JP2548668B2 - 半導体デバイス製造装置 - Google Patents
半導体デバイス製造装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体デバイス製造
装置に関し、更に詳細には、半導体基板に形成される半
導体デバイスの加工において、加工の進歩に伴って生ず
る該半導体基板の表面凹凸を平滑に或いは平坦にする半
導体デバイス製造装置を低発塵化する新規な構造を提案
/実現したものであり、従来、困難とされた低塵雰囲気
に管理されたクリーンルーム内への直接装置配置を可能
とし、その結果、サブミクロンルールのLSIの歩留り
が向上するだけでなく、前後の工程を処理する装置の真
近におくことで作業の効率化が達成される半導体デバイ
ス製造装置に関するものである。
装置に関し、更に詳細には、半導体基板に形成される半
導体デバイスの加工において、加工の進歩に伴って生ず
る該半導体基板の表面凹凸を平滑に或いは平坦にする半
導体デバイス製造装置を低発塵化する新規な構造を提案
/実現したものであり、従来、困難とされた低塵雰囲気
に管理されたクリーンルーム内への直接装置配置を可能
とし、その結果、サブミクロンルールのLSIの歩留り
が向上するだけでなく、前後の工程を処理する装置の真
近におくことで作業の効率化が達成される半導体デバイ
ス製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、代表的な半導体デバイスであ
るSi−LSIの製造に適用すると極めて効果が大き
い。しかし、Si−LSIに限ったものでなく、GaA
s、GaP、或いはGaAlAs、更にSi上にヘテロ
成長を行ったこれらの化合物半導体デバイスの製造にも
適用できることは言を待たない。以下の説明では、簡略
化の為、本発明の適用で大きな効果が得られるサブミク
ロンルールのパターンを有するSi−LSI(例えば、
16MbDRAMや10KG規模以上のASIC)に限
定して行う。もちろん、これによって発明の適用範囲が
制限されるものではない。
るSi−LSIの製造に適用すると極めて効果が大き
い。しかし、Si−LSIに限ったものでなく、GaA
s、GaP、或いはGaAlAs、更にSi上にヘテロ
成長を行ったこれらの化合物半導体デバイスの製造にも
適用できることは言を待たない。以下の説明では、簡略
化の為、本発明の適用で大きな効果が得られるサブミク
ロンルールのパターンを有するSi−LSI(例えば、
16MbDRAMや10KG規模以上のASIC)に限
定して行う。もちろん、これによって発明の適用範囲が
制限されるものではない。
【0003】本発明が改善せんとする半導体基板の表面
の平滑化や平坦化は、以下の点で極めて重要であった。
すなわち、16MbDRAMに代表される数百万個以上
のトランジスタや抵抗を形成した半導体基板の表面は
0.1〜2.0μm程度の表面段差が避けられず、一
方、これら表面段差相互の間隔も0.1〜2.0μm程
度と微細であり、窪みの幅と深さの比:アスペクト比が
1を超えることは少なくない。このようなアスペクト比
の大きな窪みが、半導体デバイスの製造に及ぼす影響は
大変なものがある。
の平滑化や平坦化は、以下の点で極めて重要であった。
すなわち、16MbDRAMに代表される数百万個以上
のトランジスタや抵抗を形成した半導体基板の表面は
0.1〜2.0μm程度の表面段差が避けられず、一
方、これら表面段差相互の間隔も0.1〜2.0μm程
度と微細であり、窪みの幅と深さの比:アスペクト比が
1を超えることは少なくない。このようなアスペクト比
の大きな窪みが、半導体デバイスの製造に及ぼす影響は
大変なものがある。
【0004】以下、具体的な事例を取り上げて説明す
る。図3乃至図5は、窪みのアスペクト比(深さ/幅)
が1以上となる代表的な半導体デバイスであるBi−C
MOSLSIを例にとり、その製造工程の断面形状を示
したものである。図3に示すように、一般に、CMOS
(相補型金属−酸化物−半導体)トランジスタは、P型
の半導体基板1の中にN型のNウェル2、P型のPウェ
ル3を設け、それぞれのウェル中にPチャネルトランジ
スタ4のソース45、ドレイン46、ゲート酸化膜4
7、ポリSi又はポリサイドからなるゲート電極48、
ソース、ドレイン、ゲート等と電気的な接触を行う配線
電極49が形成され、電気伝導性は逆となるが、n型ト
ランジスタ5のソース55、ドレイン56、ゲート酸化
膜57、ポリSi又はポリサイドからなるゲート電極5
8、電気的な接触を行う電極配線59が同様に形成され
る。尚、両タイプのトランジスタの閾値電圧VTH を所
望の値にするため、n型或いはp型の不純物をゲート膜
の下のチャネル領域に添加するチャネルドープを行うこ
とも一般的である。
る。図3乃至図5は、窪みのアスペクト比(深さ/幅)
が1以上となる代表的な半導体デバイスであるBi−C
MOSLSIを例にとり、その製造工程の断面形状を示
したものである。図3に示すように、一般に、CMOS
(相補型金属−酸化物−半導体)トランジスタは、P型
の半導体基板1の中にN型のNウェル2、P型のPウェ
ル3を設け、それぞれのウェル中にPチャネルトランジ
スタ4のソース45、ドレイン46、ゲート酸化膜4
7、ポリSi又はポリサイドからなるゲート電極48、
ソース、ドレイン、ゲート等と電気的な接触を行う配線
電極49が形成され、電気伝導性は逆となるが、n型ト
ランジスタ5のソース55、ドレイン56、ゲート酸化
膜57、ポリSi又はポリサイドからなるゲート電極5
8、電気的な接触を行う電極配線59が同様に形成され
る。尚、両タイプのトランジスタの閾値電圧VTH を所
望の値にするため、n型或いはp型の不純物をゲート膜
の下のチャネル領域に添加するチャネルドープを行うこ
とも一般的である。
【0005】一方、バイポーラトランジスタ6は、基板
