JP2548693Y2 - 一口スナックパン食品 - Google Patents

一口スナックパン食品

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JP2548693Y2 JP1989093311U JP9331189U JP2548693Y2 JP 2548693 Y2 JP2548693 Y2 JP 2548693Y2 JP 1989093311 U JP1989093311 U JP 1989093311U JP 9331189 U JP9331189 U JP 9331189U JP 2548693 Y2 JP2548693 Y2 JP 2548693Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一口スナックパン食品に係り、詳しくは、薄
くスライスしたパンシートで、一体化せず分離し易いバ
ラ物可食性内容物を半球状若しくはそれに近い形状でか
つ一口で食べられる程度の大きさに包んで、このパンシ
ートの持つ風味やソフトさを充分にいかすと同時に、食
べるときに、バラ物内容物が外部に突出または露出する
ことのないスナック食品として好適な一口スナックパン
食品に係る。
従来の技術 従来から、パンを利用した食品として、所謂サンドウ
ィッチが知られている。このサンドウィッチの伝統的形
態は食パンをスライスし、この薄いパンシートの間に、
スライスハムや野菜などの惣菜をはさみ、このパンシー
トと惣菜とを同時に食べられるものである。
最近は、この伝統的形態が変化し、サンドウィッチの
形態も多様化している。
すなわち、スライスパンの間にはさむ惣菜などの具が
多様化し、スライスハムなどにとどまらず、野菜いため
等の如く個別的に分離し易くバラバラの具を入れること
も多い。更に、最近では、むしろ、高級化の上から、な
るべく多量の具をはさみ、しかも、具としても今迄ほと
んど対象にならなかったものまで積極的にとり入れら
れ、人気を集めている。
しかし、このようにスライスハムなどの如き伝統的な
具をはさんだサンドウィッチのほかに、はさむのに不適
当とされていた具まで対象にするようになると、このサ
ンドウィッチを食べる時には、例えば、スライスパンの
間にはさんだ具が外部に突出し、この突出した具によっ
て口を汚した突出した具が衣服その他の上に落下して汚
すことが多く、食べにくいのが最大の欠点である。
そこで、最近、2枚のスライスパンの間に惣菜をはさ
むのみにとどまらず、その周りを局部的に押圧してし
め、内部の惣菜が2枚のスライスパンの間から外部に露
出しないように処理したサンドウィッチが提案実施され
ている。
このサンドウィッチは内部の惣菜を表裏から押さえる
2枚のスライスパンの周囲を局部的に押圧し、つまり、
所謂耳締めが行なわれているものである。この耳締めサ
ンドウィッチは、形状的にはサンドウィッチというよ
り、むしろ、ドラ焼きに近いが、パン食品としては、新
規な形態を成すものの一つである。
この耳締めサンドウィッチは、惣菜などの具を単には
さんだ古典的サンドウィッチでなく、2枚のスライスパ
ンによって惣菜の表裏からを包み込んでしまうものであ
って、日持ちなども大巾に向上し、優れたものである。
しかし、この耳締めたサンドウィッチは、必ずしも、
機能上などから形態的な改善を根本的に行なったもので
なく、単に伝統的形態の一部に改良を加えて、惣菜など
を包み込んだものであるため、次の通りの欠点がある。
食べて内部が露出したときには、内部から惣菜などが
露出し、従来のサンドウィッチと同様に、内部に惣菜な
どが押し出されて、口や衣服を汚す問題がある。
また、2枚のスライスパンの周囲をしめてその対向面
を完全に密着させるのに、相当な圧力で加圧する必要が
ある。この加圧によってパン組織そのものが局部的につ
ぶされて硬化し、その硬化部分では、サンドウィッチと
しての風味が大巾に失なわれる。
なお、食べ易くするために、サンドウィッチを一度に
食べられる程度に切って供給することができるが、切断
後わずかの時間が経過しても、酸化により、硬化若しく
は劣化し、風味が大巾に失なわれる。また、このように
切るときに、2枚のスライスパンの間にはさみ込まれて
いる具が例えばマヨネーズ、サラダなどの粗着性の具で
あると、切断時に刃物に具が付着し、切断も極めて難し
い。
なお、古来から、所謂カレーパン、アンパンなどの菓
子パンと称せられるものがある。菓子パンは、具を生の
パン生地で包み、焼成したものであって、表面には焼成
によって比較的硬い皮が形成され、サンドウィッチの風
味とはほど遠いものとなっている。
考案が解決しようとする課題 本考案は上記欠点の解決を目的とし、具体的には、薄
くスライスしたパンシートを半球状又はそれに近い形状
に成型し、この半球状外皮によって、惣菜その他であっ
て、しかも、一体化せずに分離し易いバラ物可食性内容
物を、包んで成る食品であって、食べるときに一口で食
べられる寸法に成形され、更に、外部にはパン組織をそ
のまま露出して新規な美感を持ってパンの有するソフト
