JP2549146Y2 - 照明装置の防水構造 - Google Patents

照明装置の防水構造

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JP2549146Y2
JP2549146Y2 JP3100893U JP3100893U JP2549146Y2 JP 2549146 Y2 JP2549146 Y2 JP 2549146Y2 JP 3100893 U JP3100893 U JP 3100893U JP 3100893 U JP3100893 U JP 3100893U JP 2549146 Y2 JP2549146 Y2 JP 2549146Y2
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bracket
lighting device
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packing
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覚 吉川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は浴室、洗面所等の壁面に
設置して好適な照明装置の防水構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浴室、洗面所等の壁面に設置される照明
装置においては、室内の湿気や蒸気が照明装置自体の内
部に侵入したり、壁面に設けたコード導出孔から室外に
漏れないようにする必要がある。そのため、従来は壁面
に台座をパッキンを介してねじ止め固定し、この台座に
別のパッキンを介して照明装置を密接し、照明装置を台
座にねじ止め固定することにより、照明装置のコード引
き出し孔および前記コード導出孔の防水性を確保してい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の照明装置の防水構造にあっては、照明装置を
手で保持しパッキンに押し付けた状態で台座にねじ止め
固定しなければならないため、作業性が著しく悪く、特
に照明装置自体が長尺物であったり、大型で重量がある
場合は作業者一人での取付けが困難であったり、誤って
落下したりすると危険であるという問題があった。
【0004】したがって、本考案は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、構造簡易にして壁面のコード導出孔と照明装置の
コード引き出し孔を確実にシールすることができ、また
取付作業時に手で照明装置を支えておく必要がなく、作
業者の肉体的負担を軽減すると共に、取付作業の安全性
を向上させるようにした照明装置の防水構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、コード導出孔が形成された壁面にブラケット
を第1のパッキンを介して固定し、このブラケットに開
口部を前記コード導出孔に対応して形成すると共に、こ
の開口部の上方および下方に位置するフック部と固定部
をそれぞれ設け、またブラケットの前面に前記開口部を
取り囲む第2のパッキンを配設し、光源を収納するハウ
ジングの背面中央部に前記ブラケットと対向する面が平
坦面でコード引き出し孔を有する凸部を設け、前記コー
ド引き出し孔よりハウジング外部に引き出されたコード
を前記開口部およびコード導出孔に挿通し、前記ハウジ
ングの背面上部に前記フック部に引っ掛けられる取付金
具を設ける一方、背面下部には係止部材を設け、この係
止部材を前記固定部に固定することにより前記ハウジン
グの背面凸部を前記第2のパッキンに圧接固定したもの
である。
【0006】
【作用】本考案において、第1のパッキンは壁面、ブラ
ケット間の隙間をシールし、第2のパッキンはハウジン
グの背面に設けられた凸部とブラケットとの間の隙間を
シールする。これによってコード導出孔とコード引き出
し孔の防水を図り、湿気や蒸気が室外に漏れたりハウジ
ング内に侵入するのを防止することができる。フック部
は照明装置を懸吊保持する。ハウジングの凸部は係止部
材が固定部に固定されることにより第2のパッキンに圧
接される。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本考案に係る照明装置の防水構
造の一実施例を示す側断面図、図2は図1のA−A線矢