1中に埋込層61、電気的に他のデバイスを分離する分
離層62、コレクタ63、ベース64、エミッタ65、
ベース、コレクタのそれぞれと電気的な接触を行う配線
電極66が形成される。尚、バイポーラトランジスタは
その製造工程において添加する不純物の導電型を逆にす
ることも可能であるが、本例では、エミッタがN型とな
るような構成が示されている。また、コレクタ63は、
埋込層61と同様、電極配線66と接する部分に高不純
物濃度のコンタクト補償拡散を入れることが一般的であ
る。さらに、電極配線49、59、66等が半導体基板
と電気的に接続する穴をコンタクト穴7と称する。
1中に埋込層61、電気的に他のデバイスを分離する分
離層62、コレクタ63、ベース64、エミッタ65、
ベース、コレクタのそれぞれと電気的な接触を行う配線
電極66が形成される。尚、バイポーラトランジスタは
その製造工程において添加する不純物の導電型を逆にす
ることも可能であるが、本例では、エミッタがN型とな
るような構成が示されている。また、コレクタ63は、
埋込層61と同様、電極配線66と接する部分に高不純
物濃度のコンタクト補償拡散を入れることが一般的であ
る。さらに、電極配線49、59、66等が半導体基板
と電気的に接続する穴をコンタクト穴7と称する。
【0006】半導体デバイスを相互に電気的に接続して
LSIとしての機能を果たさせるためには、同図中に示
されたゲート電極48、58、電極配線49、59、6
6等を結ぶ新たな配線が必要とされる。図4に示すよう
に、不必要な配線との電気的な絶縁性を維持しつつ必要
な配線間をつなぐため、先のゲート電極や電極配線の上
には、まず全面に電気的な絶縁性物質、例えばSiO2
膜などがいわゆるTEOSガスを用いたCVD法などで
配線間の層間膜8として堆積される。この層間膜8は電
極と電極の隙間やコンタクト穴7など高アスペクト比を
示す窪み部の真上においては、充分ないわゆるステップ
カバリッジ性を得ることができず、空隙9を形成する。
LSIとしての機能を果たさせるためには、同図中に示
されたゲート電極48、58、電極配線49、59、6
6等を結ぶ新たな配線が必要とされる。図4に示すよう
に、不必要な配線との電気的な絶縁性を維持しつつ必要
な配線間をつなぐため、先のゲート電極や電極配線の上
には、まず全面に電気的な絶縁性物質、例えばSiO2
膜などがいわゆるTEOSガスを用いたCVD法などで
配線間の層間膜8として堆積される。この層間膜8は電
極と電極の隙間やコンタクト穴7など高アスペクト比を
示す窪み部の真上においては、充分ないわゆるステップ
カバリッジ性を得ることができず、空隙9を形成する。
【0007】図5に示すように、先の電極相互を必要に
応じて接続するため、層間膜8にリソグラフィ工程とそ
れに続くドライエッチング工程等を用いた微細加工を施
し、スルーホール10を形成する。スルーホール10を
経由して必要な配線間をつなぐため、新たな電極配線用
金属11がいわゆるスパッタリング法やCVD法などを
用いて堆積される。この電極配線用金属11は、先の高
アスペクト比を示す窪み部の真上や先のスルーホール1
0の真上においては、充分なステップカバリッジ性が得
られず、金属膜厚の薄い部位12や甚だしい場合には金
属膜が途切れた部位13が発生し、LSIの歩留りを著
しく低下させることが知られている。
応じて接続するため、層間膜8にリソグラフィ工程とそ
れに続くドライエッチング工程等を用いた微細加工を施
し、スルーホール10を形成する。スルーホール10を
経由して必要な配線間をつなぐため、新たな電極配線用
金属11がいわゆるスパッタリング法やCVD法などを
用いて堆積される。この電極配線用金属11は、先の高
アスペクト比を示す窪み部の真上や先のスルーホール1
0の真上においては、充分なステップカバリッジ性が得
られず、金属膜厚の薄い部位12や甚だしい場合には金
属膜が途切れた部位13が発生し、LSIの歩留りを著
しく低下させることが知られている。
【0008】このような問題の対策としては、種々の方
法が提案されている。その一つは、コンタクト穴7やス
ルーホール穴10にCVD法などを用いて金属や低抵抗
のシリサイドを選択成長させる試みである。この方法
は、選択成長そのものの再現性が悪いこと、電極と電極
との間にできる高アスペクト比の空隙には何ら対策とな
らないこと、などから部分的な適用にとどまっている。
法が提案されている。その一つは、コンタクト穴7やス
ルーホール穴10にCVD法などを用いて金属や低抵抗
のシリサイドを選択成長させる試みである。この方法
は、選択成長そのものの再現性が悪いこと、電極と電極
との間にできる高アスペクト比の空隙には何ら対策とな
らないこと、などから部分的な適用にとどまっている。
【0009】他の一つは、層間膜8上にホトレジスト膜
等を厚く、かつ平らに塗布して、ホトレジスト膜と層間
膜8の加工速度がほぼ等しくなるような条件でエッチン
グして平坦性を得る、いわゆるエッチバック法である。
この方法も、層間膜8とホトレジスト膜とをほぼ等しく
なるような速度で加工できる条件が極めて狭いこと、お
よび、塗布に際して生ずるホトレジスト膜厚の下地パタ
ーン依存性が避けられないことから、部分的な適用にと
どまっている。
等を厚く、かつ平らに塗布して、ホトレジスト膜と層間
膜8の加工速度がほぼ等しくなるような条件でエッチン
グして平坦性を得る、いわゆるエッチバック法である。
この方法も、層間膜8とホトレジスト膜とをほぼ等しく
なるような速度で加工できる条件が極めて狭いこと、お
よび、塗布に際して生ずるホトレジスト膜厚の下地パタ
ーン依存性が避けられないことから、部分的な適用にと
どまっている。
【0010】以上、数例が示すように、サブミクロンル
ールのLSI加工工程において生ずる高アスペクト比の
表面段差は、LSIの歩留りを損ねるだけでなく、選択
