JP3489596B2 - モータ - Google Patents

モータ

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JP3489596B2
JP3489596B2 JP17536994A JP17536994A JP3489596B2 JP 3489596 B2 JP3489596 B2 JP 3489596B2 JP 17536994 A JP17536994 A JP 17536994A JP 17536994 A JP17536994 A JP 17536994A JP 3489596 B2 JP3489596 B2 JP 3489596B2
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靖久 長
裕 大草
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転速度および回転位
相の調節が可能なモータに関する。
【0002】
【従来の技術】モータは日常生活の中で様々な用途に使
用されている。モータの特性はそのモータをどのような
用途に使用するかによって異なるが、回転速度や回転位
相の安定性は一般にモータの性能を左右する一つの要因
となっている。例えば、ビデオテープレコーダや回転式
デジタルオーディオテープレコーダの磁気ヘッドを駆動
するために使用されるモータは定速動作可能なものでな
ければならない。モータの回転特性が良くないと再生さ
れる信号は変化し、画像や音声に波が生じてしまうから
である。
【0003】この種のモータは、支持部材に回転可能に
支持された回転軸と、第1および第2の回転部材と、第
1および第2の静止部材とを有する。第1および第2の
回転部材は回転軸に固定され、それぞれ第1および第2
の静止部材と対向して配置されている。第1の回転部材
には駆動用マグネットアセンブリが固定されている。駆
動用マグネットアセンブリは偶数個の駆動用磁化部を有
する。駆動用磁化部は、隣り合う駆動用磁化部同士の磁
極が互いに異なるように回転軸を中心として第1の回転
部材の周囲に環状に配列されている。一方、第1の静止
部材は、所定の間隔で駆動用磁化部に対向して配置され
た複数の電機子コイルを有する電機子を備える。電機子
コイルに交流を流すことによって誘導磁界が発生し、駆
動用磁化部と電機子コイルとの間に引き付け(反発)力
が生じる。第1の回転部材はこの力によって回転する。
【0004】第2の回転部材には検出用マグネットアセ
ンブリが固定されている。検出用マグネットアセンブリ
は偶数個の検出用磁化部を有する。検出用磁化部は、隣
り合う検出用磁化部同士の磁極が互いに異なるように回
転軸を中心として第2の回転部材の周囲に環状に配列さ
れている。一方、第2の静止部材は所定の間隔で検出用
磁化部に対向して配置された磁界センサを有する。磁界
センサは、第2の回転部材の回転に伴って変化する磁界
を検出する複数の検出部を有する。磁界によって誘導起
電力が発生する。この誘導起電力を利用して回転部材の
回転に対応する検出信号を生成し、モータの回転速度お
よび回転位相を求める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の説明から明らか
なように、従来のモータでは駆動用と検出用に別々のマ
グネットアセンブリを使用している。このためモータの
部品数が増え、結果として組み立て工数も多くなる。こ
のようなモータを製造するための生産コストは比較的高
いうえ、2つのマグネットアセンブリを使用しているた
めにモータを小型化するにも限度がある。さらに、費用
面での理由から検出部の数をあまり多くすることはでき
ない。このため低速回転時に検出信号とノイズとを区別
しにくいという問題があった。すなわち、検出部の数が
少ないと特に低速回転時に誘導起電力の波形の振幅が小
さくなり、ノイズと検出信号との区別がしにくくなるの
である。
【0006】従って、本発明の目的は、回転速度や回転
位相に関するセンサ信号の精度に影響を与えずに小型化
した低価格のモータを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、部品数および組立工
数を少なくし、生産コストを低減させることのできるモ
