JP2547484Y2 - 排気機器用のフィルターカバー - Google Patents

排気機器用のフィルターカバー

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JP2547484Y2
JP2547484Y2 JP1993009672U JP967293U JP2547484Y2 JP 2547484 Y2 JP2547484 Y2 JP 2547484Y2 JP 1993009672 U JP1993009672 U JP 1993009672U JP 967293 U JP967293 U JP 967293U JP 2547484 Y2 JP2547484 Y2 JP 2547484Y2
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filter cover
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光一 山田
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Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は換気扇やレンジフード等
の排気機器のフィルターカバー、詳しくは装着が容易に
して安価な使い捨てタイプのフィルターカバーに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般家庭はもとよりレストランや食堂等
の調理室に配設された排気機器、例えば換気扇は調理時
に生じる油煙によって汚れ、その汚れの拭き取りが極め
て煩わしいため近年においては実公昭63ー25470
号公報に記載されたようなフィルターカバーが汎用され
ている。そしてこの種の簡易なフィルターカバーはその
基材となるフレームには押圧成形したアルミニウムシー
トが利用され、このアルミニウムフレームに不織布など
のフィルターが張設されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが従来の排気機
器用の使い捨てタイプのフィルターカバーは、取り付け
初期には美麗で衛生的な感じがするが、フィルターに付
着する油の量が多くなるとフレームであるアルミニウム
を伝って下方に流動し始め、遂には滴下してその下の物
品や床を汚すという事態を招き、フィルターカバーが未
だ継続使用可能にも拘らず交換をしなければならない。
又廃棄処分に当たっては不燃材とされ焼却処分ができな
かった。更に又換気扇モーターによってアルミニウムシ
ートの枠体が振動して振動音を発生して騒音となってい
た。
【0004】本考案は上記のような従来の簡易フィルタ
ーカバーにおける不都合をなくすることを目的としてな
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の排気機器用のフィルターカバーは、吸油性
の紙材によって形成されたフィルターカバーフレームの
裏面には耐水性、耐油性及び熱接着性を有し且つ上記フ
ィルターカバーフレームの形態崩れを防止する樹脂被膜
が設けられていると共にフィルターカバーの裏面に張設
したフィルターをこの樹脂被膜で熱接着してあり、さら
に、上記フィルターカバーを形成した吸油性紙材の表面
を前面に露出させていることを特徴としているものであ
る。
【0006】本考案のフィルターカバーのフレームに適
用される紙材としては、特に限定をようするものではな
く、例えば使い捨て用の紙皿や紙トレーあるいは包装箱
等に使用されている程度の厚さ(100〜400g/m2)と適度
な剛性を有するものであればよく、さらに好ましくは加
熱によって押圧成形可能な紙材が適している。
【0007】一方の面に樹脂被膜(以下樹脂コートとい
う)を有した紙シートでもって形成されるフィルターカ
バーのフレームの形状や構造は、従来と同様に排気機器
の形状や大きさによって定められ、例えば換気扇用にあ
っては、浅い台形となしてその前面に通気用の開口が設
けられた構造のもの、またレンジフード用においては窓
状の扁平な形状のものが挙げられるが、重要なのはフィ
ルターカバーの形状や構造ではなく、そのフィルターカ
バーフレームが、その表面側が吸油性を具備し、裏面側
に樹脂のコートを備えている点である。そしてこの樹脂
コートによって表面側の紙材に浸透した油の裏面側への
透過および裏面から表面側の紙材内への水分や油の浸入
を阻止してフィルターカバーの形態崩れを防止すると共
に、後記する不織布製のフィルターを貼着するのにヒー
トシール手段が好都合となる。
【0008】紙材の一方の面にコーティングする合成樹
脂の種類としては、耐水性、耐油性又熱接着性を有する