成長技術やエッチバック技術など不安定で制御性の悪い
技術を必要としたため、製造コストの上昇も避けられな
かった。これに対して、半導体基板1の表面を均一に加
工するいわゆるメカノケミカルポリシング(以下、MC
Pと記す)、又は、いわゆるメカノケミカルラッピング
(以下、MCLと記す)技術を、層間膜の平坦化加工に
用いる手法が提案されている。
ールのLSI加工工程において生ずる高アスペクト比の
表面段差は、LSIの歩留りを損ねるだけでなく、選択
成長技術やエッチバック技術など不安定で制御性の悪い
技術を必要としたため、製造コストの上昇も避けられな
かった。これに対して、半導体基板1の表面を均一に加
工するいわゆるメカノケミカルポリシング(以下、MC
Pと記す)、又は、いわゆるメカノケミカルラッピング
(以下、MCLと記す)技術を、層間膜の平坦化加工に
用いる手法が提案されている。
【0011】これは、物質と物質の摩擦現象或いは硬い
物質による柔らかい物質の研磨現象と同時に、化学的な
エッチング現象を同時に生ぜしめるものであり、その具
体的な事例を説明する。先の図3及び図4と同様な半導
体基板の加工を行うところまではほぼ同様である。この
際、層間膜8を従来とは異なり、例えば1μm程度厚く
堆積する。次に、図4で生じたような空隙9の深さを超
えるような厚み14の層間膜を、図6に示すようにその
表面からMCP又はMCL技術で除去する。その際、完
全な平坦化にこだわらなければ、厚み14は先の空隙9
の深さを必ずしも超える必要はない。むしろ除去量が減
れば、堆積する層間膜8’の厚みを薄くすることがで
き、好都合な場合も生ずる。このようにして平坦化され
た層間膜8”は、図7に示すように、スルーホール加工
の為のホトリソグラフィとドライエッチングを容易に行
うことができ、スルーホール10’を設け、然る後、上
層の配線(本事例では第二層配線)11’を形成する。
この際、図4及び図5の工程で見られたような空隙9が
ないため、結果として上層配線に生じていた部位12や
部位13(図5参照)の発生を抑えることが可能であ
る。
物質による柔らかい物質の研磨現象と同時に、化学的な
エッチング現象を同時に生ぜしめるものであり、その具
体的な事例を説明する。先の図3及び図4と同様な半導
体基板の加工を行うところまではほぼ同様である。この
際、層間膜8を従来とは異なり、例えば1μm程度厚く
堆積する。次に、図4で生じたような空隙9の深さを超
えるような厚み14の層間膜を、図6に示すようにその
表面からMCP又はMCL技術で除去する。その際、完
全な平坦化にこだわらなければ、厚み14は先の空隙9
の深さを必ずしも超える必要はない。むしろ除去量が減
れば、堆積する層間膜8’の厚みを薄くすることがで
き、好都合な場合も生ずる。このようにして平坦化され
た層間膜8”は、図7に示すように、スルーホール加工
の為のホトリソグラフィとドライエッチングを容易に行
うことができ、スルーホール10’を設け、然る後、上
層の配線(本事例では第二層配線)11’を形成する。
この際、図4及び図5の工程で見られたような空隙9が
ないため、結果として上層配線に生じていた部位12や
部位13(図5参照)の発生を抑えることが可能であ
る。
【0012】このように効果が大きい「MCP」及び
「MCL」の技術であるが、加工そのものが高発塵性で
あるという大きな難点を有していた。この点について、
以下、事例を挙げて詳細に説明する。図8及び図9は、
この種の加工に用いられる代表的な装置:片面ポリシン
グマシン15である。図9には、被加工物のウェハを保
持する方法と、研磨クロスの位置関係を示す。ここに保
持されたウェハは、研磨材(例えばSiO2 粒子を弱ア
ルカリ性溶剤に分離させたもの)を浸した研磨布(例え
ば人工皮革、不織布など)に押さえつけられながら、所
定の相対速度(例えば数10〜100m/分)で運動を
行う。すると、、図3乃至図5に示したSiO2 が主成
分の薄膜は数100〜数1000Å/分の速度でメカノ
ケミカル反応をともなって除去される。さて、この時、
研磨剤の微粒が高速で運動する研磨布及び被加工物(こ
こではウェハ)から飛散することは避けられない。
「MCL」の技術であるが、加工そのものが高発塵性で
あるという大きな難点を有していた。この点について、
以下、事例を挙げて詳細に説明する。図8及び図9は、
この種の加工に用いられる代表的な装置:片面ポリシン
グマシン15である。図9には、被加工物のウェハを保
持する方法と、研磨クロスの位置関係を示す。ここに保
持されたウェハは、研磨材(例えばSiO2 粒子を弱ア
ルカリ性溶剤に分離させたもの)を浸した研磨布(例え
ば人工皮革、不織布など)に押さえつけられながら、所
定の相対速度(例えば数10〜100m/分)で運動を
行う。すると、、図3乃至図5に示したSiO2 が主成
分の薄膜は数100〜数1000Å/分の速度でメカノ
ケミカル反応をともなって除去される。さて、この時、
研磨剤の微粒が高速で運動する研磨布及び被加工物(こ
こではウェハ)から飛散することは避けられない。
【0013】この時の塵芥量をクリーンルームの環境基
準に照らして評価すると、クラス10,000(0.5
μm以上の粒子がft3 中に10,000個)以下にな
ることはなく、加工が進むに従って研磨布の摩耗も進
み、クラス10,000を超える事例も認められた。こ
のような発塵は、図3乃至図5の工程が実施される環境
がスーパークリーンルームであり、クラスが1、甚だし
くても100どまりであることを考慮すると致命的であ
る。因みに、16MbDRAMに代表される超LSIは
クラス100の環境下で製造することは困難である。換
言すると、図6及び図7の工程は16MbDRAMに代
表されるサブミクロンLSIの加工に不可欠な平坦化技
術を供しつつも、装置自身が持つ高発塵性の為に「画
餅」に帰していた。