ータを提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、小型化に適し
たモータを提供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、低速回転時において
も回転速度および回転位相の安定するモータを提供する
ことにある。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は 、支持部材に回
転可能に支持された回転軸と、回転軸に固定された回転
部材と、回転軸を中心として環状になるように前記回転
部材に固定され、かつ、円周方向において交互に異なる
磁極を有する複数の駆動用磁化部を備えたマグネットア
センブリと、このマグネットアセンブリと対向するよう
に配置され誘導磁界を発生してこの誘導磁界とマグネッ
トアセンブリの磁界により回転部材を回転させる複数の
電機子コイルを有する電機子と、マグネットアセンブリ
と対向して配置された磁界検出手段とを具備し、マグネ
ットアセンブリは、さらに駆動用磁化部にそれぞれ設け
られ駆動用磁化部の磁極と異なる磁極を有する複数の第
1の検出用磁化部と、駆動用磁化部の隣り合った2つの
駆動用磁化部にそれぞれ設けられ、これらの駆動用磁化
部の磁極と異なる磁極を有し、かつマグネットアセンブ
リの半径方向において第1の検出用磁化部と異なる位置
に設けられた2つの第2の検出用磁化部とを備え、磁界
検出手段は、回転部材の回転に伴って駆動用磁化部と第
1の検出用磁化部の磁界とを検出する第1の磁界センサ
と、回転部材の回転にともなって駆動用磁化部と第2の
検出用磁化部の磁界とを検出する第2の磁界センサとを
有し、第1の磁界センサは、駆動用磁化部と第1の検出
用磁化部の磁界を横切る導体部材からなり、第2の磁界
センサは、駆動用磁化部と第2の検出用磁化部の磁界を
横切る導体部材からなり、第1の磁界センサは、半径方
向に延在し、かつ、円周方向に沿って等間隔で配置され
た第1の誘起部分を有し、第1の検出用磁化部と駆動用
磁化部の一部における磁界を横切る際に該第1の誘起部
分に誘起される起電力を第1の検出信号として出力し、
第2の磁界センサは、駆動用磁化部の円周方向に沿った
3個分の幅に相当する距離だけ離間して配置された一対
の第2の誘起部分と、駆動用磁化部1個分の幅に相当す
る距離だけ離間した配置された一対の第3の誘起部分と
を有し、第2の検出用磁化部と駆動用磁化部の一部にお
ける磁界を横切る際にそれぞれ該第2および第3の誘起
部分に誘起される起電力を第2の検出信号として出力す
ることを特徴とする。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて詳細に
説明する。
【0013】図1乃至図7を参照して、本発明の第1の
実施例によるモータを説明する。以下の詳細な説明にお
いて、同一の参照符号は同一の構成要素を示す。
【0014】図1に示すように、本発明のモータは、支
持部材13に回転可能に支持された回転軸11を有す
る。支持部材13は支持板17と軸受19とからなる。
支持板17は回転軸11を挿通する穴を規定している内
周面15を有する。軸受19は内周面15と回転軸11
との間に配置され、回転軸11を回転可能に支持してい
る。支持板17はネジ21によって静止部材23に固定
されている。回転軸11には第1の回転部材25が固定
されている。第1の回転部材25の外周部には磁気ヘッ
ド27が固定されている。この磁気ヘッド27は、図示
しない磁気記録媒体に対してデータの書き込み、読み出
し、消去などを行うためのものである。
【0015】回転軸11には第2の回転部材29も固定
されている。図2において最も良く示されるように、第
2の回転部材29は下面31を有し、この下面31にマ
グネットアセンブリ33が固定されている。マグネット
アセンブリ33は、コイル支持板43に支持された電機
子40の複数の電機子コイル41に所定の間隔をあけて
対向して配置されている。コイル支持板43はネジ45
によって支持板17に固定されている。電機子コイル4
1に交流を流すことによって誘導磁界が発生し、マグネ
ットアセンブリ33と電機子コイル41との間に引き付
け(反発)力が生じる。この力によって第2の回転部材
29が回転し、第2の回転部材29の回転に伴って回転
