JPH0966359A - 熱交換器の成形方法 - Google Patents

熱交換器の成形方法

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JPH0966359A
JPH0966359A JP24684095A JP24684095A JPH0966359A JP H0966359 A JPH0966359 A JP H0966359A JP 24684095 A JP24684095 A JP 24684095A JP 24684095 A JP24684095 A JP 24684095A JP H0966359 A JPH0966359 A JP H0966359A
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JP
Japan
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heat exchangers
jig
tank
heat exchanger
brazing
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Application number
JP24684095A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Nishishita
邦彦 西下
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Publication of JPH0966359A publication Critical patent/JPH0966359A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つ以上の熱交換器を一体に組付けて炉中ろ
う付けを行うことのできる熱交換器の成形方法を提供す
る。 【解決手段】 請求項1記載の発明は、炉中ろう付け
にて熱交換器を成形する方法において、複数の熱交換器
を中間治具を介して組み付け、この状態を保持すべく全
体を固定治具にて固定し、しかる後に炉中ろう付するこ
とを特徴としたものである。また、請求項2記載の発明
は、炉中ろう付けにて熱交換器を成形する方法におい
て、熱交換器の端部をベア材として複数の熱交換器を前
記端部どうしで突き合わせ、この状態を保持すべく全体
を固定治具にて固定し、しかる後に炉中ろう付すること
を特徴としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用や住設用
等に用いられるエバポレータやヒータコア、パラレルフ
ロー型コンデンサ、パラレルフロー型ラジエター等の成
形方法に関し、特に複数の熱交換器をチューブの羅列方
向に治具で固定し、同時に複数の熱交換器を炉中ろう付
けする熱交換器の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、実公平2−2797
3号公報(引例1)には、発熱体が取付られる金属基板
と、この金属基板上の立設された金属フィンと、この金
属フィンの上面を覆うと共に突部が形成された金属保護
板とからなる熱交換器を、複数個積層してろう付けする
ことが開示されている。これにより、この引例1は、こ
の金属保護板に形成された突起によって、一方の組立体
の保護板と他方の組立体の基板との間の溶けたろうの毛
細管現象が生じないために、積層した組立体同士の固着
を防止できるという作用を有する。
【0003】また、特開昭50−128652号公報
(引例2)には、ろう付けしたくない部分、いわゆる非
ろう付け部位に剥離剤を塗布することが開示されてい
る。これによって、この引例2においては、炉中ろう付
けする場合、非ろう付け部に剥離剤を被覆してから行う
ために、ろう材の流れによって不必要な箇所がろう付け
されることを防止できるという作用を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、引例1
は、積層される組立体同士の当接部分に突起を形成して
組立体同士の溶着を防止をするようにしているために、
積層型の熱交換器においてはその熱交換器の端部を形成
するサイドプレートに突起を形成しなければならず、そ