準に照らして評価すると、クラス10,000(0.5
μm以上の粒子がft3 中に10,000個)以下にな
ることはなく、加工が進むに従って研磨布の摩耗も進
み、クラス10,000を超える事例も認められた。こ
のような発塵は、図3乃至図5の工程が実施される環境
がスーパークリーンルームであり、クラスが1、甚だし
くても100どまりであることを考慮すると致命的であ
る。因みに、16MbDRAMに代表される超LSIは
クラス100の環境下で製造することは困難である。換
言すると、図6及び図7の工程は16MbDRAMに代
表されるサブミクロンLSIの加工に不可欠な平坦化技
術を供しつつも、装置自身が持つ高発塵性の為に「画
餅」に帰していた。
【0014】この欠点を克服する為、MCP及びMCL
の装置をクリーンベンチ16に入れて使用することが行
われている。使用の実例を図8に破線で明示した。クリ
ーンベンチ16は、天井のフィルター17からクラス1
〜10の高清浄な空気を吹き出すと共に、ベンチ下部の
排気管18から塵が多量に含まれた空気の排気を行な
い、ベンチ内の装置による発塵を抑えようとしたもので
ある。然るに、ベンチ天井から吹き出す空気の初速度は
2〜4m/sec(120〜240m/分)、一方、ウ
ェハ及び研磨布の運動で飛散する微粒子は運動の接線方
向成分であるから数100m/分以上となる。両者の速
度を合成すれば明らかなように、研磨面から飛散する微
粒子をベンチ内にとどめておくことは困難である。
の装置をクリーンベンチ16に入れて使用することが行
われている。使用の実例を図8に破線で明示した。クリ
ーンベンチ16は、天井のフィルター17からクラス1
〜10の高清浄な空気を吹き出すと共に、ベンチ下部の
排気管18から塵が多量に含まれた空気の排気を行な
い、ベンチ内の装置による発塵を抑えようとしたもので
ある。然るに、ベンチ天井から吹き出す空気の初速度は
2〜4m/sec(120〜240m/分)、一方、ウ
ェハ及び研磨布の運動で飛散する微粒子は運動の接線方
向成分であるから数100m/分以上となる。両者の速
度を合成すれば明らかなように、研磨面から飛散する微
粒子をベンチ内にとどめておくことは困難である。
【0015】この理由は、クラス1〜10のクリーンル
ーム雰囲気に比べて、クラス100,000のベンチ内
雰囲気圧力を低圧に保つ必要があり、この為、フィルタ
ー17から吹き出す高清浄度空気の初速度に大きな制約
を受けるだけでなく、排気管18の排気速度を極めて大
きくする必要があるからである。原理的には、被加工物
或いは研磨布のベンチ前面に向かう運動成分が5m/分
で、ベンチ前面の開口部面積がS0 m2 であれば、「s
s0 m2 /分」の排気速度を実現せねばならず実用的で
ない。
ーム雰囲気に比べて、クラス100,000のベンチ内
雰囲気圧力を低圧に保つ必要があり、この為、フィルタ
ー17から吹き出す高清浄度空気の初速度に大きな制約
を受けるだけでなく、排気管18の排気速度を極めて大
きくする必要があるからである。原理的には、被加工物
或いは研磨布のベンチ前面に向かう運動成分が5m/分
で、ベンチ前面の開口部面積がS0 m2 であれば、「s
s0 m2 /分」の排気速度を実現せねばならず実用的で
ない。
【0016】この改良案として、ベンチの前面19にス
ライドスクリーン(図示せず)を設けることは、ベンチ
内の発塵を外に漏らさないようにする効果が若干認めら
れるものの完全ではない。何故ならば、極めて小さな開
口部を高速の気体が抜けると、開口部に沿った逆の空気
の流れが生じることは流体力学においては良く知られた
事実であり、この逆流する空気がベンチ内の塵を外に排
出してしまうためである。このように、MCP及びMC
LはサブミクロンルールのLSIに必要な加工方法を与
えてながら、装置そのものが持つ発塵性の為に加工方法
の主流とはなり得ていなかった。
ライドスクリーン(図示せず)を設けることは、ベンチ
内の発塵を外に漏らさないようにする効果が若干認めら
れるものの完全ではない。何故ならば、極めて小さな開
口部を高速の気体が抜けると、開口部に沿った逆の空気
の流れが生じることは流体力学においては良く知られた
事実であり、この逆流する空気がベンチ内の塵を外に排
出してしまうためである。このように、MCP及びMC
LはサブミクロンルールのLSIに必要な加工方法を与
えてながら、装置そのものが持つ発塵性の為に加工方法
の主流とはなり得ていなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は低発
塵化しうる半導体デバイス製造装置を提起することを課
題とする。
塵化しうる半導体デバイス製造装置を提起することを課
題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明では次のような技術的手段を講じている。 (請求項1記載の発明の手段)この発明の半導体デバイ
ス製造装置は、半導体デバイスが形成されつつある半導
体基板に対して、(メカノケミカル)ポリシングまたは
(メカノケミカル)ラッピングによる加工を施すことが
でき、該半導体基板の加工が行われる隔壁で隔てられた
第一の空間は、装置周辺の圧力に比して異なった圧力雰
囲気を保つことが可能な圧力制御機構を有することを特
徴とする。
この発明では次のような技術的手段を講じている。 (請求項1記載の発明の手段)この発明の半導体デバイ
ス製造装置は、半導体デバイスが形成されつつある半導
体基板に対して、(メカノケミカル)ポリシングまたは
(メカノケミカル)ラッピングによる加工を施すことが
でき、該半導体基板の加工が行われる隔壁で隔てられた
第一の空間は、装置周辺の圧力に比して異なった圧力雰
囲気を保つことが可能な圧力制御機構を有することを特
徴とする。
【0019】また、前記圧力制御機構は、隔壁で周辺と