軸11も回転する。回転軸11が回転すると第1の回転
部材25も回転し、磁気ヘッド27が回転する。電機子
コイル41とマグネットアセンブリ33との間には磁界
検出装置47が備えられている。この磁界検出装置47
の詳細な構成および動作については後述する。
【0016】マグネットアセンブリ33の構成について
図3を参照して詳細に説明する。マグネットアセンブリ
33は、駆動用磁化部35と、第1の検出用磁化部37
と、第2の検出用磁化部39とを有する。図3に示す実
施例では駆動用磁化部35は12個備えられているが本
発明はこれに限定されるものではなく、偶数個であれば
他の個数であってもよい。図面からも分かるように、磁
極の異なる駆動用磁化部35が交互に環状に配列されて
いる。第1の検出用磁化部37は、マグネットアセンブ
リ33の円周に沿って等間隔で配置されている。第1の
検出用磁化部37は各々対応する駆動用磁化部35とは
異なる磁極を有する。また、第1の検出用磁化部37の
円周方向の幅(すなわち半径方向に垂直な長さ)は駆動
用磁化部35の幅の1/3であり、第1の検出用磁化部
37は各駆動用磁化部の円周方向に沿った真ん中に位置
している。例えばN極の駆動用磁化部35について考え
ると、この駆動用磁化部35の最初の1/3はN極、第
1の検出用磁化部37に相当する1/3はS極、残りの
1/3はN極になる。従って、同一幅でN極とS極の合
計36個の領域(以下、磁化セグメントと呼ぶ)をマグ
ネットアセンブリ33の円周に沿って交互に並べた場合
と同じ状態になる。第2の検出用磁化部39は隣り合っ
た任意の2つの駆動用磁化部35に設けられている。第
1の検出用磁化部37の場合と同様に、この第2の検出
用磁化部39の磁極も各々対応する駆動用磁化部35と
は異なっている。また、第2の検出用磁化部39は第1
の検出用磁化部37に対して半径方向内側に設けられて
いる。本実施例では第1および第2の検出用磁化部を一
体に形成しているが、第2の検出用磁化部39は第1の
検出用磁化部37と別々に形成してもよい。駆動用磁化
部および検出用磁化部は、各々永久磁石またはこれに等
価のものからなる。例えば、前記磁化部は、磁性材料か
らなる円板を周知の適当な方法で磁化することにより形
成してもよい。
【0017】次に、図3および図4を参照して磁界検出
装置47について詳細に説明する。磁界検出装置47
は、第1の磁界センサ49と第2の磁界センサ51とか
らなる。第1の磁界センサ49は銅線などのワイヤ状導
体部材からなり、図3に示すマグネットアセンブリ33
の外周と点線で示す円とで規定される領域(以下、磁化
セグメント領域と呼ぶ)に発生する磁界を検出する。同
様に、第2の磁界センサ51もワイヤ状導体部材からな
り、図3において駆動用磁化部35の内周と一点鎖線と
によって規定される領域(以下、内側領域と呼ぶ)に発
生する磁界と、点線と一点鎖線とで規定される領域(以
下、中間領域と呼ぶ)に発生する磁界とを検出する。
【0018】第1の磁界センサ49は、例えば図4に示
すように半径方向外側に突出している複数の凸部を有す
るほぼ円状のワイヤで形成される。この場合、前記凸部
は第1の検出用磁化部37と同一幅であり、各凸部間の
間隔も第1の検出用磁化部37の幅と同一である。すな
わち、第1の磁界センサ49は、駆動用磁化部35と第
1の検出用磁化部37とで構成される合計36個の磁化
セグメントに対応する18個の凸部と18個の凹部とか
らなる。第1の磁界センサ49は、半径方向に延在する
複数の第1の誘起部分49aを有する。第1の磁界セン
サ49は磁化セグメント領域に発生する磁界を検出して
第1のセンサ信号を生成する。
【0019】ここで、分かりやすくするために図5を参
照して第1の磁界センサ49の磁界検出原理について説
明する。第1の誘起部分49aは、第2の回転部材の回
転に伴って各磁化セグメントの磁界すなわち磁束Hを横
切る。この結果、フレミングの右手の法則により第1の
誘起部分49aの両端には起電力eが誘起される。磁界
は駆動用磁化部35および検出用磁化部37、39全体
の周囲に存在する。本発明によるセンサは第1の誘起部
分49aが磁界を横切ることによって誘起される起電力
を磁界検出に利用している。第1の磁界センサ49は端
子(図示せず)に接続されている。周知のように、第1
の誘起部分49aが横切る磁束の方向の反転毎に第1の
