JP2547876Y2 - 大型パネル構造物のパネル接合部の遮音構造 - Google Patents

大型パネル構造物のパネル接合部の遮音構造

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JP2547876Y2
JP2547876Y2 JP1991088527U JP8852791U JP2547876Y2 JP 2547876 Y2 JP2547876 Y2 JP 2547876Y2 JP 1991088527 U JP1991088527 U JP 1991088527U JP 8852791 U JP8852791 U JP 8852791U JP 2547876 Y2 JP2547876 Y2 JP 2547876Y2
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pipe
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道夫 渡辺
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株式会社渡邊藤吉本店
加治佐工業株式会社
株式会社淀川製鋼所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、大型パネルを横及び縦
方向に所定数接合して外壁を構築する大型パネル構造物
のパネル接合部の遮音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】パネル組立式の構造物は工場で大部分生
産でき、現場での工期が短期間で済み、低コスト化が図
れることから、近年その需要が増加している。ところ
が、従来のパネル接合部の構造は、パネル間に架設され
たゴム板を両パネルに接着又は鋲着しただけの安易なも
のであった。
【0003】そのため、パネル本体に比べその接合部は
遮音性が劣り、遮音性を高めるためにはゴム板の板厚を
大きくするしかなくコストが高くなるという問題があっ
た。又、パネル間にも出入があるため、ゴム板の固定も
完全には行なわれず、遮音効果を低下させていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案の課題は、低コ
ストでしかも遮音性に優れた、大型パネル構造物のパネ
ル接合部の遮音構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
考案の要旨は、外表板と裏面板とを内部に中空空間を形
成するように箱型に貼り合せた構造の大型のパネルを
右及び上下に並設して構築する構造物にあって、左右に
並設されたパネルの側壁間の間隙内にゴムパイプ等の弾
力性を有するパイプ材をその管壁が両パネルの側壁に密
接するよう介在させ、又、同パイプ材外方の前記間隙を
シール材で封止し、同シール材の内側にシール材を保持
するバックアップ材を設け、更に該両パネルの外表面間
にパネルの外表面より突出しない状態に外表板と同じ形
状の鋼板を架設してパネル同士を接合し、パイプ材,シ
ール材,バックアップ材及び鋼板で左右のパネル間を封
止して遮音し、更に基礎コンクリートとパネルの間に水
切りを突出状に設け、同水切りパネルと基礎コンクリー
トとの間にも前記同様に弾力性のあるパイプ材とシール
材とバックアップ材とで封止してパネルと基礎コンクリ
ートとの間を遮音し、更に上方のパネルの下辺フレーム
と下方のパネルの上辺フレームとの間にゴムパイプ等の
弾力性を有するパイプ材をその管壁が上下の前記フレー
ムに密接するように介在させ、しかも下辺フレームと上
辺フレームとの間に一部が外側に突出した水切りを設
け、同水切りの上下の前記フレームの間隙に挿入された
端部に水切りと前記の上下フレームとの間隙を閉鎖する
シール材とそのバックアップ材とを設け、上下のパネル
間を水切り,シール材,バックアップ材及びパイプ材で
封止して遮音することを特徴とする大型パネル構造物の
パネル接合部の遮音構造にある。
【0006】
【作用】本考案の大型パネル構造物のパネル接合部の遮
音構造では、左右に並設されたパネルの側壁間の間隙内
にはゴムパイプ等の弾力性を有するパイプ材が、その管
壁を両パネルの側壁に密接させて封入してあり、又、同
パイプ材の外方の間隙はシール材及びこれを保持するバ
ックアップ材でもって封止してあるので、パネル間の間
隙は完全に遮閉されている。その上、パネル側壁間に
は、パイプ内部空間及びパイプとシール材とに挟まれた
空間の2つの空気層が存在することとなり、遮音性を高
めている。更に、パネルと基礎コンクリートとの間も水
切り,パイプ材,シール材,バックアップ材で封止して
遮音し、上下のパネル間も水切り、パイプ材、シール
材、バックアップ材で封止し、上下パネル間の遮音を行
っていて、構造体の側壁全体の防音性を高めている。
ックアップ材はシール材の充填を正確に行えるようにす
るとともにシール材が空気圧力差で剥離するのを防止
し、遮音効果を高める機能を有する。
【0007】更に、パイプ材及びシール材による接合部
分の外方に鋼板を架設し、パイプ材,シール材,鋼板の
3層遮音構造を形成することによって、パネル本体を上
回る遮音効果を奏する。本願考案のパネルは外表板と裏
板とを内部に中空空間を形成するように箱型に貼り合せ
たものを使用するので、パネル自体の遮音性は一枚板に
比べて高い。更にパネル間のシールの外側にパネル板の
パネル外表面より突出しない鋼板を架設しているので、
遮音性を高めるとともにシール材を隠し、シール部分を
目立たないように接続でき、美観上も好ましい。更に、
パネルと基礎コンクリートとの間及び上下のパネル間も
弾力性のあるパイプ材とシール材とで封止することで建
物の外壁からの防音効果を高めることができた。
【0008】
【実施例】実施例については、以下の図面に基づき説明
する。図1は大型パネル構造物の例を示す説明図、図2
は図1のA−A断面図、図3は同B−B断面図、図4は
同C−C断面図である。
【0009】図1に示す大型パネル構造物1では、縦横
比が4:1の縦長のパネル2を使用しており、同パネル
2はC形鋼からなるフレーム3を外表面のトタン板4及
び裏面の板材5で挟装した構造となっている。以下、パ
ネルの接合部について断面図を基に説明する。
【0010】図2に横方向の接合構造を示す。図中、6