隔てられた加工の為の空間に低塵性の雰囲気を送り込む
手段と、該空間の圧力をモニターする手段と、該空間の
圧力が装置周辺の雰囲気圧力より所定の圧力差となるべ
く該空間の雰囲気を排気する手段、とを少なくとも備え
たとしてもよい。 (請求項3記載の発明の手段)この発明の半導体デバイ
ス製造装置は前記発明において、前記被加工半導体基板
が複数枚保持された第一のカセットを装具するための隔
壁で隔てられた第二の空間と、(メカノケミカル)ポリ
シングまたは(メカノケミカル)ラッピングによる加工
が施された半導体基板を収納する第二のカセットを装具
するための隔壁で隔てられた第三の空間とを有し、さら
に、該第二及び第三の空間の圧力を制御する機構を有す
ることを特徴とする。
隔てられた加工の為の空間に低塵性の雰囲気を送り込む
手段と、該空間の圧力をモニターする手段と、該空間の
圧力が装置周辺の雰囲気圧力より所定の圧力差となるべ
く該空間の雰囲気を排気する手段、とを少なくとも備え
たとしてもよい。 (請求項3記載の発明の手段)この発明の半導体デバイ
ス製造装置は前記発明において、前記被加工半導体基板
が複数枚保持された第一のカセットを装具するための隔
壁で隔てられた第二の空間と、(メカノケミカル)ポリ
シングまたは(メカノケミカル)ラッピングによる加工
が施された半導体基板を収納する第二のカセットを装具
するための隔壁で隔てられた第三の空間とを有し、さら
に、該第二及び第三の空間の圧力を制御する機構を有す
ることを特徴とする。
【0020】また、第二の空間と第三の空間、さらに、
第一のカセットと第二カセットを兼ねることとしてもよ
い。
第一のカセットと第二カセットを兼ねることとしてもよ
い。
【0021】
【作用】上記の手段を採用した結果、この発明は以下の
ような作用を有する。 (請求項1記載の発明の作用)装置周辺の圧力雰囲気に
比して半導体基板の加工が行われる隔壁で隔てられた第
一の空間の圧力雰囲気を低く設定すると、半導体基板の
加工で発生した塵が装置周辺に流出しない。 (請求項3記載の発明の作用)上記作用を有すると共に
次の作用を有する。ウェハを格納した第一のカセットを
装填したり回収する時はP0 (周辺装置の圧力)>P21
(第二の空間の圧力)とし、当該作業が終了した時点で
直ちにP0 =P21に戻す。同様に、第二の空間の第一の
カセットからウェハを第一の空間に出す時は、P21>P
20(第一の空間の圧力)とするが、当該作業の終了の時
点で直ちにP21=P20に戻す。同様に、第三の空間の第
二のカセットへウェハを第一の空間から入れる時はP22
(第三の空間の圧力)>P0 に戻すとウェハの加工中の
P20はクリーンルーム雰囲気圧力と同じ程度を保つこと
ができ、加工に用いる溶媒の過剰な蒸発を防止できる。
ような作用を有する。 (請求項1記載の発明の作用)装置周辺の圧力雰囲気に
比して半導体基板の加工が行われる隔壁で隔てられた第
一の空間の圧力雰囲気を低く設定すると、半導体基板の
加工で発生した塵が装置周辺に流出しない。 (請求項3記載の発明の作用)上記作用を有すると共に
次の作用を有する。ウェハを格納した第一のカセットを
装填したり回収する時はP0 (周辺装置の圧力)>P21
(第二の空間の圧力)とし、当該作業が終了した時点で
直ちにP0 =P21に戻す。同様に、第二の空間の第一の
カセットからウェハを第一の空間に出す時は、P21>P
20(第一の空間の圧力)とするが、当該作業の終了の時
点で直ちにP21=P20に戻す。同様に、第三の空間の第
二のカセットへウェハを第一の空間から入れる時はP22
(第三の空間の圧力)>P0 に戻すとウェハの加工中の
P20はクリーンルーム雰囲気圧力と同じ程度を保つこと
ができ、加工に用いる溶媒の過剰な蒸発を防止できる。
【0022】
【実施例】従来の装置が持つ根本的な問題を新規な構成
の提案で解消した。以下、具体的な事例を図1に示した
模式図を基に説明する。本発明の最も大きな特徴は、ウ
ェハに施すMCP又はMCLの空間を、隔壁20で他の
空間から隔離してカプセル化することにある。この隔離
された第一の空間と隣接させて、ウェハを該加工空間に
送り込む(以下、ロードと表記)ための第二の空間2
1、いわゆる前室、及びウェハを該加工空間から回収す
る(以下、アンロードと表記)ための第三の空間22を
形成する。
の提案で解消した。以下、具体的な事例を図1に示した
模式図を基に説明する。本発明の最も大きな特徴は、ウ
ェハに施すMCP又はMCLの空間を、隔壁20で他の
空間から隔離してカプセル化することにある。この隔離
された第一の空間と隣接させて、ウェハを該加工空間に
送り込む(以下、ロードと表記)ための第二の空間2
1、いわゆる前室、及びウェハを該加工空間から回収す
る(以下、アンロードと表記)ための第三の空間22を
形成する。
【0023】第二の空間21、いわゆる前室を設けるこ
とは以下に述べるように大きな効果がある。尚、当然で
あるが、第二の空間21と第三の空間22の双方とも隔
壁20及び外のクリーンルームと隔てる為の隔壁を有
し、これらの隔壁は、ウェハのロード時やアンロード時
には隔壁20との隔壁が、また被加工ウェハを納めたカ
セット23を装置に装具したり回収する時はクリーンル
ームとの隔壁がそれぞれ開閉される。装置内部で第二の
空間21からウェハを取り出して加工テーブル24に載
せたり、加工済ウェハをテーブルから取り上げて第三の
空間22に回収する機構部(例えば自動装填ロボット)
25が組み込まれていることは、発塵性の被加工室と清
浄なクリーンルームを完全に隔てることとなり、本発明
の効果を一層増すものである。
とは以下に述べるように大きな効果がある。尚、当然で
あるが、第二の空間21と第三の空間22の双方とも隔
壁20及び外のクリーンルームと隔てる為の隔壁を有
し、これらの隔壁は、ウェハのロード時やアンロード時
には隔壁20との隔壁が、また被加工ウェハを納めたカ