誘起部分49aで発生する誘導起電力の方向も反転す
る。
【0020】以下、第1の誘起部分49aと第1のセン
サ信号との関係を図6を参照して説明する。第1の磁界
センサ49の第1のセンサ信号として得られる誘導起電
力は各誘起部分49aで発生する誘導起電力の和に相当
するが、ここでは第1の誘起部分49aを一つだけ例に
挙げる。第1の誘起部分49aがS極の駆動用磁化部3
5に対応する位置にさしかかる時点を時刻t1とする。
この位置ではN極の駆動用磁化部からS極の駆動用磁化
部に入る磁束はマグネットアセンブリの表面にほぼ平行
であるため、第1の誘起部分49aには誘導起電力は発
生しない。時刻t2において、第1の誘起部分49aは
S極の磁化セグメントに入る磁束を横切るため、誘導起
電力の方向はこの時点で反転する。第2の回転部材はさ
らに回転し、第1の誘起部分49aは時刻t3において
N極の磁化セグメント(検出用磁化部37)から発生す
る磁束を横切る。この時点で第1の誘起部分49aに誘
起される起電力の方向は再び反転する。このように第1
の誘起部分49aが方向の異なる磁束を横切る毎に誘導
起電力の方向が反転する。ここで、第1の誘起部分49
aが時刻t2からt3、あるいは時刻t3からt4に移
動する際の移動量(回転位相)は磁化セグメントの磁極
ピッチPと等しい。すなわち、磁極ピッチPは360°
を磁化セグメントの数で割った角度に相当する。また、
第1の誘起部分49aが横切る磁束を発生する磁極がN
からSに反転し、再びNになるまでの波形の1周期は磁
極ピッチPの2倍に相当する。本実施例では磁化セグメ
ントの数は36個であるため、第1の磁界センサ49に
よって得られる第1のセンサ信号の周期は図7(A)に
示すように20°になる。従来の磁界センサを使用した
場合の検出信号の周期は60°程度であった。従って、
本発明による磁界センサを使用すればより細かく回転位
相を調節することができる。また、第1の磁界センサ4
9を使用して実際に得られる誘導起電力の大きさは、各
誘起部分49aで誘起される起電力の和に比例するた
め、検出信号の波形の振幅は第1の誘起部分49aの数
に比例して大きくなる。本実施例では、端子間で得られ
る誘導起電力は36か所の誘起部分49aで誘起された
起電力の和に相当する。従って、従来の磁界センサを用
いた場合よりも波形の振幅が大きくなり、低速回転時に
もノイズと検出信号とを区別しやすくなる。なお、図7
(A)では−120°から+120°までの範囲におけ
る波形をのみを示してあるが、マグネットアセンブリ3
3の一回転毎に18サイクルからなる正弦波形が得られ
ることは容易に理解できよう。
【0021】再び図4を参照し、第2の磁界センサ51
について説明する。上述したように第2の磁界センサ5
1は銅線などのワイヤ状導体部材からなり、例えば図4
に示すように扇形の孤にあたる4つの円孤状の部分と、
第2の誘起部分51aと、第3の誘起部分51bとで構
成される。第2の誘起部分51aは内側領域において発
生する磁束を検出するためのものである。第2の誘起部
分51aは、駆動用磁化部3つ分に相当する距離だけ離
れている。一方、第3の誘起部分51bは中間領域にお
いて発生する磁束を検出するためのものである。第3の
誘起部分51bは駆動用磁化部1つ分に相当する距離だ
け離れている。さらに、第2および第3の誘起部分は互
いに等しい間隔(すなわち駆動用磁化部35の幅)だけ
離れている。第1の誘起部分49aの場合と同様に、第
2の誘起部分51aは内側領域における磁束を横切り、
第3の誘起部分51bは中間領域における磁束を横切
る。これによって第2および第3の誘起部分51aおよ
び51bの両端には誘導起電力が発生する。第1の磁界
センサ49の場合と同様に、第2の磁界センサ51も端
子(図示せず)に接続されている。この第2の誘起部分
51aおよび第3の誘起部分51bにおける誘導起電力
の発生原理については図5および図6を参照して説明し
た第1の誘起部分49aの場合と同様であるので、これ
らについては詳細な説明を省略する。
【0022】本実施例では駆動用磁化部35は12個備
えられているため、第2の誘起部分51aだけについて
見れば磁極ピッチは30°になる。従って、第2の誘起
部分における検出信号の波形の1周期は図7(B)に示
すように60°になる。一方、第3の誘起部分51bで
