JP2547487Y2 - 浴槽の側壁板用手摺り - Google Patents

浴槽の側壁板用手摺り

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JP2547487Y2
JP2547487Y2 JP2990493U JP2990493U JP2547487Y2 JP 2547487 Y2 JP2547487 Y2 JP 2547487Y2 JP 2990493 U JP2990493 U JP 2990493U JP 2990493 U JP2990493 U JP 2990493U JP 2547487 Y2 JP2547487 Y2 JP 2547487Y2
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敦 前田
帯刀 神下
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Aron Kasei Co Ltd
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Aron Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、浴槽の側壁板用手摺り
に関し、詳しくは浴槽の厚肉側壁板の上端部に着脱自在
に取付ける手摺りに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、浴槽を構成する厚
肉側壁板の上端部に1つの手摺りを跨設して、この手摺
りにより、老人等の入浴者の便を図っている。かかる手
摺りは大略、側壁板の上端部に跨がる下向きコ字状の跨
設部と、この跨設部を浴槽の側壁板に固定するハンドル
付の押圧板と、この跨設部に取付けられた把持部とから
構成されており、入浴者がこの把持部を掴んで浴槽へ出
入りしたり、あるいは入浴中、この把持部を掴んでいた
りする(例えば、実開平3−39482号公報、実開平
3−60590号公報、実公平4−4630号公報等参
照)。
【0003】しかしながら、従来における浴槽の側壁板
用手摺りは、把持部が浴槽の湯面から離れているので、
入浴者が浴槽内にあって掴むときは、前掲の実公平4−
4630号公報のものでは、腕を湯から若干出す必要が
あって、冬場においては寒くなる、という問題があり、
殊に、この把持部が金属製であれば、温もりの感が乏し
い、という問題があった。また、同公報等では、押圧板
を操作するハンドルが浴槽内にあって、しかも、ハンド
ル操作時にハンドルが水平移動するので、側壁板が厚肉
になればなる程、邪魔になる、という問題があった。
【0004】そこで本考案は、かかる問題を解決するこ
とを目的とし、その具体的な目的とするところは、浴槽
の側壁板用手摺りにおいて、把持部を合成樹脂として温
もりの感を出すと共に、浴槽中にあって掴むときは腕が
湯から出ないようにし、しかも、全体構造を可及的に簡
素化しようとするものであり、また、押圧板を操作する
ハンドルを浴槽内に設けても、そのハンドルが常に一定
位置にあるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記目的を達
成するため、1)下向きコ字状の跨設部3と、該跨設部
3を浴槽の厚肉側壁板2に跨設した後、固定するハンド
ル4付押圧板5と、該跨設部3に取付けられた入浴者用
把持部6と、からなる手摺りにおいて、前記跨設部3を
金属板で、把持部6を合成樹脂でそれぞれ構成し、該把
持部6を垂直と水平の2つの把持部6a,6bとし、こ
れらの把持部6a,6bを、前記跨設部3のコ字天板3
cと浴槽内のコ字足板3bの各外面に、それぞれ垂直状
および水平状に立設し、前記ハンドル4を浴槽外のコ字
足板3aに取付けたことを特徴とする浴槽の側壁板用手
摺りであり、また、2)下向きコ字状の跨設部3と、該
跨設部3を浴槽の厚肉側壁板2に跨設した後、固定する
ハンドル4付押圧板5と、該跨設部3に取付けられた入
浴者用垂直把持部6と、からなる手摺りにおいて、前記
ハンドル4を、前記跨設部3の浴槽内のコ字足板3bに
設け、前記押圧板5にネジ棒9の先端を連結し、該ネジ
棒9の基端側を前記ハンドル4に設けた空洞部12で螺
進退させると共に、前記浴槽内のコ字足板3bに遊嵌さ
れたナット10に螺合し、該ナット10をハンドル4に