れによって作業工数が増えるという問題点が生じると共
に、通常の積層型熱交換器のろう付け時には治具によっ
て熱交換器を固定する必要があることから、この当接面
の突起及びこの突起が当接する面に変形が生じるという
問題点を有する。
【0005】また、引例2は、非ろう付け部に剥離剤を
被覆して炉中ろう付けするようにすることから、積み重
ねる熱交換器同士の当接面に剥離剤を被覆する作業が必
要となるために、作業工数が増えるという問題点が生じ
る。また、熱交換器によってはサイドプレートをろう材
がクラッドされたアルミプレートによって形成する場合
があり、この場合、剥離剤がろう材の上に被覆されるこ
ととなるために、剥離剤がろう材の溶解と共に剥がれて
当接部分が溶着してしまうという不具合が考えられる。
【0006】以上のことから、従来の技術では、多種に
わたる2つ以上の熱交換器を一体に組付けして炉中ろう
付けするには、多くの問題点を有することがわかる。そ
こで、本発明は、2つ以上の熱交換器を一体に組付けて
炉中ろう付けを行うことのできる熱交換器の成形方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明のうちで請求項1記載の発明は、炉中ろう
付けにて熱交換器を成形する方法において、複数の熱交
換器を中間治具を介して組み付け、この状態を保持すべ
く全体を固定治具にて固定し、しかる後に炉中ろう付す
ることを特徴としたものである。
【0008】したがって、請求項1記載の発明において
は、複数の熱交換器を中間治具を介して積み重ねて組付
け、この状態で固定して、炉中ろう付けするようにした
ことによって、熱交換器同士の溶着を防止できるもので
ある。
【0009】また、この中間治具を使用することによっ
て、熱交換器の区別を明確にすることができるようにな
り、また熱交換器間の分かれ目がハッキリとするため
に、組付け状態を容易にチェックすることができる。
【0010】さらに、前記中間治具は、熱交換器のチュ
ーブエレメント及びフィンを溶着するためのろう材(ア
ルミ合金)が溶着しない材質、例えばステンレス鋼によ
って形成されるものである。これによって、中間治具と
当接する熱交換器の当接面にろう材が被覆されていて
も、この中間治具により熱交換器同士の溶着を防止でき
る。
【0011】また、請求項2記載の発明は、炉中ろう付
けにて熱交換器を成形する方法において、熱交換器の端
部をベア材として複数の熱交換器を前記端部どうしで突
き合わせ、この状態を保持すべく全体を固定治具にて固
定し、しかる後に炉中ろう付することを特徴としたもの
である。
【0012】したがって、請求項2記載の発明において
は、複数の熱交換器を積み重ねて組付けした時に、お互
いの熱交換器の当接面となる端部をろう材を有しないベ
ア材で形成したことによって熱交換器同士の溶着を防止
できるものである。
【0013】また、熱交換器同士の端面をベア材とした
ことによって、請求項1記載の中間治具が不要となると
いう利点を有する。
【0014】前記請求項1及び2記載の発明において、
前記熱交換器は、積層型の熱交換器で、例えば、車両用
や住設用等に用いられるエバポレータやヒータコア、パ
ラレルフロー型コンデンサ、パラレルフロー型ラジエタ
ー等であり、熱交換媒体が通過する複数のチューブエレ
メントと、このチューブエレメントの間に介在されるフ
ィンとを有し、このチューブエレメント及びフィンが積
層されて形成されたコアの両側にはサイドプレートが配
されているものである。尚、チューブエレメント及びフ
ィンは、両面若しくは片面にろう材がクラッドされたア
ルミニウム若しくはアルミニウム合金からなるプレート
から形成され、ろう付け時にはこのろう材が溶けて当接
面を接着するものである。
【0015】さらにまた、請求項1及び2記載の発明に
おいて、前記固定治具は、積み重ねられた2つ以上の熱
交換器を両側から積層方向に挟持するための一対のサイ
ド治具と、この一対のサイド治具を橋架して積み重ねら
れた熱交換器を固定する係止治具とからなる。この固定
治具も、前記中間治具と同じ材料にて形成することが好
ましい。
【0016】また、請求項1及び2記載の発明におい
て、積み重ねられる熱交換器は、同種のものにかぎら
ず、異種のものを複数積み重ねて一体に組付け、その後
炉中ろう付けしてもよいものである。これによって、多