は弾力性を有するゴムパイプであって、並設されたパネ
ル2a及び2bのフレーム3a,3bに密接してパネル
間を遮閉している。又、パネル2a,2b間の間隙はゴ
ムパイプ6の外方で不定形シール材7をもって封止され
ている。8はシール材7のバックアップ材である。そし
て、パネル2a,2bの外表面間には、各パネル外表面
のトタン板4と同一デザインのトタン板からなるカバー
材9が架設され、パネル2a,2bの間隙は完全に遮閉
されている。つまり、ゴムパイプ6,シール材7,カバ
ー材9の3層遮音構造を形成し、パネル本体よりも高い
遮音性を有する。
【0011】図3に縦方向の接合構造を示す如く、カバ
ー材を用いない構造とすることもできる。図3に示す1
0は水切である。他の構造は横方向の遮音構造と同様で
よいので説明を省略する。
【0012】図4にはパネル2cの最下部における接合
遮音構造を示す。パネル2cの下端フレーム3cに沿っ
てC形鋼11を取付け、基礎コンクリート12との間に
ゴムパイプ13を封入している。この時、パネル同士の
接合部とは異なり、同ゴムパイプ13をパネル2cのフ
レーム3cの中央部よりも前方へ配している。そして、
シール材14は、パネル2cから前方へ突出して取付け
られた水切15と基礎コンクリート12との間を封止し
た状態となっている。これにより、遮音構造を維持しな
がら防水上の面でも効果を奏する。16はバックアップ
材である。
【0013】以上説明した例では、全てゴムパイプを用
いたが、もちろん弾力性を有するものであればゴム製で
なくともよい。又、シール材のバックアップ材は必ずし
も用いる必要はない。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、パイプ
材,シール材・バックアップ材,及び鋼板・水切りの3
層遮音構造を形成しており、しかもその間に空気層を有
しているので、その遮音性は高い。又、従来の如くゴム
板を鋲着するのではなく、パネル間に封入する構成であ
るので、パネル間の前後位置ずれがあっても容易に施工
することができ、遮音効果も高いので作業コストを低く
することができる。しかも左右のパネルの間隙、上下の
パネルとの間隙をパイプ材,シール材・バックアップ
材,鋼板・水切りによって防音し、構造体の側壁の防音
性をより良好なものとしている。加えてバックアップ材
はシールの充填作業を容易にし、定位置保持を行い、遮
音性も向上させている。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型パネル構造物の例を示す説明図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 大型パネル構造物 2 パネル 3 フレーム 4 トタン板 5 板材 6 ゴムパイプ 7 シール材 8 バックアップ材 9 カバー材 10 水切 11 C形鋼 12 基礎コンクリート 13 ゴムパイプ 14 シール材 15 水切 16 バックアップ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−71215(JP,U) 実開 昭52−154906(JP,U) 実開 昭54−39907(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外表板と裏面板とを内部に中空空間を形
    成するように箱型に貼り合せた構造の大型のパネルを
    右及び上下に並設して構築する構造物にあって、左右に
    並設されたパネルの側壁間の間隙内にゴムパイプ等の弾
    力性を有するパイプ材をその管壁が両パネルの側壁に密
    接するよう介在させ、又、同パイプ材外方の前記間隙を
    シール材で封止し、同シール材の内側にシール材を保持
    するバックアップ材を設け、更に該両パネルの外表面間
    にパネルの外表面より突出しない状態に外表板と同じ形
    状の鋼板を架設してパネル同士を接合し、パイプ材,シ
    ール材,バックアップ材及び鋼板で左右のパネル間を封
    止して遮音し、更に基礎コンクリートとパネルの間に水
    切りを突出状に設け、同水切りパネルと基礎コンクリー
    トとの間にも前記同様に弾力性のあるパイプ材とシール
    材とバックアップ材とで封止してパネルと基礎コンクリ
    ートとの間を遮音し、更に上方のパネルの下辺フレーム
    と下方のパネルの上辺フレームとの間にゴムパイプ等の
    弾力性を有するパイプ材をその管壁が上下の前記フレー
    ムに密接するように介在させ、しかも下辺フレームと上
    辺フレームとの間に一部が外側に突出した水切りを設
    け、同水切りの上下の前記フレームの間隙に挿入された
    端部に水切りと前記の上下フレームとの間隙を閉鎖する
    シール材とそのバックアップ材とを設け、上下のパネル
    間を水切り,シール材,バックアップ材及びパイプ材で
    封止して遮音することを特徴とする大型パネル構造物の
    パネル接合部の遮音構造。
JP1991088527U 1991-10-01 1991-10-01 大型パネル構造物のパネル接合部の遮音構造 Expired - Lifetime JP2547876Y2 (ja)

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JPH0532510U JPH0532510U (ja) 1993-04-27
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JPS5819953B2 (ja) * 1974-12-03 1983-04-20 中村 隆輔 冷却水及び加熱水を同時に得る方法
JPS5234176U (ja) * 1975-07-22 1977-03-10
JPS5434405Y2 (ja) * 1976-05-19 1979-10-22
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JPH061969Y2 (ja) * 1987-12-28 1994-01-19 株式会社淀川製鋼所 壁材のジョイント構造

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