JP2548921B2 - 粒状物色彩選別装置 - Google Patents

粒状物色彩選別装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粒状物中の異色粒を選別・除去する粒状物色
彩選別装置に係り、時に、粒状物中の金属片を取り除く
ことが可能な粒状物色彩選別装置に関するものである。
〔従来の技術〕
粒状物、特に、穀粒中の異物として混入金属片は品質
保証の観点からも好ましくない。精米工場等において、
品質保証の上から精米の最終加工行程近辺で粒状物色彩
選別装置により精白米中の着色粒や異物粒等の不良粒を
選別・除去するが、選別粒中に荷札の針金やホッチキス
の針片あるいあ電線の切断片などの金属片が含まれてい
ると、これら金属片は細長いためにこの種の色彩選別装
置によって検出できず、取除くことができない。
また、一般的に、高周波コイルの中央にある空孔に穀
粒束を流通させ、感応した金属片を検出する、粒状物中
の混入金属検出除去装置も知られているが(特開昭60−
247510)、大流量を流すとともに開閉弁による除去であ
るので検出時に異物と共に除去される穀粒量も多くな
り、その中から微妙な1粒だけの金属片を取り除く作業
が煩わしく、人手による長時間の選別作業が必要とな
り、高品質の良品米を連続的に生産加工することができ
ず、高歩留に精米中の異物を選別・排除できなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上述する問題点に対処して、被選別粒中の
異色粒のみならず金属片を選別・排除することが可能な
粒状物色彩選別装置を提供することを技術的課題とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の粒状物選別装置は、原料粒子の供給部に連絡
して装架した粒子流下路下端から流下する粒子を照射す
る光源、バックグランド並びに該バックグランドに対向
した集光レンズ及び受光素子からなる異色粒検出部を設
けるとともに、前記バックグランドと粒子との光量差を
前記受光素子が検出することにより当該粒子を異色粒子
として噴風除去する空気噴射ノズルを設けた粒状物色彩
選別装置において、前記異色粒検出部の上方又は下方
に、粒子とともに流下する金属片によって磁界変化を生
ずる高周波コイルからなる金属検出器を配設し、該金属
検出器を制御回路を介して前記空気噴射ノズルの作動装
置に連絡する、という技術的手段を講じたものである。
〔作 用〕
原料供給部から粒子流下路を流下する、金属片が混入
した原料粒子は、金属検出部を通過する際に、該金属検
出部で金属片が検出されるとともに、異色粒検出部を通
過する際に異色粒が検出され、これらの信号により空気
噴射ノズルの作動装置が作動し、前記金属片及び異色粒
は該空気噴射ノズルの噴風によって原料粒子の流下軌跡
から除去される。
〔実施例〕
この発明の好適な実施例を図面に基づいて以下に説明
する。
第1図において、符号1は粒状物色彩選別装置の全体
を示し、2は原料粒子を一時貯留する原料タンク、3は
シュートパイプ等で原料粒子を原料タンク2内に投入す
る供給口である。4は、その樋底を原料タンク2の排出
口2aに接近させて設けた振動フィーダー、5は振動フィ
ーダー4を振動させるバイブレーター、6はバイブレー
ター載台である。
7は原料供給部としての振動フィーダー4に連絡する
筒管であり、筒管7は上部を漏斗状に形成した円筒管で
あり、ほぼ直立状に装架してある。
8は筒管7の下端部下方付近に設けた金属検出部であ
り、中央に小径(例えば10〜40m/m)の通孔9を設け、
その周囲に高周波磁界を発生する送信コイル10と、二つ
の差動結線された受信コイル11とを配設して円盤状に形
成して制御回路(図示せず)を電気的に連絡してある。
なお、検出部8は単一のコイルよりなり、送信と受信を
兼ねることもできる。
12は前記金属検出部8下方付近に対向状に設けた異色
粒検出部であり、前記金属検出部8に並設する場合を示
す。該異色粒検出部12は光源としての螢光管13、基準色
となるバックグラウンド14及び集光レンズ15を備えた受
光素子16からなり、一方の異色粒検出部12の受光素子16
は他方の異色粒検出部12のバックグラウンド14とそれぞ
れ対峙して設けられる。
17は作動装置18を備えた空気噴射ノズルであり、該空
気噴射ノズル17は図外のエアコンプレッサーに接続する
とともに、空気噴射ノズル17の作動装置としての電磁弁
(空気噴射ノズル17と一体に形成される)は制御回路
(図示せず)を介して金属検出部8の受信コイル11と異
