JP2547828Y2 - 締固め機械の散水装置 - Google Patents

締固め機械の散水装置

Info

Publication number
JP2547828Y2
JP2547828Y2 JP2863392U JP2863392U JP2547828Y2 JP 2547828 Y2 JP2547828 Y2 JP 2547828Y2 JP 2863392 U JP2863392 U JP 2863392U JP 2863392 U JP2863392 U JP 2863392U JP 2547828 Y2 JP2547828 Y2 JP 2547828Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped
watering
fan
divided
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2863392U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0581304U (ja
Inventor
博行 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP2863392U priority Critical patent/JP2547828Y2/ja
Publication of JPH0581304U publication Critical patent/JPH0581304U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2547828Y2 publication Critical patent/JP2547828Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Of Streets, Tracks, Or Beaches (AREA)
  • Road Paving Machines (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば舗装面をタイ
ヤローラ等の転輪により転圧し締め固めるとともに、そ
の締め固め効果を向上するために路面に散水するように
なされた締固め機械の散水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の一般的な締固め機械は、図6に
示すように、車体1の前後それぞれに締め固め用転輪と
しての複数個のタイヤ2F,2Rを軸支するとともに、
上記車体1の上部に乗用運転部としてのステアリングホ
ィール3および座席シート4を装備してなる車両本体5
の後部の左右両側部に、上記タイヤ2F,2Rによる締
め固め後の路面に向けて、つまり、前方上方から後方下
方に向けてほぼ扇状に散水する散水ノズル6を装備して
構成されている。
【0003】このような一般的な締固め機械の散水装置
として、従来では、散水角が一定の散水ノズルを使用し
て、エンジン回転数の増減にともなうポンプ吐出量の変
更により散水角を調整可能としていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の締固め
機械の散水装置では、エンジン回転数の増減にともなう
ポンプ吐出量の変更という不安定な要素を介しての散水
角の調整であり、散水角および散水領域が安定しないた
め、調整後において散水の必要のない路面にまで散水さ
れて作業員、歩行者や他の車両などに水がかかるとか、
必要範囲を万遍なく均一に散水できず、散水による本来
の締め固め効果が十分に得られないなどの問題があっ
た。また、散水角を小さく調整するためにエンジン回転
数を低下させた場合、車両自体の走行能力がダウンし
て、所定の締め固め作業に支障を来す可能性があった。
【0005】この考案は上記実情に鑑みてなされたもの
で、現有する部材に対する簡単な改良および操作により
広い範囲にわたる散水角の調整を行なうことができ、し
かも、いかなる散水角に調整して使用する場合も、他物
や走行能力への悪影響を招くことなく、所定範囲の散水
を安定よく実現することができる締固め機械の散水装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係る締固め機械の散水装置は、締固め用
転輪および乗用運転部を有する車両本体に、路面に向け
てほぼ扇状に散水する散水ノズルが装備されている締固
め機械の散水装置において、上記散水ノズルが、中央部
に給水管を有する円板状固定部材と、これに対向する円
板状押え部材と、ほぼ扇状の切り込み部を有し上記両円
板状部材間に挾持することで上記給水管に連通接続され
たほぼ扇状のノズル空間を形成する円板状の弾性シール
部材とから構成されており、上記弾性シール部材を上記
扇状切り込み部の一側縁を構成する可動部分と、その他
の固定部分とに分割するとともに、上記側縁を構成する
分割可動部分を、他の分割固定部分に対して支軸および
固定具を介して回転・固定自在に装着し、もって、この
分割可動部分を回転し固定することにより、散水角を可
変に構成したものである。
【0007】また、上記散水角を可変にするための分割
可動部分を、上記弾性シール部材における扇状切り込み
部の両側に設けてもよい。
【0008】
【作用】上記構成によれば、弾性シール部材における分
割可動部分を他の分割固定部分に対して支軸の廻りに回
転し固定することにより、扇状のノズル空間の周方向の
長さを変更して、散水角を円板状の弾性シール部材に形
成されているほぼ扇状の切り込み部の最大角度範囲内で
任意に調整することが可能である。また、どのような散
水角に調整された場合も、エンジン回転数およびポンプ
吐出量は、散水角に関係なく独立して制御可能であるか
ら、走行能力やポンプ吐出力などを低下させないで済
み、所定の散水機能を確保することが可能である。
【0009】特に、分割可動部分を、上記弾性シール部
材における扇状切り込み部の両側に設ける場合は、散水
角の調整範囲を一層広く確保することが可能である。
【0010】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面にもとづい
て説明する。なお、締固め機械の全体的な構成は図6で