種の熱交換器を一度にろう付けすることができる。
【0017】さらに、前記熱交換器の積み重ねる方向
は、熱交換器のチューブエレメント及びフィンの積層方
向と同一である。これによって、組付け方向が一方向と
なるために、固定治具を一方向に設けるだけで済む。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0019】図1は、車両用空調装置のエバポレータと
して使用される積層型熱交換器(以下、熱交換器とい
う)10,20を中間治具1を使用して一体に2つ組付
けた状態を示したものである。
【0020】この一方の熱交換器10は、チューブエレ
メント11,12,13,14と、フィン15と、サイ
ドプレート16によって構成される。
【0021】前記チューブエレメント11は、ろう材が
クラッドされた2枚の成形プレートを対面接合して形成
するもので、その一方の側に形成される一対のタンク1
7と、このタンク17から延出する媒体通路18とによ
って構成される。尚、この媒体通路18は、一対のタン
ク17の一方と他方とをU字状に折り返して連通する。
また、タンク17はチューブエレメントの積層方向の両
側に連通孔(図示しない)を有し、積層時に隣のタンク
17と連通してタンク群30を構成する。尚、前記ろう
材はアルミニウム合金からなるもので、芯材となるアル
ミニウム若しくはアルミニウム合金よりも融点が低いも
のが使用される。
【0022】また、チューブエレメント12は、前記チ
ューブエレメント11と同様の構成であるが、一方のタ
ンク17(出入口部が形成される側のタンク)の一方の
連通孔が閉鎖されているもので、熱交換器の積層方向の
略中央に配され、出入口部が形成される側のタンク群3
0を入口側と出口側に分離する役目を行っている。
【0023】さらに、チューブエレメント13は、前記
チューブエレメント11の構成に、さらにタンク17か
ら側方に突出する出入口部13aが形成されたもので、
前記チューブエレメント12によって2つに仕切られた
入口側と出口側の各々のタンク群の中央に配されて媒体
入口若しくは媒体出口を形成する。これによって、4パ
スの熱交換媒体の流れを構成することができる。
【0024】さらにまた、チューブエレメント14は、
積層されるチューブエレメントの両側に配されるもの
で、前記チューブエレメント11の半分の形状(一つの
成形プレート)であり、その開放面を平プレートによっ
て閉塞された構成となっている。
【0025】また、フィン15は前記媒体通路18の間
及び該媒体通路18と熱交換器の両側に配されるサイド
プレート16との間に配されるもので、フィン15の図
面下方端部は前記タンク14によって、フィン15の図
面上方端部はチューブエレメント11,12,13,1
4の端部に屈曲形成された折り曲げ部19によって保持
される。
【0026】この一方の熱交換器20は、チューブエレ
メント21,22,23,24と、フィン25と、サイ
ドプレート26によって構成される。
【0027】前記チューブエレメント21は、ろう材が
クラッドされた2枚の成形プレートを対面接合して形成
するもので、その一方の側に形成される一対のタンク2
7と、このタンク27から延出する媒体通路28とによ
って構成される。尚、この媒体通路28は、一対のタン
ク27の一方と他方とをU字状に折り返して連通する。
また、タンク27はチューブエレメントの積層方向の両
側に連通孔(図示しない)を有し、隣合うタンクと連通
してタンク群40を構成する。尚、前記ろう材はアルミ
ニウム合金からなるもので、芯材となるアルミニウム若
しくはアルミニウム合金よりも融点が低いものが使用さ
れる。
【0028】また、チューブエレメント22は、前記チ
ューブエレメント21と同様の構成であるが、一方のタ
ンク27(出入口部が形成される側のタンク)の一方の
連通孔が閉鎖されているもので、熱交換器の積層方向の
略中央に配され、出入口部が形成される側のタンク群4
0を入口側と出口側に分離する役目を行っている。
【0029】さらに、チューブエレメント23は、前記
チューブエレメント21の構成に、さらにタンク27か
ら側方に突出する出入口部23aが形成されたもので、
前記チューブエレメント22によって2つに仕切られた
入口側と出口側の各々のタンク群の中央に配されて媒体
