JP6269796B1 - 金属検出装置 - Google Patents

金属検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6269796B1
JP6269796B1 JP2016236960A JP2016236960A JP6269796B1 JP 6269796 B1 JP6269796 B1 JP 6269796B1 JP 2016236960 A JP2016236960 A JP 2016236960A JP 2016236960 A JP2016236960 A JP 2016236960A JP 6269796 B1 JP6269796 B1 JP 6269796B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hopper
trough
sorted
cylindrical body
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016236960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018091787A (ja
Inventor
敏隆 福田
敏隆 福田
達治 大手山
達治 大手山
Original Assignee
一般財団法人雑賀技術研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 一般財団法人雑賀技術研究所 filed Critical 一般財団法人雑賀技術研究所
Priority to JP2016236960A priority Critical patent/JP6269796B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6269796B1 publication Critical patent/JP6269796B1/ja
Publication of JP2018091787A publication Critical patent/JP2018091787A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】被選別物がホッパーから円筒体の内部空間へ到達する途中で詰まらないように流量調整を行いながら流量をなるべく大きくし、ホッパーの排出口でブリッジ現象により被選別物の排出が停止してしまうことを無くすことができる、処理能力が高く使い勝手の良い金属検出装置を提供する。【解決手段】非磁性体製の円筒体2の径方向外方に検出コイル3を配設し、検出コイル3に高周波電流を与えて発振させた状態で、ホッパー4から投入された被選別物が重力により落下して円筒体2の内部空間Sを通過し、前記被選別物内の金属異物が内部空間Sを通過する際における検出コイル3のインピーダンス変化を検出することにより前記金属異物を検出する金属検出装置1であって、円筒体2と分離したホッパー4をトラフ6の排出口6Bに一体化した、トラフ6を有する振動式直進フィーダー5を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、被選別物に混入した金属異物を検出して選別する金属検出装置に関する。
被選別物に混入した金属異物を検出して選別する金属検出装置として、非磁性体製の円筒体の径方向外方に検出コイルを配設し、前記検出コイルに高周波電流を与えて発振させた状態で、ホッパーに投入された被選別物が重力により落下して前記円筒体の内部空間を通過し、前記被選別物内の金属異物が前記内部空間を通過する際における前記検出コイルのインピーダンス変化を検出することにより前記金属異物を検出するものがある(例えば、特許文献1ないし3参照)。
特開昭58−199085号公報 特開2002−156462号公報 特開2016−145804号公報
前記金属異物の検出感度を高めるために円筒体及び検出コイルを小径化した場合、ホッパーに投入する被選別物の流量が増えると、被選別物の大きさ等によって、被選別物がホッパーから円筒体の内部空間へ到達する途中で詰まることがある。
このような詰まりが発生した際には、被選別物の供給を遮断して、円筒体とホッパーとの間に設けた連結管等を振動発生装置又は衝撃発生装置により振動させて詰まりを解消する対策を講じることが多い(例えば、特許文献3の段落[0040]参照)。
また、円筒体及び検出コイルを小径化した場合、ホッパーの排出口も小径化されるので、ホッパーへの被選別物の投入量が増えると、ホッパーの排出口でいわゆるブリッジ現象が生じることがある。ブリッジ現象が生じると、ホッパーの排出口からの被選別物の排出が停止する。
さらに、円筒体及び検出コイルを小径化しない場合であっても、被選別物が、例えば煎茶等の抹茶以外のお茶のように異形で、それ自体が絡まりやすい細長い物であり、ホッパーへの被選別物の投入量が増えると、ホッパーの排出口でブリッジ現象により被選別物の排出が停止してしまうことがある。
