JP2547533Y2 - パルス発生装置 - Google Patents
パルス発生装置Info
- Publication number
- JP2547533Y2 JP2547533Y2 JP2246191U JP2246191U JP2547533Y2 JP 2547533 Y2 JP2547533 Y2 JP 2547533Y2 JP 2246191 U JP2246191 U JP 2246191U JP 2246191 U JP2246191 U JP 2246191U JP 2547533 Y2 JP2547533 Y2 JP 2547533Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse generator
- pulse
- rotary magnet
- ferromagnetic member
- detection
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、大バルクハウゼン反転
現象を生ずる強磁性部材に検出コイルを巻回してなるパ
ルス発生装置に関するものである。
現象を生ずる強磁性部材に検出コイルを巻回してなるパ
ルス発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パルス発生装置として、周辺
部に複数のN極S極が交互に分布した状態に着磁されて
いる回転体としてのロータリー磁石の回転数を検出する
ものが知られている。このパルス発生装置は、ロータリ
ー磁石の近傍に配置されていて、ロータリー磁石の回転
にともなう磁界変化により、パルス信号を発することで
そのロータリー磁石の回転数を検出するものである。
部に複数のN極S極が交互に分布した状態に着磁されて
いる回転体としてのロータリー磁石の回転数を検出する
ものが知られている。このパルス発生装置は、ロータリ
ー磁石の近傍に配置されていて、ロータリー磁石の回転
にともなう磁界変化により、パルス信号を発することで
そのロータリー磁石の回転数を検出するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のこの種
のパルス発生装置においては、ロ−タリ−磁石が、ある
一方向(正方向)に回転する場合の出力信号と、なんら
かの理由で他方向(逆方向)に回転した場合の出力信号
との間に差がないために、逆方向回転によるパルス信号
を正方向回転のパルス信号と判断してしまうので、ロー
タリー磁石の回転数の検出が正確でないという問題があ
る。本考案の課題は、ロータリー磁石の回転数を正確に
検出することができるパルス発生装置を提供することに
する。
のパルス発生装置においては、ロ−タリ−磁石が、ある
一方向(正方向)に回転する場合の出力信号と、なんら
かの理由で他方向(逆方向)に回転した場合の出力信号
との間に差がないために、逆方向回転によるパルス信号
を正方向回転のパルス信号と判断してしまうので、ロー
タリー磁石の回転数の検出が正確でないという問題があ
る。本考案の課題は、ロータリー磁石の回転数を正確に
検出することができるパルス発生装置を提供することに
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、異なる
保磁力を有する領域をもち、かつ、外部磁界の作用によ
り大バルクハウゼン反転現象を生ずる強磁性部材と、こ
の強磁性部材に所定間隔をおいて巻回された複数の検出
コイルと、これらの検出コイルの近傍に回転自在に配置
されたロータリー磁石と、前記検出コイルの近傍に配置
されたバイアス磁石とを具備することを特徴とするパル
ス発生装置が得られる。
保磁力を有する領域をもち、かつ、外部磁界の作用によ
り大バルクハウゼン反転現象を生ずる強磁性部材と、こ
の強磁性部材に所定間隔をおいて巻回された複数の検出
コイルと、これらの検出コイルの近傍に回転自在に配置
されたロータリー磁石と、前記検出コイルの近傍に配置
されたバイアス磁石とを具備することを特徴とするパル
ス発生装置が得られる。
【0005】
【実施例】次に本考案の1実施例を図面に基いて説明す
る。図1は本考案の一実施例を示す図である。図1に示
すようにパルス発生装置1は、強磁性部材2の2箇所に
所定間隔をおいて第1の検出コイル3および第2の検出
コイル4を同じ巻方向で巻回してなる。前記強磁性部材
2は、異なる保磁力を有する領域を持ち、かつ、外部磁
界の作用により大バルクハウゼン反転現象を生ずるもの
である。
る。図1は本考案の一実施例を示す図である。図1に示
すようにパルス発生装置1は、強磁性部材2の2箇所に
所定間隔をおいて第1の検出コイル3および第2の検出
コイル4を同じ巻方向で巻回してなる。前記強磁性部材
2は、異なる保磁力を有する領域を持ち、かつ、外部磁
界の作用により大バルクハウゼン反転現象を生ずるもの
である。
【0006】前記第1の検出コイル3からはA相のパル
ス信号を、第2の検出コイル4からはB相のパルス信号
を出力するようにしたものである。前記パルス発生装置
1は、ロータリー磁石5の近傍に配置される。このロー
タリー磁石5は、図2に示すようにその周辺部に複数の
N極およびS極とが交互に着磁されている。パルス発生
装置1の検出位置での磁界分布が図3に示すような変化
となるようにパルス発生装置1の近傍には、バイアス磁
石6が配置されている。磁界の変化が正負対称でないこ
とにより正方向に大きく負方向に小さいパルス電圧7,
8を図4に示すように第1および第2の検出コイル3,
4に誘起させることができる。前記ロータリー磁石5が
回転し、パルス発生装置1に図3に示すような磁界が印
加されると、第1および第2の検出コイル3,4には正
負のパルス電圧7,8がそれぞれに誘起される。その時
の正パルス電圧7は、負パルス電圧8よりも大きい。
ス信号を、第2の検出コイル4からはB相のパルス信号
を出力するようにしたものである。前記パルス発生装置
1は、ロータリー磁石5の近傍に配置される。このロー
タリー磁石5は、図2に示すようにその周辺部に複数の
N極およびS極とが交互に着磁されている。パルス発生
装置1の検出位置での磁界分布が図3に示すような変化
となるようにパルス発生装置1の近傍には、バイアス磁
石6が配置されている。磁界の変化が正負対称でないこ
とにより正方向に大きく負方向に小さいパルス電圧7,
8を図4に示すように第1および第2の検出コイル3,
4に誘起させることができる。前記ロータリー磁石5が
回転し、パルス発生装置1に図3に示すような磁界が印
加されると、第1および第2の検出コイル3,4には正
負のパルス電圧7,8がそれぞれに誘起される。その時
の正パルス電圧7は、負パルス電圧8よりも大きい。
【0007】また前記ロータリー磁石5の回転方向を時
計まわりが正方向回転、反時計まわりが逆方向回転とし
た場合、第1および第2の検出コイル3,4には位相の
ずれたパルス電圧が、正方向回転の場合は図4(a)に