入口若しくは媒体出口を形成する。これによって、4パ
スの熱交換媒体の流れを構成することができる。
【0030】さらにまた、チューブエレメント24は、
積層されるチューブエレメントの両側に配されるもの
で、前記チューブエレメント21の半分の形状(一つの
成形プレート)であり、その開放面を平プレートによっ
て閉塞された構成となっている。
【0031】また、フィン25は前記媒体通路28の間
及び該媒体通路28と熱交換器の両側に配されるサイド
プレート26との間に配されるもので、フィン25の図
面下方端部は前記タンク24によって、フィン25の図
面上方端部はチューブエレメント21,22,23,2
4の端部に屈曲形成された折り曲げ部29によって保持
される。
【0032】以上の構成の熱交換器10及び熱交換器2
0を一体に組付ける場合、図1、図2及び図3に示すよ
うに、前記熱交換器10及び熱交換器20の間に中間治
具1を介在させ、固定治具によって固定するものであ
る。具体的には、固定治具は、サイド治具2,3と係止
治具4,4とによって構成され、先ずサイド治具2,3
を前記熱交換器10及び20を積層方向の両側に配した
後、このサイド治具2,3を橋架するように係止治具
(クランプ)4によって挟み込み、前記熱交換器10及
び熱交換器20を積層方向に固定するものである。
【0033】尚、前記中間治具1は、その両端が各々の
熱交換器端部の形状に沿って形成されるもので、図1に
示す熱交換器10,20においてはタンク17,27が
積層されて形成されたタンク部30,40の積層方向の
幅が、前記フィン15,25と媒体通路18,28とに
よって構成される熱交換部31,41の幅よりも狭くな
っているため、この中間治具1のタンク部の間に配され
る部分(ブロック部1a)は、タンク部30,40の端
部に当接するように所定の幅に形成され、前記熱交換部
31,41の間に配される部分(プレート部1b)はブ
ロック部1aから延出して形成される。
【0034】また、サイド治具2,3は、熱交換器と当
接する端部がその熱交換器端部の形状に沿って形成され
るもので、図1で示すサイド治具は、タンクと当接する
延出部(2a,3a)はタンク側に所定の幅で延設さ
れ、前記熱交換部31,41側に当接するプレート部2
b,3bはタンクと当接する延出部2a,3aから延出
して形成されている。
【0035】さらに、係止治具(クランプ)4は、所定
の幅で前記サイド部材2,3を押さえるアーム4a,4
aとこのアーム4a,4aを連設する橋架部4bとによ
ってコの字状に形成されるものである。このクランプ4
と前記サイド治具2,3によって固定治具が構成され、
熱交換器10,20はこの固定軸によって積層方向に挟
持されて組付けられ、炉中においてろう付けされるもの
である。
【0036】前記中間治具1及び固定治具2,3,4
は、ろう材と接着しない材料で形成されるもので、具体
的には、前記熱交換器の接着に使用されるろう材がアル
ミ合金であるために、ステンレス鋼によって形成され
る。これによって、熱交換器10,20同士の溶着を防
止できる。
【0037】これによって、熱交換器10,20を中間
治具1を介して複数積層し、固定治具2,3,4で固定
して炉中ろう付けすることができ、一体に複数の熱交換
器をろう付けすることができるものである。
【0038】図4は、車両用空調装置のエバポレータと
して使用される熱交換器50,60を中間治具を使用し
ないで一体に2つ組付けた状態を示したものである。
【0039】この一方の熱交換器50は、チューブエレ
メント51,52,53,54と、フィン55と、サイ
ドプレート56によって構成される。
【0040】前記チューブエレメント51は、ろう材が
クラッドされた2枚の成形プレートを対面接合して形成
するもので、その一方の側に形成される一対のタンク5
7と、このタンク57から延出する媒体通路58とによ
って構成される。尚、この媒体通路58は、一対のタン
ク57の一方と他方とをU字状に折り返して連通する。
また、タンク57はチューブエレメントの積層方向の両
側に連通孔(図示しない)を有し、積層時に隣のタンク
57と連通してタンク群33を構成する。尚、前記ろう
材はアルミニウム合金からなるもので、芯材となるアル
ミニウム若しくはアルミニウム合金よりも融点が低いも
のが使用される。