な食感等がそのままいかされた一口スナックパン食品を
提案することを目的とする。
課題を解決するための手段ならびにその作用 すなわち、本考案に係るパン食品は、薄くスライスし
たパンシートで、一体化せずに分離したバラ物可食性内
容物を包んで成るパン食品において、このパンシートが
半球状若しくはそれに近い形状でかつ一口で食べられる
程度の大きさに成型された半球状外皮と、この半球状外
皮内につめ込まれたバラ物可食性内容物と半球状外皮の
開放部を閉じる生のパン生地とを具え、このパン生地が
焼成されて成ることを特徴とする。
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用につい
て図面によって更に具体的に説明すると、次の通りであ
る。
まず、第1図は本考案の一つの実施例に係る半球状パ
ン食品の横断面図であって、第1図において、薄くスラ
イスしたパンシート1を半球状若しくはそれに近い形状
に成形し、これを半球状外皮1とする。
次に半球状外皮1の中に惣菜その他の具2を入れて開
放部を生のパン生地3で閉じる。
すなわち、生の生地は、常法の通りに、小麦粉のうち
の強力粉を主成分とし、これに砂糖、食塩、脱脂粉乳、
バター、イースト、水等が配合され、これら生地成分を
混合し、発酵させて調製することができる。
また、このように直ごね法で調製しなくとも、生のパ
ン生地は中種法によっても調製することができる。
このように調製された生のパン生地は3〜4倍程度膨
倍しており、これを板状に伸ばし、生のパン生地3とし
て外皮1の開放部を閉じる。
このように生のパン生地3で閉じると、生地中のイー
スト菌がその後の加熱によって死減するまで炭素ガスな
どを発生し、パン生地3は1/3程度膨張する。この膨張
によってパン生地3も横方向に膨張し、開放部の壁面に
接触して嵌め合わされる。
なお、パン生地3の保持力が弱いときには、例えば、
小麦粉を水でといたバッタを接着材としてパン生地3と
開放部内壁面との間に介在させて補足することができ
る。
外皮1の開放部を閉じるパン生地は、予めパン生地と
して上記の通り発酵、調製されているのであるが、外皮
と異なって生の状態にある。すなわち、外皮などの中に
小麦タンパクによってすでに、グルテンが形成、固定さ
れ、所謂パン組織が形成されている。これに対し、パン
生地3では小麦タンパクによってグルテンが形成されて
いるが、このグルテ加熱によって固化し、パン組織を形
成する必要がある。このことから生のパン生地3を加熱
焼成する。
更に詳しく説明すると、通常、生のパン生地を焼成す
ると場合には、加熱昇温の間にイーストなどの酵素の働
きを活ぱつ化し、生地全体の膨張を最大限に高めること
が望まれる。
しかし、外皮1はパンシートから成っているため、こ
のように焼成に十分な時間をとると、外皮1が焼成によ
って損なわれ、食感などが低下し、食品としての風味が
発揮できない。このため生のパン生地3はなるべく薄く
伸ばして構成し、パン生地3が加熱焼成され、予め形成
されているグルテン組織が固化する程度にする。
このところから、パン生地3の焼成は50〜60℃以上で
約8〜13分程度加熱するのがこのましい。この温度範囲
であると、イーストなどの酵素は死減するが、グルテン
組織が固化し、薄いこともあって、比較的孔隙の多いパ
ン組織がえられる。
以上詳しく説明した通り、本考案に係るパン食品は、
惣菜などの具を包む外皮がパンシートから成って、しか
も、その形状が半球状若しくはそれに近い形状に構成さ
れている。このため、具2が惣菜などの如く一体化せず
にバラバラに分離する性質を持つものであっても、その
中に容易に収納できる。
外皮1が半球状であるため、惣菜などの具2は比較的
多量に入れることができる。
更に、全体としてマンジュウの如く具2を多くして小
さく成形でき、この場合には、食べるときに一口で食べ
られ、従来例のサンドウィッチの如く、食べるときに、
歯によって一口で食べる程度に区分けする必要がない。
すなわち、パン食品のうちで、従来例のサンドウィッ
チなどは、すでに説明した通り、はじめから、小さく区
分けして提供されることはない。このため、たべるとき
には刃物などを用いて一口で食べられる単位に区分けす
るか、あるいは食べるときには歯で区分けする。従っ
て、このときに、すでに述べた如く、中味の惣菜などの
具が外部に露出し、口や衣類などを汚す。この点、半球
状にパンシートを形成すると、外部が食パンなどを薄く
スライスしたパンシートであるにも拘わず、形状が半球
状であるために、具がどのような形態の惣菜であっても
確実かつ比較的に多く入れることができるほか、一口で
食べられる。
換言すると、過度な大きさであるため、食べるときに
区分けする必要がなく、そのまま食べることができ、し
かも、このような大きさであっても多量の惣菜などの具
を入れることができ、きわめておいしいパン食品とな
る。
また、半球状外皮の開放部は、生のパン生地は、予め
グルテン組織が形成され、しかも、閉じたのちの加熱焼
成により、加熱昇温に十分な時間をとらないときは、1/
3程度の膨脹にとどまり、予め形成されている、グルテ