示したものと同一であるため、その記載および説明は省
略し、散水装置についてのみ詳細に説明する。
【0011】図1は、この考案に係る締固め機械の散水
装置の要部の分解斜視図、図2は一部切り欠き平面図、
図3は図2の III−III 線に沿った縦断面図であり、こ
れら各図において、7は円板状の固定部材で、その中央
部には散水用水圧送用のポンプ(図示せず)に連通され
た給水管8の端部が開口接続されているとともに、周辺
部には周方向に適宜間隔を隔てて複数個の雌ねじ孔7a
が形成されている。9は上記固定部材7と同径に設定さ
れた円板状の押え部材で、その周辺部で上記固定部材7
の雌ねじ孔7aに対応する箇所にはそれぞれ貫通孔9a
が形成されている。10は上記両円板状部材7,9と同
径に設定され、角度θが80°のほぼ扇状の切り込み部
10bを有するゴム製の弾性シール部材で、その周辺部
で上記固定部材7の雌ねじ孔7aおよび押え部材9の貫
通穴9aに対応する箇所にはそれぞれ固定用ボルト挿通
孔10aが形成されている。
【0012】上記した円板状固定部材7と円板状押え部
材9との間に上記円板状の弾性シール部材10を、それ
ら各部材7,9,10を同心に配置して挾持させた上、
上記押え部材9の各貫通孔9a側から弾性シール部材1
0のボルト挿通孔10aに固定用ボルト11を通し、そ
れら固定用ボルト11の先端部を上記固定部材7の雌ね
じ孔7aに螺合して締め付けることにより、上記弾性シ
ール部材10の扇状切り込み部10bに相当する箇所に
上記給水管8に連通接続されたほぼ扇状のノズル空間1
2を形成しており、以上の構成要素により、タイヤロー
ラ2F,2Rにより締め固められた後の路面に向けてほ
ぼ扇状に散水する散水ノズル6が構成されている。
【0013】上記のように構成される散水ノズル6にお
いて、上記弾性シール部材10を上記扇状切り込み部1
0bの一側縁に沿った可動部分10Aと、その他の固定
部分10Bとに分割するとともに、上記側縁に沿った分
割可動部分10Aを、他の分割固定部分10Bに対して
支軸および固定具を兼用する上記の固定用ボルト11を
介して回転・固定自在に装着し、もって、この分割可動
部分10Aを回転し固定することにより、該分割可動部
分10Aの側縁10eを図2の実線で示す位置と仮想線
で示す位置との間にわたり変位させて散水角θを80°
〜40°の範囲で可変に構成したものである。
【0014】上記のような構成の散水ノズル6を備えた
締固め機械の散水装置においては、座席シート4に着座
しステアリングホィール3を操縦しながら、車両本体5
を走行させることにより、舗装面を前後のタイヤ2F,
2Rにて転圧し締め固めるとともに、その締め固め時に
路面に向けて、散水ノズル6から散水して締め固め効果
を促進する。
【0015】上記の散水作業において、上記散水ノズル
6を構成する弾性シール部材10の分割可動部分10A
を、固定用ボルト11による締め付けを解除した状態
で、そのボルト軸心のまわりに分割固定部分10Bに対
して回転させ、任意の位置でボルト11を介して締め付
け固定することにより、上記分割可動部分10Aの側縁
10eが図2の実線で示す位置と仮想線で示す位置との
間にわたり変位されて散水角θを80°〜40°の範囲
で変更可能となる。
【0016】上記のような散水角θの変更により、散水
ノズル6による散水可能領域Lを図5(a)および図5
(b)に示すように、最大が車両幅L1のほぼ2倍程度
(Lmax)から最小が車両幅L1よりやや小さい程度
(L min)まで調整して使用することができる。特に、
図5(b)に示すような最小散水領域(L min)に調整
して使用する場合は、必要のない路面にまで散水が及ば
ず、作業員や歩行者、他の車両へ水をかけるという不都
合のない散水作業を行なうことができ、また、この時、
エンジン回転数などは、散水角θおよび散水領域Lとは
無関係に制御することが可能で、走行能力、散水機能な
どへの悪影響をなくすることができる。
【0017】なお、上記実施例では、弾性シール部材1
0の扇状切り込み部10bの一側縁を構成する可動部分
10Aのみの回転により、散水角θを変更可能としたも
ので示したが、図4に示すように、上記弾性シール部材
10の扇状切り込み部10bの両側にそれぞれ可動部分
10A,10Aを設ける場合は、散水角θの変更範囲を
広げることができるとともに、一定散水角での散水領域
の変更も可能となり、一層多形態の散水が行える。
【0018】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、散水
ノズルの一構成要素である弾性シール部材の一部分を他
の部分に対して回転固定自在に構成するといったよう
に、特別な部材等を付加することなく、現有する部材の
一部を改良するだけの簡単、かつ低コストな構成であり
ながら、エンジン回転数および散水用水圧送用ポンプの
吐出力などとは関係なく、散水角および機械進行方向に
対する横幅方向の散水領域を広い範囲にわたり容易に、
かつ安定よく変更することができるので、散水の必要の
ない路面にまで散水することにともなう不都合、すなわ
ち、歩行者や作業員、他の車両に対する水のふりかかり
などをなくし得るとともに、締固め機械の走行能力の低
下、散水機能の低下を招かないで、所望の散水角での散
水作業を効果的に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による締固め機械の散水装
置の要部の拡大分解斜視図である。
【図2】一部を切り欠いた要部の拡大平面図である。
【図3】図2の III−III 線に沿った断面図である。
【図4】この考案の他の実施例による締固め機械の散水
装置の要部の拡大断面図である。
【図5】散水角を最大および最小に変更した状態での使
用例を示す概略平面図である。
【図6】締固め機械の一般的な構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
2F,2R タイヤ(転輪) 4 座席シート 5 車両本体 6 散水ノズル 7 円板状固定部材 8 給水管 9 円板状押え部材 10 弾性シール部材 10A 分割可動部分 10B 分割固定部分 10b 扇状切り込み部 11 固定用ボルト 12 扇状のノズル空間