【0041】また、チューブエレメント52は、前記チ
ューブエレメント51と同様の構成であるが、一方のタ
ンク57(出入口部が形成される側のタンク)の一方の
連通孔が閉鎖されているもので、熱交換器の積層方向の
略中央に配され、出入口部が形成される側のタンク群3
3を入口側と出口側に分離する役目を行っている。
【0042】さらに、チューブエレメント53は、前記
チューブエレメント51の構成に、さらにタンク57か
ら側方に突出する出入口部53aが形成されたもので、
前記チューブエレメント52によって2つに仕切られた
入口側と出口側の各々のタンク群の中央に配されて媒体
入口若しくは媒体出口を形成する。これによって、4パ
スの熱交換媒体の流れを構成することができる。
【0043】さらにまた、チューブエレメント54は、
積層されるチューブエレメントの両側に配されるもの
で、前記チューブエレメント51の半分の形状(一つの
成形プレート)であり、その開放面を平プレートによっ
て閉塞された構成となっている。
【0044】また、フィン55は前記媒体通路58の間
及び該媒体通路58と熱交換器の両側に配されるサイド
プレート56との間に配されるもので、フィン55の図
面下方端部は前記タンク54によって、フィン55の図
面上方端部はチューブエレメント51,52,53,5
4の端部に屈曲形成された折り曲げ部59によって保持
される。
【0045】また、もう一方の熱交換器60は、チュー
ブエレメント61,62,63,64と、フィン65
と、サイドプレート66によって構成される。
【0046】前記チューブエレメント61は、ろう材が
クラッドされた2枚の成形プレートを対面接合して形成
するもので、その一方の側に形成される一対のタンク6
7と、このタンク67から延出する媒体通路68とによ
って構成される。尚、この媒体通路68は、一対のタン
ク67の一方と他方とをU字状に折り返して連通する。
また、タンク67はチューブエレメントの積層方向の両
側に連通孔(図示しない)を有し、積層時に隣のタンク
67と連通してタンク群43を構成する。尚、前記ろう
材はアルミニウム合金からなるもので、芯材となるアル
ミニウム若しくはアルミニウム合金よりも融点が低いも
のが使用される。
【0047】また、チューブエレメント62は、前記チ
ューブエレメント61と同様の構成であるが、一方のタ
ンク67(出入口部が形成される側のタンク)の一方の
連通孔が閉鎖されているもので、熱交換器の積層方向の
略中央に配され、出入口部が形成される側のタンク群を
入口側と出口側に分離する役目を行っている。
【0048】さらに、チューブエレメント63は、前記
チューブエレメント61の構成に、さらにタンク67か
ら側方に突出する出入口部63aが形成されたもので、
前記チューブエレメント62によって2つに仕切られた
入口側と出口側の各々のタンク群の中央に配されて媒体
入口若しくは媒体出口を形成する。これによって、4パ
スの熱交換媒体の流れを構成することができる。
【0049】さらにまた、チューブエレメント64は、
積層されるチューブエレメントの両側に配されるもの
で、前記チューブエレメント61の半分の形状(一つの
成形プレート)であり、その開放面を平プレートによっ
て閉塞された構成となっている。
【0050】また、フィン65は前記媒体通路68の間
及び該媒体通路68と熱交換器の両側に配されるサイド
プレート66との間に配されるもので、フィン65の図
面下方端部は前記タンク64によって、フィン65の図
面上方端部はチューブエレメント61,62,63,6
4の端部に屈曲形成された折り曲げ部69によって保持
される。
【0051】以上の構成の熱交換器50,60を一体に
2つ組付ける場合、この実施の形態においては中間治具
を使用しないことから、2つの熱交換器50,60の当
接面となるサイドプレート56,66を、ろう材が片面
にクラッドされた片面クラッド材にて形成することによ
って、熱交換器のフィン55,65と当接する面にはろ
う材があり、2つの熱交換器50,60が当接する面は
ろう材のないベア面となることから、熱交換器同士の溶
着を防止できる。
【0052】これによって、2つの熱交換器50,60
を固定治具2,3,4にて固定することによって、炉中
にて一度に2つの熱交換器のろう付けを行うことができ
るものである。このように、この実施の形態においては