これらのようなブリッジ現象の発生を防止するためには、例えばホッパーの壁の外側に、前記詰まりを解消する対策と同様の振動発生装置を取り付けることが考えられる。振動発生装置によりホッパーの壁を振動させれば、被選別物の流れを良くすることができる。
しかしながら、ホッパーの壁を振動させながら金属異物を検出すると、検出コイルのインピーダンス変化の検出にホッパーの振動が悪影響を及ぼして検出精度が低下したり、誤検出してしまう場合が想定される。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、被選別物がホッパーから円筒体の内部空間へ到達する途中で詰まらないように流量調整を行いながら流量をなるべく大きくし、ホッパーの排出口でブリッジ現象により被選別物の排出が停止してしまうことを無くすことができる、処理能力が高く使い勝手の良い金属検出装置を提供する点にある。
本発明に係る金属検出装置は、前記課題解決のために、非磁性体製の円筒体の径方向外方に検出コイルを配設し、前記検出コイルに高周波電流を与えて発振させた状態で、ホッパーから投入された被選別物が重力により落下して前記円筒体の内部空間を通過し、前記被選別物内の金属異物が前記内部空間を通過する際における前記検出コイルのインピーダンス変化を検出することにより前記金属異物を検出する金属検出装置であって、
前記円筒体と分離した前記ホッパーと、
前記ホッパーをトラフの排出口に一体化した、前記トラフを有する振動式直進フィーダーと、
を備えてなることを特徴とする(請求項1)。
このような構成によれば、振動式直進フィーダーのトラフの排出口にホッパーを一体化していることから、振動式直進フィーダーのトラフに与える振動の強度や周波数を制御することによりホッパーへの被選別物の投入量を制御できる。それにより、被選別物がホッパーから円筒体の内部空間へ到達する途中で詰まらないように流量調整を行いながら流量をなるべく大きくできる。
その上、振動式直進フィーダーのトラフの排出口にホッパーを一体化していることから、振動式直進フィーダーによりホッパーが加振されるので、ホッパーの排出口でブリッジ現象により被選別物の排出が停止することがない。
その上さらに、ホッパーを円筒体と分離していることから、振動式直進フィーダーによるホッパーの振動が円筒体の径方向外方に配設した検出コイルに影響しないので、ホッパーの振動に起因する検出精度の低下や誤検出が生じることがない。
よって、金属検出装置の処理能力及び使い勝手を大幅に向上できる。
ここで、前記被選別物は、それ自体が絡まりやすい物、又は不定形で表面に不規則な凹凸があって摩擦が大きい物であり、
前記トラフの供給口から排出口に行くに従って前記トラフの幅が漸減するのが好ましい実施態様である(請求項2)。
このような構成によれば、トラフの供給口から排出口に行くに従ってトラフの幅が漸減しているので、トラフの排出口の幅よりもトラフの供給口の幅が大きくなる。よって、トラフの排出口に一体化したホッパーの投入口よりもトラフの供給口に設ける供給ホッパー等の排出口を大きくできるので、供給ホッパー等の排出口又はトラフの供給口で、それ自体が絡まりやすい物、又は不定形で表面に不規則な凹凸があって摩擦が大きい物である被選別物が詰まることを抑制し、トラフの振動により小口径のホッパーの排出口までスムーズに搬送できる。
さらに、トラフの供給口から排出口に行くに従ってトラフの底壁を前下がり傾斜させると、振動式直進フィーダーの搬送能力を高めることができる。
また、前記トラフの前記排出口から前記ホッパーに入る前記被選別物が、放物線を描きながら前記ホッパーの排出口に落下するように、前記ホッパーの排出口を前記トラフから遠ざかる方向へ偏位させてなるのがより好ましい実施態様である(請求項3)。
このような構成によれば、ホッパーの排出口をトラフから遠ざかる方向へ偏位させており、それ自体が絡まりやすい物等である被選別物が、放物線を描きながらトラフの排出口からホッパーの排出口に落下するので、前記被選別物がホッパー内に貯まりくにくい。
よって、それ自体が絡まりやすい物等である被選別物がホッパー内でより詰まりにくくなるので、被選別物を円筒体の内部空間内へ円滑に流すことができる。
さらに、前記円筒体、前記検出コイル、及び前記ホッパーを複数備えた複数チャンネル式金属検出装置において、
一つの前記振動式直進フィーダーの一つの前記トラフの排出口に前記複数のホッパーを一体化し、
前記トラフの排出口の上流側に設けた仕切板により前記被選別物を前記複数のホッパーに分配してなるのも好ましい実施態様である(請求項4)。