セット23を装置に装具したり回収する時はクリーンル
ームとの隔壁がそれぞれ開閉される。装置内部で第二の
空間21からウェハを取り出して加工テーブル24に載
せたり、加工済ウェハをテーブルから取り上げて第三の
空間22に回収する機構部(例えば自動装填ロボット)
25が組み込まれていることは、発塵性の被加工室と清
浄なクリーンルームを完全に隔てることとなり、本発明
の効果を一層増すものである。
【0024】さて、このようにカプセル化された空間で
ウェハのMCP或いはMCL加工を行うのであるが、隔
壁20と、隔壁20で囲まれた第二の空間21、第三の
空間22の三者とも目的に応じた雰囲気圧力制御が必要
である。このため、隔壁20と、隔壁20で囲まれた第
二の空間21、第三の空間22の三者ともクラスを著し
く向上させた清浄雰囲気或いはフィルタ等で除塵された
N2 ガスなどの不活性雰囲気を送り出す機構(図示せ
ず)、これら三空間の雰囲気を排気する機構(一部の排
気26のみ図示)、これら三空間の雰囲気圧力をモニタ
ーとして所定の圧力に保つ機構がそれぞれ具備される。
但し、経済化を狙い、圧力のモニター及び所定の圧力に
保つ機構は簡略化することは可能である。
ウェハのMCP或いはMCL加工を行うのであるが、隔
壁20と、隔壁20で囲まれた第二の空間21、第三の
空間22の三者とも目的に応じた雰囲気圧力制御が必要
である。このため、隔壁20と、隔壁20で囲まれた第
二の空間21、第三の空間22の三者ともクラスを著し
く向上させた清浄雰囲気或いはフィルタ等で除塵された
N2 ガスなどの不活性雰囲気を送り出す機構(図示せ
ず)、これら三空間の雰囲気を排気する機構(一部の排
気26のみ図示)、これら三空間の雰囲気圧力をモニタ
ーとして所定の圧力に保つ機構がそれぞれ具備される。
但し、経済化を狙い、圧力のモニター及び所定の圧力に
保つ機構は簡略化することは可能である。
【0025】先ず、本発明が有する第一の圧力制御の考
えを説明する。クリーンルームの雰囲気圧力P0 に対し
て第二の空間21及び第三の空間22の雰囲気圧力P
2122、さらに隔壁20で囲まれた空間の雰囲気圧力
P20、の順に圧力を低くする設定が効果を上げる。これ
は、この順に高塵雰囲気となるため、高塵雰囲気が隣接
する低塵雰囲気に流れ込まない、すなわち、結果として
MCP或いはMCL加工で発生した塵がクリーンルーム
雰囲気に流出しないという第一の効果を生む。この結果
は、隔壁20で囲まれた空間とクリーンルームの間に第
二の空間21及び第三の空間22を設けたことで一層強
調されることとなる。
えを説明する。クリーンルームの雰囲気圧力P0 に対し
て第二の空間21及び第三の空間22の雰囲気圧力P
2122、さらに隔壁20で囲まれた空間の雰囲気圧力
P20、の順に圧力を低くする設定が効果を上げる。これ
は、この順に高塵雰囲気となるため、高塵雰囲気が隣接
する低塵雰囲気に流れ込まない、すなわち、結果として
MCP或いはMCL加工で発生した塵がクリーンルーム
雰囲気に流出しないという第一の効果を生む。この結果
は、隔壁20で囲まれた空間とクリーンルームの間に第
二の空間21及び第三の空間22を設けたことで一層強
調されることとなる。
【0026】次に、第三の圧力制御の考え方を説明す
る。上記のような雰囲気圧力設定とすると、隔壁20で
囲まれた空間は大気圧より低く設定されざるを得ない。
このような減圧下では、研磨剤を溶かした溶剤(通常、
一部揮発性成分が含まれる)の蒸気圧が相対的に高くな
り、過剰の蒸発が発生してしまう。これを防ぐため、P
0 >P2122>P20なる圧力制御を、時間と共に変化させ
ることが本発明の構造では可能である。すなわち、ウェ
ハを格納したカセットを装填したり回収する時はP0 >
P2122とし、当該作業が終了した時点で直ちにP0=P
21に戻す。同様に、第三の空間22或いはカセット23
からウェハを加工テーブル24に出し入れする時は、P
2122>P20とするが、当該作業の終了の時点で直ちにP
2122=P20に戻す。同様に、第三の空間22或いはカセ
ット23からウェハを加工テーブル24に出し入れする
時は、P2122>P0 に戻す。
る。上記のような雰囲気圧力設定とすると、隔壁20で
囲まれた空間は大気圧より低く設定されざるを得ない。
このような減圧下では、研磨剤を溶かした溶剤(通常、
一部揮発性成分が含まれる)の蒸気圧が相対的に高くな
り、過剰の蒸発が発生してしまう。これを防ぐため、P
0 >P2122>P20なる圧力制御を、時間と共に変化させ
ることが本発明の構造では可能である。すなわち、ウェ
ハを格納したカセットを装填したり回収する時はP0 >
P2122とし、当該作業が終了した時点で直ちにP0=P
21に戻す。同様に、第三の空間22或いはカセット23
からウェハを加工テーブル24に出し入れする時は、P
2122>P20とするが、当該作業の終了の時点で直ちにP
2122=P20に戻す。同様に、第三の空間22或いはカセ
ット23からウェハを加工テーブル24に出し入れする
時は、P2122>P0 に戻す。
【0027】このような一連の手順を経ることでウェハ
の加工中のP20はクリーンルーム雰囲気圧力と同じ程度
を保つことができる。このようなウェハの移送と一連の
雰囲気圧力制御は、MCP或いはMCL加工で発生した
塵がクリーンルームに流出しないばかりではなく、加工
に用いる溶媒の過剰な蒸発を防止できるという第二の効
果を生む。
の加工中のP20はクリーンルーム雰囲気圧力と同じ程度
を保つことができる。このようなウェハの移送と一連の
雰囲気圧力制御は、MCP或いはMCL加工で発生した
塵がクリーンルームに流出しないばかりではなく、加工
に用いる溶媒の過剰な蒸発を防止できるという第二の効
果を生む。
【0028】さらに、本発明の構成を活用することで別
の利点を生むことができる。MCP或いはMCLの加工