ン組織が変性して固化する。この程度の膨脹によって、
開放部を閉じるパン生地は半球状外皮の内壁面に接触か
つある程度くい込むところから、開放部は完全に閉じら
れる。このため、食べるときには、中味の具が外部に押
圧されて突出することがないため、ほとんど口も汚さ
ず、しかも、惣菜が落下することなく衣服その他も汚す
ことがない。
なお、パン生地の接着力を高めるためには、小麦粉な
どと水とから成るバッタを介在させることもできる。
また、このように惣菜などの具が半球状外皮と蓋シー
トによって完全に包み込まれていると、内部の惣菜など
の具は全く外気にふれることがなく、惣菜などの具など
が外気にふれずに、日持ちが大巾に向上し、相当な時間
をおいても風味や味の変らないサンドウィッチなどと同
等なパン食品が得られる。
また、具がある種の惣菜、例えば、バナナその他のフ
ルーツのときには、これらは加熱すると、その風味が損
なわれるときがある。しかし、これらの具であっても、
加熱することによってかえって特有な風味を持つものも
あって、この場合には、具としてはこの種のものが好ま
しい。
また、上記のところでは、外皮を主として半球状に成
型した例を示したが、一方のパンシートはこれ以外の形
状にも成型でき、例えば、横断面がだ円状のもの、玉子
型、更に、一部に球面以外の面を有するものなどに成型
できる。
なお、以上の通りの構成から成る本考案に係るパン食
品は何れの方法でも得ることができるが、次のように製
造すると、容易に連続的に得ることができる。
まず、角型などに焼成された通常の食パンを厚さ5mm
程度に薄くスライスし、このスライスしたパンシートを
径8cm程度の円形に打抜いた。この円形シートを、半球
状凹所の型を具える焼き板の上におき、上から円形状シ
ートを押込んで半球状外皮(径約4.5cm程度)を形成す
る。
次に、焼き板の各半球状凹所内に形成されている半球
状外皮の中に惣菜などの具を入れ、その開放部におい
て、外皮の内壁面は全周にわたって上端縁から約1cm程
度残すように、半球状外皮内の収容容積の80%程度まで
具を入れた。
次に、この開放部において、外皮の内壁面の上端縁か
ら約1cm程度残したところに、小麦粉に水を添加混合し
たバッタを塗ってから、円板状の生のパン生地(径約4.
4cm×厚さ5mm)を開放部に嵌め合わせて、外皮の開放部
を閉じた。
その後、焼成窯の中に焼き板を入れて、上火によって
生のパン生地を60〜70℃で10分間加熱焼成した。この結
果、生のパン生地は厚さ8mm程度まで膨脹し、生のパン
生地と外皮とは一体化した。
なお、生のパン生地は、強力粉100部、砂糖5部、食
塩2部、バター4部、イースト2部、水70部を混練し、
醗酵させて、直ごね法で準備した。
また、具は惣菜などのほか、可食性のあるものであれ
ば何れのものでも用いることができ、野菜、フルーツな
どは生でも入れるべき具を入れると、全く新規な皮がパ
ン組織からなる全く新規な中華まんじゅうになり、更
に、魚介類なども入れることができる。
<考案の効果> 以上詳しく説明した通り、本考案はパン食品であっ
て、薄くスライスしたパンシートを半球状若しくはそれ
に近い形状を有し一口で食べられる程度の大きさに成型
し、この半球状外皮で、一体化せずに分離し易いバラ物
可食性内容物を包む一方、生のパン生地で半球状外皮の
開放部を閉じ、加熱焼成することを特徴とする。
従って、可食性内容物が一体化せずに分離しし易い所
謂バラ物であっても、食べるときに一口で食べられる程
度に形成されているために、食べるときにバラ物が外部
に突出することがなく、また、パンから成る容器は半球
状のために、多量につめこむことができる。更に、中味
の具は外部にさらされていることがないため、きわめて
日持ちが良いとともに風味などが劣化することがなく、
更に、外部にはパン組織をそのまま露出して新規な美感
を持ってパンの有するソフトな食感等がそのままいかさ
れる。
更に、パンシートによる成る半球状外皮の外面は、生
のパン生地の焼成のときに、薄く焼成でき、オーブンな
どにより焼成した所謂オーブンサンドウィッチなども容
易に提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一つの実施例に係るパン食品の横断面
図である。 符号1……半球状外皮 2……具 3……生のパン生地

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄くスライスしたパンシートで、一体化せ
    ずに分離し易いバラ物可食性内容物を包んで成るパン食
    品において、 このパンシートが半球状若しくはそれに近い形状でかつ
    一口で食べられる程度の大きさに成型された半球状外皮
    と、この半球状外皮内につめ込まれたバラ物可食性内容
    物と、前記半球状外皮の開放部を閉じる生のパン生地と
    を具え、このパン生地が焼成されて成ることを特徴とす
    る一口スナックパン食品。
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