このような構成によれば、一つの振動式直進フィーダーの一つのトラフの排出口に複数のホッパーを一体化し、前記仕切板により被選別物を複数のホッパーに分配していることから、振動式直進フィーダーのトラフに与える振動の強度や周波数を制御することにより複数のホッパーの各々への被選別物の投入量を制御できる。それにより、複数チャンネル式金属検出装置において、被選別物が前記ホッパーの各々から円筒体の内部空間へ到達する途中で詰まらないように流量調整を行いながら流量をなるべく大きくできる。
その上、一つの振動式直進フィーダーの一つのトラフの排出口に複数のホッパーを一体化していることから、一つの振動式直進フィーダーにより複数のホッパーが加振されるので、複数チャンネル式金属検出装置において、複数のホッパーの排出口でブリッジ現象により被選別物の排出が停止することがない。
その上さらに、各チャンネルのホッパーを円筒体と分離していることから、振動式直進フィーダーによるホッパーの振動が円筒体の径方向外方に配設した検出コイルに影響しないので、ホッパーの振動に起因する検出精度の低下や誤検出が生じることがない。
よって、複数チャンネル式金属検出装置の処理能力及び使い勝手を大幅に向上できる。
その上、複数チャンネル式金属検出装置の複数のホッパーへの被選別物の投入を一つの振動式直進フィーダーにより行うので、振動式直進フィーダーにより複数のホッパーの各々への被選別物の投入量を制御することができながら、複数チャンネル式金属検出装置のチャンネル毎に振動式直線フィーダーを備える構成と比較して製造コストを低減できる。
さらにまた、前記円筒体の上端部と前記ホッパーの下端部との間に位置する、下方に縮径するテーパー管である連結管を備え、前記連結管と前記ホッパーを分離してなり、
重力により密な状態で前記連結管内に入った前記被選別物が前記連結管内で密に詰まらずに粗い状態で自由落下するのが一層好ましい実施態様である(請求項5)。
このような構成によれば、円筒体の上端部とホッパーの下端部との間に、下方に縮径するテーパー管である連結管を備えており、それにより連結管の下方に位置する円筒体及び検出コイルを小径化できる。
その上、重力により密な状態でホッパーから連結管内に入った被選別物が連結管内で密に詰まらずに粗い状態で落下することから、被選別物が重力により加速されて落下速度が上昇した状態で検出コイルを通過する。
よって、簡素な構成により製造コストの上昇を抑制しながら、被選別物に混入した金属異物の検出精度を向上できるとともに、処理能力を向上できる。
その上さらに、振動式直進フィーダーにより加振されるホッパーを連結管と分離しているので、ホッパーの振動が連結管の下方に位置する円筒体の径方向外方に配設した検出コイルに影響しないので、ホッパーの振動に起因する検出精度の低下や誤検出が生じることがない。
以上のように、本発明に係る金属検出装置によれば、振動式直進フィーダーによりホッパーへの被選別物の投入量を制御できるので、被選別物がホッパーから円筒体の内部空間へ到達する途中で詰まらないように流量調整を行いながら流量をなるべく大きくできる。
また、振動式直進フィーダーによりホッパーが加振されるので、ホッパーの排出口でブリッジ現象により被選別物の排出が停止することがない。
さらに、振動式直進フィーダーによるホッパーの振動が円筒体の径方向外方に配設した検出コイルに影響しないので、ホッパーの振動に起因する検出精度の低下や誤検出が生じることがない。
よって、金属検出装置の処理能力及び使い勝手を大幅に向上できるという顕著な効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る金属検出装置の斜視図である。 同じく縦断面正面図である。 トラフ及びホッパーの形状を示す、(a)は概略平面図、(b)は概略部分縦断面正面図である。 ホッパーの形状の変形例を示す概略平面図である。 供給ホッパーの変形例を示す、(a)は概略縦断面左側面図、(b)は概略部分縦断面正面図である。 供給ホッパーを無くしてバケット式垂直コンベアから被選別物をトラフに直接供給する例を示す概略部分縦断面正面図である。 本発明の実施の形態2に係る金属検出装置の斜視図である。 同じく縦断面正面図であり、要部のみを示している。 トラフの平面図である。 トラフを後方斜め上から見た部分分解斜視図である。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
以下において、振動式直進フィーダーにより被選別物を送る方向に向かって前後左右を定義し、左方から見た図を正面図とする。
本発明の金属検出装置で金属異物を検出して選別する被選別物は、粉物、棒状体、平状体、粒状体、若しくは固形物である、食品若しくは薬品、又は工業製品である。「棒状体」及び「平状体」には、直線状の物だけでなく曲線状の物も含み、長さが比較的長い物だけでなく長さが比較的短い物も含む。また、「棒状体」及び「平状体」には、その太さや断面形状が均一でない物も含む。