示すように第1の検出コイル3によるパルス電圧(A
相)が第2の検出コイル4によるパルス電圧(B相)よ
りも早く、かつ、逆回転方向の場合は図5(a)に示す
ように第2の検出コイル4によるパルス電圧(B相)の
方が第1の検出コイル3によるパルス電圧(A相)より
も早く出力されることになる。
計まわりが正方向回転、反時計まわりが逆方向回転とし
た場合、第1および第2の検出コイル3,4には位相の
ずれたパルス電圧が、正方向回転の場合は図4(a)に
示すように第1の検出コイル3によるパルス電圧(A
相)が第2の検出コイル4によるパルス電圧(B相)よ
りも早く、かつ、逆回転方向の場合は図5(a)に示す
ように第2の検出コイル4によるパルス電圧(B相)の
方が第1の検出コイル3によるパルス電圧(A相)より
も早く出力されることになる。
【0008】これらのパルス電圧をコンパレーター等に
より処理された波形の例を図4(b)および図5(b)
に示す。A相パルス電圧およびB相パルス電圧の位相差
は、図6に示すように、第1および第2の検出コイル
3,4間の距離に依存しており、その大きさは50ヘル
ツの回転速度でおおよそ数十マイクロ秒である。
より処理された波形の例を図4(b)および図5(b)
に示す。A相パルス電圧およびB相パルス電圧の位相差
は、図6に示すように、第1および第2の検出コイル
3,4間の距離に依存しており、その大きさは50ヘル
ツの回転速度でおおよそ数十マイクロ秒である。
【0009】
【考案の効果】本考案のパルス発生装置は、ロータリー
磁石の正逆の回転方向に対応して異なるパルス信号を発
生することができるので、ロータリー磁石の回転数を正
確に検出することができる。
磁石の正逆の回転方向に対応して異なるパルス信号を発
生することができるので、ロータリー磁石の回転数を正
確に検出することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】ロータリー磁石の近傍に本考案のパルス発生装
置を配置した一実施例を示す平面図である。
置を配置した一実施例を示す平面図である。
【図3】図2に示したロータリー磁石によって本考案の
パルス発生装置に印加される磁界の変化分布を示した図
である。
パルス発生装置に印加される磁界の変化分布を示した図
である。
【図4】ロータリー磁石が正回転する場合に本考案のパ
ルス発生装置が発生するパルス信号およびそのパルス信
号を処理するコンパレーターの出力信号の1例を示す図
である。
ルス発生装置が発生するパルス信号およびそのパルス信
号を処理するコンパレーターの出力信号の1例を示す図
である。
【図5】ロータリー磁石が逆回転する場合に本考案のパ
ルス発生装置が発生するパルス信号およびそのパルス信
号を処理するコンパレーターの出力信号の1例を示す図
である。
ルス発生装置が発生するパルス信号およびそのパルス信
号を処理するコンパレーターの出力信号の1例を示す図
である。
【図6】第1および第2の検出コイルの間隔と本考案の
パルス発生装置が発生するパルス信号の位相差との関係
を示す図である。
パルス発生装置が発生するパルス信号の位相差との関係
を示す図である。
1 パルス発生装置 2 強磁性部材 3 第1の検出コイル 4 第2の検出コイル 5 ロータリー磁石
Claims (1)
- 【請求項1】 異なる保磁力を有する領域をもち、か
つ、外部磁界の作用により大バルクハウゼン反転現象を
生ずる強磁性部材と、この強磁性部材に所定間隔をおい
て巻回された複数の検出コイルと、これらの検出コイル
の近傍に回転自在に配置されたロータリー磁石と、前記
検出コイルの近傍に配置されたバイアス磁石とを具備す
ることを特徴とするパルス発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2246191U JP2547533Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | パルス発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2246191U JP2547533Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | パルス発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122378U JPH04122378U (ja) | 1992-11-02 |
JP2547533Y2 true JP2547533Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31907957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2246191U Expired - Lifetime JP2547533Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | パルス発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547533Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011059130A (ja) * | 2002-11-20 | 2011-03-24 | Walter Mehnert | 位置検出器 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5161505B2 (ja) * | 2007-07-23 | 2013-03-13 | ヒロセ電機株式会社 | 磁気センサ |
WO2014128937A1 (ja) * | 2013-02-22 | 2014-08-28 | 三菱電機株式会社 | 回転数検出器 |
WO2020255682A1 (ja) * | 2019-06-21 | 2020-12-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 回転検出器及びそれを備えたモータ |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP2246191U patent/JP2547533Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011059130A (ja) * | 2002-11-20 | 2011-03-24 | Walter Mehnert | 位置検出器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04122378U (ja) | 1992-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970408 |