JP2548466Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2548466Y2
JP2548466Y2 JP7294192U JP7294192U JP2548466Y2 JP 2548466 Y2 JP2548466 Y2 JP 2548466Y2 JP 7294192 U JP7294192 U JP 7294192U JP 7294192 U JP7294192 U JP 7294192U JP 2548466 Y2 JP2548466 Y2 JP 2548466Y2
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JP
Japan
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entrance
spacer
tank
exit
forming
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邦彦 西下
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主に車両用空調装置
に用いられる熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱交換器において、2枚
の成形プレートを接合して成るチューブエレメントのタ
ンクの側方に熱交換媒体の出入口となる出入口部を一体
に形成し、この出入口部にスペーサを介して熱交換媒体
の出入口パイプを接続するようにしたものが公知である
(例えば、実開昭63─154985号公報参照)。
【0003】この先行技術において出入口部は、略半円
筒状の湾状突起の外側に突出形成されたろう付け代をろ
う接して構成され、出入口部へのスペーサの取付は、ス
ペーサを出入口部内に挿入してろう付け固定するもので
あった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術においては、出入口部にスペーサを挿入し、炉中
ろう付けするが、その際にジグで熱交換器を固定する圧
力によって出入口部の接合部が外側に拡がってしまい、
スペーサとの間にR状の隙間が生じ、その隙間部分にろ
う材が完全に行き渡らない結果、その部分がろうで埋ま
らずに接続され、気密洩れが生じてしまうという問題点
があった。
【0005】そこで、この考案は、上記問題点に鑑み、
出入口部とスペーサとが気密洩れなく良好にろう付けで
きるように図った熱交換器を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係る熱交換器は、2枚の成形プレートを
接合して成るチューブエレメントのタンクに突出して設
けられる出入口部を形成する湾状突起の一方を切削して
該出入口部の先端に段差を形成し、この切削した部位と
該出入口部に挿入されるパイプ接続用のスペーサによっ
て形成される段差部分に半円筒状のろう材を外嵌してス
ペーサを出入口部に一体にろう付けするようにしたもの
である。
【0007】
【作用】したがって、段差部分に外嵌した半円筒状のろ
う材が溶融すれば、この融けたろう材が出入口部の接合
部の隙間内に流れ込み、その隙間を良好に埋めてろう接
がなされる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
【0009】図1において、熱交換器は、炉中ろう付け
前の状態を示しており、チューブエレメント1a,1b
間にフィン2を介挿すると共に、積層途中に配されたチ
ューブエレメント1b,1bに熱交換媒体の出入口部と
なる出入口部3,3が突出形成され、この出入口部3,
3に熱交換媒体の出入口パイプ5を接続するためのスペ
ーサ6,6が挿入されており、これらは積層方向を上下
にして配置され、炉中でろう付けされて一体に組付けら
れるようになっている。
【0010】チューブエレメント1a,1bは、略矩形
状のもので、下記する成形プレート10a,10bを2
枚最中合わせに接合して構成される。
【0011】成形プレート10a,10bは、例えばア
ルミニウム若しくはアルミニウム合金等に、片面又は両
面にろう材がクラッドされて成り、プレス成形されるも
ので、長手方向の一端側にタンク形成用膨出部11,1
2が膨出形成され、該タンク形成用膨出部11,12の
間から他端側に向けて突条13が延設されていると共
に、該突条13の周縁に前記タンク形成用膨出部11,
12に通じる略U字状の熱交換媒体通路形成用膨出部1
4が膨出形成されている。また、この成形プレート10
a,10bの他端側には、チューブエレメント間の間隙
の距離を規定するチューブエレメント突当部15が外方
に向けて突出形成されていると共に、成形プレート10
a,10bの周縁には、この2枚を接合してろう付けす
るためのろう付け代16が形成されている。
【0012】なお、熱交換媒体の出入口を構成するため
の成形プレート10bのタンク形成用膨出部11,12
の側方には、該タンク形成用膨出部11,12に通じる
湾状突起17,17が突出形成されており、該湾状突起
17,17の接合によって後述する出入口パイプ5が接
続される出入口部3が構成されるようになっている。
【0013】上記構成の成形プレート10a,10bを
個々に2枚最中合わせに接合することでチューブエレメ
ント1a,1bが構成され、その一端側では相対するタ
ンク形成用膨出部11,12から一対のタンク18,1
9が構成され、内部では相対する熱交換媒体通路形成用
膨出部14から略U字状の熱交換媒体通路22が構成さ
れ、前記タンク18,19は熱交換媒体通路22を介し
て連通するようになっている。
【0014】そしてこのチューブエレメント1a,1b
は、チューブエレメント1aを主体に積層され、その積
層途中に2枚のチューブエレメント1bを配するように
なっており、両端のタンク18,19及びチューブエレ
メント突当部15を隣接する同士で当接して複数段積層
され、当接されたタンク同士は、各タンク形成用膨出部
11,12に形成されたタンク連通孔20,21を介し
て連通するようになっている。
【0015】なお、積層された中央の一方のチューブエ