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締固め用転輪および乗用運転部を有する
    車両に、路面に向けてほぼ扇状に散水する散水ノズルが
    装備されている締固め機械の散水装置において、上記散
    水ノズルが、中央部に給水管を有する円板状固定部材
    と、これに対向する円板状押え部材と、ほぼ扇状の切り
    込み部を有し上記両円板状部材間に挾持することで上記
    給水管に連通接続されたほぼ扇状のノズル空間を形成す
    る円板状の弾性シール部材とから構成されており、上記
    弾性シール部材を上記扇状切り込み部の一側縁を構成す
    る可動部分と、その他の固定部分とに分割するととも
    に、上記側縁を構成する分割可動部分を、他の分割固定
    部分に対して支軸および固定具を介して回転・固定自在
    に装着し、もって、この分割可動部分を回転し固定する
    ことにより、散水角を可変に構成したことを特徴とする
    締固め機械の散水装置。
  2. 【請求項2】 上記散水角を可変にする分割可動部分
    が、上記弾性シール部材における扇状切り込み部の両側
    に設けられている請求項1の締固め機械の散水装置。
JP2863392U 1992-04-02 1992-04-02 締固め機械の散水装置 Expired - Fee Related JP2547828Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2863392U JP2547828Y2 (ja) 1992-04-02 1992-04-02 締固め機械の散水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2863392U JP2547828Y2 (ja) 1992-04-02 1992-04-02 締固め機械の散水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0581304U JPH0581304U (ja) 1993-11-05
JP2547828Y2 true JP2547828Y2 (ja) 1997-09-17

Family

ID=12253951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2863392U Expired - Fee Related JP2547828Y2 (ja) 1992-04-02 1992-04-02 締固め機械の散水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2547828Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0581304U (ja) 1993-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6640915B2 (en) Vehicle
CA2919291C (en) Tractor with track drive
CA2174981A1 (en) Sprayer Suspension and Steering
CA2294761A1 (en) Drive wheel
JP2547828Y2 (ja) 締固め機械の散水装置
US5494375A (en) Wheel support member for compactor
JPH0561210U (ja) 締固め機械の散水装置
CN210047537U (zh) 一种四轮转向机构
JP2777973B2 (ja) 水田用自走台車
KR0123146Y1 (ko) 자동차의 캐스터 조정장치
JPH11200312A (ja) 転圧車両
JP4150103B2 (ja) 道路標示線塗布機におけるガラスビーズ散布装置
JPH07236400A (ja) 自走式果樹用防除機
JPH0487801A (ja) 旋回キャスタ
JPH088886Y2 (ja) 農用トラクタの轍間距離調節装置
JP3506792B2 (ja) 防除機
JPH09140209A (ja) 畦成形具
JPH0356089Y2 (ja)
JPH0223607Y2 (ja)
JP2558950Y2 (ja) 薬剤散布車
JPH04125984U (ja) 車輛の前輪フエンダ−取付装置
JPH0724980Y2 (ja) 肥料散布機
JPH0633777Y2 (ja) 乗用型芝刈機
JP2002096763A (ja) トラクタ
JPH0520115Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees