JP2547831Y2 - フューエルインレット部におけるフューエルリッドスプリングの取り付け構造 - Google Patents
フューエルインレット部におけるフューエルリッドスプリングの取り付け構造Info
- Publication number
- JP2547831Y2 JP2547831Y2 JP3319392U JP3319392U JP2547831Y2 JP 2547831 Y2 JP2547831 Y2 JP 2547831Y2 JP 3319392 U JP3319392 U JP 3319392U JP 3319392 U JP3319392 U JP 3319392U JP 2547831 Y2 JP2547831 Y2 JP 2547831Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel lid
- fuel
- engaging
- lid spring
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、フューエルインレッ
ト部におけるフューエルリッドスプリングの取り付け構
造に関する。
ト部におけるフューエルリッドスプリングの取り付け構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、車体内に搭載された
フューエルタンクに燃料を注入するため、車体側部外側
に連通するフューエルインレットパイプが設けられる。
このフューエルインレットパイプは、その一端が上記フ
ューエルタンクに接続される一方、その他端には、実開
昭56─160129号公報に記載されているもののよ
うなフューエルインレット部が設けられる。
フューエルタンクに燃料を注入するため、車体側部外側
に連通するフューエルインレットパイプが設けられる。
このフューエルインレットパイプは、その一端が上記フ
ューエルタンクに接続される一方、その他端には、実開
昭56─160129号公報に記載されているもののよ
うなフューエルインレット部が設けられる。
【0003】上記フューエルインレット部は、上記フュ
ーエルインレットパイプの先端部を外側に臨ませるよう
にして、車体のサイドアウタパネルの取り付け開口穴の
段落ち部に嵌め込み固定されるフューエルインレットボ
ックスと、このフューエルインレットボックスの開口部
を車体のサイドアウタパネルに沿うようにして開閉回動
可能に覆うフューエルリッドとを備えて大略構成され
る。
ーエルインレットパイプの先端部を外側に臨ませるよう
にして、車体のサイドアウタパネルの取り付け開口穴の
段落ち部に嵌め込み固定されるフューエルインレットボ
ックスと、このフューエルインレットボックスの開口部
を車体のサイドアウタパネルに沿うようにして開閉回動
可能に覆うフューエルリッドとを備えて大略構成され
る。
【0004】上記フューエルリッドは、その内側面に設
けられるフックが、上記フューエルインレットボックス
の側壁部に設けられるリッドロックの爪に掛止されるこ
とにより閉状態に保持される一方、上記リッドロックを
解除すると、上記フューエルリッドを開方向へ弾力付勢
するフューエルリッドスプリングによって強制開動させ
られ、これにより、燃料注入を容易に行えるように構成
されている。
けられるフックが、上記フューエルインレットボックス
の側壁部に設けられるリッドロックの爪に掛止されるこ
とにより閉状態に保持される一方、上記リッドロックを
解除すると、上記フューエルリッドを開方向へ弾力付勢
するフューエルリッドスプリングによって強制開動させ
られ、これにより、燃料注入を容易に行えるように構成
されている。
【0005】上記フューエルリッドスプリングは、通
常、板状のばね鋼を略U字状に湾曲させて形成され、上
記フューエルリッド内面に弾接して上記フューエルリッ
ドを開閉回動させる押動部と、その押動作用を支持する
ために係着される固定部とを有する。
常、板状のばね鋼を略U字状に湾曲させて形成され、上
記フューエルリッド内面に弾接して上記フューエルリッ
ドを開閉回動させる押動部と、その押動作用を支持する
ために係着される固定部とを有する。
【0006】上記固定部は、上記段落ち部表面とこの表
面から所定のすき間をあけて設けられる係着片との間で
弾性的に挟圧保持されることにより、上記段落ち部の表
面に固定される。
面から所定のすき間をあけて設けられる係着片との間で
弾性的に挟圧保持されることにより、上記段落ち部の表
面に固定される。
【0007】また、上記押動部には、上記フューエルリ
ッド内面の塗装が剥離するのを防止するため、樹脂コー
ティングが施されている。
ッド内面の塗装が剥離するのを防止するため、樹脂コー
ティングが施されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】従来のフューエルリッ
ドスプリングの取り付け構造においては、上記固定部
が、上記係着片と上記段落ち部表面との間で弾性的に挟
圧保持されるように構成されている。このため、上記係
着片と上記段落ち部表面との間に形成されるすき間は、
上記固定部を弾力保持するため、上記固定部の厚さと同
じかあるいは小さく設定される。したがって、上記フュ
ーエルリッドスプリングの固定部を上記係着片と上記段
落ち部表面との間に装着させるには、上記係着片の端部
を上記段落ち部表面から離間させるように変形させなけ
ればならない。通常、作業者は、上記係着片を段落ち部
表面から起こすように弾性変形させることにより、上記
フューエルリッドスプリングの装着作業をおこなってい
る。
ドスプリングの取り付け構造においては、上記固定部
が、上記係着片と上記段落ち部表面との間で弾性的に挟
圧保持されるように構成されている。このため、上記係
着片と上記段落ち部表面との間に形成されるすき間は、
上記固定部を弾力保持するため、上記固定部の厚さと同
じかあるいは小さく設定される。したがって、上記フュ
ーエルリッドスプリングの固定部を上記係着片と上記段
落ち部表面との間に装着させるには、上記係着片の端部
を上記段落ち部表面から離間させるように変形させなけ
ればならない。通常、作業者は、上記係着片を段落ち部
表面から起こすように弾性変形させることにより、上記
フューエルリッドスプリングの装着作業をおこなってい
る。
【0009】ところが、上記係着片の変形量が大きい
と、この係着片が塑性変形してしまい、上記固定部が係
着片と段落ち部表面との間に充分な弾力をもって保持さ
れなくなる場合がある。この結果、フューエルリッドス
プリングが脱落してしまうという問題が生じやすい。
と、この係着片が塑性変形してしまい、上記固定部が係
着片と段落ち部表面との間に充分な弾力をもって保持さ
れなくなる場合がある。この結果、フューエルリッドス
プリングが脱落してしまうという問題が生じやすい。
【0010】この対策として、係着片を大きく変形させ
ないで組み立て作業を行うように指導することも考えら
れるが、作業能率を低下させてしまう。
ないで組み立て作業を行うように指導することも考えら
れるが、作業能率を低下させてしまう。
【0011】本願考案は、上記の事情のもとで考えださ
れたものであって、上記フューエルリッドスプリングを
上記段落ち部に容易に装着することができるとととも
に、上記段落ち部から容易に脱落することのないフュー
エルリッドスプリングの取り付け構造を提供することを
その課題とする。
れたものであって、上記フューエルリッドスプリングを
上記段落ち部に容易に装着することができるとととも
に、上記段落ち部から容易に脱落することのないフュー
エルリッドスプリングの取り付け構造を提供することを
その課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願考案は、上記の課題
を解決するため、以下の手段を講じている。すなわち、
サイドアウタパネルに設けた取り付け開口穴に嵌め込み
固定されるフューエルインレットボックスと、上記取り
付け開口穴とこの取り付け開口穴の周縁に形成された段
落ち部を覆うように開閉回動可能に取り付けられるフュ
ーエルリッドと、上記段落ち部表面またはフューエルリ
ッド内面において狭持される固定部およびこの固定部か
ら略U字状に湾曲して延出し、上記フューエルリッドの
内面または上記段落ち部表面に弾接させられる押動部を
有するフューエルリッドスプリングと、を備えるフュー
エルインレット部において、上記固定部に、先端が上記
段落ち部表面またはフューエルリッド内面に向かって変
位するように突出する係合突起を設ける一方、上記段落
ち部表面またはフューエルリッド内面に、上記固定部を
狭持する係着片と、上記固定部が所定の取り付け位置に
挿入されると上記係合突起の先端が弾性的に自動係入さ
せられ、上記フューエルリッドスプリングの脱落方向へ
の移動を阻止する係合穴と、を有する係着部を設けたこ
とを特徴としている。
を解決するため、以下の手段を講じている。すなわち、
サイドアウタパネルに設けた取り付け開口穴に嵌め込み
固定されるフューエルインレットボックスと、上記取り
付け開口穴とこの取り付け開口穴の周縁に形成された段
落ち部を覆うように開閉回動可能に取り付けられるフュ
ーエルリッドと、上記段落ち部表面またはフューエルリ
ッド内面において狭持される固定部およびこの固定部か
ら略U字状に湾曲して延出し、上記フューエルリッドの
内面または上記段落ち部表面に弾接させられる押動部を
有するフューエルリッドスプリングと、を備えるフュー
エルインレット部において、上記固定部に、先端が上記
段落ち部表面またはフューエルリッド内面に向かって変
位するように突出する係合突起を設ける一方、上記段落
ち部表面またはフューエルリッド内面に、上記固定部を
狭持する係着片と、上記固定部が所定の取り付け位置に
挿入されると上記係合突起の先端が弾性的に自動係入さ
せられ、上記フューエルリッドスプリングの脱落方向へ
の移動を阻止する係合穴と、を有する係着部を設けたこ
とを特徴としている。
【0013】
【考案の作用および効果】上記固定部が上記係着部の所
定の取り付け位置に挿入される際に、上記係合突起は弾
性変形させられつつ上記係着部の表面を摺動させられ、
所定の取り付け位置においてその先端が上記係着部に形
成した係合穴に弾性的に自動係入させられる。
定の取り付け位置に挿入される際に、上記係合突起は弾
性変形させられつつ上記係着部の表面を摺動させられ、
所定の取り付け位置においてその先端が上記係着部に形
成した係合穴に弾性的に自動係入させられる。
【0014】一方、上記フューエルリッドスプリングを
上記挿入方向と反対方向へ移動させようとする力が作用
すると、上記係合突起が上記係合穴の周縁部に当接し
て、上記フューエルリッドスプリングの挿入方向と反対
方向への、すなわち脱落方向への移動が阻止される。
上記挿入方向と反対方向へ移動させようとする力が作用
すると、上記係合突起が上記係合穴の周縁部に当接し
て、上記フューエルリッドスプリングの挿入方向と反対
方向への、すなわち脱落方向への移動が阻止される。
【0015】したがって、上記係着片と上記段落ち部表
面等とのすき間が、上記固定部の厚さより大きく、固定
部を保持する弾力が得られない場合でも、上記係合突起
が上記係合穴の周縁部に当接するため、フューエルリッ
ドスプリングの脱落を防止することができる。
面等とのすき間が、上記固定部の厚さより大きく、固定
部を保持する弾力が得られない場合でも、上記係合突起
が上記係合穴の周縁部に当接するため、フューエルリッ
ドスプリングの脱落を防止することができる。
【0016】この結果、上記フューエルインレット部の
組み立て時に、作業者が上記係着片を大きく変形させて
しまい、上記固定部が係着片によって充分な弾力をもっ
て保持されない場合でも、上記フューエルリッドスプリ
ングの脱落を有効に防止することができる。
組み立て時に、作業者が上記係着片を大きく変形させて
しまい、上記固定部が係着片によって充分な弾力をもっ
て保持されない場合でも、上記フューエルリッドスプリ
ングの脱落を有効に防止することができる。
【0017】取り付け上記係合突起は、上記フューエル
リッドスプリングと一体的に形成することができるの
で、上記フューエルリッドスプリングの製造工程が増加
することはない。
リッドスプリングと一体的に形成することができるの
で、上記フューエルリッドスプリングの製造工程が増加
することはない。
【0018】しかも、本願考案に係るフューエルリッド
スプリングの取り付け方法は、従来と全く同様であり、
組み立て作業にかかる手間が増加することもない。
スプリングの取り付け方法は、従来と全く同様であり、
組み立て作業にかかる手間が増加することもない。
【0019】
【実施例の説明】以下、本願考案の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。本実施例のフュー
エルインレット部Fにおいては、図1に示すように、箱
状のフューエルインレットボックス5が、フューエルイ
ンレットパイプ6の先端を外側に臨ませるようにして、
サイドアウタパネル2に設けた取り付け開口穴4に嵌め
込み状に固定されるとともに、その外側に、上記サイド
アウタパネル2の外面に沿うようにして、フューエルリ
ッド3が開閉回動可能に設けられている。
図面を参照しつつ具体的に説明する。本実施例のフュー
エルインレット部Fにおいては、図1に示すように、箱
状のフューエルインレットボックス5が、フューエルイ
ンレットパイプ6の先端を外側に臨ませるようにして、
サイドアウタパネル2に設けた取り付け開口穴4に嵌め
込み状に固定されるとともに、その外側に、上記サイド
アウタパネル2の外面に沿うようにして、フューエルリ
ッド3が開閉回動可能に設けられている。
【0020】本実施例のフューエルインレットボックス
5は、車体外側に臨む開口部周縁に形成された取り付け
鍔部5aと、方形筒状の側壁部5bと、上記フューエル
インレットパイプ6が挿通される挿通孔5dを有する底
壁部5cとを備え、樹脂で一体形成されている。このフ
ューエルインレットボックス5は、上記側壁部5bない
し上記底壁部5cを上記取り付け開口穴4に嵌め込むと
ともに、上記取り付け鍔部5aを上記取り付け開口穴4
の周縁に形成された段落ち部20に重ねるようにして、
サイドアウタパネル2に固定されている。また、フュー
エルインレットパイプ6は、その先端部が上記挿通孔5
dの周縁部に支持されている。
5は、車体外側に臨む開口部周縁に形成された取り付け
鍔部5aと、方形筒状の側壁部5bと、上記フューエル
インレットパイプ6が挿通される挿通孔5dを有する底
壁部5cとを備え、樹脂で一体形成されている。このフ
ューエルインレットボックス5は、上記側壁部5bない
し上記底壁部5cを上記取り付け開口穴4に嵌め込むと
ともに、上記取り付け鍔部5aを上記取り付け開口穴4
の周縁に形成された段落ち部20に重ねるようにして、
サイドアウタパネル2に固定されている。また、フュー
エルインレットパイプ6は、その先端部が上記挿通孔5
dの周縁部に支持されている。
【0021】本実施例のフューエルリッド3は、上記サ
イドアウタパネル2の外面に沿うように板金形成されて
おり、一側部が上記段落ち部20に図示しないねじ等に
よって固定されるフューエルリッドブラケット7に開閉
回動可能に支持されるとともに、他側部に設けられるフ
ック8が上記フューエルインレットボックス5の側壁部
5bから延出するリッドロック9の爪9aに掛止される
ことにより、閉状態に保持される。一方、上記リッドロ
ック9を操作ワイヤ9bによって解除すると、上記フュ
ーエルリッド3と上記フューエルインレットボックス5
の取り付け鍔部5aとの間に設けられるフューエルリッ
ドスプリング1によって、上記フューエルリッド3が強
制的に開動させられる。
イドアウタパネル2の外面に沿うように板金形成されて
おり、一側部が上記段落ち部20に図示しないねじ等に
よって固定されるフューエルリッドブラケット7に開閉
回動可能に支持されるとともに、他側部に設けられるフ
ック8が上記フューエルインレットボックス5の側壁部
5bから延出するリッドロック9の爪9aに掛止される
ことにより、閉状態に保持される。一方、上記リッドロ
ック9を操作ワイヤ9bによって解除すると、上記フュ
ーエルリッド3と上記フューエルインレットボックス5
の取り付け鍔部5aとの間に設けられるフューエルリッ
ドスプリング1によって、上記フューエルリッド3が強
制的に開動させられる。
【0022】本実施例のフューエルリッドスプリング1
は、図1ないし図3に示すように、短冊状のばね鋼を略
U字状に湾曲させることによって形成されている。そし
て、上記段落ち部20の係着部30に切り起こし状に形
成された短冊状の係着片22と上記段落ち部20の表面
20aとの間に挿入保持されるように構成されている。
は、図1ないし図3に示すように、短冊状のばね鋼を略
U字状に湾曲させることによって形成されている。そし
て、上記段落ち部20の係着部30に切り起こし状に形
成された短冊状の係着片22と上記段落ち部20の表面
20aとの間に挿入保持されるように構成されている。
【0023】本実施例の係着片22は、切り起こし部分
の基端側が上記段落ち部に連続するようにその周囲を略
コ字状に切り欠くとともに、上記段落ち部表面20aに
対して所定のすき間23を隔てて位置するように、上記
切り起こし部分の基端側を曲折することにより形成され
ている。
の基端側が上記段落ち部に連続するようにその周囲を略
コ字状に切り欠くとともに、上記段落ち部表面20aに
対して所定のすき間23を隔てて位置するように、上記
切り起こし部分の基端側を曲折することにより形成され
ている。
【0024】上記すき間23は、上記フューエルリッド
スプリングの厚さより若干小さくなるように設定されて
おり、上記フューエルリッドスプリングを挿入保持でき
るように構成されている。
スプリングの厚さより若干小さくなるように設定されて
おり、上記フューエルリッドスプリングを挿入保持でき
るように構成されている。
【0025】一方、上記フューエルリッドスプリング1
は、上記フューエルリッド3の内面に弾接させられる押
動部11と、上記係着片22と上記段落ち部表面20a
との間に挿入保持される固定部12とを有する。
は、上記フューエルリッド3の内面に弾接させられる押
動部11と、上記係着片22と上記段落ち部表面20a
との間に挿入保持される固定部12とを有する。
【0026】上記押動部11は、所定範囲にわたってナ
イロン樹脂による樹脂コーティング10が施されてお
り、上記フューエルリッド3の内面に弾接する際に金属
どうしが接触しないように構成されている。
イロン樹脂による樹脂コーティング10が施されてお
り、上記フューエルリッド3の内面に弾接する際に金属
どうしが接触しないように構成されている。
【0027】上記固定部12は、図2に示すように、波
板状に形成されており、実質的な厚みを増加させること
により、上記段落ち部表面20aと上記係着片22との
間に挿入されたとき、弾性保持力を増加させるように構
成されている。しかも、本実施例に係る上記固定部12
は波板状に形成されているため、この波板部分がばね作
用を発揮し、上記係着片22と上記段落ち部表面20a
との間に挿入保持される際の弾力をさらに増加させると
いう効果も期待できる。
板状に形成されており、実質的な厚みを増加させること
により、上記段落ち部表面20aと上記係着片22との
間に挿入されたとき、弾性保持力を増加させるように構
成されている。しかも、本実施例に係る上記固定部12
は波板状に形成されているため、この波板部分がばね作
用を発揮し、上記係着片22と上記段落ち部表面20a
との間に挿入保持される際の弾力をさらに増加させると
いう効果も期待できる。
【0028】また、上記固定部12の両側部には、係合
突起13が一体的に突出形成されている。上記係合突起
13は、上記フューエルリッドスプリング1の装着状態
において、図2および図3に示すように、先端が上記段
落ち部20に向かって変位するように上記固定部12の
両側中央部から片持ち状にそれぞれ延出させられてい
る。そして、上記係合突起13の先端部は、上記係着片
22の切り起こしによって形成される係合穴21に係入
するように基端部が上記段落ち部表面20aに向かって
曲折されている。
突起13が一体的に突出形成されている。上記係合突起
13は、上記フューエルリッドスプリング1の装着状態
において、図2および図3に示すように、先端が上記段
落ち部20に向かって変位するように上記固定部12の
両側中央部から片持ち状にそれぞれ延出させられてい
る。そして、上記係合突起13の先端部は、上記係着片
22の切り起こしによって形成される係合穴21に係入
するように基端部が上記段落ち部表面20aに向かって
曲折されている。
【0029】したがって、上記固定部12が上記係着片
22と上記段落ち部表面20aとの所定の位置に挿入さ
れる際に、上記係合突起13の先端は、弾性変形させら
れつつ上記段落ち部表面20aを摺動させられ、所定の
取り付け位置において上記係着片22の係合穴21に弾
性的に自動係入させられる。一方、上記フューエルリッ
ドスプリング1を挿入方向と反対方向へ移動させようと
する力が作用すると、上記係合突起13が上記係合穴2
1の周縁部に当接して、上記フューエルリッドスプリン
グ1の挿入方向と反対方向への、すなわち脱落方向への
移動が阻止される。このため、上記係着片22と上記段
落ち部表面20aとのすき間23が上記固定部12の厚
さより大きい場合でも、上記フューエルリッドスプリン
グ1の脱落を防止することができる。
22と上記段落ち部表面20aとの所定の位置に挿入さ
れる際に、上記係合突起13の先端は、弾性変形させら
れつつ上記段落ち部表面20aを摺動させられ、所定の
取り付け位置において上記係着片22の係合穴21に弾
性的に自動係入させられる。一方、上記フューエルリッ
ドスプリング1を挿入方向と反対方向へ移動させようと
する力が作用すると、上記係合突起13が上記係合穴2
1の周縁部に当接して、上記フューエルリッドスプリン
グ1の挿入方向と反対方向への、すなわち脱落方向への
移動が阻止される。このため、上記係着片22と上記段
落ち部表面20aとのすき間23が上記固定部12の厚
さより大きい場合でも、上記フューエルリッドスプリン
グ1の脱落を防止することができる。
【0030】上記構成によって、上記フューエルインレ
ット部Fの組み立て時に作業者が上記係着片22を大き
く変形させてしまい、上記固定部12が係着片22と段
落ち部表面20aとの間で充分な弾力をもって保持され
ない場合でも、上記フューエルリッドスプリング1の脱
落を確実に防止することができる。
ット部Fの組み立て時に作業者が上記係着片22を大き
く変形させてしまい、上記固定部12が係着片22と段
落ち部表面20aとの間で充分な弾力をもって保持され
ない場合でも、上記フューエルリッドスプリング1の脱
落を確実に防止することができる。
【0031】しかも、本実施例においては、上記係合突
起13がその基端において上記段落ち部表面20aに向
かって曲折されているため、上記係合突起13の先端部
で上記係着片22を起こすようにして装着することがで
きる。このため、係着片22を無理して変形させること
もなくなるという効果もある。
起13がその基端において上記段落ち部表面20aに向
かって曲折されているため、上記係合突起13の先端部
で上記係着片22を起こすようにして装着することがで
きる。このため、係着片22を無理して変形させること
もなくなるという効果もある。
【0032】また、上記係合突起13は、上記フューエ
ルリッドスプリング1と一体的に形成することができる
ので、上記フューエルリッドスプリング1の製作工程が
増加することはない。
ルリッドスプリング1と一体的に形成することができる
ので、上記フューエルリッドスプリング1の製作工程が
増加することはない。
【0033】さらに、本願考案に係るフューエルリッド
スプリング1の取り付け方法は、従来と全く同様であ
り、組み立て作業にかかる手間が増加することもない。
スプリング1の取り付け方法は、従来と全く同様であ
り、組み立て作業にかかる手間が増加することもない。
【0034】なお、本願発明は、上記実施例に限定され
ることはない。実施例においては、短冊状の板状ばね鋼
を利用して断面略U字状のフューエルリッドスプリング
1を形成したが、たとえば、棒状等の他の形状のばね鋼
を用いて製作したり、あるいは樹脂等のように他の材質
で製作してもかまわない。
ることはない。実施例においては、短冊状の板状ばね鋼
を利用して断面略U字状のフューエルリッドスプリング
1を形成したが、たとえば、棒状等の他の形状のばね鋼
を用いて製作したり、あるいは樹脂等のように他の材質
で製作してもかまわない。
【0035】また、実施例においては、上記段落ち部を
略コ字状に切り欠くことにより上記係着片を切り起こし
状に形成したが、たとえば、略コ字状の切り欠きを設け
ることなく係着片を打ち抜き状にプレスして切り起こす
こともできる。
略コ字状に切り欠くことにより上記係着片を切り起こし
状に形成したが、たとえば、略コ字状の切り欠きを設け
ることなく係着片を打ち抜き状にプレスして切り起こす
こともできる。
【0036】さらに、実施例においては、係着片22を
段落ち部20から切り起こすとともに、この り起こし
穴を利用して係合穴21を形成することにより係着部3
0を設けたが、係着片を上記段落ち部20に別途溶接す
るとともに、この係着片の対向部分に係合穴を形成する
ことにより係着部を設けてもよい。
段落ち部20から切り起こすとともに、この り起こし
穴を利用して係合穴21を形成することにより係着部3
0を設けたが、係着片を上記段落ち部20に別途溶接す
るとともに、この係着片の対向部分に係合穴を形成する
ことにより係着部を設けてもよい。
【0037】さらにまた、実施例においては、上記フュ
ーエルリッド3の基端側が左右どちらに位置していても
本願考案のフューエルリッドスプリング1を適用できる
ように、固定部12の両側に係合突起13を設けたが、
フューエルリッドスプリング1の脱落方向の端縁にのみ
係合突起13を設けてもよい。
ーエルリッド3の基端側が左右どちらに位置していても
本願考案のフューエルリッドスプリング1を適用できる
ように、固定部12の両側に係合突起13を設けたが、
フューエルリッドスプリング1の脱落方向の端縁にのみ
係合突起13を設けてもよい。
【0038】また、係合突起13を形成する部分も限定
されることはなく、たとえば、固定部12の中央に、段
落ち部表面20aに向かって膨出する突起を設けてもよ
い。
されることはなく、たとえば、固定部12の中央に、段
落ち部表面20aに向かって膨出する突起を設けてもよ
い。
【0039】また、本実施例では、樹脂コーティング1
0を押動部11にのみ施したが、フューエルリッドスプ
リング1全体に施してもよい。
0を押動部11にのみ施したが、フューエルリッドスプ
リング1全体に施してもよい。
【0040】そして、本実施例では係着片22および係
合穴21を有する係着部30を段落ち部表面20aに設
けたが、フューエルリッド3の内面に設けることができ
るのは言うまでもない。
合穴21を有する係着部30を段落ち部表面20aに設
けたが、フューエルリッド3の内面に設けることができ
るのは言うまでもない。
【図1】本願考案におけるフューエルインレット部の断
面図である。
面図である。
【図2】本願考案におけるフューエルリッドスプリング
およびその取り付け構造の斜視図である。
およびその取り付け構造の斜視図である。
【図3】図1におけるIII-III 断面図である。
F フューエルインレット部 1 フューエルリッドスプリング 2 サイドアウタパネル 3 フューエルリッド 4 取り付け開口穴 5 フューエルインレットボックス 11 押動部 12 固定部 13 係合突起 20 段落ち部 20a 段落ち部表面 21 係合穴 22 係着片 30 係着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松永 良介 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番 地 株式会社東郷製作所内 (72)考案者 佐藤 正英 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番 地 株式会社東郷製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 サイドアウタパネルに設けた取り付け開
口穴に嵌め込み固定されるフューエルインレットボック
スと、上記取り付け開口穴とこの取り付け開口穴の周縁
に形成された段落ち部を覆うように開閉回動可能に取り
付けられるフューエルリッドと、上記段落ち部表面また
はフューエルリッド内面において狭持される固定部およ
びこの固定部から略U字状に湾曲して延出し、上記フュ
ーエルリッド内面または上記段落ち部表面に弾接させら
れる押動部を有するフューエルリッドスプリングと、を
備えるフューエルインレット部において、 上記固定部に、先端が上記段落ち部表面またはフューエ
ルリッド内面に向かって変位するように突出する係合突
起を設ける一方、 上記段落ち部表面またはフューエルリッド内面に、上記
固定部を狭持する係着片と、上記固定部が所定の取り付
け位置に挿入されると上記係合突起の先端が弾性的に自
動係入させられ、上記フューエルリッドスプリングの脱
落方向への移動を阻止する係合穴と、を有する係着部を
設けたことを特徴とする、フューエルインレット部にお
けるフューエルリッドスプリングの取り付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3319392U JP2547831Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | フューエルインレット部におけるフューエルリッドスプリングの取り付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3319392U JP2547831Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | フューエルインレット部におけるフューエルリッドスプリングの取り付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0591947U JPH0591947U (ja) | 1993-12-14 |
JP2547831Y2 true JP2547831Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=12379652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3319392U Expired - Lifetime JP2547831Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | フューエルインレット部におけるフューエルリッドスプリングの取り付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547831Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP3319392U patent/JP2547831Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0591947U (ja) | 1993-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7165807B2 (en) | Molding fixing structure, roof molding and fixing clip | |
US4708895A (en) | Plastic fastener | |
JP3346315B2 (ja) | ワイヤハーネス固定用クリップ | |
JP2008030514A (ja) | ドアライニングの固定構造および固定方法 | |
JP2547831Y2 (ja) | フューエルインレット部におけるフューエルリッドスプリングの取り付け構造 | |
JP2008149825A (ja) | 車両用パネル部材等の取付け部材取付け構造 | |
US7628443B2 (en) | Self-engaging rod retaining clip | |
US20100219305A1 (en) | Clip design for attaching a bracket to an existing bracket or panel | |
US5307327A (en) | Mounting assembly for automotive audio components | |
US4832234A (en) | Plug | |
US7631909B2 (en) | Crowned striker mounting plate | |
JPH08334108A (ja) | 内装部品の取付構造 | |
JP3483954B2 (ja) | 輸送容器の蓋取付構体 | |
JP2005138771A (ja) | タンクプロテクタの固定構造 | |
JPH0234486Y2 (ja) | ||
JPS61222894A (ja) | 船外機のトツプカウリング固定構造 | |
JP3929103B2 (ja) | 部材の取付け構造 | |
KR0115703Y1 (ko) | 자동차의 카울그릴 취부구조 | |
JPH0529830U (ja) | フユーエルインレツト部におけるフユーエルリツドスプリングの取付け構造 | |
JP3157138B2 (ja) | 部品取付具 | |
KR0121653Y1 (ko) | 개선된 취부구조를 가지는 자동차의 미러 스테이 | |
JPS593757Y2 (ja) | 自動車用灰皿 | |
JPH0684728U (ja) | 電装部品の固定構造 | |
JP3605305B2 (ja) | ドアロックのストライカー装置および、そのカバー部材 | |
JP2001158244A (ja) | リッドホルダ構造 |