固着したことを特徴とする浴槽の側壁板用手摺りであ
る。
【0006】
【実施例】本考案を、添付図面に示す第1および第2の
実施例により詳細に述べる。図1は本考案の第1の実施
例の全体斜視図、図2は図1のA矢視図、図3はその中
心線aより左側は図1の一部省略平面図、同右側は図1
の一部省略底面図、図4は図2のB〜B矢視断面図であ
り、図5は第2の実施例の全体斜視図である。
【0007】第1および第2の実施例の浴槽の側壁板用
手摺り1は、浴槽の厚肉側壁板2の上端部に着脱自在に
跨設するもので、この浴槽は、少なくとも1つの厚肉側
壁板2を備えているものであり、したがって、FRP
製、ステンレス製、檜製、または、ホ−ロ−製のいずれ
の浴槽でもよい。
【0008】先ず、第1の実施例について述べる。手摺
り1は従来と同様、下向きコ字状跨設部3と、この跨設
部3を、浴槽の厚肉側壁板2に固定するハンドル4付押
圧板5と、この跨設部3に取付けられた把持部6と、か
ら大略構成されている。この跨設部3はステンレス板を
下向きコ字状に折曲げて形成しており、コ字の両足板3
a,3bの長さは約110mm、コ字の天板3cは約12
mm×150mmとなっている。浴槽外側の足板3aの両
側端3a’は、内側に曲げている。他の足3bおよび天
板3cの各内面には、弾性保護板7を添着して、手摺り
1の固定時に浴槽の厚肉側壁板2をいためないようにし
ている。
【0009】次に、ハンドル4付の押圧板5について述
べる。この押圧板5はステンレス板で構成され、その片
面には弾性保護板7が添着されており、他の面の中央に
は、ピン結合機構8を介してネジ棒9の一端が連結され
ている。このネジ棒9は、跨設部3の一方の足板3aに
回動可能に遊嵌されたポリエチレン製ナット10に螺合
されている。また、このネジ棒9の他端側には、ハンド
ル4がナット10を介して外嵌されている。すなわち、
ネジ棒9はナット10に螺合されており、ナット10は
ピン11および8角断面によってハンドル4に固着され
ている。また、このハンドル4には、ネジ棒9の他端側
がその軸方向に移動できる空胴部12を形成している。
したがって、ハンドル4を回動すれば、ピン11を介し
てナット10が一体的に回動するので、ネジ棒9の他端
は空胴部12を螺進退する。そして、ハンドル4による
押圧板5の締付過剰を、ポリエチレン製ナット10のネ
ジをつぶすことにより、防いでいる。
【0010】次に、把持部6について述べる。この把持
部6は垂直と水平の2つの把持部6a,6bで構成して
おり、いずれも合成樹脂により、例えばブロ−成形(二
重壁ブロ−)により成形されている。この垂直把持部6
aは、長辺約600mm、短辺約120mmの4辺枠体に構
成され、その水平頂部13を把持部とし、水平基部14
の接合面14aを前記跨設部3の天板3cに接合するよ
うになっている。そして、垂直把持部6aを天板3c上
で偏って立設すれば、薄肉(約3mm)の天板3cと合せ
て浴槽蓋(不図示)を覆設したときスキマができない。
この接合面14a側にはインサ−トナット15が埋設さ
れていて、接合面14aと天板3cとを接合し、ビス1
6をインサ−トナット15に螺合して固着する。
【0011】前記水平把持部6bは、高さ約75mm、巾
約120mmの門型に構成され、その水平部17を把持部
とし、柱部18の底面を前記跨設部3の足板3bに接合
する。この柱部18の底面側には、インサ−トナット1
9が埋設されていて、柱部18と足板3bとを接合し
て、ビス20をインサ−トナット19に螺合して固着す
る。なお、垂直や水平の各把持部6a,6bの把持箇所
に色を付ければ、浴室内でも良好に視認することができ
る。
【0012】次に、本実施例の作用を述べる。厚肉側壁
板2を備えた浴槽において、老人等が入浴する場合に
は、本実施例の手摺り1を取付ける。すなわち、手摺り
1の跨設部3を厚肉側壁板2の上端部に挿入する。次い
で、ハンドル4を回動すると、ネジ棒9の螺進により押
圧板5が厚肉側壁板2を押圧するので、手摺り1を浴槽
に固定できる。そこで、入浴者は垂直把持部6aを掴ん
で湯に入り、湯の中では、水平把持部6bを掴んでい
る。そのとき、水平把持部6bは湯面または湯中にある
ので、入浴者の腕は湯から出す必要がない。また、手摺
り1を浴槽から取外すには、前記取付操作を逆にすれば
よい。
【0013】なお、本実施例では、把持部6の立設・固