は、第2の検出用磁化部39にさしかかるまでは第2の
誘起部分51aによって得られる波形に対して位相角が
180°ずれた波形が得られる。ところが、第2の検出
用磁化部39に対応する位置では、第3の誘起部分51
bについての磁極ピッチは10°となる。従って、第3
の誘起部分51bによって得られる波形は図7(C)に
示すように第2の検出用磁化部39に対応する位置を横
切る際に乱れることになる。このように、第2および第
3の誘起部分について別々に考えれば図7(B)および
図7(C)に示すような波形が得られる。しかしなが
ら、実際には第2の磁界センサ51に接続された端子で
は第2および第3の誘起部分51aおよび51bで発生
する誘導起電力を合成した第2のセンサ信号が得られ
る。この合成後に得られる第2のセンサ信号の波形を図
7(D)に示す。同図から明らかなように、第2の検出
用磁化部39による乱れの部分(−40°〜+40°)
を除けば第2および第3の誘起部分から得られる波形は
位相角が180°ずれているので、2つの波形を合成す
ることで60°の正弦波部分は互いに相殺される。この
結果、第3の誘起部分51bが駆動用磁化部35と第2
の検出用磁化部39との間の磁束を横切った際の波形の
乱れ部分のみ抽出される。図7(D)に示す波形はマグ
ネットアセンブリ33が1回転する毎に1回ずつ得られ
るものであるので、このピークの数を計数すればモータ
の回転速度を容易かつ確実に求めることができる。
【0023】 次に、図8および図9を参照して本発明
の第2の実施例について説明する。第2の実施例では、
第1の実施例において図1を参照して説明したモータと
同一のモータに図8に示すマグネットアセンブリ33’
と図9に示す磁界検出装置47’とを適用したものであ
る。このマグネットアセンブリ33’および磁界検出装
置47’は基本的には第1の実施例において説明したも
のと同様の機能を有するため、詳細については説明を省
略する。マグネットアセンブリ33’は駆動用磁化部3
5’を16個有している。一方、第1の磁界センサ4
9’は合計48個の磁化セグメントに対応する24個の
凸部と24個の凹部とからなる。このように磁化セグメ
ントの数は48個になるため、第1の磁界センサ49’
によって得られる検出信号の周期は15°になる。ま
た、第1の実施例では第2の誘起部分51aにおいて得
られる検出信号の周期は60°であったが、本実施例で
は駆動用磁化部は16個であるため第2の誘起部分51
a’において得られる検出信号の周期は45°になる。
一方、第3の誘起部分51b’でも基本的には1周期4
5°の波形が得られ、第2の磁界センサ51’全体とし
ては−30°から+30°に相当する部分の乱れのみを
抽出した形の波形が得られる。
【0024】図10を参照して、上述した第1および第
2の実施例におけるマグネットアセンブリと磁界検出装
置とを利用してモータの回転速度および回転位相を調節
する動作について説明する。
【0025】図10において、制御装置53は、第1お
よび第2の磁界センサ49,51に接続されている。制
御装置53は、第1および第2のカウンタ55,57
と、第1および第2の読出パルス発生器59,61と、
第1および第2のクリアパルス発生器63,65と、第
1および第2の比較器67,69と、第1および第2の
目標値設定器71、73と、駆動制御回路75とからな
る。
【0026】第1のカウンタ55は、第1の磁界センサ
49に接続されている。第1のカウンタ55は、第1の
磁界センサ49から第1のセンサ信号を受ける。この第
1のセンサ信号は、複数のパルスからなる。第1のカウ
ンタ55は、第1のセンサ信号のパルスの数をカウント
して第1のカウント値を生成して記憶する。
【0027】第1のカウンタ55は、第1の比較器67
と、第1の読出パルス発生器59と、第1のクリアパル
ス発生器63に接続されている。第1の読出パルス発生
器59は、第1のクリアパルス発生器63に接続されて
いる。第1の読出パルス発生器59は、第1の時間間隔
ごとに第1の読出パルスを発生する。第1のカウンタ5
5は、第1の読出パルス発生器59から第1の読出パル
スを受けた時に第1のカウント値を第1の比較器67に
与える。第1のクリアパルス発生器63は、第1の読出
パルス発生器59から第1の読出パルスを受けた後に第
1のクリアパルスを発生する。第1のカウンタ55は、
