JP2548291B2 - 可変風量調整装置 - Google Patents

可変風量調整装置

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JP2548291B2 JP63081590A JP8159088A JP2548291B2 JP 2548291 B2 JP2548291 B2 JP 2548291B2 JP 63081590 A JP63081590 A JP 63081590A JP 8159088 A JP8159088 A JP 8159088A JP 2548291 B2 JP2548291 B2 JP 2548291B2
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康 木下
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は給供風量を変化させて室温を制御する可変風
量調整装置の制御に関するものである。
従来の技術 従来の可変風量調整装置及びその制御方式について、
図面を参考に説明する。
第5図は従来の可変風量調整装置(以下VAVと呼ぶ)
の構造図で1は可変風量調整装置本体で、内部にモータ
2で駆動する風量可変部としてのダンパー3を有してい
る。4は前記ダンパー3が風路をしゃ閉したとき風の漏
れを止めるとともに、ダンパー3の当たりとなるストッ
パーである。5は熱源機(図示せず)から前記VAV本体
1まで冷風又は温風を導く吹込み側ダクトで、6は前記
VAV本体1から被空調室7まで冷風又は温風を導く吹き
出し側ダクトで被空調室7側に吹き出し口8を有してい
る。9は前記被空調室7に設けられた室温調整器で、内
部に室温検出器10と、室温設定器11と、冷風,温風の切
換スイッチ12を有している。13はVAV本体1に設けられ
た内部に比較器14、風量可変部制御器15を有するVAV制
御装置で、前記室温検出器10で検出した検出室温T1と室
温設定器11で設定した設定室温T0をとり込み、比較器14
で比較した上で風量可変部制御器15にて前記VAV本体1
内のモータ2を駆動させダンパー3の開度を調整する。
次にその動作について説明する。
前記室温調整器9内の切換スイッチ12を冷風運転側に
した場合、図6のように設定室温T0と検出室温T1の関係
がT1−T0≧1℃の場合ダンパー3の開度は最大となる。
(100%開度)また、T1−T0≦−0.5℃の場合、ダンパー
3の開度は最小(ここでは最大開度の25%)となる。−
0.5℃<T1−T0<1の場合、ダンパー3は、25%〜100%
開度の間で比例制御となる。(従ってT1=T0の場合、ダ
ンパー3の開度は50%) 切換スイッチ12を温風運転側にした場合は、冷風運転
の場合の逆動作となる(詳細の動作説明は省略する)。
このように検出室温T1と設定室温T0の差でもって、VA
V本体1内のダンパー3の開度を変化させることによっ
て被空調室7への供給風量を変化させ、被空調室7内の
室温調整するものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながら以上のような従来の方法では、冷風運転
時、被空調室の室温が設定室温より大幅に下った場合に
おいても、VAV本体内の風量可変部であるダンパーは常
に最低開度(従来例の場合、25%開度)開いているた
め、被空調室に冷風を供給しつづける。そのため被空調
室の室温は大幅に下ったままで部屋の快適性をそこなう
という問題があった。温風運転の場合は、冷風運転の場
合と逆で、室温は大幅に上ったときに、同様の課題が発
生する。
本発明は上記の課題に鑑み、室温が大幅に設定温度か
らずれた場合、VAV本体内の風量可変部を閉じることに
より快適性をそこなわないようにしたものである。
課題を解決するための手段 上述の課題を解決するため本発明では、従来の制御方
式に加えて、冷風運転の場合、設定室温より検出室温が
低めで、比較器の値が所定値をはずれ第2所定値に至っ
た時、また温風運転の場合、設定室温より検出室温が高
めで、比較器の値が所定値をはずれ第2所定値に至った
時、ダンパーを全閉とするようにしたものである。
作用 上記の構成にて冷風運転の場合室温が下がりすぎたと
き、温風の運転の場合、室温が上がりすきたとき、VAV
本体内のダンパーが最小開度から全閉へと変化し、部屋
の過度の冷えすぎや暖まりすぎを防止し、快適性をそこ
