JP2548579Y2 - 調理器収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、炊飯器等の調理器を収
納する調理器収納装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年システムキッチンの普及によって、
調理器をシステムキッチンに収納するビルトイン化が図
られつつあり、調理器から発生する蒸気や熱気を排出す
る排気装置を備えた、調理器収納装置の例がある（例え
ば、特開昭６３−２７０００７号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上記調理器収納装置の
周囲のシステムキッチンは、一般的に密封された箱構造
になっているため、臭気の出やすい食品等を内部に入れ
た場合、扉を開け立てする際、臭気のため不快になる不
具合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するためになされたものであり、蒸気孔を有する調理器
を着脱自在に調理器収納ユニットに収納し、この調理器
収納ユニットに調理器の熱気を排出する排気装置を設
け、この調理器収納ユニットに隣接して、システムキッ
チン箱体を設置した調理器収納装置において、前記調理
器収納ユニットとシステムキッチン箱体を連通する吸気
孔を穿設し、更に排気装置の動作時、システムキッチン
箱体内を換気するように主吸気孔を排気装置に設けたも
のとした。

【０００５】

【作用】上記の調理器収納装置において、調理器収納ユ
ニットの側面に吸気孔を穿設し、この吸気孔と連通する
吸気孔をシステムキッチン箱体にも穿設し、排気装置の
動作時、システムキッチン箱体内を換気するように主吸
気孔を排気装置に設けたので、調理器収納ユニット内の
調理器の熱気を排出する時に、システムキッチン箱体１
０内に停滞している空気も換気できる。

【０００６】

【実施例】以下本考案の一実施例を図１〜図３によって
説明する。

【０００７】図において、１は調理器収納ユニットで以
下次の構成となっている。２は調理器収納ユニット１前
面に開閉自在に固定した扉、３は調理器収納ユニット１
内で前後摺動自在に固定された置き台、４は置き台３上
に着脱自在に載置された炊飯器からなる調理器で、その
上部には調理によって生じた蒸気を排出する蒸気孔４ａ
を設けている。５は調理器収納ユニット１上部に設けた
排気装置でその構成は以下のようになっている。６は蒸
気孔４ａからの蒸気導入排出路機能をはたす排気管で、
排気管６は、調理器４の蒸気孔４ａと対向する位置には
蒸気孔４ａからの蒸気を吸入する集気孔６ａを設け、前
方先端には排気装置５の排気用の排気孔６ｂを設け、集
気孔６ａと排気孔６ｂ間には調理器収納ユニット１内の
空気を吸入する主吸気孔６ｃを設け、更に集気孔６ａ直
上には熱気を検知する感熱器７を設け、その前方には調
理器４の熱気を排出するファンモーター８を設けてあ
る。なお、感熱器７はファンモーター８に接続されてい
る。９は調理器収納ユニット１両側面に設けた吸気孔、
１０は調理器収納ユニット１両側面に設置したシステム
キッチン箱体で、吸気孔９対応位置には吸気孔９と連通
する吸気孔１０ａを設けている。１１は調理器収納ユニ
ット１、システムキッチン箱体１０上面を覆うシステム
キッチンワークトップである。

【０００８】次に、以上の構成における作用を説明す
る。

【０００９】まず図１に示すように、扉２を開き、置き
台３を手前に引き出して調理器４内に調理物を入れ、加
熱調理を始めると共に、置き台３を調理器収納ユニット
１内に収納させ、扉２を閉じて図２の状態とする。やが
て加熱によって生じた蒸気等の熱気は集気孔６ａに導か
れて感熱器７を通過すると感熱した感熱器７はファンモ
ーター８を動作させる結果蒸気はＡ→の如く排気孔６ｂ
から外部に排出される。この時主吸気孔６ｃ部は排気装
置５内の空気流によって負圧となるためＢ→の如くその
周囲空気が吸い込まれ前記蒸気と一緒に排気孔６ｂから
排出される。主吸気孔６ｃは図３に示す通り吸気孔９、
吸気孔１０ａと連通しているため、結果的にシステムキ
ッチン箱体１０内の空気はＢ→の如く主吸気孔６ｃを通
して外部に排出されシステムキッチン箱体１０内に停滞
していた空気が換気され、臭気も同時に排出される。

【００１０】

【考案の効果】以上の本考案の調理器収納装置におい
て、動作時、周囲のシステムキッチンを換気させる調理
器収納ユニットを設けたので、システムキッチンは特別
な排気装置を設けなくても換気するため非常に安価な製
品が提供できると共に、調理器は日々定期的に使用する
ものであるので特別な制御装置を必要とせず自動的にシ
ステムキッチン箱体の換気が行われる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す調理器収納装置の斜視
図である。

【図２】本考案の一実施例を示す調理器収納装置の横断
面図である。

【図３】本考案の一実施例を示す調理器収納装置の正面
断面図である。

【符号の説明】

１ 調理器収納ユニット ４ 調理器 ４ａ 蒸気孔 ５ 排気装置 ６ｃ 主吸気孔 ９ 吸気孔 １０ システムキッチン箱体 １０ａ 吸気孔

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蒸気孔(4a)を有する調理器(4)と、この
   調理器(4)を着脱自在に収納し、内部に調理器(4)の熱気
   を排出する排気装置(5)を有する調理器収納ユニット(1)
   を設け、この調理器収納ユニット(1)に隣接して、シス
   テムキッチン箱体(10)を設置した調理器収納装置におい
   て、前記調理器収納ユニット(1)とシステムキッチン箱
   体(10)とを連通する吸気孔(9、10a)を穿設し、更に前記
   排気装置(5)の動作時、システムキッチン箱体(10)内を
   換気する主吸気孔(6c)を排気装置(5)に設けたことを特
   徴とする調理器収納装置。