レメント1aであって、その一方のタンク形成用膨出部
(図示前方)にはタンク連通孔が形成されておらず、図
示前方のタンク18の連通は中央で仕切られて2分され
る。その結果、積層された熱交換器は中央で2分され、
左側ブロックと右側ブロックとに分割される。
【0016】上記構成の熱交換器は、例えば図示左方の
出入口パイプ5からそれに連通の左側ブロックのタンク
群(図示前方左側のタンク18の連通によって構成)に
流入された熱交換媒体が、左側ブロックの各チューブエ
レメント1a,1bの熱交換媒体通路22内を流れ、通
路タンク群(図示後方の全てのタンク19の連通によっ
て構成)内を平行移動し、そこから右側ブロックのタン
ク群(図示前方右側のタンク18の連通によって構成)
に集められ、図示右方の出入口パイプ5から排出される
(又は逆の経路を辿る)、所謂4パスのフローパターン
が構成されているものである。
【0017】次に、図2乃至図6を参照して本考案の特
徴点となる出入口部3近傍の構造を解説する。
【0018】出入口部3は、タンク18の一端側に突出
して設けられており、半円筒状の湾状突起17,17を
接合して略円筒状に構成され、円形に開口する挿入口2
5内に下記するスペーサ6の挿入部6aを挿入するよう
になっている。そしてこの出入口部3を形成する湾状突
起17の一方は、所定の長さ切削され、出入口部3の先
端に段差が形成されるようになっている(図2乃至図5
参照)。この段差は、該出入口部3に挿入されるスペー
サ6の挿入部6aとによって段差部分4を構成し、この
段差部分4に下記する半円筒状のろう材4を外嵌するよ
うになっている。
【0019】スペーサ6は、出入口パイプ5を溶接する
ために上記出入口部3との間に介挿されるもので、外面
にろう材がクラッドされており、出入口部3内に挿入さ
れる小径の挿入部6aと出入口パイプ5を挿入するため
の大径のパイプ挿入口6bとから構成されている。
【0020】半円筒状のろう材7は、出入口部3とスペ
ーサ6の挿入部6aとの間に生じる間隙を埋めるための
もので、断面矩形状の半円筒状に形成されている。そし
てこの半円筒状のろう材7は、段差部分4に面接触にて
外嵌(載置)され、固定されている。
【0021】次に、上記構成における出入口部3とスペ
ーサ6との接続構造の作用について述べる。
【0022】熱交換器の炉中ろう付けは、前述したよう
にチューブエレメントの積層方向を上下にして配置され
て行われるから、熱交換器は縦置きになり、図4及び図
5に示されるように出入口部3の接合部は横方向を向
く。そして、出入口部3の接合部とスペーサ6との間に
は、R状の隙間Aが生じる。そしてこの際、出入口部3
とスペーサ6とによって形成の段差部分4は図4および
図5に示すように上方に位置し、この部分に半円筒状の
ろう材7が外嵌固定されている。
【0023】この状態にあって炉中で高熱が付与される
と、スペーサ6の温度上昇に伴ってこれに外嵌されたリ
ング状のろう材7も温度が上昇していき、融点に達する
と溶解して出入口部3とスペーサ6との間に流れ込んで
いく。この融けて流れ込んでいくろう材は、出入口部3
とスペーサ6との間のR状の隙間A内に効果的に流れ込
むから、出入口部3とスペーサ6との間の隙間は洩れな
く気密性良くろう接されることになる。なお、当然なが
ら、成形プレート10a,10bの表面のろう材及びス
ペーサ6のろう材も溶解し、出入口部3とスペーサ6と
ろう接に供されると共に、前記半円筒状のろう材7と混
合されて共にR状隙間Aを埋める作用も行われる。
【0024】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
出入口部の段差とスペーサとによって形成の段差部分に
半円筒状のろう材を外嵌固定し、ろう付けを行うように
したので、出入口部とスペーサとの間の隙間に融けたろ
う材を良好に流し込むことができ、極めて効果的に出入
口部の接合部分のろう付けを気密性良く行うことができ
るものである。また、融けたろう材は出入口部とスペー
サとの間の全ての隙間に行き渡るので、出入口部の接合
部分に限らず、出入口部とスペーサとの間全体の気密性
を向上を期することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱交換器の斜視図である。
【図2】要部の分解斜視図である。
【図3】要部の断面図である。
【図4及び図5】ろう付け時の出入口部の方向を異にす
る説明する図である。
【図6】半円筒状のろう材の正面図である。
【符号の説明】
1a,1b チューブエレメント 2 フィン 3 出入口部 4 段差部分 5 出入口パイプ 6 スペーサ 7 半円筒状のろう材 10a,10b 成形プレート 17 湾状突起 18,19 タンク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の成形プレートを接合して成るチュ
    ーブエレメントのタンクに突出して設けられる出入口部
    を形成する湾状突起の一方を切削して該出入口部の先端
    に段差を形成し、 この切削した部位と該出入口部に挿入されるパイプ接続
    用のスペーサによって形成される段差部分に半円筒状の
    ろう材を外嵌してスペーサを出入口部に一体にろう付け
    するようにしたことを特徴とする熱交換器。
JP7294192U 1992-09-25 1992-09-25 熱交換器 Expired - Lifetime JP2548466Y2 (ja)

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JPH0630685U JPH0630685U (ja) 1994-04-22
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KR100531017B1 (ko) * 1998-12-31 2006-01-27 한라공조주식회사 열교환 유동 플레이트의 메니폴드 접합용 브레이징재 및열교환 유동 플레이트의 메니폴드 접합방법

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