JP2549092Y2 - キャブレター - Google Patents

キャブレター

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JP2549092Y2
JP2549092Y2 JP1987112908U JP11290887U JP2549092Y2 JP 2549092 Y2 JP2549092 Y2 JP 2549092Y2 JP 1987112908 U JP1987112908 U JP 1987112908U JP 11290887 U JP11290887 U JP 11290887U JP 2549092 Y2 JP2549092 Y2 JP 2549092Y2
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JP
Japan
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carburetor
top cap
ring
carburetor body
casting
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JPS6419048U (ja
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恵 岩切
英三郎 内西
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動二輪車用エンジン、自動車用エンジ
ン、汎用エンジン等の内燃機関に使用されるピストン式
(VM式)キャブレターに関し、詳しくは、ピストンバル
ブの挿入口を閉塞するトップキャップの螺着部の構造に
関するものである。
(従来の技術) 周知のように、ピストン式キャブレターは、スロット
ルワイヤーによりスロットルバルブを摺動して吸気通路
のベンチュリー部を開閉し、エンジンへの混合ガスの供
給量を調整する構造からなっている。この種のキャブレ
ターは以前より鋳造成型によって製造されているが、精
密鋳造技術の進歩に伴い、最近は、螺合部等の細かい凹
凸部も鋳造成型によって形成し、鋳造後の機械加工を省
き、製造工程の簡略化を図ることが一般に行われてい
る。しかしながら、トップキャップが螺着されるキャブ
レター本体の、ピストンバルブの挿入口部の側周面に鋳
造成型により螺合部を形成する場合は、鋳抜きを容易に
するため、螺合部における鋳型の分割面(パーティング
ライン)付近をネジのない平坦面に形成する必要があ
る。このため、トップキャップを螺着した状態で、パー
ティングライン部分に隙間が生じていた。
ところで、従来の一般的なトップキャップの螺着部分
は、第4図に示すように、キャブレター本体1のピスト
ンバルブ挿入口5端とトップキャップ6の底面(内端
面)との間に、ゴム製のリング状パッキング20を配装し
た構造からなっていた。なお、このようなトップキャッ
プの螺着部構造を備えたキャブレターは、例えば、実開
昭61−200447号公報及び特開昭62−26352号公報の添付
図面に記載されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記した従来の構造によっても、前記パーティングラ
イン部の隙間からの粉塵や泥水等のキャブレター本体内
への浸入は、前記パッキング20によって阻止されるが、
パーティングライン部の隙間には粉塵や泥水等(特にオ
フロード車の場合に)が浸入して隣接する螺合部にも入
り込むため、点検や調整の際に、トップキャップが容易
に回転せずに取り外しが困難であり、しかも、無理にト
ップキャップ6を回転させようとすると、螺合部が損傷
する虞れがある。
また、このような場合に、従来より、本体に螺着した
状態のトップキャップ上に被せられるゴム製のブーツカ
バーが用いられることがあるが、別個にブーツカバーを
装着するため、部品点数が増え、作業性が悪くなると共
に、第4図に示されたキャブレターのように、バルブ挿
入口5部下方のバルブチャンバー4が絞られた変形(非
真円形)構造の場合は、ブーツカバーを装着することが
出来ない。
この考案は上述の点に鑑みなされたもので、従来のパ
ッキングを用いたトップキャップの螺着部構造に比べて
部品点数が変わらず、構造が簡単で、しかも、螺合部及
びキャブレター本体内への粉塵等の浸入が阻止され、本
体に螺着後のトップキャップの緩みも防止出来るトップ
キャップの螺着部構造を備えたキャブレターを提供しよ
うとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するためのこの考案の要旨とする