視図である。これらの図において、本実施例はユニット
バスの内壁面に設置される防水型照明装置に適用したも
のである。1はユニットバスの壁、2は壁1の所定高さ
位置に貫通形成されたコード導出孔、3は壁1の室内側
面1aの所定高さ位置に着脱可能に設置される防水型の
照明装置で、この照明装置3はハロゲンバルブ等の光源
4を収納するハウジング5と、前面レンズ6を一体的に
有し前記ハウジング5の前面開口部を液密に閉鎖する前
面カバー7等で構成されている。前記内壁面1aと対向
するハウジング5の背面8の中央部には台形状の凸部9
が突設されており、この凸部9の中央にコード引き出し
孔10が形成されている。一端が前記光源4に接続され
前記コード引き出し孔10からハウジング5の背面側に
防水グランド11を介して引き出されるコード12は、
前記コード導出孔2を通ってユニットバスの外部に導か
れ、電源に接続されている。防水グランド11は、中心
に前記コード12が挿通される貫通孔が形成された中空
のボルトからなり、雄螺子部11aが前記コード引き出
し孔10に螺合接続され、六角形の頭部11bが前記コ
ード導出孔2内に挿入位置されている。
【0008】前記内壁面1aには金属板の折曲加工によ
って形成されたブラケット16が第1のパッキン17を
介して配設され、複数個、例えば2つの止めねじ18に
よって固定されている。第1のパッキン17は四角形の
枠状体に形成されてコード導出孔2を取り囲み、ブラケ
ット16により内壁面1aに圧接されることにより、内
壁面1aとブラケット16との間の防水を図っている。
前記ブラケット16は、前記ハウジング5の背面8の輪
郭形状より十分小さい縦長矩形の板状体からなり、中央
に前記防水グランド11が挿通される矩形の開口部19
が開設され、またこの開口部19を挟んでその上下には
前記止めねじ18が挿通されるねじ取付孔20がそれぞ
れ形成されている。さらにブラケット16の上端部には
前記照明装置3を吊り下げるためのフック部22が一体
に設けられ、下端部には照明装置3の下部が固定される
固定部23が同じく一体に設けられている。フック部2
2は、側面視L字状に屈曲形成されることにより、前方
側に折り曲げられた内壁面1aと直交する水平板部22
aと、水平板部22aの先端より上方に向かって折り曲
げられた内壁面1aと略平行な垂直板部22bとで構成
されており、この垂直板部22bは図2に示すように背
面(正面)視台形状に形成されている。固定部23は、
ブラケット16の下端部を全幅にわたって前方に略水平
に折り曲げて形成され、係止手段としての止めねじ25
が挿通される左右一対のねじ取付孔(図示せず)が形成
されている。そして、ブラケット16の前面周縁部には
前記開口部19を取り囲む矩形枠状体に形成された第2
のパッキン29が両面テープ(図示せず)によって固着
されている。
【0009】前記ハウジング5の背面8の上部中央には
取付金具24が前記ブラケット16のフック部22に対
応して配設され、一対の止めねじ28によって固定され
ると共に、この取付金具24を挟んでその両側に左右一
対の位置決め壁26A,26Bが一体に突設されてい
る。取付金具24は、金属板を側面視略L字状に折り曲
げて形成されることにより、垂直板部24Aと、垂直板
部24Aの下端に後方に向かって設けられた水平板部2
4Bとからなり、垂直板部24Aの上半部124aがハ
ウジング5の背面8に密接されて前記止めねじ28によ
り固定されており、この上半部124aに続く下半部1
24bが上半部124aより後方側に変位されることに
より、ハウジング5の背面8との間に適宜な隙間d(図
1)を形成しており、この隙間dは前記フック部22の
垂直板部22bの板厚と略等しいかこれより若干大きく
設定されている。前記一対の位置決め壁26A,26B
は、ブラケット16に対する照明装置3の左右方向の位
置決めを行うもので、下端間の間隔が上端間の間隔より
広くなるようハの字状に対設され、これら両位置決め壁
26A,26B間に前記フック部22の垂直板部22b
が挿入されるようになっている。一方、前記ハウジング
5の背面8の下部には係止部材を構成する左右一対のボ
ス部27が前記ブラケット16の固定部23に取付けら
れる止めねじ25に対応して一体に突設されている。ボ
ス部27は、上下面に貫通形成されたねじ孔27aを有
して前記固定部23の上面に当接係止され、ねじ孔27
aに前記止めねじ25が下方からねじ込まれることによ
り、固定部23に連結固定される。ハウジング5の背面