第1のクリアパルス発生器63から第1のクリアパルス
を受けた時にクリアされると共にリセットされる。
【0028】第1の比較器67は、第1の目標値設定器
71と、駆動制御回路75とに接続されている。第1の
比較器67は、第1の目標値設定器71から第1の目標
値を受ける。第1の比較器67は、第1のカウント値と
第1の目標値とを比較する。第1の比較器67は、第1
のカウント値が第1の目標値より小さい時に第1の小信
号を駆動制御回路75に与える。
【0029】第2のカウンタ57は、第2の磁界センサ
51に接続されている。第2のカウンタ57は、第2の
磁界センサ51から第2のセンサ信号を受ける。この第
2のセンサ信号は、複数のパルスからなる。第2のカウ
ンタ57は、第2のセンサ信号のパルスの数をカウント
して第2のカウント値を生成して記憶する。
【0030】第2のカウンタ57は、第2の比較器69
と、第2の読出パルス発生器61と、第2のクリアパル
ス発生器65に接続されている。第2の読出パルス発生
器61は、第2のクリアパルス発生器65に接続されて
いる。第2の読出パルス発生器61は、第2の時間間隔
ごとに第2の読出パルスを発生する。第2のカウンタ5
7は、第2の読出パルス発生器61から第2の読出パル
スを受けた時に第2のカウント値を第2の比較器69に
与える。第2のクリアパルス発生器65は、第2の読出
パルス発生器61から第2の読出パルスを受けた後に第
2のクリアパルスを発生する。第2のカウンタ57は、
第2のクリアパルス発生器65から第2のクリアパルス
を受けた時にクリアされると共にリセットされる。
【0031】第2の比較器69は、第2の目標値設定器
73と、駆動制御回路75とに接続されている。第2の
比較器69は、第2の目標値設定器73から第2の目標
値を受ける。第2の比較器69は、第2のカウント値と
第2の目標値とを比較する。第2の比較器69は、第2
のカウント値が第2の目標値より小さい時に第2の小信
号を駆動制御回路75に与える。
【0032】駆動制御回路75は、第1および第2の比
較器67,69からの第1および第2の小信号を受けて
駆動制御信号を生成する。駆動制御回路75は駆動回路
77に接続され、駆動回路77は電機子40に接続され
ている。駆動回路77は、駆動制御回路75から駆動制
御信号を受けて駆動信号を生成して電機子40に与え
る。
【0033】図10において、第1および第2の磁気セ
ンサ49´,51´は、第1および第2の磁気センサ4
9,51の変わりに、制御装置53に接続してもよい。
【0034】以上、本発明の好ましい実施例について説
明してきたが本発明はこれに限定されるものではなく、
添付の特許請求の範囲に記載の趣旨を逸脱することなく
様々な変更および修正が可能である。例えば、強磁性体
で駆動用磁化部および検出用磁化部を構成する代わりに
強誘電体を使用してプラスとマイナスの電極を構成して
もよい。さらに、凸部と凹部とに対応してそれぞれプラ
スとマイナスの電極を設け、各電極において得られる電
界の変化を同様に検出信号として得ることもできる。
【0035】また、第1の検出用磁化部37の数は必ず
しも駆動用磁化部の数と同一でなくてもよい。例えば、
1つの駆動用磁化部に第1の検出用磁化部を2個ずつ設
けることも可能である。この場合、第1の検出用磁化部
は駆動用磁化部の円周方向の幅に対して2/5および4
/5の位置に配置される。このように、磁化セグメント
の幅がすべて同一であり、隣り合う第1の誘起部分間の
距離がこの幅に対応するのであれば、駆動用磁化部と第
1の検出用磁化部の数の組み合わせを様々に変えること
ができる。
【0036】
【発明の効果】本発明のモータは、回転速度や回転位相
に関するセンサ信号の精度に影響を与えずに小型化に適
している。また、本発明のモータは、部品数および組立
工数を少なくし、生産コストを低減させることのでき
る。さらに、本発明のモータは、低速回転時においても
回転速度および回転位相を正確に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるモータを示す断面
図である。
【図2】図1に示すモータの回転部材およびマグネット
アセンブリを示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるマグネットアセン
ブリを示す底面図である。
【図4】本発明の第1の実施例による第1および第2の
磁界センサを示す平面図である。
【図5】第1の磁界センサと磁界および起電力との関係
を示す図である。
【図6】本発明による磁界センサの動作原理を説明する
ための図である。
【図7】図4に示す第1および第2の磁界センサの検出
信号を示す波形図である。
【図8】本発明の第2の実施例によるマグネットアセン
ブリを示す底面図である。
【図9】本発明の第2の実施例による第1および第2の
磁界センサを示す平面図である。
【図10】本発明の第1および第2の実施例における制
御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 回転軸 13 支持部材 17 支持板 19 支持板 21 ネジ 23 静止部材 25 第1の回転部材 27 磁気ヘッド 29 第2の回転部材 33 マグネットアセンブリ 35 駆動用磁化部 37 第1の検出用磁化部 39 第2の検出用磁化部 40 電機子 41 電機子コイル 43 コイル支持板 47 磁界検出装置 49 第1の磁界センサ 51 第2の磁界センサ 53 制御装置 55 第1のカウンタ 57 第2のカウンタ 59 第1の読出パルス発生器 61 第2の読出パルス発生器 63 第1のクリアパルス発生器 65 第2のクリアパルス発生器 67 第1の比較器 69 第2の比較器 71 第1の目標値設定器 73 第2の目標値設定器 75 駆動制御回路 77 駆動回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 11/00 H02K 29/00 - 29/14 H02K 21/00 - 21/48 H02K 1/27 H02K 15/00 - 15/16 G01P 1/00 - 3/80

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に回転可能に支持された回転軸
    と、前記回転軸に固定された回転部材と、前記回転軸を
    中心として環状になるように前記回転部材に固定され、
    かつ、円周方向において交互に異なる磁極を有する複数
    の駆動用磁化部を備えたマグネットアセンブリと、前記
    マグネットアセンブリと対向するように配置され誘導磁
    界を発生してこの誘導磁界と前記マグネットアセンブリ
    の磁界により前記回転部材を回転させる複数の電機子コ
    イルを有する電機子と、前記マグネットアセンブリと対
    向して配置された磁界検出手段とを具備し、前記マグネ
    ットアセンブリは、さらに駆動用磁化部にそれぞれ設け
    られ駆動用磁化部の磁極と異なる磁極を有する複数の第
    1の検出用磁化部と、駆動用磁化部の隣り合った2つの
    駆動用磁化部にそれぞれ設けられ、これらの駆動用磁化
    部の磁極と異なる磁極を有し、かつ前記マグネットアセ
    ンブリの半径方向において第1の検出用磁化部と異なる
    位置に設けられた2つの第2の検出用磁化部とを備え、
    前記磁界検出手段は、前記回転部材の回転に伴って駆動
    用磁化部と第1の検出用磁化部の磁界とを検出する第1
    の磁界センサと、前記回転部材の回転にともなって駆動
    用磁化部と第2の検出用磁化部の磁界とを検出する第2
    の磁界センサとを有し、 前記第1の磁界センサは、駆動用磁化部と第1の検出用
    磁化部の磁界を横切る導体部材からなり、前記第2の磁
    界センサは、駆動用磁化部と第2の検出用磁化部の磁界
    を横切る導体部材からなり、 前記第1の磁界センサは、半径方向に延在し、かつ、円
    周方向に沿って等間隔で配置された第1の誘起部分を有
    し、前記第1の検出用磁化部と駆動用磁化部の一部にお
    ける磁界を横切る際に該第1の誘起部分に誘起される起
    電力を第1の検出信号として出力し、 前記第2の磁界センサは、駆動用磁化部の円周方向に沿
    った3個分の幅に相当する距離だけ離間して配置された
    一対の第2の誘起部分と、駆動用磁化部1個分の幅に相
    当する距離だけ離間した配置された一対の第3の誘起部
    分とを有し、前記第2の検出用磁化部と駆動用磁化部の