ところは、スロットルワイヤーによりピストンバルブを
摺動させて吸気通路のベンチュリー部を開閉するピスト
ン式キャブレターにおいて、前記キャブレター本体を鋳
造成型するとともに、前記鋳型の分割面に沿ったパーテ
ィングライン付近をネジのない平坦面に形成し、前記ス
ロットルワイヤーの挿通孔を有するトップキャップが着
脱可能に螺着される前記キャブレター本体側螺合部の基
端に、断面円形のOリングを嵌着し、前記トップキャッ
プを締め付けたときに、トップキャップの内端面(底
面)が前記キャブレター本体の先端面に当接し、この締
付状態で該キャップ先端部の内周面が前記Oリングを適
度に圧接するようにしたことである。
(作用) この考案のキャブレターによれば、ピストンバルブの
挿入口部における本体側の螺合部にトップキャップを螺
着した状態で、キャップ先端部の内周面が螺合部基端の
Oリングに圧接されて密着し、螺合部並びに本体内への
粉塵や泥水等の浸入が阻止されると共に、Oリングがト
ップキャップの回り止めとして作用し、キャップの緩み
が防止されるものである。またトップキャップを締め付
けた際に、その内端面がキャブレター本体の先端面に当
接し、Oリングが必要以上に圧接されることが防止され
る。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例のトップキャップ螺着部構
造を備えたピストン式キャブレターの縦断面図で、同図
において、1はピストン式キャブレター本体で、このキ
ャブレター本体1は、例えば自動二輪車用エンジン(図
示せず)の吸気ポートにダクト(図示せず)を介して装
着される。2は本体1の断面円形の吸気通路で、エアー
クリーナ(図示せず)からのエアー取入口2a側がやや拡
径している。吸気通路2の中央部には、断面略半円形の
薄形ピストンバルブ3がその上方のバルブチャンバー4
より出入自在に配備され、吸気通路2の内周面とピスト
ンバルブ3突出端とでベンチュリー部2bが形成される。
3aはピストンバルブ3のニードルジェットである。前記
バルブチャンバー4はピストンバルブ3の断面形状に適
合する非円形状に形成されており、その上端にピストン
バルブ3の挿入口5が開口されている。この挿入口5部
は、これを閉蓋するトップキャップ6を取り付けるた
め、真円形に形成してある。トップキャップ6の中央に
は、一端がスロットルレバー(図示せず)に接続される
スロットルワイヤー7の挿通孔6aが穿設され、挿通孔6a
の上端にはワイヤーホルダー7aが取着されている。そし
て、挿通孔6aより本体1のバルブチャンバー4内へ引き
込まれるスロットルワイヤー7の他端は、前記ピストン
バルブ3の上端部に接続され、前記スロットルレバー
(図示せず)の操作によりピストンバルブ3が上下方向
に摺動され、ベンチュリー部2bの開度が調整されるよう
になっている。8はピストンバルブ3を吸気通路2側へ
付勢するための押圧バネで、このバネ8はピストンバル
ブ3とトップキャップ6との間に介装される。
ところで、前記トップキャップ6の挿入口5部への取
り付けは、挿入口5部の外側周面にダイカスト等の鋳造
成型で形成される螺合部5aとトップキャップ6内側周面
に通常は機械加工で形成される螺合部6bとの螺合関係に
より行われる。本体1(挿入口5部)側の螺合部5aは、
第2図に示すように、鋳抜きを考慮して、相対向するパ
ーティングラインP付近がネジのない平坦面5bに形成さ
れている。従って、トップキャップ6を挿入口5部に螺
着した(正確には、締め付けた)状態でも、平坦面5bの
位置に隙間が生じる。そこで、本体1側の螺合部5aの基
端に環状溝9を形成し、この環状溝9にゴム等の弾性部
材からなる断面円形のOリング10を嵌着して、螺合部5
a,6b内への粉塵等の浸入防止を図った構造にしている。
なお、本体1側挿入口5部に対するOリング10の取付
は、前記環状溝9を設ける代わりに、第3図に示すよう
に、螺合部5aの基端側に鍔部11を突設して、この鍔部11
と螺合部5a基端間にOリング10を嵌着するようにしても
よい。この場合に、鍔部11をトップキャップ6の先端部
近くまで突出させておけば、鍔部11自体も螺合部5a,6b
内への粉塵等の浸入を防止する。
更に、第1図において、符号12はフロート室、13はメ
インジェットノズル、14はサブ(スロー系)ジェットノ
ズル、15はエアージェットホールを示している。
(効果) 以上説明したように、この考案のキャブレター、特に
トップキャップの螺着部構造は上記した構造からなるか
ら、下記の如き効果を奏する。
(1)キャブレター本体のピストンバルブ挿入口部にト
ップキャップを螺着して締め付けた状態で、キャップ先
端部の内周面が本体側のOリングに圧接されて密着する
ので、キャップと本体との螺合部内へ粉塵や泥水が浸入
するのが確実に阻止される。このため、キャブレター本
体を鋳造成型した際、鋳抜きの関係から、前記螺合部の
パーティングライン付近を平坦面に形成して、トップキ
ャップを本体に螺着した状態でこのパーティングライン
付近に隙間が生じても、キャップと本体の螺合部内へ粉
塵等が浸入しないので、点検や調整作業等の際にトップ
キャップを円滑に開放することが出来る。
(2)トップキャップを締め付けたとき、その内端面が
キャブレター本体の先端面に当接することにより、その
先端側内周面でOリングを必要以上に強く圧接して押し
つぶすようなことがないから、Oリングの永久変形が少
なくなり、耐久性及び信頼性が高くなって、長期間使用
することが出来る。また、断面円形Oリングを使用した
ことにより、シール性が優れ、しかも安価に製造出来
る。
(3)上記(2)の効果により、トップキャップを締め
付けた状態で、その先端部がOリングに適度に圧接され
るので、Oリングがトップキャップの回転に抵抗して回
り止め作用をし、トップキャップの緩みが防止される。
また、従来のトップキャップ内端面に配装されていたリ
ング状パッキングが不要になるので、部品点数も変わら
ず、構造も簡単である。
(4)前記(1)の効果により、トップキャップをカバ
ーするためのブーツカバーが全く不要になるので、特
に、ピストンバルブ挿入口下方のバルブチャンバーが非
円形に形成され、ブーツカバーが装着出来ない構造の、
いわゆる変形キャブレターに有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るトップキャップ螺着
部構造を備えたピストン式キャブレターの縦断面図、第
2図はトップキャップ螺着部の斜視図、第3図は第2実
施例に係るトップキャップ螺着部構造を示す縦断面図、
第4図は従来の一般的なトップキャップ螺着部構造を備
えたピストン式キャブレターの縦断面図である。1……
キャブレター本体、2……吸気通路、3……ピストンバ
ルブ、4……バルブチャンバー、5……挿入口、5a……
螺合部、6……トップキャップ、6a……挿通孔、6b……
螺合部、7……スロットルワイヤー、8……バネ、9…
…環状溝、10……Oリング、11……鍔部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−10143(JP,A) 実開 昭52−136847(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロットルワイヤーによりピストンバルブ
    を摺動させて吸気通路のベンチュリー部を開閉するピス
    トン式キャブレターにおいて、 前記キャブレター本体を鋳造成型するとともに、前記鋳
    型の分割面に沿ったパーティングライン付近をネジのな
    い平坦面に形成し、 前記スロットルワイヤーの挿通孔を有するトップキャッ
    プが着脱可能に螺着される前記キャブレター本体側螺合
    部の基端に、断面円形のOリングを嵌着し、 前記トップキャップを締め付けたときに、トップキャッ
    プの内端面が前記キャブレター本体の先端面に当接し、
    この締付状態で該キャップ先端部の内周面が前記Oリン
    グを適度に圧接するようにしたことを特徴とするキャブ
    レター。
  2. 【請求項2】前記キャブレター本体側螺合部の基端に環
    状溝を形成し、この環状溝に前記Oリングを嵌着した実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載のキャブレター。
JP1987112908U 1987-07-22 1987-07-22 キャブレター Expired - Lifetime JP2549092Y2 (ja)

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JPH0645850Y2 (ja) * 1990-09-10 1994-11-24 シンワ測定株式会社 下げ振り器
JPH0645851Y2 (ja) * 1990-09-12 1994-11-24 シンワ測定株式会社 下げ振り器

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JPS5810143A (ja) * 1981-07-11 1983-01-20 Yamaha Motor Co Ltd ピストン型気化器

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