着をビス止めで行っているが、接着剤で立設・固着して
もよい。また、把持部6は必ずしも断面円形とは限ら
ず、卵形またはオムスビ形であってもよい。
【0014】次に、本考案の第2の実施例について述べ
る。第2の実施例は第1の実施例と相違して、把持部6
を垂直把持部6aのみとし、ハンドル4を浴槽内に設け
ている。したがって、垂直把持部6aの基板21を跨設
部3の浴槽外の足板3aに取付けている。そして、この
ハンドル4を操作してもハンドル4は第1の実施例で述
べたように水平移動せず、常に一定の位置にある。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、 下向きコ字状の跨設部に、垂直および水平把持部をそ
れぞれ垂直および水平状に立設したので、入浴時の便を
図ることは勿論、湯舟につかっているときも水平把持部
を掴むことができて安心感を与え、しかも、腕を湯から
出すことがない。 跨設部を金属製とし、把持部を合成樹脂としたので、
合成樹脂製把持部によって温もりの感を出すことができ
る。 コ字状跨設部の天板および浴槽内の足板に、垂直およ
び水平把持部を2つに分けて立設し、かつ、浴槽外の足
板にハンドルを取付けたので、跨設部のコ字金属板を余
すことなく利用でき、ひいては、部品点数を節減でき、
全体を簡素化することができる。 請求項2によれば、浴槽内にハンドルを設けて操作し
ても、ハンドル位置が変わらないので、入浴時、不測の
障害を発生させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の全体斜視図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】中心線aより左側は図1の一部省略平面図、同
右側は図1の一部省略底面図である。
【図4】図2のB〜B矢視断面図である。
【図5】第2の実施例の全体斜視図である。
【符号の説明】
1…手摺り、2…厚肉側壁板、3…跨設部、3a,3b
…足板、3c…天板、4…ハンドル、5…押圧板、6…
把持部、6a…垂直把持部、6b…水平把持部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下向きコ字状の跨設部3と、該跨設部3
    を浴槽の厚肉側壁板2に跨設した後、固定するハンドル
    4付押圧板5と、該跨設部3に取付けられた入浴者用把
    持部6と、からなる手摺りにおいて、 前記跨設部3を金属板で、把持部6を合成樹脂でそれぞ
    れ構成し、該把持部6を垂直と水平の2つの把持部6
    a,6bとし、これらの把持部6a,6bを、前記跨設
    部3のコ字天板3cと浴槽内のコ字足板3bの各外面
    に、それぞれ垂直状および水平状に立設し、前記ハンド
    ル4を浴槽外のコ字足板3aに取付けたことを特徴とす
    る浴槽の側壁板用手摺り。
  2. 【請求項2】 下向きコ字状の跨設部3と、該跨設部3
    を浴槽の厚肉側壁板2に跨設した後、固定するハンドル
    4付押圧板5と、該跨設部3に取付けられた入浴者用垂
    直把持部6と、からなる手摺りにおいて、 前記ハンドル4を、前記跨設部3の浴槽内のコ字足板3
    bに設け、前記押圧板5にネジ棒9の先端を連結し、該
    ネジ棒9の基端側を前記ハンドル4に設けた空洞部12
    で螺進退させると共に、前記浴槽内のコ字足板3bに遊
    嵌されたナット10に螺合し、該ナット10をハンドル
    4に固着したことを特徴とする浴槽の側壁板用手摺り。
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JP3639033B2 (ja) * 1996-03-22 2005-04-13 コンビ株式会社 浴槽用着脱自在手摺り
JP3779906B2 (ja) * 2001-10-23 2006-05-31 アロン化成株式会社 浴槽手すり
JP5222212B2 (ja) * 2009-04-14 2013-06-26 パナソニックエイジフリーライフテック株式会社 浴槽用手摺り
JP5991652B2 (ja) * 2011-10-04 2016-09-14 積水ホームテクノ株式会社 浴槽

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