色粒検出部12の受光素子16とに連結してある。
19は原料粒子の通過する開口20を開口した仕切壁、21
は金属片・異色粒を取り除いた良品粒子が通過する受
樋、22は良品粒子を良品排出口23に導く排出樋、24は金
属片・異色粒取出樋である。25は前記制御回路等を備え
た制御部、26は操作パネル、27は電源部である。
次に、上記実施例における作用について述べる。
原料タンク2内に原料粒子を投入し、バイブレーター
5を作動させると、原料粒子2はフィーダー4の端から
少量ずつ、順次筒管7漏斗部に搬送される。筒管7にお
ける原料粒子は、筒壁に接触することによって落下軌道
を修正し、しかも加速度的な落下速度を減速されること
なく流下する。
このようにして筒管7下端から順次流出する原料粒子
は、開口20、受樋21及び排出樋22を経て良品排出口22か
ら機外に排出されるものであるが、原料粒子中に含まれ
る金属片や被害粒等の異色粒子は、空気噴射ノズル17に
よって吹き飛ばされて軌道Wから外れ、金属片異色粒取
出樋24から取出される。すなわち、金属検出部8では、
原料粒子が円盤状に形成した金属検出部の高周波磁界を
発生する送信コイル10と二つの差動結線された受信コイ
ル11との間を流下する際、該原料粒子に混入した金属粒
子が両コイル10,11間を通過すると磁界変化を生じ、そ
の検出信号を制御回路に連続し、空気噴射ノズル17を作
動させて当該金属粒子が軌道Wから噴き飛ばされて除外
される。また、続いて異色粒検出部12では、原料粒子の
流出する軌道Wを挾んでバックグラウンド14と受光素子
16とが対峙して配設されているので、バックグラウンド
14の色彩又は明度と相違する異物や異色粒子が通過した
ときは受光素子16の受光量に変化が生じ、この受光量の
差を電気信号に変えて空気噴射ノズル17を作動させて前
記異色粒子を浮き飛ばすのである。
金属検出部と異色粒検出部とを軌道Wに沿って直列状
に配設する場合では、各検出信号の発生から空気噴射ノ
ズル17への制御回路からの選別指示信号の発生までに
は、それぞれの配設位置に応じた遅延時間を設けるのは
もちろんである。
なお、上記実施例においては単一の筒管7並びに検出
部8を装架する場合について述べたが、筒管7並びに検
出部8を複数個並設する場合もある。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、異色粒子を検出す
るための原料粒子流下路上に金属検出器を配設したので
原料粒子中の異色粒を除去できるとともに微細な金属片
を大量の良品を伴うことなく確実に除去することがで
き、しかも、これらを同一の空気噴射ノズルで除去する
ことができるので、金属片と異色粒とを選別できるもの
であっても、構成が簡潔となってその分コスト安とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の縦断面図、第2図はその要部
拡大図である。 1……粒状物選別装置、2……原料タンク、3……供給
口、4……振動フィルター、5……バイブレーター、6
……バイブレーター載台、7……筒管、8……金属検出
部、9……通孔、10……送信コイル、11……受信コイ
ル、12……異色粒検出部、13……螢光管、14……バック
グラウンド、15……集光レンズ、16……受光素子、17…
…空気噴射ノズル、18……選別作動装置、19……仕切
壁、20……開口、21……受樋、22……排出樋、23……良
品排出口、24……金属片・異色粒取出樋、25……制御
部、26……操作パネル、27……電源部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料粒子の供給部に連絡して装架した粒子
    流下路下端から流下する粒子を照射する光源、バックグ
    ランド並びに該バックグランドに対向した集光レンズ及
    び受光素子からなる異色粒検出部を設けるとともに、前
    記バックグランドと粒子との光量差を前記受光素子が検
    出することにより当該粒子を異色粒子として噴風除去す
    る空気噴射ノズルを設けた粒状物色彩選別装置におい
    て、前記異色粒検出部の上方又は下方に、粒子とともに
    流下する金属片によって磁界変化を生ずる高周波コイル
    からなる金属検出器を配設し、該金属検出器を制御回路
    を介して前記空気噴射ノズルの作動装置に連絡したこと
    を特徴とする粒状物色彩選別装置。
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