を行う際、P20を大気圧より高く設定することで先の溶
媒の相対的な蒸気圧が小さくなり、過剰な蒸発を防止す
ることが可能となる。また、図8及び図9の如き開放さ
れた装置構成では、蒸発が甚だしく使用が困難であった
り、人体への影響が懸念されて使用を見送られていた。
新たな溶媒の使用をも可能とするものである。このよう
な溶媒の使用は、隔壁20で囲まれた空間の雰囲気に、
所望の溶媒を飽和蒸気圧まで含ませることで安定した特
性とすることができ、本発明が有する第三の効果であ
る。
の利点を生むことができる。MCP或いはMCLの加工
を行う際、P20を大気圧より高く設定することで先の溶
媒の相対的な蒸気圧が小さくなり、過剰な蒸発を防止す
ることが可能となる。また、図8及び図9の如き開放さ
れた装置構成では、蒸発が甚だしく使用が困難であった
り、人体への影響が懸念されて使用を見送られていた。
新たな溶媒の使用をも可能とするものである。このよう
な溶媒の使用は、隔壁20で囲まれた空間の雰囲気に、
所望の溶媒を飽和蒸気圧まで含ませることで安定した特
性とすることができ、本発明が有する第三の効果であ
る。
【0029】以上の説明においては、第二の空間21と
第三の空間22を別々に設けた構成としたが、一方を割
愛して経済化を図ることも可能である。また、自動装填
ロボットの装着を見送り、人手で加工テーブル24にウ
ェハをセットすることも可能である。その場合はウェハ
をセットする為の開口部が隔壁20に設けられる必要が
あり、当然のことであるが第二の空間21及び第三の空
間22は不要となる。また、研磨クロス等の消耗資材を
交換する為の第4の空間を設けることも可能である。
第三の空間22を別々に設けた構成としたが、一方を割
愛して経済化を図ることも可能である。また、自動装填
ロボットの装着を見送り、人手で加工テーブル24にウ
ェハをセットすることも可能である。その場合はウェハ
をセットする為の開口部が隔壁20に設けられる必要が
あり、当然のことであるが第二の空間21及び第三の空
間22は不要となる。また、研磨クロス等の消耗資材を
交換する為の第4の空間を設けることも可能である。
【0030】以上、述べたように、本発明の構成を取れ
ば、サブミクロンLSIの開発、生産に不可欠な半導体
基板の平坦化加工を容易に、かつ、高清浄度なクリーン
ルーム雰囲気への悪影響を与えることなく実施できると
いう大きな利点を有する。また、加工時の雰囲気圧力及
び気体分圧の制御を行うことにより、従来の方法では得
られなかった高精度、高効率な加工を可能とするもので
ある。
ば、サブミクロンLSIの開発、生産に不可欠な半導体
基板の平坦化加工を容易に、かつ、高清浄度なクリーン
ルーム雰囲気への悪影響を与えることなく実施できると
いう大きな利点を有する。また、加工時の雰囲気圧力及
び気体分圧の制御を行うことにより、従来の方法では得
られなかった高精度、高効率な加工を可能とするもので
ある。
【0031】尚、本明細書では、Si半導体を例に取り
説明したが、これに限定されるものではなく、化合物半
導体基板やSiと化合物半導体を組み合わせた複合半導
体基板の加工に用いることが可能なのはもちろんであ
る。
説明したが、これに限定されるものではなく、化合物半
導体基板やSiと化合物半導体を組み合わせた複合半導
体基板の加工に用いることが可能なのはもちろんであ
る。
【0032】
【発明の効果】この発明は上述のような構成を有するも
のであり、次の効果を奏する。 (請求項1記載の発明の効果)半導体基板の加工で発生
した塵が装置周辺に流出しないので、低発塵化しうる半
導体デバイス製造装置を提供することが出来る。 (請求項3記載の発明の効果)上記効果を有すると共に
次の効果を有する。
のであり、次の効果を奏する。 (請求項1記載の発明の効果)半導体基板の加工で発生
した塵が装置周辺に流出しないので、低発塵化しうる半
導体デバイス製造装置を提供することが出来る。 (請求項3記載の発明の効果)上記効果を有すると共に
次の効果を有する。
【0033】加工に用いる溶媒の過剰な蒸発を防止でき
るので、蒸発が甚だしく使用が困難であったり人体への
影響が懸念されて使用が見送られていた新たな溶剤の使
用をも可能となる。
るので、蒸発が甚だしく使用が困難であったり人体への
影響が懸念されて使用が見送られていた新たな溶剤の使
用をも可能となる。
【図1】この発明の半導体デバイス製造装置の実施例を
説明する斜視図。
説明する斜視図。
【図2】図1の半導体デバイス製造装置の上面図。
【図3】製造工程における半導体デバイスの断面形状の
説明図。
説明図。
【図4】製造工程における半導体デバイスの断面形状の
説明図。
説明図。
【図5】製造工程における半導体デバイスの断面形状の
説明図。
説明図。
【図6】製造工程における半導体デバイスの断面形状の
説明図。
説明図。
【図7】製造工程における半導体デバイスの断面形状の
説明図。
説明図。
【図8】従来の半導体デバイス製造装置を説明する斜視
図。
図。
【図9】図8の半導体デバイス製造装置の要部の拡大
図。
図。
20 隔壁 21 第二の空間 22 第三の空間 23 第一のカセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土肥 俊郎 埼玉県所沢市美原町3−2970−53 (72)発明者 林 米次 大阪府大阪市中央区本町1丁目8番12号 ロデール・ニッタ株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体デバイスが形成されつつある半導
体基板に対して、(メカノケミカル)ポリシングまたは
(メカノケミカル)ラッピングによる加工を施すことが
でき、該半導体基板の加工が行われる隔壁で隔てられた
第一の空間は、装置周辺の圧力に比して異なった圧力雰