2つの熱交換器について説明したが、同様に積層するこ
とによって複数の熱交換器を一度にろう付けすることが
可能となる。
【0053】図5に示すものは、図4で示す熱交換器5
0のタンク群33と熱交換器60のタンク群43との間
に生じる空間により、タンク部分のろう付けが不十分と
なることを回避するために、2つの熱交換器70,80
の当接側に位置するフィン72,82及びこのフィン7
2,82を保持するサイドプレート71,81をタンク
部分まで延出させ、タンク部分の固定を行うようにした
ものである。これによって、タンク群34,44は積層
方向両側から内方へ向けて固定治具2,3,4によって
中間治具1を使わなくても充分固定されるため、ろう付
け不良を回避できる。また、この実施の形態において
は、2つの熱交換器70,80の積層のみを考慮したた
めに、接合部分のみタンク側に延出するようにしたが、
両側のフィン及びサイドプレートをタンク側に延出され
た場合には、複数の積層が可能となるものである。
【0054】この実施の形態においても、中間治具1を
使用しないことから、サイドプレート71,81は片面
クラッド材によって形成し、2つの熱交換器70,80
の当接面であるサイドプレート71,81の外側面はろ
う材のないベア面とするものである。
【0055】図6で示す実施の形態は、2つに熱交換器
73,83の当接面にあたる部分を、前記チューブプレ
ート54,64と同様のチューブプレート74,84と
し、特にフィン及びこのフィンを包むサイドプレートを
この当接部分に関して形成しないようにしたものであ
る。これによって、固定治具2,3,4により固定をさ
らに確実なものとすることができる。
【0056】このため、この当接面のチューブエレメン
ト74,84を形成する成形プレートの開放面を閉塞す
るプレート75,85は片面クラッド材にて形成され、
2つの熱交換器73,83の当接する部分、つまり前記
プレート75,85の外側面はろう材のないベア面とな
る。これによって、2つの熱交換器73,83の溶着を
防止する。
【0057】図7で示す実施の形態は、タンク92から
側方に延出する出入口部91が形成された熱交換器90
と、一方のサイドプレート101側に出入口部102が
形成された熱交換器100とを一体に組付けたものであ
る。
【0058】一方の熱交換器90は、出入口部91が形
成されたチューブエレメント94と、一方の連通孔が閉
塞されたチューブエレメント95と、成形プレート96
aと平プレート93によって形成されたチューブエレメ
ント96とを適宜積層して形成されている。
【0059】また、もう一方の熱交換器100は、両側
に連通孔が形成されたタンクを有するチューブエレメン
ト104と、一方の連通孔が閉鎖されたタンクを有する
チューブエレメント105と、一対のタンクの間で連通
パイプを介して前記出入口部102の一方と連通するチ
ューブエレメント109とを適宜積層して形成され、出
入口部102が形成される側にチューブエレメント10
7はサイドプレート101に形成された冷媒通路108
を介して前記出入口部102の他方と連通する。これに
よって、熱交換媒体の4パスを形成している。
【0060】この2つの熱交換90,100を一体に2
つ組付けするために、固定治具は、熱交換器90の一方
の側面に配されるサイド治具2(延出部2aを有する)
と、前記熱交換器100の出入口部102が形成された
側に配される分割された2つのサイド治具3b,3c
と、クランプ4,4によって構成される。前記熱交換器
100の出入口部102が形成される側に配される2つ
のサイド治具の内の一つのサイド治具3bは、前記出入
口部の図面上方に配されて、サイドプレート101を押
さえ、もう一つのサイド治具3cはサイドプレート10
1上に形成された冷媒通路108上に配される。このた
め、一方のクランプ4は、前記サイド治具3bとサイド
治具2を橋架し、他方のクランプ4は、前記サイド治具
3cとサイド治具2を橋架することによって、2つの熱
交換器90,100を挟持固定して組付けが完了する。
これによって、2つの熱交換器90,100を一度に炉
中ろう付けすることができるものである。
【0061】図8は、タンク別体エバポレータ若しくは
タンク別体ヒータコアである熱交換器110,120を
2つ組付けた状態を示したものである。
