30…前方握手部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも回動操作可能な操作部材と後方
    握手部材とを有し、前記操作部材の回動操作により可変
    抵抗器を介して打球発射装置の電気的駆動源への供給電
    力を制御して打球の飛距離を調整するようにしたパチン
    コ機の操作ダイヤルに於いて、 前記打球発射装置の電気的駆動源に停止指令信号を出力
    可能な停止指令信号発生手段を有し、 前記操作部材の軸線上に前記可変抵抗器の回動軸部を延
    在させ、当該回動軸部の先端側を操作部材の軸心部分に
    操作部材と共に回動するように着脱可能に係合させて、 前記停止指令信号発生手段と可変抵抗器とを前記後方握
    手部材側に配設したことを特徴とするパチンコ機の操作
    ダイヤル。
JP7121998A 1995-04-12 1995-04-12 パチンコ機の操作ダイヤル Expired - Lifetime JP2549350B2 (ja)

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