中央部に突設された前記凸部9は、壁1と対向する面9
aが平坦面とされ、この平坦面9aの外周部が前記第2
のパッキン29に圧接固定されている。第2のパッキン
29は、コード引き出し孔10を取り囲み、凸部9が圧
接されることにより、凸部9とブラケット16との間の
防水を図っている。
【0010】照明装置3を内壁面1aに取り付ける際に
は、図2に二点鎖線で示すように照明装置3を上向きに
傾斜させて取付金具24をフック部22に上方から引っ
掛け、取付金具24の垂直板部24Aの下半部124b
とハウジング5の背面8との隙間dに前記フック部22
の垂直板部22bを差し込む。そして、照明装置3を壁
1側に略垂直になるまで回動させて防水グランド11を
ブラケット16の開口部19からコード導出孔2内に挿
入すると共に、凸部9の平坦面9aを第2のパッキン2
9に圧接すると、ボス部27がブラケット16の前面に
当たって固定部23上に載置され、しかる後この状態を
保持しつつ止めねじ25を固定部23の下方からボス部
27のねじ孔27aにねじ込んでボス部27を固定部2
3上に固定すると、照明装置3の壁面への取付作業を完
了する。
【0011】このように、取付金具24をフック部22
に引っ掛けると、照明装置3はブラケット16の前面に
吊り下げられるため、作業者が重量物である照明装置3
から手を離しても照明装置3が落下したりせず安全で、
簡単に取り付けることができ、作業者の負担を大幅に軽
減することができる。また、照明装置3の壁面からの取
外し作業も、止めねじ25を外して照明装置3を前方に
回動させる共に持ち上げてフック部22と取付金具24
の係合を外せばよいので、簡単である。また、照明装置
3をブラケット16に第2のパッキン29を介して取り
付けると、第2のパッキン29は、凸部9とブラケット
16との隙間をシールするので、ユニットバス内の湿気
や蒸気が凸部9とブラケット16との間を通ってコード
導出孔2から外部に洩れたり、コード引き出し孔10か
ら照明装置3内に侵入したりすることがない。また、第
1のパッキン17は内壁面1aとブラケット16との隙
間をシールしているので、ここからユニットバス内の湿
気や蒸気がコード導出孔2を通って外部に洩れたり、コ
ード引き出し孔10を通って照明装置3内に侵入したり
することもなく、良好な防水性能を得ることができる。
【0012】なお、上記実施例はハウジング5の背面下
部に設けたボス部27を止めねじ25によってブラケッ
ト16の固定部23に固定するように構成したが、本考
案はこれに何等特定されるものではなく、例えば図3〜
図7に示すように種々の変形、変更が可能である。
【0013】図3はハウジング5の背面下部に取り付け
た逆L字状の係止部材31を止めねじ25によってブラ
ケット16の固定部23の下面に固定するように構成し
たものである。このような構成においても上記実施例と
同様、照明装置3の取付け、取外し作業が簡単かつ容易
である。
【0014】図4(a)、(b)はブラケット16の固
定部23に係止孔35を形成し、ハウジング5の背面下
部に逆L字状に形成された板ばねからなる係止部材36
をねじ止め固定し、この板ばね36の水平な上面部に前
記係止孔35に下方から弾性的に嵌合する突起37を一
体に突設したものである。突起37としては複数個設け
る代わりに板ばね36の長手方向に長い連続した1つの
突起であってもよく、その場合は係止孔35を長孔とす
ればよい。このような構成においては固定部23に対し
て係止部材36をねじ止め固定する必要がないので、照
明装置3の取付け、取外し作業をワンタッチで行うこと
ができ、一層簡単かつ容易である。
【0015】図5(a)、(b)は図4に示した取付構
造の変形例で、ブラケット16の固定部23の下面側に
板ばね40を配設してその両端固定部40a,40b
を、固定部23の両端に設けた取付部23a,23bに
止めねじ41によって固定し、この板ばね40の下面に
突起42を一体に突設し、この突起42をハウジング5
の背面下部に取り付けた係止部材31の係止孔43に上
方から弾性的に嵌合させるように構成したものである。
【0016】図6はハウジング5の背面下部に設けたボ
ール50を固定部23の係止孔35に嵌合させるように
したものである。ボール50は、ハウジング5の背面下
部に突設された筒状のボールケース51内に円板52お
よび圧縮コイルばね53を介して配設され、その一部周
面がボールケース51の上面開口部54から抜けを防止
されて出没自在に突出しており、照明装置3をブラケッ