【0062】この一方の熱交換器110は、U字通路を
有するチューブエレメント111とフィン112とが交
互に積層され、両サイドにサイドプレート117を配し
て形成されたコア113を有し、前記チューブエレメン
ト111の出入口部が挿通されるエンドプレート114
と、このエンドプレート114に装着されて前記チュー
ブエレメント111の出入口部の一方と連通する入口側
と前記チューブエレメント111の出入口部の他方と連
通する出口側の2つの室を有するタンク115とを有す
るものである。また、タンク115には、前記入口側の
室と連通する入口パイプ116aと出口側の室と連通す
る出口パイプ116bが取付られている。
【0063】また、もう一方の熱交換器120は、U字
通路を有するチューブエレメント121とフィン122
とが交互に積層され、両サイドにサイドプレート127
を配して形成されたコア123を有し、前記チューブエ
レメント121の出入口部が挿通されるエンドプレート
124と、このエンドプレート124に装着されて前記
チューブエレメント121の出入口部の一方と連通する
入口側と前記チューブエレメント121の出入口部の他
方と連通する出口側の2つの室を有するタンク125と
を有するものである。また、タンク125には、前記入
口側の室と連通する入口パイプ126aと出口側の室と
連通する出口パイプ126bが取付られている。
【0064】以上の構成の2つの熱交換器110及び1
20を一体に組付ける場合、前記コア113と123と
の間に中間治具1cを介在させる。この中間治具1は、
この熱交換器110及び120の端部が平坦であること
から両面が平坦なプレート状に形成されている。さら
に、サイド治具2,3によって2つの熱交換器を両サイ
ドから挟持し、クランプ4,4でこのサイド治具2,3
を橋架して固定する。また、このサイド治具2,3も、
熱交換器の端部が平坦であることから、延出部は形成さ
れていない。これによって、一度に2つの熱交換器11
0,120を炉中ろう付けできるものである。尚、この
実施の形態においては、2つの熱交換器を一体に組付け
たものを説明したが、複数の熱交換器を中間治具を介し
て積層することによって、複数の熱交換器を一体に組付
けることができるものである。また、中間治具を使用せ
ずに当接面となるサイドプレート117,127を片面
クラッド材により形成し、当接面をベア面とすることに
よっても、前述と同様に実施することができるものであ
る。
【0065】図9は、コンデンサ若しくはラジエターと
して使用される熱交換器130,140を一体に2つ組
付けた状態を示したものである。
【0066】この一方の熱交換器130は、両端に開口
部を有するチューブエレメント131と、フィン132
を交互に積層し、両サイドにサイドプレート135,1
36を配して形成したコア138を有し、チューブエレ
メント131の両端に前記チューブの両端の開口部を挿
着するヘッダーパイプ133,134を有している。ま
た、ヘッダパイプ133,134はキャップ137によ
ってその両端が閉塞されてタンクを形成する。これによ
って、一方のヘッダパイプ133に流れ込んだ熱交換媒
体は、チューブエレメント131を通過して他方のヘッ
ダパイプ134に到り、この途中で熱交換が行われるも
のである。
【0067】また、もう一方の熱交換140は、両端に
開口部を有するチューブエレメント141と、フィン1
42を交互に積層し、両サイドにサイドプレート14
5,146を配して形成したコア148を有し、チュー
ブエレメント141の両端に前記チューブの両端の開口
部を挿着するヘッダーパイプ143,144を有してい
る。また、ヘッダパイプ143,144はキャップ14
7によってその両端が閉塞されてタンクを形成する。こ
れによって、一方のヘッダパイプ143に流れ込んだ熱
交換媒体は、チューブエレメント141を通過して他方
のヘッダパイプ144に到り、この途中で熱交換を行う
ものである。
【0068】以上の構成の熱交換器130,140は、
中間治具1を介して積層され、両サイドにサイド治具
2,3が配されると共に、クランプ4,4でサイド治具
2,3を橋架して固定し、炉中ろう付けされるものであ
る。この中間治具1及びサイド治具2,3は前述のもの
と同様の材料で形成されるものである。また、この実施