    一部における磁界を横切る際にそれぞれ該第2および第
    3の誘起部分に誘起される起電力を第2の検出信号とし
    て出力することを特徴と するモータ。
  2. 【請求項2】 回転軸と、前記回転軸に対して回転対称
    の形状を有し、前記回転軸に固定された回転部材と、中
    心に前記回転軸が貫通した状態で前記回転部材に固定さ
    れた環状のマグネットアセンブリであって、前記回転軸
    を中心として交互に磁極が異なるように前記マグネット
    アセンブリの円周に配列された互いに同一寸法のK個
    (ここで、Kは4以上の偶数)の駆動用磁化部を有する
    マグネットアセンブリと、前記マグネットアセンブリの
    駆動用磁化部と相互に作用して前記回転部材を回転させ
    るよう該駆動用磁化部に対して所定の間隔をもって対向
    して設けられた複数の電機子コイルを有する電機子とを
    備え、前記マグネットアセンブリは、駆動用磁化部とは
    異なる磁極を有するように駆動用磁化部に設けられた互
    いに同一寸法のM個(ここで、MはK以上の偶数)の第
    1の検出用磁化部であって、前記マグネットアセンブリ
    の円周方向に沿って駆動用磁化部の1/(2M+1)の
    長さを有する前記第1の検出用磁化部と、駆動用磁化部
    とは異なる磁極を有するように2つの隣接した駆動用磁
    化部に設けられた第2の検出用磁化部であって、対応す
    る前記第1の検出用磁化部に対して半径方向に異なる位
    置に設けられた前記第2の検出用磁化部とを有し、前記
    モータは、さらに、前記電機子の前記マグネットアセン
    ブリと対向する側の表面に設けられ、前記回転部材の回
    転に伴って変化する前記マグネットアセンブリの磁界を
    検出する磁界検出手段を備え、 前記マグネットアセンブリは、前記マグネットアセンブ
    リの外周に沿って延在し、前記第1の検出用磁化部と駆
    動用磁化部の一部とからなる磁化セグメント領域と、前
    記磁化セグメント領域よりも半径方向内側の前記マグネ
    ットアセンブリの内周に沿って延在し、駆動用磁化部の
    他の一部からなる内側領域と、磁化セグメント領域と内
    側領域との間にあり、前記第2の検出用磁化部と駆動用
    磁化部の残りの一部とからなる中間領域とを備え、前記
    磁界検出手段は、磁化セグメント領域における磁界を検
    出する第1の磁界センサと、中間領域および内側領域に
    おける磁界を検出する第2の磁界センサとからなり、 前記第1の磁界センサは、磁界セグメント領域における
    磁界を横切る導体部材からなり 、前記第2の磁界センサ
    は、中間領域および内側領域における磁界を横切る導体
    部材からなり、 前記第1の磁界センサは、半径方向に延在し、かつ、円
    周方向に沿って等間隔で配置された2M個の第1の誘起
    部分を有し、磁化セグメント領域における磁界を横切る
    際に該第1の誘起部分に誘起される起電力を第1の検出
    信号として出力し、 前記第2の磁界センサは、駆動用磁化部の円周方向に沿
    った3個分の幅に相当する距離だけ離隔して内側領域に
    対応する位置に配置された一対の第2の誘起部分と、駆
    動用磁化部1個分の幅に相当する距離だけ離隔して中間
    領域に対応する位置に配置された一対の第3の誘起部分
    とを有し、内側領域および中間領域における磁界を横切
    る際にそれぞれ該第2および第3の誘起部分に誘起され
    る起電力を第2の検出信号として出力することを特徴と
    する モータ。
  3. 【請求項3】 前記第2の誘起部分および第3の誘起部
    分に誘起される起電力を合成し、前記回転部材の一回転
    毎に1つのピークを有する波形を得る請求項2に記載の
    モータ。
  4. 【請求項4】 前記第1の検出信号は、1周期20°の
    正弦波を有する請求項2に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記第1の検出信号は、1周期15°の
    正弦波を有する請求項2に記載のモータ。
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