ここで、食品又は薬品において、粉物としては、粉ミルク、片栗粉、パスタ粉、そば粉、きな粉、砂糖、塩、抹茶、調味料、粉薬等、棒状体及び平状体としては、ショートパスタ、麺類、乾燥パスタ、乾燥海藻、大麦若葉、煎茶、玉露、番茶、若しくは茎茶等の抹茶以外のお茶、錠剤、カプセル剤等、粒状体としては、小豆、大豆、コーヒー豆、米、岩塩、粉胡椒、インスタントコーヒー、アーモンド等のナッツ類、サプリメント等、固形体としては、コンソメ又はブイヨン等の固形スープ等がある。
また、工業製品において、粉物としては、活性炭粉、セラミック粉、樹脂粉等、棒状体及び平状体としては、コネクタ類のケース部分、ゴム、樹脂破砕材、樹脂粉砕材、樹脂成形品等、粒状体としては、活性炭粒、木材チップ、ガラス粒、樹脂ペレット等、固形体としては、コネクタ類、樹脂成形品等がある。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1に係る金属検出装置は、個々の被選別物同士が絡まりやすい物である場合、又は、被選別物が不定形で表面に不規則な凹凸があって摩擦が大きい物である場合、すなわち被選別物をホッパーや管内等に流した場合に流動性が低くブリッジや詰まりが発生しやすい性質を持つ場合に好適に使用できる。
本発明の実施の形態1に係る金属検出装置は、例えば、それ自体が絡まりやすい細長い物や重なりやすい平状である、前記煎茶等の抹茶以外のお茶である場合に特に好適なものである。また、本発明の実施の形態1に係る金属検出装置は、被選別物が、例えば樹脂破砕材又は樹脂粉砕材のような不定形で表面に不規則な凹凸があって摩擦が大きいものである場合にも好適に使用できる。
図1の斜視図及び図2の縦断面正面図に示すように、本発明の実施の形態1に係る金属検出装置1は、筐体1A、セラミック(非磁性体)製の円筒体2、円筒体2の径方向外方に配設された検出コイル3、円筒体2の上方に位置するホッパー4、ホッパー4に被選別物を投入するトラフ6を有する振動式直進フィーダー5、及びトラフ6の供給口6Aに被選別物を供給する供給ホッパー11を備える。
また、金属検出装置1は、円筒体2の上端部とホッパー4の下端部との間に設けられた連結管7、円筒体2の下方に設けられたリード管8、リード管8の下方に設けられた選別ダンパー9、選別ダンパー9を揺動軸12Aまわりに揺動させる揺動駆動装置12、及び金属異物を含む被選別物を機外へ排出する排出シュート10を備える。
さらに、金属検出装置1は、検出コイル3に高周波電流を与えて発振させる発振手段及び被選別物内の金属異物が円筒体2の内部空間Sを通過する際における検出コイル3のインピーダンス変化を検出する検出手段、並びに揺動駆動装置12の駆動制御手段を有する制御装置13、並びに振動式直進フィーダー5の制御装置14を備える。
ここで、ホッパー4はトラフ6の排出口6Bに一体化されており、ホッパー4は連結管7と分離している。
よって、振動式直進フィーダー5の振動は、ホッパー4には伝わり、連結管7及び円筒体2には伝わらない。
なお、金属検出装置1に連結管7が無い場合は、ホッパー4は円筒体2と分離するので、振動式直進フィーダー5の振動は、円筒体2には伝わらない。
供給ホッパー11から振動式直進フィーダー5のトラフ6の供給口6Aに供給された被選別物の送り量は、振動式直進フィーダー5の制御装置14によりトラフ6に与える振動の強度や周波数を変えることにより制御できる。よって、トラフ6の排出口6Bからホッパー4へ投入される被選別物の量を制御できる。
制御装置13の発振手段により検出コイル3に高周波電流を与えて発振させた状態で、ホッパー4に投入された被選別物は重力により落下して円筒体2の内部空間Sを通過する。そして、被選別物内の金属異物が内部空間Sを通過する際における検出コイル3のインピーダンス変化を制御装置13の検出手段で検出することにより金属異物を検出する。
このようにして金属異物を検出した際には、制御装置13の駆動制御手段により揺動駆動装置12を駆動して揺動軸12Aまわりに選別ダンパー9を揺動させることにより、金属異物が入った被選別物を排出シュート10から機外へ排出するので、金属異物が入った被選別物は下方の次工程へ流れない。
このような構成によれば、振動式直進フィーダー5のトラフ6の排出口6Bにホッパー4を一体化していることから、振動式直進フィーダー5のトラフ6に与える振動の強度や周波数を制御することによりホッパー4への被選別物の投入量を制御できる。それにより、被選別物がホッパー4から連結管7を介して円筒体2の内部空間Sへ到達する途中で詰まらないように流量調整を行いながら流量をなるべく大きくできる。
また、振動式直進フィーダー5のトラフ6の排出口6Bにホッパー4を一体化していることから、振動式直進フィーダー5によりホッパー4が加振されるので、ホッパー4の排出口4Bでブリッジ現象により被選別物の排出が停止することがない。