なわないようにしたものである。
実 施 例 本発明の一実施例の可変風量調整装置(VAV)につい
て図面を参照して説明する。なお従来例と同一のものは
同一番号を付与して説明する。
第1図は本発明の一実施例のVAVの概念図、第2図は
ブロック図である。1はVAV本体、2は風量可変部であ
るダンパー3を駆動するモータ、4はストッパー、5は
吸込み側ダクト、6は吹き出し側ダクト、7は被空調
室、8は吹き出し口、9は内部に室温検出器10,室温設
定器11,冷風・温風の切換スイッチ12を有する室温調整
器、13は内部に比較器14,風量可変部制御器15を有するV
AV制御装置で、以上のものは従来例と同じなので詳細な
説明は省略する。
次にその動作について説明する。
前記室温調整器9内の切換スイッチ12を冷風運転側に
した場合、第図3及び第図4のように設定室温T0と検出
室温T1の関係が、T1−T0≧所定値A(この実施例では1
℃)の場合、ダンパー3の開度は最大となる(100%開
度)。また、所定値B(この実施例では−0.5℃)<T1
−T0<所定値A(1℃)の場合、ダンパー3は、25%〜
100%開度の間で比例制御(25%開度はこの実施例では
最小開度)、第2所定値C(この実施例では−2℃)<
T1−T0≦所定値B(−0.5℃)の場合、ダンパー3の開
度は25%開度(最小開度)、T1−T0≦第2所定値C(−
2℃)の場合、ダンパー3は全閉となる。
切換スイッチ12を温風運転側にした場合は、冷風運転
の場合と逆動作となる(詳細な動作説明は省略する)。
このように、検出室温T1と設定室温T0の差が所定値の
範囲内の場合は、ダンパー3の開度を変化させることに
よって、被空調室7への供給風量を変化させて、被空調
室7の室温調整を行うが、所定値を超え、冷風運転の場
合、冷えすぎたとき、温風運転の場合暖まりすぎたと
き、ダンパー3を全閉とし、冷えすぎまたは暖まりすぎ
を防止し、被空調室の快適性がそこなわれない。
発明の効果 上述したように、本発明の可変風量調整装置によると
被空調室の冷えすぎや暖まりすぎを防止することができ
被空調室の快適性がそこなわれないという効果があると
ともに、余分な冷暖房を行なわないですむため、省エネ
ルギーがはかれるという効果もあわせてもっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の可変風量調整装置を組込ん
だ空調システムの概念図、第2図は本実施例の制御を示
すブロック図、第3図は設定室温T0と検出室温T1の差T1
−T0とダンパー開度との関係を示すグラフ、第4図は動
作のフローチャート、第5図は従来の可変風量調整装置
を組み込んだ空調システムの概念図、第6図は従来の設
定室温T0と検出室温T1の差T1−T0とダンパー開度との関
係を示すグラフである。 7……被空調室、5,6……ダクト、2……モータ、3…
…ダンパ(風量可変部)、1……可変風量調整装置、10
……室温検出器、T1……検出室温、11……室温設定器、
T0……設定室温、14……比較器、15……風量可変部制御
器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被空調室に冷風又は温風を導くダクトと、
    前記ダクトの途中に設けられ内部にモータにて駆動する
    風量可変部を有する可変風量調整装置と、前記被空調室
    内に、室温を検出する室温検出器と、室温を設定する室
    温設定器とを具備するとともに、前記室温検出器にて検
    出された検出室温と室温設定器にて設定された設定室温
    を比較する比較器と、前記比較器の値により前記風量可
    変部を駆動するモータを制御し、風量可変部の開き開度
    を制御する風量可変部制御器を具備し、前記比較器の値
    が所定値内の場合、あらかじめ設定された全閉以外の最
    小開度と最大開度の間にて風量可変部を制御するととも
    に、冷風運転の場合、設定室温より検出室温が低めで、
    比較器の値が所定値をはずれ第2所定値に至った時、ま
    た、温風運転の場合、設定室温より検出室温が高めで、
    比較器の値が所定値をはずれ第2所定値に至った時、前
    記風量可変部を全閉とすることを特徴とする可変風量調
    整装置。
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