の形態においては、2つの熱交換器を積層したが、中間
治具1を介在させて積層することで、複数の熱交換器を
一体に組付けることができるものである。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、中間治具を介在させて複数の熱交換
器を積層し、固定治具によって一体に組付けしてろう付
けすることができ、また請求項2記載の発明は積層する
複数の熱交換器の当接面をろう材のないベア面とし、積
層した熱交換器を固定治具によって一体に組付けしてろ
う付けすることができるために、組付け工数、炉中ろう
付け工数を減少させることができるという効果がある。
【0070】また、請求項1記載の発明は、中間治具を
使用することによって、複数の熱交換器の区別を明確に
することができるために、組付け状態が正しいかのチェ
ックを容易に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る実施の形態の一例で
あって、中間治具を介在させて2つの同型のタンク一体
型の熱交換器を一体に組付けた状態を示した正面図であ
る。
【図2】中間治具及びサイド治具を説明する概略斜視図
である。
【図3】固定治具によって固定された状態を説明する概
略斜視図である。
【図4】請求項2記載の発明に係る実施の形態の一例で
あって、2つの同型のタンク一体型の熱交換器を一体に
組付けた状態を示した正面図である。
【図5】請求項2記載の発明に係る実施の形態の他の一
例であって、2つの同型のタンク一体型の熱交換器を一
体に組付けた状態を示した正面図である。
【図6】請求項2記載の発明に係る実施の形態の他の一
例であって、2つの同型のタンク一体型の熱交換器を一
体に組付けた状態を示した正面図である。
【図7】請求項2記載の発明に係る実施の形態の他の一
例であって、2つの異型のタンク一体型の熱交換器を一
体に組付けた状態を示した正面図である。
【図8】請求項1記載の発明に係る実施の形態の一例で
あって、2つのタンク別体型の熱交換器を一体に組付け
た状態を示した正面図である。
【図9】請求項1記載の発明に係る実施の形態の一例で
あって、両側にヘッダパイプを有するタイプの熱交換器
を2つ一体に組付けた状態を示した正面図である。
【符号の説明】
1 中間治具 2,3 サイド治具 4 係止治具(クランプ) 10,20,50,60,70,73,80,83,9
0,100,110,120,130,140 熱交換

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉中ろう付けにて熱交換器を成形する方
    法において、複数の熱交換器を中間治具を介して組み付
    け、この状態を保持すべく全体を固定治具にて固定し、
    しかる後に炉中ろう付することを特徴とする熱交換器の
    成形方法。
  2. 【請求項2】 炉中ろう付けにて熱交換器を成形する方
    法において、熱交換器の端部をベア材として複数の熱交
    換器を前記端部どうしで突き合わせ、この状態を保持す
    べく全体を固定治具にて固定し、しかる後に炉中ろう付
    することを特徴とする熱交換器の成形方法。
JP24684095A 1995-08-31 1995-08-31 熱交換器の成形方法 Withdrawn JPH0966359A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015049037A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 リンデ アクチエンゲゼルシャフトLinde Aktiengesellschaft 発泡金属により結合される熱交換器ブロックを有するプレート型熱交換器
JP2016535233A (ja) * 2013-08-29 2016-11-10 リンデ アクチエンゲゼルシャフトLinde Aktiengesellschaft はんだが被覆された担体によって接続された複数の熱交換器ブロックを備えたプレート式熱交換器の製造方法
WO2023140204A1 (ja) * 2022-01-24 2023-07-27 サンデン株式会社 熱交換器

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