さらに、ホッパー4を連結管7と分離していることから、振動式直進フィーダー5によるホッパー4の振動が連結管7の下側の円筒体2の径方向外方に配設した検出コイル3に影響しないので、ホッパー4の振動に起因する検出精度の低下や誤検出が生じることがない。
よって、金属検出装置1の処理能力及び使い勝手を大幅に向上できる。
図1に示すように、トラフ6を上下方向及び左右方向を含む平面で切断した断面は、底壁6C及び左右の側壁6D,6Dにより形成される、溝形(チャンネル状)の形状を成す。
また、図3(a)の概略平面図及び図3(b)の概略部分縦断面正面図に示すように、トラフ6の供給口6Aから排出口6Bに行くに従ってトラフ6の幅Bは漸減する。さらに、トラフ6の底壁6Cは前下がりに傾斜する。なお、トラフ6の底壁6Cは水平にしてもよい。
図3(b)において、それ自体が絡まりやすい物である被選別物Aを、供給ホッパー11の供給口11Aに供給し、供給ホッパー11の排出口11Bからトラフ6の供給口6Aに供給する。
トラフ6の底壁6C上に載った被選別物Aは、振動式直進フィーダー5により供給口6Aから排出口6Bへ向かって送られる。
トラフ6の供給口6Aから排出口6Bに行くに従ってトラフ6の幅Bが漸減しているので、トラフ6の排出口6Bの幅よりもトラフ6の供給口6Aの幅が大きくなる。よって、トラフ6の排出口6Bに一体化したホッパー4の投入口4Aよりもトラフ6の供給口6Aに設ける供給ホッパー11の排出口11Bを大きくできるので、供給ホッパー11の排出口11B又はトラフ6の供給口6Aで、それ自体が絡まりやすい物である被選別物Aが詰まることを抑制し、トラフ6の振動により小口径のホッパー4の排出口4Bまでスムーズに搬送できる。
さらに、トラフ6の供給口6Aから排出口6Bに行くに従ってトラフ6の底壁6Cを前下がりに傾斜させると、振動式直進フィーダー5の搬送能力を高めることができる。
さらに、図3(a)及び図3(b)に示すように、トラフ6の排出口6Bからホッパー4に入る被選別物Aが、図3(b)の矢印Cのように放物線を描きながらホッパー4の排出口4Bに落下するように、ホッパー4の排出口4Bをトラフ6から遠ざかる方向(前方)へ偏位させている。
したがって、それ自体が絡まりやすい物である被選別物Aが、放物線を描きながらトラフ6の排出口6Bからホッパー4の排出口4Bに落下するので、被選別物Aがホッパー4内に貯まりくにくい。
よって、それ自体が絡まりやすい物である被選別物Aがホッパー4内でより詰まりにくくなるので、被選別物Aを円筒体2の内部空間S(図2参照)内へ円滑に流すことができる。
ホッパー4の形状は、図1〜図3のような上端の投入口4A及び下端の排出口4Bが円形である円錐台側面状のものに限定されるものではなく、図4の平面図に示すような、上端の投入口4Aが台形若しくは矩形で下端の排出口4Bが円形のもの等であってもよい。
供給ホッパー11の形状は、図1〜図3のような上部が円筒状で中間部が円錐台側面状で下方に縮径して下部が円筒状であるものに限定されない。
例えば図5(a)の概略縦断面左側面図、及び図5(b)の概略部分縦断面正面図に示すように、供給ホッパー11の前壁11Cを垂直にし、後壁11Dの下部を前下がり傾斜させ、前壁11Cの下方に前面開口Eを設けたものとしてもよい。
前壁11Cの前側で高さ調整板15を図中矢印Dのように上下方向にスライドさせることにより、被選別物Aのトラフ6への供給量を調整することができる。
振動式直線フィーダー5のトラフ6への被選別物の供給は、供給ホッパー11を介さずに、図6の概略部分縦断面正面図に示すようにバケット17,…を垂直循環させるバケット式垂直コンベア16から矢印Fのように直接行うようにしてもよい。
このような構成において、バケット17毎の被選別物Aの排出による脈流を振動式直線フィーダー5により平滑化しながら搬送できる。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2に係る金属検出装置は、被選別物が例えば樹脂ペレット等の粒状体である場合に好適なものである。
図7の斜視図及び図8の縦断面正面図に示す金属検出装置1、並びに図9の平面図及び図10の部分分解斜視図に示すトラフ6において、実施の形態1と同一符号は同一又は相当する部分を示しているので、実施の形態1と同一符号のものの詳細説明は省略する。
本発明の実施の形態2に係る金属検出装置1は、円筒体2、検出コイル3、及びホッパー4を複数備えた複数チャンネル式金属検出装置の一例を示しており、8チャンネルにして処理能力を大幅に向上したものである。そして、トラフ6を有する振動式直線フィーダー5を左右2台並設しており、一つのトラフ1から、四つのホッパー4,…及び連結管7,…を介して、四つのセンサー部(円筒体2及び検出コイル3)に被選別物を供給する。
図9及び図10に示すように、一つのトラフ6の四つの排出口6B,…の上流側に、支持板19により支持された三つの仕切板18,…を設けており、それにより被選別物を四つの排出口6B,…に分配できる。