ト16に取り付けると、ボール50が固定部23の係止
孔35に下方から嵌合する。ボールケース51の下面開
口部は止めねじ55によって閉鎖されている。なお、ボ
ール50をハウジング5の背面下部に配設する代わりに
ブラケット16側に配設し、ハウジング5に図3、図5
に示したような係止部材(31)を配設し、この係止部
材に設けた係止孔に前記ボール50を嵌合させるように
構成してもよい。
【0017】図7(a)、(b)はブラケット16の固
定部23に一端が固定部23の先端面に開放するU字状
の係止孔61を形成し、ハウジング5の背面下部に取り
付けたL字型の係止部材62のねじ孔63に止めねじ6
5を下方からねじ込み、この止めねじ65を前記係止孔
61に前方から挿入係合して締め込み、係止部材62を
固定部23の上面に固定するように構成したものであ
る。このような構成においては照明装置3の取付け、取
外し作業時に止めねじ65を係止部材62からいちいち
取り外す必要がなく、作業が簡単である。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る照明装
置の防水構造は、壁面に第1のパッキンを介してブラケ
ットを設け、このブラケットの前面に第2のパッキンを
配設し、前記ブラケットの上部に設けたフック部に照明
装置のハウジング背面上部に設けた取付金具を引っ掛
け、背面下部に設けた係止部材をブラケットの下部に設
けた係止部に固定し、ハウジング背面に突設した凸部を
第2のパッキンに圧接するように構成したので、照明装
置の取付けと同時に壁面のコード導出孔およびハウジン
グのコード引き出し孔をシールすることができる。した
がって、湿気や蒸気がコード導出孔を通って室外に漏れ
たり、コード引き出し孔を通って装置内部に侵入したり
することがなく、良好な防止構造を得ることができる。
また、照明装置をブラケットのフック部に引っ掛けた後
は手を離しても照明装置が脱落することがなく、したが
って、取付作業が簡単かつ容易で作業性および安全性を
向上させると共に、作業者の負担を軽減することがで
き、その実用的効果は非常に大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る照明装置の防水構造の一実施例を
示す側断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】照明装置の固定構造の他の実施例を示す要部断
面図である。
【図4】(a)、(b)は照明装置の固定構造の更に他
の実施例を示す要部断面図および係止部材の平面図であ
る。
【図5】(a)、(b)は照明装置の固定構造の更に他
の実施例を示す要部断面図および固定部の正面図であ
る。
【図6】照明装置の固定構造の更に他の実施例を示す要
部断面図である。
【図7】(a)、(b)は照明装置の固定構造の更に他
の実施例を示す要部断面図および固定部の要部底面図で
ある。
【符号の説明】
1 壁 2 コード導出孔 3 照明装置 4 光源 5 ハウジング 8 ハウジングの背面 9 凸部 10 コード引き出し孔 12 コード 16 ブラケット 17 第1のパッキン 19 開口部 22 フック部 23 固定部 24 取付金具 25 止めねじ 27 ボス部 29 第2のパッキン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コード導出孔が形成された壁面にブラケ
    ットを第1のパッキンを介して固定し、このブラケット
    に開口部を前記コード導出孔に対応して形成すると共
    に、この開口部の上方および下方に位置するフック部と
    固定部をそれぞれ設け、またブラケットの前面に前記開
    口部を取り囲む第2のパッキンを配設し、光源を収納す
    るハウジングの背面中央部に前記ブラケットと対向する
    面が平坦面でコード引き出し孔を有する凸部を設け、前
    記コード引き出し孔よりハウジング外部に引き出された
    コードを前記開口部およびコード導出孔に挿通し、前記
    ハウジングの背面上部に前記フック部に引っ掛けられる
    取付金具を設ける一方、背面下部には係止部材を設け、
    この係止部材を前記固定部に固定することにより前記ハ
    ウジングの背面凸部を前記第2のパッキンに圧接固定し
    たことを特徴とする照明装置の防水構造。
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