ものであればよく、塩化ビニル、ポリエチレン等の耐水
・耐油・ヒートシール可能な樹脂が好ましく適用でき
る。樹脂コートの厚さはヒートシールや油および水の浸
透通過が阻止できる程度(15〜40μm)でよい。そして
紙の一方の面にこれらの樹脂をコーティングし、その樹
脂コート面に上記したフィルターが貼着され、これを裏
面としてフィルターカバーフレームを形成するとよい。
フィルターカバーフレームの成形手段としては、所定の
形状に裁断後、型を用いて押圧絞り成形による方法、あ
るいは加熱押圧成形法のいずれを適用してもよく、かつ
同時にフィルターをヒートシールするようにするとよ
い。
【0009】
【作用】フィルターカバーの表面側を構成している紙材
の部分は、換気作用中にその面に付着した油を吸収して
滞留させ、油が滴状となってカバーフレームを伝い下方
に流動落下するのを防止する。そして裏面側の樹脂コー
トは、紙材に吸収された油がカバーの裏面側に浸透通過
するのを阻止し、紙材の油吸収にともなうフィルターカ
バーフレームの形崩れを防止すると共に、フィルターの
貼設手段が容易となり、かつ焼却処分が容易となる。し
かも換気扇のモーターによる枠体の振動音も防止でき
る。
【0010】
【実施例】以下図に示した本考案の実施例について説明
する。図1、図2および図3は換気扇用のフィルターカ
バーを示しているものであり、(1)はフィルターカバ
ーフレーム、(2)はフィルター、そして(3)は樹脂
コートされた紙シートであって、この紙シート(3)は
図2に示したように、紙材(3A)の一方の面に樹脂コ
ート(3B)を有してなり、この紙シート(3)を樹脂
コート(3B)のない紙材(3A)の面を表側として押
圧絞り成形し、中央部が台形に膨出され且つ紙材(3
A)の表面が露出した前面に開口部(4)を設けている
フィルターカバーフレーム(1)となし、その開口部
(4)の裏面の樹脂コート(3B)にフィルター(2)
をヒートシールすることによって張設してフィルターカ
バー(5)となしている。
【0011】本実施例においては、上記樹脂コート(3B)
は塩化ビニル樹脂液の塗布によって形成されている。そ
してフィルターカバーフレーム(1)の周壁の後端には換
気扇のケース面への止着縁(6)が形成され、また開口部
(4)には補強細条(7)が設けられていて、この止着縁(6)
の樹脂コート面の上に図1に示しているように、剥離紙
(8)により被覆された粘着剤(9)による止着手段が設けら
れ、この剥離紙(8)を剥離することによって換気扇(10)
に止着できるようになっている。図3は上記フィルター
カバー(5)を換気扇(10)に止着した状態を示している。
【0012】図4は、上記換気扇用のフィルターカバー
フレームに使用したものよりも少し厚い紙材の裏面にポ
リエチレンの樹脂コートを施してなる紙シート(3)によ
ってレンジフード用のフィルターカバーフレーム(1)を
形成した態様を示している。このフィルターカバーフレ
ーム(1)は上記紙シート(3)をプレス裁断して形成され、
中央部に補強細条(7)(7)によって方形に区画された開口
部(4)(4)を有し、この開口部(4)(4)全体に前記した手段
でフィルターが張設されるようになっている。そしてこ
の開口部(4)(4)の外周には側面フラップ(11)(11)が連設
されていて、この側面フラップ(11)(11)を折り曲げ、側
面フラップ(11)の端部に設けられた粘着剤(9a)により折
り曲げコーナーを接合することによって、箱型のレンジ
フード用のフィルターカバー(5)が得られるようになっ
ている。
【0013】図中(12)は止着用の短片であって、この短
片(12)には粘着剤(9)が塗布され、剥離紙(8)で被覆され
ていて、剥離紙(8)を取り除くことによってレンジフー
ド(10A)の排気開口に止着できるようになっている。図
5は上記フィルターカバー(5)を取り付けた状態を示し
ている。
【0014】図6は機種のことなるレンジフード用のフ
ィルターカバー(5)の平面図を示している。この種のフ
ィルターカバーフレーム(1)は上記紙シート(3)を押圧成
形して形成され、周縁部(13)と区画桟部(14)に凹凸条が
形成されて補強され、両端部に止着耳片(16)を備え、こ
の耳片(16)に永久磁石片(17)が配設されていて、この磁
石片(17)の吸着力によってレンジフードに止着できるよ
うになっている。そして図7は図6のA−A線断面拡大
図であり、紙材(3A)の裏面側の樹脂コート(3B)には塩化
ビニル樹脂が使用されている。
【0015】なお上記実施例おいては、紙材(3A)の裏面
にのみ樹脂コート(3B)を有した紙シート(3)でもってフ
ィルターカバーフレーム(1)となした態様を示している
が、図8に示したように、2枚の紙材(3A)(3A)を合成樹
脂でもって接着し、さらに一方の面(裏面側)に樹脂コ
ート(3B)を有してなる複合紙シート(30)を用い、その樹
脂コート(3B)のない紙材(3A)の面を表側としてフィルタ
ーカバーフレームを形成してもよい。このような複合紙
シート(30)でもってフィルターカバーフレーム(1)を形
成すれば、フィルターカバー(5)の形態保持性は一層向
上して油の吸収による変形の防止に役立ち、また紙材(3
A)に不燃性のものを使用すれば安全面の不安を解消する
ことができる。なお上記実施例において本考案品を換気
扇側へ止着手段としては粘着剤あるいは永久磁石を用い
た例を示したが、公知のスプリングを用いて止着しても
よく、適宜公知の手段を用いるとよい。
【0016】
【考案の効果】このように本考案の排気機器におけるフ
ィルターカバーは、吸油性の紙材によって形成されたフ
ィルターカバーフレームの裏面には耐水性、耐油性及び
熱接着性を有し且つ上記フィルターカバーフレームの形
態崩れを防止する樹脂被膜が設けられていると共にフィ
ルターカバーフレームの裏面に張設したフィルターをこ
の樹脂被膜で熱接着してあり、さらに、上記フィルター
カバーを形成した吸油性紙材の表面を前面に露出させて
なるものであるから、フィルターカバーフレームにアル
ミニウムシートが使用された従来のフィルターカバーと
同様に安価に製作することができるのは勿論、フィルタ
ーカバーフレームを形成した吸油性の紙材の表面を前面
に露出させているので、フィルターカバーフレームに付
着滞留した油をこのフィルターカバーフレームを形成し
ている紙材に吸収させることがができ、従って、油が油
滴となって流動滴下することがなくなって滴下による
面などの汚れの発生を防止することができる。さらに、
フィルターカバーフレームの裏面に耐水性、耐油性を有
する樹脂被膜を設けているので、フィルターカバーフレ
ームに浸透した油が裏面側に透過するのを阻止できると
共に該樹脂被膜によってフィルターカバーフレームの形
態崩れを防止してフィルターカバーが所定の形態に維持
し得るものであり、また、この樹脂被膜によってフィル
ターのヒートシールが簡単に行えるものである。その
上、成形状態も美麗であって体裁のよい使い捨て用の簡
易フィルターカバーとなすことができ、焼却容易なフィ
ルターカバーフレームとなる。しかも、換気扇モータに
よって振動しても騒音を発する虞れもないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】換気扇用のフィルターカバーの一部破断背面図
である。
【図2】図1の紙シートの拡大図である。
【図3】取り付け状態を示した斜視図である。
【図4】レンジフード用のフィルターカバーの展開図で
ある。
【図5】図4のフィルターカバーの取り付け状態を示し
た斜視図である。
【図6】レンジフード用のフィルターカバーの他の実施
例を示す平面図である。
【図7】図6のA−A線断面拡大図である。
【図8】紙シートの他の構成を示した断面図である。
【符号の説明】
1.フィルターカバーフレーム 2.フィルター 3.紙シート 3A.紙材 3B.樹脂コート 4.開口部 5.フィルターカバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸油性の紙材によって形成されたフィル
    ターカバーフレームの裏面には耐水性、耐油性及び熱接
    着性を有し且つ上記フィルターカバーフレームの形態崩
    れを防止する樹脂被膜が設けられていると共にこのフィ
    ルターカバーフレームの裏面に張設したフィルターを上
    記樹脂被膜で熱接着してあり、さらに、上記フィルター
    カバーフレームを形成した吸油性紙材の表面を前面に露
    出させていることを特徴とする排気機器用のフィルター
    カバー。
JP1993009672U 1993-02-13 1993-02-13 排気機器用のフィルターカバー Expired - Lifetime JP2547484Y2 (ja)

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JP7130464B2 (ja) * 2018-06-26 2022-09-05 東芝キヤリア株式会社 換気用フィルタおよび換気扇

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JPS6276461A (ja) * 1985-09-30 1987-04-08 Shimadzu Corp 血液成分検査方法及びその検査用試料容器

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