仕切板18,…は支持板19の下面に固定されており、支持板19の通孔19A,…に
ボルト20A,…を挿通してナット20B,…を螺合することにより、仕切板18,…を所定位置に配設する。
図9に示すように左右のホッパー4,4,…を前後方向にずらして互い違いに配置しているが、構成によっては、左右のホッパー4,4,…を前後方向にずらさずに左右方向に並設してもよい。
このような構成によれば、一つの振動式直進フィーダー5の一つのトラフ6の排出口6B,…に複数のホッパー4,…を一体化し、仕切板18,…により被選別物を複数のホッパー4,…に分配していることから、振動式直進フィーダー5のトラフ6に与える振動の強度や周波数を制御することにより複数のホッパー4,…の各々への被選別物の投入量を制御できる。それにより、複数チャンネル式金属検出装置1において、被選別物がホッパー4,…の各々から円筒体2の内部空間Sへ到達する途中で詰まらないように流量調整を行いながら流量をなるべく大きくできる。
また、一つの振動式直進フィーダー5の一つのトラフ6の排出口6B,…に複数のホッパー4,…を一体化していることから、一つの振動式直進フィーダー5により複数のホッパー4,…が加振されるので、複数チャンネル式金属検出装置1において、複数のホッパー4,…の排出口4B,…でブリッジ現象により被選別物の排出が停止することがない。
さらに、各チャンネルのホッパー4を連結管7と分離していることから、振動式直進フィーダー5によるホッパー4,…の振動が連結管7の下側の円筒体2,…の径方向外方に配設した検出コイル3,…に影響しないので、ホッパー4,…の振動に起因する検出精度の低下や誤検出が生じることがない。
よって、複数チャンネル式金属検出装置1の処理能力及び使い勝手を大幅に向上できる。
さらにまた、複数チャンネル式金属検出装置1の複数のホッパー4,…への被選別物の投入を一つの振動式直進フィーダー5により行う(本実施の形態では、四つのホッパー4,…への被選別物の投入を一つの振動式直進フィーダー5により行う)ので、振動式直進フィーダー5により複数のホッパー4,…の各々への被選別物の投入量を制御することができながら、複数チャンネル式金属検出装置1のチャンネル毎に振動式直線フィーダー5を備える構成と比較して製造コストを低減できる。
<連結管による効果>
図2及び図8に示すように、実施の形態1及び2において、円筒体2の上端部とホッパー4の下端部との間に連結管7を設けている。
連結管7は、下方に縮径するテーパー管であり、重力により密な状態で連結管7内に入った被選別物が連結管7内で密に詰まらずに粗い状態で自由落下するように、ホッパー4の排出口4Bの内径、連結管7の長さ(50mm以上に設定)及び下端の内径を定めている。
なお、円筒体2の内径は、連結管7の下端の内径と同じか、又は連結管7の下端の内径よりも若干大きく設定する。
よって、円筒体2の上端部とホッパー4の下端部との間に、下方に縮径するテーパー管である連結管7を備えており、それにより連結管7の下方に位置する円筒体2及び検出コイル3を小径化できる。
その上、重力により密な状態でホッパー4から連結管7内に入った被選別物が連結管7内で密に詰まらずに粗い状態で落下することから、被選別物が重力により加速されて落下速度が上昇した状態で検出コイル3を通過する。
よって、簡素な構成により製造コストの上昇を抑制しながら、被選別物に混入した金属異物の検出精度を向上できるとともに、処理能力を向上できる。
特に、被選別物が粒状体である場合に、実施の形態2の図8のように、連結管7の長さを長くして連結管7の下口径、並びに円筒体2の内径及び検出コイル3の内径をなるべく小さくした構成では、円筒体2及び検出コイル3の小径化(例えば、円筒体2の内径は10mm〜15mm程度)により金属異物の検出感度が大幅に向上するととともに、被選別物の流量((落下速度)×(断面積))が大きくなるので処理能力が大幅に向上する。
1 金属検出装置 1A 筐体
2 円筒体 3 検出コイル
4 ホッパー 4A 投入口
4B 排出口 5 振動式直進フィーダー
6 トラフ 6A 供給口
6B 排出口 6C 底壁
6D 側壁 7 連結管
8 リード管 9 選別ダンパー
10 排出シュート 11 供給ホッパー
11A 供給口 11B 排出口
11C 前壁 11D 後壁
12 揺動駆動装置 12A 揺動軸
13,14 制御装置 15 高さ調整板
16 バケット式垂直コンベア 17 バケット
18 仕切板 19 支持板
19A 通孔 20A ボルト
20B ナット
A 被選別物 B トラフの幅
E 前面開口
S 内部空間

Claims (5)