囲気を保つことが可能な圧力制御機構を有することを特
徴とする半導体デバイス製造装置。 - 【請求項2】 前記圧力制御機構は、隔壁で周辺と隔て
られた加工の為の空間に低塵性の雰囲気を送り込む手段
と、該空間の圧力をモニターする手段と、該空間の圧力
が装置周辺の雰囲気圧力より所定の圧力差となるべく該
空間の雰囲気を排気する手段、とを少なくとも備えたこ
とを特徴とする請求項1記載の半導体デバイス製造装
置。 - 【請求項3】 前記被加工半導体基板が複数枚保持され
た第一のカセットを装具するための隔壁で隔てられた第
二の空間と、(メカノケミカル)ポリシングまたは(メ
カノケミカル)ラッピングによる加工が施された半導体
基板を収納する第二のカセットを装具するための隔壁で
隔てられた第三の空間とを有し、さらに、該第二及び第
三の空間の圧力を制御する機構を有することを特徴とす
る請求項1又は2記載の半導体デバイス製造装置。 - 【請求項4】 第二の空間と第三の空間、さらに、第一
のカセットと第二カセットを兼ねることを特徴とする請
求項3記載の半導体デバイス製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5039049A JP2548668B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 半導体デバイス製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5039049A JP2548668B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 半導体デバイス製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06252110A JPH06252110A (ja) | 1994-09-09 |
JP2548668B2 true JP2548668B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=12542277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5039049A Expired - Lifetime JP2548668B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 半導体デバイス製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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US5679059A (en) * | 1994-11-29 | 1997-10-21 | Ebara Corporation | Polishing aparatus and method |
JP4943478B2 (ja) * | 1994-12-06 | 2012-05-30 | 株式会社荏原製作所 | ポリッシング装置 |
US5904611A (en) * | 1996-05-10 | 1999-05-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Precision polishing apparatus |
US6012966A (en) * | 1996-05-10 | 2000-01-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Precision polishing apparatus with detecting means |
US6162112A (en) * | 1996-06-28 | 2000-12-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Chemical-mechanical polishing apparatus and method |
KR100552009B1 (ko) | 1998-03-09 | 2006-02-20 | 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 | 폴리싱 장치 |
WO2005081301A1 (en) * | 2004-02-25 | 2005-09-01 | Ebara Corporation | Polishing apparatus and substrate processing apparatus |
JP4589357B2 (ja) * | 2007-04-16 | 2010-12-01 | 株式会社荏原製作所 | ポリッシング装置 |
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KR101759877B1 (ko) * | 2015-12-24 | 2017-07-20 | 주식회사 엘지실트론 | 웨이퍼 연마챔버 및 이를 포함하는 웨이퍼 연마시스템 |
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JP2546822Y2 (ja) * | 1991-08-31 | 1997-09-03 | 前田建設工業株式会社 | セグメントのコッター式継手装置 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP5039049A patent/JP2548668B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH06252110A (ja) | 1994-09-09 |
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