  1. 非磁性体製の円筒体の径方向外方に検出コイルを配設し、前記検出コイルに高周波電流を与えて発振させた状態で、ホッパーから投入された被選別物が重力により落下して前記円筒体の内部空間を通過し、前記被選別物内の金属異物が前記内部空間を通過する際における前記検出コイルのインピーダンス変化を検出することにより前記金属異物を検出する金属検出装置であって、
    前記円筒体と分離した前記ホッパーと、
    前記ホッパーをトラフの排出口に一体化した、前記トラフを有する振動式直進フィーダーと、
    を備えてなることを特徴とする、
    金属検出装置。
  2. 前記被選別物は、それ自体が絡まりやすい物、又は不定形で表面に不規則な凹凸があって摩擦が大きい物であり、
    前記トラフの供給口から排出口に行くに従って前記トラフの幅が漸減する、
    請求項1記載の金属検出装置。
  3. 前記トラフの前記排出口から前記ホッパーに入る前記被選別物が、放物線を描きながら前記ホッパーの排出口に落下するように、前記ホッパーの排出口を前記トラフから遠ざかる方向へ偏位させてなる、
    請求項1又は2記載の金属検出装置。
  4. 前記円筒体、前記検出コイル、及び前記ホッパーを複数備えた複数チャンネル式金属検出装置において、
    一つの前記振動式直進フィーダーの一つの前記トラフの排出口に前記複数のホッパーを一体化し、
    前記トラフの排出口の上流側に設けた仕切板により前記被選別物を前記複数のホッパーに分配してなる、
    請求項1記載の金属検出装置。
  5. 前記円筒体の上端部と前記ホッパーの下端部との間に位置する、下方に縮径するテーパー管である連結管を備え、前記連結管と前記ホッパーを分離してなり、
    重力により密な状態で前記連結管内に入った前記被選別物が前記連結管内で密に詰まらずに粗い状態で自由落下する、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の金属検出装置。
JP2016236960A 2016-12-06 2016-12-06 金属検出装置 Active JP6269796B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016236960A JP6269796B1 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 金属検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016236960A JP6269796B1 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 金属検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6269796B1 true JP6269796B1 (ja) 2018-01-31
JP2018091787A JP2018091787A (ja) 2018-06-14

Family

ID=61074675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016236960A Active JP6269796B1 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 金属検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6269796B1 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50137766A (ja) * 1974-04-22 1975-11-01
JPS63123482A (ja) * 1986-11-12 1988-05-27 株式会社 サタケ 粒状物色彩選別装置
JPH08131965A (ja) * 1994-11-11 1996-05-28 Fuji Car Mfg Co Ltd 金属分離装置
JPH09168769A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Sony Corp 表示装置のガラス回収装置
JP2006044734A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Takazono Sangyo Co Ltd 薬剤分包装置用の散薬接触部材、及び薬剤分包装置、及び散薬接触面の表面処理方法
JP2013062427A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Nippon Zeon Co Ltd 粉体圧延装置及び圧延シートの製造方法
JP2013060642A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Nippon Zeon Co Ltd 粉体圧延装置及び圧延シートの製造方法
JP2013062179A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Nippon Zeon Co Ltd 粉体圧延装置及び圧延シートの製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50137766A (ja) * 1974-04-22 1975-11-01
JPS63123482A (ja) * 1986-11-12 1988-05-27 株式会社 サタケ 粒状物色彩選別装置
JPH08131965A (ja) * 1994-11-11 1996-05-28 Fuji Car Mfg Co Ltd 金属分離装置
JPH09168769A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Sony Corp 表示装置のガラス回収装置
JP2006044734A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Takazono Sangyo Co Ltd 薬剤分包装置用の散薬接触部材、及び薬剤分包装置、及び散薬接触面の表面処理方法
JP2013062427A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Nippon Zeon Co Ltd 粉体圧延装置及び圧延シートの製造方法
JP2013060642A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Nippon Zeon Co Ltd 粉体圧延装置及び圧延シートの製造方法
JP2013062179A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Nippon Zeon Co Ltd 粉体圧延装置及び圧延シートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018091787A (ja) 2018-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1799363B1 (en) Chute for sorting and inspection apparatus
CN203356079U (zh) 精确进料的茶叶色选机
JP6269796B1 (ja) 金属検出装置
CN204486250U (zh) 一种振动选料装置及自动选料系统
US9987664B1 (en) Item size grader
EP2039438A1 (en) Feeding conveyor belt doser with adjustable production flow
JP4393493B2 (ja) スクリューフィーダー
EP3507586B1 (en) A measuring device for analysis of particles and method of analyzing particles using the measuring device
JP3161689U (ja) 組合せ秤のトランジションファネル
US5150798A (en) Crumb removal system
JPS61502875A (ja) 連続的に供給され、つぶされた固体物質を処理機械の中に導入するための装置
JP2016145804A (ja) 金属検出装置
CN106493062A (zh) 一种绿豆筛选机构
RU173609U1 (ru) Вибрационный питатель
JP6758094B2 (ja) 粒状体の微量安定供給装置
JPH02198909A (ja) 粒状物等の振動供給方法
JP2011255258A (ja) 粉粒体用スクリーンコンベアユニット
GB2538778A (en) Multihead weigher and weighing method
CA2010897A1 (en) Screening machine
CN212473975U (zh) 一种适用卡料、架桥的条状物料精密下料分装机
US3003708A (en) Impact crusher
JP2002296099A (ja) 組合せ計量装置
JP6066814B2 (ja) 組合せ秤
CN109573462A (zh) 一种塑胶颗粒分类上料机构
JP7109843B1 (ja) 選別機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171128

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6269796

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250